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アメリカ大陸など
 イラン同様、『古代の宇宙論』(1976)や『東と西の宇宙観』(2005)では抜けているアメリカ大陸の宇宙論ですが、
Encyclopedia of Cosmology(1993)には記事がありました;

Stephen C. McCluskey, ‘Native American Cosmologies’, Encyclopedia of Cosmology. Historical, Philosophical, and Scientific Foundations of Modern Cosmology, 1993, pp.427-436 / Cosmology. Historical, Literary, Philosophical, Religious, and Scientific Perspectives, 1993 / 2008, pp.9-23
「ネイティヴ・アメリカの諸宇宙論」
四つの方位/観察と四方位/四方位とのその他の組みあわせ/上と下など。

D.M.ジョーンズ/B.L.モリノー、蔵持不三也監訳、井関睦美・田里千代訳、『ヴィジュアル版 世界の神話百科 アメリカ編』、原書房、2002
原著は David M. Jones and Brian L. Molyneaux, The Mythology of the Americas, 2001
序文//
北アメリカの神話;概説/部族の言語/年表/地図//
  北アメリカ神話[ア~ワ]//
  コラム;変容/生きている天空/大地の精霊/闇の部分/トリックスター/死と死後の世界/異人/新たなる神々/新たなる神話//
メソアメリカの神話;概説/年表/地図//
  メソ北アメリカ神話[ア~ワ]//
  コラム;創世と世界/世界の秩序/二元性と対立/色と方位/死と生け贄/双子と文化英雄/球戯祭儀/アステカの18暦月//
南アメリカの神話;概説/年表/地図//
  南アメリカ神話[ア~ワ]//
  コラム;創世神話/普遍性、持続性、循環性/杖をもつ神と牙のある神/文化英雄/神聖王権と祖先崇拝/人身供儀と食人慣行/聖なる空/聖地と神聖な線など、
552ページ。


アンソニー・アヴィーニ、「新旧両世界の肉眼による天文学」、ブレッヒャー、ファイタグ編、花野秀男訳、『古代人の宇宙 考古天文学への招待』、白揚社、1984、pp.101-142

篠田知和基、「アメリカ先住民の世界の星の神話」、『アジア遊学』、no.121、2009.4、「特集・天空の神話学」、pp.102-109

Åke Hultkrantz, translated by Monica Setterwall, The Religions of the American Indians, University of California Press, 1979/1980
原著は De Amerikanska Indianernas Religioner, 1967
『アメリカン・インディアンの諸宗教』
部族の諸宗教;
超自然的存在/高位神の概念/世界像と宇宙開闢神話の諸神性/自然の神々と精霊たち/トーテミズムと守護霊信仰/医師とシャーマン/大いなる部族の儀式/宗派の組織/展開の歴史的パターンと宗教の近代的形態//
アメリカ高度文明の諸宗教;アメリカ中核部における文化と宗教の歴史/インカ・インディオの宗教/マヤの宗教/アステカ人の宗教など、
350ページ。


 i 北アメリカなど
ナバホ族
ii メソアメリカなど
マヤ
アステカ
 
 iii 南アメリカなど 
インカ
 iv ヴードゥーなど 
  おまけ 

* このページに登場する諸文化の言語の日本語表記は、勉強不足のため残念ながらわかりません。
 ともあれ例によって、多々誤りもあろうかと思いますが、ご寛恕ください。

i. 北アメリカなど

「北アメリカの神話・宗教」、『世界神話大事典』、2001、pp.1238-1258
北極中部 イヌイットの神話(ベルナール・サラダン・ダングリュール)/北アメリカ インディアンの神話と儀礼(ピィエレット・デジー)/北アメリカ インディアンの創成神話(同)/北アメリカ インディアンの太陽踊り 1973年の復活(同)など 
………………………

エラ・クラーク、山下欣一訳、『アメリカ・インディアンの神話と伝説』(民俗民芸叢書 74)、岩崎美術社、1972
原著は Ella E Clark, Indian Legends of the Pacific North West, 1963
序文-山の峰々からインディアンの伝説へ//
山々の神話;自然の精霊たち/シャスター山と灰色熊 モドック族/シャスター山と大洪水 シャスター族/ジェファスン山と大洪水/フード山の酋長の顔/アダムス山の物語 ヤキマ族/ピュジェット・サウンドとカスケード山脈の起り/レーニア山と大洪水 スクワミッシュ族/レーニア山上のけちん坊 ニクスオーリー族/シイ山と林の起り スノクオルメ族/クルシャンと彼の二人の妻たち ルンミ族/大洪水の他の伝承/オリンピック山脈中の平和の谷/七悪魔の山々 ネツ・プルス族//
湖の伝説;湖の精霊と動物たち/クレータ湖の起り クラマツ族/姿を消した湖と大鹿の精霊 ワスコ-族/スピリット湖の悪魔たち/クワテーとクイナールト湖の怪物 クイルラユーテ族/クレセント湖の起り クイルラユーテ族/メイスン湖と泣きかいつぶり ニクスオーリー族/怪物とセラン湖 セラン族/グランドクーリーの湖/昔のスポーカン湖 スポーカン族/ウオルロウワ湖のジョセフ酋長の物語 ネツ・プルス族//
河・岩と滝の民話;昔の動物人間たち/動物人間の創造 オカノガン族/コヨーテとコロンビア河の怪物 クリキタート族/どのようにしてコヨーテは、人々を助けたか/ウイルラムエト滝の起り カラプーヤ族/ウイルエラムト谷の洞穴の怪物 カラプーヤ族/何故コロンビア河は、光るか ワスコ-族/いつも見張っている目 ウイシュラム族/スポーカン河の起り スポーカン族/ビーバーとグランド・ロンド河 ネツ・プルス族/デストラクション島とタトーシュ島 マカ族/どのようにしてクワテーは、河と岩をつくったか クイルラユーテ族/どのようにしてクワテーは、世界を変えたか クエーツ族/オレゴン沿岸にあるポトラッチ コーケル族//
創世・空と嵐の神話;何故にそして何時民話は話されるのか/クラマツ・インディアンの世界の創造 クラマツ族/モドック・インディアンの世界の始まり モドック族/チノーク・インディアンの起り チノーク族/ニスクオーリー・インディアンの世界の始まり ニスクオーリー族/オカノガン・インディアンの世界の始まりと終り オカノガン族/ヤキマ・インディアンの世界の創造 ヤキマ族/「変化する者」の物語 ピューヤルラップ族/どのようにして大がらすは、古代の人々を助けたか/どのようにして人々は、お日様を手に入れたか クイルラユーテ族/空の七人の姉妹たち ネツ・プルス族/カシオペアーの椅子の起り クイルラユーテ族/北極の光と天空の生物たち/サンダーバードと鯨 クイナールト族/雷と彼のむこ クイナールト族/どのようにしてコヨーテは、インディアンの種族をつくったか コロンビア河の種族//
その他の神話と伝説;保護霊/はしばみの実-保護霊 ヤキマ族/保護霊と汗かき小屋の起り サンポイル族/根菜類のお祭りの起り ヤキマ族/どのようにしてコヨーテは、人々のために火を運んだか/どのようにしてビーバーは、火を盗んだか サンポイル族/コヨーテとわしが死の国を訪ねること/死者の島-メマロース島 ウイシュラム族/男の人魚と結婚した人間 コース族/白い鹿の伝説 ウンプクア族など、
312ページ。


D.キュー、P.E.ゴッダード、菊池徹夫・益子待也訳、『北西海岸インディアンの美術と文化』(世界の民族誌 4)、六興出版、1990
原著は Della Kew and Pliny Earle Goddard, Indian Art and Culture of the Northwest Coast, 1924/1974
序-住民と自然環境-//
物質文化;家/カヌー/木工/籠細工と織物/食物の採集/衣服と装飾//
社会組織と政治組織;社会組織/思春期/葬制/結婚/遊戯/戦争//
宗教と儀礼;宗教的慣行/シャーマニズム/冬の儀式/ポトラッチ/死後の運命/神話と民間伝承//
美術など、
222ページ。


C.バーランド、松田幸雄訳、『アメリカ・インディアン神話』、青土社、1990
原著は Cottie Burtland, North American Indian Mythology, 1965/1985
イヌイット族(エスキモー);セドナ/シャーマン/精霊の世界/天上の人びと/祖先の精霊//
北西部沿岸の漁師たち;村の生活/技術/トーテム/贈り物祭り/儀式上の生活/主要な神々/天上の支配者/半分神聖な精霊/オオカミ族とサケ/クマの母/トリックスターのカラス/カラスと月/垂れ髪姫/雷鳥/すばらしい虫/シャチ/神話の英雄たち/怠け者の少年//
北方の森の狩人たち;クリー族/祖先の霊/豊饒の精霊/星と季節の神話/村の祭り/ウィサハトカックと世界の創造/世界を創造した兄弟//
東部樹林帯の農民たち;貝殻玉の帯/ハイアワサと五族連合/最高の精霊/イロコイ族の信仰/農事の祭り/世界の創造/天文神話/破壊と創造の双子/大気の力/大地と空の精霊/狩人とワシ//
大平原の野牛の狩人たち;種族の生活/野牛の精霊/大祭礼/精霊の世界/ネサルと世界の創造/符呪の包み/木の瘤/オキーパの儀式/独り男/ヌプタディの着物/ポーニー族/明けの明星の神話/月の籠/世界の終末//
南西部の狩人たち;ナバホー族/シャーマン/モンテスマ/ナバホー族の砂絵/脱出神話/死の必要/種族の四散/人間に送られた災厄/世界の住み直し/美の詠誦//
南東部樹林帯の農民たち;歴史的な種族/火の到来/煙草の起源/トウモロコシの起源/洪水/転がる首//
台地の住人たち;プエブロ族の生活/プエブロ族の工芸品/世界の創造/人間の旅/種族と環境//
過去、未来など、
276ページ。


R.アードス、A.オルティス、松浦俊輔・西脇和子・岡崎晴美ほか訳、『アメリカ先住民の神話伝説』、上下巻、青土社、1997
原著は Richard Erdoes and Alfonso Ortiz, American Indian Myths and Legends, 1984
上巻;
序論//
〈兎少年〉が血の塊を蹴り回した-人類創世神話;兎少年 ホワイト・リバー・スー族/血の塊 南ウート族/玉蜀黍の母 ペノブスコット族/動物人間の創造 オカノガン族/石の少年 ブルーレ・スー族/力をもつ少年 セネカ族/グルスキャップと赤ん坊 アルゴンキン族/泉の老女 シャイアン族/矢の少年 シャイアン族/偉大なるメディスン・ダンス シャイアン族/治療の儀式の起源 ホワイト・マウンテン・アパッチ族/最初の男と最初の女の創造 ナバホ族/男と女が一緒になったいきさつ ブラッド・ピーガン族/よく焼けた人間 ピマ族/白いバッファローの女 プルーレ・スー族/孤児の男の子とエルク・ドッグ ブラックフット族/〈塩女〉が食べ物を拒まれる コチティ族/聖なる草 ブラックフット族/〈祖父なるペヨーテ〉がインディアンのもとへやってきたいきさつ プルーレ・スー族/ヴィジョン・クエスト プルーレ・スー族//
出現の場所-天地創造の物語;善と悪の双子 ユマ族/ヒカリア族の起源 ヒカリア・アパッチ族/灰色熊が立って歩いた頃 モドック族/コヨーテ爺さん、世界を創る クロー族/スー族の由来 プルーレ・スー族/空を押し上げる スノホミシュ族/上の世界に出る アコマ族/大地の創造 チェロキー族/大地の竜 北カリフォルニア沿岸/籠で運ばれてきた人々 モドック族/偉大な魔力が美しい国を作る シャイアン族/ホピ族の白い夜明け ホピ族/ヤキマの世界の創造 ヤキマ族/太陽の子供たち オセージ族/声と洪水と亀 カド族/大いなる兄の物語 ピマ族//
偉大な精霊の目-太陽、月、星の物語;太陽の創造 プルーレ・スー族/空じゅうを歩く ツィムシアン族/三本脚の兎が太陽と闘う/コヨーテ、太陽と月を盗む ズーニー族/袋に暖かさを蓄える スレイブ族/ホピ族の少年と太陽 ホピ族/一陣の風 オジブワ族/太陽の娘 チェロキー族/蜘蛛婆さん、太陽を盗む チェロキー族/創造の物語 ディエゲーニョ族/愚かな少女たち オジブワ族/月が姉の太陽を犯す イヌイット族/太陽、ヴィーホに思い知らせる シャイアン族/小さい弟、太陽を罠で捕まえる ウィネベーゴ族/かさぶたのある者、空を照らす トルテカ族/月に悪戯をする スノークアルミー族/光を盗む ツィムシアン族/コヨーテ、星を配置する ワスコ族/鹿の狩人と白玉蜀黍の乙女 テワ族//
英雄の試練-怪物と怪物を退治した者たちの物語;グルスキャップ、海蛇と戦う パッサマクオディ族、ミクマク族、マレシート族/毛むくじゃらの小男 メティス/蚊の由来 トリンギット族/統一者、ハイアワサ イロコイ族/甘い薬草の生と死 北方シャイアン族/刺繍の上手な少女と七つ星の兄弟たち シャイアン族/転がる首 ウィントゥ族/光の息子、怪物を殺す ホピ族/雷の起こり ミーウォク族/ワキンヤン・タンカ、偉大なかみなり鳥 プルーレ・スー族/コヨーテ、怪物を殺す フラットヘッド族/悪魔の塔の伝説 スー族/飛ぶ首 イロコイ族/初めての船 チヌーク族/切り落とされた首の追跡 シャイアン族/ウンセギラの七つ目の斑点 プルーレ・スー族//
クーを数える-戦いと戦士の掟;小鼠、クーを数える プルーレ・スー族/二発の弾と二本の矢 プルーレ・スー族/シャイアンの毛布 ポーニー族/乙女の戦士 オナイダ族/裁判所岩の攻囲 ホワイト・リバー・スー族/ローマン・ノウズ首長が呪いの力を失う ホワイト・リバー・スー族/勇ましい女、クーを数える ホワイト・リバー・スー族/スポッテド・イーグルとブラック・クロー ホワイト・リバー・スー族/娘が兄を救った場所 シャイアン族/タタンカ・イヨタケの踊る馬 プルーレ・スー族、など、
332ページ。

下巻;
横笛の音-愛と欲望の神話;横笛の伝説 プルーレ・スー族/〈泥頭〉族に交わり方を教える ズーニー族/妻をめぐる戦い アレウト族/間違った場所にある歯 ポンカ・オト族/盗まれた妻 テワ族/トロウィムの女と蝶男 ミドゥ族/アパッチ族の首長が妻を罰する ティワ族/夫の約束 テワ族/月と結婚した男 イスレタ・プエブロ族/土竜が地下に住んでいるわけ チェロキー族/マルトノマ滝の伝説 マルトノマ族/結婚しようとしない働き者の娘 コチティ族/人魚と結婚した女 クース族/コヨーテの苺 クロー族/貞淑な妻と女戦士 ティワ族/コヨーテとマガモたち ネズパース族/欲張りな父親 カロク族/クルシャンとその二人の妻 ルムニ族/男と女が別々に住んでみる シィア族/妻争い コチティ族/海の大蛇 ズーニー族//
コヨーテは笑い、また泣く-トリックスターの物語;コヨーテ、イクトメと大岩 ホワイト・リバー・スー族/何だと? 俺の金玉をお前の晩飯に? ホワイト・リバー・スー族/コヨーテとワシチュ プルーレ・スー族/ビーバーが松から火を盗んだいきさつ ネズパース族/渡鳥 アサバスカ族/瑠璃鶉とコヨーテ ピマ族/大兎の冒険 アルゴンキン族/七面鳥が玉蜀黍を作り、コヨーテがそれを蒔く ホワイト・マウンテン・アパッチ族/コヨーテ、蛙人たちから水を奪う カラプヤ族/人々が矢尻を手に入れたいきさつ シャスタ族/イクメトとおぼこ娘 プルーレ・スー族/コヨーテ、タールの塊と闘う ホワイト・マウンテン・アパッチ族/いつも岸部に住む クワキュートル族/グルスキャップ、三つの願いを叶える アルゴンキン族/コヨーテの兎狩り テワ族/コヨーテ、白人を騙して金持ちになる ホワイト・マウンテン・アパッチ族/イクトメ、間違えて妻と寝る プルーレ・スー族/熊の脅し方 テワ族/コヨーテ、太陽の煙草を盗む ホワイト・マウンテン・アパッチ族/目玉を使ったトリック 北方シャイアン族/イクトメ、悪い夢を見る プルーレ・スー族/コヨーテが狡猾になったいきさつ カロク族/コヨーテと二人の蛙女 アルシー族/コヨーテ、星と踊る シャイアン族//
四本脚、二本脚、脚なし-動物たちと他の人たちの物語;大レース シャイアン族/ものを齧るビーバーの由来 ハイダ族/烏が黒くなったわけプルーレ・スー族/ガラガラ蛇に嫁いだ娘 ポモ族/木菟の目が大きいわけ イロコイ族/木菟夫 パッサマクオディ族/犬たち、選挙を行なう プルーレ・スー族/蛇の兄弟 プルーレ・スー族/蝶 パパゴ族/〈青玉蜀黍の穂の乙女〉の復讐 ホピ族/獣たちの集会 ツィムシアン族/魚物語 テワ族/放ったらかしの母 コチティ族/熊とインディアンの女房 ハイダ族/ワキアシュと最初のトーテム・ポール クワキュートル族//
夜、ヒューッと音がする-幽霊と精霊の世界;二人の恋する幽霊 プルーレ・スー族/恐れ知らずの男 プルーレ・スー族/死者の国 セラーノ族/二面霊 シャイアン族/骸骨屋敷への旅 ホピ族/ばらばらに落ちてきた骸骨 イスレタ・プエブロ族/精霊女房 ズーニー族/姿を変えた祖母 ピマ・パパゴ族/大食漢の女房 ピークォット族/ホピ族の蛇踊りの由来 テワ族/ブルー・ジェイ、幽霊の町を訪れる チヌーク族/精霊女房 プルーレ・スー族//
岩と山だけが永遠に続く-終末の啓示;女は死を選ぶ ブラックフット族/コヨーテと死の起源 カド族/洪水 ハイダ族/未来の読めない予言者 ピマ族/失われたエルクの魂が住む湖 ワスコ族/一番頭と若騾馬の死 北方シャイアン族/ウンデッド・ニーでのゴースト・ダンス プルーレ・スー族/齧る者 シャイアン族/世界の終わり ホワイト・リバー・スー族/モンテスマと大洪水 パパゴ族/バッファローは去る カイオワ族/ワシチュの到来 プルーレ・スー族/世界再生 プルーレ・スー族//付録など、
330ページ。


阿部珠理、『アメリカ先住民の精神世界』(NHKブックス 722)、日本放送出版協会、1994
プロローグ 聖なる木の下へ/メディスン・マンを訪ねる/ラコタの人間社会/男と女/ミタクエオヤシン-私に繋がる全てのもの/ラコタの神話世界/精霊の住む国/サンダンスへの道など、
224ページ。


德井いつこ、『インディアンの夢のあと 北米大陸に神話と遺跡を訪ねて』(平凡社新書 034)、平凡社、2000
風の吹く場所//
前篇 神話を生きる-アサナジの足跡を辿る;放浪する人々/チャコ/続・放浪する人々/ホピ/創造とマイグレーションの伝説/ビーンダンス/ミステリー/ココペリ//
後篇 死と再生の印-点在するマウンドを訪ねて;隆起する図形/エメラルドの蛇/カホキア/ナチェス/飛翔する鳥/亀の島//
遠い眺め-あとがきにかえて、など、
238ページ。

………………………

アビ・ヴァールブルク、加藤哲弘訳、『蛇儀礼 北アメリカ、プエブロ・インディアン居住地域からのイメージ ヴァールブルク著作集 7』、ありな書房、2003
原著は Aby Warburg, Bilder aus dem Gebiet der Pueblo-Indianer in Nord-Amerika. Vortrag gehalten am 21. April 1923
蛇儀礼-北アメリカ、プエブロ・インディアン居住地域からのイメージ/1923年4月26日付ザクスル宛ヴァールブルク書簡/ヴァールブルクのアメリカ南西部旅行(旅程表)//
解題 ヴァールブルクと「蛇儀礼」講演など、
160ページ。


 ヴァールブルクによる→こちら(「ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「おまけ」)や、またあちら(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「記憶術・結合術」)を参照


C.レヴィ=ストロース、西澤文昭訳、『アスディワル武勲詩』(ちくま学芸文庫 レ 6-1)、筑摩書房、2011
原著は Claude Lévi-Strauss, La geste d'Asdiwal, 1958
訳は1974/1993刊本の文庫化
ツィムシアン族の人々/アスディワルの冒険/地理・経済・社会・宇宙観/冒険がもつメッセージ/メッセージの構造分析/異伝が語ること/矛盾の克服としての神話/伝承による変形/神話の構造化と伝播//
解説 アスディワル武勲詩と神話分析の方法(内堀基光)など、
176ページ。


ナンシー・Y・デーヴィス、吉田禎吾・白川琢磨訳、『ズニ族の謎』(ちくま学芸文庫 テ 4-1)、筑摩書房、2004
原著は Nancy Yaw Davis, The Zuni Enigma. A Native American People's Possible Japanese Connection, 2000
序文 原初の時代-アーシウィ(シウィ・エドマンド・ラッド)//
序論/プエブロの展望/宇宙の中心を目指す/砂漠を越えて/太平洋岸と潮流/船と浅瀬/歯と骨、血液と疾病/言葉と流浪者/親族とカチナ-社会混入者の文化保存/コスモロジーと宗教-コッコとカミ/「菊と刀」再訪/結語 イティワンナ-宇宙の中心//
解説(吉田禎吾)など、
478ページ。


原ひろ子、「子どもと時間 ヘヤー・インディアンのライフサイクル」、is、no.17、1982.6、「特集 時」、pp.36-39
こま切れに刻まれた時間帯-高度成長期以降の子どもたち/自らの工夫で自然と戦う人生-ヘヤー・インディアンの社会斧をふるう四歳の女の子-遊びが仕事に、仕事が遊びに/一期一会の遊び友だち-時の(あるじ)としての日々など


原ひろ子、「ヘヤー・インディアンにおける“死者の書”」、『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」、pp.351-357
マーサの通告/埋葬と死者の旅路/良い死に顔で死にたい/幸運な者が再生する、など

ジョン・A・エディ、「メディシン・ホイールと平原インディアンの天文学」、ブレッヒャー、ファイタグ編、花野秀男訳、『古代人の宇宙 考古天文学への招待』、白揚社、1984、pp.13-48

ジョン・C・ブラーント、「南西部インディアンの絵文字と線刻文字」、同上、pp.49-69

木村武史、『北米先住民ホティノンションーニ(イロクォイ)神話の研究』、大学教育出版、2000
序章//
ホティノンションーニ・イロクォイの宗教と文化の概説;ホティノンションーニ・イロクォイの宗教と文化の概説/ホティノンションーニ・イロクォイ研究史の概略//
ジョン・A・ギブソンが語ったオノンダガ神話;ホティノンションーニの伝承の語り手と物語の特徴/ギブソンが語ったオノンダガ神話//
歴史的文脈 - 歴史との交渉;『6カ国連合の伝統的歴史』の歴史とテキスト/E・D・カメロンの通信記録とイロクォイの歴史への新しい見方/先住民の財産所有概念/カナダ法の先住民社会への侵入//
伝統主義者ジョン・A・ギブソン;先住民主導の支配的立場の受容/「伝統主義的」首長と抵抗者としてのギブソン/世襲首長としてのジョン・A・ギブソンの公的役割/ギブソンがヒィウィットに語った神話//
政治的物語から儀礼的物語へ;テキストの物語としての枠組み/テキストに見られる表現上の特徴/新しい社会の起源に関わる象徴的側面/儀礼行為の卓越性//
デハエーンヒヤワコーンの権威と権力の神話による主張;木と鹿の角の象徴/神話的存在者の系譜学と双子の闘争/2重の人類創造 - 先住民と白人/人
(Person)としての人間ともの(Matter)としての人間//
世界の中心としての儀礼的に変容された身体;儀礼行為の神話による表象/儀礼の神話的表象と儀礼の民俗学的研究の比較/水平線上に体現化された中心としての儀礼を行う人間の象徴//
終わりに//
補記 「イロクォイ6カ国保留地のカユガ首長ジェイコブ・E・トマス
(Jacob E. Thomas)の伝統文化の保存と継承」など、
454ページ。


 「ホティノンションーニ(Hotinonshón:ni)という語を、いわゆるイロクォイと呼ばれている人々を指す語として用いる。ホティノンションーニとはオノンダガ語で『長い家(ロングハウス)の人々』という意味である。言語学的にはイロクォイ語を話す人々を示し、具体的には、主にイロクォイ連合(The Iroquois Confederacy か、あるいは The League of Iroqiois)を形成した人々を指す。イロクォイ連合…(中略)…この構成員全体を指すためにホティノンションーニという語を用いることにする。ホティノンションーニの人々の伝統的宗教を示す時は『ロングハウス宗教』という呼び方をする」とのこと(p.1)。

木村武史、「北米大平原文化地域のサンダンス」、松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢7』(上巻)、リトン、2002、pp.267-287
文化地域とサンダンス/サンダンスの起源伝承/儀礼としてのサンダンス/サンダンスの踊りなど

木村武史、「ホデノショニ(イロクォイ)社会の『宗教』」、『アメリカ研究』、no.38、2004、pp.1-19 [ < J-STAGE

木村武史、「語られた神話-北米北西海岸文化地域ハイダ神話から」、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、pp.117-134
北米北西海岸文化地域における神話語り/語りとしての神話語り/ハイダ神話など

木村武史、「イロクォイ・セネカの天空の神話について」、篠田知和基編、『天空の神話-風と鳥と星』、楽瑯書院、2009、pp.557-568
天空に昇った兄弟/大熊座/星座の七人兄弟など

木村武史、「北米の天空神話-ハイダ・アリカラ・イロクォイ神話から」、『アジア遊学』、no.121、2009.4、「特集・天空の神話学」、pp.119-126
北西海岸文化地域ハイダの天空神話;ハイダ神話/ハイダ神話の解釈//
大平原地域アリカラの神話;アリカラの天空神話/アリカラ神話の解釈//
東部森林文化地域イロクォイの天空神話;天空への冒険談/イロクォイ神話の解釈など


木村武史、「北米先住民の天空神話-アリカラ神話から」、篠田知和基編、『天空の世界神話』、八坂書房、2009、pp.291-309
アリカラ族/女性が主人公の天空神話/男性が主人公の神話など

伊藤敦規、「循環する生と死-米国南西部先住民ホピの霊魂観」、『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12、pp.172-184
はじめに;日本国内での北米先住民物質文化の普及/本稿の視座//
ホピ居留地の自然環境//ホピとしての生き方;太陽の動きと方位/生、イニシエーション、死/イニシエーション/死//
雨と雲の人々;カチーナ/カチーナ儀礼//
ホピの霊魂観//おわりに-霊魂観の公開、非公開など


フランツ・ボアズ、前野佳彦監訳、磯村尚弘・加野泉・坂本麻裕子・菅原裕子・根本峻瑠訳、『北米インディアンの神話文化』、中央公論新社、2013
序//
人類学の方法;地理学の研究/民族学の目的/人類学における比較参照的方法の限界設定/民族学の方法/進化か伝播か/人類学研究の目的//
北米インディアンの神話と民話;民話と神話のジャンル的展開/インディアン神話の生成 - 北太平洋沿岸地帯の諸部族における神話生成過程の研究/未開の文芸ジャンルにおける様式的側面/未開の諸部族における来世観/クワキウトル族の社会組織/北米インディアンの神話と民話//
言語文化と装飾芸術への展望;アメリカ先住民言語の分類/北米インディアン諸語の分類/北米インディアンの装飾芸術/アラスカで造られる針入れの装飾的意匠 - 合衆国国立博物館資料に基づく意匠様式史の研究//
解説 フランツ・ボアズのコスモス理念 - 地理学から人類学へ(前野佳彦)ボアズ人類学の集大成としての本書 - 編集の基本方針/フンボルト的総合と〈人類〉の理念 - フランツ・ボアズの生涯と著作/多元的並列とコスモス的全体性 - ボアズ人類学の記述原理など、
416ページ。


 「本書はフランツ・ボアズFranz Boas, 1858-1942最晩年の主著、『人種・言語・文化』Race, Language and Culture, 1940; Reprint, The University of Chicago Press, 1982 を底本として使用)の〈文化〉の部を中心として、言語研究、さらに地理学他の研究方法論の章を網羅的に追加し、監訳者前野の判断で新たに編集したものである。量的には原書647頁の三分の一強であり、論文の篇数では全63篇から16篇を選択した。したがって、本書は、原著の『文化研究』と『方法論』を合体させたものだと考えていただいて結構かと思う」
とのこと(「解説」、p.373)。

 →こちらでも少し触れました:「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉、若干の用語について」の頁の「追補

阿部珠理、「ヴィジョンを求めて泣く-ラコタ・スー族における夢の啓示-」、河東仁編、『夢と幻視の宗教史 下巻』(宗教史学叢書 18)、リトン、2014、pp.31-56
はじめに/ヴィジョン・クエストの動機と作法/メディスンマンとヴィジョン/文化記号としてのヴィジョン/ヴィジョンの共同体-終わりにかえて

Benjamin Lee Whorf, "An American Indian Model of the Universe", International Hournal of American Linguistice, no.16, April 1950, pp.67-72, reprinted in ETC. : A Review of General Semantics, vol.8 no.1, December 1950, pp.27-33 [ < Institute of General Semantics
「アメリカ・インディアンの宇宙のモデル」

 「長く注意深い研究と分析を経た後では、ホピ族の言語には、われわれが〈時間〉と呼びうるもの、あるいは、過去や現在、未来を直接指し示す単語もなければ、文法的な形式も構文も,、表現も含んでいないように見える。長く続くことや永続することも、動力学的(ダイナミック)であるよりむしろ運動学的(キネマティック)なものとしての運動も(すなわち、何らかの過程におけるダイナミックな作用力の呈示としてよりも、空間と時間の中での連続的な移行としての)含まれなければ、あるいはさらに、われわれが〈時間〉と呼びうるような、拡がりがあったり実在したりする要素を除外するような形で、空間を指し示しさえするもの、従って暗黙の内に、〈時間〉として指し示すことができるような残余を残す、そんなものも含んではいない。それゆえ、ホピ族の言語には、明白な形であれ暗黙の内にであれ、〈時間〉を指し示すものは含まれていない」(p.27)。

以上2番目の段落、後半いささかわかりにくいのですが、ともあれこのような事態がどういうことか、綴られていきます。

………………………

 ナバホ族について;

ポール・G・ゾルブロッド、金関寿夫・迫村裕子訳、『アメリカ/インディアンの神話 ナバホの創世物語』、大修館書店、1989
原著は Paul G. Zolbrod, Diné Bahane'. The Navajo Creation Story, 1984
序文/出現/第五世界/怪獣退治/集まりくる部族など、
568ページ。

 1880年から1892年までナバホ族と接触したワシントン・マシューズが編纂した『ナバホ説話集』
(Navajo Legends)中の『ナバホの起源伝説』(The Navajo Origin Legends)を再編集したもの(序文参照)。

画:フランク・J・ニューカム、テキスト:グラディス・A・レイチャード、構成:鈴木哲喜、訳:鈴木幸子、『ネイティブ・アメリカン ナバホ「射弓の歌」の砂絵』、美術出版社、1998
原著は Franc J. Newcomb, Gladys A. Reichard, Sandpaintings of the Navajo Shooting Chant, 1937
カラー図版//序/チャントとチャンター 歌と歌い手/描き手と絵の制作/「男性の射弓の歌」の神話/象徴的な要素「人々」/象徴的な要素「矢、稲妻、蛇」/挿図/象徴的な要素「自然現象」/象徴的な要素「動物と植物」/場所の象徴性/構成/芸術的な意匠など、A4版変型、
160ページ。


Gladys A. Reichard, Navajo Religion. A Study of Symbolism, Bollingen Series XVIII, Princeton University Press, 1950/1963/1974
第2版への序文(Olivier La Farge)//
『ナバホの宗教 シンボリズムの研究』
教義 ナバホの諸範疇//
    世界観;宇宙/この世界//
    人間の性質;人間の起源/生殖の理論/人間の構成要素/生の周期/死と死者/運命//
    万神殿:超自然的存在の特性//
    万神殿:超自然的存在の諸類型;説得できる諸神/頼りにならない諸神/神性と人間の助け手/人間と神性の仲介者/説得できない諸神/神性としてとらえられた危険/善と悪の間の諸存在/怪物、危険、中間者の序列/太陽の顕現としての神々//
    病の理論;予防法/病/診断//
    治療の理論;悪の侵入/浄化/善の牽引/療法//
    倫理;意味/敬意の概念/性の倫理/動物と植物//
シンボリズム シンボリズムの性質;場所と位置/時間と時間調節/方位//
    性、優勢、大きさ//交替、逆転、否定//
    色彩と宝石;色彩/宝石//
    色の組みあわせ;対になる色/四分配置における順序/マルタ十字配置における順序/一列配置における順序/言葉の並び方における順序/輪郭線における順序/色と結びつくもの//
    数;偶数/奇数/最初の時//
    知覚上の象徴;光と視覚/音と聴覚/臭いと嗅覚/食べ物と味覚//
    言葉、定式、神話//
儀礼 歌;歌の起源/歌の機能と類型/歌の内容と構造//
    祈禱棒;形態/祈りの捧げ物/捧げ物と報い/捧げ物の寄託/語る祈禱棒//
    儀式の分類;見分けるための象徴//
    儀礼の組織;歌い手の一団/準備/処理/儀礼と儀式など、
854ページ。

 本書については、R.ニーダム『象徴的分類』の「日本語版への序文」で、
「きわめて複雑な象徴的伝統に関する賞讃すべき卓越した研究」
と紹介されています(p.iv)。


Jerrold E. Levy, In the Beginning. The Navajo Genesis, University of California Press, 1998
『はじめに ナバホの創世記』
背景;
序論/歴史的背景//
神話;地下世界/出現と現在の世界/北と南のトリックスター/二つの伝承//
真実性;創造/善と悪、秩序と混沌/男性、女性と男=女など、
276ページ。

久武哲也、「大地と子宮 ナバホ族の砂絵から」、『ドルメン』、再刊1号、1989.10、「特集 大地と子宮のアーケオロジィ」、pp.53-74
はじめに-砂と岩の世界-/聖なる山と砂絵/天空と地母の邂逅/地母の出産-「白い光の中の世界」へ-/現代の地母の位相-「貴重なる石」-など

加藤薫、「ナバホの神話と砂絵研究序論」、『麒麟』、no.13、2004.3.25、pp.70(45)-60(55) [ < 神奈川大学学術機関リポジトリ

 p.66(49)には、
「現在が『第五の世界』であるという認識は、アステカやマヤといったメソアメリカの古代文明にも共通して存在した考えである。しかし例えばマヤ人たちが時間=暦を驚くべき正確さで計測し、『第一の太陽の時代』の始まりを紀元前2万3619年前後(注18)としているのに比べ、あいまいである。/ここで、マヤ人のように時間に対する強迫観念が希薄であるというナバホ神話の特徴が見いだされる。その代わりに土地とか自然環境の記憶が肥大化しているようだ」
とあります。

藤崎康彦、「ナバホ族創世神話の中のナドレ-宇宙観とジェンダー研究序説-」、『跡見学園女子大学文学部紀要』、no.40、2007.3.15、pp.17-36 [ < SUCRA(さくら: Saitama United Cyber Repository of Academic Resources) ]  

ii. メソアメリカなど

 〈メソアメリカ〉は「アメリカ大陸の中央部で、一六世紀にスペイン人が侵略するまでさまざまな古代文明が栄え、その豊かな歴史・文化伝統が創造されつづけている文化史的領域」で、
「同じ『中米』でも、中部アメリカ(
Middle America)は、メキシコ、中央アメリカおよび西インド諸島をふくむ地理的概念、
中央アメリカ(
Central America)は、グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、パナマの七カ国からなる政治的概念である」
とのこと(青山和夫、『古代メソアメリカ文明 マヤ・テオティワカン・アステカ』(講談社選書メチエ 393)、講談社、2007、p.7、p.10)。
 また後掲のロペス=アウスティン『月のうさぎ』(1993)によると、〈メソアメリカ〉の語は、1943年ポール・キルチョフによって作られたという(p.83)。

アイリーン・ニコルソン、松田幸雄訳、『マヤ・アステカの神話』、青土社、1992
原著は Irene Nicholson, Mexican and Central American Mythology, 1967/1983
はじめに;歴史的注釈//時間と永遠;天国と地獄への階段/大きな大地の怪物/化体の物語/音楽の起源/「インディアン・タイム」//
人間と動物の関係;不滅性と魂//暦;神の足跡//五つの太陽の伝説//ポポル・ヴフの双子;ベラクルスのトウモロコシの伝説//
黄金の人間;神々との交感/供儀と謙譲//第五の太陽;汚れなき若者/神化された心臓//
ケツァルコアトル神話;コアトリクエの像/羽をもつ蛇の誕生/ケツァルコアトルの誘惑/神の象徴性/ケツァルコアトル-金星と太陽/ポチテカ//
自然の四つの相;出発/テスカトリポカの特性/ナワの三巨頭支配/自然の力に従うこと//
女性の神々//トロケ・ナワケ//球技//ナワの神々に対応するマヤの神々//
アナワクへのアステカ族の旅;類似のグアテマラの遍歴/ボタンの旅など、
342ページ。


松村武雄編、『メキシコの神話伝説 世界神話伝説体系 16』、名著普及会、1928/1980
ナフア族 古代メキシコ民衆の文化//
   メキシコの神々;テズカトリポカ神/フイチロポクトリ神/クェツァルコアトル神/トラロック神/チャルチフィットリクェ女神/シウテクトリ神/メツトリ女神/マクイルショチトル神/ミシュコアトル神/チコメコフアトル女神/プルクェ酒の神々/カマシュトリ神/オマカトル神/トラゾルテオトル女神/ヤカテクトリ神/オポクトリ神/シペ神/ナナフアトル神/イシュトリルトン神/ミクトラン神/ソロトル神//
  ナフア族の神話伝説;世界の始め/大洪水/山彦の由来/太陽の出現/眼が泣いて抜け落ちた神/決死の組打ち/腹の中の神/火の起源/クェツァルコアトルの威力/巫術師の悪計/蜘蛛の災い/四人の若者/金星の由来/妻奪い/隠者の堕落/オマカトル神の怒り/死人の旅/建国の伝説/フエマック王の物語/トルテック国の滅亡/メキシコ町の建設/乙女の犠牲/テズクコの王子/百人の恋人を持つ妃/勇士の犠牲/冥府の知らせ//
マヤ族 マヤ族の文化//
  マヤ族の神々;A神/B神/C神/D神/E神/F神/G神/H神/I神/J神/K神/L神/M神/N神/O神/P神/キニチ・アハウ神/イツァムナ神/チャック神/イックス・チェル女神/エクチュア神/バカブ神/フナブク神/ヴォタン神とカビル神/ゾチラハ・チマルマン神/ククルカン神/フラカン神/グクマッツ神/エックスピヤコック神とエックスムカネ女神/フン・アプとエックスバランクェ/ヴクブ・カキックスとその子//
  マヤ族の神話伝説;万物創造/人間創造/火の起源/太陽の出現/冥府からの挑戦/人猿の起源/双生児の冥府攻め/巨魔とにせ医者/ジパクナ退治/カブラカン退治/卵から生まれた侏儒/乙女争いなど、
228ページ。

 なお本書および第17巻にあたるペルー編(未見)から、「神話伝説」の部分を再録したのが;

松村武雄編、『マヤ・インカ神話伝説集』(教養文庫 1098 D 611)、社会思想社、1984
ナワ族の神話伝説/マヤ族の神話伝説/インカ族の神話伝説//
解題(松村武雄)/メキシコの神々と神話伝説について(小池佑二)/ペルーの神話(大貫良夫)など、
238ページ。


土方美雄、『マヤ・アステカの神々』(Truth in Fantasy 69)、新紀元社、2005
マヤ・アステカの歴史と文化/マヤの神々/グァテマラ・マヤ人の神話 『ポポル・ヴフ』の世界/現人神としての王-マヤ王国盛衰記-/ユカタン・マヤ人の神話と予言の書 『チラム・バラムの書』の世界/メキシコ中央高原の神々/アステカの祭祀/アステカ王国の終焉など、
212ページ。


メアリ・ミラー、カール・タウベ編、増田義郎監修、武井摩利訳、『図説 マヤ・アステカ神話宗教事典』、東洋書林、2000
原著は Mary Ellen Miller and Karl Taube, An Illustrated Dictionary of the Gods and Symbols of Ancient Mexico and the Maya, 1993
序/ジャンル別項目一覧/アルファベット順項目一覧//事典編(あいうえお順)/史料解説など、
338ページ。


 →こちらで少し触れています:「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の始めの方(アステカ神話の大地の主(トラルテクートリ)について)


「中央アメリカの神話・宗教」、『世界神話大事典』、2001、pp.1259-1258
中央アメリカ 宗教の問題(フランスのメキシコ考古学・民族学調査団)/中央アメリカ 神話と祭式(同)/中央アメリカの創世神話 天地創造(同)/中央アメリカの宗教 天の概念 太陽、月、星、および気象現象(同)/中央アメリカの宗教概念 時間と空間(同)/中央アメリカの伝承 宇宙の混乱、病、死、魔術(同)/中央アメリカの「大地」(同)/中央アメリカの「火」(同)/中央アメリカの「人間像」(同)など

Kay Almere Read and Jason J. González, Handbook of Mesoamerican Mythology, (Handbooks of World Mythology), ABC-CLIO, Santa Barbara, California, Denver, Colorado, Oxford, England, 2000
『メソアメリカ神話の手引書』
序論;
神話と現実世界/メソアメリカの神話作成者たち/メソアメリカの文化史//
神話的な時間線;二つの神話的な歴史-キチェーとナワ/神話的な時間//
諸神格、主題、概念(アルファベット順)//印刷物および印刷物でない典拠と注釈など、
356ページ。

 K. A. Read については→こちらも参照:本項下掲「アステカに関して

 なお、未見ながら;

Alfredo López-Austín、岩崎賢・井上幸孝訳、「メソアメリカの宇宙観(1)」、『イベロアメリカ研究』、vol.23 no.1、2001.8、pp.75-94

Alfredo López-Austín、岩崎賢・井上幸孝訳、「メソアメリカの宇宙観(2)」、『イベロアメリカ研究』、vol.23 no.2、2002.2、pp.113-133

追補:さいわいその後見ることができました;

原著は Alfredo López-Austín, "La cosmovisión mesoamericana", Sonia Lombardo y Enrique Nalda (coords.), Temas mesoamericanos, 1996, pp.471-507
(1) 研究対象;基本的概念/メソアメリカの人々の宇宙観/メソアメリカとメソアメリカ的伝統//
   宇宙観の構築;分類法/基本的社会組織から生まれる宇宙観/権力から生み出される宇宙観

(2) 神話、宇宙地理学、時間の推移;神話/宇宙の地理学と力学/暦//
   宗教儀礼、呪術、占い;宗教儀礼/呪術/占い


 →こちら(「〈宇宙論〉と〈宇宙観〉、若干の用語について」の頁)や、そちら(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁)でも挙げました
 同じ著者による→あちらを参照:本項下掲の「アステカに関して



 マヤに関して;

A.レシーノス原訳・校注、林家永吉訳、『ポポル・ヴフ』(中公文庫 D19)、中央公論社、1977
原著はAdrian Recinos, Popol Vuh, 1960
 訳は1961刊/1971改訂版の文庫化。
ポポル・ヴフ;序文/第1部~第4部//
付録 首長の起源の書//解説(レシーノス)など、
324ページ。

 挿画はディエゴ・リベラ。カヴァー裏に三島由紀夫の賛辞。


ル・クレジオ原訳・序、望月芳郎訳、『マヤ神話-チラム・バラムの予言-』、新潮社、1981
原著は Les prophéties du Chilam Balam, Version et présentation de J.M.G. Le Clézio, 1976
マヤ族の宇宙と時間-序(J.M.G.ル・クレジオ)//
チラム・バラムの予言;大地四隅への頌詞/ツォル・ペテン(ある地域の平定)/1541年/天地創造/天使への祈り/イツァ族の歌/ウ・シヒル・ウィナル(太陰月の誕生)/スペイン人のユカタン到来/ウ・トハン・ハハル・ク・トゥ・ナトホブ・チラム(チラム・バラムによって代弁された真実の神の予言)/スユアの言葉/呪文/太陽への祈り//
カトゥンの予言/
(トゥン)の予言/年代記(ティシミン、マニ、チュマイェル)/太陽の神官の予言//
解説(望月芳郎)など、
276ページ。


 ル・クレジオによる→こちら(本項下掲/『チチメカ神話』、1987)と、またあちら(「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁の「ル・クレジオ」の項)を参照

ディエゴ・デ・ランダ、林家永吉訳、「ユカタン事物記」、『ソリタ ヌエバ・エスパニャ報告書 ランダ ユカタン事物記 大航海時代叢書 第Ⅱ期 13』、岩波書店、1982、pp.233-492

 1564-72年に書かれた

石田英一郎、『マヤ文明 世界史に残る謎』(中公新書 127)、中央公論社、1967
マヤ文明の発見/征服当時のマヤ/マヤの宗教と暦数/歴史をさかのぼる/マヤ文明の形成と源流など、
230ページ。


宮西照夫、『マヤの死の儀礼』(朝日カルチャーVブックス)、大阪書籍、1986
序 マヤの中心地・グアテマラへ/煙草を吸う神・マシモン/謎の洞窟儀礼/マヤの聖湖・アマティトラン/神の肉/マヤの神々と死の儀礼など、
212ページ。


実松克義、『マヤ文明 聖なる時間の書 現代マヤ・シャーマンとの対話』、現代書林、2000
神話の世界/吉兆/精霊の住む洞窟/シャーマンの仕事部屋/太陽のカレンダー/二つの顔を持つ神/夢の教え/血の神秘学/魔術師の村/異邦人/運命の哲学/新しい波/マヤ精神史/調和の弁証法/神としての「時間」/附録など、
392ページ。


ジェフ・ストレイ、駒田曜訳、『古代マヤの暦 予言・天文学・占星術』(アルケミスト双書)、創元社、2009
原著は Geoff Stray, The Mayan and Other Ancient Calendars, 2007
基本の周期/太古の暦/古代中国/古代インド/シュメールとバビロン/古代エジプト/金属に刻まれた記録/ローマ暦/新世界/現存する絵文書/計数システム/精妙な暦/ツォルキン/ハーブ/カレンダー・ラウンド/暦の中の金星/月/火星、木星、土星/長期暦/石碑/太陽の天頂通過/アステカの「太陽の石」/銀河直列/2012年-時代の終焉など、
72ページ。

………………………

吉田禎吾、『宗教と世界観 文化人類学的考察』、九州大学出版会、1983、pp.179-250;
 「X. メキシコ南部のチアパス高地インディオの宗教-治療儀礼・邪術・世界観-」、
 「XI. チャムラ社会の治療儀礼と象徴体系」
X ;宗教的シンクレティズム/マヤ宗教の優越/呪術=司祭イロルと儀礼のシンボリズム/シナカンタンの邪術とコスモロジー//

XI ;招魂儀礼/治療儀礼・邪術・祭司=呪医など


八杉佳穂、「マヤのジャガー」、友枝啓泰・松本亮三編、『ジャガーの足跡 アンデス・アマゾンの宗教と儀礼』、東海大学出版会、1992、pp.51-69
文献にみられるジャガーの意味/マヤのジャガーなど

横山玲子、「マヤにおける水界と他界」、『文明研究』、no.11、1993.3.20、pp.17-35 [ < バックナンバー東海大学文明学会

松本亮三・横山玲子、「新大陸文明の時間観念-マヤとインカの暦-」、『東海大学紀要. 文学部』、no.61、1994、pp.59-94 [ < CiNii Articles

横山玲子、「マヤの時間」、松本亮三編、『時間と空間の文明学Ⅰ 感じられた時間と刻まれた時間』、花伝社、1995、pp.77-119
マヤの暦/暦と儀礼の構造:構造化された時間と時間の交替/マヤの時間など

横山玲子、「マヤの5-時空間における象徴的重要性-」、『東海大学紀要. 文学部』、no.65、1996、pp.36-19 [ < CiNii Articles

横山玲子、「球戯と王権-マヤの神話『ポポル・ヴフ』に語られた世代交代と権力の継承」、齋藤道子編、『時間と支配 時間と空間の文明学』、東海大学出版会、2000、pp.90-124
メソアメリカの球戯/『ポポル・ヴフ』/『ポポル・ヴフ』における球戯と双子兄弟との関係/「真」の太陽と「偽」の太陽など

小池佑二、「マヤの暦について」、『東海大学文明研究所紀要』、no.16、1996、pp.27-44 [ < CiNii Articles

多々良穣、「マヤ文明の精神文化解明に向けての一考察―文書史料と考古資料・民族誌による総合分析の有用性」、『ラテンアメリカ・カリブ研究』、no.9、2002、pp.65-78 [ < ラテンアメリカ・カリブ研究

実松克義、「マヤ文明の時間思想について」、『聖徳大学言語文化研究所論叢』、no.8、2001.3.20、pp.207-232 [ < CiNii Articles

実松克義、「ピソム・カッカ' アル(包まれた火)-『マヤの宇宙観』にみるマヤ思想の内容とその本質についての考察-」、『ことば・文化・コミュニケーション : 異文化コミュニケーション学部紀要』、no.4、2012、pp.69-101 [ < 立教大学学術リポジトリ(立教Roots)

杓谷茂樹、「世界の始まりと双子の英雄-マヤの神話・伝承」、八杉佳穂編、『マヤ学を学ぶ人のために』、世界思想社、2004、pp.229-250
マヤ地域の神話・伝承;事実として信じられている語り/現代に生きる神話・伝承/テキスト化された神話・伝承//
『ポポル・ウーフ』;キチェの『首長の書』/世界の創造と怪物退治/双子の英雄の活躍/人間の創造、キチェの起源、太陽の出現/キチェの歴史//
マヤ地域の神話・伝承で語られるテーマ;世界の創造と破壊、人間の創造/太陽にまつわる語り/異世界への旅/あらゆるものの起源/神と人間の契約//
歴史伝承-祖先についての語り//おわりに-神話・伝承の世界を生きる、など


杓谷茂樹、「マヤ神話『ポポル・ウーフ』における双子の英雄神に関する一考察」、『貿易風-中部大学国際関係学部論集-』、no.2、2007.4.1、pp.103-115 [ < CiNii Articles

杓谷茂樹、「古代マヤの霊魂観」、『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12、pp.74-82
はじめに-古代のマヤ/断絶と手がかり/「あの世」へ行く霊魂/生きている者の霊魂など
………………………

Miguel León-Portilla, translated by Charles L. Boilès, Fernando Horcasitas and the author, Time and Reality in the Thought of the Maya, University of Oklahoma Press, Norman and London, 1973/1988
原著は Tiempo y realidad en el pensamiento Maya: Ensayo de acercamiento, 1968/1988
『マヤの思想における時間と実在』
序文
(Sir J. Eris S. Thompson)//
マヤにおける編年史と関係/マヤにおける時間の象徴と表現/神々の属性としての時間/時間と空間/キンの宇宙における人間//
附録;現代のマヤにおける空間と時間の概念
(Alfonso Villa Rojas)/本書に主題に関する近年の成果など、
254ページ。

 同じ著者による→こちらも参照:本項下掲の「アステカに関して


Susan Milbrath, Star Gods of the Maya. Astronomy in Art, Folklore, and Calendars, University of Texas Press, Austin, 1999
『マヤの星神たち 芸術、民俗、暦における天文学』
現代のマヤにおける天のイメージ/裸眼による天文学/先コロンブス期および植民地時代のマヤにおける太陽のイメージ/先コロンブス期および植民地時代における月のイメージと神格/金星と水星-二重の体/天の放浪者たち/星々、銀河、彗星、流星など、
382ページ。



 アステカないしナワないしメシーカないしメシーカ=テノチカに関して;

サアグン、篠原愛人・染田秀藤訳、『神々とのたたかいⅠ アンソロジー新世界の挑戦 9』、岩波書店、1992
ヌエバ・エスパーニャ綜覧;先住民が崇拝していた神々について/先住民が神々に敬意を表していた祭礼、儀式、生贄、典礼、暦について//メシコの戦争//解説など、
346ページ。

 『ヌエバ・エスパーニャ綜覧』は「ベルナルディーノ・サアグンが著した、いわゆるフィレンツェ文書
“Códice florentino”(一五七九年?、メキシコにて執筆。フィレンツェ・ランレンティアーナ図書館所蔵)の抄訳」(p.xi)。第1書、第2書以外は残念ながら序文、「読者へ」等のみ。
 『メシコの戦争』は「ベルナルディーノ・サアグンが一五八五年に完成した
Relación de la Conquista de esta Neva España の全訳」(p.xiii)。

ドゥラン、青木康征訳、『神々とのたたかいⅡ アンソロジー新世界の挑戦 10』、岩波書店、1995
神々とその儀礼について(1570)/暦について(1579)//解説など、
254ページ。

 ディエゴ・ドゥラン(1537-1588)『ヌエバ・エスパーニャ誌』全3部中、第3部『歴史』(1581)を除く、第1部・第2部の抄訳。


 サアグン、ドゥランに関連してまた;

G.ボド/T.トドロフ編、菊地良太・大谷尚文訳、『アステカ帝国滅亡記 インディオによる物語』(叢書・ウニベルシタス 444)、法政大学出版局、1994
原著は Textes choisis et présentés par Georges Baudot et Tzvetan Todorov, Récits aztéques de la conquête, 1983
はじめに/まえがき 民族史学的な(エトノ・イストリック)背景(ジョルジュ・ボド)//
ナワトル語のテクスト(ジョルジュ・ボド訳注);フィレンツェの絵文書 第12の書(ベルナルディノ・サアグン、1550-55)/トラテロルコ編年史 第5部(1528)/オーバンの絵文書//
スペイン語のテクスト(ピエール・コルドバ訳/ジョルジュ・ボド注);ラミレスの絵文書 断片 - 第2番/トラスカラ史 第2巻第1-7章(ディエゴ・ムニョス・カマルゴ)/ヌエバ・エスパーニャのインディアス史および大陸附属諸島史 第61-78章(ディエゴ・ドゥラン、1581)//
あとがき 征服物語(ツヴェタン・トドロフ);語りの様態/歴史それ自体//
訳者あとがき テクストをめぐる縦糸と横糸(文字の文化と声の文化 - 本書における
テクスト相互関連性(アンテルテクステュアリテ))など、
664ページ。


ジャック・スーステル、狩野千秋訳、『アステカ文明』(文庫クセジュ 491)、白水社、1971
原著は Jacques Soustelle, Les aztéques, 1970
起源/1519年のアステカ王国/社会と政治/日常生活/宗教/芸術と文学/アステカ王国の滅亡など、
146ページ。


Jacques Soustelle, La pensée cosmologique des anciens mexicains (Représentation du monde et de l'espace), (Actualités scientifiques et industrielles 881), Hermann & Cie, Éditeurs, Paris, 1940
『古代メキシコ人の宇宙論的思考』
序論/現在の世界の誕生/四つの太陽/太陽/星々と諸天/大地と植物/水と雨/冥府/基本方位/空間と時間など、
100ページ(手もとにあるのはコピー)。

 ユカタンのマヤ、プエブロのズニ、同じくテワ、中国そしてアステカにおける、色彩と四方位の関係を表にしたものにコメントして、
「この比較の全ての場合において、アメリカの諸部族の地方的伝承間で、マヤやアステカのようにたがいに近いものの間でさえ、諸部族のそれらと中国の古い概念との間ほどにも、違いが少ないというわけではない」
と述べている点(p.73)、他方、アステカの諸資料の間にもさまざまな食い違いが少なくないことの理由を、アステカ文明の若さに帰している点(pp.56-57, p.78)が印象的でした。
 →こちらでも触れておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「iii. 色彩など

 なお同じ著者によるものとして、少しずれますが、次の本があります;


Jacques Soustelle, translated by E. Ross, The Four Suns. Recollections and reflections of an ethnologist in Mexico, Andre Deutsch, London, 1971
原著は Les quatre soleils : souvenirs et réflexions d’un ethnologue au Mexique, 1967
『四つの太陽 メキシコにおける一民族学者の回想と省察』
調査へのプレリュード/森の人々/過去の深み/冷たい土地/前線/テノチティトゥラーン一瞥/人間の冒険など、
270ページ。

 ラカンドン族やオトミ族とのフィールドワークでの見聞、アステカ研究、シュペングラーのように歴史法則を定立することに対する疑問を通して、文明の変遷についての著者の見解が綴られています。


ミゲル・レオン=ポルティーヤ、山崎真次訳、『古代のメキシコ人』(早稲田選書 3)、早稲田大学出版局、1985
原著は Miguel Léon-Portilla, Los antiguos mexicanos a través de sus crónicas y cantares, 1961
まえがき/古代メキシコの歴史/イトロカとシウアマトル-古代メキシコの伝承と年代記/太陽の民の百年/古い教えの信奉者/古代メキシコの精神遺産など、
344ページ。

 pp.4-9 に〈五つの太陽〉に関するテクストの一つの翻訳が掲載されています。
 →こちらも参照:「世界の複数性など」の頁


Miguel Léon-Portilla, translated by Jack Emory Davis, Aztec Thought and Culture. A Study of the Ancient Nahuatl Mind, The Civilization of the American Indian Series 67, University of Oklahoma Press, Norman, 1963/1990
原著は La filosofía náhuatl, 1956/1959
『アステカの思想と文化 古代ナワトゥル人の心性の研究』
序論:古代メキシコの哲学と文化/ナワ族における哲学の誕生/先コロンブス期における宇宙の概念/ナワ族の形而上学・神学的理念/ナワ思想における人間へのアプローチ/ナワ人:生きるすべの創造者/附録Ⅰ;典拠/附録Ⅱ;ナワ思想の研究者たちなど、
254ページ。

 同じ著者による→こちらも参照:本項上掲の「マヤに関して


Burr Cartwright Brundage, The Fifth Sun. Aztec Gods, Aztec World, University of Texas Press, Austin, 1979/1988
『第五の太陽 アステカの神々、アステカの世界』
世界、諸天、時間/創造と楽園の役割/聖なるものの質/テスカトリポカ/ケツァルコアトル/ウイツィロポチトリの作成過程/女神たち/人間/核となる礼拝:戦さ、生贄、食人など、
284ページ。


高山智博、『アステカ文明の謎 いけにえの祭り』(講談社現代新書 533)、講談社、1979
インディオ文明の拡がり//輝ける太陽の国=アステカ//予言の地を求めて//アステカの社会生活//
アステカの祭りといけにえ;祭式暦と太陽暦/雨乞いの祭り/豊饒を祈る祭り/神々の到来を祝う祭り/収穫を感謝する祭り//
アステカの創世神話/滅びゆくアステカ帝国など、
202ページ。


アルフレド・ロペス=アウスティン、篠原愛人・北條ゆかり訳、『月のうさぎ メソアメリカの神話学』、文化科学高等研究院 出版局、1993
原著は Alfredo López Austin, El conejo en la cara de la luna. Ensayo sobre mitología de la tradición mesoamericana, 1990-1992/1993
初めに洪水ありき/月のうさぎ/神話と名前/神話的世界観における発明と発見/ぬかるみ/祈りの言葉/メソアメリカ宗教伝統における神話/神話と言回し/驚異の果実/鷲とサボテンの奇跡/蝕/反キリストと五つの太陽の伝説/フクロネズミの神話/タラスコという部族名の由来/メキシコ人の最初の父母/右手と左手/万物を構成する要素と成分/同義性/ジルヤープ//アルフレド・ロペス=アウスティンの仕事(篠原愛人)など、
346ページ。
付録(CD);ナワトル語の響き、古楽器の音色


アルフレド・ロペス=アウスティン、篠原愛人・林みどり・曽根尚子・柳沼孝一郎訳、『カルプリ メソアメリカの神話学』、文化科学高等研究院 出版局、2013
スペイン語タイトルは Alfredo López-Austín, Calpulli, mito, mesoamerica, nahua
『季刊 iichiko』に掲載されたインタヴュー、訳稿を集めたもの。
偉大なるアウスティン神話学(山本哲士)//
ナウアの身体宇宙論(山本哲士・阿波弓夫によるインタヴュー、1987)/海を越えてきたメシーカ人の歴史物語/古代ナワ人の死をめぐる信仰/メソアメリカの守護神たち/メソアメリカ伝統における宇宙樹//
ロペス・アウスティン論にむけて(篠原愛人)など、
160ページ。


 同じ著者による→こちらを参照:本項上掲、始めの方


野中雅代編訳、『アステカのうた』、青土社、1996
アステカ世界の詩人たち;テスココ地方の詩人/メヒコ-テノチティランの詩人/プエブラとツラスカラの詩人/チャルコの詩人//
ナウァツル語の伝承、その他の先住民の詩//訳者解説など、
262ページ。

 pp.202-206 にミステコ族の「創造神話について」など


Kay Almere Read, Time and Sacrifice in the Aztec Cosmos, Indiana University Press, Bloomington and Indianapolis, 1998
『アステカの宇宙における時間と生贄』
序文
(Catherine L. Albanese and Stephen J. Stein)//
序論-2=葦:生贄なす始まり//
くくりつける葦:時間的変容のパラダイム;時間化する形態/形態化する時間/時間化・形態化する人々//
燃える心臓:生贄的変容の過程;宇宙的な食事/燃え、くくりつける火//
エピローグ-2=葦:生贄なす完了//
附録;メシカの名称・用語解説/暦の仕組みなど、
336ページ。

 主張するところは明快なのですが、いささか繰り返しの多い文体が気になったことでした。
 上掲 Brundage, The Fifth Sun. Aztec Gods, Aztec World, 1979/1988 では、神々をも含めて宇宙を転変の相のもとにあるものと見なし、そこに宿命論的な悲観主義を読みとっていましたが、本書では、同じく宇宙をたえざる転変の内にあるとしながら、それは決して同じ円環上を循環するものではなく、先立つものの滅びが次なるものの誕生へ至るという、螺旋状の軌跡を描くものととらえます。いずれが説得力を有するのかはわかりませんが、やはり上掲 Léon-Portilla, Aztec Thought and Culture, 1963/1990 ともあわせて、論者による感触の違いはとても印象的でした。
 なお、同じ著者による→こちらも参照:本項上掲、始めの方

リチャード・F・タウンゼント、増田義郎監修、武井摩利訳、『図説 アステカ文明』、創元社、2004
原著は Richard F. Townsend, The Aztecs, 1992/2000
序 アステカを求めて//
メキシコの征服;異人の到来/アステカ王国の落日//
遍歴、定住、最初の国家;都市の伝統とさまざまな部族/帝国の誕生//
帝国の隆盛;新たな征服、新たな戦略/帝国の大いなる拡大//
アステカの宗教と信仰;アステカの象徴世界 アステカの神々、「テオトル」の概念、創世神話、祭祀暦、神聖な風景//
アステカの民、人生のサイクル;家族と教育/農民、商人、職人/祭司、戦士、支配者など、
336ページ。

………………………

小池佑二、「アステカ暦を西暦に換算する」、『東海大学文明研究所紀要』、no.7、1987、pp.17-31 [ < CiNii Articles

井上幸孝、「ヌエバ・エスパーニャにおける唯一神信仰説の利用に関する一考察 ― アコルワカンの先住民系クロニカを中心に ―」、『ラテンアメリカ・カリブ研究』、no.7、2000、pp.13-24 [ < ラテンアメリカ・カリブ研究 ]

井上幸孝、「アルバ・イシュトリルショチトルの記録文書に見る先スペイン期の歴史」、『神戸外大論叢』、vol.52 no.47、2001.9.30、pp.91-109 [ < CiNii Articles

岩崎賢、「ネモンテミとテスカトリポカ―アステカ宗教伝統におけるカオス―」、『ラテンアメリカ・カリブ研究』、no.7、2000、pp.1-12 [ < ラテンアメリカ・カリブ研究]

岩崎賢、「古代アステカ人の供犠-『食べる』と『建てる』」、『宗教研究』、vol.77 no.3、2003.12.30、pp.679-702 [ < CiNii Articles

岩崎賢、「アステカ宗教の新たな理解に向けて―供犠における死の問題―」、『ラテンアメリカ・カリブ研究』、no.13、2006、pp.1-10 [ < ラテンアメリカ・カリブ研究]

岩崎賢、「メキシコ革命と大地母神の神話」、松村一男・山中弘編、『神話と現代 宗教史学論叢 12』、2007.12.12、pp.401-422
はじめに:メキシコ革命という神話/サバタ派農民軍/農民兵と大地母神:1918年のナワトル語檄文/仕事・力・一体化

岩崎賢、「花は笑う - アステカ人の宗教における創造のシンボリズム -」、『宗教研究』、vol.87 no.1、2013、pp.131-156[ < J-STAGE ]

 →こちら(「ギリシア・ヘレニズム・ローマ Ⅱ」の頁の「vi. プラトーン」)や、そちら(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁)でも挙げました

 上の「花は笑う」論文が第4章に対応(pp.194-195)する形での一冊本として;

岩崎賢、『アステカ王国の生贄の祭祀 血・花・笑・戦』(刀水歴史全書 90)、刀水書房、2015
序 古代メキシコとの出会い/アステカ人の供犠と宇宙論/神々に血を捧げる/神々から血を頂く/花と笑い/クエポニ - 戦場に咲くアステカ戦士/結び 宗教現象における創造の力など、
212ページ。


山本匡史、「循環する時間へのオマージュ-古代メソアメリカの儀礼と世界観」、天理大学アメリカス学会編、『アメリカからアメリカスへ 欧米という発想を超えて』、創元社、2000、pp.117-128
太陽と方位//年次儀礼と世界観;春分/夏至/秋分/冬至//
羅針盤 古代ナワの祭りを「読む」など


山本匡史、「アステカの霊魂観」、『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12、pp.92-102
精神と生命の源泉;三つの霊的存在とその性質/出生儀礼と霊的存在//
死と霊魂のゆくえ;テヨリア/トナリとイイヨトル//
戦死者と産褥死者をめぐる断章;供儀のエネルギー/戦闘と葬送/太陽の担い手//
水の死者をめぐる断章;トラロカンへ向かうテヨリア/雨の担い手など


笹尾典代、「メソアメリカの太陽崇拝-アステカ『昼の太陽』の宇宙論-」、松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢7』(上巻)、リトン、2002、pp.229-266
メシーカの「聖なる歴史」と太陽崇拝/メシーカのコスモヴィジョン:大神殿テンプロ・マイヨール/都市国家の周期性と帝国の日没など


ル・クレジオ原訳・序、望月芳郎訳、『チチメカ神話-ミチョアカン報告書-』、新潮社、1987
原著は Relation de Michoacan, Version et présentation de J.M.G. Le Clézio, 1984
序(J.M.G.ル・クレジオ)//
メチュアカンの地方におけるインディオの儀式、祭祀、民衆および統治に関する報告書//
解説(望月芳郎)など、
336ページ。

 当該報告書は二部からなるのですが、残念ながら第一部はそのほとんどが失なわれており、そこがいわゆる神代の記述だったものと思われます。
 p.196 原注(3)、および訳者解説中の「2 ポレペチャ族の神々」(pp.323-327)など参照


 ル・クレジオによる→こちら(本項上掲「マヤに関して」)と、またあちら(「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁の「ル・クレジオ」の項)を参照

加藤久美子、「メソアメリカにおける図像解釈の一試論 ~ エル・タヒンにおける雷鳴の神の信仰 ~」、『文明研究』、no.22、2004.3.31、pp.37-54 [ < バックナンバー東海大学文明学会

吉田晃章、「先スペイン期メソアメリカにおけるイヌの象徴性 - 中米の世界観に関する一試論 -」、『文明研究』、no.27、2009.3.31、pp.1-26 [ < バックナンバー < 東海大学文明学会 ]

吉田晃章、「メキシコ西部における埋葬と世界軸 - 竪抗墓の象徴性に関する一考察 -」、『文明研究』、no.35、2017.7.9、pp.47-72 [ < バックナンバー < 東海大学文明学会 ]

iii. 南アメリカなど

ハロルド・オズボーン、田中梓訳、『ペルー・インカの神話』、青土社、1992
原著は Harold Osborne, South American Mythology, 1968/1983
はじめに;南アメリカの諸部族/辺境の諸部族/熱帯雨林地帯の諸部族/東アンデス地方の諸部族/中央アンデス地方の文明/神話のみなもと/神話、伝説、民間伝承//
インカ帝国の聖なる起源;太陽神の息子たち/光り輝くマント/チチカカ島/インディオたちは彼らの起源に関してどのように物語ったか/国々と祭儀の起源//
コリャオ地方の神話;ティアワナコ/スペインの記録者たちの報告/コリャオ地方の神話の起源/コリャオ地方の創世神話/宇宙論的神話/アチャチラス/善霊と悪霊/高位の神々/人間の霊魂/トゥヌーパ/魔法の都市/コカ//
ペルー沿岸地域の神話と伝説;高位の神々/巨人の侵入/ワロチリの神話/暗闇の数日間/大洪水/パリアカカの物語/コニラヤとカビリャカの愛/コニラヤとワイナ・カパック/ペルー沿岸地域における大洪水神話/ペルー沿岸地域の創世神話//
辺境および森林地帯、南アンデス地帯の部族;チブチャ/創世神話/ボチカ/文化的英雄/ユイタカ/死後の世界/神聖なる王権/アラウカノ族/大洪水神話/神話の中の動物たち/南米最南端の諸部族/ブラジル/トゥパリ族/天空の精霊たち/人類の起源/死者の魂/チャコ低湿地帯の諸部族/創世神話/世界の破滅と文化的英雄/想像から生まれた樹木//
南アメリカの神話におけるいくつかの謎;ジャガー崇拝/死者に関する神話と祭儀/アマゾン女人族/エル・ドラードなど、
324ページ。


松村武雄編、「インカ族の神話伝説」、『マヤ・インカ神話伝説集』(教養文庫 1098 D 611)、社会思想社、1984、pp.135-183
電光と雷鳴の由来/ビラコチャ神の創造/四つの風の起源(1)(2)/人類創造(1)(2)/リャマの予言/ビラコチャ神と人間との争い/黄金の杖/ペルー人の階級の由来/海に消える神/四人兄弟/親子の試し/海の魚の起源/水晶の中の男/パリアカカ物語/ワチアクリ物語//
ペルーの神話(大貫良夫;pp.222-235)など


「南アメリカの神話・宗教」、『世界神話大事典』、2001、pp.1288-1305
南アメリカ 原住民の神話と祭式(ピエール・クラストル)/南アメリカ 森の原住民(同、他)/南アメリカ アンデス社会の宗教と信仰(同)/南アメリカ トゥピ・グァラニ族の宗教思想と予言 悪なき地(同)など

シモーヌ・ワイスバード、植田覺監訳、恩蔵昇・川崎通紀訳、『ナスカの地上絵 アンデスの鳥人伝説を追う』、大陸書房、1983
原著は Simone Waisbad-Goguelat, Les pistes de Nazca, 1977
火星の上にいるようだ!;紀元前と現代までのナスカ/すばらしい石の「つづれ織り」//
新石器時代の「コン・ティキ号」あるいは飛行人間;古代ペルー人の翼の夢/先アメリカ期の移民の問題/三叉の矛、魔法の燭台、聖なるサボテン/眼鏡をかけたヘビと人間凧//
パラカス、忘れられた百世紀;砂漠の下に埋められた都市とミイラ/「長頭」の「幽霊」/「瓶」詰めにされたミイラ//
ナスカの夢幻的な動物絵;生命の呪術的概念/
大草原(パンパ)の驚異的な「鳥籠」/寓話的、神話的動物園//
宇宙観と神話的占星術;太陽と月の宇宙絵/未刊のペルー学者たちの視点/謎めいた天文プラネタリウム?、など、
392ページ。


友枝啓泰・松本亮三編、『ジャガーの足跡 アンデス・アマゾンの宗教と儀礼』、東海大学出版会、1992
構造と時間-北ジェ社会とジャガー伝承(木村秀雄)/双子英雄譚とアンデス高原のピューマ(加藤隆浩)/マヤのジャガー(八杉佳穂)/ジャガー神からビラコチャ神へ(友枝啓泰・藤井龍彦)/中央アンデス先土器時代と形成期の神殿(大貫良夫)/変貌するジャガー-ペルー北高地における動物表象の変化(松本亮三)/牙と王冠-モチェの図像表現と王権(加藤泰建)/南米のジャガー信仰をめぐって-編者あとがき(松本亮三)など、
202ページ。


Constance Classen, Inca Cosmology and the Human Body, University of Utah Press, Salt Lake City, 1993
『インカの宇宙論と人間の身体』
序論/宇宙論/創造/インカの神話/儀礼と機関/病と死/隠喩的な身体/調子の狂った身体/附録:ケチュアにおける身体および感官の用語など、
222ページ。

………………………

シエサ・デ・レオン、増田義郎訳、『インカ帝国史』(岩波文庫 青 488-1)、岩波書店、2006
1979刊の訳本の改訂版。
シエサ・デ・レオン(1521頃-1554)の『ペルー記』全4部中の第2部、
432ページ。


インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ、牛島信明訳、『インカ皇統記』、全4巻(岩波文庫 青 489-1~4)、岩波書店、2005-2006
1985-86刊の訳本の文庫化。
インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガ(1539-1616)の『インカ皇統記 第1部』全9書(1609)の全訳、
各308/398/380/420ページ。

………………………

ルイス・C・ファーロン、黒田悦子訳、「マプーチェ族の双分体系」、大林太良編、『神話・社会・世界観』、角川書店、1972、pp.131-154
原著は Luis C. Faron, “Symbolic Values and the Integration of Society among the Mapuche of Chile”, 1962
「手」と補完的二元論の概念/マプーチェ族の世界におけるシンボリズムと社会構造など

吉田敦彦、「ボロロ神話の水 レヴィ=ストロース再考の試み」、『エピステーメー』、vol.2 no.4、1976.4、「特集 水 生と死の深淵」、pp.73-93
地上に水を生じさせたビリモッド=バイトゴゴの話/水の媒介者的機能/水と陸の分離と病気の起源/連続と非連続など

松本亮三・横山玲子、「新大陸文明の時間観念-マヤとインカの暦-」、『東海大学紀要. 文学部』、no.61、1994、pp.59-94 [ < CiNii Articles

松本亮三、「インカ暦再考」、松本亮三編、『時間と空間の文明学Ⅰ 感じられた時間と刻まれた時間』、花伝社、1995、pp.31-75
クスコ/クスコ・インカの暦/クスコ・インカ暦の構造など

加藤隆浩、「ペルー・アンデス高地における天空のイメージ」、『アジア遊学』、no.121、2009.4、「特集・天空の神話学」、pp.110-118
食べ物あふれる天上界と腹をすかせた地上界/天空と地上の循環/天空を行き交う存在/地上から天空への働きかけ/アンデスの宇宙観にむけて、など

河邊真次、「インカの霊魂観」、『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12、pp.103-114
インカ期アンデス地方のミイラとその役割/集団内部におけるミイラの役割とその社会的意味/インカ期の霊魂観と他界、ミイラの象徴的連関など

iv. ヴードゥーなど

ゾラ・ニール・ハーストン、常田景子訳、『ヴードゥーの神々 ジャマイカ、ハイチ紀行 ハーストン作品集 3』、新宿書房、1999
原著は Zora Neale Hurston, Tell my Horse. Voodoo and Life in Haiti and Jamaica, 1938/1966/1990
序文(イシュメイル・リード)//
ジャマイカ;雄鶏の巣/カレー・ゴート/猪狩り/通夜の歌/カリブの女たち//
ハイチの政治と人々;国家の再生/次の百年/黒いジャンヌ・ダルク/ルコントの死//
ハイチのヴードゥー;ヴードゥーの神々/ゴナーヴ島/アルカーエと、その意味するところ/ゾンビ/セクト・ルージュ/パルレー・シェヴァル・ウ(わが馬よ、語れ)/墓場の土、その他の毒/ドクター・リザー/神とホロホロ鳥//
補遺;ヴードゥーの神々に捧げる歌/雑歌など、
302ページ。


ヤンハインツ・ヤーン、黄寅秀訳、「ヴゥドゥ教-神々の体現」、『アフリカの魂を求めて』、1981、pp.31-67
ヴゥドゥ教崇拝についての往時の諸説/アラダの宗儀におけるヴゥドゥ儀礼/神々(ロアたち)/神々の体現/宗教と政治


ウェイド・デイヴィス、田中昌太郎訳、『蛇と虹 ゾンビの謎に挑む』、草思社、1988
原著は Wade Davis, The Serpent and the Rainbow, 1985
毒;ジャガー/「死のフロンティア」/カラバル説/白い闇と生ける死者/歴史の教訓/すべては毒にして毒にあらず//
ハーヴァードでの幕間;黒板の二つの欄/ヴードゥーの死//
秘密結社;夏、巡礼たちは歩む/蛇と虹/わが馬に告げよ/ライオンの顎門で踊りつつ/蜜のように甘く、胆汁のように苦く//
エピローグなど、
304ページ。

 映画『ゾンビ伝説』(1988、監督:ウェス・クレイヴン)の原作。


ウェイド・デイヴィス、樋口幸子訳、『ゾンビ伝説 ハイチのゾンビの謎に挑む』、第三書館、1998
原著は Wade Davis, Passage of Darkness: The Ethnobiology of the Haitian Zombie, 1988
序章//
歴史的及び文化的背景;植民地時代とハイチ農民階級の誕生/農民社会//
ハイチのゾンビ;大衆文化におけるゾンビとハイチの民間伝承/その他の伝承、その他の可能性-毒の噂/最近の事例//
死の問題;毒の正体-先人たちの報告と最初の仮説//
毒;毒の調製/毒の材料//
解毒剤;材料-要約と検討//
すべては毒にして、毒にあらず-イーミック的省察;ゾンビ化のイーミック的な解釈/毒の果たす役割/心理的素地-心因性死亡の一例としてのゾンビ//
ゾンビ化の社会的側面;ハイチの秘密結社-植民地時代に起源を持つ脱走奴隷/ハイチの秘密結社-民族誌学的文献から//
ビザンゴ秘密結社;秘密結社とは何か/ハイチ秘密結社の構造/ビザンゴの儀式/ビザンゴの政治的外観/農民社会の調停者としてのビザンゴ//
結び 民族生物学とハイチのゾンビなど、
412ページ。

 『蛇と虹』が「冒険談仕立ての面白い読み物」なのに対し、本書は「もともと学位論文として書かれた」とのこと(p.403)。


鈴木啓志、「グリ・グリという名の幻想 - ヴードゥー博物館を訪ねて」、『ユリイカ』、vol.24 no.2、1992.2:「特集 魔術」、pp.152-161

立野淳也、『ヴードゥー教の世界 ハイチの歴史と神々』、吉夏社、2001
ハイチとアフリカ人奴隷;ハイチ共和国/先住インディオとスペイン人の進出/アフリカ人奴隷と植民地社会/ダンスと宗教/逃亡奴隷と黒人法典//
ハイチ革命とその後;奴隷たちの蜂起/トゥサンとハイチ独立/新たな弾圧/ハイチ農民社会//
西アフリカの宗教とその展開;ダホメーの宗教/神と祖先/宗教集団/アフロ・アメリカン宗教/ニューオーリンズのヴードゥー教//
神々と人間;ロア崇拝/さまざまなロアたち/自然と神/人間と魂//
儀礼と憑霊;ウンガンとボコール/礼拝の場/儀礼の方法/憑依の精神など、
192ページ。


風呂本惇子、「大西洋を渡った精霊たちのその後」、『アメリカ研究』、no.38、2004、pp.21-39 [ < J-STAGE ]

檀原照和、『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』、夏目書房、2006
序章 習わしとしてのヴードゥー信仰//
ヴードゥーの国々;ハイチ/ニューオリンズ/ジャマイカ/キューバ/ブラジル、中南米諸国/歴史の中のヴードゥー//
ヴードゥーの世界;マンボ・ジャンボ/文化への貢献/コスモロジー/ヴードゥーの現在など、
488ページ。


 また;

小谷真理、「Ⅲ-13 異教のクィーン」、『テクノゴシック』、2005、pp.150-162

おまけ

 いわゆる〈マヤの予言〉に関して;

大田俊寛、『現代オカルトの根源-霊性進化論の光と闇』、2013、pp.139-160:第2章第3節「マヤ暦が示す二〇一二年の終末-ホセ・アグエイアス」
アグエイアスの経歴 1-古代文明への憧憬/アグエイアスの経歴 2-思想遍歴の時代/アグエイアスの経歴 3-パカル・ヴォタンとの交信/銀河的マヤの探求/5125年周期と13のバクトゥン/2012年の終末/「ハーモニック・コンバージェンス」の儀式/偽りの時間による奴隷化
………………………

 フィクションとしては、まず思い浮かぶのは;


『空の大怪獣Q』(1982、監督:ラリー・コーエン、原題 Q: The Winged Serpent

 で、タイトルの‘Q’はケツァルコアトルの頭文字です。デイヴィッド・アレンの特撮はともかく、筋運びはあれれという感じでした。

 同じくケツァルコアトルをモティーフにしたのが - いっしょにするなと言われそうですが -;


D.H.ロレンス、宮西豊逸訳、『翼ある蛇』(全2巻)(角川文庫 K79/80)、角川書店、1963/1990
原著は David Herbert Richards Lawrence, The Plumed Serpent, 1926

 マヤに言寄せたのが;

『カルティキ 悪魔の人喰い生物』(1959、監督:リカルド・フレーダ、原題 Caltiki. Il mostro immortale

 撮影と特殊効果はマリオ・バーヴァ(→こちらを参照:『血ぬられた墓標』(1960)の頁)

 こちらは秀作;

『大アマゾンの半魚人』(1954、監督:ジャック・アーノルド、原題 Creature from the Black Lagoon

 この作品については

マーク・ジャンコヴィック、『恐怖の臨界 ホラーの政治学』、1997、pp.111-113

稲生平太郎・高橋洋、『映画の生体解剖 恐怖と恍惚のシネマガイド』、2014、pp.89-91

石田一、Monster Legacy File、2004、p.20

 も参照


 ギリシア神話からですが(→こちらでも挙げています:「ギリシア・ローマ・ヘレニズム」の頁の「ii. オルペウス教」の「余談」);

『黒いオルフェ』(1959、監督:マルセル・カミュ、原題 Orfeu negro

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「フアン・ロメロの変容」、『ラヴクラフト全集 7』(創元推理文庫 F ラ-7)、東京創元社、2005、pp.256-266
原著は H. P. Lovecraft, “The Transition of Juan Romero”, 1919

 ラヴクラフトとクトゥルー神話について→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など
 ラヴクラフトが添削補筆した

アドルフ・デ・カストロ、大瀧啓裕訳、「電気処刑器」、『ラヴクラフト全集 別巻 上』(創元推理文庫 F ラ-8)、東京創元社、2007、pp.231-263
原著は Adolphe Danziger De Castro & H. P. Lovecraft, “The Electric Executioner”, 1930

 も参照

M.A.アストゥリアス、牛島信明訳、『グアテマラ伝説集』(岩波文庫 赤 795-1)、岩波書店、2009
原著は Miguel Angel Asturias, Leyendas de Guatemala, 1930/1948
訳は1977刊本の改訂文庫化

豊田有恒、『パチャカマに落ちる陽』(集英社文庫 69-A)、集英社、1978
原著は1974刊

石ノ森章太郎、「アステカ編」、『サイボーグ009 15 失われし伝説編』(秋田文庫 5-15)、秋田書店、1995
初出は1979

 石ノ森章太郎について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁


山田正紀、『チョウたちの時間』、角川書店、1979

 では時間をテーマにするということで、マヤ族の人物が登場します。
 ちなみに『チラム・バラムの予言』の第4の断章「天地創造」で
「それは蝶たちが引越していった時代だった」(上掲『マヤ神話-チラム・バラムの予言-』、1981、p.58)
というフレーズに出くわした時、思いだしたのが本書でした。
 山田正紀について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁

 「ナヴァホ・インディアンの創世神話と口承詩を主軸として展開していく」(「訳者あとがき」、p.351)のが;

ロジャー・ゼラズニイ、増田まもる訳、『アイ・オブ・キャット』(創元推理文庫 SF 686-4)、東京創元社、1989
原著は Roger Zelazny, Eye of Cat, 1982

 →こちらでも少し触れています:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「おまけ
 同じ著者による→そちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁

スティーヴ・オルテン、野村芳夫訳、『蛇神降臨記』(文春文庫 オ 2-1)、文藝春秋、2003
原著は Steve Alten, Domain, 2001

スティーヴ・オルテン、野村芳夫訳、『邪神創世記』(上下)(文春文庫 オ 2-2/3)、文藝春秋、2006
原著は Steve Alten, Resurrection, 2004

 三部作とのことですが、続きが出たかどうか不詳。

 ヴードゥーと聞けばどうしてもゾンビとなってしまいます。以下3作も秀作でした;

恐怖城』(1932、監督:ヴィクター・ハルペリン、原題 White Zombies、別の邦題:ホワイト・ゾンビ)

ブードゥリアン』(1943、監督:ジャック・ターナー、原題 I walked with a Zombie、別の邦題:生と死の間/私はゾンビと歩いた!)

吸血ゾンビ』(1966、監督:ジョン・ギリング、原題 The Plague of the Zombies

 ゾンビではなくロアが電脳空間に跳梁するのは;

ウィリアム・ギブソン、黒丸尚訳、『モナリザ・オーヴァドライヴ』(ハヤカワ文庫 SF キ-1-4)、早川書房、1989
原著は William, Gibson, Mona Lisa Overdrive, 1988

 『ニューロマンサー』(1984)、『カウント・ゼロ』(1986)に続く三部作の掉尾。

ティム・パワーズ、中村融訳、『幻影の航海』(ハヤカワ文庫 FT ハ 3-1)、早川書房、1991
原著は Tim Powers, On Stranger Tides, 1987

 同じ著者による→こちらも参照:「エジプト」の頁の「おまけ

グレッグ・ベア、酒井昭伸訳、『女王天使』(上下)(ハヤカワ文庫 SF 1176/1177)、早川書房、1997
原著は Greg Bear, Queen of Angels, 1990

 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅴ」の頁

広江礼威、『翡翠峡奇譚』(全2巻)(サンデーGXコミックス GXC262~263)、小学館、2005

 1993~1994連載の単行本化
 著者に関し→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など

 音楽方面では;

The Nice, "America", 1967(邦題:ザ・ナイス、「アメリカ」、『オータム'67・アンド・スプリング'68 Autumn '67 and Spring '68(1972)所収)(1)

 アルバムは解散後の編集盤で、「アメリカ」は彼らのデビュー・シングルとのこと。『ウェスト・サイド物語』からの1曲。
1. 松井巧、『エマーソン、レイク&パーマー』(地球音楽ライブラリー)、TOKYO FM 出版、1996、p.82。
 岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.111。
 →こちらでも触れています:『インフェルノ』(1980)の頁内

YBO², Alienation, 1986(1a)
 
 のA面前半は
"Amerika"、12分14秒。おどろおどろしくもアングラ臭満載で、 メロトロンも響いています。
 ちなみにA面後半は「猟奇歌」、9分17秒。夢野久作でしょうか。
 同じアルバムから別の曲を→こちらで挙げました;『恐怖の精神病院』(1946)の頁の「おまけ
 またドラムスの吉田達也は下掲の SOLA にも参加しています→そちら
1a. 中込智子監修、『ジャパニーズ・オルタナティヴ・ロック特選ガイド』(CDジャーナル・ムック)、音楽出版社、2010、p.44。 

Prince & The Revolution, Around the World in a Day, 1985(邦題:プリンス&ザ・レヴォリューション、『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』)(→こちらでも挙げています:「階段で怪談を」の頁の「その他、フィクションから」)

 にも"America"(「アメリカ」)なんて曲がありました。 

 しかし何より、

Patrick Moraz, The Story of i, 1976(邦題:パトリック・モラーツ、『i』)(2)

 ブラジルの音楽に触発された、キーボード群がうるさいまでに万華鏡化したアルバム(→こちらでも触れました:『インフェルノ』(1980)の頁)。

 ちなみにモラーツは、イエス加入前に(アルバムが発売されたのは後)、キース・エマーソンが抜けたザ・ナイスのメンバーと作った


Refugee, Refugee, 1974 (邦題:レフュジー、『レフュジー』)(3)

 では
"Grand Canyon"(「グランド・キャニオン」)を作曲・演奏しています。
2. 『マーキー別冊 ブリティッシュ・ロック集成』、マーキームーン社、1990、p.103。
 大鷹俊一監修、『ヤング・パーソンズ・ガイト・トゥ・プログレッシヴ・ロック』(ONTOMO MOOK)、音楽之友社、1999、p.67。
 『200CD プログレッシヴ・ロック』、立風書房、2001、p.87。
 『イエス ストレンジ・デイズ11月号増刊 Artists & Disc File Series vol.1』、ストレンジ・デイズ、2003、p.177。
 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.65。
 立川芳雄、『プログレッシヴ・ロックの名盤100』、リットーミュージック、2010、p.106。
 岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.113。
 マーティン・ポポフ、川村まゆみ訳、『イエス全史 天上のプログレッシヴ・ロックバンド その構造と時空』、DU BOOKS、2017、pp.128-130。
 →そちらも参照:「ユダヤ Ⅲ」の頁の「おまけ

3. 巽孝之、『プログレッシヴ・ロックの哲学』(serie ‘aube’)、平凡社、2002、pp.30-42、p.114。
 『イエス ストレンジ・デイズ11月号増刊 Artists & Disc File Series vol.1』、ストレンジ・デイズ、2003、p.177。
 岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.117。

Roxy Music, Stranded, 1973(邦題:ロキシー・ミュージック、『ストランド』)(4)

 から
"Amazona"(「アマゾナ」)は、'castle in Spain'という成句を教えてくれた曲です(→こちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)。
 2度ほど原稿のタイトルに使ったりしており、その内前者では、当の歌詞をエピグラフにしています;
 「スペインの城をさがそう」、『100の絵画 スペイン20世紀の美術』展図録、1991、
および
 『20世紀後半のスペイン美術とバレンシアの作家たちをめぐる覚書- スペインの城をさがそうⅡ』、1994年度三重県職員バレンシア州政府派遣事業報告書、1996.11 [ < 双方三重県立美術館のサイト
4. 『ストレンジ・デイズ』、no.98、2007.11、「ロキシー・ミュージック」、p.8。
 『グラム・ロック』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2014、p.61。
 『ロキシー・ミュージック大全』、シンコーミュージック・エンターテイメント、2021、pp.106-107。
 同じアルバムから→こちらも参照:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「おまけ」。また→そちらも参照:「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ
 アメリカ大陸からスペインの話にずれてしまいましたが、もどると;

U.K., U.K., 1978 (邦題:U.K.、『憂国の四士』)(5)

 のB面1曲目は
"Alaska"でした。
5. 『マーキー別冊 ブリティッシュ・ロック集成』、マーキームーン社、1990、p.45。
 大鷹俊一監修、『ヤング・パーソンズ・ガイト・トゥ・プログレッシヴ・ロック』(ONTOMO MOOK)、音楽之友社、1999、p.16。
 大鷹俊一監修、『レコード・コレクターズ増刊 プログレッシヴ・ロック』、2010、p.114。
 『200CD プログレッシヴ・ロック』、立風書房、2001、p.84。
 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.82。
 『プログレッシブ・ロック入門』、河出書房新社、2007、p.165。
 立川芳雄、『プログレッシヴ・ロックの名盤100』、リットーミュージック、2010、p.123。
 岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.124。
 『ジョン・ウェットンズ・ワークス』、シンコーミュージック・エンターテイメント、2022、pp.64-65。
 →あちら(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」/モーゲンスターン『地下図書館の海』のところ)でも触れています

 アラスカといえば、他方、

Lou Reed, Berlin, 1973(邦題:ルー・リード、『ベルリン』)(6)

 のやはりB面1曲目、
"Caroline Says Ⅱ"(「キャロラインのはなし〈2〉」)の'It's so cold in Alaska'というリフレインが思いだされずにはいません。
6. The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、p.245。
 『グラム・ロック』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2014、p.82。
 →こちらでも少し触れました:『ハンガー』(1983)の頁内
 再び南へ;

菊地成孔、『南米のエリザベス・テイラー』、2005

Frank Zappa and the Mothers of Invention, "Inca Roads", One Size Fits All (1975、邦題;フランク・ザッパ&ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション、「インカ・ローズ」、『ワン・サイズ・フィッツ・オール』→こちらを参照:「エジプト」の頁の「おまけ」)

 ザッパ流プログレの内でもとっつきやすい曲といってよいのでしょうか。8分45秒。

 ザッパの各種ライヴにも収録されていることかと思いますが、ここでは Zappa Plays Zappa (2008)に続く実の息子による

Dweezil Zappa, Return of the Son of..., 2010

 2枚組CDの1枚目、最後の8曲目(→こちらも参照:「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「おまけ」)。 

Tuxedomoon, Half-Mute, 1979(7)

 よりA面1曲目、
"Nazca"
7. 阿木譲、『イコノスタシス』、impetus、1984、p.59。
 Cf. サイモン・レイノルズ、野中モモ監修・訳、・新井崇嗣訳、『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2010、pp.166-168、p.173。
 →こちら(「エジプト」の頁の「おまけ」)や、そちら(『フランケンシュタイン』(1931)の頁の「おまけ」)、またあちら(「原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他」の頁の「龍とドラゴンなど」)も参照

Amarok, Mujer Luna, 2002(邦題:アマロック、『月の女』)

 8曲目が
"Tierra Austral"(「南の風景(チリへ捧ぐ)」)。
  
"Sobre las dunas de lava"(「溶岩原を越えて」)
  "Laguna arcoiris"(「虹の礁湖」)
  "Patagonia infinita"(「永遠のパ((ママ))ゴニア」)
  "Selva de araucarias"(「アラウカリアの森」)
  "La nutria y el mar" (「カワウソと海」)
の5部構成、9分41秒。末尾での女性スキャットを除けば器楽曲で、メロトロンらしき音、木琴らしき音、フルート、ヴァイオリン、サックス、電気オルガンなどなどが鳴り響き、ころことと曲調が変わります。他の曲ともども、ジェントル・ジャイアントや初期のPFMに惹かれる向きへのお薦めといえなくもないかもしれません。
 あわせて→こちらも参照:「ユダヤ Ⅲ」の頁の「おまけ
 

 さて、ヴードゥーといえば;

Jimi Hendrix Experience, Electric Ladyland, 1968(邦題:ジミ・ヘンドリックス、『エレクトリック・レディランド』)(8)

 所収の
"Voodoo Chile"(「ヴードゥー・チャイル」その1および2)
8. 『文藝別冊 総特集 ジミ・ヘンドリックス』(KAWADE夢ムック)、河出書房新社、2004、p.148。
 「ヴードゥー・チャイル(その2)」は手もとにある日本版ではB面ラストになっていますが、英米版ではD面ラストとのことです。
 同じアルバムから→こちらも参照:「怪奇城の高い所(後篇) - 塔など」の頁内
 また→そちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ

Black Sabbath, Mob Rules, 1981(邦題:ブラック・サバス、『悪魔の掟』)

 のA面2曲目、"Voodoo"(「ヴードゥーの呪い」)
 「中央アジア等」のページの掉尾でも挙げたアルバム
(→こちら("The Sign of the Southern Cross")、
また→そちら(『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』(1963)の頁の「おまけ」:"Black Sabbath")、
あちら(「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」:"Spiral Architect")も参照)
 
Pictures, Pictures, 1983(邦題:ピクチャーズ『ピクチャーズ』)(9)

 のB面ラスト、
"Voodoo"(「ヴードゥー」)。
 日本版ライナー・ノーツによると、このアルバムは架空の映画のサウンド・トラックとして制作されたとのことです。
9. 『フールズ・メイト』、no.32、1983.11、p.83。

Third Ear Band, Brain Waves, 1993

 の3曲目は"Spell of the Voodoo"
 このアルバムからは→こちらも参照:「錬金術など」の頁の「おまけ
 
 また;

Cathedral, Caravan beyond Redemption, 1999(邦題:カテドラル、『キャラバン・ビヨンド・レディンプション』)(10)

 の1曲目
"Voodoo Fire"(「ヴードゥー・ファイヤー」)。
 景気のいいハード・ロックなのですが、メリーゴーランド風のサウンド・エフェクトで始まり、途中に「ヴードゥー・ドラム」の声とともに、掛け声をバックにしたパーカッションのソロが入り、ラストはメロトロンとドラムスでフェイド・アウトするという曲です。
10. 『ユーロ・ロック・プレス』、vol.2、1999.8、p.40。
 『ヘヴィ・メタル/ハード・ロックCDガイド』(シンコー・ミュージック・ムック)、シンコー・ミュージック、2000、p.275。

Siouxsie and the Banshees, juju, 1981(邦題:スージー・アンド・ザ・バンシーズ『呪々』)

 4枚目のB面ラスト、4曲目が
“Voodoo Dolly”(「ヴードゥー・ドリー」)、7分7秒
 →こちらも参照:「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ


 ゾンビといえば、ゾンビーズというグループもありましたが、未聴につきここは;

The Cramberries, No Need to Argue, 1994

 から
"Zombie"を挙げておきましょう。バレンシアのバルで、ラジオから鳴っていたのが思いだされることでした。

 日本のグループ;

P-MODEL, Perspective, 1994

 にも"Zombi"がありました。3曲目です。
 というそばから聞く機会ができました;

The Zombies, Odessey & Oracle, 1968(11)

 きらきらとカラフルです。とりわけキーボードとコーラスにそれが著しく、メロトロンも鳴っています。
11. イアン・サウスワース+中山義雄、『200CD ブリティッシュ・ロック』、立風書房、2003、p.58。
 『ロック・クラシック入門』、河出書房新社、2007、p.107。
 『サイケデリック・ロック』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2014、p.143、203。
 『サイケ・ポップ』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2014、pp.94-99、114。

Hands, Hands, 1996(邦題:ハンズ『迷宮への道』)(→こちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)

 1曲目が
"Zombieroch"(「ゾンビーローチ」)です。4分19秒、器楽曲。

Dirty Projectors, Lamp Lit Prose, 2018

 フォーク・ロックを基本にしつつ、何やらひねり回すバンドの9枚目、5曲目が
"Zombie Conqueror"、3分45秒。

D.F.A., 4th, 2008(6)

 イタリアの90年代ジャズ・ロック・バンド、4曲目が
"Mosoq Runa"、18分57秒、器楽曲。
 
Mosoq Runa はペルーのウルバンバ(クスコ)郊外に近い Ccotohuincho にあるファミリー・ハウスの名で、ケチュア語で mosoq は「新しい」、runa は「人間」を意味するという(ジャケット内側より)。
 同じアルバムから別の曲を→こちらに挙げました:「マネ作《フォリー・ベルジェールのバー》と絵の中の鏡」の頁の「おまけ


 以下、偽タンゴとして;

Slapp Happy, Acnalbasac Noom, 1973/1980(→こちらを参照:「日本 Ⅱ」の頁の「おまけ」)
 および

Slapp Happy (Casablanca Moon), 1974


 双方のA面1曲目
"Casablanca Moon"

Can, Soon over Babaluma, 1974(→こちらを参照:「近代など(20世紀~ )」の頁の「おまけ」)

 6枚目のA面2曲目、
"Come sta, la luna"、5分44秒。

10cc, Sheet Music, 1974(12)

 2枚目のB面3曲目
"Baron Samedi"(邦題:「サメディ男爵」)、3分43秒。
12. 『グラム・ロック黄金時代1971-77:フィーチャーリング・モダーン・ポップ』(CDジャーナル・ムック)、音楽出版社、2012、pp.122-123。

Esperanto, Last Tango, 1975(12a)

 3枚目のタイトル曲、B面3曲目、3分29秒(→こちらも参照:「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」)
12a. 『ユーロ・ロック集成』、マーキームーン社、1987/90、p.201。
 『マーキー別冊 ブリティッシュ・ロック集成』、マーキームーン社、1990、p.25。
 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.92。
 岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.94。
 →そちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ

Joe Jackson, Big World, 1986(邦題:ジョー・ジャクソン、『ビッグ・ワールド』)(→こちらも参照:「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ」)

 から
"Tango Atlantico"(「タンゴ・アトランティコ」)

あがた森魚、『乙女の儚夢(ろまん)』、1972

 のラスト曲「清怨夜曲」

あがた森魚、『バンドネオンの豹』、1987

加藤和彦、『うたかたのオペラ L'opéra fragile』、1980

 のタイトル曲や「パリはもう誰も愛さない Paris, Yesterday」、「絹のシャツを着た女 Lady in a Silken Shirt」、「キャフェ・ブリストル Café Bristol
カトラ・トゥラーナ、Katra Turana、1982(13)

 元のLPではB面1曲目「ホンタイジーテレフォン猟奇譚」、12分33秒。
 「ホンタイジ」で検索すると、清(後金)の第2代皇帝(1592-1643、在位1636-43、
hong taiji、皇太極)、ただしホンタイジの語は「皇太子」や「王」「福王」などの意味を含んでおり、他にも「ホンタイジ」を名乗った者は多い、というのに当たりましたが、この意でいいのでしょうか。
 とまれチェンバー・ロックの文脈で紹介されたりしていますが、何とも形容しづらい万華鏡風メリーゴーラウンド・ミュージックで、アフター・ディナーあたりと比較できるでしょうか。
13. ヌメロ・ウエノ、たかみひろし、『ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシヴ・ロック』、マーキームーン社、1994、pp.79-80。
 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、マーキー・インコーポレイティド株式会社、2014、p.234。

 やはりいわゆるチェンバー・ロック風味のタンゴとして;

サルガヴォ、『アローイ』、2007(14)

  同、    『ストレンジ・デヴァイス』、2008(15)

  同、    『ラ・クンパルシータ』、2010(16) 

 日本のグループ。グループ名 Salle Gaveau はなぜかフランス語で、パリにあるコンサート・ホールに由来するとのこと(日本語版ウィキペディアの該当頁より→こちら)。タンゴの通例に則ってパーカッション奏者はなし、ギター、ヴァイオリン、アコーディオン、コントラバス、ピアノと、ピアソラの五重奏団にならった編成ですが、エレクトリック・ギターの音色はけっこうひずんでいます。
 2枚目から→そちらでも挙げています:ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《悔悛するマグダラのマリア》(1640頃)の頁の「おまけ」。
14. 『ユーロ・ロック・プレス』、no.32、2007.2、p.16。

15. 『ユーロ・ロック・プレス』、no.39、2008.11、p.68。

16. 『ユーロ・ロック・プレス』、no.46、2010.8、p.24。

SOLA. Lars Hollmer's Global home Project, 2002(17)

 Samla Mammas Manna のキーボード奏者だったラーシュ・ホルメルと日本のミュージシャンたちが組んだアルバムの7曲目が"Växeltango"、5分58秒。

 ちなみに Samla Mammas Manna 変じて Zamla Mammaz Manna となり、しかし解散後にラーシュ・ホルメルがギターのエイノ・ホーポラとともに結成したのが;

Von Zamla, Zamlaranamma, 1982(18)

1枚目の7曲目(元のLPではB面3曲目)は
"Ten tango"でした。5分40秒。この曲は2枚目 No Make up! (1983、未聴)をはさんだ時期のライヴ

Von Zamla, 1983, 1999(邦題:フォン・サムラ、『1983』)(19)

では1曲目に配されています。こちらは7分23秒。

 なお
SOLA に参加したドラムスの吉田達也は、上掲の YBO2 (→そちら)や高円寺百景(→あちら:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」)の他、Samla Mammas MannaKaka (1999)(20)で再結成、しかしオリジナルのドラマーだったハッセ・ブルニウソンが脱退した後、ライヴ Dear Mamma (2002)(21)にメンバーとして参加しました。そのためこのアルバムでは、あちこちで日本語が聞こえます。とりわけ8曲目の"dear mamma pt.2)"では、「兎追いしかの山…」(「故郷」)とか「いつかは世の中の傘になれよと…」(「おふくろさん」)とか祭太鼓とかが混ざっていたりする。
 またラーシュ・ホルメル、初代ギタリストのコステ・アペトレアと自ら率いるベース&ドラムスの二人組
Ruins とのセッションも2曲収録されました(22)。
 吉田達也のまた別のバンドについて→ここで挙げました:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「おまけ
17. 『ユーロ・ロック・プレス』、no.12、2002.2、pp.106-108。
 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、マーキー・インコーポレイティド株式会社、2014、p.242。

 Samla Mammas Manna について→こちら(「ユダヤ Ⅲ」の頁の「おまけ」)や、またそちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ

18. 『ユーロ・ロック集成』、マーキームーン社、1987/90、p.182。
 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、2014、p.148。


19. 同上 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、2014、p.148。

20. 同上 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、2014、p.148。

21. 『ユーロ・ロック・プレス』、vol.15、2002.11、pp.98-99。
 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、2014、p.148。

22. 吉田達也の活動について;同上 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、2014、pp.235-236。

National Health, Missing Pieces, 1995

 大半は1975ないし1976年に録音された未発表音源を集めた編集盤で、その内5曲目が"The Lethargy Shuffle & the Mind-your-backs Tango"、9分19秒、器楽曲。"Mind your backs"はイギリスで使われる言い方で、「通らせてください」6という意味だそうです。
 同じアルバムから→こちらを参照:ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「おまけ
2013/09/17 以後、随時修正・追補
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