< 近代など(20世紀~) Ⅴ■ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
近代など Ⅵ(20世紀~) |
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xxii. 個々の著述家など-日本 Ⅱ(20世紀後半等)
「近代など Ⅳ」の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」の内「日本の作家による作品など」の項も参照 藤枝静男(1907-1993) 「仏教 Ⅱ」のページの「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」の冒頭で挙げた、 藤枝静男、『田紳有楽』、1975 ………………… 安部公房(1924-1993); 安部公房、「バベルの塔の狸」、『壁』(新潮文庫 草 121B)、新潮社、1969 1951刊本の文庫化 安部公房、「ノアの方舟」(1952)、『水中都市 デンドロカカリヤ』(新潮文庫 草 121G)、新潮社、1973 →こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「埴谷雄高」の項;藤井貴志『〈ポストヒューマン〉の文学 埴谷雄高、花田清輝、安部公房、そして澁澤龍彦』(2023) ………………… 光瀬龍(1928-1999)については、 光瀬龍、『百億の昼と千億の夜』(ハヤカワ文庫JA 6)、早川書房、1973 1967年刊本の文庫化 とその漫画化版 原作・光瀬龍、絵・萩尾望都、『百億の昼と千億の夜』(1~2)(少年チャンピオン・コミックス)、秋田書店、1977/1978 に→こちら(「仏教」の頁の「i. 須弥山/三千大千世界/四大劫・六十四転大劫」の始め)や、そちら(「仏教 Ⅱ」の頁の「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」の始め)、あちら(プラトーン/「ギリシャ/ヘレニズム/ローマなど Ⅱ」の頁の「おまけ」)や、またこなた(「グノーシス諸派など」の頁の「余談 イスカリオテのユダなど」の始め)で登場していただきました。 萩尾望都については→そなたも参照:本頁下掲の「萩尾望都」の項 先立つのが 光瀬龍、『たそがれに還る』(ハヤカワ文庫JA 3)、早川書房、1973 1964年刊本の文庫化 続いて 光瀬龍、「アンドロメダ・シティ」(1970)、『アンドロメダ・シティ』(ハヤカワ文庫JA 128)、早川書房、1980 光瀬龍、『喪われた都市の記録』(ハヤカワ文庫JA 74)、早川書房、1976 1972年刊本の文庫化 この他、いわゆる〈宇宙年代記〉ものなど多くの短篇もありますが、とりあえず; 光瀬龍、『宇宙のツァラトゥストラ』(角川文庫 緑 395-4)、角川書店、1978 1975年刊本の文庫化 光瀬龍、『猫柳ヨウレの冒険《激闘篇》』(TOKUMA NOVELS)、徳間書店、1986 「中国 Ⅱ」のおまけで挙げたのが→こちら; 光瀬龍、『異本 西遊記』(ハルキ・ノベルス み 1-1)、角川春樹事務所、1999 最後の長篇作品となったもので、宇宙論には関わりませんが、弥勒だのアシュラだの、『百億の昼と千億の夜』等でお馴染みの名前の人物が登場します。ただし雰囲気は打って変わっておとぼけ調なのでした。本作については、 立川ゆかり、『夢をのみ 日本SFの金字塔・光瀬龍』、ツーワンライフ出版、2017、pp.542-557 も参照 また、いわゆる科学啓蒙書の類として; 光瀬龍、『新しい宇宙論 失われた時空間の謎 われわれはどこへ行くのかを知る』(プレイブックス)、青春出版社、1998 宇宙最後の謎〝時空間〟の存在を解く鍵-われわれがはじめて触れた聖域の深層-/〝時間〟が逆転する現在・過去・未来の世界-「ビッグバン」に隠されていた〝無〟の歴史-/無限の〝空間〟が消滅する最後の瞬間-闇の世界「ブラックホール」に入り込んだ宇宙船のその後-/人類の未来を支配する〝宇宙空間〟の運命-宇宙の果てに安住の地はあるのか-など、 202ページ。 光瀬龍作品の書誌情報については、サイト『SF辺境探査船』を参照
→「怪奇城の肖像(前篇)」の頁でも触れました 樋口ヒロユキ、「七 ポップ異端文書としての『百億』」、『恐怖の美学 なぜ人はゾクゾクしたいのか』、アトリエサード、2022、pp.165-178 同じ著者による→「怪奇城の外濠」の頁の「v. ゴシック・ロマンス、その他」 ………………… 「仏教 Ⅱ」のページの「iii. 華厳経、蓮華蔵世界、華厳教学など」の冒頭でふれたのが、 多田智満子、『鏡のテオーリア』、1977 鏡のテオーリア;序/歩む鏡/向きあった鏡/見ることは見られること/まなざし/見ることは驚くこと/鏡の威光/鏡の迷宮/水鏡/大円鏡/因陀羅網// 鏡をめぐる断章;眼の月/アルキメデスの凹面鏡/バックミラー考/影を失った男たち/鏡と唐の詩人たち/仏の鏡像/世界の鏡// 跋など、 162ページ。 でした。 →こちらでも触れています:「マネ作《フォリー・ベルジェールのバー》と絵の中の鏡」の頁の「註6」。 多田智満子(1930-2003)にはまた、 詩集『薔薇宇宙』(1964)の表題作とそれにまつわるエッセイ「薔薇宇宙の発生」 があります(→そちらでも触れています:本頁下掲の「牧野修」の項); 『多田智満子詩集』(現代詩文庫 50)、思潮社、1972、pp.57-59 および pp.110-121、 また 「エクピローシス以後」(pp.79-81)、 同じく同書所収の 鷲巣繁男、「クロノスと戯れ」、pp.124-145 (鷲巣繁男について→あちらを参照:「キリスト教(古代および東方正教会)」の頁の「iv. 東方正教会など」) なども参照。 同書からはまた; 「ヴェラスケスの鏡 ミシェル・フーコーの《ことばともの》から」(1970.1)、pp.102-109 を→ここ(「マネ作《フォリー・ベルジェールのバー》と絵の中の鏡」の頁の「参考文献追補」と、そこ(ベラスケス《ラス・メニーナス》(1656)の頁の「Cf.」に挙げました さらに 多田智満子、『魂の形について』、白水社、1981 たま あるいは たましひ/何を以て羽翼有るや/白鳥 黒鳥/漂えるプシュケー/オシリスの国/ラーの舟/蜂蜜あるいはネクタル/魂の梯子と計算/心臓から蓮華へ、など、 192ページ。 多田智満子、『花の神話学』、1984 多田智満子、『夢の神話学』、1989 多田智満子、「死後という謎 - エジプトの死者の書から」、『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」、pp.238-245 →あそこにも挙げました:「エジプト」の頁の「来世/他界観」の項 多田智満子、『動物の宇宙誌』、2000 ………………… 小松左京(1931-2011)については、まずは次の3作; 小松左京、『果しなき流れの果てに』(ハヤカワ文庫 JA 1)、早川書房、1973 1966年刊本の文庫化 小松左京、『神への長い道』(ハヤカワ文庫 JA 60)、早川書房、1975 の表題作(1967) 他に; 宇宙鉱山/飢えた あとがき/解説(小原秀雄)など、 236ページ。 →こちらでも触れています:「近代など(20世紀~) Ⅲ」の頁の「メイヤスー」の項 小松左京、『結晶星団』(ハヤカワ文庫 JA 56)、早川書房、1975 の表題作(1972) 他に; HAPPY BIRTHDAY TO …… - 孤独について -/失われた結末/タイム・ジャックなど、 282ページ。 →そちら(本頁下掲の「山田正紀」の項)や、あちら(「世界の複数性など」の頁)や、こなた(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁)、またそなた(「有閑神、デーミウールゴス、プレーローマなど」の頁)、あなた(「たまにはハッピーエンド」の頁)、ここ(本頁下掲の「牧野修」の項)、そこ( 『A-ko The ヴァーサス』(1990)のメモの頁)でも触れました また 小松左京、『青い宇宙の冒険』(角川文庫 緑 308-12)、角川書店、1976 1972年刊本の文庫化 本書についてこちら(→三重県立美術館ニュース、no.119、2010.12.10、『ひろがるアート~現代美術入門篇~』関連記事[ <まぐまぐ!のサイト ])でふれたりもしました。 追補 上記メルマガの記事が「2019年4月15日より無料バックナンバーの公開を停止しております」とのことでリンク切れなので、 → そこに転載しておきました;「世界の複数性など」の頁中。 小松左京、『エスパイ』(ハヤカワ文庫 SF 34)、早川書房、1971 クライマックスの対話相手に注目。 小松左京、『ゴルディアスの結び目』、角川書店、1977 岬にて/ゴルディアスの結び目/すぺるむ・さぴえんすの冒険 - SPERM SAPIENS DUNAMAI の航海とその死 -/あなろぐ・らう゛ - または、〝こすもごにあⅡ〟 - など、 252ページ。 この他気がついた範囲で; 小松左京、「彼方へ」、『ウインク』(角川文庫 緑 308-2)、早川書房、1972 小松左京、「BS6005に何が起こったか」、『牙の時代』(角川文庫 緑 308-7)、角川書店、1975 小松左京、「こういう宇宙」、『骨』(集英社文庫 32-A)、集英社、1977 小松左京、「偉大なる存在」、『偉大なる存在』(ハヤカワ文庫 JA 104)、早川書房、1978 小松左京、「雨と、風と、夕映えの彼方へ」、「氷の下の暗い顔」、『氷の下の暗い顔』(角川文庫 緑 308-33)、角川書店、1982 小松左京、『虚無回廊Ⅰ』、徳間書店、1987 同、 『虚無回廊Ⅱ』、徳間書店、1987 同、 『虚無回廊Ⅲ』、角川春樹事務所、2000 小松左京作品の書誌情報については、サイト『小松左京ホームページ』を参照 ………………… 入沢康夫(1931- ); 『入沢康夫詩集 現代詩文庫 31』、思潮社、1970 同じ著者による→こちらを参照:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「vii. ネルヴァルなど」 星野徹、「密儀としての詩 たとえば入沢康夫の場合」、『ユリイカ』、vol.6-9、1974.7.20:「総特集 オカルティズム」、pp.245-254 入沢康夫、「迷宮の構造に関する妄想」、『ユリイカ』、vol.15 no.3、1983.3:「特集 幻想の建築 〈空間〉と文学」、pp.50-52 ………………… 半村良(1933-2002)については、「日本 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『産霊山秘録』(1973) に登場願いましたが、まずは; 半村良、『妖星伝』(全7巻)、講談社、1975-1993 本頁下掲の「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」の内、→こちら(荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険 40~50 Part 6 ストーンオーシャン 1~11』(2000~2003/2008 ~2009)のところ)でも触れました この他、手に取った範囲内では; 半村良、『獣人伝説』(角川文庫 緑 375-11)、角川書店、1978 半村良、『邪神世界』(講談社文庫 33-10)、講談社、1980 半村良、『魔境殺神事件』(新潮文庫 231-2)、新潮社、1984 →こちら(『鮮血の処女狩り』(1971)の頁の「おまけ」)で『石の血脈』(1974)について)、同じくそちら(「グノーシス諸派など Ⅰ」の頁の「余談 イスカリオテのユダなど」の項)で、またあちら(「近代など(20世紀~)Ⅴ」の「エドモンド・ハミルトン」の項)で『妖星伝』について)で触れました ………………… 荒巻義雄(1933- )については、 「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」のページの「ニーチェ」の項で 「大いなる正午」(1970) を挙げた他、 「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で 『神鳴る永遠の回帰 ビッグ・ウォーズ Part 1』(1978) の「あとがきに代えて」に触れたり、また同じページで 『聖シュテファン寺院の鐘の音は』(1988) を挙げたりもしました。 『ビッグ・ウォーズ』シリーズ(Part 1~4、枝篇3作、外篇1作、関連作品1作)、『空白』シリーズ(4作)、『黄金』シリーズ(5作)等々と、いろいろあるのでしょうが、ここは次の2作を; 荒巻義雄、『時の葦船』(講談社文庫 46-1)、講談社、1979 1975年刊本の文庫化 →こちら(「通史、事典など」の頁の「夢など」の項)や、あちらでも少し触れています:本頁下掲の「諸星大二郎」の項 荒巻義雄、『神聖代』、徳間書店、1978 また「大いなる正午」を収めた初期作品集として、 荒巻義雄、『柔らかい時計』、徳間書店、1978 白壁の文字は夕陽に映える/緑の太陽/柔らかい時計/トロピカル/大いなる失墜// たった一人でも-あとがきに代えて、など、 238ページ。 同じく初期作品集の2; 荒巻義雄、『宇宙25時』、徳間書店、1978 レムリアの日/ああ荒野/無限への崩壊/宇宙25時// 私の助走時代-あとがきに代えて、など、 220ページ。 この他; 荒巻義雄、『エッシャー宇宙の殺人』(中公文庫 A 199)、中央公論社、1986 『カストロバルバ-エッシャー宇宙の探偵局』(1983)の文庫化 ちなみに上掲『聖シュテファン寺院の鐘の音は』(1988)の前篇にあたるのが 荒巻義雄、『白き日旅立てば不死』(ハヤカワ文庫 JA 80)、早川書房、1976 で、タイトルをそのままエピグラフにしたことがあります →「花嫁装束再び ─ ダニ・カラヴァン『斜線』の上を歩きながら ─」、『ひる・ういんど』、no.70、2001.2.28 [ < 三重県立美術館のサイト ]。 ………………… 石原藤夫(1933- ); 石原藤夫、『ハイウェイ惑星』(ハヤカワ文庫 JA 55)、早川書房、1975 1967年刊本の文庫化 ハイウェイ惑星/安定惑星/空洞惑星/バイナリー惑星/イリュージョン惑星// 解説(石川喬司)など、 268ページ。 石原藤夫、『生きている海』(ハヤカワ文庫 JA 93)、早川書房、1977 1970年刊本の文庫化 宇宙時代;生きている海/時間と空間の涯/地球の子ら// 科学時代;書物の未来/読書の習慣/なべてどの世も不安定/先駆者の述懐/助かった3人/宇宙の歴史/未来の大発明/トイレット惑星/人類の進化/タンポポ・ハウス/時間の輪// 情報化時代;情報エリート/セックス電話時代/テレビ教育時代など、 338ページ。 石原藤夫、『ストラルドブラグ惑星』(ハヤカワ文庫 JA 71)、早川書房、1975 コンピューター惑星/システム化惑星/エラスティック惑星/ストラルドブラグ惑星/パラサイト惑星/愛情惑星など、 276ページ。 石原藤夫、『ブラックホール惑星』(ハヤカワ文庫 JA 110)、早川書房、1979 ブラックホール惑星/ホワイトホール惑星/情報惑星など、 278ページ。 石原藤夫、『タイムマシン惑星 惑星シリーズ』(ハヤカワ文庫 JA 143)、早川書房、1981 石原藤夫、『光世紀パトロール』(徳間文庫 216-5)、徳間書店、1986 『ランダウの幻視星』(1981)の文庫化 石原藤夫、『アンテナ惑星 惑星シリーズ』(ハヤカワ文庫 JA 151)、早川書房、1982 海神惑星/ホイール惑星/アンテナ惑星// 解説(松崎真治)など、 328ページ。 石原藤夫、『宇宙船オロモルフ号の冒険』(ハヤカワ文庫 JA 191)、早川書房、1984 1982年刊本の文庫化 ………………… 筒井康隆(1934- ) については、「アフリカ」のページの「おまけ」で 「アフリカの爆弾」(1968) に登場いただきましたが、宇宙論に関わるものとしては; 筒井康隆、「幻想の未来」、『幻想の未来』(角川文庫 緑 305-1)、角川書店、1971 1968年刊本に基づく文庫 筒井康隆、『脱走と追跡のサンバ』(角川文庫 緑 305-8)、角川書店、1974 1971年刊本の文庫化 神学に関わるものとして『エディプスの恋人』(1977)がありますが、現在行方不明。 別の意味で神性顕現の何たるかを綴ったのが; 筒井康隆、「弁天さま」、『ウィークエンド・シャッフル』(講談社文庫 108-3)、講談社、1978 1974年刊本の文庫化 筒井康隆、「バブリング創世記」、『バブリング創世記』(徳間文庫 202-5)、徳間書店、1982 1978年刊本の文庫化 筒井康隆作品の書誌情報については、サイト『筒井康隆』を参照 ………………… 堀晃(1944- ); 堀晃、『エネルギー救出作戦』(新潮文庫 ほ 6-1)、新潮社、1985 1975年刊本の再編集版 遺された文化/電子猫/月へ逃げた男/ハロー! ハロー!/マイナス・ギャンブル/森からの声// エネルギー黄金時代/エネルギー自給都市/エネルギー略奪装置/エネルギー不要機関/エネルギー救出作戦/エネルギー逆流計画/エネルギー増殖組合/エネルギー盗難事件/エネルギー蓄積日記/エネルギー二重影像/エネルギー終末時代/省エネねずみ算/ネゲントピア// 宇宙くじらの声/呪われた航路/接触の儀式/巨石のメッセージ/遺言/太陽系ルーレット/金魚鉢シンドローム/みどりの星へ/冥王星通信/安楽死星// 解説(中村誠一)など、 282ページ。 堀晃、『太陽風交点』(徳間文庫 214-1)、徳間書店、1981 1979年刊本の文庫化 イカルスの翼/時間礁/暗黒星団/迷宮の風/最後の接触/電送都市/骨折星雲/太陽風交点/遺跡の声/悪魔のホットライン// 解説(小松左京)など、 320ページ。 堀晃、『梅田地下オデッセイ』(ハヤカワ文庫 JA 126)、早川書房、1981 アンドロメダ占星術/塩の指/無重力の環/宇宙猿の手/猫の空洞/地球環/熱の檻/逆立方程式/梅田地下オデッセイ// 宇宙SFのイメージ・デザイナー - 解説的「堀 晃」論 -(石原藤夫)など、 376ページ。 表題作について→こちらでも挙げました:「怪奇城の地下」の頁 堀晃、『恐怖省』(集英社文庫 146-A)、集英社、1982 蜜の底/沈黙の波動/ペルセウスの指/コスモス・クロック/恐怖省/過去への声/蒼ざめた星の馬/宇宙葬の夜// 解説(かんべむさし)など、 256ページ。 堀晃、『漂着物体X』(双葉文庫 ほ 01-1)、双葉社、1989 1987年刊本の文庫化 堀晃、『バビロニア・ウェーブ』、徳間書店、1988 ノンフィクションとして; 堀晃、『マッド・サイエンス入門』(新潮文庫 ほ 6-2)、新潮社、1986 序章 マッド・サイエンスとじゃなにか?/社長室のブラックホール/地震喪失/はたちの屍臭/キバ民族説/顔面宇宙/鏡よ鏡……/無から有を/時間よとまれ/おれはスーパーマン/第10番惑星/誰がロボットを殺したか/月は地獄か極楽か/日替わり定食宇宙// ボイジャー・カレンダー-あとがき・補註・その他-//解説(大野万紀)など、 238ページ。 ………………… 明石散人(1945- ); 明石散人、『鳥玄坊先生と根源の謎』(講談社ノベルズ アX-01)、講談社、1997 同、 『鳥玄坊 時間の裏側』(講談社ノベルズ アX-02)、講談社、1998 同、 『鳥玄坊 ゼロから零へ』(講談社ノベルズ アX-03)、講談社、1999 ………………… 金井美恵子(1947- ); 金井美恵子、『夢の時間』(新潮文庫 草 165B)、新潮社、1975 1970年刊本の文庫化 夢の時間/奇妙な花嫁/燃える指// 解説(野口武彦)など、 226ページ。 金井美恵子、『春の画の館』(講談社文庫 124-2)、講談社、1979 1973年刊本の文庫化 解説として収録された「夢のジャムの氾濫」(巖谷國士)は、『宇宙模型としての書物』(青土社、1979)より転載。後者には金井美恵子論としてさらに、「かがみ・かがみ」と「書くことの苦痛と快楽」を収め、3篇合わせて「岸辺のない海 金井美恵子」としています(pp.46-61)。 ………………… 鏡明(1948- ); 鏡明、『不確定世界の探偵物語』(創元SF文庫 727-01)、東京創元社、2007 1984年刊本の文庫化 ………………… 川又千秋(1948- )については、 「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で 『幻視界』(全4冊)(1988-1991) 「近代など(20世紀~) Ⅲ」のページの「おまけ」で 『幻詩狩り』(1984) に登場してもらっていますが、また; 川又千秋、『反在士の指環』(徳間デュアル文庫 D か 4-2)、徳間書店、2001 『反在士の鏡』(1981)収録の第1部~第3部に、第4部~第6部を加えて完結させたもの 川又千秋、『創星記』(上下)(ハヤカワ文庫 JA 290/261)、早川書房、1989 1985年刊本に加筆訂正したもの。 川又千秋、『宇宙船 川又千秋、『惑星オネイロスの伝説』(新潮文庫 か 14-3)、新潮社、1987 川又千秋、『夢魔城』、中央公論社、1989 ………………… 菊地秀行(1949- )については、 「メソポタミア」のページの「おまけ」で 『魔宮バビロン(魔界都市〈新宿〉)』(1988) を、 クトゥルー神話に関連して, 「この地に朱の楽園を - ラヴクラフト《クトゥルー神話》」 (その下の『別冊幻想文学 10 ラヴクラフト・シンドローム』にも「夕ばえの街-ラヴクラフト旅行記」あり) および 『マリオネットの を挙げましたが、他に; 菊地秀行、『夢幻舞踏会』(祥伝社ノン・ポシェット NPN97)、祥伝社、1988 1985年刊本の文庫化 →こちらにも挙げておきます:「通史、事典など」の頁の「夢など」の項 また、漫画の原作者として→そちらを参照:本頁下掲の「xiii. 日本の漫画、アニメーションその他」 映画論について→あちらを参照:「怪奇城の外濠」の頁の「iii. 怪奇映画とその歴史など」 絵本『城の少年』→ここを参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」 ………………… 山田正紀(1950- )については、「仏教 Ⅱ」のページの「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」の頭でで弥勒に関連して 『弥勒戦争』(1976) 同じく「」おまけ空で海に関連して 『延暦十三年のフランケンシュタイン』(1988) 「インド」のページの「おまけ」で 『神々の埋葬』(1977)、『 「中国 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『崑崙遊撃隊』(1978) 「アメリカ大陸など」のページの「おまけ」でマヤに関連して 『チョウたちの時間』(1979) 「北欧、ケルト、スラヴなど」のページの「おまけ」で北欧神話に関連して 『デッド・エンド』(1980) 「近代など(20世紀~) Ⅲ」のページの「おまけ」でグルジェフに関連して 『ツングース特命隊』(1980) 「イスラーム Ⅲ」のページの「ヤズィード派」の項で 『孔雀王』(1981) 「日本 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『顔のない神々』(1987) 「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」のページの「おまけ」で 『エイダ』(1994) と、さんざん登場いただきましたが、まだまだあります; 山田正紀、『神狩り』(ハヤカワ文庫 JA 88)、早川書房、1976 1975年刊本の文庫化 触発されたというラッセルの『超生命ヴァイトン』(1943)は→こちら(「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁の「エリック・F・ラッセル」の項を参照(山田正紀インタビュー by 笠井潔、「世界の変容、『神』の変貌」、『SF Japan』、vol.04、2002.4、pp.15-101:「特集:山田正紀 神狩り2」、pp.94-95) また本作への「オマージュ」とされるのが→こちら:本頁の牧野修の項の『月世界小説』(2015) 同、 『神狩り2 リッパー』、徳間書店、2005 山田正紀、『地球・精神分析記録 - エルド・アナリュシス -』(徳間文庫 210-1)、徳間書店、1981 1977年刊本の文庫化 山田正紀、『超・博物誌』、徳間書店、1980 山田正紀、『宝石泥棒』、早川書房、1980 同、 『宝石泥棒Ⅱ』(上下)、早川書房、1989 →こちらでも触れています:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 山田正紀、『最後の敵 《モンスターのM・ミュータントのM》』(徳間文庫 210-4)、徳間書店、1985 1982年刊本の文庫化 →こちらで触れました:草野原々、『大絶滅恐竜タイムウォーズ』、20190 山田正紀、『夢と闇の果て』(集英社文庫 や 6-3)、集英社、1988 1984年刊本の文庫化 山田正紀、『神獣聖戦 Ⅰ 幻想の誕生』(TOKUMA NOVELS)、徳間書店、1984 同、 『神獣聖戦 Ⅱ 時間牢に繋がれて』(TOKUMA NOVELS)、徳間書店、1984 同、 『神獣聖戦 Ⅲ 同、 『魔術師』、徳間書店、1986 シリーズⅠ~Ⅲは後に改訂・再編集して 同、 『神獣聖戦』(上下)、徳間書店、2008 山田正紀、『機械獣ヴァイブ 1 獣黙示篇』(ソノラマ文庫 61-A)、朝日ソノラマ、1985 同、 『機械獣ヴァイブ 2 獣地底篇(ソノラマ文庫 61-B)、朝日ソノラマ、1986 同、 『機械獣ヴァイブ 3 獣誕生篇(ソノラマ文庫 61-C)、朝日ソノラマ、1987 同、 『機械獣ヴァイブ 4 獣転生篇(ソノラマ文庫 61-D)、朝日ソノラマ、1988 未完だったのを後に完結させて1冊にしたのが; 山田正紀、『未来獣ヴァイブ』(SONORAMA NOVELS)、朝日ソノラマ、2005 →こちらにも挙げておきます:「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「おまけ」 山田正紀、『幻象機械』(中公文庫 や 24-1)、中央公論社、1990 1986年刊本の文庫化 山田正紀、『エンジェル・エコー』(新潮文庫 や 30-1)、新潮社、1987 山田正紀、『機神兵団』(全10巻)(ハルキ文庫 や 2-15/17~25)、角川春樹事務所、1999~2000 1990~1994年刊本の文庫化 山田正紀、『ジャグラー』(徳間デュアル文庫 Dや 3-3)、徳間書店、2002 1991年刊本の文庫化 この作品には 山田正紀、『ジュークボックス』、徳間書店、1990 から〈 なので合わせて→こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 山田正紀、『妖虫戦線 1 バビロン・プロジェクト』(C NOVELS 24-13)、中央公論社、1995 同、 『妖虫戦線 2 妖虫、めざめる』(C NOVELS 24-14)、中央公論社、1995 同、 『妖虫戦線 3 ヘル・パラダイス』(C NOVELS 24-15)、中央公論社、1995 同、 『妖虫戦線 4 分岐点』(C NOVELS 24-16)、中央公論社、1995 未完のシリーズ 山田正紀、『神曲法廷』(講談社ノベルス ヤE-05)、講談社、1998 山田正紀、『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』(ハヤカワ・ミステリワールド)、早川書房、2001 →「怪奇城の図書室」の頁や、またカルロス・ルイス・サフォン「忘れられた本の墓場」四部作(2001-17) メモの頁でも触れました 同、 『マヂック・オペラ 二・二六殺人事件』(ハヤカワ・ミステリワールド)、早川書房、2005 同、 『ファイナル・オペラ』(ハヤカワ・ミステリワールド)、早川書房、2012 山田正紀、『イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ』、早川書房、2009 山田正紀、『戦争獣戦争』(創元日本SF叢書 14)、東京創元社、2019
山田正紀、『デス・レター』(創元日本SF叢書 16)、東京創元社、2020
長篇ばかりになってしまいましたが、短篇からはとりあえず; 山田正紀、「銀の弾丸」(1977)、『終末曲面』(講談社文庫 51-1)、講談社、1979 1977年刊本の文庫化 日本におけるクトゥルー神話創作の比較的早い例ということで、『クトゥルー怪異録』(1994/文庫版:2000)にも収録されています (追補:また 『銀の弾丸 クトゥルー短編集』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2017 他の収録作は; おどり喰い(2002)/松井清衛門、推参ゆかまつる(2013)/悪魔の辞典(2005)/贖罪の惑星(1976)/石に
山田正紀によるクトゥルー神話としては、もう一つ; 山田正紀、「宇宙からの色の研究」、『ホームズ鬼譚~異次元の色彩』、2013 さらに; 山田正紀、『クトゥルフ少女戦隊 第1部』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2014 山田正紀、『クトゥルフ少女戦隊 第2部』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2014
山田正紀、『バットランド』、河出書房新社、2018 コンセスター/バットランド/別の世界は可能かもしれない。/お悔やみなされますな晴姫様、と竹拓衆は云った/雲のなかの悪魔など、 352ページ。
山田正紀作品の書誌情報については、 『SF Japan』、vol.04、2002.4、pp.15-101:「特集:山田正紀 神狩り2」中の日下三蔵編、「山田正紀著作リスト[完全版](2002年2月末日現在)」(pp.91-93) 参照 同特集には他に; 『神狩り』再読(上野俊哉)/対談 天使の質量は、誰がはかるのか?(山田正紀・押井守)/やまだ道 耶麻霊サキの青春(田中啓文)/山田正紀ファンクラブ(プロ限定)結成式(我孫子武丸、菅浩江、田中啓文、西澤保彦、牧野修、他)/世界の変容、「神」の変貌(山田正紀・笠井潔)など また、サイト「山田正紀ガイド」 [ < 『黄金の羊毛亭』] も参照
谷甲州(1951- )については、 「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」のページの「おまけ」で 『天を越える旅人』(1994) に触れましたが、他に; 谷甲州、『終わりなき索敵 航空宇宙軍史』(上下)(ハヤカワ文庫 JA 569/570)、早川書房、1996 1993年刊本の文庫化 ………………… 夢枕獏(1951- )については、 「仏教 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『上弦の月を喰べる獅子』(1989) 『幻獣変化』(1981) 『涅槃の王』(全6巻)(1991-1996) を挙げました。それ以外に; 夢枕獏、『ねこひきのオルオラネ』(集英社文庫 コバルト・シリーズ 花 58-A)、1979 ねこひきのオルオラネ/山奥の奇妙なやつ/自分ぼっこ/山を生んだ男// あとがきなど、 192ページ。 夢枕獏、『遙かなる巨神』(双葉ノベルズ 004)、双葉社、1980 木犀のひと/どむ伝/魔性/わらし/蒼い旅籠で/消えた男/千日手/遙かなる巨神// タイポグラフィック・ストーリー;カエルの死/ローズマリーの……/走る人/泣きじゃくる子供/みっつの死/終電の事故/崩壊のプロセス// 後書き 後乱駄文-あとらんだむなど、 214ページ。 夢枕獏、『歓喜月の ころぼっくりの鬼/微笑/優しい針/蛇淫/ あとがきなど、 262ページ。 夢枕獏、『 夢枕獏、『月に呼ばれて海より 1999年刊本の文庫化 →こちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」)、また『黒塚 KUROZUKA』(2000)について→そちら(「グノーシス諸派など Ⅰ」の頁の「余談 イスカリオテのユダなど」の項)で触れました ………………… 栗本薫(1953-2009)には 「近代など(20世紀~) Ⅳ」のページの「xvii. ブックガイド、通史など」で、 中島梓名義の『道化師と神 SF論序説』(1984) また同じページのクトゥルー神話関連で 栗本薫、『魔境遊撃隊』(第1部・第2部)(1984) 栗本薫、『夢魔の4つの扉 グイン・サーガ外伝 14』(1998) を挙げましたが、他に; 栗本薫、『時の石』(角川文庫 緑 500-3)、角川書店、1983 時の石/黴/BURN(紫の炎)// 解説(鏡明)など、 282ページ。 ………………… 神林長平(1953-)には 「エジプト」のページの「おまけ」で 『ラーゼフォン 時間調律師』(2002) に登場してもらいましたが、数多くの作品から、まずは次の2作; 神林長平、『プリズム』(ハヤカワ文庫 JA 227)、早川書房、1986 神林長平、『猶予の月』、早川書房、1992 また 神林長平、『完璧な涙』(ハヤカワ文庫 JA 322)、早川書房、1990 神林長平、『死して咲く花、実のある夢』(ハヤカワ文庫 JA 566)、早川書房、1996 1992年刊本の文庫化 神林長平、『言壺』、中央公論社、1994 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 神林長平、『小指の先の天使』、早川書房、2003 神林長平の作品については、サイト『神林地帯』 [ < 石堂藍のサイト] を参照 ………………… 野阿梓(1954- ); 野阿梓、『兇天使』(上下)(ハヤカワ文庫 JA 221/222)、早川書房、1986 →こちら(「バロックなど(17世紀)」の頁の「おまけ」)や、そちら(「天使、悪魔など」の頁の「おまけ」)にも挙げておきます。 また同じ著者による→あちらを参照:「怪奇城の地下」の頁 ………………… 友成純一(1954- ); 2号で廃刊になったらしい『ホラーウェイヴ』誌のその2号(1999.3)は「友成純一&鬼畜スペシャル!」特集で、そこに再録された 友成純一、「幻想の速度-国枝・夢野・久生」(pp.87-101) の後書き的な文章として 友成純一、「我が妄執〈正四面体の宇宙論〉」(pp.102-103) が掲載されていました。見開きの分量で、宇宙論の内容については 「『宇宙は球に内接した正四面体である』という妄想に駆られていて、これをポーの『ユリイカ』や稲垣足穂のエッセイのような形で、論証したかった」 云々と触れられているばかりですが、「これこそ、私のライフワークである。必ずや完成させたいが」……と記されて、その後どうなったのか、いかんせん著書の数が半端でなく、しかも何冊か読んでみればなかなかにきつい内容なので、とりあえず目に止まったのは; 友成純一、『人獣裁判』(奇想天外ノベルス)、大陸書房、1987 の「第9章 破戒同盟・教理篇」(pp.155-171)が「いずれ宇宙論をまとめたいなあという、ささやかな意志表示」(「あとがき」、p.211)とのことです。カタリ派が用いた『ヨハネ問答録-秘密の晩餐』が引きあいに出されたりするものの(p.159)、ここで宇宙論議をするのは〈正四面体の宇宙論〉にとり憑かれているという語り手(p.164、pp.170-171とは別の人物でした。なおその人物についての挿話が綴られる「第6章 眼力狂人」(pp.100-121)もなかなか興味深い。 この他、 友成純一、『樹夢 - グリーン・ドリーム -』(幻狼ファンタジアノベルス)、幻冬舎、2009 p.42、p.104、p.183 などでも〈正四面体の宇宙論〉に言及されますが、詳しく展開はされていません。 他にもあるのでしょうか? なお 友成純一、『覚醒者』(光文社文庫 と 15-1)、光文社、2005 はクトゥルー神話でした(→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」)。 余談になりますが、友成純一の文章に始めて触れたのはおそらく、 『機動警察パトレイバー2』、1993、監督:押井守 のVHSソフトに封入されていたパンフレット掲載の 友成純一、「押井守を巡って言いたい放題!!」 でしょうか。 友成純一は映画論も著しており、別の箇所で触れた 友成純一、『内臓幻想』、ペヨトル工房、1993 友成純一、『暴力/猟奇/名画座』、洋泉社、2000 友成純一、『人間・廃業・宣言 世紀末映画メッタ斬り』、洋泉社、2005 などがありました。 さらにやはり別の箇所で触れた翻訳が; ジェフ・ロヴィン、友成純一訳、『狼男の逆襲』(扶桑社ミステリー ロ10-1)、扶桑社、2006 →こちらも参照:『ワルプルギスの夜 - ウルフ VS ヴァンパイア -』(1971)の頁の「Cf.」 ………………… 井辻朱美(1955- ); 井辻朱美、『風街物語』、哲学書房、1988 風街物語;風街物語 - マーチ氏による旅行者のためのガイド/眠り男の森/チェスの平原/噴水綺譚/オルゲンビュヒライン/少女と傘/ロビン・グッドフェロウの災難// エルガーノの歌;序曲 青い真珠/第2曲 古譚/第3曲 死神/第4曲 イニスフレイ姫/第5曲 侏儒/間奏曲/第6曲 海の王国/終曲 たてごと// ファラオの娘;ファラオの娘// 進化の物語;イクチオステガ/海牛の島// 帰郷;帰郷// あとがきなど、 262ページ。 同じ著者による→こちらを参照:『ファンタジー ………………… 山尾悠子(1955- ); 『山尾悠子作品集成』、国書刊行会、2000 夢の棲む街;夢の棲む街/月蝕/ムーンゲイト/堕天使/遠近法/シメールの領地/ファンタジア領// 耶路庭国異聞;耶路庭国異聞/街の人名簿/巨人/蝕/スターストーン/黒金/童話・支那風小夜曲集/透明族に関するエスキス/私はその男にハンザ街で出会った/遠近法・補遺// 破壊王;パラス・アテネ/火焔圖/夜半楽/繭(「饗宴」抄)// 掌篇集・綴れ織;支那の禽/秋宵/菊/眠れる美女/傳説/月齢/蝉丸/赤い糸/塔/天使論// ゴーレム// 解題(石堂藍)など、 766ページ。 『夢の棲む街』(ハヤカワ文庫 JA 107、早川書房、1978)と『夢の棲む街 遠近法』(三一書房、1982)所収の作品はすべて上記『作品集成』に収められたことになります。「遠近法」は→こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」。また→あちらでも少し触れています:本頁下掲の「諸星大二郎」の項 これ以外に - 以下、宇宙論とはあまり交わらなかったかと思いますが - たしか、たぶん; 山尾悠子、『仮面物語 或は鏡の王国の記』、徳間書店、1980 山尾悠子、『オットーと魔術師』(集英社文庫コバルト・シリーズ 77-A)、集英社、1980 オットーと魔術師/チョコレート人形/堕天使/初夏ものがたりなど、230ページ。 また歌集として; 山尾悠子、『角砂糖の日 山尾悠子歌集』、深夜叢書社、1982 ラヴクラフトにまつわるエッセイ(→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」); 山尾悠子、「ラヴクラフトとその偽作集団 偽書渉猟 20」、『ユリイカ』、vol.19 no.9、1987.8(「特集 旅行のフォークロア 異次元へのトリップ」)、pp.8-11 「ラヴクラフト風の悪夢」と「アウトサイダー」のパロディ「She」ではさまれた随想。 もっともラヴクラフトやそのクトゥルー物は苦手だとのこと。その割りには「悪夢」「She」双方に触手が登場するのですが。 『夢の遠近法 山尾悠子初期作品選』(国書刊行会、2010)に再録とのこと(未見)。 なお連載「偽書渉猟」は回ごとに執筆者が変わるものだったようです。 追補:エッセイ集『迷宮遊覧飛行』(国書刊行会、2023)に再々録されました:pp.478-487 執筆活動再開後のものとして; 山尾悠子、『ラピスラズリ』、国書刊行会、2003 山尾悠子、『歪み真珠 山尾悠子掌篇小説集』、国書刊行会、2010 ゴルゴンゾーラ大王あるいは草の冠/美神の通過/娼婦たち、人魚でいっぱいの海/美しい背中のアタランテ/マスクとベルガマスク/聖アントワーヌの憂鬱/水源地まで/向日性について/ドロテアの首と銀の皿/影盗みの話/火の発見/アンヌンツィアツィオーネ/夜の宮殿の観光、女王との謁見つき/夜の宮殿と輝く、まひるの塔/紫禁城の後宮で、ひとりの女が// 後記など、 240ページ。 山尾悠子、『飛ぶ孔雀』、文藝春秋、2018 山尾悠子、中川多理(人形・写真・装画)、『小鳥たち』、ステュディオ・パラボリカ、2019 小鳥たち/小鳥たち、その春の廃園の/小鳥の葬送// 中川多理さんと小鳥たちのこと - あとがきに代えて(山尾悠子)/あとがき(中川多理)など、 104ページ。 合わせて; 山尾悠子、『翼と宝冠 KOTORITACHI-extra』、ステュディオ・パラボリカ、2020 32ページ。 豆本です。 山尾悠子、『山の人魚と虚ろの王』、国書刊行会、2021
山口泉(1955- ); 山口泉、『宇宙のみなもとの滝』、新潮社、1989 ………………… 奥泉光(1956- ); 奥泉光、『鳥類学者のファンタジア』(集英社文庫 お 25-5)、集英社、2004 2001年刊本の文庫化 奥泉光、『新・地底旅行』、朝日新聞社、2004 →こちらでも挙げました:「怪奇城の地下」の頁 ………………… 金子邦彦(1956- ); 金子邦彦、『カオスの紡ぐ夢の中で 〈数理を愉しむ〉シリーズ』(ハヤカワ文庫 ノンフィクション NF 364)、早川書房、2010 1998年刊本への加筆版 複雑系へのカオス的遍歴/カオス出門/小説 進物史観 - 進化する物語群の歴史を見て// バーチャル・インタビュー - あとがきにかえて/解説(円城塔)など、 254ページ。 ………………… 機本伸司(1956- ); 機本伸司、『神様のパズル』、角川春樹事務所、2002 ………………… 山本弘(1956- )には 「近代など(20世紀~) Ⅳ」のページの「xvii. ブックガイド、通史など」でSFへのブックガイドとして 『トンデモ本? 違う、SFだ!』(2004) および 『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』(2006)、 また同じページでクトゥルー神話のひとつとして 『ラプラスの魔 ゴーストハンター』(2002) を挙げましたが、さらに; 山本弘、『ギャラクシー・トリッパー美葉 1 10万光年のエスケープ』(角川スニーカー文庫 S601-6)、角川書店、1992 山本弘、『ギャラクシー・トリッパー美葉 2 空の彼方のユートピア』(角川スニーカー文庫 S601-7)、角川書店、1994 山本弘、『ギャラクシー・トリッパー美葉 3 寄り道だらけのオデッセイ』(角川スニーカー文庫 S601-9)、角川書店、1995
山本弘、『時の果てのフェブラリー - 赤方偏移世界 -』(徳間デュアル文庫)、徳間書店、2001 1990年刊本を大幅に加筆修正したもの
山本弘、『神は沈黙せず』、角川書店、2003 山本弘、『審判の日』、角川書店、2004 闇が落ちる前に、もう一度/屋上にいるもの/時分割の地獄/夜の顔/審判の日など、 268ページ。
山本弘、『シュレディンガーのチョコパフェ』(ハヤカワ文庫 JA 914)、早川書房、2008 『まだ見ぬ冬の悲しみも』(2006)に一編加えた増補文庫版 シュレディンガーのチョコパフェ/奥歯のスイッチを入れろ/バイオシップ・ハンター/メデューサの呪文/まだ見ぬ冬の悲しみも/七パーセントのテンムー/闇からの衝動// あとがき/SFとオタクに必要なものの半分くらいは、山本弘に教わった(前島賢)など、 428ページ。
山本弘、『アリスへの決別』(ハヤカワ文庫 JA 1005)、早川書房、2010 アリスへの決別/リトルガールふたたび/七歩跳んだ男/地獄はここに/地球から来た男/オルダーセンの世界/夢幻潜航艇// あとがきなど、 380ページ。 山本弘、『MM9』(創元SF文庫 737-01)、東京創元社、2010 2007年刊単行本の文庫化 同、 『MM9 - インベージョン -』、東京創元社、2011 同、 『MM9 - デストラクション -』、東京創元社、2013 →こちら(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「おまけ」)や、そちら(『A-ko the ヴァーサス』(1990)メモの頁でも挙げました ………………… 水見稜(1957- )には 「バロックなど(17世紀)」のページの「おまけ」で 『夢魔のふる夜』(1983) を挙げましたが、他に; 水見稜、『マインド・イーター』(ハヤカワ文庫 JA 194)、早川書房、1984 野生の夢/おまえのしるし/緑の記憶/憎悪の谷/リトル・ジニー/迷宮// 解説(大野万紀)など、 388ページ。 後に完全版(創元SF文庫、2011)が刊行。上掲書所収のもの以外に; サック・フル・オブ・ドリームス/夢の浅瀬// 創元SF文庫版あとがき/人と宇宙とフィクションをめぐる[実験](飛浩隆)/『マインド・イーター[完全版]』解題(日下三蔵) を加えて全512ページ。 →こちら(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁)や、そちら(劉慈欣『三体』三部作(2006-2010)へのメモの頁)でも挙げました 水見稜、『不在の惑星』(新潮文庫 み 16-1)、早川書房、1985 同、 『星の導師』(新潮文庫 み 16-2)、早川書房、1986 水見稜、『二重戦士のさだめ 回廊世界シリーズ 1』(ハヤカワ文庫 JA 217)、早川書房、1986 同、 『エッダ回廊 回廊世界シリーズ 2』(ハヤカワ文庫 JA 254)、早川書房、1987 水見稜、『食卓に愛を』(ハヤカワ文庫 JA 285)、早川書房、1989 パティの出てくる日/シネマハウスの夜/バルカローレ/オーガニック・スープ/プロンプター/食卓に愛を/アレルギーの彼方に/神の糧// あとがきなど、 302ページ。 水見稜作品の書誌情報については、「水見稜 作品リスト」[ < Sturgeon's Trashcan Online Edition ]を参照 ………………… ひかわ玲子(1958- ); ひかわ玲子、『千の夜の還る処』(ファンタジー・エッセンシャル)、富士見書房、1998 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 ………………… 牧野修(1958- ); 牧野修、『月世界小説』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-7)、早川書房、2015 帯には山田正紀「『神狩り』へのオマージュ」とあり、解説を山田正紀が書いている他、エピグラフには『神狩り』でも用いられていたヴィトゲンシュタインの一文が挙げられています。 本文中では旧字で「神」と記されるそれは、「非言語的存在」とも言い換えられる。 引っ張りだしてみると 牧野修、『リアルヘヴンへようこそ(異形招待席)』(廣済堂文庫 775 ま 4-1)、廣済堂出版、1999 でも異界は「語り得ぬ世界」と呼ばれ、上書きによる現実の改変がモティーフになっていました。 とりわけ後者は著者によって繰り返しとりあげられる主題となっているようで、 牧野修、『MOUSE マウス』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-1)、早川書房、1996 を始めとして、いくつもの作品で見ることができました。 また前者も 牧野修、『忌まわしい匣』(集英社文庫 ま 12-1)、集英社、2003(1999年刊本の文庫化) 所収の「〈非-知〉工場」などで変奏されていました。 他に; 忌まわしい匣 1/おもひで女/瞼の母/B1侯爵夫人/グノーシス心中(→下記参照)/シカバネ日記/甘い血/ワルツ/忌まわしい匣 2/罪と罰の機械/蜜月の法(→下記参照)/翁戦記/電波大戦/我ハ一塊ノ肉塊ナリ/忌まわしい匣 3// 解説(東雅夫)など、 470ページ。 牧野修、『アロマパラノイド 偏執の芳香』(角川ホラー文庫 H 66-2)、角川書店、2001(1999年刊本の改題・文庫化)
牧野修、『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-5)、早川書房、2007 所収の 「 に登場していました(p.241)。
同じモティーフは『忌まわしい匣』の 「蜜月の法」 でも変奏されていました。なお『月世界小説』が山田正紀『神狩り』へのオマージュであるとすれば、この短篇を小松左京「結晶星団」へのオマージュと見なすこともできるかもしれません。 『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』には他にもいろいろとおいしい作品がつまっていますが、その中で 「インキュバス言語」(2000) は言語による世界の終末と再創造をお下劣に描いたものでした(→ここにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」)。 「バロック あるいはシアワセの国」(2000) にはニコラ・フラメル『象形寓意図の書』が言及されたりもする(p.185)〈時の王国〉年代記。 「 は演歌×魔術合戦×クトゥルー神話(→そこを参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」)でした。 他に; 病室にて// 診断;いかにして夢を見るか/夜明け、彼は妄想より 症状;ドギィダディ// 諸例;踊るバビロン// 療法;或る芸人の記録/憑依奇譚/逃げゆく物語の話// 付記・ロマンス法について// 解説(平山夢明)など、 474ページ。 牧野修、『乙女軍曹ピュセル・アン・フラジャーイル』(ソノラマ文庫 ま 3-2)、朝日ソノラマ、2003 に登場する〈記述式無限選択航法〉(pp.63-64、194-195 など)は、 牧野修、『月光とアムネジア』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-4)、早川書房、2006 での〈永劫の記憶に生きるもの〉(pp.246-248)と共振していました。
この他、 牧野修、『王の眠る丘』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-2)、早川書房、2000(1993年刊本の文庫化) と 牧野修、『傀儡后』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-3)、早川書房(2002年刊本の文庫化) には共通して宇宙から飛来して地底に埋もれた何かが影響するというモティーフ、また両作と『MOUSE マウス』3作でいずれも、ウロボロス状の時間環のモティーフが採用されていました。 牧野修、『だからドロシー帰っておいで』(角川ホラー文庫 H 66-3)、角川書店、2002 は『オズの魔法使い』をモティーフにした長篇ですが(→こっちにも挙げておきます:『オズの魔法使』(1939)の頁の「おまけ」)、異世界は風輪、金輪、水輪の名で呼ばれます。須弥山宇宙論とは異なり、上下に重なるものではなく、並列しているようです。それ以外にも仏教関連の言葉が用いられ、また短くはあれ開闢神話も綴られます(p.56)。 『忌まわしい匣』所収の 「グノーシス心中」 ではその題の通りグノーシス主義が言及され(→そっちにも挙げました:「グノーシス諸派など Ⅲ」の頁の「おまけ」)、 また 牧野修、『アシャワンの乙女たち』(ソノラマ文庫 ま 3-3)、朝日ソノラマ、2004 はゾロアスター教の二元論を設定に組みこんでいます(→あっちにも挙げました:「イラン」の頁の「おまけ」)。 クトゥルー神話として上記以外に; 牧野修、「幻影錠」、『ファントム・ケーブル』(角川ホラー文庫 H 66-5)、角川書店、2003、pp.228-242 同書には他に; ファントム・ケーブル/ドキュメント・ロード/怪物癖/スキンダンスの階梯/ヨブ式/死せるヨセフを糧として、 336ページ。 この内「怪物癖」にも類した主題を認めることができるでしょうか。 また「死せるヨセフを糧として」は『月世界小説』同様、山田正紀『神狩り』への応答と見なせるかもしれません。 牧野修、「 牧野修、『呪禁官 百怪ト夜行ス』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2014 なおこの長篇は 牧野修、『呪禁官』(NON・NOVEL 723)、祥伝社、2001 牧野修、『ルーキー 呪禁局特別捜査官』(NON・NOVEL 766)、祥伝社、2003 の前日譚に当たるものです。『ルーキー』では「クトゥルー」の名が出てきますが、邪神ではない。また『呪禁官』には興味深い天使のイメージが登場し、『月世界小説』での黙示録の天使につながっています。 〈2つの世界の間の皮膜〉という設定もありました(pp.280-281)。この設定は 牧野修、『プリンセス奪還 トウキョウ・バトル・フリークス』(ソノラマ文庫 ま 3-1)、朝日ソノラマ、1995 から引き継がれたものです(pp.176-180)。 牧野修、『呪禁官 地獄に堕ちた勇者たち』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2016 先の『呪禁官 百怪ト夜行ス』(2014)の続篇にあたる本作では、観測によって生じる異界〈準世界〉という設定が登場します(とりわけ pp.64-67、また p.98-101 など)。ユゴス星にミ=ゴウその他に加えて、ダンテ『神曲』の地獄がなぞられたりもする。 他に→こなた:『リサと悪魔』(1973)の頁の「おまけ」で次の本に触れました; 牧野修、『蠅の女』(光文社文庫 ま 13-1)、光文社、2004 →そなた:『たたり』(1963)の頁の「おまけ」で挙げたのが; 牧野修、『破滅の箱 トクソウ事件ファイル①』(講談社ノベルズ マH-02)、講談社、2010 牧野修、『再生の箱 トクソウ事件ファイル②』(講談社ノベルズ マH-03)、講談社、2010 牧野修、『万博聖戦』(ハヤカワ文庫 JA マ 5-8)、早川書房、2020
牧野修について→こちらでも挙げました:「オペラ座の裏から(仮)」の頁の「追補の2」 ………………… 大原まり子(1959- ); 大原まり子、『機械神アスラ』(新鋭書下ろしSFノヴェルズ)、早川書房、1984 大原まり子、『タイム・リーパー』、早川書房、1993 大原まり子、『戦争を演じた神々たち』、アスペクト、1994 大原まり子、『戦争を演じた神々たちⅡ』、アスペクト、1997 大原まり子、『アルカイック・ステイツ』、早川書房、1997 ………………… 竹内薫(1960- ); 竹内薫、『シュレ猫がいく! ブレーンワールドへの大冒険』、KKベストセラーズ、2011
平谷美樹(1960- ); 平谷美樹、『ノルンの永い夢』(ハヤカワSFシリーズ Jセレクション)、早川書房、2002 ………………… 小林泰三(1962-2020); 小林泰三、『玩具修理者』(角川ホラー文庫 H 59-1)、角川書店、1999 1996年刊本の文庫化 玩具修理者/酔歩する男// 解説(井上雅彦)など、 224ページ。 小林泰三、『海を見る人』(ハヤカワSFシリーズ Jセレクション)、早川書房、2002 時計の中のレンズ/独裁者の掟/天獄と地国/キャッシュ/母と子と渦を あとがきなど、 350ページ。 小林泰三、『天体の回転について』(ハヤカワSFシリーズ Jセレクション)、早川書房、2008 天体の回転について/灰色の車輪/あの日/性交体験者/銀の舟/300万/盗まれた昨日/時空争奪// あとがきなど、 348ページ。 小林泰三、『天獄と地国』(ハヤカワ文庫 JA 1030)、早川書房、2011 小林泰三、『C市からの呼び声』、2018 ………………… 京極夏彦(1963- ) 京極夏彦、『豆腐小僧双六道中 ふりだし 本朝妖怪盛衰録』、講談社、2003 クライマックスは感動的でした。 京極夏彦、『豆腐小僧双六道中 おやすみ 本朝妖怪盛衰録』、講談社、2011 同じ著者による→こちらも参照:「〈怪奇〉と〈ホラー〉など、若干の用語について」の頁 ………………… 菅浩江(1963- ); 菅浩江、『オルディコスの三使徒』(全3巻)(角川スニーカー文庫 20-3, 4, 5)、角川書店、1992-1995 菅浩江、『氷結の魂』(上下)(TOKUMA NOVELS)、徳間書店、1994 菅浩江、『不屈の女神 ゲッツェンディーナー』(角川スニーカー文庫 20-6)、角川書店、1995
上の作品はいずれもいわゆるファンタジーですが、次はSFです; 菅浩江、『プレシャス・ライアー』(光文社文庫 す 9-2)、光文社、2006 2003年刊本の文庫化 また→こちら(:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」や、そちら(「津の築山遊具など」の頁の「追補」)、またあちら(「オペラ座の裏から(仮)」の頁中)、ここ(「ホワイト・キューブ以前の展示風景:孫引きガイド」の頁の「追記の4」)も参照ください ………………… 早瀬乱(1963- ); 早瀬乱、『レテの支流』(角川ホラー文庫 H 110-1)、角川書店、2004 ………………… 太田健一(1964- ); 太田健一、『脳細胞日記』、福武書店、1989 脳細胞日記/人生は擬似体験ゲームなど、 216ページ。 ………………… 神坂一(1964- ); 神坂一、『スレイヤーズ!』(富士見ファンタジア文庫 20-1)、富士見書房、1990 ………………… 法月綸太郎(1964- ); 法月綸太郎、『ノックス・マシン』(角川文庫 の 6-3)、角川書店、2015 2013年刊本の文庫化 ノックス・マシン/引き立て役倶楽部の陰謀/バベルの牢獄/論理蒸発 - ノックス・マシン2// あとがき/解説(杉江松恋)など、 240ページ。
法月綸太郎、『怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関』(講談社文庫 の 7-14)、講談社、2017 2015年刊本の文庫化
瀬名秀明(1968- ); 瀬名秀明、『ブレイン・ヴァレー』(上下)、角川書店、1997 ………………… 谷川流(1970- ); 谷川流、『学校を出よう!』(電撃文庫 た-17-1)、アスキー・メディアワークス、2003 谷川流原作の『涼宮ハルヒ』シリーズ(2003- )のアニメ化、『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006,2009)第2期中の第12話-19話「エンドレスエイト」を主題とするのが; 三浦俊彦、『エンドレスエイトの驚愕 ハルヒ@人間原理を考える』、2018 ………………… 酉島伝法(1971- ); 酉島伝法、『皆勤の徒』(創元SF文庫 SF と 1-1)、東京創元社、2015 序章/断章 皆勤の徒// 断章 断章 断章 流刑// 終章// 解説(大森望)など、 406ページ。 2013年刊本の文庫化 著者による挿絵付き 酉島伝法、『宿借りの星』(創元日本SF叢書 11)、東京創元社、2019 著者による挿絵付き 酉島伝法、『オクトローグ 酉島伝法作品集成』、早川書房、2020 解説(大森望)など、 312ページ。 著者による挿絵付き 酉島伝法、『るん(笑)』(集英社文庫 と 34-1)、集英社、2023 三十八度通り/千羽びらき/猫の舌と宇宙耳// 解説(久坂部羊)など、 272ページ。 2020年刊本の文庫化 酉島伝法、「四海文書注4注解抄」、樋口恭介編、『異常論文』(ハヤカワ文庫 JA ヒ 6-2 / JA1500)、早川書房、2021、pp.469-521 円城塔×酉島伝法、「対談;奇書は(人間にしか)書けない」、『ユリイカ』、no.806、vol.55-9、2023.7:「特集 奇書の世界」、pp.42-55 本頁下掲の円城塔のところにも挙げておきます→こちら ………………… 東浩紀(1971- ); 東浩紀、『クォンタム・ファミリーズ』、新潮社、2009 本書について論じたもの; 加藤夢三、補論i 存在すること」の条件 - 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』の量子論的問題系」、『合理的なものの詩学 近現代日本文学と理論物理学の邂逅』(ひつじ研究叢書〈文学編〉 12)、ひつじ書房、2019、pp.306-329 はじめに/量子テクノロジーの到達地点/「計算」の理念/汐子は「存在」するか/おわりに 加藤夢三、「第10章 東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』 - あれも「私」だったのか」、『並行世界の存在論 現代日本文学への招待』、ひつじ書房、2022、pp.121-133 「量子脳計算機科学」の意義/『ミスター・ノーバディ』との比較/「存在論的並行世界」の承認 ………………… 円城塔(1972- ); 円城塔、Self-Reference Engine (ハヤカワ文庫 JA 985)、早川書房、2010 2007年刊本の文庫化 本書について論じたもの; 加藤夢三、補論ii 自己言及とは別の仕方で - 円城塔『Self-Reference ENGINE』と複雑系科学」、『合理的なものの詩学 近現代日本文学と理論物理学の邂逅』(ひつじ研究叢書〈文学編〉 12)、ひつじ書房、2019、pp.330-353 はじめに/「私」語りの作法/生成変化する「私」へ/生命モデルとしての多元宇宙/おわりに 加藤夢三、「第8章 円城塔『Self-Reference ENGINE』 - 「現実」はほんとうにひとつなのか」、『並行世界の存在論 現代日本文学への招待』、ひつじ書房、2022、pp.93-105 「私とは何か」という問いの不可能性/並行世界の「私」/多元宇宙という戦略 円城塔、Boy's Surface (ハヤカワ文庫 JA 1020)、早川書房、2011 2008年刊本の文庫化 Boy's Surface / Goldberg Invariant / Your Heads Only / Gernsback Intersection // What is the Name of This Rose など、 292ページ。 円城塔、『オブ・ザ・ベースボール』(文春文庫 え 12-1)、文藝春秋、2012 2008年刊本の文庫化 オブ・ザ・ベースボール/つぎの著者につづく// 解説(沼野充義)など、 208ページ。 円城塔、『烏有此譚』、講談社、2009 円城塔、『後藤さんのこと』(ハヤカワ文庫 JA 1062)、早川書房、2012 2010年刊本の文庫化 後藤さんのこと/さかしま/考速/The History of the Decline and Fall of the Galactic Empire /ガベージコレクション/墓標天球// 解説(巽孝之)//[付録] INDEX など、 272ページ。 円城塔、『これはペンです』、新潮社、2011 これはペンです/良い夜を持っている、など、 176ページ。 円城塔、『道化師の蝶』、講談社、2012 道化師の蝶/松ノ枝の記など、 176ページ。 円城塔、『バナナ剥きには最適の日々』、早川書房、2012 パラダイス行/バナナ剥きには最適の日々/祖母の記憶/AUTOMATICA/equal/捧ぐ緑/Jail Over/墓石に、と彼女は言う/エデン逆行など、 200ページ。 伊藤計劃×円城塔、『屍者の帝国』、河出書房新社、2012 プロローグ部分を執筆して伊藤計劃が逝去してしまったため、第1部以降を円城塔が完成させたという作品。 ホームズと出会う前のワトソンを主人公に、ヴァン・ヘルシング、フランケンシュタインの怪物(→こちら(「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「おまけ」や、そちら(『フランケンシュタイン』(1931)の頁の「おまけ」の関係です)、ハダリー、レット・バトラー、アリョーシャ・カラマーゾフ、フライデーなどなどの人物が登場。星の智慧派とプロヴィデンスの教会(→あちらの関係です:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」)、『ジャーンの書』(→ここの関係です:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「x. ブラヴァツキーと神智学など」)なんてのも出てきます。 他の美術品の題に混じってモローの《オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘》も挙げられていたりする(p.302→そこを参照:モロー《オルペウス》(1865)の頁)。 →あそこにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 円城塔、『シャッフル航法』(河出文庫 え7-2)、河出書房新社、2018 2015年刊本の文庫化 内在天文学/イグノラムス・イグノラビムス/シャッフル航法/ 巻末エッセイ(最果タヒ)など、 356ページ。 円城塔、『文字渦』、新潮社、2018 文字渦/緑字/闘字/梅枝/新字/微字/種字/誤字/天書/金字/幻字/かな// 引用・参考文献など、 304ページ。 →こちらでも挙げました:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 円城塔、「決定論的自由意志利用改変攻撃について」、樋口恭介編、『異常論文』(ハヤカワ文庫 JA ヒ 6-2 / JA1500)、早川書房、2021、pp.13-32 円城塔が脚本を担当したアニメ; 『ゴジラS.P.〈シンギュラ・ポイント〉』(全13話)、2021.4~6、監督:髙橋敦史 →下掲のアニメのところにも挙げておきます(「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」) 小説版が; 円城塔、『ゴジラ S.P〈シンギュラポイント〉』、集英社、2022
円城塔×酉島伝法、「対談;奇書は(人間にしか)書けない」、『ユリイカ』、no.806、vol.55-9、2023.7:「特集 奇書の世界」、pp.42-55 本頁上掲の酉島伝法のところにも挙げておきます→こちら 円城塔、『ムーンシャイン』、東京創元社、2024 パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語(2006)/ムーンシャイン(2008)/遍歴(2017)/ローラのオリジナル(2024)// あとがきなど、 248ページ。 円城塔、『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』、文藝春秋、2024 →「仏教 Ⅱ」の頁の「おまけ」でも挙げました。 ………………… 舞城王太郎(1973- ); 舞城王太郎、『ディスコ探偵水曜日』(上下)、新潮社、2008 本書について論じたもの; 加藤夢三、「第9章 舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』 - 探偵は世界を創造する」、『並行世界の存在論 現代日本文学への招待』、ひつじ書房、2022、pp.107-119 「世界の形」を変えるということ/「本格ミステリ」の文法/世界を作ること」のパラドックス ………………… うえお久光(1974- ); うえお久光、『紫色のクオリア』(電撃文庫 う-1-24)、アスキー・メディアワークス、2009 ………………… 海猫沢めろん(1975- ); 海猫沢めろん、「アリスの心臓」、SFマガジン編集部編、『ゼロ年代SF傑作選』(ハヤカワ文庫 JA え 2-1)、早川書房、2010、pp.189-248 初出は『SFマガジン』、2008年2月号 ちなみにこの短篇のことを知ったのは; 浅見克彦、『響きあう異界 始源の混沌 神の深淵 声の秘義』、せりか書房、2012、pp.56-59 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xvii. ブックガイド、通史など」 ………………… 高島雄哉(1977- ); 高島雄哉、『ランドスケープと夏の定理』(創元日本SF叢書 09)、東京創元社、2018 ランドスケープと夏の定理/ベアとリスの傷つかない戦場/楽園の速度
森見登美彦(1979- ); 森見登美彦、『四畳半神話体系』(角川文庫 も 19-1)、角川書店、2008 2005年刊本の文庫化 テレビアニメ版(2010、監督:湯浅政明)も必見 ………………… 新城カズマ; 新城カズマ、『サマー/タイム/トラベラー』(1-2)(ハヤカワ文庫 JA 745/803)、早川書房、2005 →こちらでも少し触れています:「世界の複数性など」の頁 ………………… 森田季節(1984- ); 森田季節、『不動カリンは一切動ぜず』(ハヤカワ文庫 JA 1010)、早川書房、2010 ………………… 黒石 黒石迩守、『ヒュレーの海』(ハヤカワ文庫 JA 1253)、早川書房、2016
伴名練、「なめらかな世界と、その敵」、『なめらかな世界と、その敵』(ハヤカワ文庫 JA1518 / ハ 11-6)、早川書房、2022、pp.7-65 2019年刊本の文庫化 全体の目次は; なめらかな世界と、その敵/ゼロ年代の臨界点/美亜羽へ贈る拳銃/ホーリーアイアンメイデン/シンギュラリティ・ソヴィエト/ひかりより速く、ゆるやかに// 解説(斜線堂有紀)/あとがきにかえて/文庫版によせて、など、 464ページ。
草野 草野原々、『最後にして最初のアイドル』(ハヤカワ文庫 JA 1314)、早川書房、2018 最後にして最初のアイド/エヴォリューションがーるず/暗黒声優
草野原々、『大進化どうぶつデスゲーム』(ハヤカワ文庫 JA 1371)、早川書房、2019
草野原々、『大絶滅恐竜タイムウォーズ』(ハヤカワ文庫 JA 1409)、早川書房、2019
草野原々、「世界の真理を表す五枚のスライドとその解説、および注釈」、樋口恭介編、『異常論文』(ハヤカワ文庫 JA ヒ 6-2 / JA1500)、早川書房、2021、pp.91-108 ………………… 川野芽生、『月面文字翻刻一例』、書肆 月面文字翻刻一例;月面文字翻刻一例/月の鱗粉/水死/月の夜に/闇の夜に/廃世/月よりもやすらかに/闇の世に貴方は/7やわらかい兄/遠き庭より// 眠られる夜と昼のための物語;不寝番/みどりの狼/陽宮/シメール、帰還兵/上陸/鳥と男と/棲まうもの/塔/黄金の鬣/火とカサンドラ// 本盗人;本盗人/花兵/水墓/多情/砂の両手/ものがたりたちの森/女の子たちは工場を出て/薔薇の治世とその再来/いつかゆく水辺へ/星々の沈黙/ やまなみ/雑草のように/楽園より/人形遣い/水宴// 桜前線異状なし;ごっこ遊び/雑踏の中で/抽斗/砂味/雨の降る場所/柘榴石の夜に/夢のなかで/夏より夏/夏の雨降る/昼の交錯/眠りの地上階/逃亡/さよなら鳥たち/桜前線異状なし// 蟲科病院;天屍節/蟲科病院// おぼえがきなど、 222ページ。 最後の二篇のみ短篇、それ以外は掌篇。 「棲まうもの」→こちら(「階段で怪談を」の頁の「文献等追補」の「その他、フィクションから」) 「天屍節」→そちら(「天使、悪魔など」の頁の「おまけ」) にも挙げておきます。前者では 川野芽生、『奇病庭園』、文藝春秋、2023 にも触れました。 ………………… この他、アンソロジーで; 井上雅彦監修、『GOD 異形コレクションXII』(廣済堂文庫 い 6-12)、廣済堂出版、1999 編集序文(井上雅彦)// Sacrament;その夏のイフゲニア(安土萌)// Almighty;冷凍みかん(恩田陸)/神様助けて(笹山量子)/遊神女(横田順彌)// 神犬(TOMO)// The sacred space;神佑(小中千昭)/茜村より(倉阪鬼一郎)/シャッテンビルト伯爵(小沢章友)// Nirvana;白の果ての扉(竹本健治)// Miracle;献身(久美沙織)/ Icon;下水道(北原尚彦)/大黒を探せ!(大場惑)// Stigmata;DOG(竹河聖)// Apocalypse;バビロンの雨(早見裕司)/ドギィダディ(牧野修)/怪獣ジウス(田中啓文)// Day And Night Do Not Love Each Other(マーティン・エモンド)// Sacrament;初恋(田中哲弥)// Myth;ゼウスがくれた(山下定)/生け贄(ひかわ玲子)/小さな祠(加門七海)/夢みる天国(井上雅彦)/サラ金から参りました(菊地秀行)// 扉・各短篇扉イラストレーション(松木靖明)など、 652ページ。 井上雅彦監修、『進化論 異形コレクションXXXVI』(光文社文庫 い 31-22)、光文社、2006 編集序文(井上雅彦)// 神の右手(藤崎慎吾)/魚舟・獣舟(上田早夕里)/罠の前でひざまずいて(西崎憲)/量子感染(平谷美樹)/娘の望み(八杉将司)/うしろへむかって(井上雅彦)/ バード・オブ・プレイ(多岐亡羊)/希望的な怪物 Hopeful Monster(小中千昭)/読むべからず(飛鳥部勝則)/ランチュウの誕生(牧野修)/この島にて(朝松健)/ 選考を終えて(井上雅彦)// 扉・各短篇扉イラストレーション(江本創)など、 556ページ。 樋口恭介編、『異常論文』(ハヤカワ文庫 JA ヒ 6-2 / JA1500)、早川書房、2021 異常論文・巻頭言(樋口恭介)// 決定論的自由意志利用改変攻撃について(円城塔)/空間把握能力の欠如による次元拡張レウム語の再解釈およびその完全な言語的対称性(青島もうじき)/インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ(陸秋槎)/掃除と掃除用具の人類史(松崎有理)/世界の真理を表す五枚のスライドとその解説、および注釈(草野原々)/INTERNET2(木澤佐登志)/裏アカシック・レコード(柞刈湯葉)/フランス革命最初期における大恐怖と緑の人々問題について(高野史緒)/『多元宇宙的絶滅主義』と絶滅の遅延 - 静寂機械・遺伝子地雷・多元宇宙モビリティ(難波優輝)/『アブデエル記』断片(久我宗綱)/火星環境下における宗教性原虫の適応と分布(柴田勝家)/SF作家の倒し方(小川哲)/第一四五九五期〈異常SF創作講座〉 最終課題講評(飛隆浩)/樋口一葉の多声的エクリチュール - その方法と起源(倉数茂)/ベケット講解(保坂和志)/ザムザの羽(大滝瓶太)/虫→……(麦原遼)/オルガンのこと(青山新)/四海文 なぜいまわたしは 688ページ。 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 |
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xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他 (順不同なので一覧は五十音順で)
これまでのおまけコーナー等に挙げてきた漫画で、宇宙論的なイメージに交わるものとして 「エジプト」のページの「おまけ」から 長岡良子、『ナイルのほとりの物語』(1993-1998) 「イラン」のページの「おまけ」から 諏訪緑、『西の国の物語 ~ペルシア神話より~』(2010) 同、 『砂漠の花の物語 ~ペルシア神話より 2~』(2012) 「インド」のページの「おまけ」から 佐藤史生、『ワン・ゼロ』(1985-1986)、他 「仏教 Ⅱ」のページの「おまけ」で 荻野真、『孔雀王』(1986-1990) 「日本 Ⅱ」のページの「おまけ」で 水樹和佳子、『イティハーサ』(2000) 岡野玲子、原作:夢枕獏、『陰陽師』(1993~2005) 星野之宣、『ヤマタイカ』(1987~1991) 「近代など(20世紀~) Ⅳ」のページの「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」でクトゥルー神話に関連して 矢野健太郎、『ラミア 邪神伝説シリーズ 1』(1989)、 『ダーク・マーメイド 邪神伝説シリーズ 2』(1990)、 『ラスト・クリエイター 邪神伝説シリーズ 3』(1991)、 『コンフュージョン 邪神伝説シリーズ 4』(1993)、 『リ・バース 邪神伝説シリーズ 5』(1993) および 後藤寿庵、『アリシア・Y』(1994) などなど、また ………………… 石ノ森章太郎については、「メソポタミア」のページの「おまけ」で 『ギルガメッシュ』(1976-1977) また『サイボーグ009』シリーズから「北欧、ケルト、スラヴなど」のページの「おまけ」で 「エッダ(北欧神話)編」(1976) 「アメリカ大陸など」のページの「おまけ」で 「アステカ編」(1979) 「アフリカ」のページの「おまけ」で 「 「メソポタミア」のページの「おまけ」で 「イシュタルの 「エジプト」のページの「おまけ」で 石ノ森章太郎、「ファラオ・ウイルス編」(1980) 「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で 石ノ森章太郎・小野寺丈、『サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD'S WAR』(2012) などを挙げてきましたが、やはり『サイボーグ009』シリーズから 石ノ森章太郎、「編」、『サイボーグ009 23 天使編』(秋田文庫 5-32)、秋田書店、2004 初出は1969 石ノ森章太郎、「神々との闘い編」、『サイボーグ009 21 神々との闘い編』(秋田文庫 5-19)、秋田書店、1995 初出は1969-1970 石ノ森章太郎、「ザ・ディープ・スペース編」、『サイボーグ009 17 ザ・ディープ・スペース編』(秋田文庫 5-17)、秋田書店、1995 初出は1980-1981 石ノ森章太郎、「時空間漂流民編」、『サイボーグ009 19 時空間漂流民編』(秋田文庫 5-21)、秋田書店、1998 初出は1985-1986 ………………… 永井豪については、 「グノーシス諸派など」のページの「おまけ」で 『魔王ダンテ』(1973) 「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で 『デビルマンレディー 7』(1999) に触れましたが、やはり 永井豪、『デビルマン』(全5巻)(講談社コミックス KC 176/177/189/198/207)、1972-1973 →こちらにも挙げておきます:「天使、悪魔など」の頁の「ii. 悪魔など」の冒頭 上掲の 『デビルマンレディー』は全17巻、1997-2000 で、続篇ということになりますが、『デビルマン』にはこれ以外にもいろいろとヴァージョンがあるようで、とりあえず; 原作:永井豪、漫画:衣谷遊、『AMON デビルマン黙示録』(全6巻)(マガジンZKC KCZ0008/0040/0066/0104/0136/0169)、講談社、2000-2004 ちなみに『魔王ダンテ』にもニュー・ヴァージョンがあって、こちらは 永井豪、『魔王ダンテ』(全4巻)(マガジンZKC KCZ0095/0112/0134/0156)、講談社、2002-2004 ………………… 石川賢については、 「仏教 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『虚無戦記』(2002)、 「中国 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『禍 MAGA』(2000) を挙げましたが、他に; 石川賢、『魔獣戦線』(全4巻)(パワァ コミックス PC051/064/074/078)、双葉社、1976-1977 正規の続篇が; 同、 『真説 魔獣戦線』(全4巻)(チャンピオンREDコミックス)、秋田書店、2003-2004 原作:辻真先、作画:石川賢、『聖魔伝』(SUN SPECIAL COMICS)、朝日ソノラマ、1992 初出は1976-1979 以下3篇はいずれも、原作にない魔界論を設定に組みこんでいます; 原作:山田風太郎、作画:石川賢、『魔界転生』(講談社漫画文庫 い 2-6)、講談社、1998 初出は1987 石川賢、『魔空八犬伝』(全3巻)(講談社漫画文庫 い 2-7~9)、講談社、1999 初出は1988 石川賢、『マンガ 神州纐纈城 国枝史郎「神州纐纈城」より』(上下)(講談社漫画文庫 い 2-12/13)、講談社、2006 初出は2004 ………………… 萩尾望都については、 原作・光瀬龍、『百億の昼と千億の夜』(1977/1978) に原作といっしょにあちこちで登場してもらいましたが、オリジナルとして; 萩尾望都、『銀の三角』、早川書房、1984 萩尾望都、『スター・レッド』(全3巻)(フラワーコミックス FC-581-583)、小学館、1980 萩尾望都、『マージナル』(全5巻)(プチコミックス FC-581-583)、小学館、1986-1987 萩尾望都、『バルバラ異界』(全4巻)(fsコミックス fsc-041-044)、小学館、2003-2005 ………………… 山岸凉子については、 「エジプト」のページの「おまけ」で 『ツタンカーメン』(2002) 「イシス」および「ハトシェプストⅠ/Ⅱ」、『イシス』(2003) 「日本 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『 『日出処の天子』(1980~1984) 「北欧、ケルト、スラヴなど」のページの「おまけ」で 『妖精王』(1977-1978) 「怪奇城の高い所(後篇) - 塔など」のページで 「ラプンツェル・ラプンツェル」(1974) などに登場願いました。 ………………… 諸星大二郎については、 「メソポタミア」のページの「おまけ」で 「ギルガメシュの物語」、『巨人譚』(2008) 「仏教 Ⅱ」のページの「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」の冒頭で 『暗黒神話』(1977) 「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」のページの「おまけ」で 『マッドメン 完全版』(1985/1991) 「中国 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『孔子暗黒伝』(1978) 「桃源記」(1980) 『無面目・太公望伝』(初出は1987~1988) 「 『異怪録 諸怪志異(一)』(1989)、 『壺中天 諸怪志異(二)』(1991)、 『鬼市 諸怪志異(三)』(1999)、 『燕見鬼 諸怪志異(四)』(2005) 『碁娘伝』(2001) 『西遊妖猿伝 大唐篇』(1998~2000)、『西遊妖猿伝 西域篇』(2009~) 『私家版鳥類図譜』(2003)中の「第3羽 鵬の墜落」 「日本 Ⅱ」のページの「おまけ」で 『妖怪ハンター』シリーズ(1978~)、 『稗田のモノ語り 魔障ヶ岳』(2005) 『徐福伝説』(1979) 『海神記』(2007) 「アフリカ」のページの「おまけ」で 「砂の巨人」、『巨人譚』(2008) 後に「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」のページの「おまけ」で 『栞と紙魚子』シリーズ(1996~2008) 「階段で怪談を」のページの「文献等追補」で 『BOX ~箱の中に何かいる~』(2016~2017) 同じく→「階段で怪談を」のページの「文献等追補」で、また→「寄木細工、透視画法、マッツォッキオ、留守模様 - 幻想絵画の周辺(仮)より」のページの始めの方、さらに→「怪奇城の地下」の頁の「2 地中世界諸相」や、「『Meigaを探せ!』より、他」中の「『ヘル・レイザー』 1987 『ヘルレイザー2』 1988 『ヘルレイザー3』 1992 『ヘルレイザー4』 1996」の頁(→こちら)にも登場。 「ヨシコちゃんと首たち」(1979) 「Gの日記」(2002)、「トゥルーデおばさん」(2004) モロー《一角獣たち》のページで 「ユニコーン狩り」(1980) 『ドラキュラとせむし女』(1945)および『オズの魔法使』(1939)双方のページの「おまけ」で 「ドロシーの靴 または虹の彼方のぼく」(2019) 『血ぬられた墓標』(1960)の頁の「追補 2」で 「幽霊見物」(2015)および「空気のような・・・」(2018) 『回転』(1961)の頁の「おまけ」で 『アリスとシェエラザード~仮面舞踏会~』(2024)の「第15話 猫の交霊会」および「第16話 境界の小屋」 「怪奇城の廊下」の頁で 『アリスとシェラザード』(2022)の「第1話 ファーストネームで呼ばないで」 「ホワイト・キューブ以前の展示風景:孫引きガイド」の頁の「追記の4」で 「失楽園」(1978) 「怪奇城の高い所(後篇) - 塔など」の頁で 「ラプンツェル」(2004 および 2005) などなど、さんざん登場いただきましたが、宇宙論がらみという点では、まずは『暗黒神話』と 『孔子暗黒伝』となるでしょうか。 また『私家版鳥類図譜』(2003)中の「第4羽 塔に飛ぶ鳥」は、ボルヘス「バベルの図書館」(1941)、山尾悠子「遠近法」(1977)、あるいは荒巻義雄『時の葦船』(1975)中の「白い環」あたりと比較できそうです。「塔に飛ぶ鳥」はまた、 「夢の木の下で」(1997)、『壁男』(双葉文庫名作シリーズ も 09-04)、双葉社、2007、pp.139-172 での世界像に並行しています(「荒れ地にて (遠い国から)[第四信]」、同書、247-270 中の pp.260 以下で「夢の木の下で」の世界のその後が語られます)。 ちなみに「夢の木の下で」の世界が思いださせたのは、 白土三平、『忍法秘話 2 スガルの巻』(ゴールデン・コミックス)、小学館、1968、pp.5-88:「第1-2章 はごろも(1-2)」 でした。ついでにやはり「はごろも」を思い起こさせたのが 『スピリッツ・オブ・ジ・エア』、1989、監督:アレックス・プロヤス (→こちらでも触れました:「エジプト」の頁の「おまけ」) さらに; アーサー・C・クラーク、山高昭訳、「暗黒の壁」(1949)、『天の向こう側』、1984 ………………… 以上の他にもいろいろあることと思いますが、とりあえず思い浮かんだものから; 山本鈴美香、『H2O! 前代未聞!!』(集英社漫画文庫 100)、集英社、1979 初出は1976~1977 手塚治虫、『火の鳥 2 未来編』(月刊マンガ少年別冊)、朝日ソノラマ、1978 倉多江美、『宇宙を作るオトコ』(サンコミックス)、朝日ソノラマ、1980 同じ著者による→こちらも参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 大友克弘、『AKIRA』(全6巻)(KC DELUX 11-14, 166, 339)、講談社、1984-1993 宮崎駿、『風の谷のナウシカ』(全7巻)(ANIMAGE COMICS ワイド版)、徳間書店、1984-1995 原作:菊地秀行、漫画:細馬信一、『魔界都市ハンター』(全17巻)(少年チャンピオン・コミックス)、秋田書店、1986-1989 →こちらでも少し触れています:「世界の複数性など」の頁中 原作:菊地秀行、漫画:細馬信一、『魔界学園』(全21巻)(少年チャンピオン・コミックス)、秋田書店、1990-1993 菊地秀行について→こちらも参照:本頁上掲「菊地秀行」の項 楳図かずお、『14歳』(全13巻)(小学館文庫 う A-51-63)、小学館、2001-2002 初出は1990~1995 →こちらで少し触れています:「世界の複数性など」の頁中 士郎正宗、『仙術超攻殻オリオン』、青心社、1991 坂田靖子、『星食い』(サンコミックス・ストロベリー・シリーズ)、朝日ソノラマ、1983 表題作について→こちらで触れました:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「ブラックウッド」の項/ブラックウッド『妖精郷の囚れ人』に関して 坂田靖子、『闇夜の本』(全3巻)(サンコミックス・ストロベリー・シリーズ)、朝日ソノラマ、1983-1985 第1巻所収の「part 3 非常識な死体」について→こちら(『幽霊西へ行く』(1935)の頁の「Cf.」)で、 第1巻所収の「part 4 ジュラ」について→そちら((『キャットピープルの呪い』(1944)の頁の「おまけ」)で触れました。 第2巻所収の「浸透圧Ⅱ」から一文をエピグラフにしたことがあります(p.116) →「〈移動〉展の会場を移動しおわっても迷子でありつづけるためのガイド」、『ひる・ういんど』、no.62、1998.3.20 [ < 三重県立美術館のサイト ]。 武内直子、『美少女戦士セーラームーン』(全18巻)(講談社コミックスなかよし)、講談社、1992-1997 五十嵐大介、『はなしっぱなし』(上下)(九龍コミックス)、河出書房新社、1995-96/2004 五十嵐大介、『魔女』(第1-2集)(IKKI COMIX IKKI 461-462)、小学館、2004-05 五十嵐大介、『海獣の子供』(全5巻)(IKKI COMIX IKKI 368-369, 422,470,590)、小学館、2007-12 →こちらにも挙げています:「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他「」の頁の「おまけ」 五十嵐大介、『SARU』(上下)(IKKI COMIX IKKI 497,518)、小学館、2010 →こちら(「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ」)や、またあちら(「仏教 Ⅱ」の頁の「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」の冒頭)にも挙げています 五十嵐大介、『ディザインズ』(全5巻)(アフタヌーンKC)、講談社、2016-2019 テーマは〈 「源流となる」(帯より)短篇は; 五十嵐大介、『ウムヴェルト 五十嵐大介作品集』(アフタヌーンKC 1547)、講談社、2017 の表題作(2014、pp.129-194)。そこでも「神の 〈 ユクスキュル/クリサート、日高敏隆・羽田節子訳、『生物から見た世界』(岩波文庫 青943-1)、岩波書店、2005 (原著は Jacob von Uexküll / Georg Kriszat, Streifzüge durch die Umwelten von Tieren und Menschen, 1934/1970) など参照 弐瓶勉、『 →こちらでも触れています:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」 伊藤潤二、『うずまき』(BIG COMICS WIDE)、小学館、2000 →こちらにも挙げておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」。また→そちらでも触れています:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」 荒木飛呂彦、『ジョジョの奇妙な冒険 40 Part 6 ストーンオーシャン 1』(集英社文庫(コミック版) あ 41-43)、集英社、2008 ~ 『ジョジョの奇妙な冒険 50 Part 6 ストーンオーシャン 11』(あ 41-53)、2009 2000~2003年連載、同2000~2003年コミックス版刊本の文庫化
画:志水アキ、作:奥瀬サキ、『夜刀の神つかい』(全12巻)(BIRZ COMICS)、幻冬舎コミックス、2002-2007 初出は1999-2007 宇宙論的なヴィジョンが出てくるのは後半、第8巻以降です。 高遠るい、『SCAPE-GOD』(DENGEKI COMICS C161-1)、メディアワークス、2007 高遠るい、『ミカるんX』(全8巻)(チャンピオンREDコミックス)、秋田書店、2008-2011 →こちら(「ユダヤ Ⅲ」の頁の「おまけ」)や、そちら(「グノーシス諸派など」の頁の「余談 イスカリオテのユダなど」の冒頭)、またあちら(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「おまけ」)にもにも挙げておきます KAKERU、『魔法少女プリティ☆ベル』(全28巻)(BLADE COMICS)、マッグガーデン、2010-2019
岩原裕二、『Dimension W』(第1巻~第10巻:未完)(ヤングガンガンコミックスSUPER)、スクウェア・エニックス、2012-2016 追補:2019年8月、全16巻で完結しました 宇宙論的設定はとりわけ第4巻(2013)、第9巻(2015)などに出てきます。また第10巻(2016)の「巻末ミニコーナー」(pp.226-227)、第16巻(2019) pp.137-139 および「あとがき」も参照。 →こちらにも挙げておきます:「世界の複数性など」の頁中 TVアニメ版は; 『Dimension W』(全12話)、2016.1~3、監督:亀井幹太 つばな、『第7女子会彷徨 7』(RYU COMICS)、徳間書店、2014 の大部分を占める「第51話 幾重不明回廊」 同じ著者による→こちらを参照:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 いがらしみきお、『Sink [シンク]』(全2巻)(BAMBOO COMICS)、竹書房、2002, 2005 いがらしみきお、『I [アイ]』(全3巻)(IKKICOMIX)、小学館、2011, 2012, 2013 * カヴァ-や扉等に記されたタイトルは筆記体・小文字の "l" (エル)に見えます 石川雅之、『惑わない星]』(1~7)(モーニングKC)、講談社、2016~2022(第7巻、2023/03/10現在 追補:2024/08/22、第9巻で完結) この作品のことは スティーヴン・シャヴィロ、上野俊哉訳、『モノたちの宇宙 思弁的実在論とは何か』、2016、「訳者解説 - なぜホワイトヘッドか?」、pp.234-236、p.241 で知りました。 バンド・デシネから→こちら(「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁の末尾)や、そちら(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)を参照 ………………… アニメからもいろいろあることでしょうが、こちらも思い浮かぶ範囲で; 『伝説巨神イデオン』、TV版(全39話):1980.5~1981.1、劇場版:1982、監督:富野喜幸 押井守については、 「インド」のページの「iv. 象・亀・蛇など」で 『うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー』、1984 を挙げましたが、他に 『天使のたまご』、1985 →こちらにも挙げています:「天使、悪魔など」の頁の「i. 天使など」の冒頭 『迷宮物件 File 538(トワイライトQ 2)』、1987 『トップをねらえ!』(全6話)、1988-89、監督:庵野秀明 同じ監督による 『新世紀エヴァンゲリオン』(全26話)、TV版:1995.10~1996.3 劇場版:『Air/まごころを、君に』、1997 は「ユダヤ Ⅲ」のページの「おまけ」で触れました。そこでも挙げた 大瀧啓裕、『エヴァンゲリオンの夢 使徒進化論の幻影』、東京創元社、2000 や、「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で挙げた 永瀬唯、「喪失の荒野 そして も参照。また 漫画/貞本義行、原作/GAINAX(第10巻まで):GAINAX・カラー(第11巻):カラー・GAINAX(第12-13巻):カラー(第14巻)、『新世紀エヴァンゲリオン』(全14巻)(角川コミックス・エース KCA 12-1~12、15、17)、角川書店、1995~2014 →「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁でも触れました ちなみに、 『仮面ライダー といえばラストのボーイズ・ラヴ風の場面が印象的でしたが、 進化の権利を獲得するための闘争という設定は『エヴァンゲリオン』に通じるところがありました。 相通じる設定が 『ぼくらの』(TVアニメ版、全24話)、2007.4~9、監督:森田宏幸 では、多世界規模に拡大されていました。 鬼頭莫宏による原作の漫画(2004-2009)は未見なのですが、 アニメ版第13話「地球」で、 分岐した平行世界間でそれぞれの可能性を競って闘争が行なわれるという設定が物語られます。 いわゆる平成仮面ライダーに戻ると、そういえば 『仮面ライダーアギト』(全51話)、2001.1~2002.1、監督:田﨑竜太、他 の設定はいわゆるグノーシス主義を思わせるものでした。 切通理作、『特撮黙示録 1995-2001』(オタク学叢書 VOL.9)、太田出版、2002、pp.404-410。 藤田直哉、「違和感の勝利 『仮面ライダーアギト』はなぜ傑作か」、『ユリイカ』、no.615、2012年9月臨時増刊号:「総特集 平成仮面ライダー」、pp.167-169。 また、 『ウルトラマンティガ』(全52話)、1996.9~1997.8、監督:松原信悟、他 のクライマックスがクトゥルー神話に由来することはよく知られていますが(切通理作、『地球はウルトラマンの星』、ソニー・マガジンズ、2000、p.44)、 『ウルトラマンガイア』(全51話)、1998.9~1999.8、監督:村石宏實、他 の「根源的破滅招来体」というのも、面白いイメージでした(切通理作、同上、pp.44-45)。第47話では「人間が宇宙を蝕んでいるウイルスだというのか」なんて台詞もありました。 『A-ko The ヴァーサス BATTLE 1 GRAY SIDE』、1990、監督:西島克彦 『A-ko The ヴァーサス BATTLE 2 BLUE SIDE』、1990、監督:西島克彦 本作に登場する三竜神その他について→こちらにメモの頁を設けました 『カウボーイビバップ』(全26話)、1998.4~6+1988.10~99.4、監督:渡辺信一郎
「中国 Ⅱ」のページの「おまけ」で挙げた 『R.O.D THE TV』(全26話)、2003.9~04.3、監督:舛成孝二、原作・脚本:倉田英之 およびその前篇にあたる 『R.O.D Read or Die』(OVA、全3巻)、2001~2002、監督:舛成孝二、原作・脚本:倉田英之 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術/結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 『魔法少女まどかマギカ』(全12話)、2011.1~4、監督:新房昭之 『劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編]叛逆の物語』、2013、総監督:新房昭之、監督:宮本幸裕 『009 RE:CYBORG』、2012、監督:神山健治 『京騒戯画』(全13話)、2013.10~12、監督:松本理恵 『ゴジラS.P.〈シンギュラ・ポイント〉』(全13話)、2021.4~6、監督:髙橋敦史 →本頁上掲の「円城塔」のところにも挙げておきます |
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2014/06/16 以後、随時修正・追補 |
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