通史、事典など | ||||||||||||||||||||||||
まずはカヴァーする範囲の広い通史として; 荒川 同、 『東と西の宇宙観 西洋篇』、紀伊國屋書店、2005 前者は 神と宇宙の時代 - ヴェーダの宗教/縁起から須弥山宇宙へ - 釈迦の教えと上座部仏教/空の宇宙 - 大乗仏教)/大地的な宇宙への回帰 - ヒンドゥー教/天の思想と儒教/道家と道教の自然と無/中国古代的宇宙論の完成 - 儒教と道家の融合/仏教宇宙論の伝来/宇宙と人間の統一 - 朱子学と陽明学/ヨーロッパの宇宙論との出会いなど、 302パージ、 後者は 神々の天地 - メソポタミア神話の宇宙観/唯一神による万物の創造 - ユダヤ教の宇宙観/美と幾何学の発見 - ギリシャ哲学の宇宙論/科学の中心から心の宇宙へ - ヘレニズム・ローマの時代/無からの創造 - キリスト教の宇宙観/ユダヤとギリシアの融合 - スコラ哲学の宇宙観/宇宙の主役は人間に - 近代科学の成立/人間はどこへ - 現代の宇宙論など、 328ページ。 著者にはまた、 同、 『古代日本人の宇宙観』、海鳴社、1981 同、 『日本人の宇宙観 飛鳥から現代まで』、紀伊國屋書店、2001 があります。 これらは日本のページでふれるとして、さらに、 同、 『龍の起源』、紀伊國屋書店、1996 の第5章は「龍と宇宙論」(pp.213-261)をテーマとしています。 内容の濃いアンソロジーとして; C.ブラッカー・M.ローウェ編、矢島祐利・矢島文夫訳、『古代の宇宙論』、海鳴社、1976 原著は Carmen Blacker and Michael Loewe ed., Ancient Cosmologies, 1975 まえがき(C.E.B.)/口絵の説明// 古代エジプトの宇宙論(J.M.プラムリー)/シュメールとバビロニアの宇宙論(W.G.ランバート)/ユダヤの宇宙論(ラビ・ルイス・ジェイコブス)/中国初期の宇宙論(ジョゼフ・ニーダム)/インドの宇宙論(R.F.ゴンブリッチ)/イスラムの宇宙論(エディス・ジャヒモウィッツ)/スカンジナヴィアの宇宙論(H.R.エリス・ダヴィドソン)/ギリシャの宇宙論(G.E.R.ロイド)/ヨーロッパへの遺産(フィリップ・グリアソン)など、 280ページ。 →こちら(「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉など、若干の用語について」の頁中)や、またあちら(同頁の別の箇所)でも少し触れています 岩田慶治・杉浦康平編、『アジアの宇宙観』、講談社、1989 宇宙観とは何か;コスモスの探求 - その本質と表現(岩田慶治)// カラーイメージⅠ 内なる宇宙の中心にそびえたつ須弥山(解説 杉浦康平)// アジア人の宇宙観;ヒンドゥー教の宇宙観(松濤誠達)/バリ・ヒンドゥー教の宇宙観(イ・ケトゥ・ギナルサ)/ジャイナ教の宇宙観(ガネーシュ・ラルワニ)/『三界経』にみるタイ仏教の宇宙観(サティエンポン・ワンナポック)/須弥山世界と蓮華蔵世界(定方 カラーイメージⅡ 須弥山はアジアに林立している (解説 杉浦康平+和田純)// 儀礼と瞑想のなかの須弥山;古代インドの宇宙論(松濤誠達)/タイ王朝の儀式にみる宇宙観(ソン・シーマートラン)/タイ上座部仏教の宇宙観と建築物(アヌヴィット・チャルンスパクン)/真言密教の宇宙観 - 道場観を中心として(小林暢善)// 宇宙構造を支えるもの;亀蛇と宇宙構造(伊藤清司)// 日本人と須弥山;日本において須弥山説はいかに消滅したか(海野一隆)// 〈アジアの宇宙観〉用語集(金沢篤)// あとがき 心の内なる宇宙観 - 蓮華の光、蓮華の心(杉浦康平)など、 440ページ 本書編集のきっかけとなった『アジアの宇宙観』展(ラフォーレ美術館、京都新聞社ホール、1982.11-'83.1)の図録等、および杉浦康平については→「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」を参照 岩田慶治については→こちらも参照:本頁下掲の「木、花など」
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i. 天文学史的なもの 天文学史的・科学史的な視点の比重が大きなものとしては: S.A.アーレニウス、寺田寅彦訳、『史的に見たる科学的宇宙観の変遷』(岩波文庫)、岩波書店、1944 が名のみしばしば見かけつつも本自体は未見だったのですが、 S.A.アーレニウス、寺田寅彦訳、『宇宙の始まり 史的に見たる科学的宇宙観の変遷』、第三書館、1992 として復刊されました(312ページ)。 訳者付記(pp.299-300)にも記されているように、原著は以前にも 一戸直藏・小川清彦訳、『宇宙開闢論史』、大蔵書店、1912 として邦訳されており、その時点では「久しく絶版」とのことでした。ともあれ手もとには改題された ドクトル・アレニウス、一戸直藏訳、『宇宙創成史』、大鐙閣、1921 があり、最初に見ることができたのはこちらです(374ページ)。 原著は Svante August Arrhenius, Der Vorstellung vom Welttgebäude im Wandel der Zeiten, 1907初版、1910改訂版で、 寺田訳から目次を拾えば; 宇宙の生成に関する自然民の伝説/古代文化的国民の宇宙創造に関する諸伝説/最も美しきまた最も深き考察より成れる天地創造の諸伝説/最古の天文観測/ギリシャの哲学者と中世におけるその後継者/新時代の曙光、生物を宿す世界の多様性/ニュートンからラプラスまで、太陽系の力学とその創造に関する学説/天文学におけるその後の重要なる諸発見、恒星の世界宇宙開闢説におけるエネルギー概念の導入/開闢論における無限の概念など。 アインシュタイン以前ということになるのでしょうが、とまれ、神話的宇宙論はリグ・ヴェーダや『カレワラ』からギリシャ、ヨーロッパ中世、近世、デカルト、スウェデンボルクなども説きおよんでいます。 なお一戸訳版には附録として、 『老子道徳経』第25章の一節および『列子』からの抜粋(ともに漢文、附録 pp.1-2)/ 志筑忠雄「混沌分判圖説」全文(同 pp.3-8)/ 松本重彦「日本の天地開闢説」(同 pp.9-18)/ 同「支那の天地開闢説」(同 pp.19-24) が付されています。 アレニウスに関連して; 大沢正善、「宮沢賢治とアレニウスの宇宙観」、2016 他に、ヨーロッパでの展開が主役となり、またプラスにであれマイナスにであれ、進歩史観的なニュアンスを帯びがちなのですが、扱う範囲や重点の置き方はそれぞれに (「近代など(20世紀~)」のページの「Ⅰ 相対性理論以降の物理学的宇宙論など」に挙げたものも、しばしば枕として歴史的記述を含んでいる場合があります); J.シャロン、中山茂訳、『宇宙論の歩み』(世界大学選書)、平凡社、1971 原著は Jean Charon, La conception de l'univers depuis 25 siècles, 1970 第1部「合理的宇宙論」としてピタゴラスからアリスタルコスまで/プトレマイオスからトマス・アクィナスまで/コペルニクス/ケプラー/ガリレオ/デカルト/ニュートン// 第2部は「相対論的宇宙論」など、 234ページ。 訳者によると、 「デカルトとアインシュタインを結びつけ、カルテジアン的見かたの復権をはかっている」(pp.227-228) とのこと。 中山茂、『宇宙の果てに何があるか』(ゴマセレクト)、ごま書房、1980 人間の中にあった宇宙/人間の心を支配していた宇宙/科学がつくった宇宙/人間を捨てた宇宙、など。 246ページ。 テーマ別の構成で; 中山茂、『天の科学史』(講談社学術文庫 2077)、講談社、2011 原著は1984刊 星座/占星術/暦/時/宇宙論の歴史/天体力学/望遠鏡/天体物理学など、 270ページ。 →こちらで少し触れています:「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉など、若干の用語について」の頁 同じ著者による→そちらも参照:「日本」の頁の「i. 概説、通史など」 日下実男、『宇宙観史 人類と宇宙の5000年』(東海科学選書)、東海大学出版会、1980 古代の宇宙観/球殻的宇宙観の崩壊/近代的宇宙観の確立/星の進化論への道筋/銀河系宇宙の発見/新しい惑星観の発展/膨張する宇宙観など、 196ページ。 橋本敬造・市川米太・宮下三郎、『自然観の変遷 - 宇宙・物質・生命 -』、学術図書出版社、1982 宇宙観の変遷(橋本敬造);古代人の宇宙/天文学の数学化/神学者と神秘論者の世界/力学的世界像の成立/太陽系を超えて/相対論的自然観/進化する星と宇宙// 物質観の変遷(市川米太);古代の物質観/錬金術/新時代の物質観/近代化学の確立/原子物理学/原子の構造と量子論// 生命観の変遷(宮下三郎);初期の生命観/人体の力学(16世紀)/顕微鏡と博物学(17・18世紀)/生物学の成立(19世紀)/進化思想と遺伝/生命の単純な諸形式/生体の制御と機能(20世紀)/生命の起源など、 200ページ。 宇宙観篇の著者による→こちらも参照:「中国」の頁の「iii. 科学史・天文学史とその周辺」」 O.ノイゲバウアー、矢野道雄・斎藤潔訳、『古代人の精密科学』(科学史選書)、恒星社厚生閣、1984 原著は O.Neugebauer, The Exact Sciences in Antiquity, 1951/1957 日本語版への序/第1版の序から/第2版への序// 序文/数/バビロニアの数学/資料:その解読と評価/エジプトの数学と天文学/バビロニアの天文学/ヘレニズム科学の起源と伝播// 付章;プトレマイオスの体系/ギリシア数学について// 訳者解説-あとがきにかえて(矢野道雄)など、 268ページ。 ブレッヒャー、ファイタグ編、花野秀男訳、『古代人の宇宙 考古天文学への招待』、白揚社、1984 原著は K.Brecher and M.Feirtag ed., Astronomy of the Ancients, 1979 メディシン・ホイールと平原インディアンの天文学/南西部インディアンの絵文字と線刻文字/最初の科学的な機器/新旧両世界の肉眼による天文学/シリウス/ストーンヘンジ/ペルセウス座/アトランティスなど、 300ページ。 E.ローゼン、L.モッツ、菊池潤・杉山聖一郎訳、『宇宙論全史』([叢書]ヒストリー・オヴ・アイディアズ 6)、平凡社、1987 原著は Edward Rosen, ‘Cosmology from Antiquity to 1850’/ Lloyd Motz, ‘Cosmology since 1850’, 1968 / 1973 「宇宙論-古代から1850年まで」/「宇宙論-1850年以降」の二部構成、 226ページ。 ティモシー・フェリス、野本陽代訳、『銀河の時代 宇宙論博物誌』、上下巻、工作舎、1992 原著は Timothy Ferris, Coming of Age in the Milky Way, 1988 上巻 宇宙;天のドーム/天井を上げる(そして下げる)/地球の発見/太陽の崇拝者/後退する世界/ニュートンによる展開/太陽に垂直な線/深宇宙/島宇宙/アインシュタインの空/宇宙の膨張など、 336ページ。 下巻 時間;石の教え/地球の年齢/原子と星の進化// 創造;量子とその不満/完成の噂/歴史的視点/宇宙の起源/精神と物質/なくならない謎など、 360ページ。 丹羽敏雄、『沈黙のコスモロジー』、遊星社、1994 古代の空間・宇宙観/近世の空間・宇宙観/現代の空間・宇宙観へ、など。 208ページ。 「あとがき」によると 「本書はいわゆる科学史の本ではありません。むしろ科学『詩』とでもいったほうがいいでしょう」(p.202) とのこと。 チン・ズアン・トゥアン、南條郁子訳、佐藤勝彦監修、『宇宙の起源』(知の再発見双書 49)、創元社、1995 原著は Trinn Xuan Thuan, Le destin de l'Univers. Le big bang, et après, 1992 日本語版監修者序文(佐藤勝彦)// 移り変わる宇宙観/銀河の発見/ビッグバンの宇宙/星の物語/生命の惑星// 資料編 - 宇宙の謎に挑む -;宇宙は不条理か?/物理学の大きな謎/ETへの手紙/現代宇宙論の最前線と今後(佐藤勝彦)など、194ページ。 山本義隆、『磁力と重力の発見』全3巻、みすず書房、2003 1 古代・中世;磁気学の始まり - 古代ギリシャ/ヘレニズムの時代/ローマ帝国の時代/中世キリスト教世界/中世社会の転換と磁石の指向性の発見/トマス・アクィナスの磁石理解/ロジャ・ベーコンと磁力の伝播/ペトロス・ペレグリヌスと『磁気書簡』など、 334ページ。 2 ルネサンス;ニコラウス・クザーヌスと磁力の量化/古代の発見と前期ルネサンスの魔術/大航海時代と偏角の発見/ロバート・ノーマンと『新しい引力』/鉱業の発展と磁力の特異性/パラケルススと磁気治療/後期ルネサンスの魔術思想とその変貌/デッラ・ポルタの磁力研究など、 326ページ。 3 近代の始まり;ウィリアム・ギルバートの『磁石論』/磁気哲学とヨハネス・ケプラー/17世紀機械論哲学と力/ロバート・ボイルとイギリスにおける機械論の変質/磁力と重力-フックとニュートン/エピローグ-磁力法則の測定と確定など、 452ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「i. 通史・概説的なものなど」 エドワード・ハリソン、長沢工監訳、『夜空はなぜ暗い? オルバースのパラドックスと宇宙論の変遷』、地人書館、2004 原著は Edward Harrison, Darkness at Night. A Riddle of the Universe, 1987 プロローグ// なぜ夜空は暗いのか;視線論争/謎とパラドックス/二つの解釈/探求の道筋// 謎の起源 競合する三体系;原子論者とエピクロス派/アリストテレスが秩序を作り出す/ストア派の星々に満ちた宇宙/宇宙の果ての謎// 天球の光;全知全能であらゆるところに存在するもの/ディッグスが宇宙を拡張する/すべての世界は類似している/すべての統一性は失われてしまった// 星界からの報告;多くの新しい星々/魔法使いの天文学者/暗い夜空// 謎の展開 デカルトの体系;デカルトの宇宙論の興隆と衰退/マグデブルクの実験/点を交差する光// ニュートンの針とハレーの球殻;『プリンキピア』/ベントレーの書館/「主張するのを聞いた」/無限の球殻// 星の森;星までの距離/シェゾーの計算/森林による類推/星々の森林/背景限界距離の算出// もやの立ちこめた森林;ウィルヘルム・オルバース/奇妙な一致/白熱した炉// 世界の上の世界;トマス・ライトの推測/雲のような星々/カントと進化する宇宙/天の構築 カオスの啓示;新しい天文学/大論争/星雲のカタログ作成// 謎の継続 フラクタル宇宙;新しい解答/階層的な森林/階層的な宇宙/カール・シャーリエ/階層構造宇宙に関する疑惑// 可視的宇宙;アルゴスの王女イオ/宇宙への影響/200万光年// エドガー・アラン・ポーの金色の壁;後退する地平線/まったくの一様性// ケルヴィン卿が光明を見いだす;ケルヴィンの分析/ケルヴィンの解答/輝く星々の寿命/ケルヴィンの明るい空// エーテルのない空間、曲がった空間、そして真夜中の太陽;エーテルのない場所/曲がった空間/真夜中の太陽/有限の宇宙// 膨張している宇宙;速度・距離の法則/最初の10万年/定常宇宙と暗い夜空/地平とビッグバン// 宇宙の赤方偏移;赤方偏移による解答/定常宇宙における赤方偏移/赤方偏移による解答に対する疑い// 宇宙のエネルギー;不十分なエネルギー/中のロウソクが太陽である箱/膨張する宇宙箱/捕らえどころのない謎// エピローグ/夜空が暗いという謎へ提示された解答// 付録(英文);ディッグスによる宇宙の無限についての説明/ハレーによる恒星天球の無限についての説明/シェゾーによる夜空の闇の謎についての説明/オルバースによる夜空の闇の謎についての説明/ケルヴィンによる古くて有名な仮説など、 404ページ。 クリストファー・ウォーカー編、山本啓二・川和田晶子訳、『望遠鏡以前の天文学 - 古代からケプラーまで』、恒星社厚生閣、2008 原著は Christopher Walker ed., Astronomy before the Telescope, 1996 エジプト/メソポタミア/プトレマイオスとその先行者たち/エトルリアとローマ/ギリシア後期とビザンツ/紀元後1000年間のヨーロッパ/インド/イスラーム世界/中世ヨーロッパ/ルネサンス/中世後期およびルネサンスの天文器具/中国、朝鮮、日本/現代における古代天文学の活用など、 384ページ。 青木満、『それでも地球は回っている 近代以前の天文学史』、ベレ出版、2009 古代の宇宙観/天球のルネサンス/静から動へ、など。 320ページ 中村士・岡村定矩、『宇宙観5000年史 人類は宇宙をどうみてきたか』、東京大学出版会、2011 古代・中世の宇宙観/太陽中心説から恒星の世界へ/天体物理学と銀河宇宙/宇宙における人間の位置など、 310ページ。 池内了、『宇宙論と神』(集英社新書 0724 G)、集英社、2014 はじめに/宇宙における神の存在/神ならざる神 - 神話の世界/神の啓示 - 中国、日本、インドの宇宙観/神に頼らない - 古代ギリシャの宇宙観/神は複雑 - アラビアの宇宙観/神の仕掛け - 錬金術と自然魔術/神の居場所 - 天と地の交代/神の後退 - 無限宇宙の系譜/神を追いつめて - 島宇宙という考え/神は唯一なのか? 多数なのか? - 大論争/神のお遊び - 膨張する宇宙/神の美的な姿 - 定常宇宙とビッグバン宇宙/神の跳躍 - インフレーション宇宙/神はどこに? - わけがわからないものの導入など、 218ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~ )」の頁の「iii. 2000年代~ 」 廣瀬匠、『天文の世界史』(インターナショナル新書 017)、集英社インターナショナル、2017 太陽、月、地球 - 神話と現実が交差する世界/惑星 - 転回する太陽系の姿/星座と恒星 - 星を見上げて想うこと/流星、彗星、そして超新星 - イレギュラーな天体たち/天の川、星雲星団、銀河 - 宇宙の地図を描く/時空を超える宇宙観/終章 「天文学」と「歴史」など、 256ページ。 →こちらでも触れました:「インド」の頁の「iv. 象・亀・蛇など」 後藤明、『天文の考古学 ものが語る歴史 35』、同成社、2017 概念や名称;分野名称の問題/空の考古学・夜景の人類学/天文の基礎知識/天文学的解釈の注意点// 考古学と天文学 - その関係の歴史 -;イギリスの状況/北米の状況/近年の動向// 民族誌に見るスカイロア・スターロア;星座の見方の恣意性/狩猟系民族の星座観/北米の民族事例/中南米の民族事例/太平洋民族の事例/日本の星民俗// 考古天文学の現状;中東古代文明/ヨーロッパ/アジア/北米/中米/南米/太平洋諸島/琉球列島/東日本(先史時代)// 古代人と天体;古代建築のコスモビジョン/観測から観察へ/天体と時空間概念の発達/意味に満ちた時空間/天体と共に生きる - 「束ね」理論と宇宙への関与 - など、 280ページ。 「本書は古代人と宇宙、具体的には古代遺跡と天体との関係について考えるものである。…(中略)…本書の課題は、遺跡ないし遺構の線形構造(alignment)から導き出される視線のベクトルが、空に見える天体、太陽、月、惑星、恒星などの位置と一致するか否か、一致した場合その意味は何か、という、問題を論じる研究を中心に紹介することである」 とのこと(p.i)。 →こちら(「日本 Ⅱ」の頁の「xii. 琉球、アイヌなど」の内、琉球の項)や、またそちら(同、アイヌの項)でも挙げました 同じ著者による→あちらも参照:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「vii. オセアニアなど」 武田時昌編、『天と地の科学 - 東と西の出会い -』、臨川書店、2019/2021 序文(武田時昌)// 先秦の惑星観 - 五星運動論形成前史(武田時昌)/『春秋左氏伝』における魂魄二元的な見方の萌芽(白雲飛)/帛書『刑徳』乙篇の刑徳小遊(小倉聖)/『淮南子』天文訓 - その暦法と紀年法(橋本敬造)/『霊台秘苑』のテキストについて(髙橋あやの)/インド占星術と『宿曜経』(矢野道雄)/宿曜経写本覚書 - 真福寺写本と古一切経写本(林隆夫)/後鳥羽上皇の水無瀬離宮(水無瀬殿)の構造とその選地設計思想について(豊田裕章 →こちらで少し触れました:「怪奇城の廊下」の頁)/アリストテレスを運気論で読み解く - 『南蛮運気論』と17世紀長崎における西学理解(平岡隆二)/須弥山説受容と須弥山儀(清水浩子)/川辺信一の2枚の図 - 『周髀算経図解』考(小林博行)/『仏国暦象編』におけるインド天文学について(麥文彪・上田真啓)/伊能忠敬『山島方位記』に基づく19世紀初頭の日本附近の地磁気偏角(辻本元博)/「兩曜運旋略儀」について - 岩橋嘉孝「平天儀」、佐田介石「視實当象儀」との比較を通して(梅林誠爾)など、 290ページ。 「2019年2月に刊行した武田時昌・麥文彪編『 East-West encounter in Science of Heaven and Earth (邦題:天と地の科学)』(欧文12本、和文14本を合冊した論文集。全520頁)において、武田が編集を担当した和文篇を独立させたものである。欧文篇は、当初からの予定通り、京都大学附属総合図書館リポジトリにコンテンツ登録して、Web 上で公開する予定である」(武田時昌、「再版にあたって」、p.i)。 |
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ii. 占星術の歴史など 荒木俊馬、『西洋占星術』、恒星社厚生閣、1963 緒論/神話伝説と占星術の起源/ギリシア・ローマ時代の占星術/ホロスコープ占星術/コペルニクス転向以後の有名人と占星術など、 178ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~ )」の頁の「i. ~1980年代」 ウォレン・ケントン、矢島文夫訳、『占星術 - 天と地のドラマ イメージの博物誌 1』、平凡社、1977 原著は Warren Kenton, Astrology - The Celestial Mirror, 1974 はじまり - 星との出会い/神々 - シンボルとしての星/宇宙論 - 星の殿堂/上昇点 - アラビアの星/朝 - 西欧の星/天頂 - 星の支配/食 - 星のおとろえ/再出現 - 星のささやき// 図版;起原/古典世界/初期ユダヤ・キリスト教思想/イスラム/中世/ルネッサンス/ルネッサンス美術/オカルト〈秘法〉/非西欧占星術/過渡期/共存/ニュートン以後/宇宙時計など、 128ページ。 名義は違いますが同じ著者とのことで→こちらを参照:「ユダヤ Ⅲ」の頁の「xvi. キリスト教的カバラー、隠秘学的模作など」 『イメージの博物誌』シリーズについて→そちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 『ユリイカ』、vol.25-6、1993.6、pp.57-233;「特集 占星術 照応と象徴のコスモロジー」 古代占星術の意味論 - 呪術的思考はナンセンスか(矢島文夫)/占星術の伝播と変容 - インドの場合(矢野道雄)/占星学の近代 - アラン・レオから心理占星学へ(鏡リュウジ)/占星術をめぐる七つの断章(リン・ピックネット)/二匹の魚 - ユングと占星術(入江良平)/オカルティストの星の知識(フレッド・ゲティングズ)/未来はあらかじめ影を投じる - 占星術の近未来について:ユング心理学の観点から(カレン・M・ハマカー=ゾンダグ)/白羊宮のもとに生まれて - イタリア・ルネサンスの宮廷と占星術(伊藤博明)/杞憂のゆくえ - 墜ちてくる星の歴史学(武田雅哉)/ケプラーの占星術信仰(ニック・コラーストロム)/時を数えて砂漠に立つ - 実存主義・グノーシス主義と現代占星学(中島達弘)/ミトラ教の宇宙論(幻斎坊)/ドイツ占星術の若干の主題についてのメモ(松本夏樹)/黄道十二宮の世界 - 宮・星・室の“性格”心理占星術(岡本翔子)など S.J.テスター、山本啓二訳、『西洋占星術の歴史』、恒星社厚生閣、1997 原著は S.Jim Tester, A History of Western Astrology, 1987 序論/起源からマニリウス以前まで/マニリウスからウェッティウス・ウァレンスまで/アレクサンドリアからビザンティウムへ:プトレマイオスと後期ギリシア占星術/中世ラテン世界/ルネサンスと啓蒙運動:占星術の2度目の死など、 350ページ。 矢野道雄、『星占いの文化交流史』(シリーズ言葉と社会 Ⅰ)、勁草書房、2004 バビロニアから日本まで/占星術のはじまり/ヘレニズムの占星術/地中海からインドへ/サーサーン朝ペルシア/インドから中国へ/中国から日本へ/イスラーム世界の占星術/ジャイプルの夏など、 216ページ。 → 同じ著者によるこちらも参照:「インド」の頁の「vii. 科学史・天文学史とその周辺」 |
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iii. 地学・地誌・地図、地球空洞説など ガブリエル・ゴオー、菅谷暁訳、『地質学の歴史』、みすず書房、1997 原著は Gabriel Gohau, Histoire de la géologie, 1987 発端/世界の中心にて/地球はいかにして形成されたか/神の作品/科学の誕生/山はいかにして誕生したか/歴史家ビュフォン/産業に仕えて/地下の火/化石とともに/過去の世界と現在の世界/世界を築く激変/原初の時代/地殻の破砕/漂移する大陸/海の誕生など、 370ページ。 訳者あとがきによれば 「古代ギリシャから現代までの地質学史が、斉一説的思考と激変説的思考の相克としてとらえられている」(p.325) とのこと。 同じ著者によるものということで; ガブリエル・ゴオー、「第3章 2 地底の世界」、私市保彦監訳、『ジュール・ヴェルヌの世紀 科学・冒険・《驚異の旅》』、2009、pp.168-193 地球に「中心の火」はあるのか?/コラム:地球の構造 - 現在の知識/永遠に失われた原生代の実在性をめぐる議論/ 深奥の秘密;プラトンからダンテを経由してジュール・ヴェルヌに至る、地球の深奥に対する様々な見解/空洞地球?/コラム:ジュール・ヴェルヌとアトランティス/われわれのすぐ足下に広がる驚異の動物世界// 地質学上の諸時代(長大な地球の歴史);ジュール・ヴェルヌは、地質学上の諸時代に精通していたのか?/こうして、大陸があった/コラム:深海 →こちらで少し触れました:「怪奇城の地下」の頁 矢島道子・和田純夫編、『はじめての地学・天文学史』、ベレ出版、2004 地学事始め;地球の大きさから/地球はどれだけ古いのか/地球の理解はどのように進んだか// 近代以前(~17世紀);概説/地学 地球論の発生と展開/天文学 天動説から地動説へ// 近代(18世紀~19世紀);概説/地学 地質学の勃興/天文学 近代天文学の展開// 現代(20世紀);概説/地学 大陸移動説からプレートテクニクスへ、システムとしての地球/天文学 宇宙は膨張していた、元素の合成-星は元素の溶鉱炉など、 304ページ。 ゴオー上掲『地質学の歴史』であまり詳しく扱われていないにないキルヒャーについての記述があったりします(pp.73-79→こちらにも挙げておきます(「バロックなど(17世紀)」の頁の「キルヒャー」の項)、またその前後→こちら(デカルト、ガッサンディ)や、そちら(ステノ)や、あちら(ライプニッツ)参照)。 マーチン・ゴースト、松浦俊輔訳、『 原著は Martin Gorst, Aeons: The Search for the Beginning of Time, 2001 始まり/かの主教と聖書/懐疑派の人々/変化と崩壊/神の力/内部の熱/時間の層/化石時計/せいてはことを……/この世の終わりは延期/時代を経た岩/星をみつめる/地平の拡大/虹を追う/時間が始まるときなど、 344ページ。 訳者あとがきによれば、 「地球や宇宙の年齢という、文字どおり悠久の時間の長さを、聖書に始まり、地質学や物理学、さらには天文学によって求めてきた人々(主としてキリスト教世界)の試みをたどっています」(p.324)。 スティーヴン・J・グールド、渡辺政隆訳、『時間の矢 時間の環 地質学的時間をめぐる神話と隠喩』、工作舎、1990 原著は Stephen Jay Gould, Time's Arrow, Time's Cycle. Myth and Metaphor in the Discovery of Geological Time, 1987 悠久なる時間の発見;悠久なる時間/悠久なる時間をめぐる神話/二分法について/時間の矢と時間の環/予告記載// トマス・バーネットの時間の戦場;バーネットの扉絵/教科書におけるバーネット像/科学と宗教の対決なのか/バーネットの方法論/歴史の物理的過程/時間の矢と時間の環-衝突と解答 バーネットの描写と時間の矢の擁護、時間の環に関してバーネットが行なった描写と擁護、前進する周期の解決/「時間の矢と時間の環」なる概念を鑑みた場合の知的パートナーとしてのバーネットとステノ// ジェイムズ・ハットンの地球論 - 歴史を持たない機関;時間の深淵を描く/ハットンの地球機関と悠久なる時間の準備/ハットン伝説/自らの伝説を無に帰すハットン/必然的循環性の源/ハットンのパラドックス - 悠久なる時間の発見者は流れ去る歴史をなぜに否定したのか まぎれもなき時間循環論者、完璧さと歴史の否定、手持ちの最上のデータを歴史から切り離す/ボルヘスのジレンマとハットンのモットー/プレイフェア-相違点をかかえた忠実なる伝記作家/結論と展望// チャールズ・ライエル - 時間の環の歴史家;イクチオサウルス教授事件/自ら紋切り型解釈を仕立て上げた人チャールズ・ライエル ライエルのレトリック、現代の紋切り型解釈/ライエルのレトリックが収めた勝利-激変説のミスキャスト アガシの謎めいた書き込み、斉一説の複数の意味とライエルが犯した意味のある混同、ほんとうの激変説はご起立願います-アガシのパラドックスの謎解き/ライエルによる時間の環の弁護 見かけの背後を探るためのライエル独特の方法、決定的な見証としては最悪の事例-ライエル、生物の歴史における進歩を否定するために見かけの背後を探る、『地質学原理』をまとめ上げる鍵としての壮大なる時間の環/時間の環の歴史家ライエル ライエルによる歴史の解明、定常的な時間の環による第三紀の年代決定/ライエルの世界観の部分的氷解 状態の斉一性からの撤退、あるいはなぜにライエルは進化論者となったのか、速度の斉一性/エピローグ// 境界;ハンプトンの玉座とバーネットの扉絵/さらに深遠な「矢と環」というテーマなど、 280ページ。 『エピステーメー』、vol.4 no.4、1978.5、pp.7-153;「特集 地球 - 時空の読解」 地球史の函数 生きものの星についての思惟(竹内均・小松左京)/地球深部 超高圧の世界(秋本俊一)/固体微粒子 惑星誕生のシミュレーション(熊澤峰夫)/地震波とプレートテクトニックス(浅田敏)/海底拡大 グローマー・チャレンジャー号の掘削調査(小林和男)/活断層と伊豆地震(松田時彦)/地震予知(末廣重二)/ぬいめのない織物 私の地球学(島津康男)/砂漠的思考の拡大 《地球学》の自然史的考察(鈴木秀夫)/地球学と考古学(樋口清之)/《地球の体系》概要(ジェームズ・ハットン)/岩塊の中の理念 《ゲーテの世界観》(ルドルフ・シュタイナー)/大地の骨 レオナルド・ダ・ヴィンチの地質学(若桑みどり)/内在的地球観と超越的地球観(山下正男)など 山田俊弘、ヒロ・ヒライ編集、『ジオコスモスの変容 デカルトからライプニッツまでの地球論』(bibliotheca hermetica 叢書)、勁草書房、2017 プロローグ - 科学革命の時代の地球観/ルネサンスのジオコスモス/デカルトと機械論的な地球像/キルヒャーの磁気と地下の世界/ウァレニウスの新しい地理学/フックの地球観と地震論/ステノによる地球像とその背景/スピノザとステノ - 聖書の歴史と地球の歴史/ライプニッツと地球の起源/エピローグなど、 298ページ。 ステノを 「この『地球』をめぐる航海の案内人にみたて」 ているとのことなので(p.2)→こちらにも挙げておきます:「バロックなど(17世紀)」の頁の「ステノ」の項 山田俊弘、「地下世界の地図学へ 『コスモグラフィア』からライプニッツの地球史まで」、『ユリイカ』、2020.6:「特集 地図の世界」、pp.151-163 はじめに/プトレマイオス復活 - 「コスモグラフィア」というジャンルの誕生/鉱山という地下世界の表現 - アグリコラと地球論の端緒/アリストテレス批判と地球内部の探求 - ギルバートとデカルト/キルヒャーの磁気と地下の世界/ステノ『プロドロムス』における地球史の構成/ライプニッツの原始地球論『プロトガイア』/おわりに 註6について→こちらでも挙げました(「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉など、若干の用語について」の頁) 山田俊弘、「トリアーデのコスモスを編みなおす コペルニクス革命からステノ革命まで」、『ユリイカ』、no.798、vol.55-1、2023.1:「特集 コペルニクス 『天球の回転について』から『チ。 - 地球の運動について -』へ」、pp.77-88 はじめに/「二つの球の宇宙」論 - クーン『コペルニクス革命』再訪/「コスモグラフィア革命」のなかの『天球回転論』/「コスモグラフィア革命」パート2/ジオの理論 - もうひとつのジャンルの生成と「ステノ革命」への道/おわりに また; M.H.ニコルソン、小黒和子訳、『暗い山と栄光の山』、1989 ……………………… 海野弘、「地図と世界 - 距離空間論 -」、『空間の神話学 玩具・庭園・劇場』、1971、pp.103-118 地図を〈見る〉/地図を〈読む〉/地図を〈つくる〉/地図を〈描く〉 杉浦康平、聞き手=植田実、「〈連載〉都市のヴィジュアル・トポロジー① 地図が意識を変える」、is, no.10, 1980.9:「特集 石」、pp.52-57(特集外) 線的連続性の上に展開する地図/石造建築とエレヴェーションマップ/〝探検を始める〟という場所の顕現/都市の隙間を縫う地図の可能性/ 杉浦康平について→「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」も参照 『美術手帖』、no.472、1980.11、pp.45-111:「特集 地図 私たちは何処に居るのか」 図版/想像と好奇の絵図 「イティネレール」をめぐって(堀越孝一)/未来という裏側(岡村多佳夫)/地図の神話と歴史(大室幹雄) 若林幹夫、『地図の想像力』(講談社選書メチエ 50)、講談社、1995 社会の可視化/拡張される世界/近代的世界の「発見」/国土の制作と国民の創生など、 264ページ。 若林幹夫、「地図と世界とその背景」、『ユリイカ』、2020.6:「特集 地図の世界」、pp.107-112 応地利明、『「世界地図」の誕生 地図は語る』、日本経済新聞出版社、2007 地図が表現するもの - 「世界」のかたちを語り描くということ// 中世世界図を比較する;法隆寺蔵五天竺図/ヘレフォード図/古今華夷区域揔要図/イドリースィー図/プトレマイオス図// なぜカンティーノ図は画期的な「世界地図」なのか//カンティーノ図を読む、など。 280ページ。 同じ著者による→こちらも参照:「日本」の頁の「i. 概説、通史など」 アン・ルーニー 高作自子訳、井田仁康日本語版監修、『地図の物語 人類は地図で何を伝えようとしてきたのか』、日経ナショナルジオグラフィック社、2016 原著は Anne Rooney, The Story of Maps : Putting the World in Perspective, 2015 はじめに/われらが大地/山海を越えて/探検と領土拡大/世界観の変容/主題図の登場など、 192ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 また、 種村季弘、『箱の中の見知らぬ国』、青土社、1978、pp.9-45:「ファンダジイ・マップ」 同じ著者による→こちらを参照:本頁本項下掲の「地球空洞説」 谷川渥、『幻想の地誌学 空想旅行文学渉猟』、トレヴィル、1996 幻想の島へ/幾何学的な子宮/プロスペローの魔島/月-空に浮かぶ島/海という装置/地底の旅/隠喩としての砂漠/密林の美女/人体地図の系譜/一枚の地図など、 240ページ。 同じ著者による→こちら(「怪奇城の外濠 Ⅱ」の頁の「vi. 廃墟など」)や、そちら(「マネ作《フォリー・ベルジェールのバー》と絵の中の鏡」の頁の「参考文献追補」中の「鏡と絵、美術」を参照 武田雅哉、『星への 中国の古い地図が挿図としてたくさん掲載されています。 山中由里子編、『〈驚異〉の文化史 中東とヨーロッパを中心に』、名古屋大学出版会、2015 序章 驚異考(山中由里子)// 驚異とは何か;ヨーロッパ中世における驚異(池上俊一)/イスラームにおける奇跡の理論(二宮文子)// 驚異の編纂と視覚化;中世イスラーム世界の旅行記と驚異譚 - 驚異を目にした人々(亀谷学)/天上・地上の驚異を編纂する - ペルシア語百科全書成立の12世紀(守川知子)/ヨーロッパ中世の東方旅行記と驚異(大沼由布)/ヨーロッパ中世の奇譚集(黒川正剛)/コプト聖人伝に見られる驚異な奇跡譚(辻明日香)/中東イスラーム世界の写本絵画と驚異(林則仁)/イスラーム美術に表された驚異の動物(小林一枝)/ヨーロッパ中世写本の挿絵に見る驚異(松田隆美)/ロマネスク床モザイクに見る驚異 - オトラント大聖堂の分類不能な怪物たち(金沢百枝)// 驚異のトポス;ヨーロッパ中世の驚異譚における 驚異の転生;ヨーロッパ近世の驚異 - 怪物と魔女(黒川正剛)/驚異の部屋「ヴンダーカンマー」の時代(小宮正安)/自然誌と博物館 - 近世イギリスの驚異の行方(見市雅俊)/「驚異の地インド」の内在化(小倉智史)/椅子譚ブルの民族と奇物 - 驚異から日常の中の異常へ(宮下遼)/歴史的パレスチナにおける奇跡譚の今 - 生者ハディル崇敬の事例(菅瀬晶子)など、 528ページ。 →こちら:「キリスト教(西欧中世)」の頁の「i. 文化史的なものなど」の項や、またこちらの2:「〈怪奇〉と〈ホラー〉など、若干の用語について」の頁にも挙げておきます 同じ編者による関連するテーマの展覧会図録→そちらを参照:「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「龍とドラゴンなど」の項 別の共編書→あちらを参照:本頁「v. テーマ別のもの諸々」中の「その他」 編者による単著→ここを参照:「イスラーム Ⅲ」の頁の「x. クジャタ、バハムート、ファラク、その他」の項 エドワード・ブルック=ヒッチング、関谷冬華訳、井田仁康日本語版監修、『世界をまどわせた地図 伝説と誤解が生んだ冒険の物語』、日経ナショナルジオグラフィック社、2017 原著は Edward Brooke-Hitching, The Phantom Atlas: The Greatest Myths, Lies and Blunders on Maps (Historical Map and Mythology Book, Geography Book of Ancient and Antique Maps) , 2016 はじめに/アニアン海峡 アジアにつながる夢の北西航路/アンティリア(七つの都市の島とも) コロンブスも信じたキリスト教司祭の島/アトランティス 古代ギリシャの哲学者プラトンが記した伝説の島/オーロラ諸島 船乗りたちが大海原に見た2つの島/オーストラリアの内陸海 植民地の拡大が見た夢の海/ベルメハ 石油の利権をめぐって現代によみがえった島/ブラッドリー島 北極点到達の証拠とされた島/バス島 自然の恵み豊かな島/セサルの都市(パタゴニアの都市、トラパランダとも) パタゴニアに秘められた財宝の国/カルタ・マリナの海の怪物たち 怪物たちが生きる地図/カリフォルニア島 大陸から切り離されたカリフォルニア/カッシテリデス諸島 金属の鉱脈をもつ「 256ページ。 同じ著者による→こちら(『宇宙を回す天使、月を飛び回る怪人 世界があこがれた空の地図』(2020)および『地獄遊覧』(2023)/「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」)や、そちら(『愛書狂の本棚』(2022)/「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)など」)を参照 荒俣宏編著、『地球の驚異 WONDERS OF THE EARTH ファンタスティック12 5』、リブロポート、1991 驚異の 大地の威容;火山/山の景観/奇岩/洞窟/気象// 水の変幻;氷河/河川/湧水/滝// 地球改造計画;古代遺跡/都市/橋/生物観光など、 162ページ。 「本書に集めた世界の奇観図集もまた、19世紀前~中半期の百科事典や世界地誌をベースにした。とくに本書の中核を形成するのが、ドイツでベルトゥーフという印刷業者が刊行した『少年絵本』(全12巻、1798~1830)である」(p.12)。 「また、本書を支えるもうひとつの図版ソースは、かねて編者が力を注いできたフランスの世界航海図録群である」(p.15) とのこと。 『ユリイカ』、52巻7号、2020.6、pp.31-312:「特集 地図の世界 - プトレマイオスから伊能忠敬、Google Map まで」 地図の文法 - 地図感覚というイリュージョン(今和泉隆行×大山顕)/ もうひとつの地図(石川初)/私的地図鑑賞記(杉浦貴美子)/地図が導く意味の可能性 二つのアプリケーションの開発をとおして(元永二朗)/ 地図の記号学 地図は如何に描かれたか(森田喬)/地図とは、地理学者にとって崇高な対象である(成瀬淳)/地図が記号である 車窓を眺める重要性(今尾恵介)/ 『ちづかマップ』と地図を巡るあれこれ(衿沢世衣子)/地図と迷子と散歩(帯屋ミドリ)/地理(横山裕一)/16次元惑星 初期エンテロ文明架空地図(ひらのりょう)/ 『地図』の面影(川田喜久治)/地図と世界とその背景(若林幹夫)/ 伊能忠敬が作成した地図はいかなる地図か(星埜由尚)/絵図の史学(杉本史子)/都市をひと目で 地図・写真・鳥瞰図、そして Diorama Map(佐藤守弘)/ 宙に参る 番外出張編「地図」(肋骨凹介)/ 創作 地図の魔(石川宗生)/ 地下世界の地図学へ 「コスモグラフィア」からライプニッツの地球史まで(山田俊弘)/メディチ家の叡智の地図 初期近代イタリアの世界地図ギャラリーと地誌表象としての庭園(桑木野幸司)/宝物はそこにある 空想世界を導く地図(大久保ゆう)/架空都市の地図を描く 地図と〈しての〉テクスト(小澤京子)/ チズッコ(河野聡子)/ Not All Who Wander Are Lost(川島優志)/宇宙の地図(小久保英一郎)/ 平面にできること マッピング試論(山本貴光)/地図的パースペクティブの暴力性(原木万紀子)/デジタルゲームの地図をめぐって(三宅陽一郎)/知覚のクラッシュ 盲人と聾者における地図表象(木下知威)/ アトラスの相貌(樺山三英)/マインクラフトで不要不急の外出を控える(柞刈湯葉)/ 遊牧民と動物、地図生成への導きのコスモロジー(相馬拓也)/神話地図へのトラヴェローグ(松田法子)/現実の空間と空間の表象 新たな表象の政治に向けて(平田周)/ 〈地図〉を読むためのブックガイド(加藤政洋) バルトルシャイティス、「 も参照 John Gillies, "Posed Spaces : Framing in the Age of the World Picture", Paul Duro ed., The Rhetoric of the Frame. Essays on the Boundaries of the Artwork, Cambridge University Press, 1996, pp.24-43 +notes:pp.276-279 「置かれた諸空間 世界図の時代における枠どり」 主な議論の対象はヨーロッパの16世紀の地図です。タイトル中の「世界図の時代」はハイデッガーの論考のこと。 ……………………… 地球空洞説に関連して、すぐ次に挙げる種村季弘の「續・地球空洞説」で引かれていたのが(p.43); Edna Kenton, The Book of Earths. Hollow Earth, Ancient Mas, Atlantis, and Other Theories, Forgotten Books, 2008 1928年刊本の復刻 『さまざまな大地の書 空洞の地球、古代の諸地図、アトランティスとその他の諸理論』 空間への人の探索/大地の諸形象/世界の創造/世界を支えるものども/原初の大地/バビロニアの宇宙/エジプトの宇宙/大地=月のカタストロフ/大洪水/失なわれたアトランティス/西方の失なわれた土地/世界樹/世界山/生の環/大地・世界卵/宇宙の諸システム/コスマス・インディコプレウステースの四角な大地/ペルーの宇宙/アステカの宇宙/タタール=モンゴルの諸世界/大地の諸地図/コロンブスの大地/ダンテの宇宙/大地・宇宙の心臓/聖ヒルデガルトの宇宙/宇宙の中の諸地球/環に環を連ねて/世界オクターヴ/地球・空洞な球/四面体の大地など、 264ページ。 この本では後ろから2番目の章"Earth a Hollow Sphere"(pp.223-239)で地球空洞説が取りあげられているのですが、そこで; 種村季弘、『アナクロニズム』(ユリイカ叢書)、青土社、1973、pp.21-45:「地球空洞説」および「續・地球空洞説」 19世紀を扱った正篇は→こちら(「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「xiii. ロマン主義、象徴主義の周辺など」)、20世紀を扱った「續」は→そちら(「近代など(20世紀~ ) Ⅲ」の頁の「xvi. 20世紀神秘学の歴史など」)にも挙げておきます 他の内容は; 蘆原将軍考/人間栽培論・小児十字軍/モーゼの魔術/壜の中の手記/ロボット考/空飛ぶ円盤/ 222ページ。 野田昌弘、「地球空洞説の系譜」、エドガー・ライス・バロウズ、佐藤高子訳、『地底世界ペルシダー 地底世界シリーズ〈1〉』(ハヤカワ文庫 SF 16)、早川書房、1971、pp.239-247 本体の原著は Edgar Rice Burroughs, At the Earth's Core,1914 で、第3章(pp.50-51)において、地底空洞の成立を含めた地球の開闢が説かれます。 レイモンド・バーナード、小泉源太郎訳、『地球空洞説』、1973 市場泰男、「異端科学奇氏銘々伝」、『地球ロマン』、復刊6号、1977.8:「総特集 綺想科学鑑」、pp.56-65 四方田犬彦、「総統は言った、意志の科学を!」、同上、p。66-77 稲生平太郎、「地底への旅 - カフトン=ミンケル『地下世界』」(1994)、『定本 何かが空を飛んでいる』、2013、pp.225-229 同、 「ログフォゴあるいは「岩の書」 - リチャード・シェイヴァーについてのノート」(2013)、同上、pp.230-241 マーティン・ガードナー、「平たい大地、中空の地球 地球空洞説の周辺」、市場泰男訳、『奇妙な論理Ⅰ だまされやすさの研究』、2003、pp.38-59 ポール・コリンズ、山田和子訳、「3 空洞地球と極地の穴 ジョン・クリーヴズ・シムズ」、『バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人』、白水社、2014、pp.95-118 原著は Paul Collins, Banvard's Folly. Thirteen Tales of People who Didn't Change the World, 2001 他の内容は; バンヴァードの阿房宮 ジョン・バンヴァード/贋作は永遠に ウィリアム・ヘンリー・アイアランド/N線の目を持つ男 ルネ・ブロンロ/音で世界を語る ジャン-フランソワ・シュドル/種を蒔いた人 イーフレイム・ウェールズ・ブル/台湾人ロンドンに現わる ジョージ・サルマナザール/ニューヨーク空圧地下鉄道 アルフレッド・イーライ・ビーチ/死してもはや語ることなし マーティン・ファークワ・タッパー/ロミオに生涯を捧げて ロバート・コーツ/青色光狂騒曲 オーガスタス・J・プレゾントン/シェイクスピアの墓をあばく ディーリア・ベーコン/宇宙は知的生命でいっぱい トマス・ディックなど、 448ページ。 トマス・ディックを取りあげた第13章以外にも、プレゾントンについての第11章で、宇宙論的なイメージが登場します(p.345)。 そして; ジョスリン・ゴドウィン、松田和也訳、『北極の神秘主義 極地の神話・科学・象徴性、ナチズムをめぐって』、工作舎、1995 原著は Joscelyn Godwin, Arktos. The Polar Myth in Science, Symbolism, and Nazi Survival, 1993 序文// ヒュポルボレアにて 黄金時代;地球の失われた時代/時代の周期// 不滅の聖地;ブラヴァツキーの7つの大陸/ゲノンのヒュポルボレア論/ジャン・フォールの秘教年代学// 北極光 北極の原郷;バイイの北方文化説/ウォレンの極の楽園説/ティラクの北極原郷// アーリア人の神話;アーリア人の優越性/アーリア主義と神智学/アーリア人のさまざまな原郷// トゥーレ協会;トゥーレの復活/ロシアのスワスティカ/ナチズムのオカルト的源流/監視者(ヴェイユール)たち/20世紀の神話/ユリウス・エヴォラ// 黒騎士団;ランディヒのトゥーレ主義小説/黒騎士団を追って/セラノは総統を賛美する/死者との進軍:ジャン・パルヴレスコの場合// 隠された地 アガルタと〈 シャンバラ;チベットのシャンバラ観/ゴビのシャンバラ/リョーリフ一家/シェイヴァー・ミステリー// 極点の穴;地球空洞論小史/サイコメトリストと予言者たち/現代の地球空洞論者たち// 南極大陸;南極の神話/ポオ、ヴェルヌ、ラヴクラフト/北と南の極性// 復活のアルカディア 象徴の極;ジョン・オニールの極の神話解読/スワスティカ/カドゥケウス/天の意志// 太陽の伝統と極の伝統;ゲノンの黄道12宮仮説/黄道12宮の始まり/ミトラス教/諸天球の上昇// 霊極;アンリ・コルバンによる神智学解釈/ダンテと〈極の伝統〉/2つの道とその危険性/地下の流れ// 傾斜 激変論者たち;ギリシア哲学者たちの地軸傾斜観念/地球の神聖理論/初期の科学理論/彗星による洪水/月の接近// 斉一論者たち;黄道傾斜角度測定の変遷/モンマルトルの予言者/ノリッジの靴屋/現代の地質学理論// 複合理論;ランドルフとドレイソンの破局理論/ブラヴァツキーの破局史/パピュスとサン=ティーヴ・ダルヴェードル// さまよえる極理論;大陸移動説小史/現代の地質学理論// 380ページ。 →ここ(南極と北極)でも挙げました 同じ著者による→こちら(古代密儀宗教)や、そちら(フラッド)、あちら(キルヒャー)、またこなた(神智学)、そなた(アトランティス)に、あなた(音楽)を参照
Introduction and critical materials by Peter Fitting, Subterranean Worlds. A critical anthology, Wesleyan University Press, Middletown, Connecticut, 2004 『地下の諸世界 批評的アンソロジー』 地下界への 『北極から南極までの旅行記』(1721、作者不詳:仏語)/ 『ラメキス、あるいはあるエジプト人の地球内部における数奇な旅』(1735-1738、シャルル・ド・フィウー(・ド・ムーイ))/ 『ニールス・クリム Niels Klim の地下世界への旅』(1741、ルズヴィ・ホルベア Ludvig Holberg)/ 『ピーター・ウィルキンズの生涯と冒険』(1750、ロバート・ポルトック)/ 『地球の中心にある世界への旅』(1755、作者不詳)/ 『フランス人冒険家』(1782、ロベール=マルタン・ルズュイール)/ 『イコザメロン』(1788、カサノーヴァ)/ ジョン・クリーヴズ・シムズJr.と『シムゾニア』(1820)/ コラン・ド・プランシー:『地球の中心への旅』(1821)/ エドガー・アラン・ポーと『アーサー・ゴードン・ピムの物語』(1838)/ ジュール・ヴェルヌ:『地球の中心への旅』(1864)/ ヴェルヌ以後:その後の諸展開 ブルワー=リットン『来るべき種族』(1871)、メアリーE.ブラッドリー・レイン『ミゾラ』(1890)、ウィリス・ジョージ・エマーソン『煙る神、あるいは地球内部への旅』(1908)、エドガー・ライス・バロウズ『地球の核にて(地底世界ペルシダー)』(1914)など、 238ページ。 David Standish, Hollow Earth. The long and curious history of imagining strange lands, fantastical creatures, advanced civilizations, and marvelous machines below the earth's surface, Da Capo Press, 2006 『空洞の地球 奇妙な土地、幻想的な被造物たち、進んだ諸文明、そして驚異の諸機械を地表の下に想像することの、長く珍奇な歴史』 序/空洞の科学/シムズの孔/極のゴシック:レイノルズとポー/ジュール・ヴェルヌ:地質学の中心への旅/サイラス・ティードと 304ページ。 地球空洞説については「ロマン主義、近代など(19世紀)」のページの「viii. エドガー・アラン・ポー(1809-1849)など」の項で挙げた ルーディ・ラッカー、『空洞地球』、1991、 また ウォルドロップ&アトリー、「昏い世界を極から極へ」、1977、 山田章博、『ラストコンチネント』(山田章博全集/ペーパーコミックス)、日本エディターズ、2000 1986年二巻本で刊本の一冊での再刊 さらに セルジュ・ユタン、津島恵訳、『地球の中のブラックホール』、1978、 下掲の is、no.57、1992.9;「特集 地下世界」、 加えて →古城映画のコーナーの「怪奇城の外濠 Ⅱ」中の「地下など」の節や、 同じく→「怪奇城の地下」の頁 も参照ください。 さらに; 寺山修司、『地球空洞説』、新書館、1975 盲人書簡●上海篇/地球空洞説// 解説(寺山修司)など、192ページ。 表題作では上に挙げたレイモンド・バーナード(邦訳:1973)がエピグラフに使われています(p.96)。 また解説中の当該作に関する部分には、中原佑介による劇評がおさらくまるまる掲載されていました(pp.184-188:『海』、1973年10月号より)。 解説で台本は演劇ではないことが二度にわたって強調されるこの本は(p.182、p.188)、奥付では3月10日発行となっているのですが、期せずしてか、同じ年の8月に発売されたというのが; |
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ファー・イースト・ファミリー・バンド、『地球空洞説』、1975(1) 曲名を挙げておけば A面;未知の大陸/時代から/水神/心山河/風神/煙神国/和・倭/北の彼方の神秘// B面;地球空洞説/喜怒哀楽/蘇生 |
1. ヌメロ・ウエノ、たかみひろし、『ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシヴ・ロック』、マーキームーン社、1994、pp.158-160。 ジュリアン・コープ、奥田祐士訳、『ジャップロック サンプラー』、白夜書房、2008、pp.302-304、340-341。 舩曳将仁監修、『トランスワールド・プログレッシヴ・ロック DISC GUIDE SERIES #039』、シンコーミュージック・エンターテイメント、2009、p.165。 |
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総じてゆったりしたテンポで、プログレというよりサイケデリックの香りが色濃い。右に挙げた紹介文で記されているように、ピンク・フロイドの影響から出発しているらしく、時たまそれっぽいギターだのオルガンだのベースだのが聞こえたりするのでした。 先立つ『キングコング:髑髏島の巨神』(2017、監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ)や『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019、監督:マイケル・ドハティ)でも言及されていましたが、地下の大空洞そのものが登場するのは; 『ゴジラ vs コング』、2021、監督:アダム・ウィンガード |
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iv. 神話・神話学など 神話の領域からはとりあえず; 大林太良編、『世界の神話 万物の起源を読む』(NHKブックス)、日本放送出版協会、1976 東アジア10件/東南アジア17件/オセアニア19件/インド7件/北アジア7件/西部ユーラシア9件/アフリカ10件/アメリカ大陸16件と、地域別に95件、 270ページ。 イェジード(ヤズィード)教の創世神話が掲載されていたりします(pp.151-154→こちらにも挙げておきましょう:「イスラーム Ⅲ」の頁の「ヤズィード派」の項)。 また→そちらも参照(古代エジプトの「天の雌牛」の神話) 吉田敦彦、『天地創造99の謎 世界の神話はなぜ不滅か』(サンポウ・ブックス)、産報、1976 世界のはじまり/太陽と月のはじまり/アマテラスのはじまり/人類のはじまり/霊魂のはじまり/女性のはじまり/性のはじまり/火と死のはじまり、 236ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「天使、悪魔など」の頁の「ii. 悪魔など」 グノーシス主義者ユスティノスの『バルクの書』がとりあげられていたりします(pp.146-153→そちらにも挙げておきましょう:「グノーシス諸派など」の頁の「i. 『ヘルメス文書』邦訳刊行以前以後など(~1996)」)。 『世界の神話伝説 総解説(改訂増補版)』、自由国民社、2002 ギリシャ/ゲルマン・ケルト/スラヴ(ロシア)/インド/ペルシア/オリエント(シュメール、アッカド、ヒッタイト、ウガリット、エジプト)/中国/モンゴル/韓国(朝鮮)/日本/アフリカ/南北アメリカ/マヤ・アステカ・インカ/ケルト/古史古伝/ブックガイドなど、 296ページ。 La naissance du monde. Sources orientales Ⅰ, Éditions du Seuil, Paris, 1959 A5版・508ページのペイパーバック。 『世界の始まり オリエントの原典Ⅰ』 古代エジプトによる世界の始まり(セルジュ・ソヌロン、ジャン・ヨヨット)/シュメールでの世界の始まり(モーリス・ランベール)/アッカドによる世界の始まり(ポール・ガレッリ、マルセル・レボヴィシ)/フルリとヒッタイトのもとでの世界の始まり(モーリス・ヴィエイラ)/カナンによる世界の始まり(アンドレ・カコ)/イスラエルによる世界の始まり(ジャン・ボテロ)/イスラームによる世界の始まり(トゥーフィ・ファフハ)/テュルクとモンゴルのもとでの世界世界の始まり(ジャン=ポール・ルー)/イスラーム以前のイランにおける世界の始まり(マリアン・モレ)/インドにおける世界の始まり(アンヌ=マリー・エヌール)/タイ仏教による世界の始まり(シャルル・アルシャンボー)/ラオスの伝承による世界の始まり:クン・ボロムの神話(シャルル・アルシャンボー)/チベットでの世界の始まり(アリアーヌ・マクドナルド)/中国での世界の始まり(マックス・カルテンマルク)/宇宙開闢神話の構造と機能(ミルチャ・エリアーデ) Mircea Eliade, Gods, Goddesses, and Myths of Creation. A Source Book of the History of Religions. Part 1 of From Primitives to Zen, Harper & Row, Publishers, New York, etc., 1967 / 1974 『神々、女神たち、創造神話 「諸宗教の歴史 部族社会から禅まで」の出典集第1部』 no.1からno.74;神々・女神たちと超自然的諸存在// 創造と起源の神話;世界創造の神話/始まりと終わりの神話/人間の創造/死の起源の神話/洪水の神話など、 162ページ ……………………… 神話学周辺の論著等から; 大林太良、『神話学入門』(中公新書 96)、中央公論社、1966 神話研究の歩み/神話とはなにか?/神話の分類/宇宙の起源/人類の起源/文化の起源/世界像の諸類型/神話・儀礼・社会など、 198ページ。 大林太良編、『神話・社会・世界観』、角川書店、1972 解説(大林太良)//ジャワ泥棒道の理論と実践(岡田丈夫)/青い生と赤い死(常見純一)/サバンナの木(富川盛道)// 夢見(W.E.H.スタンナー)/ツングース族の世界像(アドルフ・フリートリッヒ)/マプーチェ族の双分体系(ルイス・C・ファーロン)/試合組、双分組織と方位観(アドルフ・E・イェンゼン)/ヘールフィンク湾岸文化の構造的ズレ(G.J.ヘルト)/獣・鳥・魚(ローレンツ・G・レフラー)/インドネシアにおける女装と宗教的半陰陽(J.M.ファン・デル・クルーフ)/東南アジアにおける国家と王権の観念(ローバート・ハイネ=ゲルデルン)/モシ族の世界像と土地の主(ドミニク・ザーアン)/古代日本における分類の論理(大林太良)// 印欧神話にあらわれた社会構造と世界観(吉田敦彦)/レヴィ=ストロースと神話の構造分析(E.M.メレチンスキー)など、 420ページ。 大林太良、『神話の話』(講談社学術文庫 346)、講談社、1979 海の神話/故郷の水・王国の水/魚の神話とシンボリズム/東西人魚覚え書/失われた猿の睾丸/地震の神話と民間信仰/縛られた巨人/女神の死と豊饒/日本神話の系譜など、 186ページ。 V.V.イワーノフ、V.N.トポローフ、北岡誠司編訳、『宇宙樹・神話・歴史記述 - モスクワ-タルトゥ・グループ文化記号論集 -』(岩波現代選書 78)、岩波書店、1983 原著についてはキリル文字なので、誤りを避けるべく、「訳者あとがき」pp.282-283 を参照してください。 各論文は1965年から77年の間に公刊されたとのこと。 構造類型論の理論的前提/詩的象徴の起源-旧石器時代/シャーマニズム文化と宇宙樹-ケットの場合/宇宙樹のイメージと仏教美術/「宇宙樹」のイメージと言語テクスト/宇宙論から歴史記述へ、など。 318ページ。 →こちらにも挙げておきます:本頁下掲の「木、花など」 君島久子編、『東アジアの創世神話』、弘文堂、1989 タイ系諸族/中国西南少数民族/イ族/夜郎国/トン族/朝鮮/日本/沖縄など、248ページ。 M=L.フォン・フランツ、富山太佳夫・富山芳子訳、『世界創造の神話』、人文書院、1990 原著は Marie-Louise von Franz, Patterns of Creativity Mirrored in Creation Myths, 1972 創造神話/目覚めとしての創造と偶然による創造/上からの創造、下からの創造/二人の創造者/作る神/最初の犠牲者/創造主の気分/胚種と卵/宇宙の二分割と四分割/創造における失敗/連鎖/再創造と逆創造など、 352ページ。 ユング派による分析です。 同じ著者による→こちらも参照:本頁下掲の「vii. 時間と空間など」 カッシーラー、木田元訳、『シンボル形式の哲学』(全4巻)(岩波文庫)、岩波書店、全4巻、1989-1997 原著は Ernst Cassirer, Die Philosophie der symbolischen Formen, 1923/1925/1929 第1巻 言語 序論 問題の提起// 言語形式の現象学のために;哲学史における言語の問題/感覚的表現の位層における言語/直観的表現の位層における言語/概念的思考の表現としての言語-言語による概念形成と類形成の形式/言語と純粋な関係形式の表現-判断領域と関係概念など、 488ページ。 第2巻 神話的思考 序論 「神話の哲学」の問題// 思考形式としての神話;神話的な対象意識の特性と基本的方向/神話的思考の個別的カテゴリー// 直観形式としての神話 神話的意識における空間的-時間的世界の構造と分節;基本的対立/神話の形式理論の基本的特徴-空間・時間・数 神話意識における空間構成、空間と光-『方位決定』の問題、神話的時間概念、神話的および宗教的意識における時間形成、神話的数と『聖なる数』の体系// 生活形式としての神話 神話的意識における主幹的現実の発見と規定;自我と霊魂/神話的な統一感情と生命感情からはじまる自己感情の形成について/祭祀と供儀// 神話的意識の弁証法など、 498ページ。 第3巻 認識の現象学(上) 序論// 表情機能と表情世界;主幹的分析と客観的分析/知覚意識の基本契機としての表情現象/表情機能と心身問題// 表出機能の問題と直観的世界の構造;表出の概念と問題/物と属性/空間/時間直観/シンボルの受胎/シンボル意識の病理学に寄せて、など、 548ページ。 第4巻 認識の現象学(下) 意味機能と科学的認識の構造;概念の理論について/概念と対象/言語と科学-物の記号と秩序の記号/数学の対象/自然科学的認識の基礎など、 412ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「バロックなど(17世紀)」の頁の「iv. 薔薇十字団、その他」 デイヴィッド・マクラガン、松村一男訳、『天地創造 - 世界と人間の始源 イメージの博物誌 20』、平凡社、1992 原著は David Maclagan, Creation Myths: Man's Introduction to the World, 1977 世界への人間の出現;内部と外部/水平と垂直/無から生ずる有/対立物の結合/世界秩序と諸世界の秩序/下降/上昇/大地の身体と供犠/死・時間・諸元素/創造の過程//図版// 訳者解題;創造神話なしに生きられない人間など、 104ページ。 『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 ロドニー・ニーダム、吉田禎吾・白川琢磨訳、『象徴的分類』、みすず書房、1993 原著は Rodney Needham, Symbolic Classification, 1979 分類の諸形態;二元論/三元論/四元論/五元論/七元論/九元論// 象徴的分類の理由;秩序/思索/権利と義務/臨時の使用// 理論の検討;社会決定論/儀礼起源説// 不変の三原理;対立/移行/給付// 変形;逆転/破壊/消滅/境界と危険// 構造分析//諸問題の検討;現象の秩序/進化/双分制/構造/ 178ページ。 金子孝吉、「世界の分類について - 文化システムの研究(1) -」、『滋賀大学経済学部研究年報』、no. 6、1999、pp.45-67 [ < CiNii articles ] 二元的分類/三元的分類/四元的分類/五元的分類/七元的分類など P.G.Challis, “Cosmological Correlations”, 『京都芸術短期大学紀要[瓜生]』、no.14、1992.3、pp.45-59 「宇宙論的相互関係」 エジプト/キリスト教/インド/中国/マヤ/アステカ/ナバホなど。 方位、色彩、動物の宇宙論的相互関係について。 同じ著者による→こちらも参照:「死ぬことの危険」、1991/本頁下掲の「ix. 他界観・来世観など」 月本昭男編、『創成神話の研究 宗教史学論叢 6』、リトン、1996 古代メソポタミアの創成神話(月本昭男)/旧約聖書祭司文書の創造物語(吉田泰)/古代ギリシアの創成神話(西村賀子)/コーランにみる「世界の創造」(塩尻和子)/近世キリスト教自然哲学の創世観 - 『創世の秘儀』の創世記解釈をめぐって(西澤英隆)/“意による創成”神話 - マノーマヤ(意生)観念の発生(久保田力)/中国思想における「始原」の問題 - 創造と生成(池澤優)/記紀神話における理解の位相 - 本居宣長と創世神話(磯前純一)/韓国における終末論:天地開闢説話の意味(崔吉城)/部族社会の諸神話(松村一男→こちらに再録:本項後掲の『神話思考-Ⅰ』)/創成神話とユングの元型論(河東仁)/限界と創造(安田治夫)など、 406ページ。 エレアザール・メレチンスキー、津久井定雄・直野洋子訳、『神話の詩学』(叢書 記号学的実践 26)、水声社、2007 原著についてはキリル文字なので、誤りを避けるべく、「凡例」p.19 を参照してください。1976年刊行。 最新の神話理論と儀礼神話論的文学研究;前史/哲学と文化学における「再神話化」/儀礼主義と機能主義/フランス社会学派/シンボル主義理論/分析心理学/構造主義/文学研究における儀礼神話学派/ロシア・ソ連における神話創造の研究/予備的なまとめ// 神話の古典的諸形態とそれらの物語フォークロアへの反映;予備的な確認/神話思考全般の性質/神話の働き方の方向/神話時代とその「パラダイム」/始祖-デミウルゴス-文化英雄/古典的創造神話/社会集団の遡源論/カオスとコスモス-宇宙起源/宇宙モデル/歳時神話/宇宙的周期と終末神話/英雄神話と「通過」儀礼/神話プロットと神話体系の意味論/神話・昔話・叙事詩// 二十世紀文学の「神話主義」;前史/二十世紀の「神話」小説-まえおきとして/アンチテーゼ-ジョイスとトーマス・マン/カフカの「神話小説」/現代小説における諸種の神話化// 『神話の詩学』と著者エレアザール・メレチンスキなど、 568ページ。 松村一男、『この世界のはじまりの物語(シリーズ・地球のカタチ)』、白水社、2008 世界のはじまり/人間のはじまり/文化のはじまりなど、 170ページ。 松村一男、『神話思考 -Ⅰ 自然と人間』、言叢社、2010 はじめに-研究遍歴と諸論文の位置づけ// 神話学の歴史と理論;比較神話学の現状と展望 - 世界神話学/神話としての神話学/神話学の成立と現状/神話学と戦争 - とくに二〇世紀の神話研究について/デュメジルとエリアーデ - 神話学における歴史的解釈と類型論・構造的解釈/神話的思考 - 「われわれは金剛インコだ」をめぐって/現代神話学におけるレヴィ=ストロース/レヴィ=ストロース『神話の論理』/宗教学における鏡としてのインド/太陽神の時代 - 学説史的考察(→初出はこちら:本下掲「v. テーマ別のもの諸々」/『太陽神の研究』(上)、2002)/太陽神の日々/部族社会の諸神話(→初出はそちら:本項上掲『創成神話の研究』、1996)/死の神話学/神話・イメージ・言語/原始・古代の宗教// インド=ヨーロッパ神話;救済としての真実 - 古代イランを中心に(→初出はあちら:「イラン」の頁)/ユーラシアにおける支配者誕生の神話/戦士・王権・救済 - ケルト文化のインド=ヨーロッパ的諸相(→初出はここ:「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「ii. ケルトなど」)/戦士の誕生 - アイルランド叙事詩の英雄クー・フリンを中心に/神話から民話へ - 『小さなグウィヨン物語』と『タリエシン物語』における印欧語族神話要素/印欧語族比較神話学研究の今後/なぜ私は印欧語族研究を止めたか// ギリシア・ローマ神話と聖書;壺絵における顔の正面性をめぐって - ディオニュソスの場合/古代ギリシア人の深層表象 - オデュッセウスの帰還/古代ギリシアの荒猟師 - ディオニュソスとその眷属/古代ギリシアにおける知恵の形象 - ケンタウロスのケイロン/宗教的表象の解読 - ヘルメスの例を中心に/王制期ローマ宗教の再検討 - 宗教史の困難さをめぐって/さあ狼になりなさい(→初出はそこ:本頁「v. テーマ別のもの諸々」/『ユリイカ』「幻想の博物誌」、1993)/比較神話学の方法論を考える - アッティス神話を例に/古代東地中海世界の洪水神話 - ロスト・アークを求めて/海竜との戦い - 古代オリエントにおける海の怪物イメージとその意味/浄不浄と死生観 - インドと旧約聖書(→初出はあそこ:本頁「ix. 他界観・来世観など」/『生と死の神話』、2004)/グノーシス神話 - 自然神話と創作神話(→初出はこなた:「グノーシス諸派など」の頁の「ii. 『ナグ・ハマディ文書』邦訳刊行とその周辺など」/『グノーシス 陰の精神史』、2001)/砂漠という「海」 - その彼方へ向かう人々/異教のダイモンからキリスト教のデーモンへ - ダイモン崇拝の隆盛と衰退と変容(→初出はそなた:「天使、悪魔など」の頁の「ii. 悪魔など」/『アジア遊学』「鬼とデーモン」、2004)/「天への道/天からの道」としてのピラミッドなど、 672ページ。 松村一男、『神話思考 - Ⅱ 地域と歴史』、言叢社、2014 はじめに - Ⅰ巻目とⅡ巻目の間// 日本神話;ワニとは何か - 日本神話の動物誌/日本神話における鳥と聖空間/鳥の家畜化 - 鷹と鵜/環太平洋地域における太陽の消失と再出現の神話/日本神話における火と水// 日本宗教;大国主伝説と出雲神話/縄文から見る - ネリー・ナウマンの日本宗教・神話研究/蛇の神話学 - 三輪・出雲・諏訪/神功・応神伝説に秘められたもの - 神功皇后は卑弥呼か/雄略天皇と暴君伝承/世界の神話からみた猿田彦/海幸・山幸 - バナナとワニに出会い、別れる/古代日本と宗教/江戸時代の災害の語り/「こふき」の基層観念・泥海/天理教文書「こふき」にみる教祖中山みきの女性性/三つの世界観 - 「こふき」・ギリシア・アメリカ/アイルランドと日本の物語 - 日本の鬼とアイルランドの妖精// 文化としての神話;アメリカ合衆国における神話とイメージ/ワシントンDCという聖地/テイルズ・オヴ・ザ・パワー - アメリカの悪魔崇拝宗教(→初出はこちら:「天使、悪魔など」の頁の「ii. 悪魔など」/『ユリイカ』「新悪魔学大全」、1987)/女神になった「ダイアナ」妃/ジェンダーと神話/現代メディアにおける「神話」/宇宙のロマンス - 星空の天空神話(→初出はそちら:本頁「v. テーマ別のもの諸々」/『アジア遊学』「天空の神話学」、2009)/動物への愛の二元論神話/愛の解剖学/非宗教的表現と宗教 - フリードリヒの風景画(→初出はあちら:本頁「ix. 他界観・来世観など」/『異界の交錯』(上)、2006)/日月旅行記の系譜(→初出はここ:本頁「v. テーマ別のもの諸々」)/鳥人神話/異界の神話学 - 海の異界を中心に/神話学から見たシンドバードの航海/世界各地の狐伝承/比較神話と文化史 - 『オデュッセウス』、『ロビンソン・クルーソー』、『ユリシーズ』/星のシンボリズム// 『神話思考Ⅰ』以降;印欧語族の死後世界観/古代アイルランドの南北問題 - 牛と鹿の伝説 付・『フィンの少年時代』解題/古代ギリシアの霊魂観(→初出はそこ:「ギリシア・ヘレニズム・ローマ」の頁の「i. ギリシア神話とその周辺」)/アナーヒター女神の東西(→初出はあそこ:「イラン」の頁/『アジア遊学』「東西交渉とイラン文化」、2010)/妖怪・妖精・怪物・神獣 - 海の怪異・海の主/罪と罰という神話体系 - オリエントと旧約聖書/世界の諸神話における生と死など、 782ページ。 ハンス・.ブルーメンベルク、青木隆嘉訳、『神話の変奏』(叢書・ウニベルシタス 955)、法政大学出版局、2011 原著は Hans Blumenberg, Arbeit am Mythos, 1996 太古における権限分割;〈現実による絶対支配〉以後/名状しがたい混沌への名前の闖入/《意味》/さまざまな方式// 物語の歴史化;時代を見る遠近法の歪み/基本神話と芸術神話/神話と教義/神話を〈終わらせる〉ということ// 火を奪った償い;継承の源泉としての源泉の継承/ソフィストとキュニコス学派 - プロメテウス物語の光と影/存在の根拠喪失からの帰還/芸術的解釈// 神に逆らう神;《起爆剤》/神と神との対立/ナポレオン・プロメテウス/「途方もない警句」の読み方// プロメテウス・この百年;歴史哲学を経て/再び孤島の岩山で/神話を一つ〈終わらせる〉など、 866ページ。 グノーシス主義にまつわって→こちらにも挙げています:「グノーシス諸派など」の頁の「iii. 『ユダの福音書』以後(2006~ )」 同じ著者による→そちらも参照:本頁下掲の「光について」の項 後藤明、『世界神話学入門』(講談社現代新書 2457)、講談社、2017 はじめに - なぜ世界中に似たような神話があるのか/遺伝子と神話/旧石器時代の文化/人類最古の神話的思考 - ゴンドワナ型神話群の特徴/人類最古の物語 - ローラシア型神話群/世界神話学の中の日本神話/日本列島最古の神話など、 284ページ。 同じ著者による→こちらも参照:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「vii. オセアニアなど」 Ewa Wasilewska, Creation Stories of the Middle East, Jessica Kingsley Publishers, London and Philadelphia, 2000 『中東の創造物語』 文字に記された典拠/宇宙の創造/人類の創造と破滅/終わりなど、 226ページ。 |
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v. テーマ別のもの諸々 『現代宗教 -5 特集・宇宙論』、春秋社、1982 日本神話の宇 宙観とと山岳仏教の心理世界(湯浅泰雄)/日本古代の宇宙観(岡田重精)/道元の宇宙(岩田慶治)/道行の宇宙 説経「小栗判官」と近松「曽根崎心中」の場合(岩崎武夫)/いざなぎ流の宇宙論覚え書(小松和彦)/御嶽行者の宇宙観(菅原寿清)/ 中国人の天と宇宙(三浦国雄)/ルネサンス・ヨーロッパの宇宙論 メカネーとコスモスの谷間(樺山紘一)/イスラムの宇宙像(矢島文夫)/原郷回帰のシンボリズム 半島マレーシア華人社会の新宗教集団・黄老仙師慈教について(佐々木宏幹)/ 座談会 現代にとって宇宙論とは(篠田浩一郎・山口昌男・大室幹雄・山折哲雄)// 他に 毛髪の象徴性-宗教人類学の立場から(池上良正)など 214ページ。 →同じ雑誌の2号・山岳宗教特集(「日本」の頁の「iii. 陰陽道、修験道など」) 久米博訳、『エリアーデ著作集 第1巻 太陽と天空神 宗教学概論 1』、せりか書房、1974 同、 『エリアーデ著作集 第2巻 豊饒と再生 宗教学概論 2』、せりか書房、1974 同、 『エリアーデ著作集 第3巻 聖なる空間と時間 宗教学概論 3』、せりか書房、1974 原著は Mircea Eliade, Traité d'histoire des religions, 1968 1巻;概説-聖の構造と形態/天空/太陽と太陽崇拝など、 288ページ// 2巻;月と月の神秘学/水と水のシンボリズム/聖なる石/大地、女性、豊饒/植物など、 308ページ// 3巻;農耕と豊饒の儀礼/聖なる空間/聖なる時間と永遠回帰の神話/神話の形態と機能/象徴の構造など、 246ページ エリアーデについて→こちら(永遠回帰の神話)や、そちら(ヨーガ)、またあちら(シャーマニズム)、こなた(創造者とその影)に、そなた(貝殻)、あなた(悪魔と両性具有)や、こっち(鍛冶師と錬金術師)、そっち( また→こちら(本頁上掲の「iv. 神話・神話学など」)や、そちら(本頁下掲の「ix. 他界観・来世観など」)、またあちら(「ユダヤ Ⅱ」の頁の「ix. ショーレムの著作とその周辺」)も参照 さらに; 奥山倫明、『エリアーデ宗教学の展開 -比較・歴史・解釈 -』(南山大学学術叢書)、刀水書房、2000 はじめに// エリアーデ宗教学における宗教比較論;宗教学史の試み/インド経験からシンボリズム論まで/シンボリズムとフォークロア/宗教比較から宗教史へ// エリアーデ宗教学における宗教史研究;歴史的限定と宗教的創造性/宇宙と歴史の統合/宗教史と始源性/『世界宗教史』の構想と継承// エリアーデ宗教学の理論構造といくつかの問題;逆説と再統合/宗教史から解釈学へ/「偽装」の解釈と創作// 終章 エリアーデとルーマニアなど、 302ページ。
この他、別項ないし別ページで;
光について; 『エピステーメー』、vol.3 no.3、1977.3+4、pp.7-163;「特集 光、メタファーとして真理」 真理のメタファーとしての光 哲学的概念形成の前地にて(ハンス・ブルーメンベルク)/光のエピステーメー 元初のエクリテュール(山崎正一)/アポローンと太陽 神話と童話(齋藤忍随)/光の比喩か、光の形而上学か? ディオニシオスの光の思想(熊田陽一郎)/マラルメの光 あるいは光の現象学(ジャン=ピエール・リシャール)/光のアルケオロジー(清水徹・渡辺守章)/ロマン派と〈光〉イメージ(R.A.フォウクス)/かがやく肢体 シェレにおける光-イメージ(中村健二)/クセナキスの光と音(高橋悠治)/芸術と光(高田博厚)/闇と光の神話 応神伝説とインド・ヨーロッパ語族の太陽神生誕神話(吉田敦彦)/光の動物学(日高敏隆)/光の植物学(増田芳雄)/光の物理学 量子力学と光(遠藤真二)など H.ブルーメンベルク、生松敬三・熊田陽一郎訳、『光の形而上学 真理のメタファーとしての光』(エピステーメー叢書)、朝日出版社、1977 原著は Hans Blumenberg, ‘Licht als Metapher der Wahrheit - Im Vorfeld der philosophischen Begriffsbildung’, 1957 タイトル論文プラス熊田「光の比喩か、光の形而上学か? ディオニシオスの光の思想」、 136ページ 同じ著者による→こちら(『コペルニクス的宇宙の生成 Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ』:本頁下掲の「viii. 自然哲学系など、および哲学と神観」)やそちら(『神話の変奏』:本頁上掲の「iv. 神話・神話学など」)、またあちら(『世界の読解可能性』:「言葉、文字、記憶術・結合術、本(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」の項)も参照 また次に挙げる熊田陽一郎著書も参照 熊田陽一郎、『美と光 西洋思想史における光の考察』(アウロラ叢書)、国文社、1986 ディオニシオス文書について →細目はこちら:「キリスト教(古代および東方正教会)」の頁の「ディオニュシオス・アレオパギテース」の項// 光の思想とその歴史的展望;光の美学と調和の美学/ゴシック聖堂の成立/ストラスブールのウルリッヒとその美の概念について、など、 266ページ。 → 同じ著者によるこちらも参照:「ギリシア・ヘレニズム・ローマ Ⅱ」の頁の「x. 新プラトーン主義」 ……………………… 星、月、太陽など; 野尻抱影、『星の神話・傳説集成 日本・海外』、恒星社、1955 星の神話伝説 - 日本 篇-// 星の神話伝説 - 海外篇 -;春の星座/夏の星座/秋の星座/冬の星座// 惑星の神話伝説//星座とその歴史など、 306ページ。 吉田光邦、『星の宗教 自然と人間シリーズ Ⅲ』、淡交社、1970 オリエント/地中海世界/多様な世界/イスラム世界/キリスト教世界/占星術/古代中国/日本/妙見信仰など、 260ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「錬金術など」の頁 ジャン=ピエール・ヴェルデ、荒俣宏監修、唐牛幸子訳、『天文不思議集』(知の再発見双書 09)、創元社、1992 原著は Jean-Pierre Verdet, Le ciel ordre et désordre, 1987 日本語版監修者序文// 人間にとって天空とはなにか/星座の伝説/太陽と月の伝説/天空の異変/雲、雨、風の伝説// 資料篇 - 天の秩序と無秩序 -;ヨハネの黙示録/共和暦/行商人の売る読み物/『愚者の船』/『民話の宝庫』/民間の天気予報/荒々しい天気/聖ヨハネの祭りなど、 206ページ。 マージョリー・H・ニコルソン、高山宏訳、『月世界への旅 世界幻想文学体系 44』、国書刊行会、1986 原著は Marjorie Hope Nicolson, Voyages to the Moon, 1948 序章/新世界発見/超自然の旅/鳥の威を借る/傲りの翼/空飛ぶ車/主題の変奏/終章// コネクションズの魅惑 - マージョリー・ニコルソンの観念史(高山宏)など 458ページ。 同じ著者による→こちらも参照:「バロックなど(17世紀)」の頁の「iv. 薔薇十字団、その他」 ダイアナ・ブルートン、鏡リュウジ訳、『月世界大全 太古の神話から現代の宇宙科学まで』、青土社、1996 原著は Diana Brueton, Many Moons. The Myth and Magic, Fact and Fantasy of Our Heavenly Body, 1991 序文(ジェイムズ・アーウィン大佐)// 月の神秘;月に向かって/太古からの月物語/女神の月/東洋の月/月の言葉/おお、月よ!/月の狂気/月の光のもとに 儀式と祭儀// 月を越えて;月の巨石/月の星座/月光が支配する生命/文学のなかの月/月の食べ物/月を越えて// 月の科学;実際の月/月の起源/月の生命/月への旅など、 420ページ。 Scott L. Montgomery, The Moon and the Western Imagination, The University of Arizona Press, Tuscon, 1999 『月と西洋の想像力』 最初の近代的惑星/月はどのように始まったか - 古代における月の実在についての諸観念/叙事詩的な旅と想像の飛翔 - プルータルコスとルキアーノスにおける月のイメージ/月と中世の科学 - 12世紀以前のテクストとイメージ/中世末期 - 象徴主義から自然主義へ/月の表面を描いた最初の素描/イギリスの寄与 - ウィリアム・ギルバートとトーマス・ハリス/ガリレオ - 名前のない地図/テクストの帰還 - 月の地誌の文学的探検/フランスとベルギーからの努力 - ペーレスク=ガッサンディとヴァン・ラングレン/ヨハネス・ヘヴェリウス - より高い生まれの月/リッチョーリ - 争う共同体としての月/月の遺産 - 名前と諸惑星/太陰周期など、 280ページ。 松村一男、「日月旅行記の系譜」、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、pp.65-82 古典古代/近世・一七世紀/近世・一八世紀/一九世紀/現代・二〇世紀など →こちらに再録:本頁上掲の「iv. 神話・神話学など」 松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢 7/8』(上下巻)、リトン、2002/2003 上巻;中国・インド・イラン;中国の太陽(神)祭祀の諸類型 - 太陽の象徴と象徴としての太陽-(池澤優)/太陽神列伝 - 古代中国における太陽崇拝の残影 -(森雅子)/インド・イランの太陽神(藤原達也)/古代インド占星術の太陽(杉田瑞枝)/南インドの太陽崇拝 - タイ・ポンガル祭をめぐって -(田中雅一)// 日本;太陽神の祭り - 難波津の八十島祭 -(古川のり子)/太陽神アマテラスの誕生 - ツクヨミ・スサオヲ・ヒルコとの兄弟関係(越野真理子)/沖縄の太陽神(福廣美)/中世日本における太陽信仰 - 特に天照大神と愛染明王の習合を巡って -(伊藤聡)/新宗教と太陽信仰 - 黒住教を中心に -(井上順孝)// アメリカ、アフリカ;メソアメリカの太陽崇拝 - アステカ「昼の太陽」の宇宙論 -(笹野典代)/北米大平原文化地域のサンダンス(木村武史)/熱帯アフリカの太陽信仰(竹沢尚一郎)// 臨床心理学・神話学;現代の心理療法と太陽神話(織田尚生)/太陽神の時代 - 学説史的考察-(松村一男→こちらに再録)など、 352ページ。 下巻;古代西アジア;古代エジプト古王国時代の太陽神信仰と有翼日輪の成立(近藤二郎)/メソポタミアの太陽神とその図像(渡辺和子)/ヒッタイトの太陽神(吉田大輔)/ヤハウェの太陽神的機能(吉田泰)// ギリシア・ローマ;古代ギリシアの太陽神ヘリオスをめぐって(西村賀子)/古代ローマの太陽神 - 帝政期前半を中心に -(小堀馨子)/帝政後期ローマの皇帝たちと太陽神 - ソル・インウィクトゥス信仰を中心に -(中西恭子)/ミトラスの密儀と太陽神(小川英雄)// ヨーロッパ;初期-中世キリスト教美術における太陽と月の図像表現 - 十字架との組み合わせの関連で -(細田あや子)/ヨーロッパ思想史における太陽の意味(熊田陽一郎)/古北欧の太陽舟と太陽馬車の進行(水野知昭)/ヨーロッパの民間習俗における太陽崇拝(植田重雄)// 近現代;コペルニクス太陽神学試論(安田治夫)/「ポスト・キリスト教」時代の「太陽」 - D.キューピットのポスト近代主義的「太陽倫理」をめぐって -(深澤英隆)など、 358ページ。 海部宣男監修、柹田紀子・川本光子邦訳、「アジアの星」国際編集委員会編、『アジアの星物語 東アジア・太平洋地域の星と宇宙の神話・伝説』、万葉舎、2014 まえがき アジアの星と宇宙にまつわる神話・伝説への招待(海部宣男)// 人々に愛された星と宇宙の神話・伝説;モンゴルの神話・伝説/中国の神話・伝説/韓国の神話・伝説/日本の神話・伝説/ベトナムの神話・伝説/インドの神話・伝説/ネパールの神話・伝説/バングラデシュの神話・伝説/タイの神話・伝説/マレーシアの神話・伝説/インドネシアの神話・伝説/太平洋諸島地域の神話・伝説// 太陽、月、星、宇宙と人々;宇宙創成の神話・伝説/太陽と月の神話・伝説/惑星の神話・伝説/星と星座の神話・伝説/天の川の神話・伝説/月と星の祭りと文化// 解説 古代アジアの宇宙観と天文学 神話・伝説の背景をもっと詳しく知りたい読者のために;古代インドの宇宙観と天文学(マヤンク・ヴァヒア)/古代中国の宇宙観と天文学(シャオフン・スン)/太平洋諸島地域の宇宙観と天文学(後藤明)/東アジア地域の宇宙観と神話・伝説の流れ(後藤明)など、 342ページ。 後藤明による→こちらも参照:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「vii. オセアニアなど」 松浦清・真貝寿明編、『天文文化学の視点 星を軸に文化を語る アジア遊学 296』、勉誠社、2024 序 「天文文化学」という複合領域を楽しむために(松浦清)// I 絵画・文学作品にみる天文文化;原在明《山上月食図》(個人蔵)の画題について(松浦清)/一条兼良がみた星空 ― 『花鳥余情』における「彦星」「天狗星」注をめぐって(横山恵理)/「軌道」の語史 ― 江戸時代末以降を中心に(米田達郎)/[コラム] 星の美を詠む(横山恵理)/[コラム]明治初頭の啓蒙書ブーム「窮理熱」と『滑稽窮理 臍の西国』(真貝寿明)// II 信仰・思想にみる天文文化;銅鏡の文様に見られる古代中国の宇宙観 ― 記紀神話への受容とからめて(西村昌能)/天の河の機能としての二重性 ― 境界と通路、死と復活・生成、敵対と恋愛の舞台(勝俣隆)/南方熊楠のミクロコスモスとマクロコスモス ― 南方曼荼羅の世界観(井村誠)/[コラム]天文学者は星を知らない(真貝寿明)// III 民俗にみる天文文化;奄美与論島における十五夜の盗みの現代的変容をめぐる一考察(澤田幸輝)/[コラム]三日月の傾きと農業予測 ― 鹿児島県与論島のマクマを事例に(澤田幸輝)/天文文化学から与那覇勢頭豊見親のにーりを考える(北尾浩一)// IV 中世以前の天体現象と天文文化;天命思想の受容による飛鳥時代の変革 ― 北極星による古代の正方位測量法(竹迫忍)/惑星集合と中国古代王朝の開始年についての考察(作花一志)/[コラム]星の数、銀河の数(真貝寿明)/丹後に伝わる浦島伝説とそのタイムトラベルの検討(真貝寿明)// V 近世以降の天体現象と天文文化;1861年テバット彗星の位置測量精度 ― 土御門家と間家の測量比較を中心に(北井礼三郎・玉澤春史・岩橋清美)/日本に伝わった古世界地図と星図の系譜(真貝寿明)// あとがき 天文文化学を進める上で見えてきたもの ― 理系出身者の視点から(真貝寿明)など、 312ページ。 ……………………… 天空について; 篠田知和基、「天空の神話」、『神話・象徴・文化 Ⅲ』、楽瑯書院、2007、pp.147-170 空間/天空/高天原/崑崙山/世界神話の空/太陽/死者の国/天空神の交代/神々と象徴的支配/神観念の変遷など この論文とあわせて、以下〈天空の神話〉をめぐる三冊は、「世界神話のコスモロジー」と題した共同研究の成果; 篠田知和基編、『天空の神話 - 風と鳥と星』、楽瑯書院、2009 星空の断想(君島久子)/天空の神話学の諸問題(篠田知和基→こちらで少し触れています)/弥生時代の「天的宗儀」と銅鐸(吉田敦彦)/岩屋に隠れた稲の神 - 天の岩屋神話の周辺 -(小島瓔禮)/日本人の山岳信仰 - 天父地母観の検討 -(諏訪春雄)/聖地・熊野の真髄(鈴木正祟)/霊巌寺の妙見菩薩 ~ 日本人の星信仰 ~(中根千絵)/狂言『神鳴』に観る神と人間(饗庭千代子)/星座が先か、神話が先か?(勝俣隆)/布の天空を飛ぶ鳥たち(星谷美恵子)/天と地を結ぶ国産みの神々と環境(目崎茂和)/西王母の原像・再考 - 古代中国における比較神話学試論 -(森雅子)/中国の天空神話(百田弥栄子)/韓国神話の雨・風・雲(依田千百子)/沖縄の雷神、火魂、火の神の神話伝承(丸山顯徳)/「穢れた食物」と月の女(山本節)/星の信仰と民俗(井本英一)/天空と人間 - 古代メソポタミアの場合(松島英子)/風神としての竜(篠田知和基)/ロシアの異教神ヴォロスと天体 方言・民俗語彙を中心に(中堀正洋)/イロクォイ・セネカの天空の神話について(木村武史)/古代インド文献に見る天空地(後藤敏文)/古代インドの暦と「昴」(kŕ(下にº)ttikās)(阪本(後藤)純子)/ポリネシアにおける天空観 - 航海民の星座観を中心に-(後藤明)/天空の神話学創世記(松村一男)/天上と天下の玉座 - ウラルトゥと新アッシリア帝国の玉座-(服部等作)/Tales on the Mole that Shot the Sun : A Comparative Study (Hitoshi YAMADA)/Autour de l'ascension céleste dans le Livre des rois de Firdawsî (Anna CAIOZZO)/Le montagne, séjour des âmes errantes. De Gervais de Tilbury (XIIIe siècle) à Alphonse Daudet (Philippe WALTER)など、 698ページ。 『アジア遊学』、no.121、2009.4、pp.4-145;「特集・天空の神話学」 序言 天空という観念(篠田知和基)// インド・ヨーロッパの神話世界;アラビアの天空神話 - 天と楽園、星をめぐって(近藤久美子)/インドの天空、そして大地(後藤敏文)/スラヴの天空神話(栗原成郎)/メソポタミアの天空観と神話(松島英子)/中世オリエントの魔術書(アンナ・カヨゾ)/太陽の死(フィリップ・ワルテル)// モンゴロイドの神話世界;神話・英雄叙事詩における天界と天界びと - シベリアのサハ(ヤクート)の口承文芸から(荻原眞子)/中国の星の神話・断章(森雅子)/韓国の天空神話 - 天、太陽・月、星の神話伝承をめぐって(依田千百子)/沖縄の天空神話(丸山顕徳)/霊巌寺の妙見菩薩 - 日本の星信仰(中根千絵)/宇宙を構成する古事記の別天神 - 出雲大社の天空神(匝瑤葵)// アメリカの神話世界;アメリカ先住民の世界の星の神話(篠田知和基)/ペルー・アンデス高地における天空のイメージ(加藤隆浩)/北米の天空神話 - ハイダ・アリカラ・イロクォイ神話から(木村武史)/天/海翔るカヌー - ポリネシア航海民の天空神話(後藤明)/宇宙のロマンス - 星空の現代神話(松村一男→こちらに再録:本頁上掲の「iv. 神話・神話学など」)など 篠田知和基編、『天空の世界神話』、八坂書房、2009 世界神話における日月神話 - ユーリ・ベレツィンの研究を中心に(松村一男)/日本人の空間認識 - 南北軸と東西軸(諏訪春雄)/日本の風神雷神信仰 - 多度大社の一目連の神(小島瓔禮(礻に豊))/伊勢朝熊山の縁起と星の神信仰(中根千絵)/倉吉・東郷に伝わる「羽衣伝説」とその歴史的背景(門田眞知子)/高天原の神々と日月星辰(目﨑茂和)/沖縄の星の神話(丸山顯徳)/台湾高砂族ブヌン族の口頭伝承(山本節)/朝鮮の神話と天空世界 - アルタイ系諸民族の世界像との関連性をめぐって(依田千百子)/神話的宇宙と英雄の世界 - アイヌ叙事詩についてユーラシアの叙事詩研究からの覚え書(荻原眞子)/羽衣説話と神の鳥(近藤久美子)/インド神話における天空の至高神 - ヴァルナからヴィシュヌへの継続的発展について(沖田瑞穂)/スラヴ神話の再建に向けて - 中世ロシアの異教神ヴォロスは月神か(中堀正洋)/北米先住民の天空神話 - アリカラ神話から(木村武史)/天空の神話の実態と観念(篠田知和基→こちらで少し触れています:「 360ページ。 篠田知和基による→こちら(本項下掲の「その他」)や、そちら(本頁下掲の「ix. 他界観・来世観など」)、またあちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「螺旋、渦巻などについて」の項)を参照 J. Edward Wright, The Early History of Heaven, Oxford University Press, Oxford and New York, 2000 『天界の初期の歴史』 古代エジプト/古代メソポタミア/イスラエル/ペルシャ、ギリシャ、ローマ/初期ユダヤ教・キリスト教/後のユダヤ教・キリスト教・イスラームなど、 318ページ。 また、 小野地健、「虹と市 -境界と交換のシンボリズム」、『人文研究:神奈川大学人文学会誌』、160号、2007.3.24、pp.A29-A76 [ < 神奈川大学 学術機関リポジトリ ] http://hdl.handle.net/10487/3609 先行研究として取りあげられていた内の一冊が; 大林太良、『銀河の道 虹の架け橋』、小学館、1999 序文// 序章;なぜ銀河と虹か/研究の歴史と資料/東地域と西地域// 銀河の道;東アジア/東南アジア大陸部/東南アジア島嶼部/オセアニア/北・中央アジア/北アフリカ/中・南米/南アジア/西アジア/ヨーロッパ/アフリカ// 虹の架け橋;東アジア/東南アジア大陸部/東南アジア島嶼部/オセアニア/北・中央アジア/北アフリカ/中・南米/南アジア/西アジア/ヨーロッパ/アフリカ// 全体的考察;分布の大勢/銀河と虹の文化史/銀河と虹のシンボリズム// 引用文献など、 820ページ。 一つ上の小野地健論文および次の本ともども、→こちらで挙げました:「『Meiga を探せ!』より、他」中の『虹男』(1949)の「虹談義」の項 飯田隆、『虹と空の存在論』、ぷねうま舎、2019 まえがき// 虹と哲学;哲学と室内/古代の虹/内からの存在論と外からの存在論/超自然的存在としての虹/神話と説明/最初の虹?/女神から自然現象へ/虹と月/アリストテレスの虹の理論/誰も見ていなくても虹は存在するか?/バークリー的反論/誰も見ていなくても虹は存在できる/反事実の想定は矛盾を含むか?/反事実条件法の真偽はどうやって知られるのか、それは何に基づくのか?/デカルトと虹/虹の古典理論// 出来事としての虹;対象と出来事/対象は出来事に構成要素として現れうる/虹は出来事か、それとも、対象個体か?/虹への二つの見方/二人として同じ虹を見ることはできないか?(1)/二人として同じ虹を見ることはできないか?(2)/出来事の知覚と対象の知覚/出来事は、その過程もしくは結果によって 知覚される/光そのものを見ることはできるか?/見える光と見えない光/光を見ることと光で見ること/闇を見る/二次光源としての虹/虹を見るとき、われわれは水滴を見ているのか?/雲と雨// 虹の存在論的錯覚;出来事の見えとしての虹から対象個体としての虹へ/現象的存在と実体的存在/物体の色は現象的存在でありうるか?/アンスコムの問い/「知覚には知覚的思いがこめられている」/大森知覚論は無限背進を含むか?/知覚されるのは物体だけではない/なぜ虹の見えが実体的存在に同化されるのか?/対象個体としての虹と存在論的錯覚/虹と月ふたたび/現象的存在は対象個体ではありえない/知覚の副詞説/知覚の対象と様態// 知覚から客観的実在へ;虹の存在はその知覚と独立である/虹、光、熱/虹を聞く/虹でない虹?/知覚される世界から客観的実在へ/ライプニッツにおける虹// 空の存在論;空とは何か/空の果てしなさ/空は、大部分がからっぽの空間である/空の上の空?/空があるとどうしてわかるのか?/「同じ空」/空はどこから始まるのか?/空は大気と同じではない/青空を見るとき、われわれは空気を見ている/夕焼けと夕焼け空/生物が絶滅しても夕焼けは赤いか?/夜空を見る/月の空、火星の空/気象学と哲学// 参照文献など、 258ページ。 加地大介、「書評 飯田隆『虹と空の存在論』(ぷねうま舎、2019年刊)」、『科学哲学』、53巻2号、2021、pp.324-327 [ < J-STAGE ] DOI : https://doi.org/10.4216/jpssj.53.2_324 二つ上の飯田隆『虹と空の存在論』(2019)の参考文献に挙げられていたのが; リチャード・ハンブリン、小田川佳子訳、『雲の「発明」 気象学を創ったアマチュア科学者』、扶桑社、2007 原著は Richard Hamblyn, The Invention of Clouds, 2001 プロローグ 時間の浪費/科学シアター/雲の歴史のあらまし/雲の使者/幼少時の情景/《アスケジアン・ソサエティ》/その他の分類/出版物/高まる影響/名声/ビューフォート風力階級/ゲーテとコンスタブル/雲の国際年/エピローグ その死後// 付 雲の種と変種// 訳者あとがきなど、 308ページ。
木、花など; 上掲 V.V.イワーノフ、V.N.トポローフ、北岡誠司編訳、『宇宙樹・神話・歴史記述 - モスクワ-タルトゥ・グループ文化記号論集 -』、1983 も参照 土居光知、「西アジア古代伝説」、『古代伝説と文学』、岩波書店、1960、pp.263-414 はしがき/古代の西アジアにおけるアジア人の文化/山と水と木/ギルガメシュ伝説と生命の木/タムムズ伝説と生命の木/「世界の木」と「生命の木」/西方に伝えられたギルガメシュとタムムズ/クレタの文化と生命の木/ヘスペリデスの黄金の林檎/パウサニアスの『旅行記』を通じて見たヘーラクレース/ギリシア宗教と植物/オデュセウス(Odysseus)物語/ 極東における太陽神後裔の旅行;はしがき/『離騒』/『穆天子伝』/ →こちら(「イラン」の頁の前置き)、そちら(「中国」の頁の「穆天子伝」)、またあちら(「ギュスターヴ・モロー研究序説」(1985) [3]の頁の「4. 柱」の補註)で少し触れました 目次の残りは; はしがき/『古事記』における詩的心象/比較文学と『万葉集』/『万葉集』における詩的心象の流転詩的心象の流転と古代・中世/『万葉集』諸巻の編集年代と編集者/『万葉集』巻五について/『万葉集』におけるかな書き歌の系統/文明と文学/ ソロモンの歌など、 472ページ。 ロジャー・クック、植島啓司訳、『生命の樹 - 中心のシンボリズム イメージの博物誌 15』、平凡社、1982 原著は Roger Cook, The Tree of Life. Symbol of the Center, 1974 訳者解説 - 樹木と夢、または想像力の変貌// 想像力の樹/中心の樹/豊饒の樹/上昇の樹/さかさまの樹/供犠の樹/知恵の樹/歴史の樹/内的必然の樹// 図版// 資料図版とその解説;中心の樹/中心からの再生/魂の樹/樹と蛇/上昇の樹/光の樹/樹と十字架/歴史の樹/現代の樹のイメージなど、 140ページ。 『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 多田智満子、装画:福澤一郎、『花の神話学』、白水社、1984 花の霊魂 - 序にかえて/ヒヤシンスの墓/没薬の涙/アドーニスの園/柘榴をもつ女神/水鏡に魅せられて/月桂樹への変身/葦の笛/薔薇の奇蹟/太陽を慕う花/血染めの桑の実/神の薔薇/巴旦杏縁起/あめんどうの杖/やどり木の神秘/世界樹ユグドラシル/林檎のある楽園/養いの母なるいちじく/暗い植物たち/メーデイアの魔法/不死の薬草を求めて/蓮喰いびと/太陽の昇る樹/糸を吐く娘/空桑に嬰児あり/月の桂/鬼には桃を/人参果/天地之中/光を放つ蓮華(→こちらに再録:本頁下掲の『蓮の文華史』(1994))など、 242ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「多田智満子」の項 廣川勝美、「身体と樹木の宇宙誌 - 天地創造神話の入れ子構造 -」、『文学』、no,56、1988.2、pp.41-59 『古事記』、『播磨国風土記』、『常陸国風土記』、中国雲南地方の白族など 岩田慶治、『花の宇宙誌』、青土社、1990 序 花とひと// 花;花の余白/花を見る/木と渦/渦巻きとしての人間// 宇宙;ヘソの緒と宇宙/鳥の宇宙・人間の宇宙/東南アジア民族マンダラ// 風景;花と庭と風景/原風景をえがく/原風景を創るなど、 304ページ。 岩田慶治については→こちら(本頁冒頭)や、あちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」)も参照 また 杉浦康平・後藤多聞企画・構成、、岩田慶治監修、『花宇宙 生命樹 アジアの染め・織り・飾り』展図録、1992 および 杉浦康平、『生命の樹・花宇宙[万物照応劇場]』、2000 三浦功大編、『蓮の文華史』、かど創房、1994 カラー口絵(三浦功大)/ハスは平和の象徴なり(大賀一郎、1964)/花蓮の形態および習性(北村文雄・阪本祐二、1974)/万病の薬として将来された蓮(遠藤證圓、1985)/蓮 美への行動と日本文化(西山松之助、1969)/日本における蓮文様の展開(河田貞、1976)/蓮と日本文化(斎藤正二、1974)/草木風霜 蓮(馬場あき子、1990)/なんなさまの花(辺見じゅん、1989)/楽翁公におけるハスの観賞(渡辺達三、1992)/和合如意-中国のハスの花ことば(中村公一、1988)/薬になる植物(佐藤潤平、1961)/写景挿花の蓮(工藤和彦、1978)/花中の君子(水上静夫、1983)/大賀蓮成立に関する研究(北川文雄・藤川覚、1974)/四つの蓮の実(田中隆敏、1960)/革命秘話 孫文の蓮の実(河合貞吉、1959)/巨椋池(麓次郎、1982)/巨椋池ニ蓮ヲ観ル記(近藤元粹、1889)/巨椋池の蓮(和辻哲郎、1950)/巨椋池のハス京都フラワーセンターによみがえる(川勝隆男、1988)/ハスの美術と歴史(塚本洋太郎、1975)/散華 〝米の華〟〝 336ページ。 また 源豊宗、「蓮華 - インド芸術におけるエジプトの影響 -」、『源豊宗著作集 日本美術史論究 3 天平・貞観』、思文閣出版、1980、pp.281-310 初出は『仏教美術』、第3・4冊、1925(大正14)年6・9月 松枝到、「蓮の図像学」、『しにか』、vol.8 no.9、1997.9、「特集 花の文化史 アジアの花と人々」、pp.12-17 松山俊太郎、「ロータスの環」(1997)、安藤礼二編・解説、『松山俊太郎 蓮の宇宙』、2016、pp.155-164 →こちらで触れました:「仏教 Ⅱ」の頁の「iii. 華厳経、蓮華蔵世界、華厳教学など」 ジャック・ブロス、藤井史郎・藤田尊潮・善本孝訳、『世界樹木神話』、八坂書房、1995 原著は Jacque Brosse, Mythologie des arbres, 1989 地球の中心に;巨大なトネリコ、ユッグドラシル/ウプサラの王族からクレタ島のミノス王へ/ポセイドンすなわちトネリコの神/世界各地の宇宙樹/現実的夢想// 神秘の梯子;シャーマンのカバノキ/聖ブリギットと聖燭祭/カバノキ、テングタケとソーマ/悟りの聖なるインドボダイジュ/逆さまの樹木アシュヴァッタ/セフィロトの樹/ 神託のオークの樹;ドドナの聖所/ナイオスのゼウスからクレタのゼウスへ/ギリシアとイタリアの聖なるオーク/ヨーロッパにおけるオーク崇拝/ドルイドのヤドリギとバルドル神// 樹液の魔術;樹木のディオニュソス/儀式的縊死と豊饒/キヅタとディオニュソス的錯乱/ブドウの樹の神バッコス/ディオニュソスと樹液の秘儀// 神樹の死と再生;聖なるマツの樹の祝祭/アッティスあるいは原初の供儀/イタリアカサマツ/マルシュアスと吊り下げられた神/アドニスあるいは 聖なる森と樹木の魂;聖なる森/聖なる森の迫害者たち/ブロセリアンドの森で/マーリンと森の野人/樹木の魂/ダプネとゲッケイジュ/レウケとウラジロハコヤナギ/ピリュラとシナノキ/ピテュスとオニマツ/カリュアとクルミの樹/ピュリスとアーモンドの樹/キュパリソスとイトスギ/ピュラモスとティスベあるいはクワの樹/ピレモンとバウキス/異教の残存// 妖精の森;大いなる牧神パンからサタンへ/呪われた狩人、聖フベルトゥスとハンノキの王/エルフ、小悪魔、コリガンたち/妖精たちについて/魔法の杖、魔女の箒とヘルメスの杖/処女林と幻想の現実// 果実、神話と歴史;オリーブの樹とアテナイ創設/ローマの起源、マルスのイチジクの樹/ヘスペリデスのリンゴ// エデンの園から十字架の樹へ;堕罪から贖罪へ/エッサイの樹/アリマタヤのヨセフのサンザシなど、 528ページ。 鶴田英也、「バウムのコスモロジー 序論」、『梅花女子大学現代人間学部紀要』、no.3、2006.12.25、pp.33-42 [ < CiNii Articles ] 山口博監修、正道寺康子編、『ユーラシアのなかの宇宙樹・生命の樹の文化史 アジア遊学 228』、勉誠出版、2018 序論(山口博)// ユーラシアのなかの宇宙樹・生命の樹;よみがえる生命の樹 - 生命の樹考現学(山口博)/生命の樹の思想(山口博)/ユーラシア草原文化と樹木(林俊雄)/世界樹・生命の樹・シャマンの樹(荻原眞子)/モンゴルの樹木信仰(新巴雅爾)/中国少数民族ホジュン族の叙事詩に謡われる「神の樹」(于暁飛)/樹木の生命力と時間の想像(劉暁峰)/「月中の桂」の正体をめぐる一考察(項青)/「日代の宮」の ベースとしての巨樹信仰とその変容;巨樹と樹神 - 〈環境文学〉の道程(小峯和明)/巨樹から生まれしものの神話 - 御柱の深層へ(北條勝貴)/樹木と昔話(柗村裕子)/巨木と仙薬が奏でる物語 - 『うつほ』の物語、あるいは陶酔と幻想の「胡笳の調べ」(上原作和)/「花の詩学」と「樹の詩学」(試論)(長谷川弘基)/「ワークワークの樹」のはるかなる旅 - 『千一夜物語』から『西遊記』まで(長谷川亮一)/近世随筆に見る樹木奇談 - 樹が動くとき(碁石雅利)/漱石文学と隠喩としての植物 - 『門』を中心に(李哲権)/泉鏡花、魂のゆくえの物語(兵藤裕己)// あとがき(正道寺康子)など、 326ページ。 ……………………… 夢など; 西郷信綱、『古代人と夢』、1972/1993 デーヴィッド・コクスヘッド+スーザン・ヒラー、河合隼雄・氏原寛訳、『夢 - 時空を超える旅路 イメージの博物誌 3』、平凡社、1977 原著は David Coxhead, Susan Hiller, Dream - Vision of the Night, 1976 夢みる人Ⅰ - 睡眠夢の場合// 夢の科学;ギリシアの伝統/聖書的伝統/イスラム的伝統/民俗学的伝統/インドの伝統/精神分析的伝統// 夢みる人Ⅱ - 創造的な夢の場合/夢みる人Ⅲ-覚醒夢の場合// 図版// 資料図版とその解説;夢の体系/夢見のこもり/ひきおこされる夢/夢の解釈/夢の工芸Ⅰ~Ⅲ/夢の芸術Ⅰ~Ⅱ/意識的な夢Ⅰ~Ⅱなど、 112ページ。 『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 多田智満子、『夢の神話学』、第三文明社、1989 角の門と象牙の門/夢の棲み家/夢中の人物を求めて/夢をたよりの宝探し/夢によって創る/夢あわせのまにまに/縮約された人生/蟻の王国に住む/夢をめぐる裁判/偉人誕生の夢/死を告げる夢など、 208ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~ ) Ⅵ」の頁の「多田智満子」の項 デトレフ・フォン・ウスラー、谷徹訳、『世界としての夢 夢の存在論と現象学』(叢書・ウニベルシタス 320)、法政大学出版局、1990 原著は Detlev von Uslar, Der Traum als Welt. Untersuchungen zur Ontologie und Phänomenologie des Traums. 1964/1969 序文// 夢の存在についての問い;夢見られた事象の〈現実である〉という存在/夢見られた事象の〈夢見られることによってある〉という存在(夢世界の超越論的理念性)/夢見られた事象の〈意味するものとしてある〉という存在// 夢の現象学 構想// 具体的な夢の事例を手がかりにした夢の現象学の呈示;世界としての夢の現象学/転回としての夢の現象学/〈意味する〉という働きとしての夢の現象学/世界としての夢の潜在的な歴史(夢連鎖の考察)など、 568ページ。 ホルヘ・ルイス・ボルヘス、堀内研二訳、『夢の本』、国書刊行会、1992 原著は Jorge Luis Borges, Libro de sueños, 1976 邦訳は1983年刊本の新装版 『ギルガメシュの物語』に始まる断章113篇を収録。 280ページ。 ボルヘスについて→こちらも参照:「近代など(20世紀~ ) Ⅳ」の頁の「ボルヘス」の項 アルベール・ベガン、『ロマン的魂と夢 ドイツ・ロマン主義とフランス詩についての試論』、1972 荒木浩編、『夢と表象 眠りとこころの比較文化史』(日文研叢書 55)、勉誠出版、2017 夢と未来 - はじめにかえて(荒木浩)// 夢の歴史とことば;夢の「意味」の変遷(酒井紀美)/夢の言語化(今野真二)/平安時代における僧侶の〝夢記〟と夢 - 10~12世紀を中心に(上野勝之)/【コラム】夢と文学・夢という語彙 - 還暦の月日を跨いで(稲賀敬二・稲賀繁美)// 夢の表象 - 国際的視座から;日本の昔話における夢 - タイプ・機能・現実との関係性(ペトコヴァ・ゲルガナ)/ベトナムの漢文説話における「夢」とその資料について(グエン・ティ・オワイン)/「琱玉集」構成の研究 - 「琱玉集」略本「占夢」篇を手がかりに(李育娟)/日本・アラブ近代文学における〈夢〉の比較研究 - 夏目漱石とナギーブ・マフフーズを中心に(ワーイル・アブドエリマクスード)/【コラム】アラブ世界の夢文化とナギーブ・マフフーズの夢文学(福田義昭)// 可視化される夢 夢を観る/夢を聴く - 夢と西洋文化;記憶の中のイェルサレム - 初期近代西欧の聖都表象と夢・幻視・想像力(桑木野幸司)/夢と音楽 - リゲティの『アパリシオン』を中心に(伊藤信宏)// 描かれた夢 - 日本の文学と美術から;夢の位相、現実の位相 - 日本絵画における夢の表現の類型とその史的展開(三戸信惠)/夢の構図 - 絵巻の文法からのアプローチ(揚暁捷)/お伽草子における過去世の夢告(箕浦尚美)// 夢と科学;夢を見ている悩を見る - Seeing a dreaming brain (宮内哲)/【コラム】夢の神秘性はいかにつくられるか(福田一彦)/【コラム】脳の信号から夢を可視化する(神谷之康)// 日本中世の夢・特論 - 明恵『夢記』をめぐって;明恵上人夢記研究の現況と課題(奥田勲)/明恵『夢記』は夢の記録以上の何物であるのか?(前川健一)/明恵『夢記』研究の地平 - 基礎資料の一覧を起点として(平野多恵)/明恵『夢記』におけるモチーフについて - 「生身」のモノ(立木宏哉)/日本語史研究資料としての『明恵上人夢記』の可能性(山本真吾)/【コラム】明恵『夢記』の決定版に関する感想 - 夢想体験分類の試み(フレデリック・ジラ-ル)// 夢と社会 - その諸相;失われた夢 - 西洋における睡眠の変質(ロジャー・イーカーチ)/【コラム】夢・まぼろし・ウツツ - 幸福の寝言(マルクス・リュッターマン)/夢と自照- 古代仏教の言説と対外かんめぐって(荒木浩)/【コラム】権力と夢(木村朗子)// 夢と近代文化;落語における夢(佐藤至子)/南方熊楠の立っていた場所 - 〈夢〉という「 おわりに(荒木浩)など、 588ページ。 なお、夢の宇宙論といえば; ロード・ダンセイニ、『ペガーナの神々』、1979 荒巻義雄、『時の葦船』、1975 『うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー』、1984、監督:押井守 菊地秀行、『夢幻舞踏会』、1988 次も参照; 山本弘、『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』、2006、pp.120-138:「インターミッション これは本当に現実ですか? - パラノイアSFの系譜」 みんながあなたを騙している/「夢を見たのは誰なのかしら?」/あなたはコナン・ドイルだったかも/この日常はテレビドラマかも?/世界は異星人に支配されている/誰かがこの場面を読んでいる/あなたはすでにロボットなのかも?/世界はダ・ヴィンチによって創られた!/パラノイアSFのこれからは? また; 山本弘、『トンデモ本? 違う、SFだ!』、2004、pp.103-107:「夢よ覚めるな! 世界が滅びる! ダニエル・F・ガロイ『今宵、空は落ち…』」 夢を歌った曲というのも山ほどあることでしょう。メロトロンが鳴り響くエアロスミスの「ドリーム・オン Dream on 」(1枚目の『野獣生誕 Aerosmith 』(1973)に収録)などが思い浮かびますが、ここではまず; |
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Kevin Ayers, The Confessions of Dr. Dream and Other Stories, 1974(1) ソロ5枚目のB面の大半を占める"The Confessions of Dr. Dream"は4部構成の組曲で、18分46秒; "Part 1 ; Irreversible Neural Damage" "Part 2 ; Invitation" "Part 3 ; The One Chance Dance" "Part 4 ; Dr. Dream Theme" |
1. 松井巧監修、『カンタベリー・ミュージック(Artists & Disc File Series Vol.5)』(ストレンジ・デイズ12月号増刊)、2004、p.95。 | |||||||||||||||||||||||
夢に夢をかければ; Formula 3, Sognando e risognando, 1972(邦題;フォルムラ・トレ『夢のまた夢』)(2) 3作目のA面前半を占めるタイトル曲、 "Fermo al Semaforo"(「立ち止まった幻影」、2分53秒)、 "Sognando"(「夢」、2分15秒)、 "La stalla con i buoi"(「夢からさめて」、4分13秒)、 "Risognando"(「再び夢みて」、1分19秒) の四部構成、計10分40秒。 |
2. 『イタリアン・ロック集成 ユーロ・ロック集成1』、マーキームーン社、1993、p.55。 片山伸監修、『ユーロ・プログレッシヴ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #018』、シンコーミュージック、2004、p.46。 アウグスト・クローチェ、宮坂聖一訳、『イタリアン・プログ・ロック イタリアン・プログレッシヴ・ロック総合ガイド(1967年-1979年)』、マーキー・インコーポレイティド、2009、pp.244-247。 岩本晃一郎監修、『イタリアン・プログレッシヴ・ロック(100 MASTERPIECE ALBUMS VOL.1)』、日興企画、2011、p.62。 |
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Television, Adventure, 1978 2作目のB面ラスト、3曲目が"The Dream's Dream"、6分39秒。 ……………………… その他; デーヴィッド・タンズリー、笠井叡訳、『霊・魂・体 - 小宇宙としての人間 イメージの博物誌 5』、平凡社、1977 原著は David V. Tansley, Subtke Body - Essnce and Shadow, 1977 人間 - イデアとイドラ/肉体 - 人間という神殿/クンダリーニ - 精錬の火/心臓 - 光の部屋/血液 - 神秘的な精髄/内分泌腺 - 均衡の体系/七つの界 - 物質への霊の下降/魂 - 発光体/ 図版// 資料図版とその解説;医学におけるオーラ/手による治療/鍼灸療法/エーテルの造形力/美術にあらわれたオーラ/頭部の装飾/第三の眼/七つの界/エネルギーの受容と伝達/チャクラの象徴学/霊的能力の象徴としての蛇/魂/瞑想と祈り/イニシエーションへの小径/意識の飛躍など、 96ページ。 『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 ポール・リクール、一戸とおる・佐々木陽太郎・竹沢尚一郎訳、『悪の神話』、溪声社、1980 原著は Paul Ricœur, ‘Les 《mythes》 du commencement et de la fin’, Finitude et culpabilité 2: La symbolique du mal [Philosophie de la volonté II], 1960 神話の象徴的機能/創造ドラマと〈儀礼〉の世界観/邪悪な神と〈悲劇的〉実存観/アダム神話と〈終末論的〉な歴史観/追放された魂の神話 知識による救済/神話のサイクル/象徴は思考をひき起こすなど、 360ページ。 『悪のシンボリズム』(植島啓司, 佐々木陽太郎 訳、溪声社、1977、未見)の続篇 『混沌 東京大学公開講座 53』、東京大学出版会、1991 開講のあいさつ(有馬朗人)/ 中国思想における混沌(池田知久)/知識活動における秩序と混沌(村上陽一郎)/混沌としての神経回路網(甘利俊一)/脳とこころの混沌(松下正明)/宇宙と混沌(杉本大一郎)/ゆらぎ、フラクタルおよび秩序 - 物理現象における混沌と秩序 -(鈴木増雄)/混沌の数理(高橋陽一郎)/昆虫における秩序と攪乱(池庄司敏明)/西洋思想からみた秩序と混沌(渡辺二郎)/民族と国家の混沌(山内昌之)/天気はどこまで予測できるか - 気象現象の混沌 -(木村龍治)/混沌とつきあう技術(西村肇)/ 閉講のあいさつ(久城育夫)など、 322ページ。 ミッシェル・モール、「混沌の自覚から表現へ - 禅仏教における言葉の捉え方の一側面 -」、『経験と言葉』、1995、pp.207-238 東嶺円慈にみる「混沌」;神道書籍の引用/内面の混沌// 中国思想の多様な背景;中国仏教にみえる二つの解釈/危機としての混沌/中国禅の混沌/見るという立場/狂気の解放/儒家の治と乱/道士の太一/日本伝来の混沌資料と東嶺の解釈// 比較に学べるもの;元始の言葉/カオスとコスモス// 言葉の位置 - むすびに代えて フランシス・ハクスリー、高山宏訳、『眼の世界劇場 - 聖性を映す鏡 イメージの博物誌 17』、平凡社、1992 原著は Francis Huxley, The Eye : The Seer and the Seen, 1990 眼と眼点(眼状紋)/光視/太陽のような眼/眼をもてあそぶ者/トリックスター/瞳/人魚の鏡/水の眼/ドラゴンの眼/見者の目/夢・啓示・悪夢/大いなる存在の眼/火の鳥/栄光/魚/眼の女神/邪眼/第三の眼/理性の眼と虹// 訳者解題-アレゴリカル・アイなど、 104ページ。 →こちら(ヤン・プロフォスト神の眼の下の宇宙、および審判者キリストと教会/キリスト教的寓意》(1510-20頃)の頁の「Cf.」)や、そちら(『ダリとカムジャタン』(2021)メモの頁)でも挙げました 『イメージの博物誌』シリーズについて→そちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 is、no.57、1992.9、pp.1-49;「特集 地下世界」 カリエール大探検(港千尋)/明るい闇のなかで - 寓話的に(小林康夫)/天界の洞窟、地底の宇宙(永瀬唯)/地球の腹のさぐりあい(島村英紀)/地下の情報 恐竜と化石(小畠郁生)/解剖展覧会(富島美子)/地下都市論ノート(海野弘)/地下世界通信 ドイツ鉱山文学の系譜(今泉文子)/日本の地下世界のイメージ(小松和彦)/中国古代人の地下世界観 - 馬王堆帛画雑感(三浦國雄)など 上の→こちら(地球空洞説の節)ですでに挙げましたが、 →そちら(「怪奇城の外濠 Ⅱ」中の「地下など」の節)や、→あちら(「怪奇城の地下」の頁にも載せておきます。 『ユリイカ』、vol.25 no.1、1993.1、pp.39-279:「特集 幻想の博物誌」 フェイクとフォージェリ(荒俣宏)/ダス・イスト・ヴンダーバール! - 幻想博物誌の現在(高山宏)/銀の時代のサーカス(高柳誠)/ →こちらで特集外の記事に触れています:「〈怪奇〉と〈ホラー〉など、若干の用語について」の頁 山崎正一、『幻想と悟り 主体性の哲学の破壊と再建』(エピステーメー叢書)、朝日出版社、1977 鏡のエピステーメー 幻想と悟り/水のエピステーメー 222ページ。 『仏教思想史』、no.1、1979.11:〈神と仏 源流をさぐる〉 インドにおける神の観念(雲井昭善)/インドにおける神と仏の交渉(中村元)/ 中国宗教よりみた神と仏 - 実態調査にもとづく問題の提起 -(鎌田茂雄)/神と仏 - 中国の場合 -(柳田聖山)/日本における神の観念(田村芳朗)/日本における神と仏の交渉(村山修一)など、 260ページ。 多田智満子、『動物の宇宙誌』、青土社、2000 亀;常世の使者/息の長い話/空飛ぶ亀/石亀の眼/天地を支える者/空から落ちる亀/歌う亀/家としての動物// 鶴;天仙のモデル/鶴の踊り// いるか;魂の子宮/人間の救助者// 馬;天馬ペガソス/風の馬・水の馬/太陽の馬車/戦車競走/死出の旅路の騎馬集団/歴史に残る悍馬たち/馬の目利き、伯楽/トロイの木馬/馬人たち/人後を発する驢馬/驢馬の耳// 牛;はじめに牡牛ありき/おおいなる生誕/太陽神の牛を盗む/ヘラクレスの牛小屋掃除/牛人ミノタウロス/牛に導かれて/牛頭天王縁起/聖牛の国インド/美しい牝牛の受難/太陽の仔牛/淵に棲む牛など、 252ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~ ) Ⅵ」の頁の「多田智満子」の項 クララ・ピント-コレイア、佐藤恵子訳、『イヴの卵 卵子と精子と前成説』、白揚社、2003 原著は Clara Pinto-Correia, The Ovary of Eve: Egg and Sperm and Preformation, 1997 プロローグ 知る勇気/イヴのすべて/アダムのすべて/風は目に見えない/前途有望なモンスター/パンツをはいたカエルたち/Hのつく言葉/天球の音楽/魔法の数字/エピローグ 結局決着はつかないのか、など、 384ページ。 「西洋における発生学史を扱った書物…(中略)…17、18世紀に一世を風靡した『前成説』に焦点を絞って深く広く探りあげたもの」(「訳者あとがき」、p.315)。 第6章の章題にある「H」はホムンクルスを指します(→こちらにも挙げておきます:「錬金術など」の頁)。ゴーレムの話も出てくる(→そちらにも挙げておきます:「ユダヤ Ⅱ」の頁の「x. ショーレム以後、その他」)。第4章は下掲澁澤龍彦「怪物について」(→あちらを参照:本頁下掲の「おまけ」)とあわせて読むこともできるなど、宇宙論史を正面から扱ったものではありませんが、興味深い細部に富んでいます。 師であるグールドの→ここも参照:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「ヘッケル」の項 篠田知和基、「動物神話学へむけて」、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、pp.89-116 動物の神/トリックスターの神話/異類婚姻の物語/神話の伝承/神話の年齢/象徴か神か/神話のアナクロニスム/動物神話の意味と機能など 『アジア遊学』、no.19、2000.8、pp.2-117;「特集・数のシンボリズム」 数のシンボリズム - コスモロジーという秩序化 -(千田稔)/韓国人の数字意識と民俗風習(宋敏)/「三」の秘密(厖朴)/中国伝統文化における「七」(葉舒憲)/「五」と中国伝統文化(杜勤)/数字「八」の秘密(李応寿)/九について(金良年)/数のフォークロア - 暦注をめぐる民俗世界 -(小池淳一)/呪歌・まじないと数(花部英雄)など(→こちらも:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「i. アルタイ、チュルクなど」) 『アジア遊学』、no.29、2001.7、pp.2-89;「特集・予言の力」 序言(中野達)/予言に託す変革の精神 - 古代中国の予言と童謡 - (串田久治)/陰陽五行説と占い(古藤友子)/讖緯説と災異説(清水浩子)/李姓の反乱者たち - 六朝道教における予言の継続 -(菊地章太)/三階教における預言(西本照真)/日本神道における占いと予言(三橋健)/開示される世界 - 三人の「教祖」 -(竹岡俊樹)/恐怖と衝撃の書『沈黙の春』(レイチェル・カーソン)など 中島智、『文化のなかの野生 《芸術人類学講義》』、現代思潮社、2000 本書に寄せて - シャーマニズム研究の視点から(朴善姫)// サバンナの啓示 - アフリカ;introduction - 「目に見えるもの全て完璧」/「勘」と勘違い - モダニストの素朴について/仮面儀礼と鍛冶屋の火 - 文化の両義性について// 亜熱帯の精霊 - 琉球;地球は女で回っている? - 性差と性力について/仮面儀礼とシャーマニズム - 秘祭「アカマター神事」の諸相// 高原の思考 - 中国;神話の詩学 - 陶酔と「外」の論理/最後のシャーマン - 即興的パロールと象徴的恋愛のジェネシス// 砂漠民の遺産 - スペイン;「楽園」形態の諸相 - 芸術家と修行者の「実践知」的世界観/オリエントの化石 - 都市生態から診る聖地の構造// 飽和地帯のアルス - 日本;芸術は野性である - 「他者」と「内なる他者」について/「職芸民」と天文 - 眼力=身体性=暗黙知、あるいは「神人」のイストワール/「巫術師」と人文 - 移入=官能性=変性意識、あるいは心の「一性」について// 「現代アート」の民俗(一);未決定的かつ超決定的な… - アートとシャーマニズムの相似性について/観賞は解釈か、体験か、 - 有責性と無責性について/温室の植生学 - 批評=仮想現実=「個」、あるいはシステムと私性の在処// 「現代アート」の民俗(二);〈私美術〉作家たち - 内的衝動と絶対的個への超脱/声の向こうのもう一つの声 - 通過儀礼としてのアートセラピーと私史について/創造の秘密 - 「愛」と「忘却」と「反経験」の空間// 解説に代えて - 美術と内なる野性(三頭谷鷹史)など、 408ページ。 →こちらでも触れました:「イスラーム Ⅲ」の頁の「x. クジャタ、バハムート、ファラク、その他」 同じ著者による→そちらも参照:「魔術、神秘学、隠秘学など」の頁 山中由里子・山田仁史編、『この世のキワ 〈自然〉の内と外 アジア遊学 239』、勉誠出版、2019 口絵・関連年表// 序章 自然界と想像界の 境 - 自然と超自然のはざま;自然と超自然の境界論(秋道智彌)/中国古代・中世の鬼神と自然観 - 「自然の怪」をめぐる社会史(佐々木聡)/怪異が生じる場 - 天地と怪異(木場貴俊)/百科事典と自然の分類 - 西洋中世を中心に(大沼由布)/怪物の形而上学(野家啓一)// 場 - 異界との接点;平安京と異界 - 怪異と驚異の出会う 体 - 身体と異界;妖怪画に描かれた身体 - 目の妖怪を中心に(安井眞奈美)/平昌五輪に現れた人面鳥の正体は - 『山海経』の異形と中華のキワ(松浦史子)/魔女の身体、怪物の身体(黒川正剛)/中東世界の百科全書に描かれる異形の種族(林則仁)// 音 - 聞こえてくる異界;西洋音楽史における「異界」表現 - 試論的考察(小宮正安)/カランコロン考 - 怪談の擬音と近代化(井上真史)/「耳」「声」「霊」 - 無意識的記憶と魂の連鎖について(稲賀繁美)/釜鳴と鳴釜神事 - 常ならざる音の受容史(佐々木聡)/死者の「声」を「聞く」ということ - 聴覚メディアとしての口寄せ巫女(大道晴香)// 物 - 異界の物的証拠;不思議なモノの収蔵場としての寺社(松田陽)/寺院に伝わる怪異なモノ - 仏教民俗学の視座(角南聡一郎)/民間信仰を売る - トルコの邪視除け護符ナザル・ボンジュウ(宮下遼)/異界としてのミュージアム(寺田鮎美)// 終章 驚異・怪異の人類史的基礎(山田仁史)など、 366ページ。 山中由里子編による→こちらを参照:本頁の「iii. 地学・地誌・地図、地球空洞説など」の項内 篠田知和基、『世界失墜神話』、八坂書房、2023 はじめに// 落ちた神 神の失墜;天空神の交代/転落した神/天使の失墜// 神の追放;地獄の劫罰/自己流謫/神の死// 降臨する神;天孫降臨/神の訪れ// 神と人のあいだ 文化英雄の死;鳥になって死ぬ/馬になって死ぬ/海を渡る英雄// 落ちた神人;仙人と天女/天翔る神霊/天神と怨霊// 堕ちた覇者;一代の風雲児/武士の時代/スポーツ界のヒーローたち// 世界の終わり;文明の終焉/終末/大災厄// 神の失格 失格した神;不道徳な神々/淫らな女神たち/神の資格を喪失した神// 恐ろしい女神;殺戮する女神/嫉妬深い女神// 残虐な神;暴虐な神/戦いの神/呪われた一族// 奇跡とまやかし;奇跡と幻術/神の沈黙/信者の試練// 民間信仰;西欧の民間信仰/民衆の俗信/公認の俗信// 神々の住まい;世界の聖地/神殿と墓地/遍在する宇宙// 文学のなかの転落;フランス文学Ⅰ 20世紀/フランス文学Ⅱ 19世紀以前/日本文学/SF/世界の文学/象牙の塔など、 216ページ。 同じ著者による→こちらを参照:本頁上掲の「天空について」の項 |
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vi. 四大その他 四大元素といえばバシュラールということで、まずは; ガストン・バシュラール、前田耕作訳、『火の精神分析』、せりか書房、1978 原著は Gaston Bachelard, La psychanalyse de feu, 1938 序論/火と尊崇 プロメテウス・コンプレックス/火と夢想 エンペドクレス・コンプレックス/精神分析と先史 ノヴァリス・コンプレックス/性化された火/火の化学 虚偽の問題の歴史/アルコール=燃える水 ポンス=ホフマン・コンプレックス 自然燃焼/理念化された火 火と純粋性/結論// ノースロップ・フライ『火と精神分析』序文(英訳)// バシュラール抄;睡蓮-クロード・モネ/『寓話』-マルク・シャガール/火のイメージ-アルベール・フロコン『風景』Ⅳ/『セラフィタ』/マラルメの夢想/神話とは何か-ポール・ディールの著書へのまえがきなど、 304ページ。 →こちらにも挙げておきます:「錬金術など」の頁 ガストン・バシュラール、小浜俊郎・桜木泰行訳、『水と夢 物質の想像力についての試論』、国文社、1975 原著は Gaston Bachelard, L'eau et les rêve. Essai sur l'imagination de la matière, 1942 序 想像力と物質/明るい水、春の水と流れる水。ナルシシスムの客観的条件。愛する水/深い水 - 眠っている水 - 死んだ水。エドガー・ポーの夢想における「重い水」/カロンのコンプレックス。オフィーリアのコンプレックス/複合的な水/母性の水と女性の水/純粋性と浄化。水の倫理/優しい水の覇権/荒れる水/結論 水のことば// 深さの科学から頂点のポエジーまで-ガストン・バシュラール論(M.J.ルフェーヴ)など、 336ページ。 ガストン・バシュラール、宇佐見英治訳、『空と夢 運動の想像力にかんする試論』(叢書・ウニベルシタス)、法政大学出版局、1968 原著は Gaston Bachelard, L'air et les rêve. Essai sur l'imagination du mouvement, 1943 序章 想像力と動性/飛行の夢/翼の詩学/想像的墜落/ロベール・ドズワィユの業績/ニーチェと昇行の心象/青空/星座/雲/星雲/大気の樹木/風/声なき朗誦// 結語;文学的イメージ/運動学的哲学と力動的哲学など、 440ページ。 ガストン・バシュラール、及川馥訳、『大地と意志の夢想』、思潮社、1972 原著は Gaston Bachelard, La terre et les rêves de la volonté. Essai sur l'imagination des forces, 1948 序 物質の想像力と/言語に表現された想像力/想像的エネルギー論の弁証法 抵抗する世界/尖鋭な意志と硬性の物質/道具の攻撃的性格/硬質の隠喩/捏粉/柔軟な物質 泥土の価値付加作用/鍛冶屋の力動的抒情/岩石/石化の夢想/金属化と鉱物化/結晶体 透明な夢想/露と真珠/重力の心理学など、 446ページ。 次の本ともども→こちらにも挙げておきます:「錬金術など」の頁 ガストン・バシュラール、饗庭孝男訳、『大地と休息の夢想』、思潮社、1970 原著は Gaston Bachelard, La terre et les rêves du repos, 1948/63 序/物質的内密性についての夢想/争う内密性/質の想像力 運動化と調性化/生誕の家と夢幻の家/ヨナ・コンプレックス/洞窟/迷宮/蛇/根/錬金術師の葡萄酒と葡萄の樹など、 370ページ。 バシュラールについて→こちら(本頁下掲の「vii. 時間と空間など」)や、そちら(「近代など Ⅲ」の頁の「x. フランスから」)、またあちら(「錬金術など」の頁)も参照 ……………………… 水; ジェイムズ・ジョージ・フレイザー、星野徹訳、『洪水伝説』、国文社、1973 原著は Sir James George Frazer, Folk-lore in the Old Testament, 1923, part1, chapter Ⅳ, ‘The Great Flood’ バビロニア/ヘブライ/ギリシャ/古代インド/近代インド/東アジア/インド諸島/オーストラリア/ニュー・ギニアとメラネシア/ポリネシアとミクロネシア/南アメリカ/中央アメリカとメキシコ/北アメリカ/アフリカ/地理的分布/起源など、 210ページ。 『エピステーメー』、vol.2 no.4、1976.4、pp.7-207;「特集 水 生と死の深淵」 《水が空をとらえる》 バシュラールの欲望を描くコラージュの試み(ジャン=フランソワ・リオタール)/水・存在のエレメントとしての(中村雄二郎)/水のエピステーメー 『理想』、no.614、1984.7、pp.17-202:「特集=『水』の思想」 水の科学・水の神話学(北野康・長野敬・吉田敦彦・村上陽一郎)/「水!」は哲学 タレスとパルメニデス(井上忠)/エロースと水(久野昭))/中国における水の思想(蜂屋邦夫)/水と火、そして血(ひろさちや)/日本人と水の深層心理(岩井寛)/水の造形(宝木範義)/日本神話における火と水(大林太良)/水と信仰(波平恵美子)/奇跡の泉と水道水(鯖田豊之)/フランス現代詩と「水」 ボスコからビュトールまで(小浜俊郎)/物語を流れる水(藤井貞和)/水と生命(川口啓明)/治水・利水・親水 水と人間との葛藤(松本英二)/大気の中の水の流れ(武田喬男)/良い水・悪い水(日下譲)など 吉田敦彦、フィリップ・ワルテル、篠田千和基訳、『海の神話 沖縄国際大学公開講座』(沖国大ブックレット No.9)、沖縄国際大学講演講座委員会、2002.3 沖縄と世界の海の神話/西洋の海の神話と神話学 後者の原題は Philippe Walter, ‘Mythes et mythologies de la mer en Occident‘, 2002 朱鷺田祐介編著、『海の神話』(Truth in Fantasy 73)、新紀元社、2006 序章 海洋と神話;起源神話と海/原初海洋神話/巨人化生神話/世界卵神話// 地中海の神話;ギリシアの海神~ポセイドンの誕生/古き海の神々/海の娘アフロディテ/英雄ペルセウスと海/イアソンとアルゴー号の英雄たち/オデュッセウスの冒険/クレタ島の神話/エジプトの海// 北海の神話;来寇の書/海神マナナン・マク・リル/ゲルマン神話~エッダとサガ/カレワラの海/北海の民話/北海の楽園伝説~トゥーレ// インド洋の神話;中東諸神話における海/インド神話における海/敵の海/サガラと6万人の息子/シンドバッドの海// 東アジアの海の神話;日本の海の幻想/中国の海の神話/山海経にみる中国の海洋神/徐福伝説/沖縄 日本の原風景へ/ニライカナイ~沖縄の海上他界/沖縄の創世神話 アマミクとシニレク/禊神話と若水の神話/オナリ信仰/東南アジアの海の神話/南海の女王/胎盤から発生した海/そして、太平洋へ~オセアニアの創世神話/海神タンガロア/ハワイの創世神話クムリポ/原郷ハワイキ/ミクロネシアの創世神話/マケマケ// 世界の海の神話;北米の海の神話/海獣の女王セドナ/中南米の神話における海/ヴードゥーの海神/アフリカの海の神話// 終章 深き深淵//コラム;ヘラクレスとヒュドラ/アルゴー号の英雄たち/ブリヤート族の創世神話など、 264ページ。 「終章 深き深淵」はクトゥルフ神話について→こちらを参照:「近代など Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」 同じ著者による→そちらを参照:同上 金光仁三郎、『ユーラシアの創世神話[水の伝承]』、大修館書店、2007 聖書/インド・ヨーロッパ語族/ギリシア・ローマ/ケルト/メソポタミア/人類創造と洪水神話/羽衣伝説と洪水神話/中国神話とメソポタミア神話など、 326ページ。 蜂屋邦夫、『中国の水の思想』、2022 蜂屋邦夫、『中国の水の物語 神話と歴史』、2022 ヴェロニカ・ストラング、角敦子訳、『[図説]世界の水の神話伝説百科』、原書房、2023 原著は Veronica Strang, Water Beings : From Nature Worship to the Enviironmental Crisis, 2023 はじめに;蛇族の多義性/時代とともに流れ// 水神はあらゆるところに;有形性/生きた水/良いもの、悪いもの、醜いもの// 原初の神;知恵の神/有形と無形のあいだで/永遠の表象// 生命の神;両性の相互補完/物質の問題/祖先の蛇// 自然の神;虹からやって来た/いるべき場所/持続する生活様式// 農耕の神;農耕の神/海の神/水利農業の神/古代の崩壊/制御を失った流れ// 灌漑の神;バビロンの川のほとり/インダス川流域からの流れ/インドの水神/ラッジャー・ガウリー/ナーガ// 旅する神;皇帝神/科学の神/オリュンポスの神// 至高の神;再生する神/天に昇るもの/ユダヤ教とキリスト教による変容/イスラム教による変容// 悪魔化した神;竜退治/十字軍/女性化した存在// 女性化した神;宗教改革/潮の満ち干き/下流へ/存続する蛇」/現代作品の中の神// 変身する神;触発する神/合流する神// 潮流を変える;代わりの存在/水の驚異」/擬人化する存在/アース・ロー/合流/あらたに想像した共同体/あらたに想像した国際的共同体// 訳者あとがき/参考文献など、 416ページ。 空気・風; 『エピステーメー』、vol.4 no.2、1978.2、pp.7-159;「特集 風・プネウマ 生と死のスーユ」 プシューケー ホメーロスにおける魂の信仰と祭祀(エルヴィン・ローデ)/悪霊テューポーンⅠ イーシス・オシーリス神話(齋藤忍随)/風の is、no.18、1982.9、pp.2-41;「特集 風」 風のテオーリア 対談・〈風〉についての詩的随想(宇佐見英治・谷川俊太郎)/ボレアスとゼピュロス ギリシアの風神たち(多田智満子)/水墨画における〝風〟 「花鳥風月」観の画期(金沢弘)/中国古代思想と風 祭祀・神霊・音楽(麦谷邦夫)/風神考 ユーラシアの神話から(井本英二)/風とメルヘン(高橋康雄)/風水の国、風水の民 朝鮮・韓国人の死生観(安宇植)/ 『自然と文化』、1984 春季号;「特集 風」 風が流れて(篠田桃紅)/風の思想(村上光彦)/万葉集の風(阿蘇瑞枝)/龍脈を走る風(中沢新一)/火と水の相剋・降魔豊穣の「風神」(杉浦康平)/対談 風の民俗誌(谷川健一・根本順吉)/悪霊としての風邪と風(真野俊和)/風の神と風祭り(郡司正勝)/伊勢の風神 白馬に乗って自由自在に飛び回る一目連(堀田吉雄)/南西諸島の風 ヤマト文化圏と琉球文化圏を吹きぬける(下野敏見)/長門海岸の風 砂堆丘を形成する太古以来のアナジの力(伊藤彰)/日本海の風 北前船を矢のように走らせた(北見俊夫)/津軽の風 漁民生活の明を暗をもたらす(森山泰太郎)/アイヌと風 風の女神ピカタと始祖神の物語(萩中美枝)/土佐の風 海から上がってきた風はタツとなり渦を巻く(吉村淑甫)など、 70ページ。 Roger Bozzetto, “Les mystères des vents et les mythes de la fin du monde”、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、横書きpp.57-60 「風の神秘と世界の終わりの諸神話」 風の諸伝説/風と世界の終わりなど 地; ジョン・ミシェル、荒俣宏訳、『地霊 - 聖なる大地との対話 イメージの博物誌 14』、平凡社、1982 原著は John Michell, The Earth Spirit. Its Ways, Shrines and Mysteries, 1975 訳者解説-古代地占科学考// 母の胎/地母神/手の侵略/定住の代償/古代の世界文明/地霊の道/地霊との交感/風水/地霊に対する背信/エピローグ// 図版// 資料図版とその解説;アルビオン/地霊の受容器 - 樹/地霊の受容器 - 泉・井戸・川/地霊の受容器 - 岩と山/地霊の受容器 - 裂け目と洞窟/地霊の機能 - 116ページ。 『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照:「図像、図形、色彩。音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 『ドルメン』、再刊1号、1989.10、「特集 大地と子宮のアーケオロジィ」 大地のへそ/大地と子宮 ナバホ族の砂絵から/雲南・モソ族の女神と洞窟/母体としての住居 藤内32号住居址を例として/中国医学の身体観 北京白雲観「内径図」を読む/曼荼羅の生成理論/穴と蟻塚 アフリカにおける大地=子宮のイメージなど、 特集外;シャーマンの衣装とその古代中国美術における意味について(カール・ヘンツェ)/やきもち焼きの土器つくり(レヴィ=ストロース)/鬼高期の牛頭祭祀 横須賀市なたぎり遺跡(小出義治・長谷川厚)/縄文前期の長方形大型建物跡 宇都宮市根古谷台遺跡(梁木誠)/なげきの森のむこうがわで(1) 道教の身体技法(石田秀美)など、 200ページ。 DOI : https://doi.org/10.20710/dojo.87.4_267 火; is、no.21、1983.6、pp.2-41;「特集 火」 火の昔と現在 対談・〈火〉の詩学(渋沢孝輔・前田愛)/妖火と聖火 日本の古代伝承の火(益田勝実)/火と竈をめぐる民俗 ヨーロッパ社会の習俗と伝承(阿部謹也)/祝融の怒り 平戸藩主松浦静山侯捕物控「天保の大火」(草森紳一)/火と自然哲学 ヘラクレイトスの「火」を中心に(山下正男)/火のメタファー 光と闇の狭間に(赤祖父哲二)/魂と火(碓井益雄)/鉄王神話と鍛冶神 鍛冶の火のシンボリズム(田村克己)/火の芸術の世界(由水常雄)/ゾロアスター教の火 拝火の教義と儀礼(岡田明憲)/原初の火を求めて 現代のプロメテウスたち(坂根厳夫)/火の視覚と情念 非日常の時空へ誘うもの(久野昭)など |
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vii. 時間と空間など 遠藤真二、『時間空間 現代科学の地平』、河出書房新社、1971 古代の思想家たち/アリストテレス/アリストテレスの権威とその批判者たち/ガリレイ、デカルト、トリチェリ/ニュートン/カント/ランゲとマッハ/非ユークリッド幾何学と場の理論/アインシュタイン/ベルグソン/量子論以後、など。 240ページ。 宇宙史に関連して; エリアーデ、堀一郎訳、『永遠回帰の神話 - 祖型と反復 -』、未来社、1963 原著は Mircea Eliade, translated from the French from William R.Trask, Myth of the Eternal Return, 1949/1954 祖型と反復/時間の再生/不幸と歴史/歴史の恐怖など、 248ページ。 エリアーデについて→こちらも参照:本頁上掲「v. テーマ別のもの諸々」 終末論について; R.K.ブルトマン、中川秀恭訳、『歴史と終末論』、岩波書店、1959 原著は R.K.Bultmann, History and Eschatology: The Gifford Lectures 1955, 1957 歴史と歴史性の問題/キリスト以前の時代における歴史の理解/終末論の立場からの歴史の理解/終末論の問題(1)(2)/歴史主義と歴史の自然化/歴史における人間の問題/歴史の本質(1)(2)/キリスト教信仰と歴史など、 204ページ。 時間論から(「近代など(20世紀~) Ⅲ」のページ中の「xv. 時間論、その他」なども参照); ジョルジュ・プーレ、井上究一郎・山崎庸一郎・二宮フサ・山田𣝣・小林善彦・篠田浩一郎訳、『人間的時間の研究』(筑摩叢書 135)、筑摩書房、1969 原著は Georges Poulet, Études sur le temps humain, 1950 序論/モンテーニュ/デカルトの夢/パスカル/モリエール/コルネイユ/ラシーヌ的時間覚え書/ラファイエット夫人/フォントネル/アベ・プレヴォー/ルソー/ディドロ/バンジャマン・コンスタン/ヴィニー/テオフィル・ゴーティエ/フローベール/ボードレール/ヴァレリー/プルーストなど、 458ページ。 ジョルジュ・プーレ、井上究一郎・佐貫健・山田𣝣・松室三郎・篠田浩一郎・稲生永訳、『人間的時間の研究 第2巻 内的距離』(筑摩叢書 242)、筑摩書房、1977 原著は Georges Poulet, Études sur le temps humain II. La distance intérieur, 1952 まえがき/マリヴォー/ヴォーヴナルグ/シャンフォールとラクロ/ジューベール/バルザック/ユゴー/ミュッセ/ゲラン/マラルメなど、 358ページ。 同じ著者による→こちら(「ロマン主義、近代など」の頁の「xiii. ロマン主義、象徴主義の周辺など」)や、あちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「ii, 図形など」)を参照 『エピステーメー』、vol.1 no.3、1975.12、pp.7-239;「特集 時間」 時間と確率論的世界観(渡辺慧)/時間と宇宙(G.J.ウィットロウ)/時間直観(E.カッシーラー)/子どもの時間近く知覚(J.ピアジェ)/ハイデガーと時間の問題(茅野良男)/時間の言葉(滝浦静雄)/時間学についての一つの手稿(村上陽一郎)/ノヴァーリスの時間体験(P.キュッパー)/文学の時間 言葉の時の磁場(清水徹・蓮實重彦)/インドの伝統における時間と歴史 カーラとカルマン(R.パニカール)/神話の時間と構造 オイディプス神話を出発点とする考察(吉田敦彦)/主体的一日 生物の時間(千葉喜彦)/持続と〈間〉(戸井田道三)/キリスト教の時間論(野呂芳男)など 三宅剛一、『時間論』、岩波書店、1976 緒論/ギリシア哲学における時間論/近世の時間論/身体的時間(A)と意識の時間(B)/歴史的時間/永遠について/仏教における時間論管見など、 148ページ。 同じ著者による→こちらも参照:本頁下掲の「viii. 自然哲学系など、および哲学と神観」 『エピステーメー』、vol. 5 no.2、1979.2、「特集 時計 クロノスの変容」 振子時計(クリスチャン・ホイヘンス)/時計の宇宙論的メタファー(F.C.ヘイバー)/時間測定の東方的概念(S.E.ベディーニ)/時計の起源(デレク・ド・ソラ・プライス)/暦と時計(竹内均)/宇宙・時計・原子(坪井忠二・古在由秀)/時間概念の歴史的考察(G.J.ウィットロウ)/時間論の視点(亀淵迪)/イスラーム世界の時間論(松本耿郎)/時計 - この不毛なるもの(村上陽一郎)/レオナルド・ダ・ヴィンチと時計(小野健一)/チーズと化した時計(岡田隆彦)/庭の花時計(川崎寿彦)/ポーの〈時〉と〈時計〉(八木敏雄)/音楽における時間(松平頼暁)/生物の時計とそのしくみ(佐々木隆)/絵画における時間(ジョセフ・ラヴ)/様式と歴史的時間の表現(ジョージ・キュブラー)など、 230ページ。 時計のメタファーをめぐって→こちらも参照:「バロックなど(17世紀)」の頁のオットー・マイヤー、忠平美幸訳、『時計じかけのヨーロッパ 近代初期の技術と社会』(1997)のところ is、no.17、1982.6、pp.2-39;「特集 時」 時間の異化 小説の方法/ゴーゴリとカフカ(後藤明生)/インドの回帰的終末説(松山俊太郎)/雨 マリー・ルイゼ・フォン・フランツ、秋山さと子訳、『時間 - 過ぎ去る時と円環する時 イメージの博物誌 12』、平凡社、1982 原著は Marie-Louise Franz, Time - Rhythm and repose, 1978 訳者解説;時間の概念とイメージ// 神性と事象の流れとしての時間/循環的な時間と直線的な時間/リズムと周期性/必然、偶然、 図版;事象の流れ/時間の流れの測定/神の様相または流出としての時間/時間の尺度としての太陽神/太陽による時間の測定/循環的時間Ⅰ/循環的時間Ⅱ/神々の行列としての時間/直線的な歴史的時間/進化/リズムとしての時間/リズムによる時間の測定/必然と偶然/卜占術/時間の超越など、 108ページ。 同じ著者による→こちらも参照:本頁上掲の「iv. 神話・神話学など」 『イメージの博物誌』シリーズについて→そちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 岩野秀明、『時間論のプロブレマーティク』(ぷろぱあ叢書)、世界書院、1992 第1部 古代ギリシャの時間概念:アナクシマンドゥロス/ヘラクレイトス/プラトン/アリストテレス// 第2部 現代時間論のために;カント/ライヘンバッハ/アインシュタイン/マッハ/ベルグソン/ホワイトヘッド/メルベルク/フッサール/メルロー・ポンティーなど、 390ページ エイドリアン・バードン、佐金武訳、『時間をめぐる哲学の冒険 ゼノンのパラドクスからタイムトラベルまで』、ミネルヴァ書房、2021 原著は Adrian Bardon, A Brief History of the Philosophy of Time, 2013 日本の読者のみなさんへ// イントロダクション 「時間とは何か」という問いは何を意味するか// 時間と変化;エレア派/ゼノンのパラドクス/ゼノンに対するアリストテレスの回答/パルメニデス流の観念論/アウグスティヌスの神学的観念論 観念論と経験;ロックの誤り/カントの観念論による解決/実在論と両立可能な代替案/時間経験の構成 時間と時空;アリストテレスを塗りかえる/ニュートンとライプニッツ/相対論/時空とは何か/時空に関する実在論 時間の流れ;時間は経過しないと考える(論理的な)理由/時間は経過しないと考える(物理学的な)理由/時間が過ぎるというありふれた感覚/適応上の心理的投影としての時間の経過 時間の矢;時間の向き/心理的な矢/熱力学的な矢/因果による分析/いわゆる時間の向きが一体どんな違いをもたらすというのか/量子もつれと因果の向き タイムトラベルの可能性;フィクションとしてのタイムトラベル/タイムトラベルは論理的に可能か/タイムトラベルは物理的に可能か/タイムトラベルの非対称性をめぐる問い 時間と自由;アリストテレスと明日の海戦/因果的決定論/宿命論および決定論に対する応答:両立論 宇宙のはじまりと終わり;関係主義:アリストテレスと永遠の変化/観念論:カントの二分法/実在論:ビッグバンに関する物理学/自らの限界に直面して エピローグ 「時間とは何か」と問うことは間違いか 訳者あとがきなど、 272ページ。 〈ブロック宇宙〉(p.125 など)に関連して→こちら(「近代など(20世紀~ )」の頁中のカルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』(2019)のところ)で、 またヒュー・プライスによる〈遡及因果〉(p.167)に関連して→こちらの2(同上、白井仁人『量子力学の諸解釈 パラドクスをいかにして解消するか』(2022)のところ)でも挙げました ……………………… 空間論から; ガストン・バシュラール、岩村行雄訳、『空間の詩学』、思潮社、1972 原著は Gaston Bachelard, La poétique de l'espace, 1957 序論/家 地下室から屋根裏部屋まで 小屋の意味/家と宇宙/抽出 箱 および戸棚/巣/貝殻/片隅/ミニアチュール/内密の無限性/外部と内部の弁証法/円の現象学// ガストン・バシュラールについて(岩村行雄)など、 322ページ。 →こちら(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「いろいろなど(2)」の節)、また→そちら(「バロックなど(17世紀)」の頁の「シラノ・ド・ベルジュラック」の項)、→あちら(「怪奇城の隠し通路」の頁)や、ここ(「怪奇城の地下」の頁)、そこ(「怪奇城の廊下」の頁)、あそこ(「津の築山遊具など」の頁)、こなた(「怪奇城の高い所(前篇) - 屋根裏など」の頁)、→そなた(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」/ダニエレブスキー『紙葉の家』に関連して)でも触れました バシュラールについて→あなたを参照:本頁上掲の「vi. 四大その他」の項 『エピステーメー』、vol.3 no.6、1977.7、pp.7-170;「特集 空間」 空間・記号・引用(磯崎新・渡辺守章・蓮實重彦)/空間と言語(ジェラール・ジュネット)/パスカル(ホルヘ・ルイス・ボルへス)/デュシャンに関する陳述(ジョン・ケージ)/グリーン・ボックス(ジャスパー・ジョーンズ)/空間のエロティシズム あるいは〈風景の臍〉について(吉田喜重)/記号系とその展開 創作ノートから(宇佐美圭司)/原子物理学者プラトン 『ティマイオス』における原子の構成と解体(P.フリートレンダー)/カントの空間論 『超越論的感性論』の意義(渡辺二郎)/《無限の空間の永遠の沈黙》 パスカルと近代の宇宙観(飯塚勝久)/鏡としての空間 数学における抽象と具象(森毅)/空間の数学史(中村幸四郎)/相対論と量子論における〈空間〉(遠藤真二)/デカルトと若きニュートン ニュートン初期草稿群の研究(吉井正和)など オットー・フリードリッヒ・ボルノウ、大塚惠一・池川健司・中村浩平訳、『人間と空間』、せりか書房、1978 原著は Otto Friedrich Bollnow, Mensch und Raum, 1963 序論// 空間の基本的な内的文節;アリストテレスの空間概念/ことばの用法と言語史/自然の座標系/空間の中心/諸方位/地平線とパースペクティヴ// 広い世界;広い土地、見知らぬ土地、遠方の土地/道と道路/さすらいあるきの小道// 家屋のやすらぎ;家屋の意義/聖なるものにかかわる空間/住みごこちのよさ/戸と窓/寝台/目をさますことと眠りこむこと// 空間の諸局面;ホドロジー的空間/行動空間/昼の空間と夜の空間/気分づけられている空間/現在的空間/人間の共同生活の空間// 人間の生の空間性;空間のなかに存在すること/自分自身の空間の諸形式/総括と展望など、 326ページ。 →こちら(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「いろいろなど(2)」の節)や、そちら(「怪奇城の外濠 Ⅱ」の頁の「廊下など」の節)、またあちら(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」/ダニエレブスキー『紙葉の家』に関連して)で挙げました マックス・ヤンマー、髙橋毅・大槻義彦訳、『空間の概念』、講談社、1980 原著は Max Jammer, Concepts of Space, 1954 / 1969 第2版への序/初版への序/Albert Einstein の序文(1953)/日本語版への序// 序章/ 古代の空間概念(ヘシオドス、ピュタゴラス派、アルキュタス、デモクリトスたちの原子論、プラトン、アリストテレス、ストア派など)/ ユダヤ教・キリスト教の空間概念(ユダヤ教における神の名としての「場所」(makom)、『ゾハール』とキリスト教カバラー、ヘンリー・モアなど)/ 空間概念はアリストテレス主義からいかにして解放されたか(フィロポノス、新プラトン主義とダマスキオス、カラームの原子論、ハスダイ・クレスカス、ニコラウス・クザーヌス、テレジオ、フランシスコ・パトリジ、ブルーノ、カンパネッラ、ギルバート、(アブー・バクル・)ラーズィー、ガッサンディなど)/ 絶対空間の概念(ニュートン、バークリー、ライプニッツ、ホイヘンスなど)/ 現代科学における空間の概念(カント、ランゲ、マッハ、非ユークリッド幾何学とガウスおよびリーマン、ポワンカレ、空間の次元、離散的空間、マッハの原理、 日本語版への補遺 空間の構造に関する最近の議論(空間と時空、ウィーラーと〈ジオン〉、特異点など)など、 262ページ。 アルキュタス等に関連して→こちら(「世界の複数性など」の頁)、 ユダヤ教における神の名としての「場所」(makom)、ハスダイ・クレスカス等に関連して→そちら(「ユダヤ」の頁の「vii. ユダヤ思想史など」)、 カラームの原子論等に関連して→あちら(「イスラーム」の頁の「ii. 思想史・哲学史的なものなど」)、 ラーズィーに関連して→ここ(「イスラーム Ⅲ」の頁の「イブン・ラーワンディー(815頃-860前後ないし912以降)とアブー・バクル・ラーズィー(864-952ないし932)、他」の項)、 ウィーラーと〈ジオン〉等に関連して→そこ(「近代など(20世紀~) 」の頁の「i. ~1980年代」)でも挙げました 宮家準・小川英雄編、『聖なる空間 宗教史学論叢 5』、リトン、1993 旧約聖書におけるマーコーム・ヒエロファニー(吉田泰)/聖なる空間の表象-古代メソポタミアの「生命の木」-(渡辺和子)/英雄叙事詩の系譜-ギルガメシュの末裔たち-(森雅子)/古代オリエントのアジール(小川英雄)/魂の空間性-アビラの聖テレジア『魂の城』における-(鶴岡賀雄)/シヴァ教の宇宙論(高島淳)/日本神話における鳥と聖空間(松村一男)/西行にとっての山里(高木きよ子)/熊野曼荼羅の世界-熊野修験伝来本を中心に-(宮家準)など、 332ページ。 阿部一、『空間の比較文化誌』、せりか書房、2000 環境のアニミズム的「見方」/宇宙論的「見方」/一神教的「見方」/近代的「見方」など、 264ページ。 イーフー・トゥアン、小野有五・阿部一訳、『トポフィリア 人間と環境』(ちくま学芸文庫 ト-2-2)、筑摩書房、2008 原著は Yi-Fu Tuan, Topophilia: A Study of Environmental Perception, Attitudes and Values, 1974 知覚の一般的特徴 - 感覚/一般的な心理構造と反応/自民族中心主義・対称性・空間/私的な世界 - 個人の違いと嗜好/文化・経験・環境への態度/環境・知覚・世界観/トポフィリアと環境/環境とトポフィリア/コスモスから景観へ/理想都市と超越性の象徴/物理的環境と都市の生活様式/アメリカの都市-象徴体系・イメージ像・空間/郊外とニュータウン-環境の探求など、 512ページ。 エドワード・ケーシー、江川隆男・堂囿俊彦・大﨑晴美・宮川弘美・井原健一郎訳、『場所の運命 哲学における隠された歴史』、新曜社、2008 原著は Edward S. Casey, The Fate of Place : A Philosophical History, 1996 序論 - 消えゆく場所// 空虚から器へ;空虚を避ける - 原初的な傾向/母胎を支配する - 『エヌマ・エリシュ』とプラトンの『ティマイオス』/包含者としての場所 - アリストテレス『自然学』// 場所から空間へ;間奏/ヘレニズムおよび新プラトン主義の思想における空間の出現/無限空間の台頭 - 中世およびルネサンスの思索// 空間の覇権;幕間/絶対的なものとしての近世空間 - ガッサンディとニュートン/延長するものとしての近世空間 - デカルト/相対的なものとしての近世空間 - ロックとライプニッツ/ 場所の再現出;変遷/身体を通して - カント、ホワイトヘッド、フッサール、メルロ=ポンティ/場所へと迂回する - ハイデガー/いま場所に顔を与える - バシュラール、フーコー、ドゥルーズ=ガタリ、デリダ、イリガライ// 終論 - 見出された場所// 訳者あとがき/註など、 622ページ。 第Ⅰ部第1章に関し、→こちら(「メソポタミア」の頁の「神話、信仰等」)と、そちら(「ギリシア・ヘレニズム・ローマ Ⅱ」の頁の「vi. プラトーン」)でも挙げておきました。 恒星の天球からその外に手か杖を伸ばすことができるかどうかという、アルキュタスの問いに関し、→あちらで触れました:「世界の複数性など」の頁。 また→ここでも少し引用しました:「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉、若干の用語について」の頁 |
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viii. 自然哲学系など、および哲学と神観 アーサー・O・ラヴジョイ、内藤健二訳、『存在の大いなる連鎖』(昌文全書)、晶文社、1975 原著は Arthur O. Lovejoy, The Great Chain of Being. A Study of the History of an Idea, 1936 ギリシャ哲学におけるその観念の創始-三つの原理/存在の連鎖と中世思想における内的対立/充満の原理と新しい宇宙観/ライプニッツとスピノーザにおける充満と充分理由について/18世紀における存在の連鎖および自然における人間の地位と役割/充満の原理と18世紀楽天主義/存在の連鎖と18世紀生物学の或る側面/存在の連鎖の時間化/ローマン主義と充満の原理/歴史の結果とその教訓など、 408ページ。 三宅剛一、『學の形成と自然的世界』、弘文堂書房、1940 プラトン以前の數學的宇宙論/イデアと數/「ティマイオス」における宇宙論/プラトン以後の哲學に於ける無限の思想/十四世紀オッカム派の自然哲學/デカルトに於ける延長/モナッドと世界(ライプニッツ)/カントに於ける時間空間及び世界など、 708ページ。 同じ著者による→こちらも参照:本頁上掲の「vii. 時間と空間など」 『新岩波講座 哲学 5 自然とコスモス』、岩波書店、1985 コスモロジー再興(坂本賢三);いま、なぜ「コスモロジー再興」か/自然と自然哲学/コスモスとコスモロジー/コスモロジーの衰退/コスモロジーの再構築/コスモロジーの将来(→こちらでも少し触れています:「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉など、若干の用語について」の頁)// 「自然」とは何か 自然と人為(武宮諦);「 自然と歴史(磯江景孜);日常の語法から/自然から歴史へ/人間の業としての自然と歴史 - カント/自然と歴史の統一 - マルクス/歴史的環境としての自然/結びにかえて// 自然と自然を超えるもの - わたしの生のあることについて-(松永雄二);われわれがそれに出会っているもの/人間の自然本性というものの悪しき意味での形而上学化/行為の主体/「わたし」の自然本性論の否定/たましい・こころにおける正義/たましい・こころにおける〈知〉の問題// 自然哲学とコスモロジーの展開 ギリシアにおける自然哲学とコスモロジー(種山恭子);生きる自然の全体像/秩序体としての ルネサンスにおける自然哲学とコスモロジー(清水純一);占星術批判まで/フィレンツェ・プラトニズム/近代的宇宙観への道/南イタリアの自然哲学者たち// 近世における自然哲学とコスモロジー(小林道夫);ガリレオとデカルトにおける近世機械論的自然観の形成/機械論的自然観への反動と「力」の自然哲学/カントの自然哲学と宇宙論/「力学的自然観の興隆」から「相対論」の形成へ// 現代における自然哲学 現代宇宙論(杉山聖一郎);宇宙の時空構造とアインシュタインの相対性理論/宇宙の創成/非決定論系としての宇宙/生成のコスモロジー// 自然哲学の現代的視点(中埜肇);序論/「自然」の概念/自然のあり方/自然と人間の関わり// 非西欧世界の自然観 自然の偉大な鎖-オリエント的グノーシスの相貌-(五十嵐一)→細目はそちら:「イスラーム」の頁の「ii. 思想史・哲学史的なものなど」// インドの自然観(服部正明)→細目はあちら:「インド」の頁の「v. 六派哲学など」// 中国の自然観(福永光司)→細目はここ:「中国」の頁の「i. 概説・通史など」// 日本人の自然観(源了圓)→細目はそこ:「日本」の頁の「i. 概説・通史など」など、 388ページ。 また添付された「月報 3」には; 宇宙 - 有限と無限(佐藤文隆)/魔方陣のようなコスモロジーに立脚した理想都市が、今日もなおモダニズムの美学に囚われた建築家をエロティックに誘惑すること(八束はじめ)/詩人とコスモロジー(渋沢孝輔) C.A.パトリディーズ、G.ボアズ、L.フォルミガリ、村岡晋一・村上陽一郎・高山宏訳、『存在の連鎖』([叢書]ヒストリー・オヴ・アイディアズ 17)、平凡社、1987 原著は Constantinos Apostros Patrides, ‘Hierarchy and Order’ / George Boas, ‘Macrocosm and Microcosm’ / Lia Formigari, ‘Chain of Being’, 1968/1973 ヒエラルキーと秩序/マクロコスモスとミクロコスモス/存在の連鎖など、 204ページ。 『岩波講座 宗教と科学 9 新しいコスモロジー』、岩波書店、1993 序論 現代文明と聖なるもの(谷泰)/黙示文学的終末論の可能性(近藤勝彦)/現代物理学の宇宙観(佐藤勝彦)/素粒子と宇宙 - 近代物理学のコスモロジー -(佐藤文隆)/フラクタルとカオス(山口昌哉)/ペガサスに跨ったガル - 「心の座」を求めて -(松下正明)/エコロジーと新しい地球観(古谷圭一)/都市化と宗教 - 宗教社会学、神学、都市記号論 -(高柳俊一)/ユートピアの未来(菅野盾樹)/密教の宇宙と象徴(松長有慶)など、 306ページ。 『[岩波]新・哲学講義 5 コスモロジーの闘争』、岩波書店、1997 講義の七日間-自然哲学のゆくえ(伊藤邦武→こちらも参照:本頁本項下掲);序 コスモロジーの自立/ケプラーの夢/無限宇宙の永遠の沈黙/時空をめぐる論争/レヴォリューション - 回転か革命か/決定論の崩壊/結び ビッグ・バンの方へ// セミナー;自然観の相克-機械論と有機体論(中釜浩一)/時間は流れるのか(中山康雄)/生命と種の多様性(横山輝雄)/場と実在-量子論的世界像(田中正)// 思想史年表-フィジックスとメタ・フィジックスの交差(伊藤邦武)// 定義集;宇宙と世界/科学の進歩/客観的真理/空間/偶然と必然/自然法則/シミュレーション/証明/神秘的直観/数/タイムトラヴェル/調和(ハーモニー)/デミウルゴス/複雑系/ミクロコスモスとアニマ・ムンディーなど、 218ページ。 ゲルノート・ベーメ編、伊坂青司・長島隆監訳、『われわれは「自然」をどう考えてきたか』、どうぶつ社、1998 原著は Gernot Böhme (hrsg.), Klassiker der Naturphilosophie: Von den Vorsokratikern bis zur Kopenhagener Schule, 1989 ソクラテス以前の哲学者たち/プラトン/アリストテレス/テオプラストス/アルベルトゥス・マグヌス/後期スコラ学/パラケルスス/ブルーノ/ケプラー/ベーメ/ニュートン/ライプニッツ/カント/ゲーテ/シェリング/ヘーゲル/エンゲルス/ホワイトヘッド/20世紀のホーリズム/テイヤール・ド・シャルダン/ブロッホ/アインシュタイン/コペンハーゲン学派など、 526ページ。 ハンス・ブルーメンベルク、後藤嘉也・小熊正久・座小田豊訳、『コペルニクス的宇宙の生成 Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ』(叢書ウニベルシタス 761/762/763)、法政大学出版局、2002/2008/2011 原著は Hans Blumenberg, Die Genesis der kopernikanischen Welt, 1975 Ⅰ 天の両義性;コスモスと悲劇/洞窟としての天/平静な観察者の終わりに/同時的なものの非同時性/天の光景と自己意識/純粋直観という人間学的ユートピア/天の景観の優美さ、写真と擬人観/生活世界にとって必要なものという時代錯誤 - 実在とシミュレーション// コペルニクス理論の人物の可能性はどのようにして切り開かれたか;影響作用史の条件としての前史/体系の可能性を汲み尽くすことによる体系構造の弛緩/人間中心主義の諸転換/宇宙の中心の人文主義的理念化/技術に甘んじて真理を断念することの耐えがたさ/コペルニクス理論の内的生成史 - 試論など、 408ページ// Ⅱ 初期の影響作用の類型論;犯罪者としての理論家/読者を惑わす好意の結末 - オジアンダー/宗教改革とコペルニクス主義/唯一の弟子の混乱 - ヨアヒム・レティクス/コペルニクス主義のための殉教にあらず - ジョルダーノ・ブルーノ/真理を伴う経験 - ガリレイ// 天は静止し、時間は進行する;古代の時間概念にとって天の運動は不可欠であった/古代の時間概念は中世にとって不適切であった/地球の完全な球形が古代的時間概念にとっての新たな条件となる/地球のゆがみと絶対時間など、 444ページ// Ⅲ コペルニクス的比較級;遠近法が宇宙論の拡張を導いた/上位の諸体系の典型としてのコペルニクスの体系/二十世紀から回顧したランベルトの宇宙/〈諸体系の体系〉をめぐる競争 - カントとランベルト/カントの転回におけるコペルニクス的なものとは何か// コペルニクス的宇宙の光学;可視性の地平は人間学的に制約されている/新しい星々の宣言とただ一人の人物がそれを信じた理由/望遠鏡に対する抵抗を説明する副次的理論が欠如していた/望遠鏡による反省と宇宙飛行の屈地性、 288ページ。 同じ著者による→こちらも参照:本頁上掲の「光について」 伊藤邦武、『偶然の宇宙』(双書 現代の哲学)、岩波書店、2002 序 無限・無・偶然 - コスモロジカルな恐怖と眩暈// 第1部 驚くべき自然の秩序と奇跡:ヒュームの宗教批判と確率論/奇跡と証言/宇宙の調和と神によるデザイン// 第2部 宇宙のアンサンブルと奇跡的微調整:ファイン・チューニング/宇宙のアンサンブル/多宇宙の神//結び 不自然な自然、など。 258ページ。 第1部で取りあげられるヒューム『自然宗教に関する対話』については→こちらを参照:「ロココ、啓蒙思想など(18世紀)」の頁の「ヒューム」の項 →そちらも参照:本頁本項上掲 続く2冊とともに、同じ著者による→あちら:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「パース」の項)や、ここ(「近代など(20世紀~) Ⅲ」の頁の「ウィリアム・ジェイムズ」の項)も参照 伊藤邦武、『宇宙を哲学する』(双書 哲学塾)、岩波書店、2007 自然哲学のゆくえ:コスモロジーの自立/ケプラーの夢/無限宇宙の永遠の沈黙/時空をめぐる論争/レヴォリューション - 回転か革命か/決定論の崩壊//ビッグバンの方へ 宇宙の時間、有限か無限か:有限説と無限説/カントのアンチノミー/パースの宇宙論、など。 156ページ。 伊藤邦武、『宇宙はなぜ哲学の問題になるのか』(ちくまプリマー新書 332)、筑摩書房、2019 はじめに/人間にとって宇宙とは何だろうか? - 古代ギリシア哲学の誕生/宇宙に果てはあるのか? - 「天空」と「道徳法則」への近代哲学の問い/宇宙人は「知性」をもつのか? - 現代哲学の挑戦など、 240ページ。 第1章の主役はプラトーンの『ティーマイオス』など、第2章はカントの批判哲学な、第3章はカントの『天界の一般自然史と理論』、ルソー、20世紀の言語哲学などいろいろでした。 田上孝一・本郷朝香編、『原子論の可能性 近現代哲学における古代的思惟の反響』、法政大学出版局、2018 序(田上孝一)/古代原子論 デモクリトスとエピクロス、二つの原子論の差異をめぐって(金澤修)/ピエール・ガッサンディの原子論 エピクロス主義、キリスト教、新科学(坂本邦暢)/ジョン・ロックと近代粒子説 近現代の存在論、認識論への影響(青木滋之)/ライプニッツと原子論 〈アトム〉から〈モナド〉へ(池田真治)/ヒューム『対話』のエピクロス的宇宙論 古代原子論とダーウィン主義の間(木島泰三)/コペルニクス的転回と原子論 カントのライプニッツ受容と批判(小谷英生)/マルクスの原子論 現実の理想からの疎外(田上孝一)/ニーチェと原子論 不可分な自己から可分的な自己へ(本郷朝香)/ハイデガーと古代原子論 古代原子論の現象学的解釈の試み(武井徹也)/明治期における実在論の系譜と原子論 「一即多」の哲学の展開(白井雅人)/素粒子と米粒の自己同一性 量子力学的対象と粒子概念(東克明)など、 354ページ。 「編者として無念だったのは、非西洋的な原子論の伝統を検討できなかったことである。古代インドにおける原子論や、特にイスラームにおける原子論について解説した章を掲載したかったが、編者の力不足により果たせなかった」(p.x) とのことでした。 イスラームにおける原子論に関連して→こちら(「イスラーム」の頁の「ii. 思想史・哲学史的なものなど「」中の)塩尻和子、『イスラームの人間観・世界観 - 宗教思想の深淵へ』(2008)のところ、 インドとギリシアの原子論の比較について→そちらも参照:「ギリシア・ヘレニズム・ローマ Ⅱ」の頁の「デーモクリトスと原子論」の項、 またアビダルマ仏教の極微論とギリシャの原子論の比較→あちらも参照:「仏教」の頁の「ii. アビダルマの自然学、刹那滅論など」 Robert Lenoble, Histoire de l'idée de nature, (L'évolution de l'humanité), Albin Michel, Paris, 1969 『自然の観念の歴史』 紹介(ジョゼフ・ボード)// 序論// 第1部 魔術的自然//ギリシアの奇跡;法則の支配/ソークラテース的外向性/宇宙/美の発見// 原子論者たち-デモクリトス、エピクーロス、ルクレーティウス// プリニウスの『博物誌』;成功を博した作品/既知の世界 天文学、地誌/物の本性 暦の占星術、原始的思考の残存、合目的性、〈自然な〉、〈人工的な〉、〈奇跡的な〉、質的自然学の心理学、四元素、大地、水、火// 第2部;16世紀から18世紀までの〈自然〉の概念について/古代と中世の遺産-16世紀の人間にとってのルクレーティウスの世界とダンテの世界/ルネサンスの泡立ち。愛された、しかし知られざる自然。錬金術師たち。ラブレー/17世紀の機械論革命。ガリレー、メルセンヌ、デカルトとパスカル/ダランベールの数学的自然とディドロの母なる自然、ニュートン的多幸感/執拗な曖昧さと形而上学の必要など、 448ページ。 ……………………… 哲学と神観; エチエンヌ・ジルソン、三嶋唯義訳、『神と哲学』(聖トマス学院編 キリスト教思想研究叢書 1)、ヴェリタス書院、1966 原著は Étienne Gilson, God and Philosophy, 1941 キリスト教思想研究叢書刊行の辞(V.M.プリオット、竹島幸一)/原著者紹介(同)/マーロン・パウエル基金(ヘルマン・B・ウエルズ)// 序文/ 神とギリシア哲学/神とキリスト教哲学/神と近代哲学/神と現代哲学など、 192ページ。 W.シュルツ、岩波哲男訳、『近代形而上学の神』、早稲田大学出版部、1973 原著は Walter Schulz, Der Gott der neuzeitlichen Metaphysik, 1957 原著者序// クザーヌスと近代形而上学の歴史/近代形而上学における「哲学者の神」/近代の構成的体系へのデカルト形而上学の止揚/ヘーゲルの絶対精神の体系とニーチェの同じものの永劫回帰の体系/結びなど、 158ページ。 ディーター・ヘンリッヒ、本間謙二・須田朗・中村文郎・座小田豊訳、『神の存在論的証明 近世におけるその問題と歴史』(叢書・ウニベルシタス)、法政大学出版局、1986 原著は Dieter Henrich, Der ontologische Gottesbeweise. Sein Problem und seine Geschichte in der Neuzeit, 1960/1967 序文// 近世の形而上学における存在神学 序論// 存在論的論証の根拠付け;デカルトとデカルト主義者たち デカルト、、アールブランシュとスピノザ/イギリスのプラトン主義とライプニッツ学派 モアとカドワース、ライプニッツ、クリスチャン・ヴォルフ、バウムガルテン、メンデルスゾーン// 存在論的論証に対する批判;序論/17世紀における批判 ガッサンディ、ユエ、レルミニエ、パーカー/18世紀における批判 ウェーレンフェルス、ジャクロとフランスの諸雑誌、モスハイム、リュディガーとクルージウス、ベーリング、ヒューム// 体系的概観// カントの存在神学批判;序論/カントの主要著作における存在神学批判/合理的神学の体系と批判/カントの前批判期の諸著作における批判// 思弁的観念論における存在神学 ヘーゲルによる存在神学の革新;カント以後の存在神学の状況/カントの存在論的論証批判とヘーゲルとの関係/ヘーゲルの『論理学』における存在論的論証// 後期シェリング哲学における概念と現存在;シェリングと存在神学の歴史/シェリングの論理的異論/必然的な存在と積極哲学の端緒// Ch.H.ヴァイセと存在神学の終焉;論理的なものの存在様式/ヴァイセの論理的異論/思惟必然性の概念/思惟必然性の現存在// 結び 現代における存在神学の問題// 解説(加藤尚武)など、 458ページ。 ヴォルフハルト・パネンベルク、座小田豊・諸岡道比古訳、『形而上学と神の思想』(叢書・ウニベルシタス 286)、法政大学出版局、1990 原著は Wolfhart Pannenberg, Metaphysik und Gottesgedanke, 1988 序/ 形而上学の終焉と神の思想/絶対的なものの問題/意識と主観性/存在と時間/概念と予見// 付論 原子、持続、形態-過程の哲学に伴う問題点など、 190ページ。 |
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ix. 他界観・来世観など フランソワ・グレゴワール、渡辺照宏訳、『死後の世界』(文庫クセジュ 250)、白水社、1958 原著は François Grégoire, L'au-delà, 1956 否定的態度/先史時代および原始人、ケルト人、ゲルマン人および北欧人/地中海岸の諸文明/ユダヤ教、キリスト教、イスラム教/インド、中国、日本/哲学的諸観念/近代の「科学的」研究/哲学的結論の大略など、 162ページ。 渡辺照宏、『死後の世界』(岩波新書 351)、岩波書店、1959 死者儀礼の由来/死者への奉仕/死後の運命/死に対処するみちなど、 206ページ。 石上玄一郎、『輪廻と転生 - 死後の世界の探求 -』、人文書院、1977 先史時代/歴史時代/太陽崇拝と転生/ディオニュソス崇拝とオルフェウス教/ギリシャ諸家の輪廻観/インダス人/ウパニシャッド/仏教;無我/仏教;輪廻/輪廻思想の成因/輪廻思想と大麻の風土/輪廻思想の虚妄と真実など、 284ページ。 → 同じ著者によるこちらも参照:「エジプト」の頁の「来世/他界観」 『不死の信仰 古代文明の謎と発見 8』、毎日新聞社、1978 不死の信仰 概説(足利惇氏→こちらに再録:「イラン」の頁)/ピラミッドとスフィンクス - 永生・不死への願い -(酒井傳六)/ゾロアスター教 - 古代ペルシアの拝火教 -(上岡弘二)/仏教 キリスト教 イスラム教 - 三大宗教成立の秘密 -(奈良康明・大畠清・前嶋信次)/神仙思想 - 不老不死の世界 -(吉田光邦)など、 274ページ。 『エピステーメー』、vol.4 no.7、1978.8、pp.7-221;「特集 墓の形而上学」 墓の彫刻 エジプトから「ネレイーデス」の墓まで(アーウィン・パノフスキー)/古典期アッティカの墓碑について(澤柳大五郎)/死の神としてのエロース(エドガー・ウィント)/《死》の図像 一七世紀宗教美術における(エミール・マール)/死対生(岡本太郎)/洞窟の神々 あるいは「墓」の起源(エルヴィン・ローデ)/エレウシスの信仰(マーチン・パーソン・ニールソン)/古墳と死者たちの伝奇(吉田敦彦)/高松塚壁画・私見(末長雅雄)/秦の始皇帝の墓の謎(関野雄)/関東・東北の装飾古墳の謎(大塚初重)/ネアンデルタール人の葬制(香原志勢)/死体埋葬人(ヴェルナー・ダンケルト)/墓の宇宙論 東南アジアの二つの例(大林太良)など 井本英一、『死と再生 ユーラシアの信仰と習俗』、人文書院、1982 神の子の誕生 - 生誕と婚姻/鎮魂・地鎮・供儀 - 葬送と他界/聖樹・聖石・聖泉 - 再生の象徴/辻の神々 - ヘルメスと地蔵/火と水の祭り - 俗から聖へ、 338ページ。 スタニスラフ・グロフ+クリスティナ・グロフ、山折哲雄訳、『魂の航海術 - 死と死後の世界 イメージの博物誌 10』、平凡社、1982 原著は Stanislav and Christina Grof, Beyond Death - The Gates of Consciousness, 1980 訳者解説;彼岸のトポグラフィー// 古代の知恵と現代の科学/臨床死と臨死の経験/彼岸のイメージ/魂の死後の旅/死との儀礼的な出会い/精神分裂病と幻覚状態に於ける死と再生// 図版;テーマ/死と再生のサイクルⅠ/死と再生のサイクルⅡ/彼岸への進入/旅/暗闇の被造物/地獄の試練/審判の普遍性Ⅰ/審判の普遍性Ⅱ/二元論Ⅰ - 天国と地獄の対比/音/二元論Ⅱ - 天国と地獄の対比/樹木と階層/顕現/魂の鳥/光り輝く存在との出会い/楽園/天界と超越など、 104ページ。 『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 岡田明憲、『死後の世界』(講談社現代新書 1115)、講談社、1992 あの世への旅;古代オリエントから日本へ/ゾロアスター教と仏教// 天国と地獄;東西の応報説/刑罰と救済// 生者と死者;交霊の諸相/たたりと守護霊//永生・輪廻・復活など、 214ページ。 → 同じ著者によるこちら(「イラン」の頁)、またそちらも参照:本頁下掲の「x. 事典類など」 『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」 いつも心に留めおくこと(青木保)/ 臨死体験から「死者の書」へ - 〝生からの死〟から〝死からの生〟へ(山折哲雄)/ 死を考えること(坂東眞砂子)/ある過剰とある欠如としての(岡崎京子)/死体演劇のために(川村毅)/ 死が下りてくるとき - チベットの『死者の書』をめぐって(佐々木幹郎)/「チベットの死者の書」とは何か(森雅秀)/デーロク物語(タクトゥン・ドルジェ)/ あの世の話 - 日本人の生死観(梅原猛)/ 「チベット死者の書」が現代に投げかけるもの(菅靖彦)/ マルドゥーンの航海 - ケルトの死者の書から(アード・フィン原詩、ケイトリン・マシューズ英訳) ボン教の死者の書(デトレフ・インゴ・ラオフ)/ 〝死者の書〟の提起するもの 魂の唯物論的起源をめぐって(彌永信美x中沢新一)/ オルフィズム:古代ギリシアの「死生観」(今井正浩)/アエネアスの冥府下り - 古代ローマ人にとっての死後の世界(松本宣郎)/ 地下世界訪問譚あれこれ - それは文化の問題といかに相関しているか(西郷信綱)/ 現代を照らすエジプト - 死者への書・死者からの書(矢島文夫)/ カラー口絵 チベットの死者の書マンダラ(撮影・松本栄一)/身体技法と死の哲学のアジア性 - チベット死者の書と野口晴哉の整体法(永沢哲)/ 古代エジプトの異界旅行 - 人形・芝居・神(ヨアン・ペテル・クリアーノ)/エジプトの『死者の書』とは何か(長谷川蹇)/死後という名の謎 - エジプトの死者の書から(多田満智子)/ 転生説と死者のマニュアル - キリスト教の地下水脈(竹下節子)/ 浄土神楽祭文 - 死の国へのギャンビット(山本ひろ子)/平田篤胤と〈もののあわれ〉 - 生者のための死者の書(百川敬仁)/折口信夫『死者の書』のジレンマ - 「語り部」をめぐって(村井紀)/ 北方ゲルマン人の死の世界 - 「エッダ」と「サガ」にみるヘル、ワルハラ、ラーン(谷口幸男)/ 空思想における死と再生(立川武蔵)/ ユングのバルド・ソドル注解について(入江良平)/ ポール・ブロカ『頭蓋学の手引き』 - 死を見失わせる実証主義の「死者の書」(渡辺公三)/天使体験(パオラ・ジオベッティ)/ 『死者の書』の国の浦島伝説 - タウフィーク・アル=ハキームの『洞窟の人々』(杉田英明)/ アルダー・ウィーラーフの書 - ゾロアスター教徒の霊界旅行(岡田明憲)/ ヘヤー・インディアンにおける〝死者の書〟(原ひろ子)など、 358ページ。 スタニスラフ・グロフ、川村邦光訳、『死者の書 - 生死の手引 イメージの博物誌 32』、平凡社、1995 原著は Stanislav Grof, Books of the Dead: Manuals for Living and Dying, 1994 古代の死者の書/光の中への出現 - 『エジプトの死者の書』/死後の段階の聴聞による解説 - 『チベットの死者の書』/冥界の球技 - 『マヤの死者の書』/羽を持つ蛇の神話 - 『ナワの死者の書』/『 図版;「原初の時」のエジプトの神々/太陽の冥界旅行/『バルド・トェドル』のヴィジョン/六つの生存領域[六道]/死・再生・マヤの異界/神々の球技/ケツァルコアトルと霊魂の物質からの贖い/死と生の戦略/ヴィジョンによる探求/身体への態度/冥界の風景と住人/他界の生き物/模範としての神々/超越と光の中への出現// 訳者解題;死の作法 冥土の旅路 - 『往生要集』と『地蔵十王経』など、 104ページ。 →こちらでも挙げています:ウルムの画家《死せる恋人たち》(1470頃)の頁 『イメージの博物誌』シリーズについて→そちらを参照「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「i. 図像など」 田中純男編、『死後の世界 インド・中国・日本の冥界信仰』、東洋書林、2000 インド;古代インドの墓地(田中純男)/ヒンドゥ教における葬儀と霊魂観 - 最後の供犠 -(橋本泰元)/異界に飛翔する技術 - 宗教儀礼と芸能(河野亮仙)// 中国;冥界と地下世界の形成(山田利明)/〝あの世〟の到来 - 『法滅尽経』とその周辺(菊地章太)/泰山と冥界(田中文雄)/道教儀礼の言語と民俗(丸山宏)// 日本;『往生要集』以前(笹岡弘隆)/泰山府君祭と〈冥界十二神〉の形成(増尾伸一郎)/密厳国土論の変遷について(堀内規之)/不殺生戒と後生論 - 暴力と救い(成瀬良徳)など、 312ページ。 蛭川立、『彼岸の時間 〈意識〉の人類学』、春秋社、2002/2009 プロローグ-アヤワスカの宴// 反転する時間 - シャーマニズム的リアリティ;他界への旅 - アマゾンのシャーマニズムと臨死体験// 循環する時間 - 共同体的リアリティ;象徴としての世界 - バリ島民の儀礼と世界観/穢れた女の聖なる力 - インド世界とタントリズムの思考/巫女という対抗文化 - 沖縄の民間信仰をめぐる権力構造/ルサンチマンと権力-タイの仏教とシャーマニズム// 消滅する時間 - 瞑想的リアリティ;〈自我〉という虚構 - インド-チベットの瞑想哲学/転生するのは誰か - 「霊魂の死後存続」をめぐる論争/非局所的な宇宙 - 旧ソ連圏における認識論的政治学// 前進する時間 - 資本主義的リアリティ;理性と逸脱 - ミクロネシアのドラッグカルチャー/聖なる狂気 - 沖縄シャーマンの巫病は「精神病」か?/原始の復権 - 色好み日本人とネオ・シャーマニズム/労働・貨幣・欲望 - グローバル化する資本主義と〈南〉の社会// 明滅する時間 - ポストモダン的リアリティに向けて;回帰でもなく超越でもなく - アマゾン的未来の可能性・日本的未来の可能性など、 336ページ。 松村一男編、『生と死の神話 宗教史学論叢 9』、リトン、2004 生と死をめぐる神話の諸相;不死をめぐる神話 - 『東海道四谷怪談』(古川のり子)/国学における「神典」解釈と死後の世界 - 『日本書紀』一書の顕幽を焦点として(遠藤潤)/中世中国における”死者性”の転倒 - 六朝志怪を中心に(池澤優)/ハワイ人の霊魂観と生命観(後藤明)/東南アジア・オセアニアにおける死の起源神話 - 《バナナ型》と《脱皮型》の分布に関する諸問題(山田仁史)/インドにおける神々の不死の起源(沖田瑞穂)/古代インド・イランの生と死の神話 - カーフィル・カラシュの儀礼と神話を手がかりに(藤原達也)/古代ペルシアにおける「生と死」 - ゾロアスター教文献における「骨」と葬送遺跡(青木健)/生を与えるものと死を与えるもの - メソポタミアの場合(渡辺和子)/プラトンの死生観をめぐって(土井裕人)/「巫女の予言』」にみる運命と月の思想(水野知昭)// 生と死をめぐる神話の比較研究;浄不浄と死生観 - インドと旧約聖書(松村一男→こちらに再録)/譬え図像にみる東西の他界観 - 「金持ちラザロ」と「二河白道」(細田あや子)/死後世界旅行記の死生観(北沢裕)// 現代における生と死をめぐる神話;ユタ - 無意識・聖域・系譜の神話(福寛美)/現世の不条理を生きる - ユダヤ教の死生観(市川裕)/生と死の神話としてのユング心理学(高橋原)/現代の輪廻神話 - 不可視の知性が語る倫理(津城寛文)// おわりに・生と死をめぐる神話観念(松村一男)など、 494ページ。 細田あや子・渡辺和子編、『異界の交錯 宗教史学論叢 10/11』(上下巻)、リトン、2006 上巻 西アジア、北アフリカ;メソポタミアの異界往還者たち(渡辺和子)/死者との交歓 - 生命力の分配を通じた古代エジプトの葬祭儀礼(深谷雅嗣)/永遠の ヨーロッパ;「アーサー王物語」における「異界」 - 不思議な庭園とケルトの記憶(渡邉浩司)/幻想的風景表現の生成(佐倉香)/非宗教的表現と宗教 - フリードリヒの風景画(松村一男→こちらに再録)/生と死をつなぐ想像力 - 東欧ハシディズムの救済信仰(市川裕)/アンデルセン童話における異教への憧憬 - 『小さい人魚姫』の愛と転生(大澤千恵子)/異界:エリウゲナの神学とトラークルの詩から(熊田陽一郎)/ユングにおける異界とマンダラ表象(高橋原)// 日本・オセアニア;天の安の河の「河上」 - 古事記神話における異界(越野真理子)/幽明往還 - 縁起絵に見る中世・近世日本の他界往還のイメージ(鷹巣純)/平田篤胤における〈異界的なもの〉の成立と展開 - 「幽冥界」の表象と各国の「古伝」の比較(遠藤潤)/近くて遠い異界 - ヴァアヌツ・トンゴア島民における異界とその住人をめぐる認識(白川千尋)など、 414ページ。 下巻 南アジア・東アジア;インド宗教思想における他界観 - 特にウパニシャッド思想をめぐって(澤井義次)/ガンダーラ仏教の特異な異界造形 - 獅子座形浮彫の図像の真意(田辺勝美)/ハイブリッドな聖地の多次元性 - 仏教サンヴァラ系における異界の力(杉木恒彦)/唐代小説における冥界観(中西久味)/鯰絵と富士の人穴 - 中世日本における龍-表象の継承と変容(河東仁)// 地中海世界;古代パレスチナ・ユダヤ教における死後の世界と終末論(上村静)/異界と中心の激突(上村くにこ)/プラトンにおける異界の様相 - 神的存在者と人間との関わり(土井裕人)/「浮遊する風景」第一部 - ボストコレカーゼの「聖なる牧歌的風景」をめぐって(辻成史)/異界へ連れ去る眼差し - ビザンティン・イコンと鑑賞者(益田朋幸)// ヨーロッパ;ヒルデガルト・フォン・ビンゲンにおけるヴィルトゥテス - 『神の御業の書』Ⅲ3を中心に(細田あや子)/中世の存在論と異界論の構図 ー 異端と異界(山内志朗)/西欧中世の死後世界旅行記における文化的複合性()北沢裕/光の国へ - 描かれたトンネル幻想(神原正明)/「異界の表象」の誕生と消滅 - イグナティウス・デ・ロヨラの幻視の行方(鶴岡賀雄)/異界としての建築 - フィドゥスの「神殿芸術」の構想(深澤英隆)// 交錯する異界 - あとがき(細田あや子・渡辺和子)など、 484ページ。 『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12 総論(加藤隆浩)/古代エジプトの霊魂観(近藤二郎)/メソポタミアの霊魂観(松島英子)/古代中国の霊魂観 - ニューギニア研究者の視点から(紙村徹)(→こちらにも)/古代ギリシアの霊魂観(松村一男)/ラテン文学に見る霊魂と伝統(高橋宏幸)/天皇の御魂の二重性(匝瑤葵)/古代マヤの霊魂観(杓谷茂樹)/クメールの霊魂観(黒沢浩)/アステカの霊魂観(山本匡史)/インカの霊魂観(河邊真次)/アフリカの霊魂観(坂井信三)/アイヌの霊魂観(山崎幸治)/オセアニア海洋民の魂の器としてのカヌー(後藤明)/死者への祈りとしてのグリム童話 - ヤーコプ・グリム『ドイツ神話学』をてがかりに(大野寿子)/十九~二十世紀のロシア人農民の霊魂観 - 墓をとおして見た死者と生者の関係(伊賀上菜穂)/循環する生と死 - 米国南西部先住民ホピの霊魂観(伊藤敦規)/古代の霊魂観(篠田知和基)/霊魂を展示する、ということ(木田歩)など、 208ページ。 白須淨眞編、『シルクロードの来世観 アジア遊学 192』、勉誠出版、2015.11 [総論]シルクロードの来世観(白須淨眞)// 来世観への敦煌学からのスケール;シルクロードの敦煌資料が語る中国の来世観(荒見泰史)// 昇天という来世観;シルクロード古墓壁画の大シンフォニー - 4世紀後半期、トゥルファン地域の「来迎・昇天」壁画(白須淨眞)/シルクロードの古墓の副葬品に見える「天に昇るための糸」 - 5~6世紀のトゥルファン古墓の副葬品リストにみえる「攀天糸万万九千丈」(門司尚之)/シルクロードの古墓から出土した不思議な木函 - 4世紀後半期、トゥルファン地域の「昇天アイテム」とその容れ物(白須淨眞)// 現世の延長という来世観;シルクロード・河西の古墓から出土した木板が語るあの世での結婚 - 魏晋期、甘粛省高台県古墓出土の「冥婚鎮墓文」(許飛)// 来世へのステイタス;シルクロードの古墓から出土した偽物の「玉」 - 5~6世紀のトゥルファン古墓の副葬品リストに見える「玉豚」の現実(大田黒綾奈)// 死後審判があるという来世観;10世紀敦煌文献に見る死後世界と死後審判 - その特徴と流布の背景について(髙井龍)など、 192ページ。 篠田知和基、『世界異界神話』、八坂書房、2021 はじめに/序論// 異界への旅;英雄たちの物語/辺境の異界/ヨーロッパの異界/日本・中国の異界/文学の中の異界// 死の神話;神々と英雄の死/人間たちの死/神の懲罰・悪魔による死/臨死体験/死の起源の神話// 亡霊の神話;世界の亡霊譚/幻想文学の中の幽霊/怨霊名士録など、 224ページ。 同じ著者による→こちらを参照:本頁上掲の「天空について」の項 ……………………… ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサ-レス、牛島信明・内田義彦・斎藤博士訳、『天国・地獄百科』(叢書アンデスの風)、書肆風の薔薇、1982 原著は Jorge Luis Borges, Adolfo Bioy Casares, Libro del cielo y del inferno, 1960 ボルヘスについて→こちらも参照:「近代など Ⅳ」の頁の「ボルヘス」の項 ジャック・ル・ゴッフ、渡辺香根夫・内田洋訳、『煉獄の誕生』(叢書・ウニベルシタス 236)、法政大学出版局、1988 原著は Jacques Le Goff, La naissance du purgatoire, 1981 煉獄以前の死後世界;古代の想像的形象/煉獄の父たち/中世初期// 12世紀 煉獄の誕生;浄罪の火/浄罪の場所/シチリア・アイルランド間の煉獄/煉獄の論理// 煉獄の勝利;スコラ的体系化/社会的勝利/詩的勝利-『神曲』など、 688ページ。 同じ著者による→こちらも参照:「キリスト教(西欧中世)」の頁の「i. 文化史的なものなど」 コリーン・マクダネル&バーンハード・ラング、大熊昭信訳、『天国の歴史』、大修館書店、1993 原著は Colleen McDonnell and Bernhard Lang, Heaven - A History, 1988 天国の曙/イエスとキリスト教の約束/イレネウスとアウグスティヌス/中世の天国の約束/ルネサンス/宗教改革/スウェーデンボリ/天国における愛/永遠の運動/今日のキリスト教など、 726ページ。 アリス・K.ターナー、野﨑嘉信訳、『地獄の歴史』(叢書・ウニベルシタス 490)、法政大学出版局、1995 原著は Alice K. Turner, The History of Hell, 1993 大いなる地界/エジプト/ゾロアスター教/古典的地獄/プラトン/ローマ/ヘブライ人/グノーシス主義/マニ教/初期キリスト教/地獄への降下/最後の審判/黙示録/中世/聖史劇/煉獄/ダンテ/中世の最盛期/宗教改革/バロック/楽園喪失/機械的宇宙/啓蒙運動/スヴェーデンボリ/19世紀/ゲーテ/ロマン派/普遍救済説/フロイトの時代など、 416ページ。 →こちらで少し引きました:「暖炉の中へ、暖炉の中から - 怪奇城の調度より」の頁 草野巧、『地獄 (Truth in Fantasy 21)』、新紀元社、1995 入口・境界/世界・種類/神・裁判官/番人・住人/責め苦・アイテム/地獄破り・冥界下りなど、 256ページ。 草野巧、『図解 天国と地獄 (FILES No.009)』、新紀元社、2007 古代世界/ユダヤ・キリスト教/仏教/その他など、 236ページ。 岡田温志、『最後の審判 終末思想で読み解くキリスト教』(中公新書 2708)、中央公論新社、2022 はじめに/あの世の地勢図/裁きと正義/罪と罰/復活/おわりに、など、 250ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「天使、悪魔など」の頁の「i. 天使など」 Mircea Eliade, Death, Afterlife, and Eschatology. A Source Book of the History of Religions. Part 3 of From Primitives to Zen, Harper & Row, Publishers, New York, etc., 1967 / 1974 『死、来世、終末論 「諸宗教の歴史 部族社会から禅まで」の出典集第3部;』 no.158からno.197:神々、英雄たちと死/死と中有/葬送儀礼/エジプト/冥界への道/ギリシャとローマ/オルペウス神話/楽園/世界の終わり/救世主の予言と千年王国運動など、 110ページ Ioan P. Couliano, Out of This World. Otherworldly Journeys fron Gilgameshu to Albert Einstein, Shambhala, Boston & London, 1991 『この世界から外へ ギルガメシュからアルバート・アインシュタインにいたる他界旅行』 序言(Laurence E. Sullivan) 序論/第4次元のための一歴史家の道具一式/自由な霊が自由な霊を探す - シャーマニズム概観/暗い財宝 - メソポタミアの宗教における他界旅行/人形、おもちゃの家と神々 - 古代エジプトにおける諸他界を通る旅/道教の中国における鶴騎行、魂の呼びだしと幽霊の花嫁/心を通しての旅 - 仏教と他界旅行/熱狂から霊的幻視へ - 古代イランの脱自/ギリシアの呪医/7つの宮殿と神の戦車 - メルカヴァーからカバラーにいたるユダヤ神秘主義/星間旅行 - プラトーン主義的スペース・シャトル、プローティーノスからマルシリオ・フィチーノまで/他界旅行の極点 - ムハンマドからダンテへ/結論など、 304ページ。 第4章は邦訳あり→こちらを参照:「エジプト」の頁の「来世/他界観など」/上掲の『ユリイカ』「総特集 死者の書」(1994)に収録 追補:全体の邦訳が刊行されていました; ヨアン・P・クリアーノ、桂芳樹訳、『異界への旅 世界のシャーマニズムから臨死体験まで』、工作舎、2021 頌辞(ローレンス・E・サリヴァン)/謝辞/序論// 四次元探求のための歴史家の旅支度// 遊離霊魂は遊離霊魂を求める - シャーマニズムの輪郭;一般人のための民族心理学/シャーマニズムとは何か/シャーマニズム対シャーマニズム/シャーマニズムは魔術か?/魔術はシャーマニズムか?// 暗黒の財宝 - メソポタミア宗教の永生希求;不死の代価/イナンナ=イシュタルは地獄の象徴/昇天説話// 人形・劇場・神 - 古代エジプトの死後生;ピラミッドから 中国道教における鶴駕、霊魂飛翔、幽婚説話;食気/中国の二つの霊魂/シンガポールの霊魂飛翔/台湾の幽婚説話/鶴駕の導師// 心の旅 - 佛教と 熱狂から霊的幻視へ - 古代イランの霊魂離脱;イランのシャーマニズムは存在するか?/神官キルディールの幻視/義しき人ウィラーフの他界の旅// ギリシアの巫医;女神をめぐる航海/ 七つの神殿と神の戦車 - メルカーバーからカバラまでのユダヤ神秘主義;黙示録/ユダヤ教黙示録/初期ユダヤ神秘主義/グノーシスの天界帰昇/初期キリスト教神秘主義/カバラ/後期ユダヤ神秘主義// 惑星間旅行 - プロティノスからフィチーノに至るプラトン的宇宙周航; 天界帰昇の極致 - ムハンマドからダンテへ;初期キリスト教の天界帰昇/中世初期/イスラーム教の「 結論など、 364ページ。 同じクリアーノによる →そちら(『 あちら(The Tree of Gnosis, 1992/「グノーシス諸派など Ⅱ」の頁の「v. ナグ・ハマディ写本の発見以降など」)や、 またここ(『ルネサンスのエロスと魔術』、1991/「ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「i. 通史・概説的なものなど」) を参照
P.G.Challis, “The Dangers of Dying - Judgement in the Afterlife”, 『京都芸術短期大学紀要[瓜生]』、no.13、1991.3、pp.93-101 「死ぬことの危険 - 来世における審判」 エジプト/ギリシャ/イラン/キリスト教/イスラーム/チベットなど。 来世において魂が出会う危険について。 同じ著者による→こちらも参照:「宇宙論的相互関係」、1992/本頁上掲の「iv. 神話・神話学など」 |
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x. 事典類など 天文学系のものは未見につきおくとして; イヴ・ボンヌフォワ編、金光仁三郎主幹、『世界神話大事典』、大修館書店、2001 原著は Yves Bonnefoy ed., Dictionnaire des mythologies et des religions des sociétés traditionelles et du monde antique, 1981 神話概説/アフリカ// 古代近東;エジプト、メソポタミア、西セム語諸族、西アジア/ギリシャ/ローマ// 西欧Ⅰ キリスト教以前;キリスト教以前のヨーロッパ,、ケルト・ウェールズ、北欧、スラブ、カフカス、アルバニア・アルメニア// 西欧Ⅱ キリスト教時代;キリスト教、グノーシス派、中世とルネサンス、錬金術とカバラ、フランス・スイス、ロマン派、近代・現代ヨーロッパ、ジプシー// 南アジア・イラン・仏教// 東南アジア;東南アジア、インドネシア・マレー諸島、インドシナ半島// 東アジア・内陸アジア;中国、日本、朝鮮、チベット、トルコ・モンゴル諸族、シベリア// アメリカ大陸;北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ// オセアニアなど。 「大」とつくだけあって1382ページと確かに分厚い。また重い。 大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男編、『世界神話事典』(角川選書 375)、角川書店、2005 総説;神話学の方法とその歴史(大林太良)// 共通テーマにみる神話;世界の起源(松村一男)/人類の起源(大林太良)/洪水神話(同)/死の起源(吉田敦彦)/火の起源(同)/作物の起源(同)/女性(松村一男)/トリックスター・文化英雄(同)/英雄(同)/異郷訪問(伊藤清司)/異類婚(同)/天体(同)// 地域別にみる神話;日本(同)/中国(同)/朝鮮半島(松原孝俊)/東南アジア(大林太良)/インド(上村勝彦)/イラン(山本由美子)/メソポタミア(渡辺和子)/エジプト(鈴木まどか)/ギリシア・ローマ(吉田敦彦)/ケルト(松村一男)/ゲルマン(同)/スラヴ(同)/シベリア(荻原眞子)/内陸アジア(同)/オセアニア(大林太良)/北アメリカ(荻原眞子)/メソアメリカ(八杉佳穂)/南アメリカ(友枝啓泰)/アフリカ(阿部年晴)など、 496ページ。 D.リーミング+M.リーミング、松浦俊輔他訳、『創造神話の事典』、青土社、1998 原著は David Adams Leeming with Margaret Adams Leeming, The Encyclopedia of Creation Myths, 1994 438ページ、あいうえお順。 ミリアム・ヴァン・スコット、奥山倫明監修、『天国と地獄の事典』、原書房、2006 原著は Miriam van Scott, Encyclopedia of Heaven, 1998 + Miriam van Scott, Encyclopedia of Hell, 1998 456ページ、あいうえお順。 アルベルト・マングェル&ジアンニ・グアダルーピ、高橋康也・安達まみ・桑子利男・中尾まさみ・林完枝監訳、『完訳 世界文学にみる 架空地名大事典』、講談社、2002 原著は Alberto Manguel and Gianni Guadalupi, The Dictionnary of Imaginary Places, Expanded and revised edition, 1980/1987/2000 訳は『世界文学にみる架空地名大事典』(1984、原著初版の抜粋訳)の完訳版 序文(マングェル)/改訂版の序文(同)/ 事典(あいうえお順)// もうひとつの、旅への 808ページ。 →こちらにも挙げておきます:「近代など Ⅳ」の頁の「xvii. ブックガイド、通史など」 マングェルによる→そちら(「ロココ、啓蒙思想など」の頁の「ルドゥー」の項)や、あちら(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」)、またここ(『フランケンシュタインの花嫁』(935)の頁の「Cf.」)を参照 ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルガリータ・ゲレロ、柳瀬尚紀訳、『幻獣辞典』、晶文社、1974 原著は Jorge Luis Borges con la colaboración de Margarita Guerrero, El libro de los seres imaginarios, 1967 の英語版 1969 234ページ。 →三本足の驢馬(「イラン」の頁)/バハムート(「イスラーム Ⅲ」の頁)/ブラク(「イスラーム」の頁)/クロノスあるいはヘラクレス(「ギリシア・ヘレニズム・ローマ」の頁)/ゴーレム(「ユダヤ」の頁)/ハニエル、カフジエル、アズリエル、アニエル(「ユダヤ」の頁)/ユダヤの悪魔たち(「ユダヤ」の頁)/ジン(「イスラーム Ⅲ」の頁)/クジャタ(「イスラーム Ⅲ」の頁)/ちんばのウーフニック(「ユダヤ」の頁)/リリス(「ユダヤ」の頁)/ルフ(「イスラーム Ⅲ」の頁)/シムルグ(「イスラーム Ⅲ」の頁)、などなど ボルヘスについて→こちらも参照:「近代など Ⅳ」の頁の「ボルヘス」の項 藤巻一保・岡田明憲、『決定版 東洋の魔術書』、学研パブリッシング、2012 日本/中国/インド/チベット/オリエント/イスラムなど、 256ページ(定価476円)。 なお、同社から同年、とりあげた書物が増えた版が出ています、 480ページ(定価3,800円); 藤巻一保・岡田明憲、『東洋秘教書大全』、学研パブリッシング、2012 日本の秘教書;細目は→こちら:「日本」の頁の「i. 概説・通史など」// 中国の秘教書;細目は→そちら:「中国」の頁の「i. 概説、通史など」// インドの秘教書;細目は→あちら:「インド」の頁の「i. 概説など」// チベットの秘教書;細目は→ここ:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「ii. チベットなど」// オリエントの秘教書;オリエントの秘教書とは 文明発祥の地で編まれた東西秘教〝源流の書〟/死者の書/マリの予言書/熱病と頭痛の呪文集/ウィーデーウ・ダート/アルダー・ウィーラーフの書/ワフマン・ヤシュト/ゾロアスター伝/デサーティール/ギンザー/巨人の書/ゾストリアノス/カルデア神託// イスラムの秘教書細目は→そこ(「イスラーム Ⅲ」の頁の「x. クジャタ、バハムート、ファラク、その他」)、など →藤巻一保によるこちら(「日本 Ⅱ」の頁の「viii. 近世から近代にかけてのいわゆる霊学・古神道など」)、またそちらも参照:「仏教 Ⅱ」の頁の「v. 仏身論、密教など」 →岡田明憲によるあちら(「イラン」の頁)、またここ参照:本頁上掲の「ix. 他界観・来世観など」 →姉妹版『決定版 西洋の魔術書』(2012)はそこを参照:「魔術、神秘学、隠秘学など」の頁 →あそこにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、本(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」 宇宙論プロパーの事典と銘打っているのは; Norris S. Hetherington ed., Encyclopedia of Cosmology. Historical, Philosophical, and Scientific Foundations of Modern Cosmology, Garland Publishing, INC., New York & London, 1993 『宇宙論の事典:近代的宇宙論の歴史的・哲学的・科学的基盤』 B5版・686ページでabc順。 なお、 Norris S. Hetherington ed., Cosmology. Historical, Literary, Philosophical, Religious, and Scientific Perspectives, (Garland Reference Library of the Humanities, vol.1634), Routledge. Taylor & Francis Group, New York & London, 1993 / 2008 というのがあって、A5版・632ページのペイパーバック。 つきあわせたわけではないのですが、上記 Encyclopedia of Cosmology から主な記事を選び、大まかな時代順に並べ直したもののようです。 『宇宙論-歴史的・文学的・哲学的・宗教的・科学的視野』 宇宙論と文化;異なる文化、異なる宇宙論/ネイティヴ・アメリカン/中国/メソポタミア/ソクラテス前派// ギリシャ人の幾何学的宇宙;現象を救うために/プラトン/アリストテレス/プトレマイオス/コペルニクス// 中世の宇宙論と文学;アリストテレス的世界観/中世の宇宙論/ダンテの倫理的宇宙論/チョーサー// 科学革命;新たな物理学と新たな宇宙論/ガリレオ/ケプラー/ニュ-トンの宇宙論// 諸銀河:思弁から科学へ;宇宙のための合理的秩序/ウィリアム・ハーシェル/19世紀の反射望遠鏡/分光学// 膨張する宇宙;大いなる論争/宇宙論1910-1931/ハッブルの宇宙論/ビッグ・バン宇宙論/定常理論// 素粒子物理学と宇宙論;究極の加速器/インフレーション宇宙/大規模構造と銀河形成/宇宙ストリング/量子宇宙論と宇宙の創成// 宇宙論と哲学;宇宙について考える/人間原理/世界の複数性/多重宇宙/宇宙論の哲学的諸相// 宇宙論と宗教;コペルニクス革命/ガリレオと異端審問/宇宙論と宗教 後者には採録されておらず、前者にあって目についたものから; イスラームの宇宙論/ニコル・オレーム(1320-1382)/ティコ・ブラーエ(1546-4601)とその宇宙論/デカルト(1596-1650)とその宇宙論/カント(1724-1804)とその宇宙論/ラプラス(1749-1827)と星雲説/ジョンハーシェル(1792-1871)/ロマン主義の宇宙論 |
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おまけ 最後に; 巖谷國士、『幻視者たち - 宇宙論的考察』、河出書房新社、1976 宇宙論的考察;万有引力考/黒い太陽の神話-錬金術の宇宙観/隠秘学からシュルレアリスムへ// 幻視者たち;フーリエ/フロラ・トリスタン/エリファス・レヴィ// 女・霊媒・妖術;愛の新世界/夢見る自動人形-霊媒たちの逸話/メリュジーヌ考など、 272ページ。 なお著者には『宇宙模型としての書物』(青土社、1979→こちらでも触れました:「津の築山遊具など」の頁)もあり、表題作は稲垣足穂論、また金井美恵子論については→そちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁 澁澤龍彦、「宇宙と宇宙論」、『現代思想』、vol.7-9、1979.7、「特集 宇宙 コスモロジーの現在」、pp.48-50 (澁澤龍彦、『太陽王と月の王』(河出文庫 し 1-48)、河出書房新社、2006(1980年刊本の文庫化)、pp.36-40 に「宇宙論について」として収録) 澁澤龍彦には次に挙げる種村季弘ともども(→こちらを参照:本頁上掲の「iii. 地学・地誌・地図、地球空洞説など」)今後いろいろなところで登場願うことになると思いますが、とりあえずもう一つ; 澁澤龍彦、『胡桃の中の世界』、青土社、1974 の表題作を挙げておきましょう。→ここ(シラノ:「バロックなど(17世紀)」の頁の「シラノ」)や、そこ(パスカル:同頁の「パスカル」)でも載せています。表題作中で言及されるピエール=マクシム・シュールの〈ガリヴァー・コンプレックス〉についても、「シラノ」の項で触れました。タイトルの由来であるシェイクスピアのある台詞については、→あそこ(「バロックなど(17世紀)」の頁の「おまけ」)で引いています。 石の夢/プラトン立体/螺旋について/『ポリュフィルス狂恋夢』/幾何学とエロス/宇宙卵について/動物誌への愛/紋章について/ギリシアの独楽/怪物について(→こちらも参照:本頁上掲の「v. テーマ別のもの諸々」中の「その他」)/ユートピアとしての時計/東西庭園譚/胡桃の中の世界など、 260ページ。 種村季弘、「宇宙論を読む」(1980.3.25)、『書国探検記』、筑摩書房、1984、pp.87-90 同じ著者による→こちらを参照:本頁上掲の「iii. 地学・地誌・地図、地球空洞説など」 アーシュラ・K.ル=グウィン、山田和子他訳、『夜の言葉 ファンタジー・SF論』(岩波現代文庫 文芸102)、岩波書店、2006 原著は Ursula K.Le Guin, The Language of the Night. Essays on Fantasy and Science Fiction, 1979/1989 「15 を所収。 SFやファンタジーにおける世界構築について記したもの。 と来れば; ネルソン・グッドマン、菅野盾樹訳、『世界制作の方法』(ちくま学芸文庫 ク 15-1)、筑摩書房、2008 原著は Nelson Goodman, Ways of Worldmaking, 1978 邦訳は1987年刊本の改訂文庫化 言葉、作品、世界;いくつかの問い/ヴァージョンとヴィジョン/基礎はどれだけ堅固か/さまざまな世界制作の方法/真理のいざこざ/相対的実在/知ることについての注// 様式の地位;定説への異議/様式と主題/様式と感情/様式と構造/様式と署名/様式の意義// 引用にかんするいくつかの問題;言葉の引用/絵の引用/音楽の引用/系の間の引用/異なる記号媒体間の引用/反省// いつ藝術なのか;藝術における純粋なもの/あるジレンマ/見本// 知覚にかんするある当惑;存在しないものを見るということ/作られた運動/形と大きさ/帰結と問い/色/当惑// 事実の作製;現実性と技巧/手段と材料/いくつかの古代世界/還元と構成/虚構から成る事実// レンダリングの正しさについて;対立し合う世界/慣例と内容/検証と真理/真理性と妥当性/正しい代表/公正な見本/「正しさ」のまとめ// 用語解説/訳者解説-ヴァージョンの狩人のために-など、 308ページ。 Hélène Tuzet, Le cosmos et l'imagination, Librairie José Corti, Paris, 1965/1988 『宇宙と想像力』 はしがき// 世界の和声学;球形の宇宙/天を止めた人 - コペルニクス/天=洞とその支持者たち/無限に酔う人 - ジョルダーノ・ブルーノ/ケプラー的調和/過渡的な宇宙 - アタナシウス・キルヒャー/解体した調和 - デカルト/〈飽くなきこと〉/ニュートン的調和/再構築された天球/生成する調和/『ユリイカ』の宇宙=詩/ロマン主義的宇宙あるいは逃走する諸世界/天的社会主義/偶然の子・宇宙/〈人〉に合った// 人と空間;エーテル=祖国、エーテル=訪問者/光線と視線/大地、大洋の島/楽園は空間の内にある/胚が眠る空間/真空と闇。光線のオデュッセイア/生ける空間の復活/世界の砦の間の宇宙的な旅/無限の開拓者たち/征服者たち/大地、わが祖国よ// 宇宙的な生 大発見を前にして//ルネサンスの生ける宇宙// 〈変化〉の世界への入口;望遠鏡の衝撃/デカルトと諸太陽の仮死// 引力、生ける力;ニュートンに至る流れ/詩人たちの手にある方程式// 啓蒙の世紀における生気論の絶頂;「一切は可感的だ」/星気的生理学// 生気論的宇宙開闢論;ドリール・ド・サル、火の崇拝者/レティフ・ド・ラ・ブルトンヌ、あるいは覆いをはがされた人の心// 生気論的宇宙開闢論(承前);シャルル・フーリエ、宇宙の衛生学者/幻想から恍惚へ// 19世紀において-残存と再興;大いなる=魂=全/諸世界、病める動物たち// 宇宙的な生の2つの象徴;木/ヒュドラー// 星雲=母と水の子ら;質料、母と水/星雲と科学/星雲と詩人たち// 「私はその渦を愛する」// 諸世界の死と夜の子ら;諸世界はどのように死ぬのか/夜の2つの顔 - イシス、リリート/ 火の子ら - 尺蛾と不死鳥;火の価値と顔/古い神話における炎の魅惑/エクピュローシス/地の炎上と滅びの天使/大いなる脈動/衝突と火花// エーテルの子らとヘーラクレースの火刑// 結論など、 542ページ。 Rémi Brague, translated by Teresa Lavender Fagan, The Wisdom of the World. The Human Experience of the Universe in Western Thought, The University of Chicago Press, Chicago & London, 2003 原著は Rémi Brague, La sagesse du monde : Histoire de l'expérience humaine de l'Univers, 1999 『世界の知恵 西洋思想における宇宙の人間的経験』(宇宙の人間的経験の歴史) 序論// ステージを見る;前史:前=宇宙的な知恵/ギリシアにおける宇宙の誕生// 4つのモデル;ソークラテースの革命;プラトーンの修復/他のギリシア:原子論者たち/ギリシアの他:聖書/他なる他者:グノーシス主義// 中世のモデル;周縁的な諸モデル/標準的世界像/倫理的な宇宙/宇宙論的な倫理/アブラハム的な過剰// 新しい世界;一つの世界の終わり/不可能な模倣/失なわれた世界など、 310ページ。 →こちらでも少し触れています:「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉、若干の用語について」の頁 |
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美術の領域から; ギュスターヴ・モロー 《諸天球を観想する大いなるパーン》 1897 |
* 画像をクリックすると、拡大画像とデータが表示されます。 →こちらでも少し触れています:「ギリシア・ローマ・ヘレニズム Ⅱ」の頁の「おまけ」 |
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宇宙を主題にした音楽というのも いろいろあることでしょうが、ここはやはり; Hawkwind, Doremi Fasol Latido, 1972 および同じく Space Ritual, 1973(邦題:ホークウィンド『宇宙の祭典』)(1) サイケデリック・スペース・ロックの旗手の3枚目とそれに続いた2枚組ライヴ。延々と反復されるリフに、ピュルルンという電子音がからむというもので、当初は良さがわかりませんでした。 |
1. The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、pp.77-78。 『ハード&ヘヴィ ハード・ロック/ヘヴィ・メタルCDガイド600』、音楽之友社、1995、p.120。 小野島大編、『200CD ヘヴィ・ロック リトル・リチャードからKOЯNまで』、立風書房、2003、p.74。 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック アウトスタンディング・エディション』(THE DIG presents Disc Guide Series #020)、シンコーミュージック、2004、p.161。 立川芳雄、『プログレッシヴ・ロックの名盤100』、リットーミュージック、2010、p.66。 山崎智之監修、『激重轟音メタル・ディスク・ガイド』、リットー・ミュージック、2010、p.35。 『ストレンジ・デイズ』、no.123、2010.2、「Hawkwind Albums」、pp.7-8。 『ユーロ・ロック・プレス』、vol.44、2010.2、p.7, p.89-93。 →こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁の「マイケル・ムアコック」の項 |
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また四大元素を主題にした Third Ear Band, Third Ear Band, 1970(サード・イアー・バンド『天と地、火と水』)(2) 『錬金術』(→こちら(「錬金術など」の頁の「おまけ」)を参照)に続く2枚目で、邦題通り"Air"、"Earth"、"Fire"、"Water"の4曲からなります。延々と反復される手叩きの打楽器のリズムに、アコースティックの弦楽器や木管がからむというものです。 |
2. The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、p.74。。 『ユーロ・ロック・プレス』、vol.22、2004.8、pp.96-97。 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.146。 岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.123。 →そちらも参照:「バロックなど(17世紀)」の頁の「おまけ」 |
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同じく四大元素を謳うのが、 King Crimson, In the Wake of Poseidon, 1970(キング・クリムゾン『ポセイドンのめざめ』)(3) のタイトル曲。ホルストの「火星」を展開させたB面の"The Devil's Triangle"(→こちらも参照:『アッシャー家の惨劇』(1960)の頁の Cf.)と並んで、メロトロンの量塊的効果を最大限に活かした曲と見なせるでしょうか。ちなみにクリムゾンの曲というのも、この2曲のようにメロディアスなものであれごりごりのものであれ、リフの反復が基本になっているようです。 同じアルバムからなど→こちらの2を参照:「インド」の頁の「おまけ」 |
3. 北村昌士、『キング・クリムゾン 至高の音宇宙を求めて』、新興楽譜出版社、1981、pp.110-117、「キング・クリムゾン・ディスコグラフィー」、p.4。 エリック・タム、塚田千春訳、『ロバート・フリップ キング・クリムゾンからギター・クラフトまで』、宝島社、1993、pp.70-75。 『キング・クリムゾン』(地球音楽ライブラリー)、TOKYO FM 出版、1995、p.20。 『キング・クリムゾン ストレンジ・デイズ4月号増刊 Artists & Disc File Series vol.3』、ストレンジ・デイズ、2004、p.39。 シド・スミス、池田聡子訳、『クリムゾン・キングの宮殿 ~風に語りて』、ストレンジ・デイズ、2007、pp.app.7-9。 『文藝別冊 キング・クリムゾン 二十一世紀的異常音楽の宮殿』(KAWADE夢ムック)、河出書房新社、2015、pp.202-203。 『レコード・コレクターズ』、no.512、2018.1、特集:「キング・クリムゾン セイラーズ・テールズ 1970-1972」、pp.66-69、p.95。 →そちら(『黒猫』(1934)の頁の「おまけ」)や、あちら(『インフェルノ』(1984)の頁の「追記(2016/12/9)」)、また→ここ(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁)に、→そこ(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「龍とドラゴンなど」)、→あそこ(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」/モーゲンスターン『地下図書館の海』のところ)でも触れています |
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忘れてならないのは; David Bowie, Space Oddity, 1969(デビッド・ボウイー、『スペイス・オディティ』)(4) のタイトル曲でしょう。 この曲の続篇だという David Bowie, "Ashes to Ashes", Scary Monsters, 1980(デビッド・ボウイー、「アッシェズ・トゥ・アシェズ」、『スケアリー・モンスターズ』) と合わせてご一聴ください。 ちなみにキング・クリムゾンのロバート・フリップとボウイといえば、リード・ギターしてとクレジットされた David Bowie, "Heroes", 1977 が思い浮かびますが、『スケアリー・モンスターズ』でも全10曲中7曲で演奏しています。ただし「アッシェズ・トゥ・アシェズ」では弾いていない。 |
4 、『ストレンジ・デイズ』、no.90、2007.3、「デヴィッド・ボウイ~八つの時代」、p.7。 『ストレンジ・デイズ』、no123、2010.2、「デヴィッド・ボウイ PART 3」、p.13。 →こちらも参照:『ハンガー』(1983)の頁 |
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The Rolling Stones, Their Satanic Majesties Request, 1967(ローリング・ストーンズ、『サタニック・マジェスティーズ』) のB面4曲目、"2,000 Light Years from Home"(「2,000光年のかなたに」、4分46秒。 同じアルバムから→こちら(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)や、そちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」)に挙げました。 |
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Grobschnitt, Grobshnitt, 1972(グロープシュニット、『冥府宮からの脱出 グロープシュニット・デビュー!』)(5) のB面2曲目"Sun Trip"(「鮮烈な未来の旅路」)は"Am Oelbery (Mount of Olives)"(「オリーヴの山にて」)、"On the Way"(「オン・ザ・ウェイ」)、"Battlefield"(「戦場」)、"New Era"(「新時代」)の4部構成からなる17分43秒の大曲でしたが、さらに、続く2枚目 Grobschnitt, Ballermann, 1974(グロープシュニット、『暗躍するグロープシュニット』)(6) では、2枚組の2枚目まるまるを占める"Solar Music"(「太陽讃歌」)へと展開します。17:28+15:58=33分26秒。かてて加えて、 Grobschnitt, Solar Music-Live, 1978(グロープシュニット、『ソーラー・ミュージック・ライヴ』)(7) と、それだけ取りだしたライヴ・アルバムまで出ているのでした。スタジオ版ではAB面あわせて1曲の体裁でしたが、このライヴでは4:9+3:45+5:52+10:24+6:14+12:29+9:04=51分57秒の7部構成となっています(12:59+0:35=13分34秒のボーナス・トラック付き) |
5. 『ジャーマン・ロック集成 ユーロ・ロック集成2』、マーキームーン社、1994、p.145。 片山伸監修、『ユーロ・プログレッシヴ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #018』、シンコーミュージック、2004、p.50。 6. 『ユーロ・ロック集成』、マーキームーン社、1987/90、p.122。 『ジャーマン・ロック集成 ユーロ・ロック集成2』、マーキームーン社、1994、p.145。 小柳カヲル、『クラウトロック大全』(ele-king books)、Pヴァイン、2014、p.156。 →こちらも参照:「アフリカ」の頁の「おまけ」 7. 『ジャーマン・ロック集成 ユーロ・ロック集成2』、マーキームーン社、1994、p.146。 |
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Return to Forever, featuring Chick Corea, Hymn of the Seventh Galaxy, 1973(チック・コリア・アンド・リターン・トゥ・フォーエヴァー、『第7銀河の讃歌』)(8) |
8 . 松井巧監修、『ジャズ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #035』、シンコーミュージック、2008、p.96。 | |||||||||||||||||||||||
3枚目にして、ジャズ・ロックないしプログレ色が濃くなった第2期の1枚目。A面1曲目のタイトル曲(3分29秒)に続いて、"After the Cosmic Rain"(「アフター・ザ・コスミック・レイン」、8分28秒)、"Captain Senor Mouse"(「キャプテン・セニョール・マウス」、8分58秒)、もとのLPならB面に移って"Theme to the Mothership"(「母船のテーマ」、8分48秒)、"Space Circus...Part I & II"(「スペイス・サーカス(パートI & II)」、1分28秒+4分8秒)、"The Game Maker"(「ゲイム・メイカー」、6分44秒)となります。いずれも器楽曲ですが、いかにもいかにもなタイトルには、上に挙げたホークウィンドやグロープシュニットともども、時代が感じられると見なしてよいでしょうか。また、続く4枚目 Return to Forever, featuring Chick Corea, Where Have I Known You Before, 1974(チック・コリア・アンド・リターン・トゥ・フォーエヴァー、『銀河の輝映』)(→こちらも参照:「エジプト」の頁の「おまけ」) には、"Beyond the Seventh Galaxy"(「第7銀河の彼方」)が収められていました。A面5曲目、3分15秒。 |
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Blue Öyster Cult, Secret Treaties, 1974(9) 3枚目のB面ラスト、4曲目"Astronomy"、6分23秒。この曲は Imaginos, 1988(9a) でも演奏されました;6曲目、6分47秒。 |
9. 白谷潔弘監修、『アメリカン・ハード・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #015』、シンコーミュージック、2004、p.18。 9a. →「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「おまけ」でも挙げました。 |
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Brand X, Moroccan Roll, 1977(ブランドX、『モロカン・ロール』)(10) 2枚目のラスト、9曲目が、"Macrocosm"(「マクロコスム」、7分21秒)。 ちなみに5曲目の"Collapsar"(「カラップサー」、1分33秒)というタイトルは、白色矮星、中性子星、ブラックホールなど重力崩壊した星を指すのでしょうか? |
10 . 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG
presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.30。 『ストレンジ・デイズ』、no.83、2006.8、p.96。 松井巧監修、『ジャズ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #035』、シンコーミュージック、2008、p.46。 |
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2013/04/30 以後、随時修正・追補 |
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