< 日本■ | ||||||||||||||||||||||||||||||
日本 Ⅱ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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v. 江戸時代の儒学その他 (安藤昌益、三浦梅園、、『和漢三才図絵』、鯰絵など) まずは見取り図として; 子安宣邦、『江戸思想史講義』、岩波書店、1998 序 方法としての江戸/中江藤樹 「孝」の教説と〈孝子伝〉との間/山崎闇斎とその学派 「敬説」と「心法」の言語 - 日本的〈内部〉形成の言説 -/伊藤仁斎(その一) 二つの『字義』・儒学の再構成と脱構築 - 『語孟字義』講義の上 -/伊藤仁斎(その二) 「天命を知る」ということ - 『語孟字義』講義の下 -/三宅尚斎 「鬼神」と「理」 - 「祭祀来格」と朱子学派の言説 -/荻生徂徠 先王の道は礼楽のみ/中井履軒 近世儒者知識人の存在と知の位相/賀茂真淵 万葉的世界の表象 - 文化的同一性形成の言説 -/本居宣長(その一) 和歌の俗流化と美の自律 - 「物のあはれ」論の成立/本居宣長(その二) 一国的始源の語りなど、 380ページ。 金子務、『江戸人物科学史 「もうひとつの文明開化」を訪ねて』)(中公新書 1826)、中央公論新社、2005 江戸前期(生年 1554~1668);角倉了以 水運開発の豪商/千々石ミゲル 西洋理法への開眼者/玉川兄弟 玉川上水、謎の功労者/川村瑞賢 物産輸送航路の開拓者/西川如見 「直」の町民地暦学者/シドッチ 『西洋紀聞』の宣教師// 江戸中期(生年 1691~1738);丹羽正伯 薬園開祖の本草学者/青木昆陽 蘭学を先導した甘藷先生/建部清庵 描く問答の救荒医/三浦梅園 天地の条理の哲学者/前野良沢 『解体新書』翻訳の盟主/小野蘭山 東西本草学の結節者/木村兼葭堂 浪速サロンの博物学者/林子平 警世の遊歴海防論者// 江戸後期(生年 1748~89);司馬江漢 夢中の窮理銅版家/山片燔桃 無鬼論の大坂町民学者/小野田直武 遠近法開眼の秋田蘭画家/間重富 裏方の町民天文学者/大槻玄沢 蘭学全盛期の総帥/稲村三伯 『江戸ハルマ』の蘭学者/鈴木牧之 雪文化地誌の商人/帆足万里 窮理学の先哲家老/国友一貫斉 機器製作の天才鉄砲師/土井利位 雪華模様の殿様// 幕末期(生年 1793~1838);渡辺崋山 蘭学の大施主/宇田川榕庵 近代化学の先駆者/箕作阮甫 大学者血脈の原点/田中久重 からくり師の世界/江川坦庵 「忍」の工学者代官/高野長英 潜行の生理学者/プチャーチン 洋船建造の恩人/川本幸民 化学とビールの始祖/本木昌造 西洋活版印刷術の元祖/小栗上野介 軍艦奉行の先見力/橋本左内 政治に殉じた天才蘭方医/上野彦馬 長崎写真術の開祖など、 352ページ。 田尻祐一郎、『江戸の思想史 人物・方法・連環』(中公新書 2097)、中央公論新社、2011 序章 江戸思想の底流/宗教と国家/泰平の世の武士/禅と儒教/仁斎と徂徠①-方法の自覚/仁斎と徂徠②-他者の発見、社会の構想/啓蒙と実学/町人の思想・農民の思想/宣長-理智を超えるもの/蘭学の衝撃/国益の追求/篤胤の神学/公論の形成-内憂と外患/民衆宗教の世界など、 252ページ。 嘉数次人、『天文学者たちの江戸時代 - 暦・宇宙観の大転換』(ちくま新書 1198)、筑摩書房、2016 プロローグ 天文と暦 - 日本の天文学ことはじめ// 中国天文学からの出発 - 渋川春海の大仕事;800年ぶりの改暦 - 渋川春海と貞享改暦/渋川春海は星占い師? - 天文占と星座研究/西洋天文学との出会い// 西洋天文学の導入 - 徳川吉宗・麻田剛立が開いた扉;西洋天文学を導入せよ - 徳川吉宗の試み/西洋天文学が変えた宇宙像 - 麻田剛立が見た宇宙/吉宗の願いが叶う時 - 寛政の改暦// 改暦・翻訳・地動説 - 髙橋至時・伊能忠敬による発展;下級武士が取り組んだ改暦事業/拡大する天文方の仕事 - 蘭書翻訳と伊能忠敬の測量事業/地動説への取り組み// 変わる天文方の仕事 - 間重富・髙橋景保の奮闘;町人学者の改暦参画 - 間重富/伊能忠敬の全国測量異聞/オランダ語と天文学 - 蛮書和解御用/広がる天文学研究 - 彗星と天王星// 西洋と東洋のはざまで - 江戸の天文学の完成期;シーボルト事件と天文方/渋川景佑の活躍と天保の改暦/幕末の天文学/江戸の天文学の終焉など、 224ページ。 ……………………… 黒住真、「伊藤仁斎の倫理 - 基底場面をめぐって -」、『思想』、no.766、1988.4、pp.54-81 生生持続する道徳/教学と聖人/異端と虚無など 平石直昭、「徂徠学の再構成」、『思想』、no.766、1988.4、pp.82-101 古文辞学の形成と特徴/古文辞学と経学の方法的関連/「天」の不可知性/「人性」「天地の道理」「物」/「鬼神論」とその連関など 平石直昭、「徳川思想史における天と鬼神 - 前半期儒学を中心に」、溝口雄三・浜下武志・平石直昭・宮嶋博史編、『世界像の形成 アジアから考える[7]』、東京大学出版会、1994、pp.243-286 「天人相関」 - 五つの類型// 「徳」と「運命」;理命・気命説/徳川初期の状況/藤樹と益軒/仁斎における「主宰の天道」// 「鬼神」の諸相;朱子学の鬼神論/呪術意識の二形態/鬼神 - 呪術と文化など 陶徳民、「懐徳堂における無鬼論の形成 - 中井竹山の鬼神諸説の検討 -」、『思想』、no.766、1988.4、pp.162-181 俗信批判・仏教批判の立場/朱子学の鬼神観に対する検討/竹山における無鬼論の論理構造など 子安宣邦、『「事件」としての徂徠学』(ちくま学芸文庫 コ 16-1)、筑摩書房、2000 原著は1990刊 序論 「事件」としての徂徠学への方法/「思想史」の虚構/「事件」としての徂徠学/「有鬼」と「無鬼」の系譜一/「有鬼」と「無鬼」の系譜二/荻生徂徠と津田左右吉の間/二つの『論語』あるいは二つの「古え」一/二つの『論語』あるいは二つの「古え」二/命名と制作-「弁道」という作業//解説(宮川康子)など、 282ページ。 こちらも参照→子安宣邦『鬼神論 儒家知識人のディスクール』(1992)/「中国 Ⅱ」の頁の「viii. 宋学と理気論など」 嚴錫仁、「佐藤直方の理気論 - 朱・陸の太極論争との関連において -」、『倫理学』、no.14、1997.12.20、pp.61-74[ < つくばリポジトリ (Tulips-R) ] 笠井哲、「沢庵における『気』の思想について」、『印度學佛教學研究』、vol.58 no.2、2010.3.20、pp.730-736 [ < CiNii Articles ] 木場貴俊、「コラム 古文辞学から見る「怪」 - 荻生徂徠『訳文筌蹄』『論語徴』などから」、『怪異を媒介するもの』、2015、pp.55-60 『訳文筌蹄』に見る「怪」/『論語』「子不語怪力乱神」の解釈をめぐって 杉岳志、「天変を読み解く - 天保十四年白気出現一件」、同上、pp.164-176 幕府天文方と幕閣/陰陽道と朝廷/藩の天文方と為政者・当局者/江戸市中の人々 ……………………… 安藤昌益; 野口武彦責任編集、『安藤昌益 日本の名著 19』(中公バックス)、中央公論社、1984 土の思想家 安藤昌益(野口武彦);封建体制への批判/さまざまな再評価/その不明な生涯/『自然真営道』の全貌/昌益の自然哲学/昌益の人間観/道と自然/天道と人道// 自然真営道(抄);大序/私法儒書巻(抄)/私法神書巻(抄)/法世物語巻(抄)/真道哲論巻(抄)// 統道真伝(抄);糺聖失巻(抄)/糺仏失巻(抄)/人倫巻(抄)/万国巻(抄)など、 462ページ。 また原著の翻刻; 尾藤正英・島崎隆夫、『日本思想体系 45 安藤昌益・佐藤信淵』、岩波書店、1977 安藤昌益(尾藤正英);自然真営道/稿本 自然真営道(抄) 巻四・五・六(抄) 良演哲論/参考 掠職手記 石碑銘/原文// 佐藤信淵(島崎隆夫)→細目はこちら:本頁「vii. 国学など」// 解説;安藤昌益研究の現状と展望(尾藤正英)/佐藤信淵 - 人物・思想ならびに研究史 -/解題など、 648ページ。 安永寿延、「江戸期の時間概念 安藤昌益の自然観」、is、no.17、1982.6、「特集 時」、pp.18-20 「育」と「作」と「造」/時間の互性と二別/時-空間の統一的表象など 荒俣宏、『本朝幻想文學縁起 [震えて眠る子らのために]』、1985、pp.388-411:「転真敬会革命を論ず」 (立論) - 幻想文学とは何か?/(発見) - 安藤昌益発見の顛末/(祭文) - 昌益と秘密結社・転真敬会/(直耕) - 『自然真営道』の普遍哲学/( 三浦梅園; 山田慶児責任編集、『三浦梅園 日本の名著 20』(中公バックス)、中央公論社、1984 原著は1982刊 黒い言葉の空間 三浦梅園の自然哲学(山田慶児);生涯と学問/『玄語』の哲学/『玄語』の開く地平// 玄語(抄);例旨/本宗 陰陽、天地、図// 三浦梅園と自然科学 - 解題にかえて -(吉田忠);『贅語』天地帙、身生帙とその背景/梅園と宇宙構造論/梅園の医学思想// 贅語(抄);贅語自序/天地帙上(抄)/天地帙下(抄)/身生帙上之本(抄)/身生帙上之末(抄)/身生帙下之本(抄)/身生帙下之末(抄)// 造物餘譚;人身連骨真形図/栗山献臣より山脇東洋に贈る書簡/麻田剛立動物解剖報告書/間暇の記録(間記)、 746ページ。 山田慶児、『黒い言葉の空間 三浦梅園の自然哲学』、中央公論社、1988 伝統的な自然哲学の思考法 序に代えて// 生涯と学問;思想の運命/家と師と独学/転機としての旅/哲学の出発/最初の思索 - 『元炁論』/学問の展開// 『玄語』の哲学;哲学の立場/哲学の方法/『玄語』の開く地平// 補論 度量衡と静力学的世界像など、 430ページ。 上掲『三浦梅園 日本の名著 20』(1984)の解説に「序に代えて」と「補論」を加えたもの。 尾形純男・島田虔次編注訳、『三浦梅園自然哲学論集』(岩波文庫 青 15-1)、岩波書店、1998 まえがき(尾形純男)// 『多賀墨卿君にこたふる書』/『手びき草』/『贅語』天地帙 天地訓/『贅語』侌易帙 侌易訓/『贅語』侌易帙 余論第一(弓崎美忠に与ふる書)/『洞仙先生口授』/『桜島火変説』など、 352ページ。 小川晴久、「十八世紀の哲学と科学の Permalink : http://id.nii.ac.jp/1632/00019042/ 洪大容に関し→こちらでも挙げました:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「iv. 朝鮮・韓国など」の項 ……………………… 『和漢三才図絵』; 寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 1』(東洋文庫 447)、平凡社、1985 倭漢三才図絵略序(藤原信篤)/和漢三才図絵叙(和気伯雄甫)/自叙(寺島良安)// 巻第一 天部/巻第二 天文/巻第三 天象類/巻第四 時候類/巻第五 暦占類/巻第六 暦は日神を択ぶ// 各部解説(竹島淳夫)など、 476ページ。 『和漢三才図絵』は全105巻。自序は正徳2年(1712)の日付。
なお東洋文庫版現代語訳は全18巻とのことですが、その内手もとにあるのは1巻以外に以下の巻のみ; 寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 3』(東洋文庫 456)、平凡社、1986 巻第十一 経絡部/巻第十二 支体部/巻第十三 異国人物/巻第十四 外夷人物// 解説『和漢三才図絵』下(島田勇雄)/各部解説(竹島淳夫)など、 470ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 4』(東洋文庫 458)、平凡社、1986 巻第十五 技芸 芸器/巻第十六 芸能/巻第十七 嬉戯部/巻第十八 楽器類/巻第十九 神祭 付 仏供器/巻第二十 兵器類 兵器防備具/巻第二十一 兵器征伐具/巻第二十二 刑罰// 各部解説(竹島淳夫)など、 428ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 5』(東洋文庫 462)、平凡社、1986 巻第二十三 漁猟具/巻第二十四 器物 百工具/巻第二十五 容飾具/巻第二十六 服玩具/巻第二十七 絹布・衣服類 絹布類/巻第二十八 衣服類 衣服の用/巻第二十九 冠帽類/巻第三十 履襪類/巻第三十一 庖廚具/巻第三十二 家飾具/巻第三十三 車駕類 車駕の用/巻第三十四 船・橋類 船の用/巻第三十五 農具類/巻第三十六 女工具// 各部解説(竹島淳夫)など、 428ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 6』(東洋文庫 466)、平凡社、1987 巻第三十七 畜類/巻第三十八 獣類/巻第三十九 鼠類/巻第四十 寓類 恠類・獣の用/巻第四十一 禽部 水禽類/巻第四十二 原禽類/巻第四十三 林禽類/巻第四十四 山禽類 鳥の用// 各部解説(竹島淳夫)など、 398ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 7』(東洋文庫 471)、平凡社、1987 巻第四十五 竜蛇部/巻第四十六 介甲部/巻第四十七 介貝部/巻第四十八 魚部 魚類(河湖有鱗)/巻第四十九 魚類(江海有鱗)/巻第五十 魚類(河湖無鱗)/巻第五十一 魚類(河湖無鱗) 魚の用/巻第五十二 虫部 虫の用 卵生類/巻第五十三 化生類/巻第五十四 湿生類// 各部解説(竹島淳夫)など、 454ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 8』(東洋文庫 476)、平凡社、1987 巻第五十五 地部/巻第五十六 山類/巻第五十七 水類 水のさまざまな作用/巻第五十八 火類 火の用/巻第五十九 金石部/巻第六十 玉石類/巻第六十一 雑石類/巻第六十二の本 中華// 各部解説(竹島淳夫)など、 476ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 14』(東洋文庫 510)、平凡社、1989 巻第七十八 美作、備前、備中、備後、伯耆、出雲、隠岐/巻第七十九 阿波、土佐、讃岐、伊予、安芸、石見、周防、長門/巻第八十 豊前、豊後、筑前、筑後、日向、肥後、大隅、薩摩、肥前、壱岐、対馬/巻第八十一 家宅類 家宅の用// 各部解説(樋口元巳)など、 364ページ。
岩崎武夫、「道行の宇宙 - 説経『小栗判官』と近松『曽根崎心中』の場合」、『現代宗教-5 特集・宇宙論』、春秋社、1982、pp.51-64 「小栗判官」蘇生の道行/照手姫の参加、その意義について/なぜ熊野なのか/「曽根崎心中」死出の道行/惨劇の意味するもの、など 小松和彦、「日本の地下世界のイメージ」、is、no.57、1992.9、「特集 地下世界」、pp.43-45 地下世界の多義性/昔話に描かれた地下世界/甲賀三郎譚にみる「天狗の浄土」/甲賀三郎の地下世界遍歴など →こちらでも挙げました:「怪奇城の地下」の頁 山本ひろ子、「浄土神楽祭文 - 死の国へのギャンビット」、『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」、pp.258-266 『六道十三仏の勧文』 - 巫者による死霊鎮め/『花の祭文』 - 浄土願生の夢など 古川のり子、「不死をめぐる神話 - 『東海道四谷怪談』」、松村一男編、『生と死の神話 宗教史学論叢9』、リトン、2004、pp.9-31 お岩とイザナミ - 「美」から「醜」への劇的な変身/お岩・お梅とイワナガヒメ・コノハナサクヤビメ - 「石」と「花」の選択/お岩=小平=与茂七の物語 - 失われたソウキセイを求めて、など ……………………… 鯰絵; C.アウエハント、小松和彦・中沢新一・飯島吉晴・古屋信平訳、『鯰絵 民俗的想像力の世界』、せりか書房、1979/1989(普及版) 原著は Cornelius Ouwehand, Namazu-e and Their Themes : An Interpretative Approach to Some Aspects of Japanese Folk Religion, 1964 図版/ 日本語版への序文/まえがき// 鯰絵への招待;鯰絵/伝説/破壊者-救済者としての鯰// さまざまなテーマ;はじめに/石と鯰/瓢箪鯰/テーマの構造// 隠れた意味 - むすびにかえて;テーマ、シンボル、構造/危機的出来事としての地震// 付録 スサノオ論覚書// 解説(宮田登)など、 520ページ。 北原糸子、『安政大地震と民衆 地震の社会史』、三一書房、1983 はしがき// 序論 災害社会史の方法// 災害と情報 災害の社会性-被害の軽重// 情報における事実と真実;地震とかわら版/安政江戸地震(情報獲得への欲求 情報行動の階層性 かわら版作者群像)// さまざまな地震誌;『安政見聞誌』/『安政見聞録』 - 知識人の混迷/その他の地震誌 - 情報の階層性// 地震鯰絵と民衆;地震鯰絵の研究史/地震と鯰の俗信/地震鯰絵 - 民衆の内なる真実// 災害と救済 災害と救済;幕府の御教/施行// 施行論 - 抑圧と解放と;施行 - 勧進関係/雑芸層と勧進/法事施行/お蔭参りと施行など、 266ページ。 気谷誠、『鯰絵新考 - 災害のコスモロジー -』(ふるさと文庫)、筑波書林、1984 序章/鯰の老松 - 仕掛人仮名垣魯文/志ばらくのそと寝 - 道化役鯰坊主の出奔/水神の告げ - 偽王・呪文歌・竜退治/ひやかし鯰 - 仮宅と瓢箪鯰/繁昌たから船 - 常世波の彼方から/付章 難義鳥 - 脱コード化あるいは祝祭の終りなど、 98ページ。 宮田登・高田衛監修、『鯰絵 震災と日本文化』、里文出版、1995 はじめに(宮田登)// 鯰絵の世界;都市民俗学からみた鯰信仰(宮田登)/鯰絵の作者たち - 作者・画工をめぐる幕末文化状況(高田衛)/黒船と地震鯰 - 鯰絵の風土と時代(気谷誠)/瓦版 - 消費される情報・蓄積される記憶(北原糸子)/幕末マス・メディア事情(今田洋三)/明治・大正の鯰絵(清水勲)// 鯰絵を読む;民衆の記憶装置としての鯰絵(小松和彦)/地の下からやってくる恐怖と笑い(田中優子)/要石と想像力(呉智英)/鯰を売る(五十里武)/地震を洒落のめせ 鯰絵サイコセラピー説(気谷誠)/なぜ、いま鯰絵か(北原糸子)// 鯰と地震;故事来歴からみる鯰と地震(伊藤和明)/データにみる鯰と地震(力武常次)// カラー 美術工芸にみる鯰/世界のナマズ図鑑(松坂實)// 鯰の博物学;河の神様(秋篠宮文仁)/ナマズ考(花田清輝)/大津絵の瓢箪鯰(末廣幸代)/中国の大地の鯰(小島瓔禮* * 筆者名の「禮」のヘンは「礻」)/ドイツ鯰考(エルマー・ヴァインマイヤー)/魚の中の仙人(関頑亭)/霊験の魚(辻清明)/鯰料理の今昔(後藤芳江・狩野敏也)/ナマズの生態-マナマズを中心にして-(木原幹夫)/世界のナマズ切手(白木靖美)/世界のナマズに会う旅(松坂實)/(付)なまずの郷土玩具/(付)鯰絵国旗の王国物語// 鯰絵総目録 写真・読み下し・解説(加藤光男);安政二年以前における鯰を描いた地震災害瓦版/安政二年十月二日の江戸大地震災害状況/鯰絵登場 - 地震鯰から世直し鯰へ -// あとがき(高田衛)など、 372ページ。 佐野賢治、「災害と民間信仰」、山折哲雄編、『日本の神 2 神の変容』、1995、pp.87-119 洪水の主・鰻/鯰絵と世直し/星祭りと厄除け 河東仁、「鯰絵と富士の人穴 - 中世日本における龍 - 表象の継承と変容 -」、細田あや子・渡辺和子編、『異界の交錯 宗教史学論叢 11』(下巻)、リトン、2006、pp.113-136 地震と鯰;鯰絵/要石/鯰と地震// 龍の穴道;龍と地震/龍穴/龍の穴道/『吾妻鏡』の洞穴探検譚/龍と人の興亡// 富士の人穴;角行/富士の人穴の草子/霊符としての人穴草子 地下世界に関連して、下掲の 黒田日出男『龍の棲む日本』(2003)ともども→こちら(「怪奇城の外濠 Ⅱ」の頁の「地下など」)や、またそちら(「怪奇城の地下」の頁)にも挙げておきます また 松村一男、「江戸時代の災害の語り」、『神話思考 Ⅱ 地域と歴史』、2014、pp.281-293 鯰絵/地震鯰の分布/古代北欧神話/ギリシア神話のプロメテウス/北米北西海岸先住民/地震神話の世界分布とタイポロジー 朴炳道、「近世災害における『世なおし』の呪文と『泥の海』の終末 - 1662年の京都大地震と『かなめいし』 -」、『東京大学宗教学年報』、no.33、2016.3.31、pp.47-64 [ < 東京大学学術機関リポジトリ(UT Repository) ]
宮田登、『終末観の民俗学』(シリーズ にっぽん草子)、弘文堂、1987 災害のフォークロア;村の大事件/予知と前兆/地震鯰/災害ユートピア// 「世の終り」の伝統;終末と世直し/メシアの意識/入定行者の思想// 終末の都市;都市の心意/盛り場の怪異/境と「ハシバ」/坂と市/闇のトポス/ケガレとハラエ// 現代世相のフォークロア;人が居なくなる都市/占いと祟り/都市のよみがえりなど、 208ページ。 →あちらでも挙げました:「仏教 Ⅱ」の頁の「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」 そこで挙げている同じ著者による『ミロク信仰の研究 新訂版』(1975)の「第5章 世直しとミロク信仰」、とりわけ「第6節 鯰絵と世直し観」も参照 戻って「第1章3 地震鯰」で参照されているのが(p.25); 大林太良、「地震の神話と民間信仰」(1976) さらに - 時代を遡りますが -; 黒田日出男、『龍の棲む日本』、2003 とりわけその後半 やはり時代を遡り、鯰のイメージについて; 島尾新、『絵は語る 5 如拙筆 瓢鮎図 - ひょうたんなまずのイコノロジー』、平凡社、1995 瓢鮎図の孤立性;絵空事の世界/禅の公案/図像のコンテキスト/序文を読む/新しい趣向/調度としての絵画// 将軍邸の雅遊;四代将軍義持/三条坊門殿の雅遊/義持の絵画/絵が出来るまで/僧如拙/如拙の絵作り/屏風歌の記憶/錯綜するイメージ - 浄土・禅・中国趣味// 竹にのぼる鯰 - ひょうたんなまずのイコノロジー①;意味の迷路-表象から生成へ/鮎魚竹竿に上る/戯れの問答/言葉遊びのイメージ・ネットワーク/問答の型// 鯰の取り巻く島 - ひょうたんなまずのイコノロジー②;地底の怪魚/もうひとつの『竹生島縁起』/中世の知/論理と営為// ひょうきんな鯰 - ひょうたんなまずのイコノロジー③;滑稽なイメージ/吉祥のモチーフ/食べられる鯰// 将軍邸の怪異;手長足長/北山殿行幸/権力表象としての「瓢鮎図」// 多義性を盛る器;イメージを多重化する装置/「瓢鮎図」をめぐる会話// コラム 題詩を読む、など、 128ページ。 如拙=じょせつ、瓢鮎図=ひょうねんず 「『瓢鮎図』の『鮎』は『アユ』と読まれているが、本来の意味は『ナマズ』である。『ナマズ』を指す『鯰』は国字」とのことでした(p.7 註3)。 第3章「 鯰の取り巻く島」が関連する他、「はじめに」(pp.4-5)で鯰絵に触れています。 花田清輝、「ナマズ考」(1972)、『日本のルネサンス人』(1974)、『花田清輝全集 第十五巻』、講談社、1978、pp.300-307 同じ著者による→こちらも参照:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 |
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vi. キリシタン、蘭学・洋学とその周辺 キリシタンの『天地始之事』に興味をもったのは、 諸星大二郎の「生命の木」(初出;1976、『妖怪ハンター 地の巻』、集英社文庫 も 9-5、集英社、2005、所収) がきっかけでした (諸星大二郎について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「諸星大二郎」の項); 田北耕也校注、「天地始之事」、海老沢有道、H.チースリク、土井忠生、大塚光信、『キリシタン書・排耶書 日本思想体系 25』、岩波書店、1970、pp.381-409 他に; キリシタン書 どちりいな-きりしたん(H.チースリク・土井忠生・大塚光信校注)/病者を扶くる心得(同)/仏法之次第略抜書(海老沢有道校注)/妙貞問答 中・下巻(同)/サカラメンタ提要付録(H.チースリク・土井忠生・大塚光信校注)/御パシヨンの観念(同)/丸血留の道(同)/こんちりさんのりやく(片岡弥吉校注)// 排耶書 排耶蘇(海老沢有道校注)/排吉利支丹文(同)/破堤宇子(同)/破吉利支丹(同)/対治邪執論(同)// 参考(ドチリナ-キリシタン本文の異同)/原漢文// 解説 キリシタン宗門の伝来(海老沢有道)/キリシタン書とその思想(H.チースリク)/排耶書の展開(海老沢有道)/収録書解題/参考文献など、 656ページ。 田北耕也、『昭和時代の潜伏キリシタン』、日本学術振興会、1954 分布と分類;カトリック教会に復帰したキリシタン/カトリック教会に復帰しないキリシタン/潜伏キリシタンの区分と呼称// 歴訪と発見-隠れ方・隠し方-;発端と経過/長崎で入手の二本/黒崎の助右衞門氏とその諸本/黒崎の松尾久市氏とその諸本/五島の諸本/樫山の下村善三郎氏とその二本/生月村・獅子村など/入手資料目録// 黒崎地方に於ける組織と儀礼;分布状態/役員/洗祝礼の尊重/遺物と遺跡/日繰と祝日/行事とオラショ/葬式と法事/消滅の過程// 黒崎地方の秘書「天地始之事」;解題/本文と註 天地・人間の創造、天使・人祖の堕落、人間の惡化と島の滅亡、デウスの人間救済、サンタマリヤの事、キリストの公現より昇天迄の事、昇天とその後// 黒崎・五島地方の日繰帳;潜伏キリシタンに於ける日繰帳の地位バステヤンの人物/バステヤン暦の起原/五棟から出た諸写本/記帳様式の変遷/四暦本の比較/祝日の逸失/祝日の意味の変化/現在まで残った聖人名と祝日名// 五島に於ける新形式の発展;序説/秘書「御らっしょ」の目次/このオラショ本の特徴/新形式// 生月地方の納戸神;生月旧キリシタン存続の特殊事情/納戸神の分布と宗団の組織/納戸神の性質と由来/納戸神の退化// 生月農村に於けるキリスト教の変容;生月農部落の展望と宗教行事の概観/行事とキリスト教との関係/行事と農業との関係/旧正月の諸行事と四旬節/禁忌と法人によるそれの克服/宗教による社交と慰安// 遺跡に於ける祭祀と祈願;岳路部落の三浪社/黒崎の枯松神社/東樫山のバステヤン様/「八体」龍王と金仏様を囲る伝統/ダンジク様の由来と霊験/中江島の霊験とサンジュワン様の歌// 現行オラショの復元;生月オラショの概観/生月・黒崎・五島三地方の比較/生月の十一ヵ條/五島の十七ヵ條-コンチリサンのりやく-// 持続と消滅;一般的考察/カトリク教に帰らぬ理由/他宗教との関係/洗礼・葬式・病魔払いなど、 496ページ。 谷川健一、『わたしの「天地始之事」』、筑摩書房、1982 166ページ。 小説形式。 紙谷威広、『キリシタンの神話的世界』(民俗宗教シリーズ)、東京堂出版、1986 序章 キリシタンの神話的世界;潜伏キリシタン/幕末維新期のキリシタン/隠れキリシタン/キリシタニズム/キリシタンの評価/キリシタンの異質性/キリシタン儀礼の日常性/キリシタンの儀礼と神話/〈天地始之事〉の構成// 人と神をへだてる天狗;キリシタンの苦悩と神話/下界に後悔の生活を送るものと中天の天狗/キリシタンの布教と天狗伝承/〈天地始之事〉に見るキリシタンの天狗観// 失われた原郷;カトリシズムとの相剋/隠されたメッセージ/津波に沈む島/兄妹婚のモチーフ/罪の世界からの救済// マリアの逃亡;抵抗の神話/雪のサンタ・マリア/神の子誕生と逃亡の旅/神話的世界の旅/母子神の逃亡と死// サン・ジュワンの水;キリシタンにおける罪と救済/サズケの儀礼と〈天地始之事〉/サン・ジュワンの水/二つの神話 - 〈天地始之事〉とバスチヤン伝説の世界// キリスト一代記;キリシタン神話の構成/神の子の成長/神の子の苦難/神の子の死と栄光// 〈天地始之事〉に見られる終末観;幕末維新期のキリシタン/キリシタンの葬送儀礼と死後の世界観/燃える十字架/明治維新の底流として、など、 280ページ。 彌永信美、「日本の『思想』とキリシタン 『思想』からの撤退に向けて」、『歴史という牢獄 ものたちの空間へ』、青土社、1988、pp.85-159 「近代」の相対化へ/問題としての「思想」 - 「日本的(無)思想」とキリシタン// キリシタンの迫害と殉教 - 「特殊日本的過激主義」?/秀吉の「伴天連追放令」と現世利益的「信心」/キリシタン迫害の思想としての「日本神国思想」// キリシタン迫害の論理 - 日本の「思想」の成立/キリシタン殉教の論理 - 「至上の法悦」としての殉教// キリシタン思想の換骨奪胎のメカニズム - 「超越的事実」の観念/「天道思想」と理神論的デウス/キリシタン迫害と魔女狩り - 超(?)近代国家としての近世日本// キリシタン殉教と「思想の体験主義」//キリシタン美術の世界 - 「世界の救い主」の世界帝国// 潜伏キリシタンの美術/潜伏-隠れキリシタンの世界 - 「非思想」の可能性 同じ著者による→こちらも参照:「仏教 Ⅱ」の頁の「vi. 仏教の神話など」 宮崎賢太郎、『カクレキリシタン オラショ-魂の通奏低音』(長崎新聞新書 004)、長崎新聞社、2001 カクレキリシタンとは何か/カクレキリシタンの分布/生月島のカクレキリシタン/平戸島のカクレキリシタン/五島のカクレキリシタン/長崎のカクレキリシタン/外海のカクレキリシタン/カクレキリシタンの解散とその未来など、296ページ。 宮崎賢太郎、「キリシタン他界観の変容 - キリシタン時代より現代のカクレキリシタンまで -」、『純心人文研究』、no.1、1995.3.10、pp.103-121 [ < CiNii Articles ] ……………………… 平岡隆二、『南蛮系宇宙論の原典的研究』(比較社会文化叢書 vol.27)、花書院、2013 はじめに 問題の所在と研究の射程// イエズス会の日本布教と宇宙論;好奇と理性/デウスの存在証明 - デザイン論 -/パライソの場所 - エンピレウム天 -// ゴメス『天球論』の原典的研究;『天球論』の背景/西洋側原典/日本で使用するための配慮// ゴメス『神学要綱』の天文学的数値とクラヴィウス;『神学要綱』中の天文学的数値/数値の欧文原典/忠庵系宇宙論書との比較// 『二儀略説』の流布と受容;写本の流布と受容/『天文方書留』に見る蘭学系知識との混在/『天文方書留』の成立過程と著者像// 『乾坤弁説』の流布と受容;「乾坤弁説」と題する写本/「天文沙汰弁解」と題する写本/「四大全書」と題する写本/「弁説南蛮運気書」と題する写本/未調査・現所在不明の写本// 『南蛮運気論』の流布と受容;写本の流布と受容/現存写本の書写系統// 結論// 付録;ティルマンス『自然哲学要綱』第6・7書の章題と見出し語一覧/ゴメス『神学要綱』第1部第2論考第21章 羅和対訳校訂本/『天文方書留』翻刻テクスト/大河内本『南蛮運気論』翻刻テクストなど、 332ページ。 同じ著者による→こちらを参照:「ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「コペルニクス」の項 著者によるサイトがあります→[ 平岡隆二のホームページ:科学史・思想史・東西交流史 ] 平岡隆二、「アリストテレスを運気論で読み解く - 『南蛮運気論』と17世紀長崎における西学理解」、武田時昌編、『天と地の科学 - 東と西の出会い -』、2019/2021、pp.172-183 はじめに/『南蛮運気論』の成立と背景/アリストテレスを運気論で読み解く/まとめに代えて ~ 西川如見の「天学」へ 中山茂、「『 『後集』の成立時期/『後集』の歴史的評価/内容/暦算学/理気性命など ……………………… 黑田源次、「司馬江漢の自然科學的業績について」、『美術史』、no.6、1952.7、pp.49-62 池内了、『司馬江漢 「江戸のダ・ヴィンチ」の型破り人生』(集英社新書 0951D)、集英社、2018 はじめに// 司馬江漢略年譜/著作一覧// 絵の道に入るまで;幼少年期の江漢/江漢が回顧する源内/源内の事績と江漢/小野田直武と江漢// 町絵師江漢の誕生と成長;江漢の名の由来/母の死/絵画修行/仙台藩邸での席画/日本創製銅版画/江漢の絵画論// 旅絵師江漢;旅立ちから四ヵ月/日野の中井家との出会い/蒹葭堂との交流/中国路/長崎見聞/平戸島・生月島/帰途岡山から京都まで/中山道// 窮理師江漢;『輿地略説』(1792年)/『地球全図略説』(1793年)/『和蘭天説』(1796年)/『おらんだ俗話』(1798年)/『和蘭通舶』(1805年)/『種痘伝法』(1813年)/『天地理譚』(1816年)/各種引札// 地動説から宇宙論へ;『輿地略説』(1792年)/『地球全図略説』(1793年)/「天球図」「天球全図」(1796年)/『和蘭天説』(1796年)/『和蘭通舶』(1805年)/『刻白爾天文図解』(上・下、1809年)/『地球儀示蒙』(1809年)/『春波楼筆記』(1811年)/『天地理譚』(1816年)/江漢の地動説への反響// こうまんうそ八;江漢の蘭学入門まで/玄沢との危うい関係/江漢と玄白の仲違い/『盲蛇』/「蘭学者芝居見立番付」/タバコ批判/定信への反論/銅版画からの引退// 退隠・偽年・偽死;退隠書画会引札(1807年)/偽年(1808年)/偽死(1813年)/円通との須弥山問答/前哨戦(1810~1811年)/本格論戦(1812年)// 不言・無言・桃言;掛軸「桃栗に地球儀図」(1809年、斯波峻道人名)/掛軸「伊曽保物語図」(1811年、無言道人名)/掛軸「狐狸わな図」(1811年、不言道人名)/掛軸「和田義卿図」(1812年)/戯作「不言禅師法語まり歌」(1813年)/掛軸「隆子新論図」(1814年、桃言名)/『訓蒙画解集』(1814年)// おわりに/参考文献など、320ページ。 第7章後半は〈梵歴〉に関わるので→こちらにも挙げておきます:「仏教」の頁の「i. 須弥山/三千大千世界/四大劫・六十四転大劫など」中の「梵歴」の項 池内了、『江戸の宇宙論』(集英社新書 1106D)、集英社、2022 はじめに// 蘭学の時代;蘭学の系譜/蘭学の四つの主題/暦学から天文学へ/「江戸の宇宙論」の展開// 長崎通詞の宇宙 志筑忠雄という人;志筑忠雄の出自/杉田玄白の偏見/大槻玄沢の権威主義/蘭学の御用学問化/先達の本木良永/志筑忠雄の仕事// 『暦象新書』と無限宇宙論;『暦象新書』の紹介/『暦象新書』の構成/「無限宇宙論」の提示/ニュートン力学の紹介/「混沌分判図説」// 金貸し番頭の宇宙 山片蟠桃という人;蟠桃の出自/買米制度と大名貸し/蟠桃による升屋の差配/『草稿抄』/蟠桃という名前/懐徳堂/『夢の代』へ// 大宇宙論の展開;『夢の代』の構成/「地動儀明暗界並三際図」/地動説について/世界観の変遷/人間が存在する宇宙// 終章 「歴史の妙」// 「補論」 日本と世界の認識;志筑忠雄の『鎖国論』をめぐって/山片蟠桃の世界認識// あとがき/参考文献一覧/時代背景をなす人々とその代表作/年表など、 320ページ。 池内了、「『日本のコペルニクス』と三人の継承者」、『ユリイカ』、no.798、vol.55-1、2023.1:「特集 コペルニクス 『天球の回転について』から『チ。 - 地球の運動について -』へ」、pp.214-223 はじめに// 日本のコペルニクス - 本木良永;翻訳の苦労について/『天地二球用法』/『太陽窮理用法記』// 三人の継承者たち;ニュートン力学への誘い - 志筑忠雄/地動説から無限宇宙への夢想 - 司馬江漢/生命が満ちる宇宙 - 山片蟠桃 同じ著者による→こちらを参照:「近代など(20世紀~)」の頁の『物理学と神』(2002)のところ 「通史、事典など」のページに記したように(→こちら:「i. 天文学史的なもの」の冒頭)、 志筑忠雄、「混沌 が、 ドクトル・アレニウス、一戸直藏訳、『宇宙創成史』、大鐙閣、1921、附録、pp.3-8 に掲載されています。 松尾龍之介、『長崎蘭学の巨人 志筑忠雄とその時代』、弦書房、2007 平賀源内の忘れもの/ 260ページ。 吉田忠、「志筑忠雄『混沌分判図説』再考」、『東洋の科学と技術 藪内清先生頌寿記念論文集』、同朋舎、1982、pp.354-369 任正爀、「志筑忠雄『混沌分判図説』の検討とその科学史的評価」、『朝鮮科学史における近世 洪大容・カント・志筑忠雄の自然哲学的宇宙論』、2011、pp.188-209 『暦象新書』の性格// 『混沌分判図説』の検討;回転の起源/分判のメカニズムと平面構造の形成/諸天体の形成/環と彗星// 志筑忠雄の宇宙論の性格と問題点/洪大容の宇宙論との比較など 全勇勲、「志筑忠雄と崔漢綺のニュートン科学に対する態度比較」、『京都産業大学論集 人文科学系列』、no.46、2013.3、pp.233-263 [ < 京都産業大学学術リポジトリ ] →こちらにも挙げています:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「iv. 朝鮮・韓国など」 久保誠、『阿蘭陀通詞 志筑忠雄の思想 - 近世日本における統一的宇宙観の展開 -』、博士論文、2013年度 [ < 聖学院学術情報発信システム SERVE ] 有坂隆道、「山片蟠桃の大宇宙論について」、有坂隆道編、『日本洋学史の研究 Ⅵ』、創元社、1982、pp.181-204 上原貞治、「山片蟠桃の大宇宙論と地球外生命論」 [ < 日本ハーシェル協会 デジタルアーカイブ < 日本ハーシェル協会ホームページ ] 源了圓責任編集、『山片蟠桃・海保青陵 日本の名著 23』(中公バックス)、中央公論社、1984 先駆的啓蒙思想家 蟠桃と青陵(源了圓)// 山片蟠桃;夢の代(抄) 無鬼 上、無鬼 下、その他の章の抄録// 海保青陵;天王談/前識談/稽古談など、 516ページ。 山片蟠桃『夢の代』は 「天文第一、地理第二、神代第三、歴代第四、制度第五、経済第六、経論第七、雑書第八、異端第九、無鬼上第十、無鬼下第十一、雑論第十二」(p.88) からなりますが、「天文第一」の現代語訳は残念ながら抄録なので(pp.226-249)、全体を見るには; 水田紀久・有坂隆道、『富永仲基・山片蟠桃 日本思想体系 43』、岩波書店、1973 富永仲基;出定後語// 山片蟠桃;夢ノ代// 解説;富永仲基と山片蟠桃 - その懐徳堂との関係など -(水田紀久)/『出定後語』と富永仲基の思想史的研究法(同)/『出定後語』の版本(梅谷文夫)/山片蟠桃と『夢ノ代』(有坂隆道)など、 730ページ。 ……………………… 川村博忠、『近世日本の世界像』、ぺりかん社、2003 近世以前の世界観;古代の神話的世界観/インド、中国の影響/三国世界観の形成// 西洋人との出会い;三国世界観からの脱却/屏風に描かれた世界/朱印船の海図/旧大陸図にみる交易// イエズス会による西洋知識の紹介;在華イエズス会士活動の余波/『坤輿万国全図』の衝撃/朝鮮製の中華系世界図// 鎖国・長崎-異国への関心;最初の世界図刊行/西川如見の登場// 新井白石のみた世界;密入国者で開かれた眼/体系的世界地誌書の誕生// 中国経由の西洋知識;禁書の緩和/本格的な楕円形世界図/中国製地図の翻刻// 蘭学-新しい世界観;蘭学の興隆/双円図の出現と展開/地動説の登場/蘭学者たちの世界観// 海防と世界地誌・地図;経世論と海防論の高まり/北辺の探検と地図/世界地誌書・地図の飛躍的発展// 公学化される蘭学;ゼオガラヒーによる世界知識/蘭学の公学化/洋学者たちの世界認識// 急速な西洋接近;洋学への転換/遣外使節の西洋体験/方形世界図の出現/進化した楕円形世界図// 民衆の空想的世界像;生き続けた仏教系世界図/三国世界観への執着/通俗版世界図など、 294ページ。 地図に関して→こちらも参照:「日本」の頁の「i. 概説、通史など」 海野一隆、『日本人の大地像 西洋地球説の受容をめぐって』、大修館書房、2006 西洋地球説の伝来;日本人の好奇心/信長と秀吉/ゴメスの天球論/地球説とキリスト教// 地球説伝来異聞 - 「中国描談」の謎;「中国描談」とは/「中国描談」は偽書か/イスラームの地球説// 地球説伝来以前;ロドリーゲスの証言/王柏の大地像/ロドリーゲスの証言 - その二/仏教における大地像/須弥山説の受容// ゴメス「天球論」と日本人;『二儀略説』/『乾坤辨説』// 地球説と儒者;林羅山/堀杏庵と深田正室/『太極地震記』『論奥辨証』『訓蒙図彙』/熊沢蕃山・森尚謙/『和漢三才図会』『堪輿録』/「命理ノ天学」と「形気ノ天学」// 地球説と神道家;『神代巻口訣』/両部神道/源慶安の「三天儀」/浄慧の『本町天文図解』/依田貞鎮・森昌胤// 地球説と天文暦術家;渋川春海/井口常範/馬場信武・西川如見/『天経或問』の和刻// 地球説と仏教界(一);須弥山説批判と仏教界の対応/宗覚の地球儀/鳳潭の大地像/覚洲の須弥山説擁護/文雄の須弥山説擁護// 地動説の紹介者たち;オランダ通辞と地動説/刊行物に見える地動説// 地球説の大衆化;通俗的出版物に見える地球説/啓蒙的天文暦術書/歴史年表類と地球説// 地球説と仏教界(二);『仏国暦象編』への批判/円通の後継者たち/佐田介石・勝圀道人// 地球説と国学者;『三大考』と『霊能真柱』/鶴峯戌申・佐藤信淵ほか// 隣邦社会における地球説への対応;地球説のシナへの伝来/章演と地球説/地球説批判/地球説の容認/地球説の朝鮮への伝来/朝鮮知識人と地球説など、 300ページ。 〈梵暦〉については→こちらを参照:「仏教」の頁の「i. 須弥山/三千大山世界/四大劫・六十四転大劫」中の「梵暦など」の項 |
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vii. 国学など 平重道・阿部秋生、『近世神道論・前期国学 日本思想体系 39』、岩波書店、1972 近世神道論;林羅山 神道伝授/吉川惟足 玉伝秘訣、土金之秘訣、君道伝/吉川従長 神籬磐境之大事/度会延佳 陽復記/山崎闇斎 垂加社語、持授抄、神代巻講義/増穂残口 神路手引草/藤塚知直 恭軒先生初会記/松岡雄淵 神道学則日本魂// 前期国学;戸田茂睡 寛文五年文詞、梨本集序、梨本書/契沖 雑説(抄) - 万葉代匠記総釈 -/荷田春満 創学校啓/賀茂真淵 文意考、歌意考、邇飛麻那微、国意考、語意考/〈参考〉;安藤為章 紫家七論/荷田春満 創学校啓草稿本/賀茂真淵 書意/村田春海 和学大概// 解説;儒家神道と国学(阿部秋生)/近世の神道思想(平重道)/契沖・春満・真淵(阿部秋生)など、 596ページ。 村岡典嗣校訂、『垂加翁神説・垂加神道初重伝』(岩波文庫 青 44-1)、岩波書店、1938/2010 140ページ。 「垂加翁神説は、垂加神道の創始者山崎闇斎の著書や文集から、神道に関係のあるものを選んで、上中下三巻にまとめたもので、編者は跡部良顕である」(p.135)。 「垂加神道初重伝は、…(中略)…編者も筆者も未だ明らかでないが、垂加神道初期に属するものであることは疑ひない」(p.137)。 ……………………… 本居宣長撰、倉野憲司校訂、『古事記伝』(全4巻)(岩波文庫 青 219-6~9)、岩波書店、1940~1944/2010 第1巻;一之巻~五之巻、 330ページ。 第2巻;六之巻~八之巻、 208ページ。 第3巻;九之巻~十三之巻、 314ページ。 第4巻;十四之巻~十七之巻 +十七附巻として服部中庸『三大考』(pp.383-419)、 422ページ。 以上で全体の上巻にあたる。以後中巻(十八之巻~三十四之巻)、下巻(三十五之巻~四十四之巻)に続く。 子安宣邦、『本居宣長』(岩波現代文庫 学術 58)、岩波書店、2001 原著は1992刊 序章 なぜ宣長か、なぜ『古事記伝』か/「始まり」の物語 - 『古事記伝』への道・1 -/『直毘霊』と「皇国」像の形成 - 『古事記伝』への道・2 -/美しき「口誦のエクリチュール」 - 『古事記伝』への道・3 -/天地の「始め」の物語 - 『古事記伝』の世界・1 -/神をめぐる言説 - 『古事記伝』の世界・2 -/新たな「神代の再・語り」 - 『古事記伝』以後 -/補章 「一神」と「多神」と - 現代神道と「神の国」の再構成 -など、 232ページ。 子安宣邦、『「宣長問題」とは何か』(ちくま学芸文庫 コ 16-2)、筑摩書房、2000 原著は1995刊 序 「宣長問題」という視角// 「宣長問題」とは何か/宣長・自己のイマーゴ/『古事記伝』・自己同一性の言説/「やまとことば」成立の語り// 『古事記伝』と『古史伝』・その連続と差異/神とカミの注釈 - 国学的な神言説の成立/平田篤胤国学の神学的再構成// 結び 宣長を読むこと-小林秀雄『本居宣長』再読・〈内からの読み〉とは何を読むのか//解説(桂島宜弘)など、 236ページ。 東より子、『宣長神学の構造 - 仮構された「神代」』、ぺりかん社、1999 序// 宣長神学の成立……「自然」から「神」へ;「自然之神道」論/「物のあはれ」と「道」/「神の道」の成立// 『古事記伝』の方法……「記紀神話」の成立;口承の古伝説/『古事記』成立の経緯/「記紀神話」の成立// 神々の実在……「現身」と「御霊」;「神」の定義/神典と神社の神々/人間と自然の神々/「神」実在論の射程// 三層構造のコスモロジー……「国」概念の発見;「天」と「地」・「国」/「高天原」・「葦原中国」・「黄泉国」/『三大考』への道// 「神代」の理法……「吉凶相根ざす理」;「浄穢」と「生死」の世界/「吉事」と「凶事」の転移/「祓」の神学// 国家秩序の生成……「事依」と「相並」;天地万物と「神の道」の創成/高天原と「幽事」の支配/「人代」における国家秩序の展開// 終章 宣長神学の行方……「神代」観の変質;宣長の「神代」観/篤胤による「青人草」の発見/御杖の「神」と「人」など、 286ページ。 金沢英之、『宣長と「三大考」 近世日本の神話的世界像』、笠間書院、2005 はじめに - のこされた問いかけ// 宣長と『三大考』;『三大考』の問題点/近世における現実認識の変容 - とくに地球概念をめぐって/『三大考』の成立過程/『三大考』と『古事記伝』/『三大考』論争 - 神話的世界像の終焉/第1部むすび - 終わりと始まり// 『三大考』の周囲;中世におけるアマテラス - 世界観の組みかえと神話の変容/『古事記伝』の〈神代〉// 資料編;『三大考』論争関連年譜/『三大考』論争関連資料一覧/翻刻 服部中庸『天地初発考』/影印 本居大平『麻杼比袁阿羅多武倍迦多』写本・草稿A・Bなど、 280ページ。
神野志隆光、『本居宣長「古事記伝」を読む Ⅰ』(講談社選書メチエ 461)、講談社、2010 『古事記伝』二之巻 - 序文/『古事記伝』三之巻・神代一之巻 - 伊邪那岐神・伊邪那美神の登場/『古事記伝』四之巻・神代二之巻 - 淤能碁呂島、水蛭子、淡島/『古事記伝』五之巻・神代三之巻 - 国生み・神生み、伊邪那美神の死/『古事記伝』六之巻・神代四之巻 - 禊ぎ/『古事記伝』七之巻・神代五之巻 - 三貴子分治、うけい/『古事記伝』八之巻・神代六之巻 - 天の石屋ごもり/『古事記伝』九之巻・神代七之巻 - 八俣大蛇退治/『古事記伝』十之巻・神代八之巻 - 大国主神の誕生/『古事記伝』一之巻 - 総論など、 224ページ。 神野志隆光、『本居宣長「古事記伝」を読む Ⅱ』(講談社選書メチエ 497)、講談社、2011 『古事記伝』十一之巻・神代九之巻 - 250ページ。 以後続刊、全4巻 宮地正司、「『古事記』宇宙創成神話の解釈学 - 宣長と篤胤 -」、『同志社国文学』、no.32、1989.3、pp.13-25 [ < 学術リポジトリ検索 < DOORS 同志社大学・同志社女子大学 蔵書検索 ] 磯前順一、「記紀神話における理解の位相 - 本居宣長と創成神話 -」、月本昭男編、『創成神話の研究(宗教史学論叢6)』、リトン、1996、pp.291-318 神話理解の差異/本居宣長の古道論/理解の位相/始原的過去という課題など 森瑞枝、「三大考 - 地図の上の宇宙 論-」、『鈴屋学会報』、no.14、1997.12、pp.31-47 斎藤英喜、「近世神話としての『古事記伝』 - 『産巣日神』をめぐって」、『文学部論集』、no.94、2010.3.1、pp.21-36 [ < CiNii Articles ] 斎藤英喜、「宣長・アマテラス・天文学 - 近世神話としての『古事記伝』のために」、『歴史学部論集』、no.1、2011.3.1、pp.1-18 [ < CiNii Articles ] ……………………… 相良亨責任編集、『平田篤胤・佐藤信淵・鈴木雅之 日本の名著 24』、中央公論社、1972 日本の思想史における平田篤胤(相良亨)/平田篤胤の世界(子安宣邦)// 平田篤胤;古道大意(子安宣邦訳)/霊能真柱(相良亨訳)// 佐藤信淵;鎔造化育論(抄)(子安宣邦訳)// 鈴木雅之;撞賢木(抄)(子安宣邦訳)// 付 平田篤胤 仙境異聞(抄)など、 482ページ。 平田篤胤、山本博現代語訳、『現代語訳 仙境異聞 付・神童憑談略記/七生舞の記』、八幡書店、2018 仙境異聞(現代語訳);仙境異聞(上) 一之巻/仙境異聞(上) 二之巻/仙境異聞(上) 三之巻/ 「仙境異聞 下」(外題) 仙童寅吉物語 一之巻/仙童寅吉物語 二之巻/ 神童憑談略記(竹内孫一)/七生舞の記// 仙境異聞 図版// 解説 仙童寅吉から宮地水位へ(武田崇元)など、 286ページ。 次の三冊は原文を校訂したもの; 平田篤胤、子安宣邦校注、『霊の真柱』(岩波文庫 青 46-2)、岩波書店、1998 上つ巻/下つ巻/古伝補注// 解説など、 228ページ。 平田篤胤、子安宣邦校注、『仙境異聞・勝五郎再生記聞』(岩波文庫 青 46-3)、岩波書店、2000 仙境異聞;仙境異聞(上)/仙境異聞(下) 仙童寅吉物語// 勝五郎再生記聞// 解説など、 434ページ。 平田篤胤、山田孝雄校訂、『古史徴開題記』(岩波文庫 青 46-1)、岩波書店、1936/2002 古史徴開題記について// 古史徴序/古史徴開題記のそへこと// 古史徴一春之巻 開題記目録大意;古傳説の本論/神世文字の論/古史二典の論 上// 古史徴一之巻春 開題記;;古傳説の本論/神世文字の論/古史二典の論 上// 古史徴一夏之巻 開題記目録大意;古史二典の論 下/新撰姓氏録の論// 古史徴一之巻夏 開題記;古史二典の論 下/新撰姓氏録の論// 古史徴一秋之巻 開題記目録大意;上ノ三典に添讀べき書等の論 上// 古史徴一之巻秋 開題記;上ノ三典に添讀べき書等の論 上// 古史徴一冬之巻 開題記目録大意;上ノ三典に添讀べき書等の論 下// 古史徴一之巻冬 開題記;上ノ三典に添讀べき書等の論 下など、 482ページ。 室田泰一、『平田篤胤』、弘文堂書房、1942 國學展望;國學の目的/契沖學/近世儒者の思想と國學/平安朝的文學と國學/古代精神・神代精神と國學/主情主義・自然主義と國學/春滿學/眞淵學/宣長學// 篤胤の生涯;秋田成長時代/江戸活躍時代/秋田帰還時代// 篤胤の學問;篤胤學の特色/神典仰信/神の宇宙創造/神の文化創造/人間生活と神/尊内卑外・尊皇敬幕/聖人・儒道/俗神道/來世など、 152ページ。 子安宣邦、『平田篤胤の世界』、ぺりかん社、2001 序 篤胤とは誰か/序論 問題と方法// 本居宣長の世界;「事」と「情」 - 物のあはれをしる心/「神」と「事」 - 注釈学的思想の世界/「幽事」と「生」// 平田篤胤の世界;篤胤論への序章/鬼神と人情/「顕事」と「幽事」/篤胤像をめぐる問題// 篤胤国学の展開;『霊能真柱』と篤胤国学の成立/「救い」と「講説」 - 神道講説家平田篤胤の登場/国学の神学的再構成 - 平田篤胤と天主教教理/『仙境異聞』 - 江戸社会と異界の情報など、 320ページ。 鎌田東二、『平田篤胤の神界フィールドワーク』、作品社、2002 まえがき - 夢の学問/序章 鎮魂帰神法と心霊研究// 古道学と霊学と民俗学;古道学から心霊研究へ/民俗学の先駆形態としての心霊研究/霊学の根本としての自己審神=見霊体験// 平田篤胤の思想形成;その発端-第一期/真の古伝のヴィジョン-第二期/神世文字論と幽的原理の探求-第三期から第五期への跳躍と挫折// 幽界の秘密を解読する - 仙童寅吉の仙界通信;仙道寅吉との出会い/仙境への飛行 - 幻の「妣の国」へ/山人の種類について/山人の行について/神童寅吉の神懸り/七生舞 - 仙境の楽事/江戸モノガタリ文化と奇童の「別世界通信」// 生まれ変わりの秘密を解読する - 再生少年勝五郎との出会い;霊学とロマン主義/輪廻転生は存在するか?/勝五郎再生?/死後空間の遊行/霊の記憶と幼児心性// 死と再生のはざまで - 臨死体験研究の先駆;現代の臨死体験研究/プラトン著『国家』の臨死体験記録「エルの物語」// 言霊の秘密 - 音声と文字の神秘的解釈学;神世文字論 - 『古史徴』の文字論/宇字本不生論 - 『古史本辞経』の音声論// 久延彦祭式と鎮魂行法;『密法修事部類稿』の修法/久延彦祭式// 原宗教としての日本神道というヴィジョン - その世界宗教との関係// 終章 平田篤胤の神界フィールドワークなど、 280ページ。 同じ著者による→こちらも参照:本頁「viii. 近世から近代にかけてのいわゆる霊学・古神道など」/『記号と言霊』(1990)、他 遠藤潤、『平田国学と近世社会』、ぺりかん社、2008 序章 本書の目的// 平田国学の編成と諸思想;平田篤胤の他界論再考 - 『霊能真柱』を中心に/国学の天体論と神代 - 服部中庸・平田篤胤による論とそれにかかわる論争を焦点として/国学における「神典」解釈と死後の世界 - 『日本書紀』一書の「顕幽」を焦点として/篤胤における〈異界的なもの〉の成立と展開 - 「幽冥界」の表象と各国の「古伝」の比較/日本社会における神と先祖 - 十九世紀の平田国学を一焦点として// 平田国学の宗教社会史;平田篤胤と吉田家 - 十九世紀の日本社会における平田国学と神職社会/気吹舎と白川家 - 幕末社会と宗教的復古運動・古川躬行を焦点として/補論 平田国学と読書行為 - 相馬高玉家宛平田銕胤書簡にみる書籍の出版・流通など、 360ページ。 荒俣宏、『本朝幻想文學縁起 [震えて眠る子らのために]』、1985、pp.192-216:「世界征服秘策」 (狂気) - 汎世界論としての中国=エジプト説/(戦略) - 神道と自然科学を連合させた平田篤胤/(邪教) - 篤胤による仏教・儒教・西洋批判/(古道) - 「古道」とは何か?/(宇宙) - 西洋科学宇宙論による古道の証明/(世界征服) - 世界征服計画書『宇内混同秘策』 同上、pp.326-342:「幽冥界覚書」 (天行居) - 友清歓真の秘教的活動/(通信) - 幽冥界の実在を証明しようとした歓真/(幽界) - 国学に残された課題/(救済) - 幽冥界を設定した篤胤/(寅吉) - 仙道寅吉との問答 百川敬径、「平田篤胤と〈もののあわれ〉 - 生者のための死者の書」、『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」、pp.267-273 なぜ、いかに、〈死〉なのか - 方法論にふれて/なぜ、いかに、〈篤胤〉なのか - もののあわれ・幽世・神など 遠藤潤、「平田篤胤における〈異界的なもの〉の成立と展開 - 『幽冥界』の表象と各国の『古伝』の比較 -」、細田あや子・渡辺和子編、『異界の交錯 宗教史学論叢10』上巻、リトン、2006、pp.347-381 「本教外篇」と死後世界論の構成/『霊能真柱』における世界像と死後理解/「印度蔵志」 - インド神話の世界像との「校合」/『赤県太古伝』 - 中国神話との関連など →こちらに所収:本項上掲『平田国学と近世社会』(2008) 遠藤潤、「平田国学における〈霊的なもの〉 - 霊魂とコスモロジーの近代 -」、鶴岡賀雄・深澤英隆編、『スピリチュアリティの宗教史[下巻] 宗教史学論叢 16』、リトン、2012、pp.391-417 『霊の御柱』とは何だったのか;服部中庸『三大考』の成立と本居宣長/『霊の御柱』の課題と霊魂・コスモロジー 『霊の御柱』の課題、『霊の御柱』における宇宙の生成と国家の聖性、『三大考』『霊の御柱』と西欧近代科学// 黄泉国論争 - 「宣教」における霊魂の行方と黄泉国の場所 -;宣教使と「教法」/「教法」の課題の全容/地胎説による宣教使と平田門の混乱-延胤の視点から 森瑞枝、「平田篤胤と『五岳真形図』」、『道教美術の可能性 アジア遊学 133』、2010、pp.204-216 篤胤の「玄学」/日本近世後期の五岳真形図/神代の書としての「古五岳真形図」/おわりに - 文字と翻訳 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の始めの方 今井秀和、「江戸の知識人と〈怪異〉への態度 - 〝幽冥の談〟を軸に」、『怪異を媒介するもの』、2015、pp.82-93 怪談文芸と〈怪異〉/荻野梅塢と仙童寅吉の論争/転生勝五郎ブームと知識人/知識人のサロン的集団/〈怪異〉への態度/〈怪異〉と政治性 山下久夫、「平田篤胤の仏教 世界像の変容の中で」、『現代思想』、vol.46-16、2018年10月臨時増刊号:「仏教を考える」、pp.379-389 「天竺」から「印度」へ/富永仲基と篤胤/「梵天の古伝」は皇国の「訛伝」/呪禁修法を重視 安藤礼二、『迷宮と宇宙』、2019、pp.3-33:「二つの『死者の書』 - 平田篤胤とエドガー・アラン・ポー」 ポーに関し→こちらにも挙げておきます:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「viii. ポーなど」 また; 荒俣宏、『平田篤胤が解く 稲生物怪録』、角川書店、2003.10.1 口絵;『稲生平太郎物語』(カラー)/『稲生妖怪実記』/『稲生物怪録』上木用// 『稲生物怪録』と平田篤胤の幽冥界研究(荒俣宏)// 稲生物怪録;『稲生物怪録』柏正甫本/『稲生平太郎物語』(+現代語訳)/『武太夫物語』/『稲生物怪録』平田校本/『三次資料』(+現代語訳)/『三次実録物語』/『稲生物怪録』上木用// 『稲生物怪録』の諸本と平田篤胤『稲生物怪録』の成立(吉田麻子 1998)など、 408ページ。 同じ著者による→こちらも参照:「魔術、神秘学、隠秘学など」の頁の始めの方/『『世界神秘学事典』(1981)など 東雅夫編、『稲生モノノケ大全 陰之巻』、毎日新聞社、2003.9.20 稲生物怪録絵巻 堀田本(カラー)// 現代語訳;武太夫槌を得る - 三次実録物語(京極夏彦訳 1999)/平田本 稲生物怪録(須永朝彦訳 1999)/鞍馬天狗(別役実訳 1993)// 講談;稲生武太夫(神田伯龍 1900)// 小説/戯曲/紀行;平太郎化物日記(巖谷小波 1925)/草迷宮(泉鏡花 1908)/稲生物怪録(折口信夫 1948)/魔王物語(田中貢太郎 1919)/懐しの七月 - 余は山ン本五郎左衛門と名乗る(稲垣足穂 1956)/百鬼夜行(柄澤齊 1994)// 漫画;八百八だぬき(杉浦茂 1955/1959)// 資料集/原典;芸州引馬山妖怪の事(『耳嚢』巻之五)(根岸鎮衛)/想山著聞奇集(抄)(三好想山 1850)/近世風聞・耳の垢(抄、「宝暦4年 甲戌」の条)(進藤壽伯)/蕉斎筆記 巻一(抄)(小川白山 寛政5(1793)年6月)/妖怪学講義 第6巻(抄、巻之八「雑部門」の「第一講 怪事篇」中の「第5節 甲種怪事」)(井上円了)/異境備忘録(抄)(宮地水位)/平田国学の伝統(抄)(折口信夫 1942頃)/お化から授かった木槌の不思議 - 稲生武太夫の武芸帳(都築要編 1969)/稲生武太夫(平太郎)(及川大溪 1934/1973)/大都市のポルターガイスト(『都市空間の怪異』、2001)(宮田登)/稲生怪談の成立と百物語(卯山与史武 1979)/ 稲生物怪録(柏正甫)/三次実録物語(稲生平太郎)// 解説(東雅夫)など、 782ページ。 東雅夫編、『稲生物怪録』(角川ソフィア文庫 J 131-1)、KADOKAWA、2019 稲生物怪録絵巻 堀田本(カラー)// 武太夫槌を得る - 三次実録物語(京極夏彦訳)/稲生物怪録(柏正甫著、東雅夫訳註)// 解説(東雅夫)// Peter Bernard, "An Account of the Inō Hauntings : A Brief Introduction"など、 272ページ。 京極夏彦訳「武太夫槌を得る - 三次実録物語」は『怪』1999春号初出、上に挙げた『稲生モノノケ大全 陰之巻』(2003)に再録したものに加筆・修正(p.270) 『稲生物怪録』にからんで、ついでに→こちらも参照:石神茉莉「音迷宮」など/「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」 山下久夫、「第6章 平田篤胤の『神話の眼』」、清川祥恵・南郷晃子・植朗子編、『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか 拡大する世界と〈地〉の物語』、文学通信、2022、pp.121-140 はじめに/「神話の眼」を鍛える/神話空間の幻出/「地域神話」創造の可能性/「幽冥界」への入り口を重視/おわりに 『現代思想』、2023年12月臨時増刊号、vol.51-16、『総特集 平田篤胤』 篤胤と対峙する;幕末維新における篤胤(宮地正人)/異貌の平田篤胤――近世神話・異端神道・ファシズム(斎藤英喜)/柳田國男と平田篤胤――「固有信仰」の来歴をめぐって(大塚英志)/侏儒のごとき、鏡花の面影……(東雅夫)/意味の 討議;篤胤はゆれうごく(小川豊生×斎藤英喜×山下久夫)// 篤胤を読む;宣長・秋成・そして篤胤――「復古」の構図をめぐる問題(山下久夫)/「無学の人」の「大和心」(前田 勉)/平田篤胤は国学者か(松本久史)/平田篤胤の「学者ぎらひ」――政治学的考察(島田英明)/史学から神秘学へ――『赤県太古伝』私論(森瑞枝)/ジェンダーから分析する平田篤胤の思想(アン・ウォルソール)// 篤胤はどこから来たか;篤胤のなかの中世――〈一神〉論の系譜をめぐって(小川豊生)/平田篤胤のなかの中世神道(伊藤聡)/平田篤胤のなかの本居宣長(田中康二)/『出定笑語』と『出定後語』(宮川康子)/〈偽-密教/神道儀軌〉の作者としての平田篤胤――『密法修事部類稿』末尾の「久延彦行法」について(彌永信美)/『霊の真柱』の世界像――宣長・中庸から篤胤へ(金沢英之)// 拡張していく篤胤;平田篤胤のノエマ‐ノエシスとハイパー国学(友常 勉)/魂はどこにいるのかという問い――カントから平田篤胤へ(檜垣立哉)/ 平田家と平田派;激烈組!(三ツ松誠)/平田篤胤の残影――秋田藩士としての平田家とその周辺(天野真志)/明治初年の平田家と「気吹舎蔵版」(相澤みのり)/民衆はなぜ篤胤の語りに魅せられたのか――平田家三代と気吹舎(熊澤恵里子)// 響きつづける篤胤;折口信夫の平田篤胤評と明治後期以降の神道界(島薗進)/近代のなかの平田篤胤(昆野伸幸)/異界としての皇国――平田篤胤の身体技法論と「多孔的な自己」の近代(栗田英彦)/本田親徳とは何者か――「産土神」と「死後の魂の行方」の思想をもとに考える(並木英子)// 異界をみつめて;平田篤胤の霊魂観再考――自身の葬墓と神社(岩田重則)/篤胤の死後世界における罪と罰のゆくえ――訛伝としての地獄(増田友哉)/「古」を幻視する――平田国学と柳田民俗学(渡勇輝)/平田本『稲生物怪録』の位相――〈諸本〉を視座に(杉本好伸)/虚と実の垣根を揺らす 510ページ。 斎藤英喜、「1972年の平田篤胤 - あるいはパラレルワールドの政治性」、『情況』、第6期2巻第1号、2024冬号(2月):「特集 パラレルワールド」、pp.68-74 平田篤胤ブームの深層/「1972年」という問題/折口信夫と影山正治/パラレルワールドとしての「天皇」// 参考文献 ……………………… 原武史、『〈出雲〉という思想』(講談社学術文庫 1516)、講談社、2001 原著は1996刊 復古神道における〈出雲〉;はじめに - 〈伊勢〉と〈出雲〉/本居宣長と〈出雲〉/平田篤胤と〈出雲〉/篤胤神学の分裂と「幽冥」の継承/明治初期の神学論争/おわりに - 〈出雲〉を継ぐもの// 埼玉の謎 - ある歴史ストーリー;はじめに - 個人的体験から/出雲と武蔵/埼玉県の成立と大宮の動向/千家尊福の知事時代 - 古代出雲の復活/おわりに - 出雲の神々のたそがれなど、 282ページ。 桑原恵、『幕末国学の諸相 コスモロジー/政治運動/家意識』、大阪大学出版会、2004 序論//中盛彬の思想Ⅰ - 「産霊」のコスモロジー;天文学への入門の動機/国学的世界観と西洋天文学の融合 - コスモロジーと「神」/盛彬における「幽」と「顕」// 中盛彬の思想Ⅱ - 「産霊」と「和歌」;和歌と「言霊」/「結び」と「活歌」/「産霊」の思想と「和歌」// 近世後期の「産霊」の思想について;国学思想における「産霊」/佐藤信淵の「産霊」の思想/中盛彬における「産霊」と人// 中瑞雲斎の政治思想運動;尊皇攘夷運動への目覚め/『窓廼独許登』の成立/「国体」の確立と新政府案// 尊皇攘夷運動思想における主体性形成;中家と瑞雲斎/政治運動の主体としての自己形成/運動の主体としての自己/主体性の性格// 幕末・維新期の「正義」の主張と「朝憲」;志士と叡慮/天皇の政治的地位と「朝憲」/「正義」の限定と攘夷主義の否定// 幕末・維新期の「産霊」の思想と神道教化;「産霊」の思想と「人民の功業」/矢野玄道の「産霊」の思想/神道の重視と政治/天皇の職掌/神道教化思想としての「産霊」の思想// 補論 近代化過程における「家」と「自己」;家訓としての地域史/「皇国」思想の展開/「産霊」の思想と「臣民」/近代国家における「臣民」と「家」など、 328ページ。 スーザン・L・バーンズ、「詩学と解釈学の間 - 橘守部の思想」、『思想』、no.809、1991.11、pp.77-99 川村湊、「解釈された神」、山折哲雄編、『日本の神 1 神の始原』、1995、pp.253-287 国学にみる神学/宣長派の神学観/富士谷御杖の〝神学〟/隠れた神と隠された神/近世・近代の神 遠藤潤、「国学における『神典』解釈と死後の世界 - 『日本書紀』一書の顕幽を焦点として -」、松村一男編、『生と死の神話 宗教史学論叢9』、リトン、2004、pp.33-55 「記紀と古代日本の世界観」という問題/中世仏教の顕密論と書紀の「顕幽」解釈/近世の記紀解釈における「顕幽」 - 士清『日本書紀通証』の例/「神典」論という問題系 - 世界と死後存在のありかということばの関わり、など →こちらに所収:本項上掲の『平田国学と近世社会』(2008) 上田晴彦、「『天柱記』における地動説に関する考察及び太陽図に関する調査研究について」、『秋田大学教育文化学部研究紀要 自然科学』、68巻、2013.3.31、pp.23-30 [ < 秋田大学学術情報リポジトリ(AIR) ] 『天柱記』は佐藤信淵の著書 というわけで; 佐藤 他に; 混同秘策/垂統秘録/経済要略// 解説;佐藤信淵 - 人物・思想ならびに研究史 -/解題 また同書挟みこみで; 子安宣邦、「佐藤信淵と国学的宇宙形成論」、『日本思想体系 月報 59』、1977.12、pp.1-3 佐藤信淵、子安宣邦訳、「鎔造化育論(抄)」、『平田篤胤・佐藤信淵・鈴木雅之 日本の名著 24』、1972、pp.265-325 子安宣邦、「付 佐藤信淵と『鎔造化育論』」、同上、pp.63-74 |
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viii. 近世から近代にかけてのいわゆる霊学・古神道など 見取り図として; 鎌田東二、『記号と言霊』、青弓社、1990 序章 言葉・その未知との遭遇//言語と声と発生器官// 言霊観の変遷;西洋の言霊思想 - ダーバールとロゴス/インドの言霊思想 - マントラとスポータ/中国の言霊思想 - 正名と狂言/日本の言霊思想 - その原像としての「言霊」と「真言」// 近世の言霊思想;ロマン主義的衝動と言霊宇宙論の展開/山口志道の言霊論 - 『水穂伝』/中村孝道の言霊論/平田篤胤の言霊論 - 『古史本辞経』// 近代の言霊思想;大石凝真素美の言霊論 - 『大日本言霊』/出口王仁三郎および大本教の言霊論/川面凡児の言霊論/友清歓真の言霊論/折口信夫の言霊論/岡田茂吉の言霊論/言霊思想の問題点// 記号論と言霊論;宗教言語と日常言語/記号論と言霊論// 終章 言葉と場所と言霊と、など、 360ページ。 →こちらにも挙げておきます:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の始めの方 あわせて同じ著者による; 鎌田東二、『神界のフィールドワーク 霊学と民俗学の生成』(ちくま学芸文庫 カ 14-1)、筑摩書房、1999 原著は1985/1987刊 ふとまにかがみ// ふたつの霊界モノガタリ;神話的創造力と魂の変容 出口王仁三郎と折口信夫をめぐって// 意識と声音;語呂合わせの修辞学 宗教的レトリックの一局面/音霊の愉楽 エロスの現場としての 魔界の声音;妖怪 その神学と自然学と人間学と/幼児性の悪意と声の自然 ラヴクラフトの偏位// 霊学と民俗学の生成;霊学と霊術 近代におけるその発端と展開/大正維新と霊的シンクレティズム 神智学受容の一波紋// 「チ」のジレンマ あとがきにかえて/新版あとがき ふとまにかがみ・テイクⅡ/文庫版あとがき/解説(島薗進)など、 512ページ。 同じ著者による→こちら(本頁上掲「vii. 国学など」/『平田篤胤の神界フィールドワーク』、2002)や、またそちら(「日本」の頁の「i. 概説、通史など」/『神と仏の精神史』、2000、他)も参照 ……………………… 川村湊、『言霊と他界』(講談社学術文庫 1575)、講談社、2002 原著は1990刊 よし刈るあし/篤胤の柱/「かくり世」と「かくれ里」/御杖のともし火/鳥の言葉/八雲の耳/蓬萊と心宮/明治の神仙世界/山のユートピア/王仁の暗号/象徴の森/歌の死滅/霊魂の行方など、 354ページ。 『古神道の本 甦る太古神と秘教霊学の全貌 Books Esoterica 10』、学習研究社、1994 序章 異形の神国(藤巻一保)// 古神道家の系譜(武田崇元);古神道の源流 平田篤胤、佐藤信淵ほか/霊学の大家たち 本田親徳、大石凝真素美、宮地水位、川面凡児ほか/神憑る神道家たち 中山みき、黒住宗忠、金光大神、出口王仁三郎、荒深道斉、竹内巨麿、岡本天明ほか/霊的国防論者たち;友清歓真、矢野祐太郎、中里義美、酒井勝軍、神憑る軍人たち// 神道霊学の理論(藤巻一保);神道霊学の背景/霊魂の秘教的解読/一霊四魂の理論/神霊界の幻視// 秘教大図録(大宮司朗)// 神伝秘法の世界(大宮司朗);言霊/鎮魂/帰神/太占/太古神法/数霊// 秘教的日本論(豊島泰国);神国日本幻想/古事記の再解釈/日本とユダヤ/総論// カムナガラのサイエンス(阿基米得);産霊神の宇宙形成論/太古起源の自然学/四魂の物理学/英知の神道医学// 秘教神道書100冊(和田平作);古神道霊学関連書籍/言霊関連書籍/近世神道文書/教派神道の教典/神代文字研究書/霊学雑誌/古史古伝の世界/異端の古代史研究書など、 224ページ。 『古神道の秘術 別冊歴史読本 特別増刊 81 《これ一冊でまるごとわかる》シリーズ⑱』、新人物往来社、1994 古神道入門Q&A(山田雅晴)// 古神道の行法・秘術;古神道の行法・秘術(大宮司朗)/岩笛の謎と古神道 心魂を揺るがす縄文の響き(本宮眞吾)// 古神道の秘密言語;幻の言霊学者・中村孝道と言霊七十五声派(中村和裕)/巫部神道の言霊と太占 言霊と神字を結ぶ太占の秘密(吾郷清彦)/昭和の「言霊」家群像(同)/幽界情報で確認された神代文字(中村和裕)/古神道の図像学(森克明)/大石凝真素美の皇道三学運用術 森羅万象を知る謎の秘術「天津金木」実践の法(本宮眞吾)// 神仙道と秘教神道;語り明かされた宮地神仙道の世界(大宮司朗)/よみがえる出雲古神道の秘儀(皇月乾秀)/囚われの玄学家参澤明の実像(久米晶文)/誠心を生きた幕末の神道家たち(菅田正昭)/大本を支え、批判した霊学家たちの言霊(鎌田東二)// 古神道行法の謎を探る;伯家神道と最後の学頭・高浜清七郎 明治天皇に指導された「祝の神事」の謎(藤原正鐘)/川面凡児・巽健翁と禊流 〈ヒ〉と〈ミ〉の教えを守る伊勢・禊の宮の禊行(菅田正昭)/太古真法の謎 天皇家に授けられた神道究極の秘事(用川眞澄)/大東流と古神道 神に至るための神伝秘法の武術(平上信行)/霊術でソフト化された昭和の鎮魂帰神法(井村宏次)// 古神道を極める秘教幻書44/用語で知る古神道の基礎知識(大宮司朗)/古神道の“行”を体験できる団体一覧など、 324ページ。 『神仙道の本 秘教玄学と幽冥界への参入 Books Esoterica 42』、学習研究社、2007 [本朝玄学入門]仙界参入への道(藤巻一保)// 日本神仙列伝[古代・中近世篇](麻績文彦);日本的神仙とは/神話伝説のなかの神仙たち/修行を成就した仙人たち/山岳修験者としての神仙たち/仙人から秘伝を受けた人々// 平田篤胤と秘教玄学(吉田邦博・本田不二雄);神仙道は平田篤胤から始まった/死後、魂はどこへゆくのか/幽冥界の探求/幻想の神国復古/平田神学の系譜// 日本神仙列伝[近現代篇](豊嶋泰国);宮地常磐/宮地常磐[水位]/島田幸安/前橋神女/河野至道/宮地厳夫/沢井才一郎/国安普明/外川初次郎/友清歓真/伊藤米吉/神仙道の研究家// 仙童寅吉の物語(吉田邦博)// 異界遊覧(藤巻一保);神仙界の構造/高級神界の世界/山人界(天狗界)/仏仙界/魔界と魔王/宇宙の神仙界/さまざまな神仙界// 仙道界異聞(大泉昌幸);柄沢照覚の話/紫龍仙道人の話/大西威聖の話/笹目秀和の話/滝沢白竜の話/金井南龍の話/宮地神仙道のその後// 玄学探求のためのブックガイド// 実践・神法道術(大宮司朗);神法秘術の玄理/神仙道呪法の実践 霊符法、禁厭法/神仙道修行の実践 服餌法、自修鎮魂法、神仙房中法、使魂法、霊胎凝結法、尸解法など、 222ページ。 藤巻一保、『天皇の秘教 近代日本秘教全書』、学習研究社、2009 天皇教の創造;復活する皇祖神/廃仏毀釈/天皇を中心とした神聖国家説// 天皇神学の成立;芳村正乗と巫部経彦の秘伝復興/一霊四魂と鎮魂帰神/川面霊学と天皇霊の秘儀/田中智学と天皇転輪聖王論/護国の曼荼羅と天皇本尊論// 天皇信仰と反天皇神話;天皇は本当に崇敬されていたか/異形の創造神話と天皇唐人説/厳・瑞の御魂と天津日嗣天皇// 終章 「天皇の秘教」が意味するものなど、 648ページ。 次に挙げる本とも関連して→同じ著者によるこちら(「通史、事典など」の頁の「x. 事典類など」)、そちらも参照:「仏教 Ⅱ」の頁の「v. 仏身論、密教など」、またあちら:「日本」の頁の「iii. 陰陽道、修験道など」 久米晶文、『図説 異端の宗教書』、新人物往来社、2012 異端の宗教書の世界;竹内文献と宗教の接点 竹内文献/神皇御記録傍証/神霊密書/光りは東方より/神宮と天皇// 浄土への過剰な情熱 満月深秘言霊鈔/親鸞聖人国春入道御教導之記/御神下の御書// 占術の意匠 神仏占法秘解/鏡相秘訣/王仁神鬮/極数図説 巻之壱// 乞食流浪の境涯 前総持桃水和尚伝賛/銕心和尚詩鈔// 霊視された宇宙 太真瓊神教大意/天地茁貫之極典/神之道初学 霊素発揮/宇宙意識総論/折形極秘伝巻// 近代の霊界消息 霊界物語 第九輯/幽界旅行記(第一巻)/小桜姫物語// 近代の霊術家たちと霊術・呪法 交霊感応気合術講習秘録(附記百般諸霊術)/神機霊通秘巻 第壱巻/神理療養強健術/秘密符/調和道丹田呼吸法/矢作式霊感法/霊能発動神憑り降神術// 神仙への憧憬 島田幸安幽界物語/五岳真形図伝/鎮魂法の実修// 急進的な神への思慕 神の立琴/両宮御宝物略記 皇大神宮御宝之図/大皇国神字義解// 神示と交霊-岡本天明の世界 ひふみ神示(日月神示)/霊界交流秘伝 審神者秘伝// 異郷に果てし者 「死出の旅」としての四国遍路 『乗泰居士四国巡拝画帖』を読み解く、など、 160ページ。 →こちらにも挙げておきます:「」言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」の項 同じ著者による→そちらも参照:本頁「x. いわゆる古史古伝・偽史、神代文字など」 ……………………… 大宮司朗監修、久米晶文校訂、『言霊秘書 山口志道霊学全集』、八幡書店、1992 水穂伝/火水與伝/水穂伝重解誌一言法則/イロハ口伝/神風伯本書/神風濫觴// 解題・解説;言霊秘書解題(大宮司朗)/杉庵山口志道小伝(同)/山口志道と神代学(同)/山口志道ゆかりの地を訪ねて(佐竹譲)/稲荷古伝と水火の玄義(大宮司朗)/荷田家古伝と『水穂伝』(同)/秘教的言霊学への展望(大宮司朗)/身体論としての神風伯(佐竹譲)/「日月神示」と『水穂伝』/国語学と霊的言霊学の相剋(本宮眞吾)/編輯・校訂雑記(久米晶文)など、 768ページ。 大宮司朗、「風と息と音と命 ことだま小考」、『エピステーメー』、vol.4 no.2、1978.2、「特集 風・プネウマ 生と死のスーユ」、pp.109-119 「竹内文献の神話的世界と大本系のそれとを重要な源泉として独自の神話体系を構築した、神政龍神会の矢野祐太郎」(下掲の永岡崇、「近代竹内文献という出来事 - 〝偽史〟の生成と制度への問い」、 小澤実編、『近代日本の偽史言説 歴史語りのインテレクチュアル・ヒストリー』、2017、p.100)(1881/明治14-1938/昭和13)の講義録・述作等; 監修:対馬路人・武田崇元・佐竹譲、責任編集:久米晶文、『神政龍神会資料集成』、八幡書店、1994 神典篇;神霊密書(1932/昭和7)/神霊密書系図(同)// 霊言篇;明治天皇様の御思召(1928/昭和3)/達磨は棚へ生ぶ心(同)/神情と人情(同)/明治大帝様の御■(忄に𠆢と彡)念(1930/昭和5)/日本の世界統理と大君様(1918/大正7-1930/昭和5)/雲の上より(1930/昭和5)/皇祖皇大神宮御神宝の由来(1933/昭和8)/神の世界の御話(同)/古事記略解(同)/宇宙之真態(再講)(同)/古事記の輝き(1934/昭和9)/肝川由来記(同)/神示 自昭和九年十月十日至昭和九年十一月一日 天地御和合神殿鎮祭記(同)/大御神業御進捗記(1935/昭和10)/大井警察署内手記(1937/昭和12)// 諸資料編;公判資料(1941/昭和16)/特高報告(1936/昭和11-1944/昭和19)/沖野岩三郎「神政龍神会」(『迷信の話』(1969)より)/矢野祐太郎軍歴表// 解説;新宗教における天皇観と世直し観 - 神政龍神会の場合 - (対馬路人)/大本教団・裏霊界の胎動 - 矢野祐太郎の霊的背景をめぐって - (出口和明)など、 1226ページ。 斎藤英樹、「第7章 近代異端神道と『古事記』 - 本田親徳を起点として」、清川祥恵・南郷晃子・植朗子編、『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか 拡大する世界と〈地〉の物語』、文学通信、2022、pp.141-160 はじめに/本田 |
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ix. いわゆる民衆宗教・新宗教など どこで読んだか、天理教の「泥海古記」のことが気になっていた矢先、島薗進「グノーシスは神秘思想か」(『グノーシス 異端と近代』、岩波書店、2001)中での如来教『お経様』への言及(pp.27-30)が、新宗教だの教派神道と呼ばれるものへの関心を呼びさましてくれた次第なのでした (〈泥の海〉に関し→こちらも参照:本頁上掲「鯰絵」の項); 村上重良・安丸良夫、『民衆宗教の思想 日本思想体系 67』、岩波書店、1971 一尊如来きの;お経様(抄)// 黒住教(黒住宗忠);日々家内心得の事/黒住教教書 歌集[附録]伝 歌集/黒住教教書 文集 道の部// 天理教(中山みき);みかぐらうた/おふでさき/おさしづ(抄)// 金光教(金光大神);金光大神覚/金光大神理解(抄)// 富士講;三十一日の御巻/角行藤仏@(くう;ニンベンに杓)記(御大行の巻)/御身抜// 丸山教(伊藤六兵衛);おしらべ(教祖親蹟御法)(抄)// 解説;幕末維新期の民衆宗教について(村上重良)/一尊如来きのと如来教・一尊教団(同)/黒住宗忠と黒住教(同)/中山みきと天理教(同)/金光大神と金光教(同)/富士講(安丸良夫)/角行藤仏くう記と角行関係文書について(伊藤堅吉)/丸山教(安丸良夫)など、 668ページ。 村上重良、『新宗教 その行動と思想』(岩波現代文庫 学術170)、岩波書店、2007 原著は1980刊 新宗教の成立と展開;幕末維新期の新宗教/近代天皇制社会の新宗教/現代の新宗教/新宗教の特質と歴史的性格// 近代社会成立期の新宗教;如来教/黒住教/天理教/金光教/教派神道の歩み// 近代の神道系新宗教;大本教/ほんみち/ひとのみち、パーフェクト・リバティー/生長の家/世界救世教/天照皇大神宮教// 近代の法華系新宗教;本門仏立宗/霊友会/立正佼成会/創価学会// 解説(島薗進)など、 282ページ。 島田裕巳、『日本の10大新宗教』(幻冬舎新書 061)、幻冬舎、2007 はじめに/天理教/大本/生長の家/天照皇大神宮教と璽宇/立正佼成会と霊友会/創価学会/世界救世教、神慈秀明会と真光系教団/PL教団/真如苑/GLA(ジー・エル・エー総合本部)/おわりに、など、 216ページ。 『新宗教の本 霊能の秘儀と巨大教団の系譜 Books Esoterica 46』、学習研究社、2008 神殿と聖地/新宗教とは何か(島田裕巳)// 教祖誕生(菅田正昭・編集部);神憑りと啓示/諸宗の混成/召命の自覚// 神話と予言(藤巻一保);原罪と泥海からの創造 - 如来教と天理教 -/太古神の復活 - 金光教・大本・天学教会・七曜会 -/神の国のメシア天皇 - 国教宣明団・皇国基督会 -/法華経と天皇本仏論 - 日蓮宗霊断師会・国柱会 -/異端の天照大神と反天皇神話 - 大本・ほんみち・天理三輪講・天照皇大神宮教ほか -/教祖たちの終末予言 - 大本・神道天行居・璽字ほか -/神話と聖地// 秘儀と祭礼// 霊能と修行(豊嶋泰国);手かざし/鎮魂と帰神/瞑想と内観/水行と断食/護符・霊符・神器/祈禱・唱句・唱題// 分派と対立(同);新宗教はどうして分派するのか/大本教の分派/天理教系の分派/霊友会系の分派/日蓮正宗と創価学会/諸教団の分派事情// 霊示と教典(稲田智宏);天啓書・霊示書/教祖の訓戒・教え/教祖の伝記・言行録// 日本の新宗教100オールガイド(稲田智宏・本田不二雄・松田アフラ・北端あおい・榛和夫);神道系教団/仏教系教団/諸教系教団/さまざまな新宗教(豊嶋泰国)/新宗教的な修養団体(同)/キリスト教系教団ほか、など、 222ページ。 ……………………… 一尊如来きの、村上重良校注、『お経様 民衆宗教の聖典・如来教』(東洋文庫 313)、平凡社、1977 『お経様』295篇中、70篇をおさめる。 328ページ。 神田秀雄、『如来教の思想と信仰 - 教祖在世時代から幕末期における -』(伝道参考シリーズ・Ⅲ)、天理大学おやさと研究所、1990 序章 如来教研究の意義と本書の視点;如来教研究の意義/如来教の研究史と本書の視点// 如来教の開教;『御由緒』をはじめとする 如来教の宗教思想;概観/金毘羅大権現-威力と済度の神/「悪娑婆」と「後世」/「三界万霊」の救済/宗教思想の歴史的意義// 如来教の信仰活動;開教初年の動向/宗派の確立と講活動の活発化/江戸の講中の参入と諸願の増加/文政三年の弾圧と 史料編;本文および註について/『御由緒( 如来教に関する研究一覧など、 460ページ。 浅野美和子、『女教祖の誕生 「如来教」の祖・ はじめに-いくつかの問いかけ// 媹姾喜之の生涯 境の女-きのの前半生;生い立ち/開教まで/イニシエイションとその後の分析// 教団と布教のあり方;初期教団の形成/布教の論理と過程// 「十三回忌」とそれ以後;媹姾を名乗る/「十三回忌」/教義の完成/江戸の人々と金木市正/地震と終末観/弾圧と晩年/喜之の遷化// 『お経様』の世界 神観念の構造;如来観念の諸相/主神金毘羅大権現/魔道-「原罪」の根源// 如来の宇宙;宇宙の構造/人間の存在/信仰のあり方// 思想形成を促したもの;流行神と民俗信仰/日蓮教学と法華経/念仏系信仰の影響/民衆仏教の影響// 教義思想の歴史的意義;民衆宗教における如来教/『お経様』の諸相と歴史// むすび-如来教と現代など、 430ページ。 神田秀雄・浅野美和子編, 『如来教・一尊教団関係史料集成』(清文堂史料叢書)第1~4, 清文堂出版, 2003~2009 があるとのことですが、定価がけっこうな値段なので未見。 ……………………… 中山みき、村上重良校注、『みかぐらうた・おふでさき 民衆宗教の聖典・天理教』(東洋文庫 300)、平凡社、1977 284ページ。 『天理教教典』、天理教道友社、1949/1966/1969/1984/2000 前篇;おやさま/たすけ一条の道/元の理/天理王命/ひながた// 後篇;てびき/かしもの・かりもの/道すがら/よふぼく/陽気ぐらしなど、 108ページ。 「おふでさき みかぐらうた及びおさしづに基き 天理教協会本部に於て編述したもの」とのこと(扉の前ページ)。 前篇第3章「元の理」(pp.25-35)に〈泥海古記〉が記されています。 その〈こふき/泥海古記(どろうみこうき)〉について; 中山正善、『こふきの研究 成人譜 その三』、天理教道友社、1957 緒言/ 所謂こふき話の諸本;和歌體14年本(山澤本・37)/說話體14年本(手元本・2)/說話體14年本(喜多本・42)/16年本以降// 結語など、 170ページ。 著者は天理教の2代真柱 西山輝夫、『天理教とは 上巻』、天理教道友社、1966 天理教のはじまり/人間の苦悩の元/親神の救済/ 260ページ。 益田勝美、「幻視 - 原始的想像力のゆくえ -」(『火山列島の思想』、1968)、pp.45-55:五節目「神話の古代的専有」 島薗進、「天理教における救済史神話 - 新宗教の歴史意識・序説 -」、『哲学・思想論叢』、no.1、1982.12、pp.17-28[ < つくばリポジトリ (Tulips-R) ] 大橋良介、「『泥海こふき』の比較宗教的分析」、『人文學報』、no.65、1989.3.31:「諸宗教の比較論的研究」、pp.125-142 意図と方法// 著者およびテキストの問題/従来の諸解釈// 分析の範囲について/「どじょう」について/道具衆について/特に「ふぐ」について/始元、根拠、目的としてのどじょう// 他宗教との比較/結語 大谷渡、『教派神道と近代日本 - 天理教の史的考察 -』、東方出版、1992 国家神道と教派神道;神官教導職と民衆の動静/神道界の再編と教派神道// 天理教の近代化と宇田川文海;招かれた宇田川文海/機関誌の改良と教理展開/日露戦争への対応// 教派神道の発展;教派神道の意義/救済要求の高揚/支配と秩序の再編// 天理教の女性観;女性信徒としての覚醒/性別役割論の展開/女性運動の否認// 中国侵略と天理教の満州移民;世界救済論の展開/満州天理村の建設/開拓団の送出と敗戦// 天理教の朝鮮布教;布教の開始/三・一独立運動への対応/朝鮮人布教師の養成// 生徒の作文にみる「天理中等学校」;「御大典」から昭和恐慌へ/「非常時」と「教祖五十年祭」/日中全面戦争下の動静// 付説 明治前期における天理教の大阪への伝播;信者の出現/教義形成と布教の始まり/農村講社と都市の信者など、 234ページ。 井上昭夫、『中山みき「元の理」を読み解く 今に生きる天理教教祖の人間世界創造・救済説話 不朽の人間地球未来学原論』、日本地域社会研究所、2007 『「こふき」のひろめ - 「元の理」天理教学研究の展開』(善本社、2006)を改題改訂、「『元の理』から現代を読む」を増補したもの(p.603)。 ひろめの理ばなしとしての「元の理」;「元の理」の総合学を目指して/「元の理」の受難史入門/「元の理」比較文化論の試み/「元の理」と現代の宇宙論/「元の理」と観相学/「鏡」の構造-「世界は鏡」の思想の系譜/「元の理」からスポーツ文化を考える/「元の理」と「つとめ」の劇場空間-創出される母なる惑星音// 「元の理」の生態・環境論;「泥海」文化・生態論/「泥海」からの環境倫理/「元の理」エコロジーの実践// 「元の理」の思想を語る;現代思想と「元の理」(蔵内数太・大橋良介・井上昭夫)/生命記憶と「元の理」(三木成夫・井上昭夫)/新・有神論としての「元の理」(E.アンベール・D.シャエガン・井上昭夫)/「元の理」と出直し - その論理と周辺(山本武生・中島秀夫・西山輝夫・山本素石・井上昭夫)// 「元の理」の応用天理教学;「人間の顔」と「元の理」/「内蔵」の黙示的解釈/宗教多元論的解釈 - 教祖伝逸話篇「登る道は幾筋も」を手がかりとして/「裏守護」解釈の視座 - 「富士信仰」と「五重相伝」にふれて/宇宙空間における意識変容 - 神人一体化の世界へ/「身代わり」の思想と脳死・臓器移植/グローバリゼーションと「元の理」/「元の理」から現代を読む// 天理教教典第3章「元の理」など、 632ページ。 島田裕巳、『天理教 神憑りから新宗教へ』、八幡書房、2009 序章 宗教の発生;宗教の発生ということ/宗教の発生過程を解明することの困難さ/誰が宗教を作るのか/復元の試み/宗教都市の偉容/向こう側の世界/封印された文献/正統と異端// 啓示;天保九年十月二十六日/善右衛門さん地持ち/跡取り/許されざる犠牲/精神の変調/天保九年十月/十柱の神/創作された啓示// 呪術の園;貧に落ち切れ/没落の原因/神憑りの継続/をびや許し/初めての救済/救済の合理性/救済の呪術性/息/さずけ// 神の正体;迫害と異端/天輪王神/吉田家の都合/十二柱の神/踊る教祖/教義への影響/転輪王/天の将軍// 御苦労;おふでさき/屋敷の掃除/後継者としてのこかん/警告/隠された願望/甘露台/転輪王講社/御苦労の原因/ビシヤツと医者止めて// 神の死と再生;泥海古記/魚と巳と/秀司の役割/最期の御苦労/五日間の空白/存命の理の確立/みきの神格化/元の神、実の神// 終章 創造された一神教;天理教批判/創られた一神教/反権力としての宗教/すべての宗教が辿った道など、290ページ。 植田義弘、『中山みき 泥海古記の真実』、学研パブリッシング、2013 序章 泥海古記と生物進化のふしぎ/この世・人間の元初まり/生物はどのように進化したのか/元の理で成り立つ世界/陽気づくめ世界に至る道すじなど、 232ページ。 松村一男、「『こふき』の基層観念・泥海」(1990)、『神話思考 Ⅱ 地域と歴史』、2014、pp.294-311 世界滅亡の結果としての泥海/大和の伝説における泥海/世界創造以前の泥海/泥海の意義の変遷 同、 「天理教文書『こふき』にみる教祖中山みきの女性性」(2001)、同上、pp.312-339 「元の理」と「こふき」/「元の理」研究の問題点/「おふでさき」と「こふき」/プロセスとしての「こふき」/女性としての教祖/赤衣を着る女たち/赤衣の意味/イザナキとイザナミによる人間創造/教祖の体験の反映としての「こふき」/三度の出直し/生まれかわりとサル/サルと男女10人/未来に向けた神話としての「こふき」 同、 「三つの世界観 - 『こふき』・ギリシア・アメリカ」(1996)、同上、pp.340-355 「こふき」の比較研究;天理教の世界創造観/世界創造神話の諸タイプ/「こふき」創成神話の独自性/「こふき」の進化論的側面/独自性の背景// ギリシア哲学における人間起源説;哲学の誕生/アナクシマンドロスの人間起源説/「こふき」との類似// ニューエイジ運動;ニューエイジ/ニューエイジ思想/チャネリング/チェネリングのメッセージ/背景となる信念// 天理教との比較;アナクシマンドロス/ニューエイジ運動 渡辺優、「『泥海古記』の想像力」、『天理大学学報』、72巻2号(通号256)、2021.2.26、pp.21-50 「 < 天理大学学術情報リポジトリ 」 ……………………… 黒住宗忠、村上重良校注、『生命のおしえ 民衆宗教の聖典・黒住教』(東洋文庫 319)、平凡社、1977 日々家内心得の事/黒住教教書 歌集/伝歌集/黒住教教書 文集 道の部/付 道のことわり、など、 354ページ。 井上順孝、「新宗教と太陽信仰 - 黒住教を中心に -」、松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢 7』(上巻)、リトン、2002、pp.209-225 新宗教における太陽信仰/黒住宗忠の神秘体験/太陽信仰の散見/「光」という表象など 金光大神、村上重良校注、『金光大神覚 民衆宗教の聖典・金光教』(東洋文庫 304)、平凡社、1977 本文/注/現代語訳(村上重良訳)/解説など、 284ページ。 ……………………… 宮田登、『ミロク信仰の研究 新訂版』、1975、pp.138-179:「第4章 富士信仰とミロク」 宮崎ふみ子、「不二道の歴史観 食行身禄と参行六王の教典を中心に」、『現代宗教-2 特集・山岳宗教』、春秋社、1980、pp.121-140 三つの「世」/人心と社会の変化/陰陽と男女の和合/「みろくの御代」到来のとき、など 岩科小一郎、『富士講の歴史 江戸庶民の山岳信仰』、名著出版、2000 原著は1983刊 序 - 富士講の三百年 -// 富士信仰の流れ;富士の道者/富士山御縁年/西国の富士信仰// 富士講史上の人々;元祖藤原角行村上派系譜/月旺居士公事の巻/食行身禄@(くう;ニンベンに杓)/身禄一族// 江戸の富士講;江戸の富士講/先達/御身抜・御伝え・免しの巻/北口御師/富士講関係御触書集成/明治以後の富士講// 富士禅定;富士山道中/女人登山/内外八海修行/道者の撒き銭/富士山行倒人始末// 食行身禄が書き遺したもの;[解説]食行身禄文書について/食行身禄@(くう;ニンベンに杓)文書 一字不説の巻、《参考資料》授者唯一也の巻、お決定の巻、お添書の巻、三十一日の御伝など、 588ページ。 大谷正幸、「富士信仰から角行系宗教へ - 彼らは『新宗教』か否か -」、『宗教研究』、vol.78 no.1、2004.6.30、pp.95-118 [ < CiNii Articles ] 大谷正幸、「富士信仰のある写本と月行作『直相の巻』」、『佛教文化学会紀要』、no.17、2009.10、pp.156-190 [ < J-STAGE ] 大谷正幸、「富士行者・食行身禄は本当に『ミロク』だったのか」、『宗教研究』、vol.83 no.3、2009.12.30、pp.929-952 [ < CiNii Articles ] 大谷正幸、『角行系富士信仰 独創と盛衰の宗教』、岩田書院、2011 角行系の成立と食行身禄;山岳信仰と富士講/ゆがめられてきた「富士講」/角行藤仏とその系譜 初期角行系1/角行以降 初期角行系2/成長する分派 月行系1/食行身禄・天使になりたかった富士行者 月行系2// 富士講の成立と社会の反応;中世-近世の富士信仰 富士講成立以前の富士信仰1/江戸の富士詣 富士講成立以前の富士信仰2/小泉文六郎尚忠と田辺十郎右衛門 富士講成立の微妙な時代1/生産される平易な経典類 富士講成立の微妙な時代2/その他の発生ルートと他の角行系 富士講成立の微妙な時代3/富士講の確立と高田富士/村上光清とその系譜 食行たち以外の角行系1/単独で信仰する角行系の人たち 食行たち以外の角行系2/富士講の構成員とその活動 江戸町奉行所の富士講対策1/群れて騒ぐ貧民たちと富士講 江戸町奉行所の富士講対策2/世間の富士講に対する評判/富士山をめぐる信仰勢力// 不二道の成立と彼らの隆盛;食行の遺族と花形浪江 不二道の成立1/不二道周辺の史料事情 不二道の成立2/小谷庄兵衛 不二道の成立3/先達・正行三至から尊師・禄行三志へ 不二道の成立4/禄行の思想との不二孝(不二道)の意義 不二道の成立5/新しき神の世界? 大目付駕籠訴事件と嘉永二年の取締令1/禄行以後の不二道 大目付駕籠訴事件と嘉永二年の取締令2/ 大目付駕籠訴事件 大目付駕籠訴事件と嘉永二年の取締令3/不二道への審問 大目付駕籠訴事件と嘉永二年の取締令4/江戸幕府最大最後の富士講取締令 大目付駕籠訴事件と嘉永二年の取締令5/取締令に対する不二信仰界の反応 大目付駕籠訴事件と嘉永二年の取締令6// 富士講の地方的展開と教派神道;富士講が地方へ広がるために 富士講の変質と地方の大行者1/栄行真山・富士玉産・鴨志田与右衛門 富士講の変質と地方の大行者2/富士講系教派神道の研究史 教派神道の時代1/明治の宗教政策と富士信仰 教派神道の時代2/教派神道の成立と戦後独立した小集団 教派神道の時代3// 富士講系教派神道;不二道の分裂 実行教1/不二道孝心講の分裂 実行教2/神道実行教へ 実行教3/教規十三条問題 実行教4/宍野半の野望 扶桑教1/宍野半と従来の富士信仰 扶桑教2/半の没落 扶桑教3/伊藤六郎兵衛 丸山教1/扶桑教との合同と離脱 丸山教2/伊藤六郎兵衛の思想と信仰 丸山教3/静岡地方の丸山教会信徒 丸山教4/その後の丸山教 丸山教5// 富士講の衰退と現代;戦争だけが原因か?/富士講の存続が難しい/富士登山の非宗教化と富士周辺の観光地化/富士登山の非集団化と非地縁化/富士信仰そのものの衰退など、 332ページ。 著者によるサイトがあります→[富士講アーカイブ] →「仏教 Ⅱ」のページの「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」の内、〈弥勒〉関連の項も参照 ……………………… 出口ナオ、村上重良校注、『大本神諭 天の巻 民衆宗教の聖典・大本教』(東洋文庫 347)、平凡社、1979 186ページ。 出口ナオ、村上重良校注、『大本神諭 火の巻 民衆宗教の聖典・大本教』(東洋文庫 348)、平凡社、1979 298ページ。 宮田登、『ミロク信仰の研究 新訂版』、1975、pp.232-256:「第6章 大本教とミロク」 安丸良夫、『出口なお』(朝日選書 329)、朝日新聞社、1987 はじめに/生いたち/苦難の生活者として/内なる声/告知者として/ 270ページ。 広瀬浩二郎、『人間解放の福祉論 出口王仁三郎と近代日本』、解放出版社、2001 大本教の文化史的研究 - 出口王仁三郎の人間風景をめぐって -/スサノオ神話の再生 - 出口王仁三郎の神観を論じる -/人類愛善主義の理想 - 大本教のエスペラント普及・福祉活動を中心に -/大日本武道宣揚会がめざした神武の普遍化 - 合気道と親英(親和)体道の歴史を中心に -/終章 神・自然・人間 - 大本教研究と盲僧研究をつなぐもの -など、 196ページ。 上田正昭監修、出口王仁三郎言行録刊行委員会編、『「みろくの世」 出口王仁三郎の世界』、天声社、2005 出口王仁三郎作品/監修のことば(上田正昭)// 生いたち - 高熊山入山修行まで// 「みろくの世」への誘ない - 『霊界物語』の世界;霊界探検/人生の本義/平和への道/大宇宙の始まり// 当意即妙 0 -王仁座談録// 王仁三郎を語る - “巨人”の実像に迫る;天衣無縫の超人(真渓涙骨)/偉大なる未成品(牧野虎次)/王仁三郎師の思いで(今東光)/エスペランティスト 王仁三郎(柴田実)/〈コラム〉エスペラントについての王仁談話/法廷のすがた(高山義三)/〈コラム〉大本事件/詩人 王仁三郎(前川佐美雄)/評論・王仁師の耀盌(谷川徹三)/評論・芸術は宗教の母である(木村重信)/〈コラム〉出口王仁三郎とその一門の作品展/講演録・新世紀と王仁魂(梅棹忠夫)/講演録・百面相 王仁三郎(山折哲雄)// 「巨人の軌跡」(上田正昭)など、 326ページ。 出口王仁三郎、『神示の宇宙』、みいづ舎、2010 大本略義;真神/神と宇宙/霊力体/時間と空間/一元と二元/霊主体従/進左退右/天地剖判/顕幽の神称/幽の幽/幽の顕/理想の標準/厳瑞二霊// 天地剖判;日地月の発生/大地の修理固成/安息日の真意義// 宇宙真相;神示の宇宙/宇宙太元// 天祥地瑞;紫微天界 天之峯火夫の神/紫微天界における高天原/天之高火男の神/⦿の神声/言幸比古の神/太祓/国生み神生みの段/水火の活動/国生みの旅// 宇宙小論;宇宙は愛の発動より/真の宗教/空相と実相/宇宙の声音/宇宙の声/天津祝詞と五大父音/ヨハネ伝/五十六億七千万年/月は母体/大宇宙/宇宙は太の字/太陽も月も霊体/地球も太陽も人も呼吸している/太陽の黒点/神示の宇宙/地平線について/鳴門はアラル海/新つの世/一星霜/春秋の気候について/気温と風の吹きかた/近年の暖かさ/気温の調節/花はみな太陽に従って廻る/植樹と天気/雪の予告/人の体は小宇宙/細胞/進化論/人間の創造/恒天暦(みろくの世の暦)// 座談会;青年座談会/神と科学など// 編集にあたって(山口勝人)、 294ページ。 本来なら『霊界物語』を挙げなければならないところですが、何せ量がありすぎるので、とりあえず; 木庭次守編、木庭元晴監修、『霊界物語ガイドブック』、八幡書店、2010 底本は1971/1972刊 霊界物語梗概/本書の刊行にあたって(木庭元晴)/霊界物語小事典など、 594ページ。 →[ オニド 出口王仁三郎と霊界物語の総合サイト ]を参照 ……………………… 桂島宜弘、『幕末民衆思想の研究 幕末国学と民衆宗教』、文理閣。1992 序章 復古神道と民衆宗教 - 幕末宗教史研究序説 -;アマテラスの歴史的変容/本居宣長と幕末国学の神秩序構想/民衆宗教とアマテラス・太陽信仰// 幕末国学の転回と大国隆正の思想 - 国学における「政治」と「宗教」 -;大国隆正に関する研究史と本章の課題/幕末国学の趨勢/国学の「政治」と「宗教」/大国隆正の思想的特質/明治初年の大国隆正の主張/福羽美静の思想と平田派の没落// 復古神道と民俗信仰 - 岡熊臣の「淫祠解除」批判 -;岡熊臣の「淫祠」擁護論/岡熊臣の「死後安心」論/岡熊臣と神葬祭運動/岡熊臣と民俗信仰// 幕末国学の転回と鈴木雅之の思想 - アメノミナカヌシの神秩序 -;『撞賢木』の神秩序/鈴木雅之の君臣観・天皇観/鈴木雅之の民俗信仰観// 民衆宗教における神信仰と信仰共同体 - 新しい共同社会の地平 -;金光教の主神「天地金乃神」をめぐって/初期金光教の信仰共同体// 民衆宗教と民俗信仰 - 明治初年の金光教 -;赤沢文治の信仰と民俗/禁圧化の赤沢文治の信仰/初代白神新一郎の『御道案内』をめぐって// 明治二十年代の民衆宗教 - 金光教にみる「民衆宗教」から「教派神道」への転回 -;「神誡・神訓」の成立/明治二十年代の布教現場/日清戦争前後の金光教// 補論 国学と後期水戸学 - 後期水戸学派の思想史的考察に向けて -;『直毘霊』と『末賀能比連』/『直毘霊』と『級長戸風』/会沢安の『読直毘霊』の地平など、 288ページ。 桂島宜弘、『思想史の十九世紀 「他者」としての徳川日本』、ぺりかん社、1999 まえがき - 「他者」としての徳川日本/民衆宗教への眼差し - 金光教を中心に/金光教の神観念とその変容/「病気」と「直し」の言説 - 赤沢文治・近代への路程/平田派国学者の「読書」とその言説/幕末国学の転回と佐藤信淵の思想 - 『天柱記』と『鎔造化育論』を中心に/明治初年の国学者の神秩序構想/「華夷」思想の解体と国学的「自己」像の生成/アジア主義の生成と転回-徳川思想史からの照射の試み/教派神道の成立 - 「宗教」という眼差しの成立と金光教/近代国史学の成立 - 「考証史学」を中心に、など、 306ページ。 ……………………… 五十嵐太郎、『新宗教と巨大建築[新編]』(ちくま学芸文庫 イ 35-1)、筑摩書房、2007 新宗教と巨大建築;天理教の建築と都市/金光教と大本教/戦後の新宗教空間// 近代の神々と建築;日本の近代宗教と建築/海外の近代宗教と建築/オウム/アレフの空間について// 自著解説など、 378ページ。 →こちらにも挙げておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「v. 建築など」 同じ著者による→そちらを参照:「怪奇城の外濠」の頁の「i. 映画と建築など」 |
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x. いわゆる古史古伝・偽史、神代文字など 竹内健、「日本的狂気の渕源を探る - 起源論異説とその資料」、『パイデイア』、no.12、1972夏、「特集 日本的狂気の系譜」、pp.222-234 「資料 日本起源に関する異説」、同上、pp.235-255 木村鷹太郎、『日本太古史』上下巻、明治44年/石川三四郎、『古事記神話の新研究』、大正10年/酒井勝軍、『神代秘話百話』、昭和5年/小谷部全一郎、『日本及日本国民之起源』、昭和8年/小寺小次郎、『言霊研究入門』、昭和18年/荘司憲季、『日本民族の原郷』、昭和33年/芹沢弥太郎、『神聖X型文化の秘密』、昭和34年/菊池豊、『ナイルより邪馬台まで』、昭和38年/小笠原孝次、『言霊百神』、昭和44年 なお、同書pp.3-29 には高林吟二、「日本書紀とサル楽」、pp.30-38 に同、「王文化 抜萃」を掲載 『地球ロマン』、復刊1号、1976.8:「総特集 偽史倭人伝」 偽史に憑かれた人々(編集部)/実在した易断政府と岩屋梓梁(窪田志一)/日本人に流れるユダヤの血(川瀬勇)/神国日本の秘められた歴史と運命(浜本末造)/言霊のさきはふ国の(加藤郁乎)/偽典解題(武内裕)/日本・ユダヤ同祖論考(宮澤正典)/神の聖都を築いた終末集団モルモン教徒(柳生望)/座談会 日本的狂気の世界を語る(竹内健・宮澤正典・有賀龍太)// 資料・偽史倭人伝;太秦(禹豆麻佐)を論す(佐伯好郎)/ハムレットの東洋的材料(木村鷹太郎)/古事記神話の新研究(石川三四郎)/成吉思汗ハ源義経也(小谷部全一郎)/天孫人種六千年史の研究(三島敦雄)/天岩戸開 三才踊 - 太古越中史 跡-(岩田大中)/古代埃及と日本(徳政金吾)/聖書より見たる日本(中田重治)/太古日本のピラミッド(酒井勝軍)/光は東方より(山根菊子)/日本民族の原郷 - 神武天皇の実在に就て -(荘司憲季)/この世の大立替(鹿島秀雄)/王文化(高林吟二)/日本古代学への設問(八木力雄)など 他に連載; 戸来村キリスト伝説と竹内文献の謎(Ⅰ)(有賀龍太)/注目すべき人々との出会い(Ⅰ)(G.I.グルジェフ、高橋とも夫訳)など、246ページ。 →こちらで名が挙がりました:「日本」の頁の「iv. 神仏習合、中世神話など」(伊藤聡、『神道の形成と中世神話』、2016) 種村季弘、『贋物漫遊記』(ちくま文庫 た 1-8)、筑摩書房、1989、pp.108-123:「7 キリストの墓いずこ」 1983刊本の文庫化 同じ著者による→こちらも参照:「通史、事典など」の頁の「iii. 地学・地誌・地図、地球空洞説など」 佐治芳彦、『謎の竹内文書 日本は世界の支配者だった!』(徳間文庫 さ 21-1)、徳間書店、1996 原著は1979刊 初版「まえがき」にかえて - 竹内文書と現代との接点/消された神々/SFの宝庫 - 竹内文書の世界 1/日本は世界の中心 - 竹内文書の世界 2/古事記成立のかげに/竹内文書継承者の歴史と受難/開かれた文明論など、 256ページ。 佐治芳彦、『九鬼文書の謎 失われた古代史の記憶 [禁断の古史古伝]』(リュウ・ブックス アステ新書 006)、経済界、2003 原著は『謎の九鬼文書』、1984 序章 甦る熊野=九鬼文書/神々はいかにして誕生したか/アメノミナカヌシ王朝の謎/出雲王朝は人類の 256ページ。 田中勝也、『異端日本古代史書の謎 古代学ミニエンサイクロペディア 10』、大和書房、1986 上記/天書/舊事大成経/秀真伝/富士宮下文書/東日流外三郡誌/日本総国風土記/前々太平記/九鬼文書/竹内文書/桓檀古記/契丹古伝など、 256ページ。 原田実、『幻想の超古代史 「竹内文献」と神代史論の源流』、批評社、1989 超古代史の実像;超古代史論序説/超古代史の時間論// 『竹内文献』論考;竹内巨麿の謎/竹内家の謎/『竹内文献』と吉備の謎(1)/『竹内文献』と吉備の謎(2)/『竹内文献』と大伴氏の謎/『竹内文献』と金属伝承の謎/『竹内文献』とは何だったのか// 超古代史の周辺;亜細亜の黙示録 - 出口王仁三郎論 -/もうひとつの『帝都物語』/芸能としての不死と転生など、 280ページ。 『「古史古伝」論争 別冊歴史読本 特別増刊 14 《これ一冊でまるごとわかる》シリーズ②』、新人物往来社、1993 古史古伝Q&A(原田実)/「古史古伝」研究の現状と展望(同)/『上記鈔訳』と“古史古伝”の派生関係(藤野七穂)/『東日流外三郡誌』 真偽論争より中身の論争を!(古田武彦・鎌田武志)/『竹内文献』と日本のキリスト伝説(中島渉)/パソコン通信ネットの『東日流外三郡誌』論争(飛鷹泰三)/もうひとつの『竹内文献』-神道における秘授口伝の一形態(竹内睦泰)/ムー大陸からの呼び声(小泉源太郎)/青森県における『東日流外三郡誌』問題(斉藤光政)/“全世界”から“前世界”へ 現代オカルト戦略と古史古伝(久山信)/新宗教の教義に隠された古史古伝(山田浩貴)/謎の教団・天津教と神政龍神会(對馬路人)/楢崎皐月のカタカムナ研究に見る原日本人像(阿久津淳)/近代日本の異端史家とフェティシズム(久米晶文)/世界文明イギリス起源論の妄想(稲生平太郎)/『東日流外三郡誌』は現代人製作の偽書である(安本美典)/歴史にとってヴィジョンとはなにか 私が「偽書」から学んでいること(北山耕平)/神字と新字 近代日本における〈文字〉の発明(府川充男)/日猶同祖論と古史古伝(宮澤正典)/偽史を支持した軍人たち(中村和裕)/口碑文学としての『東日流外三郡誌』(佐々木孝二)/ハングルが呼び起こした神代文字の記憶(中島渉)/異体文字に秘められた神仙思想(田中勝也)/荒深道斉の有史以前研究への超心理的アプローチ(井村宏次)// 徹底!古史古伝論争;物語的偽書『富士文献』の重層構造(藤原明)/『富士文献』は秦の徐福が書いた!(渡辺長義)/『東日流外三郡誌』にはネタ本がある(松田弘洲)/『東日流外三郡誌』偽書説への反証(藤本光幸)/『九鬼文献』は「古伝」ではない(斎藤隆一)/『九鬼文献』は古代・中近世の文化遺産(吾郷清彦)/幻想と虚構の歴史書『竹内文献』(石田孝雄)/『竹内文献』偽書説を超えて(原田実)/『秀真伝』偽作の目的と背景(安達祐)/『秀真伝』偽書説を超えて(清輔道生)/『ウエツフミ』は記・紀以前の伝書(吾郷清彦)/『上記』とサンカ文字の幻像(中島渉)// 謎の古代王朝と古史古伝;東日流王国 日乃本国と称した亡命王朝(藤本光幸)/秋田物部王国 緑なす森林の国(進藤孝一)/富士王朝 消えた縄文ハイテク文明(中島渉)/越王国 幻想の聖地伝説(美和秋人)/飛鳥王朝 忘れられた物部氏の都(同)/三丹王国 高天原の正系(同)/高千穂王国 サンカが伝えた幻の王朝(森克明)/東大国 四大陸を支配した日本人の祖先(高橋良典)// 資料発掘;天津教古文書の批判(狩野亨吉)/解説 「天津教古文書の批判」をめぐって(鈴木正)// 韓国における古代史論争と『揆園史話』『檀奇古史』『桓檀古記』(趙仁成)/古朝鮮彊域論争(李基東)// 古史古伝事典(原田実・森克明編);古史古伝総覧/古史古伝関係者・研究家総覧/古史古伝ブックガイド/古史古伝事件年表など、 456ページ。 澤田洋太郎、『異端から学ぶ古代史』、彩流社、1994 謎の超古代史/古史・古伝/渡来王朝説/『日本書紀』の歴史改竄/『続日本紀』に見る歴史改竄など、 370ページ。 長山靖生、『偽史冒険世界 カルト本の百年』、筑摩書房、1996 序章 理想的な「真実」は存在するか?/どうして義経はジンギスカンになったのか?/なぜ「南」は懐かしいのか?/トンデモ日本人起源説の世界観/日本ユダヤ同祖説と陰謀説のあいだで/言霊宇宙と神代文字/竹内文書は軍部を動かしたか?など、 224ページ。 同じ著者による→こちら(本頁下掲の「xi. 近代など」)や、あちら(「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「xvii. ブックガイド、通史など」)を参照 ジャパン・ミックス編、『歴史を変えた偽書 大事件に影響を与えた裏文書たち』、ジャパン・ミックス、1996 世界史を変えた偽書;ロシア黒百人組と『シオン賢者の議定書』(中島渉)/ナチス・ドイツ - 妄想と偽史の王国(永瀬唯)/疑惑の人ジェームズ=チャーチワードとムー大陸伝説・伝(志水一夫)/偽史と野望の陥没大陸 - 〝ムー大陸〟の伝播と日本的受容 -(藤野七穂)// 日本史をゆるがした偽史運動;偽書『大成経』出版の波紋 - 事件とその始末(小笠原春夫)/偽書『富士文献』と近代日本の高天原幻想(藤原明)/時空を超えた神話・大本系教団の歴史像(菅田正昭)/奇書『竹内文献』弾圧と二・二六事件の秘められた交差(原田実)// 現代日本を騒がす偽書たち;60年代のハルマゲドン騒動 - UFO教団CBAの興亡(新戸雅章)/みちのくを揺るがす『東日流外三郡誌』騒動(齋藤隆一)/オタク文化とコア・オカルトのミッシング・リンク(宇田川岳夫)/オカルト業界の懲りない駄々っ子たち(朝松健)/神聖なる詭弁と偽史・武装カルト - 何がオウムに起きたのか(久山信)など、 320ページ。 原田実、『幻想の多元的古代 万世一系イデオロギーの超克』、批評社、2000 「多元」と「王朝」 古田史学の内面的総合理解への一試行/六世紀の新羅来寇伝承について/二つの日向国 景行記・九州遠征記事 A to Z/万世一系イデオロギーの中国的受容 『旧唐書』と『新唐書』の間/記紀歌謡の伝承に関する一考察 段階的変質について/木村鷹太郎の邪馬台国論をめぐって 遙かなり埃及/『三夢記』親鸞真作説への疑問/足摺岬縄文灯台騒動・最後のまとめ/古田史学の未来/古田武彦氏に学ぶ強弁の研究など、 384ページ。 佐治芳彦、「古史古伝にみるもう一つの日本神話」、『世界の神話伝説 総解説(改訂増補版)』、自由国民社、2002、pp.256-271 古史古伝とは/竹内文書の神話伝説/九鬼文書の神話伝説/宮下文書の神話伝説/上記の神話伝説/秀真伝の神話伝説/東日流外三郡誌の神話伝説など 藤原明、『日本の偽書』(文春新書 379)、文藝春秋、2004 人はなぜ偽書を信じるのか/超国家主義者と二大偽書 - 『上記』と『竹内文献』/東北幻想が生んだ偽書 - 『東日流外三郡誌』と『秀真伝』/「記紀」の前史を名のる偽書 - 『先代旧事本紀』と『先代旧事本紀大成経』/偽書の何が人をひきつけるのか、など、 200ページ。 同じ著者による→こちらを参照:本項下掲の『幻影の偽書「竹内文献」と 藤原明、「近代の偽書 - “超古代史”から『近代偽撰国史』へ」、久野俊彦・時枝務編、『偽文書学入門』(KASHIMA 学術ライブラリー 07)、柏書房、2004、pp.188-224 偽文書と偽書/近代の偽書の範囲とその性格/近代の偽書の分類と系統論への展望/近代の偽書の事例研究-『宮下文献』にみる偽書の形成過程/偽書の研究への展望/(付)近代の偽書解説 なお本書の他の内容は; 序にかえて - 偽文書、職人の由緒書(網野善彦)// 偽文書への照射 偽文書をめぐって(同)/系譜・伝承資料学の課題(同)// 歴史学の中の偽文書 偽文書と中世史研究(及川亘)/〈由来〉〈由緒〉と偽文書(久野俊彦)/近世の偽文書 - 武田浪人を事例に(山本英二)/近世の神道・神社と偽文書(井上智勝)// 民俗社会の中の偽文書 偽文書と民俗 - 民俗書誌論再説(小池淳一)/呪符・守札と偽文書(時枝務)/職人の由来書 - 『商人の巻物』に見る表象と民俗(久野俊彦)// 資料編 偽文書が結ぶ歴史と民俗(同)/用語集-古文書に民俗を読みとる(同)/偽文書関係文献目録(同)// あとがき - 存在としての偽文書(同)など、 310ページ。 →こちらにも挙げました:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)など」の項の中の〈偽書〉のコーナー 鳥居礼、『ホツマの宇宙観』、新泉社、2004 『宇宙原理ホツマ』、1992の改訂版 アウワ/言霊の宇宙観/高天の腹の宇宙観/天の御柱の宇宙観/母胎の宇宙観/常世の国の地上観など、 360ページ。 佐治芳彦、『[超新論]古史古伝 異端の歴史書群だけが知る【本物日本】史』(超知ライブラリー 002)、徳間書店、2004 プロローグ 情報理論で新たに読み解く古史古伝/すべての史料が古代からのメッセージである/竹内文書、九鬼文書、宮下文書 - あらすじで読む古史古伝/上記、秀真伝、東日流外三郡誌 - 続・あらすじで読む古史古伝/日本史における偽書・偽史論/古史古伝の秘めた可能性/エピローグ 古史古伝は日本民族大航海の記憶など、 246ページ。 後藤隆、『 序章 ついに紐解かれる「超太古の叡智」七十二巻/万能の学問書『先代旧事本紀』の基礎知識/なぜ天皇家と六家だけに「宇宙の奥義」が残されたのか/世界中の「古代の叡智」はこうして文明の終着点「日本」に集った/秦河勝とヒッタイト・ハッタイト文明/聖徳太子の死後千四百年 - 初めて公開される『旧事本紀七十二巻』の実像/世界の遺跡に宇宙の学問「天隠山理論」が表現されている理由/九重天と六重地-現代数学と物理を超越する「天隠山理論」の真髄/幸魂・奇魂・荒魂・和魂(四つのDNA塩基)と現代生物学を超える霊魂とは?/天隠山理論の要諦にして - 権力者が最も恐れた「五鎮三部」とは?/矛盾の間を生きる「人間」のための学問 - 『旧事本紀』の教える宗教とは?/終章 謎の根元聖典『旧事本紀』が教える既存宗教と輪廻転生とは?、など、 312ページ。 原田実、『「古史古伝」異端の神々 太古日本の封印された神々 2』、ビイング・ネット・プレス/星雲社、2006 竹内文書 鍛冶神から始原神へ - アメノマヒトツ/上記 海人族の王朝伝承? 謎の王朝 - ウガヤフキアエズ/秀真伝、三笠文、太占 万物の命を若返らせる歌の女神 - ワカヒメ/富士宮下文書 噴煙に消えた高天原の女王 - コノハナサクヤヒメ/九鬼文書 鬼門の祟り神から救世神へ - ウシトラノコンジン/和田家文書、東日流外三郡誌、他 奪われた本来の伝承 - アラハバキ/甲斐古蹟考 湖を沃野に代えた蹴裂伝承の主人公 - トホビコ/但馬国司文書 日本海に栄華を誇る三丹王国の祖神 - アメノホアカリ/伊未自由来記 隠岐島に独立国を築いた巨人 - オオヒト/カタカムナ 伝説の陰陽師から超科学の継承者に - アシアトウアン/美社神字解 ヤマトタケを信州で迎えた神官の祖神 - オモヒカネ/真清探當證 王統交代劇の鍵を握る? 尾張の主神 - マスミダノオオカミ/秋田物部文書 東北の地を開いた? 物部氏の祖神 - ニギハヤヒ/肯搆泉達録 天地を鳴動させる北陸の女神 - アネクラヒメ/大成経 伊勢外宮に祭られた豊饒の月神 - ツクヨミ/南淵書 北冥に現れた人類共通の祖神 - スサノオ/契丹古伝 満州・朝鮮を守護する長白山の山神 - キリコエ/桓檀古記 日本では神、韓国では一将軍? - 産波弗哈/山海経 長江文明の祖神か? 極北の怪異か? - 燭陰/封神演義 神界創設のきっかけを作った荒ぶる女神 - 女媧/付章 「古史古伝」は「古文書」か?など、 248ページ。 佐伯修、『偽史と奇書の日本史』、現代書館、2007 原始・奈良/平安/鎌倉・南北朝/室町・戦国/戦国・安土桃山/江戸 1/江戸 2/江戸 3/江戸 4/近代・明治など、 286ページ。 久米晶文、『酒井勝軍 「異端」の伝道者』、学研パブリッシング、2012 序章 その墓所は桜吹雪のただなかにあった// 教養の形成;キリスト者酒井勝軍の誕生/仙台神学校の春秋/冒険的アメリカ留学/帰朝者酒井勝軍/戦場で見いだされたもの// 神秘の醸成;すべては神秘体験からはじまった/ユダヤ開眼 - ユ日同祖論の展開/竹内文献と日ユ同祖論の世界/太古日本のピラミッド/神秘主義者の終焉など、 640ページ。 同じ著者による→こちらも参照:本頁上掲の「viii. 近世から近代にかけてのいわゆる霊学・古神道など」(『図説 異端の宗教書』、2012) 小澤実編、『近代日本の偽史言説 歴史語りのインテレクチュアル・ヒストリー』、勉誠出版、2017 序章 偽史言説研究の射程(小澤実)// 地域意識と神代史;偽文書「椿井文書」が受容される理由(馬部隆弘)/神代文字と平田国学(三ツ松誠)/近代竹内文献という出来事 - 〝偽史〟の生成と制度への問い(永岡崇)// 創造される「日本」;「日本古代史」を語るということ - 「肇国」をめぐる「皇国史観」と「偽史」の相剋(長谷川亮一)/戦時下の英雄伝説 - 小矢部全一郎『成吉思汗は義経なり』(興亜国民版)を読む(石川巧)// 同祖論の系譜;ユダヤ陰謀説 - 日本における「シオン議定書」の伝播(高尾千津子)/酒井勝軍の歴史記述と日猶同祖論(山本伸一→こちらも参照:「ユダヤⅢ」の頁の「xii. カバラーなど」)/日猶同祖論の射程 - 旧約預言から『ダ・ヴィンチ・コード』まで(津城寛文→そちらも参照:「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「xiii. ロマン主義、象徴主義の周辺など」)// 偽史のグローバリゼーション;「日本の」芸能・音楽とは何か - 白柳秀湖の傀儡子=ジプシー説からの考察(齋藤桂)/原田敬吾の「日本人=バビロン起源説」とバビロン学会(前島礼子)/「失われた大陸」言説の系譜 - 日本にとってのアトランティスとムー大陸(庄子大亮→あちらも参照:「近代など()20世紀~) Ⅲ」の頁の「xvi. 20世紀神秘学の歴史など」)など、 390ページ。 →ここにも挙げました:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書〉」の項の〈偽書〉のコーナー 藤原明、『幻影の偽書「竹内文献」と 序章 『竹内文献』が、近代日本に投じた波紋/コラム1 『竹内文献』と軍人/コラム2 『竹内文献』の世界再統一の神勅、世界人類の祖国日本というテーゼは巨麿の着想?/生い立ちより天津教開教まで/コラム3 『竹内文献』の大半は巨麿の「お筆先」/開教後、南朝遺跡の請願運動に着手/コラム4 後南朝熊沢天王の資料を盗んだ怪僧、斎藤慈教は天津教教主か?/教勢拡大のための中央進出、東京奉安殿移転構想/コラム5 岸 竹内巨麿と天津教関連年譜// 付録 未公開原文;吉備津彦尊軍略之巻/〈菅原道真公遺言〉など、 204ページ。 同じ著者による→こちらを参照:本項上掲『日本の偽書』(2004) 例によって孫引きだったのですが、日本の1930年代をテーマにした原稿で、竹内文書のことを引きあいに出したことがありました →「ふわふわ、きちかち、ずずずず、あるいは黒死館の影のもとに」、『1930年代展』図録 1999.9 < 三重県立美術館サイト なお、時代はずっとさかのぼりますが、中国における〈古史〉と比較されたい→戸川芳郎、『漢代の學術と文化』、2002、「帝紀と生成論-『帝王世紀』と三氣五運-」および「人間史のこと」 ……………………… 神代文字について - 上掲『「古史古伝」論争』(1993)所収の狩野亨吉「天津教古文書の批判」(1936)(pp.365-391)および鈴木正「解説 『天津教古文書の批判」』をめぐって」(pp.362-364)も参照。 また→こちらも参照:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁; 竹内健、「 平田神学の毒性/『古史徴』の周辺/神世文字の論/ 竹内健、『邪神記』、現代思潮社、1976、pp.269-313 に「篤胤と神字論」として所収。 竹内健、「阿比留字本源考 Ⅲ 琉球古字と十二干の謎」、『迷宮』、vol.1-3、1980.7.15、pp.112-163 巻四 十二干支の原義(承前)/巻五 十二干暦法の検出など 手もとにあるのはこの号だけですが、連載第三回なので、前号、前々号からの継続で、また未完とあるので、次号以降に続いたはずです (追記;迷宮編集室発行、白馬書房発売の『迷宮』は1巻1号(1979.7)、1巻2号(1979.11)、そして上掲1巻3号をもって途絶したもよう。 また、下掲『地球ロマン』復刊5号(1977.5):「総特集 神字学大全」掲載の「阿伎比留神社神字歌考 ■■■■の意味とその解析」も参照) 『地球ロマン』復刊5号(1977.5)は「神字学大全」特集ですが、未見; 追補:さいわいその後見る機会がありました 『地球ロマン』、復刊5号、1977.5:「総特集 神字学大全」 阿伎比留神社神字歌考 ■■■■の意味とその解析る(■は〈神代文字〉)(竹内健→上に挙げた論考(「神字考」、1972、他)も参照)/スペクラント平田篤胤の〈思弁〉 - 「神世文字の論」をめぐって(片岡啓治)/ 神字と言霊 - コトタマの影を追って(吾郷清彦)/ 言霊とは何か(柳父章)/言霊論 - 言霊実習指導者の立場から -(白山幸宣)/インタビュー 霊的世界を詠う(加藤郁乎)/大石凝真素美翁とわが父 水野満年(筧尚子)/カバラと言語神秘主義 - 『イェツィラの書』 -(吉村正和)/ 座談会 神代文字をめぐる諸問題(竹内健、筑糸正嗣、有賀龍太、司会:武田洋一)// 資料・神代文字、言霊学;神代文字;神世文字の論(『古史徴開題記』より)/平田神学と神字論(I)/ 神字考(抄)(酒井勝軍)/「偽史」成立後の神代文字論(I)/ 所謂神代文字の論(抄)(山田孝雄)/神代文字否定論の名作(I)/ 有名神代文字図鑑// 擬神代文字;易原闡明 漢字一元論抄録(青井貝次郎)/漢字幻想(T)// 言霊学;天地 言霊学資料解説(T)/ 「神代文字・言霊学」参考文献など 他に連載; 戸来村キリスト伝説と竹内文献の謎(Ⅴ)(有賀龍太)/注目すべき人々との出会い(Ⅴ)(G.I.グルジェフ、高橋とも夫訳)など、 246ページ。
寺島良安、島田勇雄・竹島淳夫・樋口元巳訳注、『和漢三才図絵 4』、1986、「巻第十五 芸器」中の pp.86-88:「片仮名」 吾郷清彦、『日本神代文字研究原典』、新人物往来社、1996 原著は1974刊 推薦のことば(中野裕道)/序説/カナとモジの意義/古代和字で記された古文書/古代和字に関する著述/古代和字の種類/古代和字の定義と分類/古代和字の存否/古代和字存在の事実とその根拠/代表的古代和字とその構成原理/音韻上より見た古代和字/古代和字と異国古字並びに幽界文字との関係など、 512ページ。 藤芳義男、『神代文字の謎 古代史の空白に迫る』、桃源社、1979 岩戸文字/神宮文字/上っ記文字/片仮名五十音図/平仮名/阿比留文字/新文字の群生/弥生の文化/古墳文化/万葉文化など、 200ページ。 佐治芳彦、『謎の神代文字 消された超古代の日本』、徳間書店、1979 超古代からのメッセージ/失われた歴史の復権/謎の神代文字/竹内文書は偽書ではない!?/エピローグ 甦る縄文人の心など、 230ページ。 府川充男、「図彙漫筆 異形の文字諸体」、『クリティーク』、no.15、1989.4、「特集 宗教・オカルティズム批判」、pp.89-100 上掲『「古史古伝」論争』(1993)所収の府川充男、「神字と新字 近代日本における〈文字〉の発明」、pp.154-163 と併せて参照 また、 荒俣宏、『パラノイア創造史』(水星文庫)、筑摩書房、1985、pp.187-200:「11 新文字を発明した人びと-鶴岡誠一 and/or 島田文五郎」 も参照; 呉秀三と〈創造的狂気〉/精神病者の書態と新文字 川口高風、「諦忍律師の神代文字論をめぐる論争」、『愛知学院大学教養部紀要』、vol.41 no.3、1994.3.30、pp.214-174 [ < CiNii Articles ] 吉田信啓、『 古代文字は存在した/世界ワンワールド構想に潜むもの/なぜ今、日文か?/ホピ族のことなど、 296ページ。 原田実、『読める書ける使える 図説神代文字入門』、ビイング・ネット・プレス/星雲社、2007 神代文字とは何か/神代文字カタログ/海外の神聖文字と神代文字/字源図と形象化された音声/神代文字の原点-結縄刻木と十二支文字-/暗号としての神代文字/神代文字と考古学/神代文字練習帳/神代文字五十音表など、 224ページ。 三ツ松誠、「神代文字と平田国学」、小澤実編、『近代日本の偽史言説 歴史語りのインテレクチュアル・ヒストリー』、2017、pp.60-89 擬古と復古 - 宣長と篤胤;宣長の古代観/篤胤による不可知論の否定/篤胤による古代の「復元」/篤胤の神代文字論// 拡散する神代文字;平田直門/大国隆正とその流れ 斯波克幸、「神は太陽である - ヲシテ文献から読み取るカミ」(「ヲ」の下の横棒は右でつきぬける)、『ESTHÉTIQUE 美学文芸誌[エステティーク]』、vol.3、2017.9;「特集 神」、pp.102-109 ヲシテ文献とは/生命としての太陽、そして●(●は円にそれを縦断する縦棒、「か」とルビ)/ヲシテの性質/「●●」(最初の●は前出の「か」、次の●は三角にそれを横切る横棒、「す」とルビ)/原初太陽信仰/今を生きる神話、そして●●(最初の●は前出の「か」、次の●は上に丸い半円の下に三本の脚、「み」とルビ) 吉田唯、『神代文字の思想 ホツマ文献を読み解く』(ブックレット〈書物をひらく〉 13)、平凡社、2018 はじめに// 『秀真政伝紀』とは;ホツマ文献の種類と『秀真政伝紀』/吉田神道からの影響// 和歌の役割 - 和歌の秘密とホツマの秘密;玉津島神社の由緒と和歌/『八雲神詠伝』からの影響/「キツオサ子」と魔王/六魔王の役割と八州を平定する和歌// ホツマ文献と高野山;ホツマ文献に見られる高野の神/『秀真政伝紀』に登場する高野山と奥の院// ホツマ文字の法則を読み解く;ホツマの神「トホカミエヒタメ」とは/「ト」を中心とするホツマ文字の特性// おわりに - 現代に生きる神代文字など、 100ページ。 吉田唯、「神代文字の時空間 古代への幻想と国粋主義者たち」、『ユリイカ』、52巻15号(通巻767号)、2020.12:「特集 偽書の世界 - ディオニュシオス文書、ヴォイニッチ写本から神代文字、椿井文書まで」、pp.99-106 はじめに/『秀真政伝紀』成立時期について/近代における神代文字/おわりに 大宮司朗監修、『宮地水位伝 龍鳳神字秘典 神代文字から神界文字へ』、八幡書店、2020 はじめに(大宮司朗)/凡例// ア~ワ// 索引など、 332ページ。 〈龍鳳文字〉は神仙界の文字で、 「各龍鳳文字の横に、その字に相当する漢字が付されており、本書においては、その漢字の代表的な音読みに従って、各文字を五十音順に整列・編纂し、音読みに加えて訓読みを併記した」(p.7)。 「宮地水位により付された各龍鳳文字横の漢字には、旧字体、異体字も多く見られる。本書においては、読者に漢字と神字の相関性を視認してもらうため、水位筆の旧字体、異体字をできるかぎりそのまま掲載し、左下に新字体を併記した」(pp.7-8)。 全1169字(カヴァーのそでに記載)。 平藤喜久子、「奇人と奇縁の神話研究――レオン・ド・ロニと平田篤胤」、『現代思想』、2023年12月臨時増刊号、vol.51-16、『総特集 平田篤胤』、pp。306-315 ロニの古事記と平田篤胤/ロニと神字/おわりに--ロニの位置と平田篤胤 |
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xi. 近代など 長尾伸一、「明治初期の天文学と世界の複数性論」、『経済科学』、vol.61 no.3、2013、pp.1-14 [ < 名古屋大学学術機関リポジトリ NAGOYA Repository ] →こちらでも少し触れています:「世界の複数性など」の頁の冒頭。 また→そちらにも挙げておきます:同頁の別の箇所 同じ著者による→あちら(「ロココ、啓蒙思想など(18世紀)」の頁の「vi. ヴィアット『ロマン主義の隠秘学的源泉(1770-1820)』など」)や、 ここを参照(「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「xiii. ロマン主義、象徴主義の周辺など」 隈本有尚、「現代密教徒の宇宙観」、『密教研究』、no.19、1925、pp.108-148 [ < J-STAGE ] 同、 「現代密教徒の宇宙観」、『密教研究』、no.20、1926、pp.77-121 [ < 同上 ] 著者については; 河西善治、『「坊っちゃん」とシュタイナー 隈本有尚とその時代』、ぱる出版、2000 隈本有尚と夏目漱石/菊池大麓との確執/『坊っちゃん』の舞台裏/忘却された占星術/シュタイナーとの出会い/隈本有尚のシュタイナー紹介/開戦前夜の「第三の道」など、 224ページ。 吉永進一、「近代日本における神智学思想の歴史」、『宗教研究』、vol.84 no.2、2010.9.30、pp.579-601 [ < CiNii Articles ] 吉永進一、「民間精神療法の心身=宇宙観」、鶴岡賀雄・深澤英隆編、『スピリチュアリティの宗教史[下巻] 宗教史学論叢 16』、リトン、2012、pp.469-498 略史/大いなる存在/生命エネルギー/憑依から大霊、霊気へ 上の二論文の内前者を再録したのが(Ⅰ第2章); 吉永進一、『神智学と仏教』、法藏館、2021 序章 似て非なる他者 - 近代仏教史における神智学 -// 神智学の歴史;チベット行きのゆっくりした船 - アメリカ秘教運動における「東洋」像 -/近代日本における神智学思想の歴史/明治期日本の知識人と神智学// 仏教との交錯;仏教ネットワークの時代 - 明治20年代の伝道と交流 -/オルコット去りし後 - 世紀の変わり目における神智学と〝新仏教徒〟 -/平井金三、その生涯// 霊性思想と近代日本;仏教雑誌のスウェーデンボルグ/大拙とスウェーデンボルグ - その歴史的背景 -/らいてうの「天才」// 終章 神智学と仏教、マクガヴァンとその周辺// 解題 吉田久一から吉永進一へ(碧海寿広)/あとがきなど、 378ページ。 Ⅲ第1章および第3章の初出が→こちら:「ロココ、啓蒙思想など(18世紀)」の頁の「i. スウェーデンボリ(スウェーデンボルグ)など」内(『スウェーデンボルグを読み解く』、2007)、 また同頁同項の→そちらも参照(鈴木大拙『スエデンボルグ』所収の「参考資料」 →あちら(「仏教 Ⅱ」の頁の「おまけ」)と、 ここ(「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)の頁の「x. ブラヴァツキーと神智学など」内」) にも挙げておきます。 同じ著者による→そこ:「近代など(20世紀~ ) Ⅲ」の頁の「xvi. 20世紀神秘学の歴史など」内/「オカルトとニューエイジ」(1997)や、 あそこ:「魔術、神秘学、隠秘学など」の頁内/『神秘学の本』(1996)、 またこなた:「天使、悪魔など」の頁内/『「天使」と「悪魔」がよくわかる本』(2006)および同頁同項のそなた/G.デイヴィッドスン『天使辞典』(2004)も参照 星野靖二、「『来世之有無』について - 新仏教徒同志会における宗教観と来世 -」、鶴岡賀雄・深澤英隆編、『スピリチュアリティの宗教史[下巻] 宗教史学論叢 16』、リトン、2012、pp.419-446 『来世之有無』;『新佛教』と同志会/『来世之有無』と同志会 - 境野と高島の回答// 同志会における宗教・仏教論;同志会の6綱領 「健全なる信仰」と合理主義的なまなざし、「社会の根本的改善」と「現世主義」/『新佛教』における「新仏教」 - 「汎神論」と「目的論」 汎神論について-内在的絶対、目的論の導入 - 宇宙の意匠 新野和暢、「国家神道と仏教」、『現代思想』、vol.46-16、2018年10月臨時増刊号:「仏教を考える」、pp.187-197 国家神道とは何か;State Shinto と State Cult/カルトか主義か// 仏教から見た国家神道;構成要素としての仏教/国民教導の義務// 三條教則の説教;神道家の神理解/天台宗の神理解/造物主神説/固有神説// まとめにかえて 白井雅人、「第10章 明治期における実在論の系譜と原子論 『一即多』の哲学の展開」、田上孝一・本郷朝香編、『原子論の可能性 近現代哲学における古代的思惟の反響』、2018、pp.287-309 はじめに/明治期における原子論理解/井上円了の哲学と原子論/井上哲次郎の現象即実在論と原子論/清沢満之の哲学と原子論/おわりに ……………………… 安藤礼二、『神々の闘争 折口信夫論』、講談社、2004 神々の闘争 - ホカヒビト論/未来にひらかれた言葉/大東亜共栄圏におけるイスラーム型天皇制/戴冠する預言者 - ミコトモチ論/内在と超越の一神教など、 240ページ。 安藤礼二、『霊獣 「死者の書」完結篇』、新潮社、2009 182ページ。 「私は、この物語を批評であり小説であり、できれば未来の演劇の設計図となることを願って書いた」(「後記」、p.166)とのこと。 引用文中の「演劇」について、次も参照; 安藤礼二、『祝祭の書物 表現のゼロをめぐって』、2012、pp.147-162:「第10章 舞台」 安藤礼二、『場所と産霊 近代日本思想史』、講談社、2010 神秘の薔薇;新世界への羅針盤/美しき存在/バベルの図書館/神秘の薔薇// 霊性と曼陀羅;霊性と曼陀羅/オン・ザ・ロード/天界と地獄/場所と産霊/結び 迷宮のなかの両性具有者、エルキュリーヌ・バルバン// 補遺 もう一つの視点から;場所と産霊 - 西田幾多郎と折口信夫の「身体」/石が語る - 南方熊楠「燕石考」の神話論理/ハイデガーからスフラワルディーへ、など、 292ページ。 安藤礼二、『迷宮と宇宙』、羽鳥書店、2019 迷宮と宇宙 二つの『死者の書』 - 平田篤胤とエドガー・アラン・ポー;翻訳者の使命/二つの『死者の書』/迷宮から宇宙へ// 輪舞するオブジェ - 泉鏡花『草迷宮』をめぐって;「稲生物怪録」と『遠野物語』/ランプの廻転/重層する時間の迷宮// 人魚の嘆き - 谷崎潤一郎の「母」;イデアの変容/ハッサン・カンの「魔法」/妣が国へ// 肉体の叛乱 - 土方巽と江戸川乱歩;「金色の死」から『孤島の鬼』へ/「生ける象形文字」としてある肉体/ヘリオガバルスから「舞姫」へ// 夢の織物 - 三島由紀夫『豊饒の海』の起源;天界と地獄/曼陀羅の物語/文化防衛論// 未生の卵 - 澁澤龍彦『高岡親王航海記』の彼方へ;冒険小説の変貌/暗号と水受け板/石の夢// 胎児の夢 多様なるものの一元論 - ラフカディオ・ハーンと折口信夫;「記憶」をめぐる交錯/「心霊」の進化論/個体発生と系統発生// 胎児の夢 - 宮沢賢治と夢野久作;光炎菩薩とヘッケル博士/胎児の夢// 批評とは何か 批評とは何か - 照応と類似;列島の内側から/列島の外側へ、など、 320ページ。 同じ著者による→こちら(「インド」の頁の「viii. ジャイナ教など」に「耆那大雄をめぐって 埴谷雄高『死霊』論」)や そちら(「イスラーム」の頁の「ii. 思想史・哲学史的な物など」に「戦争-井筒俊彦論」『近代論 - 危機の時代のアルシーヴ』および『祝祭の書物』)、 またあちら(「近代など(20世紀~) Ⅳ」の頁の「稲垣足穂」の項に「宇宙的なるものの系譜 埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳」『光の曼陀羅 日本文学論』』)、 ここ(同頁の「埴谷雄高」の項に「耆那大雄をめぐって 埴谷雄高『死霊』論」)、 そこ(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」の項に「祝祭の書物・書物の祝祭-平田篤胤、折口信夫とポーとマラルメ-」)、 あそこ(「ロココ、啓蒙思想など(18世紀)」の頁の「i. スウェーデンボリ」に鈴木大拙とスウェーデンボルグ)、 こなた(「仏教 Ⅱ」の頁の「iii. 華厳経、蓮華蔵世界、華厳教学など」中の「華厳経、蓮華蔵世界等各論」の項に鈴木大拙『華厳の研究』) を参照 村井紀、「折口信夫『死者の書』のジレンマ 『語り部』をめぐって」、『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」、pp.274-285 Shinoda Chiaki, “Les revenants dans la tradition populaire, et le Livre du mort d'Origuchi Shinobu”、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、横書き部分pp.139-149 「民間伝承における幽霊たち、そして折口信夫の『死者の書』」 幽霊と妖かし/『死者の書』/天若日子/中将姫/当麻曼荼羅をめぐる伝説など ……………………… 『地球ロマン』、復刊6号、1977.8:「総特集 綺想科学鑑」 御苑異聞 由利之比古婆衣 - 存在論の賭博的応用について(竹内健)/観天望気法大津理論にもとづく 万有引力の否定と論拠(大津久雄)/渦動一元論(趙牧翁)/地球創成と古事記の解釈(根岸里志 HYPOLOGICS研究会)/異端科学奇氏銘々伝(市場泰男)/総統は言った、意志の科学を!(四方田犬彦)/宇宙エネルギーとの交感を幻視したW.ライヒ(渡辺武達)// 座談会 異端科学を語る(阿基米得・岡明・佐々木光俊・武田洋一);付録資料Ⅰ 公開特許公報抜粋/付録資料Ⅱ 『相似象』第8号(宇野多美恵、昭和50年)/付録資料Ⅲ 中枢根治療法とH光線(篠田義市、昭和39年)/付録資料Ⅳ 地震学会における和田忠夫氏の発表論文/付録資料Ⅴ 動因論 - -自然科学の新起源(倉田昌造、昭和46年)/付録資料Ⅵ 無双原理・易(桜沢如一、昭和11年/昭和49年)/付録資料Ⅶ 生体による原子転換(ルイ・ケルブラン、桜沢如一訳、昭和37年)// 資料・異端の科学 ウィルヘルム・ライヒとオルゴン・エネルギー(横山茂雄訳編);オルゴンの発見(ウィルヘルム・ライヒ)/オルゴン・エネルギー集積器(ジェローム・エデン)/ライヒ裁判資料 2点/解説/主要参考文献// 楢崎皐月と相似象学;植物細胞電位変動波農法(楢崎皐月)/直観〈第一号誌稿本〉(同)/解説/「異端科学」参考文献など、 他に連載; 戸来村キリスト伝説と竹内文献の謎(Ⅵ)(有賀龍太)/注目すべき人々との出会い(Ⅵ)(G.I.グルジェフ、高橋とも夫訳)// 東日流荒吐伝承の謎(竹内健)/アラハバキの中にワクワクを見た-竹内健『津軽夷神異文抄』によせて-(有賀龍太)など、 246ページ。 同誌の他の号と合わせ→こちらで名が挙がりました:「日本」の頁の「iv. 神仏習合、中世神話など」(伊藤聡、『神道の形成と中世神話』、2016 田中聡、『怪物科学者の時代』、晶文社、1998 序 「龍のいる科学」のこと/佐田介石 文明開化の宇宙争奪戦/明石博高 電気神道の誕生/加藤弘之 進化の夢と悪夢/越澤渦満 色白美人に進化せよ/杉浦重剛 理学で明かす誠の道/井上円了 妖怪博士の科学的仏教/日下部四郎太 信仰物理の世界征服/福来友吉 千里眼は逆襲する/酒巻貞一郎 地球は何を食べているか/石塚左玄 食物の論理で文明を説く/桜沢如一 無双原理の革命の夢/屑屋極道 性感研究から生まれた新科学/橋田邦彦 科学道の孤独/寺田寅彦 割れ目と俳句の物理学/南方熊楠 もつれた宇宙の論理学/稲垣足穂 「人間人形」の道徳など、 282ページ。 長山靖生、『奇想科学の冒険 近代日本を騒がせた夢想家たち』(平凡社新書 379)、平凡社、2007 まえがき - 奇想科学の近代日本/それでも地球は動じない - 佐田介石/「進歩」の発見、「啓蒙」の歓び - 近藤真琴/進化論は帝国主義を讃美するか - 加藤弘之と丘浅治郎/人権を載せた軍艦 - 矢野龍溪/ユートピアの発明家 - 村井弦斎/森鴎外が畏れたメスメリスト - 渋江保/ロボットは聖君子の夢を見るか - 西村真琴/詐欺に触発された発明 - 横光利一と長山正太郎など、 228ページ。 同じ著者による→こちらを参照:本頁上掲の「x. いわゆる古史古伝・偽史、神代文字など」(『偽史冒険世界』、1996) 竹岡俊樹、「開示される世界 - 三人の『教祖』 -」、『アジア遊学』、no.29、2001.7、「特集・予言の力」、pp.69-81 ペトログラフ/心霊写真/民芸運動など 天野成美著、保江邦夫監修、『完訳 カタカムナ』、明窓出版株式会社、2020 カタカムナの楢崎皐月と素領域理論の湯川秀樹 - 推薦のことばに代えて - (保江邦夫)// はじめに/カタカムナとは(カタカムナの基礎知識)/日本の上古代文字・カタカムナ検索表// カタカムナウタ 80首;第1~4首 カタカムナのウタイの示す宇宙観・生命観を、48首の繰り返しによって解りやすく説明するという宣言/第5~6首 生命発生の音思念(48音一音1回ずつ)/第7~17首 「万物は生命体」のサトリ(生命体の発生から細胞誕生の生育過程の説明。万物万象は相似象「ヒトツカタ」)/第18~30首 生命体の現象の始まりはすべてイカツ(電子粒子)から/第31~47首 生命発生の全過程 ~潜象界から現象界へ~/第48~63首 イキココロシリーズ(目に見えない生命の全体図)/第64~80首 生命発生の根本原理まとめ// おわりに、など、 362ページ。 各〈カタカムナウタ〉について、〈八鏡文字〉による表記・対訳・大意・解説からなります。 ……………………… 島薗進、『現代救済宗教論』(復刊選書 9)、青弓社、2006 原著は1992刊 序章 現代救済宗教論// 新宗教とは何か;新宗教の範囲/新宗教の発生基盤/新宗教の諸類型// 大乗仏教と新宗教;大乗仏教と新宗教/権威の危機と法華系新宗教// 民衆宗教と近代;日本の近代化と民衆宗教/新宗教の精霊信仰と民衆文化// 現代世界の中の日本新宗教;日本の新宗教の異文化進出/新宗教と新霊性運動など、 256ページ。 島薗進、『精神世界のゆくえ 現代世界と新霊性運動』、東京堂出版、1996 グローバルな現象としての精神世界;精神世界とは何か/ニューエイジ運動とその周辺/新霊性運動// 新霊性運動の体験と生の形;ニューエイジ運動の多中心性/ニューエイジャーの癒しと救い/自己変容体験とその参与観察// 新霊性運動の心観;ニューサイエンス理論のなかの心/心なおしと心理統御技法/心理=宗教複合的運動の倫理性// 精神世界と知の構造の変容;教養から精神世界へ/精神世界の主流文化への浸透/新霊性運動と代替知運動// 現代世界のなかの新霊性運動;宗教を超えて?/救済とルサンチマンを超えて?/救済宗教と新霊性運動など、 398ページ。 島薗進、『ポストモダンの新宗教 現代日本の精神状況の底流』、東京堂出版、2001 序章 新新宗教とポストモダン// 宗教運動の変容;「旧」新宗教と新新宗教/新新宗教の信仰世界/輪廻転生と終末観// ナショナリズムの興隆;反世俗主義とナショナリズム/新興宗教のナショナリズム/日本人論と宗教// モダンへの対抗;宗教復興の中の新新宗教/一九七〇年から九〇年へ/近代的価値に抗して/終章 現代宗教と悪など、 280ページ。 とりわけ 第1部第2章第6節「聖なる宇宙の再構成」、 同第7節「破局切迫の意識(千年王国主義)とメシアニズムの昂揚」、 第3章第1節「輪廻転生と来世観」、 同第2節「『終末観』の深刻さ」、 第3部第8章第1節「初期GLAの救済思想」、 同第2節「幸福の科学の救済思想」 参照 島薗進、「グノーシスは神秘思想か」、『グノーシス 異端と近代』、岩波書店、2001、pp.27-41 如来教の救済/エゾテリスムとグノーシス主義/救済宗教としてのグノーシス主義 同、 「グノーシスと現代の物語」、同、pp.269-286 新しいイノセンス/救いの物語の興隆/「異邦のもの」の広がり/アウトサイダーとニヒリズムの克服/新霊性文化とニヒリズム 同、 「新霊性運動とグノーシス主義」、同、pp.333-345 チャネリングの中の「Seth」/現代の「セス」の善悪論/チャネリングの思想的源泉のいくつか/新霊性運動とグノーシス主義の関連 同、 「むすび グノーシス主義と精神史の現在」、同、pp.347-356 コスモスの失墜と人間中心主義/コスモロジーの復興と新霊性運動/「自己霊性」と「救済」理念など 一柳廣孝編著、『オカルトの帝国 1970年代の日本を読む』、2006 吉田司雄編著、『オカルトの惑星 1980年代、もう一つの世界地図』、2009 大田俊寛、『オウム真理教の精神史 ロマン主義・全体主義・原理主義』、春秋社、2011 序章// 近代における「宗教」の位置;そもそも「宗教」とは何か/キリスト教共同体の成立と崩壊/近代の主権国家と政教分離// ロマン主義 - 闇に潜む「本当のわたし」;ロマン主義とは何か/ロマン主義の宗教論/宗教心理学/神智学/ニューエイジ思想/日本の精神世界論におけるヨーガと密教// 全体主義 - 超人とユートピア;全体主義とは何か/カリスマについての諸理論/ナチズムの世界観/洗脳の楽園// 原理主義 - 終末への恐怖と欲望;原理主義とは何か/アメリカのキリスト教原理主義/日本のキリスト教原理主義/ノストラダムスの終末論/ オウム真理教の軌跡;教団の設立まで/初期のオウム教団/オウム真理教の成立と拡大/「ヴァジュラヤーナ」の開始/国家との抗争/オウムとは何だったのか、など、 304ページ。 大田俊寛、『現代オカルトの根源 - 霊性進化論の光と闇』、2013、「第3章 日本の新宗教」 日本シャンバラ化計画 - オウム真理教;三浦関造の竜王会/本山博の超心理学/桐山靖雄の阿含宗/神仙民族とシャンバラ/教義と教団の拡充/社会との対立と終末論の昂進/陰謀論への推移/奇妙な戦争// 九次元霊エル・カンターレの降臨 - 幸福の科学;浅野和三郎の心霊主義/高橋信次の霊体験/GLAの世界観/アメリカの新宗教からの影響/エル・ランティーを自称する高橋信次/立宗までの経歴/エル・カンターレ崇拝の確立/『太陽の法』の宇宙論/諸文明の変遷/神智学との共通性/神霊政治学とユートピア建設/悪魔論の発達など、 同じ著者による→こちらも参照:「グノーシス諸派など」の頁の「iii. 『ユダの福音書』以後(2006~)」(『グノーシス主義の思想 〈父〉というフィクション』、2009) 石井研士、『魔法少女はなぜ変身するのか ポップカルチャーのなかの宗教』、春秋社、2022、「第3章 異界と転生」、pp.191-247:「1 異界、他界、異世界」 「異界」「異世界」という言葉/「他界」を描くアニメ/ドラゴンボールの死生観/ドラゴンボールとは/「ドラゴンボール」に見る宗教性/死と再生/鬼灯の冷徹/「鬼灯の冷徹」の地獄・極楽/地獄とは/地獄もしくは鬼/百鬼夜行/なぜブームになったのか/「妖怪」の範囲/異世界ブームの異界/学生の反応/異界の喪失 全体の目次は; 序章// 魔法少女はなぜ変身するのか;魔法少女の発生と展開 「魔法使いサリー」/魔法による変身は何をもたらすのか 「ひみつのアッコちゃん」/戦闘美少女と魔法 「セーラームーン」と「プリキュア」/「魔法少女まどか☆マギカ」の衝撃// 巫女と神社;ポップカルチャーのなかの神道/「らき☆すた」と聖地巡礼/ポップカルチャーのなかの宗教// 異界と転生;異界、他界、異世界/人々は転生に何を見るのか?// 終章など、 318ページ。 ……………………… 東條真人、『ミトラ神学 古代ミトラ教から現代神智学へ』、国書刊行会、1996 プロローグ;はじめに/本書の構成と話の進め方/ミトラ神学 - 宇宙の火に至る道/話を進めるに当たって - 典拠を明らかにする// ミトラと弥勒;導入のための物語 人面の大岩/弥勒/弥勒の起源/世界のミトラ/ミトラ教とは// 水瓶座時代とは;弥勒=ミトラの世/プラトン月を単位として宗教の歴史をみる/ミトラ神智学の系譜/ユダヤ教のメシア神学と中世ドイツのベーメ神智学/二十世紀末という時代/移行期のさまざまな現象/弥勒の世のまとめ - 混沌の時代// ミトラ教神智学;西方ミトラ教神話の特徴/キリスト教神話との関係/西方ミトラ教の神話/無敵の太陽理論/西方ミトラ教の師たちとその教典/東方ミトラ教神話の特徴/東方ミトラ教の神話/光の解放理論/ミトラ讃歌/東方ミトラ教の師たちとその教典/まとめ// 東方神智学;イスラームの黙示録神話/アル=マフディーとは-その位置付けと役目/東方神智学における存在の階梯/宇宙の中軸理論/どのような神秘体験か/まとめ// 現代神智学;現代神智学とは/現代神智学神話の特徴/現代神智学の神話/現代の神智学者たち/現代神智学の基礎理論/最終戦争/最終戦争を戦う方法-生ける倫理となれ!/生命の木と神智学/まとめ// 偉大な教師とその教え;ミトラ神学/コスモクラトール=ミトラとは/ミトラの四つの特徴/ミトラの願い/『自省録』から生き方を学ぶ/ミトラに会う方法/ミトラ神学の時代認識のまとめ - 人類の進化と新しい社会契約/ミトラの教え/エピローグ// 補遺;ザラシュトラの活動年代/ザラシュトラとミトラ/ミトラ教とマズダー教/ミトラ経に於ける太陽系と魂の照応理論/ミトラと光のかけら/ミトラに導かれる人間の呼び名/神的流出の全位格対照表/ミトラ教神学における時間概念について/仏教とミトラなど、 518ページ。 半田広宣・砂子岳彦、『光の箱舟 2013:超時空への旅』、徳間書店、2001 プロローグ// 反転のコスモロジー;ヌース理論とは何か/4次元への挑戦/高次元のミステリー/「あること」と「いること」の違い// 闇の光、光の闇;わたしたちは一体どこにいるのか/観測者は無限遠点にいる?/4次元時空 vs. 4次元知覚// ヌース・コンストラクション誕生;5次元の風景/「位置の等化」という概念// 意識と素粒子;精神進化のシステム/ゲージ対称性と精神進化/電磁場の正体/位置の等化とその空間認識// 21世紀のプラトニズム;〈あなた〉と〈わたし〉の幾何学/6角形の迷宮/復活するアンドロギュノス空間/陽子と中性子とは何か/素粒子はミーム製造機構かもしれない/量子、空間、そして意識// ゲージ理論//知への入り口 - 物理学を越えて//空間工房-物理学再び//ゲージ理論とヌース理論-愛を語る物理//エピローグ - 西暦2001年の訪れとともに、など、 384ページ。 ……………………… 星野太朗、『月刊ムー 書評大全』、青土社、2022 390ページ。 2017年9月号~2022年6月号に掲載されたもの(一部収録を見送ったものがあるとのこと、「凡例」、p.14) +「個性派タロット本 ブックガイド」(『ユリイカ』、2021.12:「総特集 タロットの世界」収録) |
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xii. 琉球、アイヌなど 外間守善校注、『おもろさうし』、上下巻(岩波文庫 黄 142-1/2)、岩波書店、2000 上巻;目録/第1~第12、 504ページ。 下巻;第13~第22/概説など、 490ページ。 福多久、『冥府往還記』(南東叢書 54)、海風社、1990 宮古島の概況;位置・地勢・人口・気候/宮古島及び多良間島の沿革・生業// 宮古島の民俗と芸能;八月踊りの島から - 古拙な組踊伝承 -/ 334ページ。 比嘉実、『古琉球の思想』(タイムス選書Ⅱ 5)、沖縄タイムス社、1991 古琉球の思想;文様にみる古琉球の思想 - 日輪双鳳雲文の成立を中心に -/琉球王国・王権思想の形成過程 - 若太陽から太陽子思想へ -/琉球王統譜・神号の思想史的研究 - 禅譲論受容の思想史的背景 -/南島における国見歌の起源/南島の雨乞の儀礼的世界 - 雨乞歌謡解読の前哨 -/異形の神の機能/オモロにみる沖縄の風土とこころ// 琉球文化の源流;進貢使節のルートを行く/琉球王国と東南アジア諸国の交流について/琉球音階の地理学 - 小泉文夫の学問的遺言 -/国際学術調査のめざすもの - 沖縄文化研究所の中国・福建省調査について -など、 264ページ。 外間守善、『海を渡る神々 死と再生の原郷信仰』(角川選書 300)、角川書店、1999 序章 沖縄の世界観・原郷信仰と洞窟;沖縄の神と他界/海の彼方の楽土ニライ・カナイ/聖空間としての洞窟ニャーティヤーガマ// 沖縄伊江島にみる島渡りの足跡;北川から拓かれる伊江島の歴史/東南岸の聖地と貝塚遺跡/伊江島の創世神話/伊江島の神祭り// 世界にひろがる原郷信仰と洞窟;出雲の根の国・常世の国信仰と猪目洞窟/アイヌのポクナ・モシリ信仰と洞窟アフン・ル・パル/ニュージーランド・マオリ族のハワイキ信仰と洞窟/フィジー、ハワイのハワイキ信仰と聖域/アイルランドのティル・ナ・ノグ信仰と洞窟/ギリシャ・クレタ島の冥界を往来する神々と洞窟/エジプトの他界観とカレイア(僧窟)信仰/韓国済州島の他界観と三姓穴// 来訪神アラ神の素性;南島各地にみられるアラ地名とアラ神/日本列島各地にみられるアラ地名とアラ神/アラ神の素性など、 224ページ。 ……………………… 常見純一、「青い花と赤い死 - 日本文化とくに沖縄における古層的カラー・シンボリズム研究へのアプローチ -」、大林太良編、『神話・社会・世界観』、角川書店、1972、pp.47-61 初出は1970 青いビール/青くない青本/青本は黄色い/まぼろしの青本/青いタオルと黄色いタオル/青い生と赤い死など 遠藤庄治、「記紀神話と琉球神話」、『ユリイカ』、vol.17 no.1、1985.1、「特集 日本の神話」、pp.108-115 琉球王府編纂文献神話の限定的性格と琉球文化圏の広がり/沖縄の民間伝承における神話伝承の状況/東シナ海に誕生する神話群など 山下欣一、「奄美・沖永良部島の創世神話 - 『シマダテシンゴ』の世界」、『ユリイカ』、vol.17 no.1、1985.1、「特集 日本の神話」、pp.136-143 中本正智、「ニライカナイの語源と原義」、『ユリイカ』、vol.17 no.1、1985.1、「特集 日本の神話」、pp.166-182 祭りとニライ信仰/ニライについての諸説/おもろに現われたニライの世界/ニライはどこか/ニライの語源/周辺との比較など 駒木敏、「 福永光司、「『おもろ』の創世神話と道教神学」、『思想』、no.775、1989.1、pp.4-10 福永光司、「中国宗教思想史」、『中国宗教思想 1 岩波講座・東洋思想 第13巻』、岩波書店、1990、pp.44-53 に転載 小澤俊夫、「始祖伝承と昔話」、君島久子編、『東アジアの創世神話』、弘文堂、1989、pp.192-224 沖縄における始祖伝承の昔話化/沖縄における昔話と始祖伝承と結合/その他の日本各地における始祖伝承の昔話化/その他の日本各地における昔話と始祖伝承の結合など 丸山顯徳、「火官の女神 - 沖縄の『 研究史と問題点/伝承の実態/話型の特色/火魂の姿と性格など 古橋信孝、「方法としての場 - フィールドとしての沖縄」、斎藤英喜編、『日本神話 その構造と生成(日本文学を読みかえる 1)』、有精堂、1995、pp.154-164 福寛美、「沖縄の太陽神」、松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢 7』(上巻)、リトン、2002、pp.171-190 テダ/テルカハ・テルシノ/テダとテルカハ/水平軸上の太陽神/『おもろさうし』の月信仰など 福寛美、「ユタ - 無意識・聖域・系譜の神話 -」、松村一男編、『生と死の神話 宗教史学論叢9』、リトン、2004、pp.389-408 ユタへの需要/シェーと No.2 の人格/ユタと心理療法/シマ/聖地と系譜など 丸山顯徳、「沖縄の兄妹始祖神話」、篠田知和基編、『神話・象徴・文化』、楽瑯書院、2005、pp.319-334 発端部の検討/展開部の検討/結末部の検討など 丸山顕徳、「沖縄宮古地方の太陽神話」、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、pp.315-332 課題/伝承の実態など 丸山顕徳、「沖縄・池間島の神々の伝承」、『神話・象徴・文化 Ⅲ』、楽瑯書院、2007、pp.355-368 課題// 神々の伝承資料の紹介;大主御嶽/「里神 里願いの神」/竜宮の神/島を取り巻く海の神(フデ岩と八重干瀬)/井戸水の信仰/ティンカイノーインツ(昇天道)// まとめ-共生の島の神々-など 丸山顯徳、「沖縄の雷神、火魂、火の神の神話伝承」、篠田知和基編、『天空の神話 - 風と鳥と星』、楽瑯書院、2009、pp.411-430 課題/民間説話の「雷の運」「火の神報恩」「火魂」の梗概/例話「雷の運」の紹介/例話「火の神報恩」の紹介/池間島の大主御嶽の神話など 丸山顕徳、「沖縄の天空神話神話」、『アジア遊学』、no.121、2009.4、「特集・天空の神話学」、pp.77-85 課題/天と海の接近した神話/神的力能を付与する天空神/来間の島建て/大主御嶽の由来/群星御嶽の起源/倫理観を教える天空神/鉄門の福分/円環的な世界観など 丸山顯徳、「沖縄の星の神話」、篠田知和基編、『天空の世界神話』、八坂書房、2009、pp.149-169 離島の生活のなかの星の伝承話;[例話1]「ハイガ星由来」(竹富町黒島)/[例話2]「北極星由来」(石垣市白保)/[例話3]「三つ星由来」(石垣市白保)// 人生儀礼と聖なる家の由来をかたる星の神話伝承;[例話4]「子どもの寿命」(沖縄全域)/[例話5]「群星御嶽の由来」(石垣市川平)// 文学的な星の伝承話;[例話6]「北斗七星女房」(石垣市白保)など 末次智、「琉球列島の神話世界 幻視されるアマミキョ」、斎藤英喜・武田比呂男・猪股ときわ編、『躍動する日本神話 神々の世界を拓く』(叢書・〈知の森 7〉)、森話社、2010、pp.132-133 後藤明、『天文の考古学 ものが語る歴史 35』、2017、pp.110-116、220-228 犬飼公之、「天空のコスモロジー - 古代日本文学に見る宇宙観との比較」、『沖縄研究ノート』、26号、2017.3.31、pp.1-24 [ < 宮城学院女子大学機関リポジトリ ] DOI : https://doi.org/10.20641/00000285 「これは宮城学院女子大学キリスト教文化研究所のシンポジウム『天空のコスモロジー - 琉球・八重島諸島から見る宇宙』(2016年12月7日[土] 於宮城学院女子大学第2会議室)における山里純一氏と宮城幸子氏の講演を踏まえた当日のコメントに、その折、用意していた資料を加えまとめたものである」(p.1) とのことで、pp.10-16 に山里純一講演のレジュメ、pp.17-24 に宮城幸子氏講演資料が掲載されています。同誌次号にあらためて次の二稿が掲載されました; 山里純一、「沖縄の民間文芸にみる星・月・風」、『沖縄研究ノート』、27号、2018.3.31、pp.1-19 [ < 同上 ] DOI : https://doi.org/10.20641/00000405 宮城幸子、「八重山の暮らしと伝承~星・月・風~」、同上、pp.20-35 DOI : https://doi.org/10.20641/00000406 また 宮田登、『ミロク信仰の研究 新訂版』、1975、pp.257-296:「第7章 沖縄のミロク信仰」 を始めとして、→「仏教 Ⅱ」のページの「iv. 弥勒、過去仏、他仏説など」中の〈弥勒〉の項も参照 ……………………… 金田一京助採集並ニ訳、『ユーカラ アイヌ叙事詩』(岩波文庫 赤 82-1)、岩波書店、1936/2007 神々のユーカラ;ハンチキキー(雀神酒宴説話)/サンタトリパイナ(月中童子説話)/ヅスナバヌ(角鮫の懲らさるゝ話)/アシュシュン アシュシュン(蛇體の懲らさるゝ話)/ハンロッカ(砂むぐり鳥の神罰の話)/ウウーアテンルテンル(太刀魚の起原説話)/イヌサイヌサ(漁獲の幸の女神の説話)/テヤテンナ(火神の彦神を悪魔から回復する話)/アノアノアノ(飢饉魔を平ぐる話)/ケネペツ゚イツ゚イ(荒熊を懲す話)/ヘーイヌウン(南風の神を懲す話)/ノーペー(ピポクの嶽の女神嫉妬の話)/ノーオウー(首無し胴體がわめいて追いかけて來る話)/ハプラクシテフムフム(若きオタシュトびとの話)/羽衣説話を含むオイナ/大傳(日の女神を巨魔から回復する話)/神傳(オイナカムイの系圖の話)/神傳別傳(國焼郷焼大椀被りの子)// 英雄のユーカラ;虎杖丸の曲 第一段、序曲、生立の巻/第二段、第一戦記、石狩の巻、黄金のラッコ禍亂の因となる事/第三段、第二戦記、酒ほがひの巻、シヌタプカの諸英雄みな毒刃に斃れ、虎杖丸始めて威霊を顯す事/第五段、第四戦記、カネサンタの巻、ウカムペシカの女、虚病の事/第六段、第五戦記、禿顱の巻、出獵して、虚病姫を奪ふ大敵に逢ふ事/第七段、第六戦記、チワシペツの巻、虎杖丸再び威霊を顯す事/第八段、第七戦記、メナシサムの巻、老婆に化けて變怪の憑依の眞似を演ずる事/第九段、第八戦記、アツ゚イサラの巻、虚病姫、英雄の危難を救ふ事など、 352ページ。 山田孝子、『アイヌの世界観 「ことば」から読む自然と宇宙』(講談社選書メチエ 24)、講談社、1994 アイヌの宇宙観;モシリ(世界)/アイヌ・モシリ(人間の世界)の誕生/カムイ・モシリ(神々の世界)/ポクナ・モシリ(下方の世界)/アイヌの他界観/相補二元的宇宙観// 霊魂とカムイ;霊魂の観念/カムイの概念/語彙構成からみる神性の認識/人間的なカムイ像/カムイとジェンダー/人間との関係// アイヌの植物命名法;植物名が語る認識のプロセス/基本名からみる命名のプロセス/対照名からみる命名のプロセス/類別的認識/植物観と神格化// 動物の分類と動物観;動物の個別名と包括名/個別化の原理/類別カテゴリーの外延/類別化の原理/動物分類と空間分類の連繋/動物のシンボリズムと神格化の基盤// 諸民族との比較;日本上代における世界観との比較/北方諸民族における世界観/アイヌの世界観// 世界観の探求-認識人類学的アプローチ;言語と文化/イーミックな観点とエスノ・サイエンス/「もの」の名称から認識の体系へ/象徴体系としての世界観/言語の象徴表現と世界観/認識人類学の意義など、 280ページ。 萩中美枝,、「神々のユーカラ」、『ユリイカ』、vol.17 no.1、1985.1、「特集 日本の神話」、pp.228-233 自然神のユーカラ;火の神/他の神々/神々の失敗//人文神のユーカラ;国造りの神/人間の始祖神など 荻原眞子、「神話的宇宙と英雄の世界 - アイヌ叙事詩についてユーラシアの叙事詩研究からの覚え書」、篠田知和基編、『天空の世界神話』、八坂書房、2009、pp.217-238 パレオアジア諸族の創世神話 - 可視的な世界/アイヌの神話世界 - 二つの位相/英雄叙事詩ユカラの世界 - 蘇る霊魂と勇者のシャマニックな特性など 同じ著者による→こちらも参照:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「i. アルタイ、テュルクなど」(『東北アジアの神話・伝説』、1995) 山崎幸治、「アイヌの霊魂観」、『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12、pp.124-135 霊魂の種類/カムイと霊魂/祈りに使われる祭具/アイヌの他界観/動物送り/器物送り/口承文芸「暇な小鍋」など 丸山隆司、「アイヌの神話世界」、斎藤英喜・武田比呂男・猪股ときわ編、『躍動する日本神話 神々の世界を拓く』(叢書・〈知の森 7〉)、森話社、2010、pp.238-239 後藤明、『天文の考古学 ものが語る歴史 35』、2017、pp.106-110、230-233 p.107 に図3-20 として、「アイヌの天空観」が掲載されています。末岡外美夫『アイヌの星(旭川叢書12巻)』(1979)からの転載とのこと(未見)。 |
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おまけ 日本をテーマにしたフィクションというのも数限りなくあることでしょう。 別のところで挙げた諸星大二郎の『暗黒神話』(→こちら:「仏教 Ⅱ」の頁の「iv. 弥勒、過去仏、多仏説など」)や『孔子暗黒伝』(→そちら:「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ」)も古代の日本に関わるものですし、 キリシタンにまつわる「生命の木」(→あちら:本頁上掲の「vi. キリシタン、蘭学・洋学とその周辺」)を含む『妖怪ハンター』シリーズにも日本をモティーフにしたものが多々あります(『妖怪ハンター』、地の巻・天の巻・水の巻、集英社文庫 も 9-5/6/7、集英社、2005、および『稗田のモノ語り 魔障ヶ岳』、KCDX2060、講談社、2005)。また 『徐福伝説』(ジャンプ スーパー・コミックス JSC 056、集英社、1979)表題作や、 『海神記』(上下巻)(SIGNAL 光文社コミック叢書)、光文社、2007 など、少なからぬ作品を見出すことができます。 諸星大二郎について→ここも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」 それ以外でとりあえず例によって手もとにあってぱっと思いついたものから; マルグリット・ユルスナール、多田智満子訳、『東方綺譚』、1984 から「源氏の君の最後の恋」 水樹和佳子、『イティハーサ』(全7巻)(ハヤカワ文庫 JA ミ 8-1~7)、早川書房、2000 →こちらにも挙げておきます:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」 山岸凉子、『 初出単行本は1999-2000。 なお山岸凉子には、『月読』(文春文庫ビジュアル版、文藝春秋、1996)所収の諸作品をはじめとして、日本神話に取材した作品も多くあります。 山岸凉子について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」 山岸凉子、『日出処の天子』(全11巻)(花とゆめCOMICS 231~241)、白泉社、1980~1984 佐藤史生、『鬼追うもの』(PFコミックス PFC-211)、小学館、1995 表題作およびその続篇「神遣い PART 1~3」からなります。 同じ著者による→こちらを参照:「インド」の頁の「おまけ」 岡野玲子、原作:夢枕獏、『陰陽師』(全13巻)(JETS COMICS)、白泉社、1999~2005 手持ちのものは第7巻(1998)だけスコラ発行となっています。初出の連載は1993~2005とのこと。 →こちらにも挙げておきます:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」 半村良、『産霊山秘録』(ハヤカワ文庫 JA 47)、早川書房、1975 原著は1973刊 半村良については→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxii. 個々の著述家など - 日本Ⅱ(20世紀後半等)」 荒俣宏、『帝都物語』(全12巻)(角川文庫 緑 690-1~11, 17)、角川書店、1987~1989 1~10巻の原著は1985~1987刊 同じ著者による→こちらも参照:「魔術、神秘学、隠秘学など」の頁の「通史など」 山田正紀、『顔のない神々』(上下巻)(角川文庫 緑 446-11/12)、角川書店、1987 原著は1985刊 山田正紀について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxii. 個々の著述家など - 日本Ⅱ(20世紀後半等)」 星野之宣、『ヤマタイカ』(全5巻)(潮ビジュアル文庫)、潮出版社、1997 原著は1987~1991刊 →こちらにも挙げておきます:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「xxiii. 日本の漫画、アニメーションその他」 藤崎慎吾、『ハイドゥナン』(上下巻)(ハヤカワSFコレクション Jシリーズ)、早川書房、2005 |
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ちなみに、音楽方面では、 Premiata Forneria Marconi, The World Became the World, 1974 (邦題;P.F.M.、『甦る世界』)(1) のA面1曲目、“The Mountain”(;「マウンテン」) が思いだされるというのは、ピート・シンフィールドがつけた歌詞に、 ‘ “O-Yam-Tsu-Mi”, I invoke your name’ とあったからです(本アルバムにはイタリア語版もありますが、そちらは未見)。歌詞カードでは“O-Yam-Tsu-Mi”に註が付され、‘Ancient Japanese God of Mountains’と記されています。つまり「大山津見/大山祇」のことなのでした。 とまれ、コロコロ曲相が変わる展開の典型例で、なおかつ輪郭がくっきりしているという曲です。 |
1. The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、p.165。。 『ユーロ・ロック・プレス』、vol.14、2002.8、p.88。 片山伸監修、『ユーロ・プログレッシヴ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #018』、シンコーミュージック、2004、p.10。 アウグスト・クローチェ、宮坂聖一訳、『イタリアン・プログ・ロック イタリアン・プログレッシヴ・ロック総合ガイド(1967年-1979年)』、マーキー・インコーポレイティド、2009、pp.412-414。 立川芳雄、『プログレッシヴ・ロックの名盤100』、リットーミュージック、2010、p.81。 岩本晃一郎監修、『イタリアン・プログレッシヴ・ロック(100 MASTERPIECE ALBUMS VOL.1)』、日興企画、2011、p.28。 『ストレンジ・デイズ』、no.143、20011.10、「PFM Discs」、p.25。 『ユーロ・ロック・プレス』、vol.51、2011.11、p.13。 →こちらも参照:「ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「おまけ」 |
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「エジプト」のページでふれたユートピアの「ヒロシマ」をはじめとして(→そちら:件の頁の「おまけ」)、他にもいろいろとあることでしょう。ディープ・パープルに「ウーマン・フロム・トーキョー」(1973)があり、また JAPAN なんていうバンドもありましたが(→あちらも参照:「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ」)、ここでは; | ||||||||||||||||||||||||||||||
Slapp Happy, Sort of, 1972(2) のB面ラスト“Heading for Kyoto” および Slapp Happy, Slapp Happy (Casablanca Moon), 1974(同上) 所収の“Haiku” |
2. The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、p.39。 『フールズ・メイト』、vlo.17、1981.74、p.92。 『フールズ・メイト』、no.25、1983.2、pp.50-53。 大鷹俊一監修、『ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・プログレッシヴ・ロック』、音楽之友社、1999、pp.104-105。 深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.145。 松井巧監修、『カンタベリー・ミュージック(Artists & Disc File Series Vol.5)』(ストレンジ・デイズ12月号増刊)、2004、p.164, pp.167-169, 172-176。 小柳カヲル、『クラウトロック大全』(ele-king books)、Pヴァイン、2014、p.63。 ベンジャミン・ピケット、須川宗純訳、『ヘンリー・カウ 世界とは問題である』、月曜社、2023、pp.210-211。 Cf., 『フールズ・メイト』、vol.22、July 1982、pp.57-59。 Slapp Happy (Casablanca Moon) は Acnalbasac Noom, 1973/1980 のリメイクに当たりますが、後者には“Haiku”は収録されていません。 →こちら(「エジプト」の頁の「おまけ」)やそちら(「アメリカ大陸など」の頁の「おまけ」)、またあちら(「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」)、ここ(「ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)」の頁の「おまけ」)も参照 |
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Ultravox, -ha! -ha! -ha!, 1977(邦題:ウルトラヴォックス、『HA! HA! HA!』)(3) のB面ラスト、“Hiroshima mon amour”(「ヒロシマ・モナ・ムール」)。 曲名はアラン・レネ監督、マルグリット・デュラス脚本の『二十四時間の情事』(1959)の原題に由来するのでしょう。ちなみに曲は別のものですが、 |
3. 阿木譲、『イコノスタシス』、impetus、1984、p.317。 Cf., サイモン・レイノルズ、野中モモ監修・訳、・新井崇嗣訳、『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2010、pp.211-212、p.222。 |
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Alcatrazz, Alcatrazz, 1983(邦題:アルカトラス、『アルカトラス』) の4曲目も同じタイトル“Hiroshima mon amour”(「ヒロシマ・モナムール」)です。 The Stranglers, Black and White, 1978 の White Side 3曲目、“Outside Tokyo” The Cure, The Head on the Door, 1985(ザ・キュアー、『ザ・ヘッド・オン・ザ・ドア』) 6枚目のA面2曲目、“Kyoto Song”、4分15秒。また11枚目 The Cure, Bloodflowers, 2000(ザ・キュアーー、『ブラッドフラワーズ』) の2曲目“Watching Me Fall”(「ウォッチング・ミー・フォール」、11分13秒)では、“And the neon bright Tokyo lights flicker through the crowd”とか“And in the blood red Tokyo bed I watch me coming round”とかと歌われています。 同じバンドの別の曲を→こちらで挙げました:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「おまけ」 |
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Skeleton Crew, The Country of Blinds, 1986(4) 所収の“The Birds of Japan” |
4. 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、マーキー・インコーポレイティド株式会社、2014、p.24。 | |||||||||||||||||||||||||||||
John Paul Jones, The Thunderthief, 2001(5) 所収の“Shibuya Bop” |
5. 『アーカイヴ・シリーズ Vol.7 レッド・ツェッペリン』、シンコーミュージック、2003、p.174。 『レッド・ツェッペリン』(Artists & Disc File Series, Vol.6)、ストレンジ・デイズ、2006、p.162。 『ザ・ジョンジー・ブック』、シンコーミュージック・エンターテイメント、2022、pp.108-110。 |
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などを挙げておくとして、忘れてならないのが、タイトルとジャケットだけかもしれませんが; Sparks, Kimono My House, 1974(6) |
6. 岩谷宏、「SPARKS 『キモノ・マイハウス』について」、『ロッキングオン』、no.14、1975.1、pp.28-29。 『マーキー別冊 ブリティッシュ・ロック集成』、マーキームーン社、1990、p.69。 『グラム・ロック黄金時代1971-77:フィーチャーリング・モダーン・ポップ』(CDジャーナル・ムック)、音楽出版社、2012、p.98, pp.116-117。 『グラム・ロック』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2014、p.99。 このアルバムから→こちらを参照:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「おまけ」 他のアルバム→そちら(「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」)や、あちらも参照:ボス《快楽の園》の頁の「おまけ」 |
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〈キモノ〉といえば Marillion, Misplaced Childhood, 1985 のA面1曲目が“Pseudo Silk Kimono”でした。 Mecano, Ya viene el sol, 1984 は80年代スペインのポップ・グループの3枚目ですが、その9曲目が“Japón”でした。4分6秒。 このアルバムには他に“Hawaii-Bombay”(4曲目、4分10秒)とか“Me Rio de Janeiro”(8曲目、4分2秒)なんて曲が入っており、メカーノには時々地名を組みこんだ曲がありました。ラスト・アルバムとなった Aidalai, 1991 (邦題:『アイダライ』)には“Dalai Lama”(「ダライ・ラマ」)なる曲が収められています。10曲目、5分32秒。 贋日本からどんどんはずれていきますが、余談ついでに、 Aidalai にはまた、フラメンコ調の“Una rosa es una rosa”(「ウナ・ローサ・エス・ウナ・ローサ」、7曲目、4分51秒)という曲があって、これはピカソやマティスなどのコレクターでもあったガートルード・スタインの有名な "A rose is a rose is a rose is a rose" という詩に想を得たものなのでしょう(スタインの詩はもともと、1913年の詩 "Sacred Emily" の一部で、1922年の著書『地理と戯曲 Geography and Plays 』に収められたそうです→英語版ウィキペディアの該当頁)。 このアルバムにはさらに、“Naturaleza muerta”(「ムエルタ」、5曲目、5分5秒)という曲があって、タイトルは仏語の nature morte と同じく静物(画)を意味します。 美術ついでとくれば1枚前の Descanso dominical, 1988(『スペインの玩具箱』)には、“'Eungenio' Salvador Dalí”(「サルバドール・ダリ」、9曲目、5分26秒)が入っていました。ダリのフルネームは Salvador Domènec Felip Jacint Dalí i Domènech で、" " 付きの "Eungenio"など見あたらず、「エウヘニオ Eugenio 」ならぬこうした名前があるのかどうかもわからないのですが、"E un genio"、英語にすれば "And a genius" をくっつけたものではないかと思われます。ともあれ歌詞の中にはカダケスだのガラといった名前も登場するのでした。 ちなみにダリといえば→こちらでも触れました(「オペラ座の裏から(仮)」の頁中) スペインといえば、元の勤め先で開かれた『ミケル・バルセロ展』の会場に、2017年にバルセロがパスカル・コムラードとサラマンカ大学で行なったパフォーマンスの映像が流されていました。(You Tube でも見ることができます→こちら;"Miquel Barceló. El arca de Noé / La imagen fantasma / Universidad de Salamanca / 2017")。図録(国立国際美術館、長崎県美術館、三重県立美術館、東京オペラシティ アートギャラリー/水声社、2021-22)の年譜によると、このパフォーマンスは2016年6月25日パリのピカソ美術館で初演され、2017年4月14日および16日には京都の二条城でも上演されたそうです(pp.207-208)。 バルセロについては昔→そちら(「植民地主義者の西方見聞録」の頁)で触れたことがあったりしましたが、それはさておき、ひょんなところでコムラードの名前に出くわしたのは、何かと感慨深いことでした。ちなみにコムラードは南仏モンペリエ生まれのフランス人ですが、仏語版ウィキペディアの該当頁(→あちら)によると、両親はカタルーニャ人で、本人も何年かバルセロナで暮らしたことがあると、カタルーニャなりスペインとの縁は深いようです。で、その、 |
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Pascal Comelade, Détail monochrome, 1984(7) 4枚目のB面7曲目が"Pluie japonaise"、3分47秒、器楽曲。タイトルは「日本の雨」という意味です。サティと関連づけられたり、トイ・ミュージックとかトイ・ポップとかに分類されることもあるようですが、右に挙げたように『フレンチ・ロック集成』にもちゃんと載っていたのが、「フレンチ・アヴァンギャルド・ミュージック」の章とはいえ、今にしてみれば少し意外だったりもします。ともあれ同書によると、Haïkus de pianos (1992)なんてアルバムも出しているとのことですが、未見。 |
7. 『フレンチ・ロック集成 ユーロ・ロック集成3』、マーキームーン社、1994、pp.144-145。 Cf., 『フールズメイト』、vol.17, 1981.7, p.93。 同、vol.26, 1983.4, p.86。 同、vol.28, 1983.7, p.83。 |
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ちなみにまた、美術ついでとくれば、84年アルバムのA面2曲目は"Park Güel"(グエル公園 - ガウディが設計したバルセロナの公園)、B面2曲目は"Boléro cubiste"(キュビスムのボレロ)、B面3曲目は"Nature morte aux maracas"(マラカスのある静物)、さらに、もう一枚手もとにあった5枚目の Bel canto (1986)のA面4曲目は"Petit ballet mécanique"(小バレエ・メカニック - 『バレエ・メカニック』はレジェによる1924年の映画)、同じくA面7曲目は"Peluquería futurista"(未来派の床屋)と、2枚だけでこれだけ出てくるのだから、他のアルバムにも何かとありそうです。 5枚目からは別の曲を→ここで挙げました:『赤い影』(1973)の頁の「おまけ」 |
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Don Caballero, Don Caballero 2, 1995(8) の2曲目が“please tokio, please THIS IS TOKIO”、11分18秒、器楽曲。タイトル中の “tokio” が東京のことなのか人名なのか、あるいは別の何かなのかは不明。 →こちらでも触れました(「近代など(20世紀~) Ⅱ」の頁の「おまけ」) |
8. 金子厚武監修、『ポストロック・ディスク・ガイド』、2015、p.86。 | |||||||||||||||||||||||||||||
Frank Zappa / The Mothers of Invention, Roxy & Elswhere, 1974(→そちらを参照:『ウルトラQ』第9話「クモ男爵」(1966)の頁の「おまけ」) のCDで7曲目、元のLPではC面2曲目"Cheepnis"の歌詞には、 "And the monster just ate Japan" なんて箇所もありました。 |
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2013/09/06 以後、随時修正・追補 |
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