< 近代など(20世紀~) Ⅳ■ | |||||||||||||||||||||||||
近代など Ⅴ(20世紀~) |
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これまで以上に中身を忘れたものが多くなりますが、おいおい補填するということで、とりあえず; |
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xxi. 個々の著述家など-海外 Ⅱ(20世紀後半等) レイ・カミングス(1887-1957); レイ・カミングス、斉藤伯好訳、『宇宙の果てを超えて』(ハヤカワ文庫 SF 9)、早川書房、1970 原著は Ray Cummings, Beyond the Stars, 1928 本作の設定に連なるものとして、次も参照; 山本弘、『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』、2006、pp.20-23:「電子の上を歩いてみたら ジェイムズ・ブリッシュ『恒星への抜け道』」 →こちらでも挙げました;「仏教 Ⅱ」の頁の「iii. 華厳経、蓮華蔵世界、華厳教学など」の末尾あたり ………………… マレイ・ラインスター(1896-1975) マレイ・ラインスター、冬川亘訳、「時の脇道」、山本弘編、『火星ノンストップ ヴィンテージSFセレクション 胸躍る冒険【篇】』、早川書房、2005、pp.65-158 原著は Murray Leinster, "Sidewise in Time", 1934 「実はパラレル・ワールドの概念を世界で最初に提示したのは、この作品ではないかと言われている」とのこと(編者解題、p.66)。 pp.97-100、118-119、148-150 で設定に関する議論が記されています。 ラインスターに関し、次も参照; 山本弘、『トンデモ本? 違う、SFだ!』、2004、pp.76-95:「インターミッション 報いなきSF作家に花束を マレイ・ラインスターの魅力」 ………………… L.スプレイグ・ディ・キャンプ(1907-2000)&マレイ・フレッチャー・プラット(1897-1956) 前者については『プラトンのアトランティス』(1954/70)を別のところで挙げましたが; ディ・キャンプ&プラット、関口幸男訳、『神々の角笛 ハロルド・シェイ 1』(ハヤカワ文庫 FT 33)、早川書房、1981 原著は L. S. De Camp and Fletcher Pratt, The Roaring Trumpet, 1940 舞台は北欧神話の世界 同、 『妖精郷の騎士 ハロルド・シェイ 2』(ハヤカワ文庫 FT 37)、早川書房、1982 原著は L. S. De Camp and Fletcher Pratt, The Mathematics of Magic, 1940 舞台はスペンサーの『妖精の女王』の世界 同、 『鋼鉄城の勇士 ハロルド・シェイ 3』(ハヤカワ文庫 FT 49)、早川書房、1983 原著は L. S. De Camp and Fletcher Pratt, The Castle of Iron, 1941 舞台はアリオストの『狂えるオルランド』の世界 同、 『英雄たちの帰還 ハロルド・シェイ 4』(ハヤカワ文庫 FT 52)、早川書房、1983 原著は L. S. De Camp and Fletcher Pratt, Wall of Serpents, 1953, The Green Magician, 1954 蛇の壁/青くさい魔法使い 舞台は前者が『カレワラ』、後者がアイルランド神話の世界 →1と4はこちらにも挙げておきます:「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」 ちなみに、このコンビの邦訳は他に; ディ・キャンプ&プラット、浅羽莢子訳、『妖精の王国』(ハヤカワ文庫 FT 20)、早川書房、1980 原著は L. S. De Camp and Fletcher Pratt, Land of Unreason, 1942 シェイクスピアの『真夏の夜の夢』を踏まえたもの ………………… エドモンド・ハミルトン(1904-1977); エドモンド・ハミルトン、中村融編訳、『フェッセンデンの宇宙』(奇想コレクション)、河出書房新社、2004 フェッセンデンの宇宙(1937)/風の子供(1936)/向こうはどんなところだい?(1952)/帰ってきた男(1935)/凶運の彗星(1928)/追放者(1943)/翼を持つ男(1938)/太陽の炎(1962)/夢見る者の世界(1941)など、 360ページ。
エドモンド・ハミルトン、中村融編、『反対進化』(創元SF文庫 637 03)、東京創元社、2005 アンタレスの星のもとに(1933)/呪われた銀河(1935)/ウリオスの復讐(1935)/反対進化(1936)/失われた火星の秘宝(1940)/審判の日(1946)/超ウラン元素(1948)/異境の大地(1949)/審判のあとで(1963)/プロ(1964)など、 400ページ。
エドモンド・ハミルトン、中村融編、『眠れる人の島』(創元SF文庫 637 04)、東京創元社、2005 蛇の女神(1948)/眠れる人の島(1938)/神々の黄昏(1948)/邪眼の家(1936)/生命の湖(1937)など、 400ページ。
エドモンド・ハミルトン、安田均訳、『虚空の遺産』(ハヤカワ文庫 SF 459)、早川書房、1981 原著は Edmond Hamilton, The Haunted Stars, 1960
クリフォード・ドナルド・シマック(1904-1988); クリフォード・D・シマック、団精二訳、『大宇宙の守護者』(ハヤカワ文庫 SF 156)、早川書房、1975 原著は Clifford D. Simak, Cosmic Engineers, 1950 ………………… エリック・フランク・ラッセル(1905-1978); エリック・F・ラッセル、矢野徹訳、『超生命ヴァイトン』(ハヤカワ・SF・シリーズ 3064)、早川書房、1964 原著は Eric Frank Russell, Sinister Barrier, 1943 山田正紀の『神狩り』(1975)を触発したということで挙げておきます→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「山田正紀」の項。 人類家畜説の古典で、後のコリン・ウィルソン『精神寄生体』(1967)にも通じているようです。 ちなみにラッセルは「まえがき」で、発想源の一つとしてチャールズ・フォート(1874-1932)を挙げています(pp.6-7)。フォートについてはラヴクラフトも言及していました(松井克弘、「超自然におけるラヴクラフト」(1984)、pp.200-202、東雅夫、『新訂 クトゥルー神話事典』(2001)、pp.186-187。原田実「現代オカルティズムとラヴクラフト」(2002)、pp.770-771、p.782註17。) ………………… フレドリック・ブラウン(1906-1972); フレドリック・ブラウン、稲葉明雄訳、『発狂した宇宙』(ハヤカワ文庫 SF 222)、早川書房、1977 原著は Fredric Brown, What Mad Universe, 1949 ………………… ロバート・アンスン・ハインライン(1907-1988); ロバート・A・ハインライン、矢野徹・他訳、『輪廻の蛇 ハインライン傑作集 2』(ハヤカワ文庫 SF 487)、早川書房、1982 原著は Robert A. Heinlein, The Unpleasant Profession of Jonathan Hoag, 1959 ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業(1942)/象を売る男(1957)/輪廻の蛇(1959)/かれら(1941)/わが美しき町(1949)/歪んだ家(1941)など、 358ページ。 「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」については、こちらの末尾でふれました →「時よ止まれ、おまえは美しいのか? 絵と映像のA感覚」、『液晶絵画』展図録、2008 [ < 三重県立美術館のサイト ] また→そちらでも少し触れました(スタージョン「昨日は月曜日だった」について/本頁下掲の「スタージョン」の項) その他、「輪廻の蛇」はタイム・パラドックス・テーマ( ミチオ・カク、斉藤隆央訳、『パラレルワールド』、2006、pp.173-174 でも引きあいに出されていました)、 「歪んだ家」は多次元テーマの歴史的作品(→あちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅱ」の頁の「vi. 次元など」) タイム・パラドックスものということでは、また ロバート・A・ハインライン、稲葉明雄訳、「時の門」、『時の門 ハインライン傑作集 4』(ハヤカワ文庫 SF 624)、早川書房、1985 原著は Robert A. Heinlein, "By His Bootstraps", 1941 この作品については; 広瀬正、「『時の門』を開く」(1963)、『タイムマシンのつくり方 広瀬正・小説全集 6』(集英社文庫 141 F)、集英社、1982 ………………… フリッツ・ライバー.(1910-1992)については、 ラヴクラフトを論じた 「怪奇小説のコペルニクス」(1949) 「ブラウン・ジェンキンとともに時空を巡る」(1963) を挙げていますが、東雅夫『新訂 クトゥルー神話事典』(2001、pp.399-400)はクトゥルー神話関連の小説として、 フリッツ・ライバー、後藤敏夫訳、「アーカムそして星の世界へ」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 4』、青心社、1989、pp.305-323 原著は Fritz Leiber, "To Arkham and the Stars", 1966 および フリッツ・ライバー、深町真理子訳、『闇の聖母』(ハヤカワ文庫 SF 361)、早川書房、1979 原著は Fritz Leiber, Our Lady of Darkness, 1977 を挙げています。 またSFの領域から; フリッツ・ライバー、青木日出夫訳、『ビッグ・タイム』(サンリオSF文庫 1-A)、サンリオ、1978 原著は Fritz Leiber, The Big Time, 1961 フリッツ・ライバー、永井淳訳、『放浪惑星』(創元推理文庫 625-1)、東京創元社、1973 原著は Fritz Leiber, The Wanderer, 1964 ………………… アルフレッド・エルトン・ヴァン・ヴォート(ヴォークト)(1912-2000)が亡くなったとの報を見た時、次のような文章を認めたことがあったりしました; △月△日 ヴァン・ヴオークトが没した。とはいえ、手もとに残っていた文庫本を何冊かひっばりだしてみても、どんな筋だったかさっぱり憶えていない。ただ、設定でやたら大風呂敷をひろげる癖があり、科学的なり存在論的な概念も、勿体ぶるわりにはけっこう薄っぺらだったりするのだが、それなりに楽しめたという記憶がある。アシモフやクラーク、ハインラインに比べても、 B級っぽいということになるのだろうが、その分ボップな味はした.話の派手な類いを指して、ワイドスクリーンバロックという言い方も登場したようだが(クリス・ボイスの『キャッチワールド』の解説に登場したことばが頭に残っていたもので、確かめると、オールディスが『十億年の宴』で用いたのだという)、それは定着したのかしないのか、大風呂敷主義は他方、小松左京、光瀬龍、山田正紀など日本の SFの一群に受け継がれた。とまれ近年の英米の作品でも、こうした傾向は途絶えてはいないようだ。SFはやはり、千年万年億年単位で話を作ってほしいものだ。いつか読みかえしてみよう。合掌。 『蟋蟀蟋蟀』、no.7、2000.6.1、「小躍り堂日乗」より、p.2。 A.E.ヴァン・ヴォクト、小笠原豊樹訳、「野獣の地下牢」、山本弘編、『火星ノンストップ ヴィンテージSFセレクション 胸躍る冒険【篇】』、早川書房、2005、pp.264-305 原著は A. E. Van Vogt, "Vault of the Beast", 1940 A.E.ヴァン・ヴォクト、浅倉久志・伊藤典夫訳、『地球最後の砦』(ハヤカワ文庫 SF 28)、早川書房、1971 原著は A. E. Van Vogt, Earth's Last Fortress, 1942 「消されし時を求めて The Search 」(1943)を併録。この短篇は以下にも収録(伊藤典夫訳); 中村融・山岸真編、『20世紀SF① 1940年代 星ねずみ』(河出文庫 ン 2-1)、河出書房新社、2000 ヴァン・ヴォークト、中村保男訳、『 原著は A. E. Van Vogt, The World of Null-A, 1945 ヴァン・ヴォークト、沼沢洽治訳、『武器製造業者』(創元推理文庫 609-3)、東京創元社、1967 原著は A. E. Van Vogt, The Weapon Makers, 1947 ヴァン・ヴォークト、沼沢洽治訳、『宇宙船ビーグル号の冒険』(創元推理文庫 609-1)、東京創元社、1964 原著は A. E. Van Vogt, The Voyage of the Space Beagle, 1950 ヴァン・ヴォークト、沼沢洽治訳、『イシャーの武器店』(創元推理文庫 739)、東京創元社、1966 原著は A. E. Van Vogt, The Weapon Shops of Isher, 1951 ヴァン・ヴォークト、沼沢洽治訳、『終点:大宇宙!』(創元推理文庫 609-9)、東京創元社、1973 原著は A. E. Van Vogt, Destination: Universe!, 1952 はるかなりケンタウルス/怪物/休眠中/魔法の村/一罐のペンキ/防衛/支配者たち/親愛なるペンフレンド/音/捜索など、296ページ。 A.E.ヴァン・ヴォクト、矢野徹訳、『宇宙製造者』(ハヤカワ文庫 SF 18)、早川書房、1971 原著は A. E. Van Vogt, The Universe Maker, 1953 ヴァン・ヴォークト、沼沢洽治訳、『 原著は A. E. Van Vogt, The Pawns of Null-A, 1956 ………………… コードウェイナー・スミス(1913-1966); コードウェイナー・スミス、伊藤典夫・浅倉久志訳、『鼠と竜のゲーム 人類補完機構』(ハヤカワ文庫 SF 471)、早川書房、1982 序文(ジョン・J・ピアス)// スキャナーに生きがいはない(1950)/星の海に魂の帆をかけた女(1960)/鼠と竜のゲーム(1955)/燃える脳(1958)/スズダル中佐の犯罪と栄光(1964)/黄金の船が-おお! おお! おお!(1959)/ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち(1961)/アルファ・ラルファ大通り(1961)など、 312ページ。 コードウェイナー・スミス、浅倉久志訳、『ノーストリリア 人類補完機構』(ハヤカワ文庫 SF 1726、早川書房、1987/2009 原著は Cordwainer Smith, Norstrilia, 1960/1975 コードウェイナー・スミス、伊藤典夫訳、『シェイヨルという名の星 人類補完機構』(ハヤカワ文庫 SF 1062)、早川書房、1994 コードウェイナー・スミスのこと(ロジャー・ゼラズニイ)// クラウン・タウンの死婦人(1964)/老いた大地の底で(1966)/帰らぬク・メルのバラッド(1962)/シェイヨルという名の星(1961)など、 348ページ。 コードウェイナー・スミス、伊藤典夫訳、『第81Q戦争 人類補完機構』(ハヤカワ文庫 SF 1180)、早川書房、1997 序文(フレデリック・ポール)// 人類補完機構の物語;第81Q戦争(1928)/マーク・エルフ(1957)/昼下がりの女王(1978)/人びとが降った日(1959)/青をこころに、1、2と数えよ(1963)/大佐は無の極から帰った(1979)/ガスタブルの惑星より(1962)/酔いどれ船(1963)/夢幻世界へ(1959)// その他の物語;西欧科学はすばらしい(1958)/ナンシー(1959)/達磨大師の横笛(1959)/アンガーヘルム(1959)/親友たち(1963)など、 426ページ。 ………………… レイフェル・アロイシャス・ラファティ(1914-2002); R.A.ラファティ、浅倉久志訳、『900人のお祖母さん』(ハヤカワ文庫 SF 757)、早川書房、1988 原著は R. A. Lafferty, Nine Hundred Grandmothers, 1970 邦訳は1981年刊本の文庫化 900人のお祖母さん/巨馬の国/日の当たるジニー/時の6本指/山上の蛙/一切衆生/カミロイ人の初等教育/スロー・チューズデー・ナイト/スナッフルズ/われらかくシャルルマーニュを悩ませり/蛇の名/せまい谷/カミロイ人の行政組織と慣習/うちの町内/ブタっ腹のかあちゃん/7日間の恐怖/町かどの穴/その町の名は?/他人の目/一期一宴/千客万来など、 540ページ。 R.A.ラファティ、浅倉久志編訳、『どろぼう熊の惑星』(ハヤカワ文庫 SF 1099)、早川書房、1993 このすばらしい死骸(1968)/秘密の鰐について(1970)/寿限無、寿限無(1970)/コンディヤックの石像(1970)/とどろき平(1971)/また、石灰岩の島々も(1971)/世界の蝶番はうめく(1971)/処女の季節(1973)/意志と壁紙としての世界(1973)/草の日々、藁の日々(1973)/ダマスカスの川(1974)/床の水たまり(1976)/どろぼう熊の惑星(1982)/イフリート(1982)/公明にして正大(1982)/泉が干あがったとき(1984)/豊かで不思議なもの(1986)など、 448ページ。 R.A.ラファティ、伊藤典夫・浅倉久志訳、『つぎの岩につづく』(ハヤカワ文庫 SF 1165)、早川書房、1996 原著は R. A. Lafferty, Strange Doings, 1972 レインバード/クロコダイルとアリゲーターよ、クレム/つぎの岩につづく/むかしアラネアで/テキサス州ソドムとゴモラ/金の レインバードのころ(浅倉久志)/ぼくの会ったラファティ(伊藤典夫)など、 414ページ。 「断崖が笑った」からエピグラフにいただいたことがあります(p.390) →「作品解説、あるいは幕間に潜りこもう!」、『ひろがるアート展~現代美術入門篇~』図録、2010.10 < 三重県立美術館のサイト R.A.ラファティ、柳下毅一郎訳、『宇宙舟歌』(未来の文学)、国書刊行会、2005 原著は R. A. Lafferty, Space Chantey, 1968 R.A.ラファティ、井上央訳、『子供たちの午後』(青心社SFシリーズ)、青心社、2006 2001年刊本の復刊 アダムには3人の兄弟がいた/氷河来たる/究極の被造物/パニの星/子供たちの午後/トライ・トゥ・リメンバー/プディブンディアの礼儀正しい人々/マクグルダーの奇跡/この世で一番忌まわしい世界/奪われし者にこの地を返さん/彼岸の影// 解説(初版時/再版時)(井上央)など、 236ページ。 R.A.ラファティ、井上央訳、『翼の贈りもの』(青心社SFシリーズ)、青心社、2011 だれかがくれた翼の贈りもの/最後の天文学者/なつかしきゴールデンゲイト/雨降る日のハリカルナッソス/片目のマネシツグミ/ケイシィ・マシン/マルタ/優雅な日々と宮殿/ジョン・ソルト/深色ガラスの物語 - 非公式ステンドグラス窓の歴史/ユニークで斬新な発明の数々// 解説:「物語と永遠」(井上央)など、 228ページ。 R.A.ラファティ、伊藤典夫・浅倉久志訳、『昔には帰れない』(ハヤカワ文庫 SF 1872)、早川書房、2012 素顔のユリーマ/月の裏側/楽園にて/パイン・キャッスル/ぴかぴかコインの湧きでる泉/崖を登る/小石はどこから/昔には帰れない// 忘れた偽足/ゴールデン・トラバント/そして、わが名は/大河の千の岸辺/すべての陸地ふたたび溢れいづるとき/廃品置き場の裏面史/行間からはみだすものを読め/1873年のテレビドラマ// 浅倉さんのことその他(伊藤典夫)など、 464ページ。 R..A.ラファティを「敬愛する」知人が、この「短編集(昔には帰れない)に、バンヴァードの阿房宮の世界最大の絵画?を題材にしたものを見つけ」たことを知らせてくれました。「大河の千の岸辺」です。クトゥルー神話色を読むとることもできなくはないかもしれません。 なおバンヴァードについては; ポール・コリンズ、山田和子訳、「1 バンヴァードの阿房宮 ジョン・バンヴァード」、『バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人』、2014、pp.15-49 そもそもこの本も同じ知人が教えてくれたものなのでした。この知人には→こちら(「怪奇城の外濠 Ⅱ」の頁の「劇場と舞台装置など」の項)や、またそちら(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「綺想建築、その他」の項)でも触れました。 ………………… マイケル・ケネディ・ジョーゼフ(1914-1981); M.K.ジョーゼフ、黒丸尚訳、『虚無の孔』(海外SFノヴェルズ)、早川書房、1979 原著は M. K. Joseph, The Hole in the Zero, 1967 ………………… フレッド・ホイル(1915-2001); フレッド・ホイル、鈴木敬信訳、『暗黒星雲』(コスモス・ブックス)、法政大学出版局、1974 原著は Fred Hoyle, The Black Cloud, 1957 ホイルは定常宇宙論の主唱者の一人。 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~)」の頁の「i. ~1980年代」 フレッド・ホイル、伊藤典夫訳、『10月1日では遅すぎる』(ハヤカワ文庫 SF 194)、早川書房、1976 原著は Fred Hoyle, October the First Is Too Late, 1966 この作品のこともこちらでふれました →「時よ止まれ、おまえは美しいのか? 絵と映像のA感覚」、『液晶絵画』展図録、2008 [ < 三重県立美術館のサイト ] ………………… チャールズ・L・ハーネス(1915-2005); チャールズ・L・ハーネス、中村融訳、「現実創造」、中村融・山岸真編、『20世紀SF① 1940年代 星ねずみ』(河出文庫 ン 2-1)、河出書房新社、2000、pp.403-476 原著は Charles L. Harness, "The New Reality", 1950
チャールズ・L・ハーネス、中村融訳、『パラドックス・メン』(竹書房文庫 は 9-1)、竹書房、2019 原著は Charles L. Harness, Flight into Yesterday, 1953/別題;The Paradox Men
アーサー・チャールズ・クラーク(1917-2008); アーサー・C・クラーク、沼沢洽治訳、『地球幼年期の終わり』(創元推理文庫 611-2)、東京創元社、1969 原著は Arthur C. Clarke, Childhood's End, 1953 『2001年宇宙の旅』ともども、やはりこちらでふれました →「作品解説、あるいは幕間に潜りこもう!」、『ひろがるアート展~現代美術入門篇~』図録、2010.10 < 三重県立美術館のサイト また→そちらでも触れました(「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「牧野修」の項) ちなみに、歌詞を見ても関係あるのかどうかよくわかりませんでしたが、 Minimal Compact, The Figure One Cuts, 1987 イスラエル+ドイツのバンドの4枚目、B面4曲目が"Childhood's End"、5分1秒。 同じバンドによる別の曲→あちらを参照(「メソポタミア」の頁の「おまけ」) アーサー・C・クラーク、山高昭訳、『都市と星』(ハヤカワ文庫 SF 271)、早川書房、1977 原著は Arthur C. Clarke, The City and the Stars, 1956 アーサー・C・クラーク、山高昭訳、「90億の神の御名」、『天の向こう側』(ハヤカワ文庫 SF 560)、早川書房、1984、pp。9-21 原著は Arthur C. Clarke, "The Nine Billion Names of God "(1953), The Other side of the Sky, 1958 →ここにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 アーサー・C・クラーク、山高昭訳、「暗黒の壁」、同上、pp.77-105 原著は Arthur C. Clarke, "The Wall of Darkness" (1949), op.cit. →こちらでも挙げました:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「諸星大二郎」の項 アーサー・C・クラーク、山高昭訳、「太陽の中から」、同上、pp.227-239 原著は Arthur C. Clarke, "Out of the Sun" (1958), op.cit. アーサー・C・クラーク、伊藤典夫訳、『2001年宇宙の旅』(ハヤカワ文庫 SF 243)、早川書房、1977 原著は Arthur C. Clarke, 2001: A Space Odyssey, 1968 映画版は 『2001年宇宙の旅』、1968、監督:スタンリー・キューブリック →そこでも少し触れています:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁中の「本・書物(天の書)」の頁の「本・書物(天の書)」 アーサー・C・クラーク&スティーヴン・バクスター、冬川亘訳、『過ぎ去りし日々の光』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 1338/1339)、早川書房、2000 原著は Arthur C. Clarke and Stephen Baxter, The Light of Other Days, 2000 バクスターの→あそこにも挙げておきます:本頁下掲の「バクスター」の項 ついでに; アーサー・C・クラーク、竹岡啓訳、「陰気な山脈にて もしくはラヴクラフトからリーコックへ」、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト原作、宮崎陽介漫画、『狂気の山脈 戦慄のクトゥルフ神話』、PHP研究所、2010、pp.175-190 原著は Arthur C. Clarke, "At the Mountain of Murkiness", 1940 クトゥルー神話について→こっちを参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」 ………………… デイヴィッド・I・マッスン(1917-2008); デイヴィッド・I・マッスン、伊藤典夫訳、「旅人の憩い」、高橋良平編、『ボロゴーヴはミムジイ 伊藤典夫翻訳SF傑作選』(ハヤカワ文庫 SF2102)、早川書房、2016、pp.251-281 原著は David Irvin Masson, "Traveller's Rest", 1965
シオドア・スタージョン(1918-1985); シオドア・スタージョン、大森望訳、「昨日は月曜日だった」、中村融・山岸真編、『20世紀SF① 1940年代 星ねずみ』(河出文庫 ン 2-1)、河出書房新社、2000、pp.369-402 原著は Theodore Sturgeon, "Yesterday was Monday", 1941
フィリップ・ホセ・ファーマー(1918-2009); フィリップ・ホセ・ファーマー、浅倉久志訳、『階層宇宙の創造者 階層宇宙シリーズ 1』(ハヤカワ文庫 SF 133)、早川書房、1973 原著は Philip José Farmer, The Maker of Universes, 1965 同、 『異世界の門 階層宇宙シリーズ 2』(ハヤカワ文庫 SF 151)、早川書房、1974 原著は Philip José Farmer, The Gates of Creation, 1966 同、 『階層宇宙の危機 階層宇宙シリーズ 3』(ハヤカワ文庫 SF 159)、早川書房、1975 原著は Philip José Farmer, A Private Cosmos, 1968 同、 『地球の壁の裏に 階層宇宙シリーズ 4』(ハヤカワ文庫 SF 163)、早川書房、1975 原著は Philip José Farmer, Behind the Walls of Terra, 1970 The Lavalite World (1977)、More Than Fire (1993)と続きがあるのですが、邦訳が出たかどうかは不詳。 フィリップ・ホセ・ファーマー、岡部宏之訳、『果てしなき河よ我を誘え リバーワールド 1』(ハヤカワ文庫 SF 289)、早川書房、1978 原著は Philip José Farmer, To Your Scattered Bodies Go, 1971 同、 『わが夢のリバーボート リバーワールド 2』(ハヤカワ文庫 SF 331)、早川書房、1979 原著は Philip José Farmer, The Fabulous Riberboat, 1971 同、 『飛翔せよ、遙かなる空へ リバーワールド 3』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 516/517)、早川書房、1983 原著は Philip José Farmer, The Dark Design, 1979 同、 『魔法の迷宮 リバーワールド 4』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 621/622)、早川書房、1985 原著は Philip José Farmer, The Magic Labyrinth, 1980 フィリップ・ホセ・ファーマー、宇佐川晶子訳、『気まぐれな仮面』(ハヤカワ文庫 SF 645)、早川書房、1985 原著は Philip José Farmer, The Unreasoning Mask, 1981 ………………… フレデリック・ポール(1919-2013); フレデリック・ポール、伊藤典夫訳、「虚栄の街」、高橋良平編、『ボロゴーヴはミムジイ 伊藤典夫翻訳SF傑作選』(ハヤカワ文庫 SF2102)、早川書房、2016、pp.135-195 原著は Frederik Pohl, "The Tunnel under the World", 1955
フレデリック・ポール、矢野徹訳、『ゲイトウェイ』(ハヤカワ文庫 SF 769)、早川書房、1988 原著は Frederik Pohl, Gateway, 1977 同、 『ゲイトウェイ2 蒼き事象の地平線の彼方』(ハヤカワ文庫 SF 786)、早川書房、1988 原著は Frederik Pohl, Beyond the Blue Event Horizon, 1980 同、 『ゲイトウェイ3 ヒーチー・ランデヴー』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 795/796)、早川書房、1988 原著は Frederik Pohl, Heechee Rendezvous, 1984 同、 『ゲイトウェイ4 ヒーチー年代記』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 809/810)、早川書房、1989 原著は Frederik Pohl, The Annals of the Heechee, 1987 ………………… アイザック・アシモフ(1920-1992); アイザック・アシモフ、深町真理子訳、『永遠の終り』(ハヤカワ文庫 SF 269)、早川書房、1977 原著は Isaac Asimov, The End of Eternity, 1955
アイザック・アシモフ、小尾芙佐訳、『神々自身』(海外SFノヴェルズ)、早川書房、1980 原著は Isaac Asimov, The Gods Themselves, 1972 両作品は ミチオ・カク、斉藤隆央訳、『パラレルワールド』、2006、pp.137-139, 174 でも引きあいに出されていました。 また セス・ロイド、水谷淳訳、『宇宙をプログラムする宇宙』、2007、pp.193-194 および ポール・J・スタインハート、ニール・トゥロック、水谷淳訳、『サイクリック宇宙論』、2010、pp.214-215、p.217 の双方で引きあいに出されていたのが; アイザック・アシモフ、風見潤訳、「最後の質問」、伊藤典夫他訳、『停滞空間』(ハヤカワ文庫 SF 357)、早川書房、1979、pp.283-304 原著は Isaac Asimov, "The Last Question", Nine Tomorrows, 1959 初出は1956(p.377) 他の収録作は; 見よ、いまここに成し遂げる!// プロフェッション/ナンバー計画/やがて明ける夜/ヒルダぬきでマーズポートに/やさしいハゲタカ/世界のあらゆる悩み/ZをSに/停滞空間// 返送票// 解説(風見潤)など、 380ページ。 A.ベリー、小林司訳、『一万年後』(下)、1975、第8章「亜空間飛行」 の始めでは、アシモフの『塵のような星』からの一節が引用されていました(p.40、p.42)。邦訳では アイザック・アシモフ、沼沢洽治訳、『暗黒星雲のかなたに』(創元推理文庫 727)、東京創元社、1964、pp.49-50 原著は Isaac Asimov, The Stars like Dust, 1951 〈超空間〉の〈跳躍〉について、たとえば同じアシモフから、 アイザック・アシモフ、厚木淳訳、『銀河帝国の興亡 1』(創元推理文庫 791)、東京創元社、1968、p.12 原著は Isaac Asimov, Foundation, 1951 ………………… スタニスワフ・レム(1921-2006); スタニスワフ・レム、飯田規和訳、『ソラリスの陽のもとに』(ハヤカワ文庫 SF 237)、早川書房、1977 原著は Stanisław Lem, Solaris, 1961 スタニスワフ・レム、吉上昭三・村手義治訳、『泰平ヨンの航星日記』(ハヤカワ文庫 SF 203)、早川書房、1976 原著は Stanisław Lem, Cyberiada, 1967 スタニスワフ・レム、深見弾訳、『宇宙創世記ロボットの旅』(ハヤカワ文庫 SF 376)、早川書房、1980 原著は Stanisław Lem, Dzienniki gwiazdowe, 1971 スタニスワフ・レム、沼野充義・工藤幸雄・長谷見一雄訳、『完全な真空』(文学の冒険シリーズ)、国書刊行会、1989 原著は Stanisław Lem, Doskonala próżnia, 1971 完全な真空(スタニスワフ・レム)/ロビンソン物語(マルセル・コスカ)/ギガメシュ(パトリック・ハナハン)/性爆発(サイモン・メリル)/親衛隊少将ルイ16世(アルフレート・ツェラーマン)/とどのつまりは何も無し(ソランジュ・マリオ)/逆黙示録(ヨアヒム・フェルゼンゲルト)/白痴(ジャン・カルロ・スパランツァーニ)/あなたにも本が作れます/イサカのオデュッセウス(クノ・ムラチェ)/てめえ(レイモン・スーラ)/ビーイング株式会社(アリスター・ウェインライト)/誤謬としての文化(ヴィルヘルム・クロッパー)/生の不可能性について/予知の不可能性について(ツェザル・コウスカ)/我は 312ページ。 架空の本の書評集。 スタニスワフ・レム、長谷見一雄・沼野充義・西成彦訳、『虚数』(文学の冒険シリーズ)、国書刊行会、1998 原著は Stanisław Lem, Wielkość urojona i Golem XIV, 1973/1981 序文/『ネクロビア』(ツェザーリ・シチシビシ)/『エルンティク』(レジナルド・ガリヴァー)/『ビット文学の歴史』第1巻(ジュアン・ランベレーほか)/『ヴェストランド・エスクテロペディア』/『GOLEM XIV』など、 330ページ。 未来の本への序文集。 →こちらにも挙げました:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」 ………………… ジェイムズ・ブリッシュ(1921-1975); ジェイムズ・ブリッシュ、浅倉久志訳、『時の凱歌 宇宙都市 4』(ハヤカワ文庫 SF 322)、早川書房、1978 原著は James Blish, Cities in Flight, 1970 →こちら(『A-ko the ヴァーサス』(1990))へのメモの頁や、またそちら(劉慈欣『三体』三部作(2006-2010)へのメモの頁)でも挙げました ………………… カート・ヴォネガット・ジュニア(1922-2007); カート・ヴォネガット・ジュニア、浅倉久志訳、『タイタンの妖女』(ハヤカワ文庫 SF 262)、早川書房、1977 原著は Kurt Vonnegut, Jr., The Sirens of Titan, 1959 カート・ヴォネガット・ジュニア、伊藤典夫訳、『猫のゆりかご』(ハヤカワ文庫 SF 353)、早川書房、1979 原著は Kurt Vonnegut, Jr., Cat's Cradle, 1963 ………………… イタロ・カルヴィーノ(1923-1985); イタロ・カルヴィーノ、米川良夫訳、『レ・コスミコミケ』(ハヤカワ文庫 SF 639)、早川書房、1986 原著は Italo Calvino, Le cosmicomiche, 1965 イタロ・カルヴィーノ、脇功訳、『柔らかい月』(ハヤカワ文庫 SF 436)、早川書房、1981 原著は Italo Calvino, Ti con zero, 1967 イタロ・カルヴィーノ、米川良夫訳、『マルコ・ポーロの見えない都市』、河出書房新社、1977 原著は Italo Calvino, Le città invisibli, 1972 本作とほぼ同時期に独立して執筆され、相通じる主題を扱ったギョルゲ・ササルマンの『方形の円 偽説・都市生成論』(初版:1975)は→こちらで触れました(「四角は丸いか」(1991)の頁の「おまけ」) イタロ・カルヴィーノ、河島英昭訳、『宿命の交わる城』、講談社、1980 原著は Italo Calvino, Il castello dei destini incrociati, 1973 →「怪奇城の図書室」の頁でも触れました C.マラビーニ&I.カルヴィーノ、和田忠彦構成・訳、「カルヴィーノと見えない都市 都市の神々」、『現代思想』、vol.11 no.7、1983.7:「特集 隠喩としての都市 都市論の新しい地平」、pp.176-187 原著は Claudio Marabini, "Calvino e una città invisible", Le città dei poeti, 1976 + Italo Calvino, "Gli dèi della città", Una piatra sopra, 1980 イタロ・カルヴィーノ、「人・宇宙・象 - プリニウスの『博物誌』について」 ………………… キース・ローマー(1925-1993); キース・ローマー、矢野徹訳、『多元宇宙の帝国』(ハヤカワ文庫 SF 293)、早川書房、1978 原著は Keith Laumer, Worlds of the Imperium, 1962 キース・ローマー、矢野徹訳、『多元宇宙SOS』(ハヤカワ文庫 SF 33)、早川書房、1971 原著は Keith Laumer, The Other Side of Time, 1965 キース・ローマー、冬川亘訳、『時の罠』(ハヤカワ文庫 SF 310)、早川書房、1978 原著は Keith Laumer, The Time Trap, 1970 ………………… ポール・アンダースン(1926-2001)については、 「北欧、ケルト、スラヴなど」のページの「おまけ」で 『折れた魔剣』(1954) 『魔界の紋章』(1961) を、「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で 『大魔王作戦』(1971) を既に挙げましたが、また; ポール・アンダースン、深町真理子・稲葉明雄訳、『タイム・パトロール』(ハヤカワ文庫 SF 228)、早川書房、1977 原著は Paul Anderson, Guardians of Time, 1960 ポール・アンダースン、浅倉久志訳、『時の歩廊』(ハヤカワ文庫 SF 356)、早川書房、1979 原著は Paul Anderson, The Corridors of Time, 1965 ポール・アンダースン、浅倉久志訳、『タウ・ゼロ』(創元SF文庫 638-05)、東京創元社、1992 原著は Paul Anderson, Tau Zero, 1970 この作品は ミチオ・カク、斉藤隆央訳、『パラレルワールド』、2006、pp.97-99, 347-348 でも引きあいに出されていました。 →こちら(劉慈欣『三体』三部作(2006-2010)へのメモの頁)およびそちら(同頁の別の箇所)でも挙げました ポール・アンダースン、小隅黎訳、『アーヴァタール』(上下)(創元SF文庫 638-3/4)、東京創元社、1981 原著は Paul Anderson, The Avatar, 1978 ………………… フィリップ・キンドレッド・ディック(1928-1982)については 「イラン」のページの「おまけ」で 『宇宙の操り人形』(1956) 「グノーシス諸派など Ⅲ」のページの「おまけ」で 『ヴァリス』(1981) 『聖なる侵入』(1981) を既に挙げましたが、他に; フィリップ・K・ディック、小尾芙佐訳、『逆まわりの世界』(ハヤカワ文庫 SF 526)、早川書房、1983 原著は Philip K. Dick, Counter-Clock World, 1967 フィリップ・K・ディック、飯田隆昭訳、『死の迷宮』(サンリオSF文庫 3-B)、サンリオ、1979 原著は Philip K. Dick, A Maze of Death, 1970 →こちらでも少し触れました(スタージョン「昨日は月曜日だった」について/本頁上掲の「スタージョン」の項) ダヴィッド・ラプジャード、堀千晶訳、『壊れゆく世界の哲学 フィリップ・K・ディック論』、月曜社、2023 原著は David Lapoujade, L'Altération des mondes. Versions de Philip K. Dick, 2021 序 錯乱について/諸世界/因果/思考する事物/幻想的なもの/エントロピーと退行/世界を掌握する者たち/人工世界/デジタル人間(あるいはアンドロイドとは何か)/狩りとパラノイア/生と死のあいだで/ブリコラージュすること(あるいはランダムな変数)// 訳者解説 未来の記憶、ペシミズム、オプティミズムなど、 222ページ。 ディックをモデルにしたSF作家の作品が導き手になるのが→「近代など(20世紀~ ) Ⅵ」の頁の「法月綸太郎」の項で挙げた『怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関』(2015) ………………… コリン・キャップ(1928- ); コリン・キャップ、浅倉久志訳、「ラムダ・1」、山本弘編、『火星ノンストップ ヴィンテージSFセレクション 胸躍る冒険【篇】』、早川書房、2005、pp.343-408 原著は Colin Kapp, "Lambda 1", 1962
リン・カーター(1930-1988)については、 『ファンタジーの歴史 - 空想世界』(1973) 「陳列室の恐怖」(1976) 「クトゥルー神話の魔道書」(1956) 「クトゥルー神話の神神」(1956)および 『クトゥルー神話全書』(1972) 「ネクロノミコン」(1989) などの論著等をいくつか挙げ、また ロバート・M・プライス編、『エイボンの書』(2001) にはいくつかの短篇が含まれていますが、それ以外に; リン・カーター、多田雄二訳、『ゾンガーと魔術師の王 レムリアン・サーガ 1』(ハヤカワ文庫 SF 80)、早川書房、1973 原著は Lin Carter, Thongor and the Wizard of Lemuria, 1969 同、 『ゾンガーと竜の都 レムリアン・サーガ 2』(ハヤカワ文庫 SF 95)、早川書房、1973 原著は Lin Carter, Thongor and the Dragon City, 1966/1970 同、 『邪神と闘うゾンガー レムリアン・サーガ 3』(ハヤカワ文庫 SF 135)、早川書房、1974 原著は Lin Carter, Thongor against the Gods, 1967 同、 関口幸男訳、『ゾンガーと魔道師の都 レムリアン・サーガ 4』(ハヤカワ文庫 SF 259)、早川書房、1977 原著は Lin Carter, Thongor in the City of Magicians, 1968 同、 『時の果てに立つゾンガー レムリアン・サーガ 5』(ハヤカワ文庫 SF 287)、早川書房、1978 原著は Lin Carter, Thongor at the End of Time, 1968 同、 『海賊と闘うゾンガー レムリアン・サーガ 6』(ハヤカワ文庫 SF 311)、早川書房、1978 原著は Lin Carter, Thongor Fights the Pirates of Tarakus, 1970
ジェイムズ・グレアム・バラード(1930-2009); J.G.バラード、中村保男訳、『結晶世界』(創元推理文庫 629-2)、東京創元社、1969 原著は J. G. Ballard, The Crystal World, 1966 →こちらで触れました:「怪奇城の地下」の頁、同じく→そちら J.G.バラード、増田まもる訳、『夢幻会社』(創元推理文庫 629-10)、東京創元社、1993 原著は J. G. Ballard, The Unlimited Dream Company, 1979 邦訳は1981刊本の再刊 ………………… ジョン・ブラナー(1934-1995); ジョン・ブラナー、関口幸男訳、『次元侵略者』(ハヤカワ文庫 SF 209)、早川書房、1976 原著は John Brunner, Meeting at Infinity, 1961 ………………… ジョン・G・クレイマー(1934- ); ジョン・クレイマー、小隅黎・小木曽絢子訳、『重力の影』(ハヤカワ文庫 SF 1157)、早川書房、1996 原著は John Cramer, Twistor, 1989 ………………… ロバート・シルヴァーバーグ(1935- ); ロバート・シルヴァーバーグ、中村保男訳、『時間線を遡って』(創元SF文庫 649-1)、東京創元社、1974 原著は Robert Silverberg, Up the Line, 1969 ………………… ロジャー・ゼラズニイ(1937-1995)は 「ギリシア・ヘレニズム・ローマ Ⅱ」のページの「おまけ」で 『わが名はコンラッド』(1966) 「インド」のページの「おまけ」で 『光の王』(1967) 「アメリカ大陸など」のページの「おまけ」で 「アイ・オブ・キャット」(1982) を既に挙げましたが、さらに; ロジャー・ゼラズニイ、岡部宏之訳、『アンバーの9王子 真世界シリーズ 1』(ハヤカワ文庫 SF 316)、早川書房、1978 原著は Roger Zelazny, Nine Princes in Amber, 1970 同、 『アヴァロンの銃 真世界シリーズ 2』(ハヤカワ文庫 SF 418)、早川書房、1980 原著は Roger Zelazny, The Guns of Avalon, 1972 同、 『ユニコーンの 原著は Roger Zelazny, Sign of the Unicorn, 1975 同、 『オベロンの手 真世界シリーズ 4』(ハヤカワ文庫 SF 448)、早川書房、1981 原著は Roger Zelazny, The Hand of Oberon, 1976 同、 『混沌の宮廷 真世界シリーズ 5』(ハヤカワ文庫 SF 458)、早川書房、1981 原著は Roger Zelazny, The Courts of Chaos, 1978 ロジャー・ゼラズニイ、遠山峻征訳、『ロードマークス』(サンリオSF文庫 38-C)、サンリオ、1981 原著は Roger Zelazny, Roadmarks, 1979 ロジャー・ゼラズニイ、黒丸尚訳、『地獄に堕ちた者ディルヴィシュ』(創元推理文庫 686-3)、東京創元社、1988 原著は Roger Zelazny, Dilvish, the Damned, 1981 同、 『変幻の地のディルヴィシュ』(創元推理文庫 686-5)、東京創元社、1990 原著は Roger Zelazny, The Changing Land, 1981 後者の解説(中村融、「ゼラズニイのプライヴェートな神話」)では、ホジスン『異次元を覗く家』およびラヴクラフト=クトゥルー神話の影響が指摘されています(pp.340-341)。〈旧き者 Old Ones〉トゥアルア、〈齢長けた神々〉、さらに部屋の角から入ってくる〈サンドロスの犬〉なんてのが登場し、〈超時間城〉が宇宙の終末と開闢を往き来したりします。 そのものずばりのクトゥルー神話が; ロジャー・ゼラズニイ、森瀬繚訳、『虚ろなる十月の夜に』(竹書房文庫 ぜ1-1)、竹書房、2017 原著は Roger Zelazny, A Night in the Lonesome October, 1993 ナイフ使いのジャックの他、「 →こちらにも挙げておきましょう:『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948)の頁の「おまけ」。そこから上に列挙した内の2番目と3番目に関連して枝を伸ばしています。 戻って、〈流謫の神々〉にまつわるお話という点で、→そちらでも名が挙がっています:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「ハイネと〈流謫の神々〉その他」の項 ………………… バリントン・J・ベイリー(1937-2008)については、まずは次の短編集冒頭の作品から; バリントン・J・ベイリー、浅倉久志・他訳、『シティ5からの脱出』(ハヤカワ文庫 SF 632)、早川書房、1985 原著は Barrington J. Bailey, The Knights of the Limits, 1978 宇宙の探求/知識の蜜蜂/シティ5からの脱出/洞察鏡奇譚/王様の家来がみんな寄っても/過負荷/ドミヌスの惑星/モーリーの放射の実験/オリヴァー・ネイラーの内世界など、 352ページ。 「宇宙の探求」に関し→こちら(劉慈欣『三体』三部作(2006-2010)へのメモの頁)で触れました バリントン・J・ベイリー、大森望訳、『スター・ウィルス』(創元SF文庫 697-03)、東京創元社、1992 原著は Barrington J. Bailey, The Star Virus, 1970 バリントン・J・ベイリー、大森望訳、『時間衝突』(創元SF文庫 697-1)、東京創元社、1989 原著は Barrington J. Bailey, Collision with Chronos (Collision Course), 1973 →こちらで触れました(J.W.ダンの時間論にちなんで:「近代など(20世紀~) Ⅲ」の頁の「ダン」の項) バリントン・J・ベイリー、大森望訳、『ロボットの魂』(創元SF文庫 697-04)、東京創元社、1993 原著は Barrington J. Bailey, The Soul of the Robot, 1974 バリントン・J・ベイリー、冬川亘訳、『カエアンの聖衣』(ハヤカワ文庫 SF 512)、早川書房、1983 原著は Barrington J. Bailey, The Garments of Caean, 1978 バリントン・J・ベイリー、坂井星之訳、『永劫回帰』(創元SF文庫 697-2)、東京創元社、1991 原著は Barrington J. Bailey, The Pillars of Eternity, 1983 バリントン・J・ベイリー、酒井昭伸訳、『 原著は Barrington J. Bailey, The Zen Gun, 1983 バリントン・J・ベイリー、大森望訳、『光のロボット』(創元SF文庫 697-05)、東京創元社、1993 原著は Barrington J. Bailey, The Rod of Light, 1985 バリントン・J・ベイリー、大森望・中村融訳、『ゴッド・ガン』(ハヤカワ文庫 SF 2104)、早川書房、2016 日本オリジナルの短篇集 ゴッド・ガン/大きな音/地底潜艦(インタースティス)/空間の海に帆をかける船/死の船/災厄の船/ロモー博士の島/ブレイン・レース/蟹は試してみなきゃいけない/邪悪の種子など、 320ページ。 ………………… ラリイ・ニーヴン(1938- )も山ほど邦訳がありますが、とりあえず; ラリイ・ニーヴン、小隅黎訳、『リングワールド』(ハヤカワ文庫 SF 616)、早川書房、1985 原著は Larry Niven, Ringworld, 1970 ラリイ・ニーヴン、小隅黎・他訳、『無常の月』(ハヤカワ文庫 SF 327)、早川書房、1979 原著は Larry Niven, All the Myriad Ways, 1971 時は分かれて果てもなく/路傍の神/霧ふかい夜のために/待ちぼうけ/ジグソー・マン/終末も遠くない/未完成短篇 1番/未完成短篇 2番/スーパーマンの子孫存続に関する考察/脳細胞の体操-テレポーテーションの理論と実際-/タイム・トラベルの理論と実際/無常の月/マンホールのふたに塗られたチョコレートについてきみは何が言えるか?/地獄で立往生など、 322ページ。 「時は分かれて果てもなく」は ミチオ・カク、斉藤隆央訳、『パラレルワールド』、2006、pp.416-418 でも引きあいに出されていました。 L.ニーヴン&J.パーネル、小隅黎・他訳、『インフェルノ-SF地獄篇-』(創元推理文庫 654-3)、東京創元社、1978 原著は Larry Niven and Jerry Pournelle, Inferno, 1976 ………………… マイクル・ムアコック(1939- ); マイクル・ムアコック、安田均訳、『メルニボネの皇子 エルリック・サーガ 1』(ハヤカワ文庫 SF 587)、早川書房、1984 原著は Michael Moorcock, Elric of Melniboné, 1972 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『この世の彼方の海 エルリック・サーガ 2』(ハヤカワ文庫 SF 589)、早川書房、1984 原著は Michael Moorcock, The Sailor on the Seas of Fate, 1976 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『白き狼の宿命 エルリック・サーガ 3』(ハヤカワ文庫 SF 595)、早川書房、1985 原著は Michael Moorcock, The Weird of the White Wolf, 1967/1970/1977 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『暁の女王マイシェラ エルリック・サーガ 4』(ハヤカワ文庫 SF 606)、早川書房、1985 原著は Michael Moorcock, The Vanishing Tower (previous: The Sleeping Sorceress), 1970 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『黒き剣の呪い エルリック・サーガ 5』(ハヤカワ文庫 SF 611)、早川書房、1985 原著は Michael Moorcock, The Bane of the Black Sword, 1967/1970/1977 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『ストームブリンガー エルリック・サーガ 6』(ハヤカワ文庫 SF 626)、早川書房、1985 原著は Michael Moorcock, Stormbringer, 1963/1965/1967/1977 マイケル・ムアコック、小尾芙佐訳、『堕ちた天使』(World SF)、集英社、1982 原著は Michael Moorcock, The War Hound and he World's Pain, 1981 後に『軍犬と世界の痛み 永遠の戦士フォン・ベック 1』としてハヤカワ文庫に収められました(2007、未見)。 次の本とあわせて→こちらにも挙げておきます:「天使、悪魔など」の頁の「おまけ」 マイクル・ムアコック、小尾芙佐訳、『秋の星々の都 永遠の戦士フォン・ベック 2』(ハヤカワ文庫 SF 1661)、早川書房、2008 原著は Michael Moorcock, The City in the Autumn Stars, 1986, and "The Pleasure Garden of Felipe Sagittarius", 1965/1992 『堕ちた天使』から約150年後の物語で、同じ一族ながら主人公も別の人物に交替するものの、ルシファーはちゃんと登場します。 ただ『永遠の戦士』シリーズへの編入は別にしても、前作および本作での〈神〉がいったいどういう存在なのか、はっきりとは記されないだけにとても気になるところです。 なお『堕ちた天使』とともに挙げた箇所とともに、本書の主なモティーフの一つ錬金術に関連して→そちらにも挙げておきます:「錬金術など」の頁の「おまけ」 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『真珠の砦 エルリック・サーガ 7』(ハヤカワ文庫 SF 883)、早川書房、1990 原著は Michael Moorcock, The Fortress of the Pearl, 1989 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『薔薇の復讐 エルリック・サーガ 8』(ハヤカワ文庫 SF 1040)、早川書房、1994 原著は Michael Moorcock, The Revenge of the Rose, 1991 以上の内『エルリック・サーガ』1~8巻は後に同じハヤカワ文庫から『永遠の戦士エルリック』1~4巻として再編されました(2006、未見)。『メルニボネの皇子』も井辻朱美訳になっており、原著の改訂に伴い訳も改訳されているものとも思われますが、未確認。 続きが以下3巻となります。 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『夢盗人の娘 永遠の戦士エルリック 5』(ハヤカワ文庫 SF 1589)、早川書房、2006 原著は Michael Moorcock, The Dreamthief's Daughter, 2001 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『スクレイリングの樹 永遠の戦士エルリック 6』(ハヤカワ文庫 SF 1596)、早川書房、2007 原著は Michael Moorcock, The Skrayling Tree, 2003 マイクル・ムアコック、井辻朱美訳、『白き狼の息子 永遠の戦士エルリック 7』(ハヤカワ文庫 SF 1603)、早川書房、2006 原著は Michael Moorcock, The White Wolf's Son, 2005
トーマス・M・ディッシュ(1940-2008); トーマス・M・ディッシュ、中桐雅夫訳、『虚像のエコー』(ハヤカワ文庫 SF 370)、早川書房、1979 原著は Thomas M. Disch, Echo round His Bones, 1967 ………………… ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ(1940- ); J.M.G.ル・クレジオ、高山鉄男訳、『向こう側への旅』(新潮・現代世界の文学)、新潮社、1979 原著は J. M. G. Le Clézio, Voyage de l'autre côté, 1975 ル・クレジオによる→こちら(「アメリカ大陸など」の頁の「ii. メソアメリカ」中の「マヤ」の項)と、またあちら(同、「アステカ」の項の後)を参照 ………………… ジェイムズ・パトリック・ホーガン(1941-2010); ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳、『星を継ぐもの』(創元推理文庫 663-1)、東京創元社、1980 原著は James Patrick Hogan, Inherit the Stars, 1977 同、 『ガニメデの優しい巨人』(創元推理文庫 663-2)、東京創元社、1981 原著は James Patrick Hogan, The Gentle Giants of Ganymede, 1978 同、 『巨人たちの星』(創元推理文庫 663-3)、東京創元社、1983 原著は James Patrick Hogan, Giants' Star, 1981 ジェイムズ・P・ホーガン、山高昭訳、『創世記機械』(創元推理文庫 663-4)、東京創元社、1981 原著は James Patrick Hogan, The Genesis Machine, 1978 ジェイムズ・P・ホーガン、小隅黎訳、『未来からのホットライン』(創元推理文庫 663-6)、東京創元社、1983 原著は James Patrick Hogan, Thrice upon a Time, 1980 ジェイムズ・P・ホーガン、小隅黎訳、『時間泥棒』(創元SF文庫 663-12)、東京創元社、1995 原著は James Patrick Hogan, Out of Time, 1993 ジェイムズ・P・ホーガン、内田昌之訳、『量子宇宙干渉機』(創元SF文庫 663-19)、東京創元社、1998 原著は James Patrick Hogan, Paths to Otherwhere, 1996 ジェイムズ・P・ホーガン、内田昌之訳、『揺籃の星』(上下)(創元SF文庫 663-23/24)、東京創元社、2004 原著は James Patrick Hogan, Cradle of Saturn, 1999 「本書は、『あの』イマニュエル・ヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』を下敷きにした小説である」(金子隆一、「解説」、『(下)』、p.370)。 三部作の第一作とのことでしたが、次に挙げる第二作は上梓されたものの、著者が歿したため完結篇は執筆に至らなかったようです; ジェイムズ・P・ホーガン、内田昌之訳、『黎明の星』(上下)(創元SF文庫 663-25/26)、東京創元社、2008 原著は James Patrick Hogan, The Anguished Dawn, 2003 ………………… グレゴリイ・ベンフォード(1941- ); グレゴリイ・ベンフォード、 山高昭訳、『夜の大海の中で』(ハヤカワ文庫 SF 658)、早川書房、1986 原著は Gregory Benford, In the Ocean of Night, 1972-1977 同、 『星々の海をこえて』(ハヤカワ文庫 SF 662)、早川書房、1986 原著は Gregory Benford, Across the Sea of Suns, 1984 同、 『大いなる天上の河』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 805/806)、早川書房、1989 原著は Gregory Benford, Great Sky River, 1987 同、 『光の潮流』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 879/880)、早川書房、1990 原著は Gregory Benford, Tides of Light, 1989 同、 冬川亘訳、『荒れ狂う深淵』(ハヤカワ文庫 SF 1121)、早川書房、1995 原著は Gregory Benford, Furious Gulf, 1994 同、 『輝く 原著は Gregory Benford, Sailing Bright Eternity, 1995 シリーズ最後の作品から1文をエピグラフとして引いたことがあります(下巻、p.298) →「滝の裏に洞穴二つ」、『館勝生』展図録 2001.7 < 三重県立美術館のサイト グレゴリイ・ベンフォード&ゴードン・エクランド、 宮脇孝雄訳、『もし星が神ならば』(ハヤカワ文庫 SF 802)、早川書房、1988 原著は Gregory Benford and Gordon Eklund, If the Stars Are Gods, 1977 グレゴリイ・ベンフォード、 山高昭訳、『タイムスケープ』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 773/774)、早川書房、1988 原著は Gregory Benford, Timescape, 1980 グレゴリイ・ベンフォード、 山高昭訳、『アレフの彼方』(ハヤカワ文庫 SF 591)、早川書房、1984 原著は Gregory Benford, Against Infinity, 1983 グレゴリイ・ベンフォード、 山高昭訳、『時の迷宮』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 901/902)、早川書房、1990 原著は Gregory Benford, Artifacct, 1985 ………………… アン・ライス(1941- ); アン・ライス、柿沼瑛子訳、『悪魔メムノック』(上下)(扶桑社ミステリー ラ 2-7/8)、扶桑社、1997 原著は Ann Rice, Memnoch the Devil, 1995 〈ヴァンパイア・クロニクルズ〉第4部にあたります。 ………………… サミュエル・R・ディレイニー(1942- ); サミュエル・R・ディレイニー、岡部宏之訳、『バベル-17』(ハヤカワ文庫 SF 248)、早川書房、1977 原著は Samuel R. Delany, Babel - 17, 1966 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」 サミュエル・R・ディレイニー、伊藤典夫訳、『アインシュタイン交点』(ハヤカワ文庫 SF 1148)、早川書房、1996 原著は Samuel R. Delany, The Einstein Intersection (A Fabulous, Formless Darkness), 1967 サミュエル・R・ディレイニー、伊藤典夫訳、『ノヴァ』(ハヤカワ文庫 SF 753)、早川書房、1988 原著は Samuel R. Delany, Nova, 1968 サミュエル・R・ディレイニー、浅倉久志・伊藤典夫・小野田和子・酒井昭伸・深町眞理子訳、『ドリフトグラス』、国書刊行会、2014 スター・ピット(1967)/コロナ(1967)/然り、そしてゴモラ……(1967)/ドリフトグラス(1967)/われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む(1968)/真鍮の檻(1968)/ホログラム(1968)/時は準宝石の螺旋のように(1968)/オメガヘルム(1973)/ブロブ(1988)/タペストリー(1970)/プリズマティカ(1977)/廃墟(1968)/漁師の網にかかった犬(1971)/夜とジョー・ディコスタンツァの愛することども(1970)/あとがき - 疑いと夢について(1981)// エンパイア・スター(1966)// ディレイニー小伝(髙橋良平)/「時は準宝石の螺旋のように」のこと(伊藤典夫)/「エンパイア・スター」推測だらけの訳者補記(酒井昭伸)/収録作品データ(国書刊行会編集部)など、 582ページ。 「本書は今まで単行本未収録の短篇を入れた、おそらく最終版といえる短篇集 Aye, and Gommorah and Other Stories (Vintage, 2003) に、同じくヴィンテージ・ブックス版の Empire Star (2001) を合わせた日本オリジナルの短篇集である。作品の収録順は原書にしたがった」 (「収録作品データ」、p.577)。 ディレイニーについて論じたものとして; 安藤礼二、『祝祭の書物 表現のゼロをめぐって』、2012、pp.131-146:「第9章 迷宮」 ………………… ポール・プロイス(1942- ); ポール・プロイス、小隅黎・久志本克己訳、『天国への門』(ハヤカワ文庫 SF 533)、早川書房、1983 原著は Paul Preuss, The Gates of Heaven, 1980 ポール・プロイス、小隅黎・久志本克己訳、『地獄への門』(ハヤカワ文庫 SF 574)、早川書房、1984 原著は Paul Preuss, Re-Entry, 1981 ………………… クリス・ボイス(1943-1999); クリス・ボイス、冬川亘訳、『キャッチワールド』(ハヤカワ文庫 SF 431)、早川書房、1981 原著は Chris Boyce, Catchworld, 1975 ………………… クリストファー・プリースト(1943- ); クリストファー・プリースト、安田均訳、『逆転世界』(サンリオSF文庫 43-B)、サンリオ、1983 原著は Christopher Priest, Inverted World, 1974 クリストファー・プリースト、中村保男訳、『ドリーム・マシン』(創元推理文庫 655-2)、東京創元社、1979 原著は Christopher Priest, A Dream of Wessex, 1977 ………………… イアン・ワトスン(1943- ); イアン・ワトスン、細見遙子訳、『川の書 黒き流れ 1』(創元SF文庫 695-02)、東京創元社、1994 原著は Ian Watson, The Book of the River, 1983 同、 『星の書 黒き流れ 2』(創元SF文庫 695-03)、東京創元社、1994 原著は Ian Watson, The Book of the Stars, 1984 同、 『存在の書 黒き流れ 3』(創元SF文庫 695-04)、東京創元社、1994 原著は Ian Watson, The Book of Being, 1985 ………………… デイヴィッド・アンブローズ(1943- ); デイヴィッド・アンブローズ、渡辺庸子訳、『リックの量子世界』(創元SF文庫 735-01)、東京創元社、2010 原著は David Ambrose, TheMan Who Turned into Himself, 1993 ………………… ヴァーナー・ヴィンジ(1944- ); ヴァーナー・ヴィンジ、中原尚哉訳、『遠き神々の炎』(上下)(創元SF文庫 705-01/02)、東京創元社、1995 原著は Vernor Vinge, A Fire upon the Deep, 1992 ………………… ジョン・ヴァーリイ(1947- ); ジョン・ヴァーリイ、深町真理子訳、『ティーターン』(創元推理文庫 673-1)、東京創元社、1982 原著は John Varley, Titan, 1979 同、 小野田和子訳、『ウィザード』(上下)(創元SF文庫 673-02/03)、東京創元社、1994 原著は John Varley, Wizard, 1980 このシリーズには後 Demon, 1984 があるのですが、邦訳が出たかどうかは不詳 ジョン・ヴァーリイ、風見潤訳、『ミレニアム』(角川文庫 731-1)、角川書店、1988 原著は John Varley, Millenium, 1983 ………………… タニス・リー(1947- )については「インド」のページの「おまけ」で; 『タマスターラー』、1987 を挙げましたが、また; タニス・リー、浅羽莢子訳、『闇の公子』(ハヤカワ文庫 FT 45)、早川書房、1982 原著は Tanith Lee, Night's Master, 1978 タニス・リー、室住信子訳、『死の王』(ハヤカワ文庫 FT 86)、早川書房、1986 原著は Tanith Lee, Death's Master, 1979 タニス・リー、浅羽莢子訳、『惑乱の公子』(ハヤカワ文庫 FT 89)、早川書房、1986 原著は Tanith Lee, Delusion's Master, 1981 タニス・リー、浅羽莢子訳、『熱夢の女王』(上下)(ハヤカワ文庫 FT 121/122)、早川書房、1989 原著は Tanith Lee, Delirium's Mistress, 1986 タニス・リー、浅羽莢子訳、『妖魔の戯れ』(ハヤカワ文庫 FT 140)、早川書房、1990 原著は Tanith Lee, Night's Sorceries, 1987 以上、〈平たい地球〉シリーズです。 ………………… ウィリアム・ギブスン(1948- )については、 ヴードゥーに関連して「アメリカ大陸など」の頁の「おまけ」で 『モナリザ・オーヴァドライヴ』(1988) 「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」のページの「おまけ」でブルース・スターリングとの共著 『ディファレンス・エンジン』(1990) を挙げましたが、三部作の最終編にあたる『モナリザ・オーヴァドライヴ』に先立つのが; ウィリアム・ギブソン、黒丸尚訳、『ニューロマンサー』(ハヤカワ文庫 SF 672)、早川書房、1986 原著は William Gibson, Neuromancer, 1984 ウィリアム・ギブソン、黒丸尚訳、『カウント・ゼロ』(ハヤカワ文庫 SF 735)、早川書房、1987 原著は William Gibson, Count Zero, 1986 ………………… ナンシー・クレス(1948- ); ナンシー・クレス、金子司訳、『プロバビリティ・ムーン』(ハヤカワ文庫 SF 1688)、早川書房、2008 原著は Nancy Kress, Probability Moon, 2000 同、 『プロバビリティ・サン』(ハヤカワ文庫 SF 1694)、早川書房、2008 原著は Nancy Kress, Probability Sun, 2001 同、 『プロバビリティ・スペース』(ハヤカワ文庫 SF 1696)、早川書房、2009 原著は Nancy Kress, Probability Space, 2002 ………………… テリー・プラチェット(1948-2015); テリー・プラチェット、安田均訳、『ディスクワールド騒動記 1』(角川文庫 ン 13-1)、角川書店、1991 原著は Terry Pratchett, The Colour of Magic, 1983
邦訳はシリーズ全てではありませんが、ぼちぼち出ているようで、以下、とりあえず手元にあるものだけ; テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『魔道士エスカリナ』、三友社出版、1997 原著は Terry Pratchett, Equal Rites, 1987 『ネクロテレミコン』なる本の名が挙がったりします(第6章、p.223)。→そちらにも挙げておきます:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」 テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『死神の館』、三友社出版、1997 原著は Terry Pratchett, Mort, 1987 テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『三人の魔女』、三友社出版、1997 原著は Terry Pratchett, Wyrd Sisters, 1988 テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『ピラミッド』、鳥影社、1999 原著は Terry Pratchett, Pyramids, 1989 →あちらにも挙げてあります:「エジプト」の頁の「おまけ」 テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『刈り入れ』、鳥影社、2004 原著は Terry Pratchett, Reaper Man, 1991 テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『異端審問』、鳥影社、2000 原著は Terry Pratchett, Small Gods, 1992 テリー・プラチェット、久賀宣人訳、『ソウル・ミュージック』、鳥影社、2006 原著は Terry Pratchett, Soul Music, 1994 プラチェットからはニール・ゲイマン(1960- )との次の共作が邦訳されています; ニール・ゲイマン、テリー・プラチェット、金原瑞人・石田文子訳、『グッド・オーメンズ』(上下)(角川文庫 ケ7-6/7-7)、角川書店、2019 2007年刊本の文庫化 原著は Neil Gaiman and Terry Pratchett, Good Omens : The Nice and Accurate Prophecies of Agnes Nutter, Witch, 1990 反キリストとハルマゲドンの預言、黙示録の四騎士、神の創造の意図などを巡って、一応の主人公であるエデンの東の門を守っていた天使アジラフェールと誘惑の蛇・悪魔クローリーのコンビが右往左往するというお話。 天界や地獄の事情も随時触れられるので、→こちらにも挙げておきます(「天使、悪魔など」の頁の「おまけ」) ゲイマンについては→そちらも参照(『アメリカン・ゴッズ』等:「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」)] ………………… デイヴィッド・ブリン(1950- ); デイヴィッド・ブリン、酒井昭伸訳、『スタータイド・ライジング』(上下)(ハヤカワ文庫 FT 636/637)、早川書房、1985 原著は David Brin, Startide Rising, 1983 ………………… グレッグ・ベア(1951- )は 「アメリカ大陸など」のページの「おまけ」で 『女王天使』(1990) に登場してもらいましたが、さらに; グレッグ・ベア、宇佐川晶子訳、『無限コンチェルト』(ハヤカワ文庫 FT 104)、早川書房、1987 原著は Greg Bear, The Infinity Concerto, 1984 同、 『蛇の魔術師』(ハヤカワ文庫 FT 118)、早川書房、1988 原著は Greg Bear, The Serpent Mage, 1986 前者は→こちらにも挙げておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 グレッグ・ベア、小川隆訳、『ブラッド・ミュージック』(ハヤカワ文庫 SF 708)、早川書房、1987 原著は Greg Bear, Blood Music, 1985 →そちら(「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など」の項の中の黒史郎、『童提灯』(2015)で、 また→あちら(「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「牧野修」の項)でも触れました グレッグ・ベア、酒井昭伸訳、『永劫』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 726/727)、早川書房、1987 原著は Greg Bear, Eon, 1985 本作品は ミチオ・カク、斉藤隆央訳、『パラレルワールド』、2006、pp.361-363 でも引きあいに出されていました。 グレッグ・ベア、酒井昭伸訳、『久遠』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 929/930)、早川書房、1991 原著は Greg Bear, Eternity, 1988 グレッグ・ベア、山岸真編、『タンジェント グレッグ・ベア傑作集』(ハヤカワ文庫 SF へ 2-8)、早川書房、1993 日本版短篇集への序文// 炎のプシケ/姉妹たち/ウェブスター/飛散」/ペトラ/白い馬に乗った子供/タンジェント/スリープサイド・ストーリー// 解説(山岸真)など、 416ページ。
ダグラス・アダムス(1952-2001)およびオーエン・コルファー(1965- ); ダグラス・アダムス、風見潤訳、『銀河ヒッチハイク・ガイド』(新潮文庫 赤 196-1)、新潮社、1982 原著は Douglas Adams, The Hitch-Hiker's Guide to the Galaxy, 1979 同、 『宇宙の果てのレストラン』(新潮文庫 赤 196-2)、新潮社、1983 原著は Douglas Adams, The Restaurant at the Edge of the Universe, 1980 同、 『宇宙クリケット大戦争』(新潮文庫 赤 196-3)、新潮社、1985 原著は Douglas Adams, Life, the Universe and Everything, 1982 同、 安原和美訳、『さようなら、いままで魚をありがとう』(河出文庫 ア 4-4)、河出書房、2006 原著は Douglas Adams, So Long, and Thanks for All the Fish, 1984 同、 安原和美訳、『ほとんど無害』(河出文庫 ア 4-5)、河出書房、2006 原著は Douglas Adams, Mostly Harmless, 1992 アダムス歿後の公式の続篇; オーエン・コルファー、安原和美訳、『新 銀河ヒッチハイク・ガイド』(上下)(河出文庫 コ 5-1/2)、河出書房、2011 原著は Eoin Colfer, And Another Thing... : Douglas Adams's Hitchhiker's Guide to the Galavy Part Six of Three, 2009
また別の連作; ダグラス・アダムス、安原和見訳、『ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』(河出文庫 ア 4-6)、河出書房新社、2017 原著は Douglas Adams, Dirk Gently's Holistic Detective Agency, 1987 ダグラス・アダムス、安原和見訳、『長く暗い魂のティータイム ダーク・ジェントリー全体論的探偵事務所』(河出文庫 ア 4-7)、河出書房新社、2018 原著は Douglas Adams, The Long Dark Tee-Time of the Soul, 1988 『宇宙の果てのレストラン』や『宇宙クリケット大戦争』、コルファー『新 銀河ヒッチハイク・ガイド』などともからめて→こちらで触れました:「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」。 また、→そちらでも引きました:ミケランジェロ《聖家族(トンド・ドーニ)》(1503-04)の頁の「おまけ」 ミチオ・カク、斉藤隆央訳、『パラレルワールド』、2006、p.177, p.415 でも引きあいに出されていました。 ちなみに、 上西園誠訳、『ピンク・フロイド 全スタジオ・アルバム徹底検証』、シンコーミュージック・エンターテイメント、2019、pp.74-75:ジェム・ロバーツ、「特別な関係」 は、 「作家で風刺家、フロイド・ファンだったダグラス・アダムズはバンドのよき友人とな」(p.74) ったことを記しています。p.105 も参照。 ………………… デイヴィッド・ジンデル(1952- ); デイヴィッド・ジンデル、関口幸男訳、『ありえざる都市』(全3巻)(ハヤカワ SF 1099-1101)、早川書房、19956 原著は David Zindell, Neverness, 1988 ………………… クライヴ・バーカー(1952- ); クライヴ・バーカー、酒井昭伸訳、『ウィーヴワールド』(上下)、集英社、1989 原著は Clive Barkerm Weaveworld, 1987 クライヴ・バーカー、山本光伸訳、『不滅の愛』(上下)(角川文庫 ハ 9-1/2)、角川書店、1991 原著は Clive Barkerm The Great and Secret Show, 1989 バーカーの原作に基づく映画シリーズ「『ヘル・レイザー』 1987 『ヘルレイザー2』 1988 『ヘルレイザー3』 1992 『ヘルレイザー4』 1996」を、「『Meiga を探せ!』より、他」の出張所頁として取りあげました→こちら。 ………………… キム・スタンリー・ロビンスン(1952- ); キム・スタンリー・ロビンスン、内田昌之訳、『 原著は Kim Stanley Robinson, The Memory of Whiteness, 1985 →こちらにも挙げておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 著者はプログレッシヴ・ロックのファンだそうで、上の作品も「イエスへのオマージュ」とのことです。 巽孝之、「キメラの音楽」、『ユリイカ』、no.418、1999.5:「特集 モンスターズ!」、p.83(巽孝之、『プログレッシヴ・ロックの哲学』(serie 'aube')、平凡社、2002、p.100)。 ………………… ロバート・チャールズ・ウィルスン(1953- ); ロバート・チャールズ・ウィルスン、茂木健訳、『時間封鎖』(上下)(創元SF文庫706-03/04)、東京創元社、2008 原著は Robert Charles Wilson, Spin, 2005 同、 『無限記憶』(創元SF文庫706-05)、東京創元社、2009 原著は Robert Charles Wilson, Axes, 2007 同、 『連環宇宙』(創元SF文庫706-06)、東京創元社、2012 原著は Robert Charles Wilson, Vortex, 2011
ロバート・リード(1956- ); ロバート・リード、伊藤典夫訳、『地球間ハイウェイ』(ハヤカワ文庫 SF 1466)、早川書房、2004 原著は Robert Reed, Down the Bright Way, 1991 ………………… スティーヴン・バクスター(1957- ); スティーヴン・バクスター、古沢嘉通訳、『天の筏』(ハヤカワ文庫 SF 1043)、早川書房、1993 原著は Stephen Baxter, Raft, 1991 スティーヴン・バクスター、小野田和子訳、『時間的無限大』(ハヤカワ文庫 SF 1097)、早川書房、1995 原著は Stephen Baxter, Timelike Infinity, 1992 スティーヴン・バクスター、内田昌之訳、『フラックス』(ハヤカワ文庫 SF 1129)、早川書房、1996 原著は Stephen Baxter, Flux, 1993 スティーヴン・バクスター、小木曽絢子訳、『虚空のリング』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 1143/1144)、早川書房、1996 原著は Stephen Baxter, Ring, 1994 スティーヴン・バクスター、中原尚哉訳、『タイム・シップ』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 1221/1222)、早川書房、1998 原著は Stephen Baxter, The Time Ships, 1995 ウェルズの「タイム・マシン」(1895)の続篇 スティーヴン・バクスター、古沢嘉通・他訳、『プランク・ゼロ ジーリー・クロニクル 1』(ハヤカワ文庫 SF 1427)、早川書房、2002 同、 『真空ダイアグラム ジーリー・クロニクル 2』(ハヤカワ文庫 SF 1430)、早川書房、2003 原著は Stephen Baxter, Vacuum Diagrams, 1997 アーサー・C・クラークとの共作『過ぎ去りし日々の光』は→こちらを参照:本頁上掲「アーサー・C・クラーク」の項 ………………… ピーター・ワッツ(1958- ); ピーター・ワッツ、嶋田洋一訳、『エコープラクシア 反響動作』(上下)(創元推理文庫 SF ワ 3-3、3-4)、東京創元社、2017 原著は Peter Watts, Echopraxia, 2014, with "The Colonel" 嶋田洋一訳、『ブラインドサイト』(上下)(創元推理文庫 SF ワ 3-1、3-2)、東京創元社、2013(原著は Peter Watts, Blindsight, 2006 )の続篇 →こちらで少し触れました:本頁上掲「ロバート・チャールズ・ウィルスン」の項。 ピーター・ワッツ、嶋田洋一訳、『巨星 ピーター・ワッツ傑作選』(創元推理文庫 SF ワ 3-5)、東京創元社、2019 天使/遊星からの物体Xの回想/神の目/乱雲/肉の言葉/帰郷/炎のブランド/付随的被害/ホットショット/巨星/島// 解説(高島雄哉)など、 368ページ。
メリッサ・スコット(1960- ) ; メリッサ・スコット、梶元靖子訳、『天の十二分の五』(創元SF文庫 687-02)、東京創元社、1992 原著は Melissa Scott, Five-Twelfths of Heaven, 1985 →こちらにも挙げておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 同、 『孤独なる静寂』(創元SF文庫 687-03)、東京創元社、1992 原著は Melissa Scott, Silence in Solitude, 1986 同、 『地球航路』(創元SF文庫 687-04)、東京創元社、1992 原著は Melissa Scott, The Empress of Earth, 1987 ………………… ロバート・J・ソウヤー(1960- ); ロバート・J・ソウヤー、内田昌之訳、『さよならダイノサウルス』(ハヤカワ文庫 SF 1164)、早川書房、1996 原著は Robert J. Sawyer, End of an Era, 1994 ロバート・J・ソウヤー、内田昌之訳、『スタープレックス』(ハヤカワ文庫 SF 1257)、早川書房、1999 原著は Robert J. Sawyer, Starplex, 1996 ロバート・J・ソウヤー、内田昌之訳、『ホミニッド - 原人 -』(ハヤカワ文庫 SF 1500)、早川書房、2005 原著は Robert J. Sawyer, Hominids, 2002 同、 『ヒューマン - 人類 -』(ハヤカワ文庫 SF 1520)、早川書房、2005 原著は Robert J. Sawyer, Humans, 2003 同、 『ハイブリッド - 新種 -』(ハヤカワ文庫 SF 1535)、早川書房、2005 原著は Robert J. Sawyer, Hybrids, 2003 ………………… グレッグ・イーガン(1961- ); グレッグ・イーガン、山岸真訳、『宇宙消失』(創元SF文庫 711-01)、東京創元社、1999 原著は Greg Egan, Quarantime, 1992 グレッグ・イーガン、山岸真訳、『順列都市』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 1289/1290)、早川書房、1999 原著は Greg Egan, Permutation City, 1994 グレッグ・イーガン、山岸真編訳、『祈りの海』(ハヤカワ文庫 SF 1337)、早川書房、2000 貸金庫(1990)/キューティ(1989)/ぼくになることを(1990)/繭(1994)/100光年ダイアリー(1992)/誘拐(1995)/放浪者の軌道(1992)/ミトコンドリア・イヴ(1995)/無限の暗殺者(1991)/イェユーカ(1997)/祈りの海(1998)// 編・訳者あとがき/解説(瀬名秀明)など、 466ページ。 グレッグ・イーガン、山岸真編訳、『しあわせの理由』(ハヤカワ文庫 SF 1451)、早川書房、2003 適切な愛(1991)/闇の中へ(1992)/愛撫(1990)/道徳的ウイルス学者(1990)/移相夢(1993)/チェルノブイリの聖母(1994)/ボーダー・ガード(1999)/血をわけた姉妹(1991)/しあわせの理由(1997)// 編・訳者あとがき/解説(坂村健)など、 448ページ。 グレッグ・イーガン、山岸真訳、『万物理論』(創元SF文庫711-02)、東京創元社、2004 原著は Greg Egan, Distress, 1995 グレッグ・イーガン、山岸真訳、『ディアスポラ』(ハヤカワ文庫 SF 1531)、早川書房、2005 原著は Greg Egan, Diaspora, 1997 グレッグ・イーガン、山岸真編訳、『ひとりっ子』(ハヤカワ文庫 SF 1594)、早川書房、2006 行動原理(1990)/真心(1991)/ルミナス(1995)/決断者(1995)/ふたりの距離(1992)/オラクル(2000)/ひとりっ子(2002)// 編・訳者あとがき/解説(奥泉光)など、 440ページ。 グレッグ・イーガン、山岸真編訳、『TAP』(奇想コレクション)、河出書房新社、2008 新・口笛テスト(1989)/視覚(1995)/ユージーン(1990)/悪魔の移住(1991)/散骨(1988)/銀炎(1995)/自警団(1986/87)/要塞(1991)/森の奥(1992)/TAP(1995)// 編訳者あとがきなど、 374ページ。 グレッグ・イーガン、山岸真編訳、『プランク・ダイヴ』(ハヤカワ文庫 SF 1826)、早川書房、2011 クリスタルの夜(2008)/エキストラ(1990)/暗黒整数(2007)/グローリー(2007)/ワンの絨毯(1995)/プランク・ダイヴ(1998)/伝播(2007)// 編・訳者あとがき/解説(大野万紀)など、 416ページ。 グレッグ・イーガン、山岸真訳、『白熱光』(A Hayakawa Science Fiction Series 5012)、早川書房、2013 原著は Greg Egan, Incendescence, 2008 ………………… J.グレゴリイ・キイズ(1963- ); J.グレゴリイ・キイズ、岩原明子訳、『水の都の王女』(上下)(ハヤカワ文庫 FT 237/238)、早川書房、1997 原著は J. Gregory Keyes, The Waterborn, 1996 同、 、『神住む森の勇者』(上下)(ハヤカワ文庫 FT 246/247)、早川書房、1998 原著は J. Gregory Keyes, The Blachgod, 1997 ………………… 劉慈欣、訳:大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、監修:立原透耶、『三体』(ハヤカワ文庫 SF 2434/リ 6-2)、早川書房、2024 原著英題は Liu Cixin, The Three-Body Problem, 2006/2008 2019年刊本の文庫化 劉慈欣、訳:大森望、立原透耶、上原かおり、泊 功、『三体Ⅱ 黒暗森林』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 2442-2443/リ 6-3~4)、早川書房、2024 原著英題は Liu Cixin, The Dark Forest, 2008 2020年刊本の文庫化 劉慈欣、訳:大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、泊 功、『三体Ⅲ 死神永生』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 2449-2450/リ 6-5~6)、早川書房、2024 原著英題は Liu Cixin, Death's End, 2010 2021年刊本の文庫化 →こちらにメモの頁を設けました。 同じ著者による→そちら(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」)を参照 ………………… アレステア・レナルズ(1966- ); アレステア・レナルズ、中原尚哉訳、『啓示空間』(ハヤカワ文庫 SF 1533)、早川書房、2005 原著は Alastair Reynolds, Revelation Space, 2000 アレステア・レナルズ、中原尚哉訳、『量子真空』(ハヤカワ文庫 SF 1674)、早川書房、2008 原著は Alastair Reynolds, Redemption Ark, 2002 ………………… テッド・チャン(1967- ); テッド・チャン、浅倉久志他訳、『あなたの人生の物語』(ハヤカワ文庫 SF 1458)、早川書房、2003 原著は Ted Chiang, Stories of Your Life and Others, 2002 バビロンの塔/理解/ゼロで割る/あなたの人生の物語/72文字/ 作品覚え書き//解説(山岸真)など、 518ページ。 「バビロンの塔」は→こちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」)や、そちら(「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)でも触れています。またバベルの塔にちなんで→あちら(「メソポタミア」の頁の「おまけ」)や、→あちらの2:「怪奇城の外濠 Ⅱ」の頁の「塔など」も参照 表題作は映画化されました; 『メッセージ』、2016、監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 原題は Arrival 原作の大筋をほぼ忘れた状態で見た時は、ドンパチなしでちゃんとSFしてる映画だなあと思ったものですが、あらためて原作を読み返せば、ずいぶんドラマティックに脚色されており、また視覚的な要素が重視されていたことでした。 ちなみに〈 テッド・チャン、大森望訳、『息吹』、早川書房、2019 原著は Ted Chiang, Exhalation, 2019 商人と錬金術師の門/息吹/予期される未来/ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル/デイシー式自動ナニー/偽りのない事実、偽りのない気持ち/大いなる沈黙/オムファロス/不安は自由のめまい// 作品ノート/訳者あとがきなど、 432ページ。
この他、アンソロジーで; J・J・アダムズ編、中原尚哉・他訳、『黄金の人工太陽 巨大宇宙SF傑作選』(創元SF文庫 SF ン 10-4)、東京創元社、2022 原著は Edited by John Joseph Adaams, Cosmic Powers, 2017 序文(ジョン・ジョゼフ・アダムズ)// 時空の一時的困惑(チャーリー・ジェーン・アンダーズ)/禅と宇宙船修理技術(トバイアス・S・バッケル)/甲板員ノヴァ・ブレード、大いに歌われた経典(ベッキー・チェンバーズ)/晴眼の時計職人(ヴィラル・カフタン)/無限の愛(ジョゼフ・アレン・ヒル)/見知らぬ神々(アダム=トロイ・カストロ&ジュディ・B・カストロ)/悠久の世界の七不思議(キャロリン・M・ヨークム)/俺たちは宇宙地質学者、なのに(アラン・ディーン・フォスター)/黄金の人工太陽(カール・シュレイダー)/明日、太陽を見て(A・マーク・ラスタッド)/子どもたちを連れて過去を再訪し、レトロな移動遊園地へ行ってみよう!(ショーン・マグワイア)/竜が太陽から飛び出す時(アリエット・ド・ボダール)/ダイヤモンドとワールドブレイカー(リンダ・ナガタ)/カメレオンのグローブ(ユーン・ハ・リー)/ポケットのなかの宇宙儀(カット・ハワード)/目覚めるウロボロス(ジャック・キャンベル)/迷宮航路(カメロン・ハーレイ)/霜の巨人(ダン・アブネット)// 解説(堺三保)など、 550ページ。
最後にバンド・デシネから-こちらもまたまったく詳しくないので(→こちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)、例によってたまたま目についたものということで; ピエール・ワゼム作、フレデリック・ペータース画、鈴木賢三訳、『KOMA 魂睡』、パイ インターナショナル、2014 原著は Pierre Wazem et Frederik Peeters, KOMA, 2003-2008 →「暖炉の中へ、暖炉の中から - 怪奇城の調度より」の頁の「プロローグ」で触れました |
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2014/06/08 以後、随時修正・追補 | |||||||||||||||||||||||||
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