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* このページに登場する諸文化の言語の日本語表記は、勉強不足のため残念ながらわかりません。
 例によって、多々誤りもあろうかと思いますが、ご寛恕ください。


 ここはまだまだ資料が集まっていないのですが、ともあれ、まずは;

阿部年晴、『アフリカの創世神話』(紀伊國屋新書 B-17)、紀伊國屋書店、1965
アフリカ素描//河と首長-ディンカ族;自然と生活/天地の分離に関する神話・神話と解釈/最初の首長の出現・神話と解釈//
混沌と秩序-ルグパラ族;自然と生活/天地の分離に関する神話、始祖に関する神話、神話の解釈//
人間の条件-ドゴン族;自然と生活/創世神話とその解釈//
アフリカの万神殿-フォン族;自然と生活/創世神話とその解釈//
草原のプロメテ-ロジ族;自然と生活/創世神話とその解釈//
神話と世界観;神と創造の観念/性と創造/知慧と生命力/先史/天地の分離/知られざる神/共同体の意義/双極論/混沌と秩序/祖人//
神話とは何か;神話の本質/情動と思惟/神話と体験/時間と永遠/混沌と生成/永劫回帰/生と演技/生のドラマと宇宙//
その他の種族の神話集成;アバルイアの創世神話/バツィツィの創世神話/バルバの創世神話/マンデの創世神話/メンデの神話/ヌゴンベの神話/ヌバの神話など、
218ページ。


「アフリカの神話・宗教」、『世界神話大事典』、2001、pp.23-106
アフリカ西部の神話・宗教;西アフリカ マンデ族の神話 研究対象としてのドゴン族(ジェルメーヌ・ディーテルラン)/西アフリカ トーテム崇拝 ドゴン族における「ビヌ」の制度(同)/西アフリカ ドゴン族の神話と実践 犠牲(同)/西アフリカ 神話と祭礼 胎盤の機能(同)/西アフリカ 割礼の神話(同)/西アフリカ 神話における双子のテーマ(同)/西アフリカ 鍛冶師の神話(同)/西アフリカ 書記記号と知識の種 266の基本記号(同)/西アフリカ 伝統的社会の仮面(同)/西アフリカ 天文学と暦(同)/ヨルバ族 神話と宗教 アフロ・アメリカ人へのその影響(ピエール・ヴェルジェ)//
バンツー語族の神話・宗教;バンツー語族 宗教と神話(ピエール・スミス)/バンツー語族 宇宙創成説(リュック・ド・ウーシュ)/バンツー語族 聖なる王権 ザイールと南アフリカの住民の場合(同)/バンツー語族 王権神授 大湖地域の住民の場合(ピエール・スミス)/バンツー語族 双子のテーマ(リュック・ド・ウーシュ)//
アフリカ北部の神話・宗教;マグレブ カビリアの神話(カミーユ・ラコスト=デュジャルダン)/ナイル系諸民族 ディンカ族、アヌアク族、シルック族 宇宙と社会の和合の神話(ゴドフリー・リーンハート)/サハラ砂漠南接部 芸術と神話 意味機能の諸形態(ジャン・ロード)//
マダガスカル島の神話・宗教;マダガスカル島高原地方の神話とアンドゥリアンバフアカ族の政治物語群(ポール・オティノ);アンドリアヌルと緑の女王たち/神々と人間たち/イブニア、人間たちと神々の間、アンドリアナたち/ラヌル、イマイツアナラ:マダガスカルのメリュジーヌ/アンドゥリアンバフアカたちの物語群の位置など

………………………

ジョン・S・ムビティ、大森元吉訳、『アフリカの宗教と哲学』(りぶらりあ叢書)、法政大学出版局、1970
原著は John S. Mbiti, African Religions & Philosophy, 1969
序章//
アフリカ宗教と哲学の研究;初期の研究方法と態度/現代の諸研究//
時間の観念;可能な時間と現実の時間/時間の算定と年代/過去、現在、未来/歴史と歴史以前/時間と人間生活/死と不死/空間と時間/未来の発見//
神の本性;神の無窮の本性/神の倫理的本性//
神の御業;創造/摂理と賜物/神と苦難/神の統治/神と人間の歴史//
神と自然;神の擬人化/動植物と神/自然現象と神//
神の礼拝;供犠と供物/祈禱、祈願、祝福、挨拶/信仰の表明/仲介者と専門家/礼拝の機会と場所//
霊的存在、祖霊、生ける死者;神霊と神の分身/霊/生ける死者//
人類創造と原初状態;人類創造と起源/人類始源の状態と神の恵み/神と人間の別離//
種族、親族、個人;種族、民族、アフリカ人/親族関係/家族、世帯、個人//
誕生と幼児期;妊娠/出産/命名と授乳//
割礼と成人式;カムバ族の割礼式/マサイ族の割礼式/ナンディ族の少女割礼式/ンデベレ族の成人式//
結婚と生殖;結婚と出産の準備/配偶者の選択/婚約と求婚/結婚式/「複婚」と妻または夫の相続/離婚と別離/結婚生活と性//
死と来世;ンデベレ族と死/アバルイア族と死/死の原因と意味/来世/魂の運命//
呪医、雨師、王、祭司;呪医/巫と占い師/降雨師/王、女王、統治者/祭司、予言者、教祖//
神秘な威力、マジック、ウィッチクラフト、ソーサリー//
悪、倫理、正義;悪の起源と本質/賠償と処罰/要約と結論//
アフリカ人の変化;急速な変化の原因/変化の性質/急速な変化の諸問題//
キリスト教、イスラム教、他宗教;アフリカのキリスト教/アフリカのイスラム教/その他の宗教//
新たな価値、特性、保障の追求;宗教上の要求/イデオロギーの主張/結論・アフリカのジレンマと宗教など、
372ページ。


 訳者による「解説」に記された疑問点にも留意のこと(pp.342-345)。

山口昌男、『アフリカの神話的世界』(岩波新書 774)、岩波書店、1971
いたずら者のメッセージ-概論的に-/天と地を繋ぐ者-伝播論的に-/神話の変身(メタモルフォーシス)-形態論的に-/野兎と王権の神話-構造論的に-/破壊と創造の神話論的根拠-象徴論的に-/反文化のミトロジー-始源論的に-/「第三世界」の神話-戦略論的に-など、
216ページ。


 同じ著者による→こちらを参照:「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「本・書物(天の書)」

ヤンハインツ・ヤーン、黄寅秀訳、『アフリカの魂を求めて』、せりか書房、1981
原著は Janheinz Jahn, Muntu: Umrisse der neoafrikanischen Kultur, 1958
邦訳は、独英を照合しつつ、英訳より。
スコキアン?-問題と方法;アフリカよ、何処へ行く?/伝統的と現代的と(歴史についてのヤスパースの理論)/「スコキアン」(文化の変遷についてのマリノウスキーの理論)/新アフリカ文化(その全歴史は、神話である)/「ムントゥ」(人間の問題)/「生粋の」アフリカ人/白い世界の黒人たち/各章の内容//
ヴゥドゥ教-神々の体現;ヴゥドゥ教崇拝についての往時の諸説/アラダの宗儀におけるヴゥドゥ儀礼/神々(ロアたち)/神々の体現/宗教と政治//
ルンバ-舞踏の意味;サンテリア/ニャニギスモ(秘密結社)/ルンバの起源/抒情詩におけるルンバのリズム//
ントゥ-アフリカの哲学;基本原理/四つの範疇/神/生と死/死と再生/宗教と倫理//
ノンモ-ことばの魔力;人間は「事物」の支配者である/アフリカの医術/ことばと悪魔祓い/ネグリチュードとシュールレアリスム/ネグリチュードと表現主義//
クントゥ-様式の不変性;像と形態/リズム/仮面/新しい芸術//
ハントゥ-文学の歴史;文字/時間と空間の文化/残存的アフリカ文学/新アフリカ文学/アフリカの現代文学//
ブルース-諸文化の葛藤;北アメリカにおける残存アフリカ的要素/葛藤の諸状態/パートナーとしてのヨーロッパ/結語など、
310ページ。


マルセル・グリオール、坂井信三・竹沢尚一郞訳、『水の神 ドゴン族の神話的世界』、せりか書房、1981
原著は Marcel Griaule, Dieu d'eau : Entretiens avec Ogotemmêli, 1948
序文/オゴル/一日目 オゴテメリ/二日目 第一のことばと腰蓑/三日目 第二のことばとはた織り/四日目 第三のことばと清浄な土でできた穀倉/五日目 第三のことばと事物の分類/六日目 第三のことばと清浄な土でできた穀倉の降下、そして死/七日目 第三のことばと吐き出された世界のシステム/八日目 第三のことばと贖いの業/九日目 第三のことばと太鼓/十日目 ことばと織機/十一日目 ことばと畑仕事/十二日目 ことばと飾りと愛/十三日目 鍛冶仕事、土器/十四日目 家族の大きな家/十五日目 神殿/十六日目 神殿の正面壁の絵/十七日目 神殿の正面壁の絵(つづき)/十八日目 レベの祭祀/十九日目 ビヌの祭祀/二十日目 供儀/二十一日目 孕ませることば/二十二日目 女の血/二十三日目 女の血とディジタリアの打穀/二十四日目 二重の魂と割礼/二十五日目 個人の祭壇/二十六日目 死の出現/二十七日目 死者の祭祀・発酵させた飲物/二十八日目 踊り/二十九日目 火の祭祀/三十日目 双子と取引き/三十一日目 双子と取引き(つづき)/三十二日目 黄道十二宮/三十三日目 さらばオゴテメリ/一九四七年九月//ドゴン社会への手引きなど、
336ページ。


マルセル・グリオール、ジェルメーヌ・ディテルラン、坂井信三訳、『青い狐 ドゴンの宇宙哲学』、せりか書房、1986
原著は Marcel Griaule et Germaine Dieterlen, Le renard pâle, (Travaux et mémoires de l'Institut d7Ethnologie LXXII, 1965
はじめに//序論;歴史/言語/衣食住/社会/人格の概念/ドゴン族の思惟/付記/音声表記について/地図・図・写真について//
アンマ アンマ;記号の創造と形態論/記号の分類と増加/記号から絵へ/諸表象/記号の役割//
  一回目の創造;アカシアの創造/〈最初の世界〉の創造/〈最初の世界〉の崩壊//
  アンマの卵;二回目の創造/〈アンマの卵〉の最初のヤラ/〈アンマの目〉が開く、〈アンマの卵〉の第二のヤラ/諸表象//
  ファニオの創造;ファニオの創造/八種の種子の創造/ひょうたんとオクラ/発酵//
  ノンモ・アナゴンノの創造;アンマの二重の胎盤/ノンモ・アナゴンノの卵/ノンモ・アナゴンノの形成/魚の増加//
  アンマの業;アンマの業/〈第二の世界〉の仕上げ//
オゴ;オゴの反抗/オゴの一回目の降下/大地の形成/オゴの最初の箱舟の表象/異伝/オゴが再び天に昇る/異伝/太陽と亀の創造/オゴがアンマの種子を盗む/異伝/創造の諸要素が白いファニオの中に戻される/オゴが再び降下する/オゴの第二の箱舟/オゴの種子播き/ノンモ・ティティヤイネが胎盤を踏みつぶす/アカシアとくもの働き//
ノンモの供儀と再生 ノンモの去勢;アンマによる供儀執行者と犠牲者の選定/犠牲者の魂の分割/ノンモの去勢//
  オゴの割礼;オゴが再び天に昇る/オゴの割礼/最後の三度目のオゴの降下/オゴが青い狐に変えられる/狐の占いの図表//
  ノンモの供儀;犠牲者の喉を切る/犠牲者の体の分割/体の諸部分を空間に投げる//
  ノンモの再生;ノンモの再生/供儀と再生の図-レベ・ダラの祭壇と血の線の祭壇/諸表象/ノンモの供儀と再生の価値と機能//
  人間の創造;鎖骨/アナゴンノ・ビレとアナゴンノ・サラ/霊的原理/鍛冶師、語り部、ヤシギ/死-アナゴンノ・アラガラ/再生したノンモの胎盤と亀//
白いファニオの仕事;創造の諸要素と女性の白いファニオ/ノンモが男性の白いファニオを吞みこむ/女性に白いファニオの中にあった諸要素の分類/諸表象//
ノンモの箱舟;箱舟に積まれていたもの/箱舟の降下/大地に降りた箱舟/ノンモの箱舟の諸表象/水の中に入った再生したノンモ/天体と暦//
アンマの鎖骨の閉鎖;ひょうたんとオクラの降下/アンマの鎖骨の中の記号/アンマは閉じる//
付録/神話の概要など、
632ページ。


エヴァンズ=プリチャード、向井元子訳、『ヌアー族の宗教』、岩波書店、1982
原著は E.E. Evans-Prichard, Nuer Religion, 1956
序/神/上界の精霊/下界の精霊/「霊」と社会秩序/シンボルの問題/魂と死霊/罪/供儀/槍のシンボリズム/供儀における牛の役割/供儀の意味/祭司と予言者/ヌアーの宗教についての考察//解説(長島信弘)など、
580ページ。

 『ヌアー族』(1940)、『ヌアー族の親族と婚姻』(1951)に続く、スーダン南部のナイル川周辺に住む牧畜民ヌアー族に関する三部作の完結篇。


ジェフリー・パリンダー、松田幸雄訳、『アフリカ神話』、青土社、1991
原著は Geoffrey Parrinder, African Mythology, 1967/1982
はじめに;新しいアフリカと古いアフリカ/アフリカの人種/神話と文献/芸術による言葉/芸術の形式/宗教と哲学/神話//
造物主;大地の創造/天国の双子/宇宙であるカラバッシュ/永遠の蛇/神と大地と精霊/神の贈り物の食物/神と火/闇の到来/神聖な家族/災厄と絶対神/神のごとき王なし//
神、この世を去る//始祖たち//生誕の神秘//
死の起源;使い/死の巨人/ジャッカルと蛇と面/“死”との戦い//
あの世//神と精霊;太陽と月/嵐の精霊/レインメーカー(雨を降らす呪術師)と虹/大地の精霊/水の精霊//
神託と占い//魔女と怪物//秘密結社と祖先たち//
古代アフリカの伝説;黄金の腰掛け/イフェの芸術/ペニンの青銅品/槍の使い手たち/マウント・ケニヤ/発明家の王/キンツと彼の後継者/ジンバブエの神秘/雨の女王/スワジの王たち/アフリカ人の目から見たヨーロッパ人//
動物の寓話;ヒョウの斑点の由来/ヤギが家畜になった由来/カメがタブーになった理由/クモと野ウサギの物語/ゴムの娘/綱引き/力と知恵/百獣の王/野ウサギとカメ/アナンシとトウモロコシの穂/神をだましたアナンシ/アナンシとカメレオン/アナンシがクモになった由来/アフリカの説話など、
330ページ。


マジシ・クネーネ、竹内泰宏・くぼた のぞみ訳、『アフリカ創世の神話 女性に捧げるズールーの讃歌』、人文書院、1992
原著は Mazisi Kunene, Anthem of the Decades, 1981
まえがき/序論/ノート//
神々の時代;われわれの周期の誕生/議論と創造の周期/再統合と聖なる不信の周期/和解と約束の周期/右手の周期-カメレオン//
幻想の時代;左手の周期-サラマンダー/真実と幻滅の周期/ふたつの世界の周期/暴力と逃亡の周期/再生と秩序の周期//
祖先の時代;新しい世界と挑戦の周期/知識と経験の周期/大いなる争いと分裂の周期/起源と新たな創造の周期/永久運動の周期//
解説(竹内泰宏)/あとがき(くぼたのぞみ)など、
350ページ。

 なぜか手もとにある切り抜き;

マジシ・クネーネ、竹内泰宏訳、「アフリカ的思想体系の背景」、『朝日新聞』、1983.10.17(夕)


リュック・ド・ウーシュ、浜本満・浜本まり子訳、『アフリカの供犠』、みすず書房、1998
原著は Luc de Heusch, Sacrifice in Africa : A Structural Approach, 1985 / Le sacrifice dans le erligions africaines, 1986
序文/予備的考察 - ユベールとモースからエヴァンス=プリチャードまで/各人相応に/虹にはサイチョウを、ニシキヘビには黒ヒツジを、祖先にはウシを(ズル)/トンガのヤギ/供犠の舞台における王(スワジおよびルワンダ)/神話の中核としての供犠/ドゴンの近隣諸社会/供犠の負債など、
350ページ。


A.M.ルギラ、嶋田義仁訳、『アフリカの宗教』(シリーズ世界の宗教)、青土社、2004
原著は Aloysius M. Lugira, African Religion, 1999
アフリカとその人々/時のはじまり:口頭伝承/至高存在/精霊の世界/アフリカの宗教における儀式と儀礼/聖なる空間と場/神秘力/現代世界とアフリカ宗教など、
184ページ。

 本書の議論の枠組みに対する疑問について「訳者あとがき」も参照のこと。


阿久津昌三、『アフリカの王権と祭祀 統治と権力の民族学』、世界思想社、2007
はじめに//序章//
王権の基礎構造;アフリカの都市/王都の構造/王都の機能/アフリカの都市と国家/アサンテ王国の成立と展開//
王位継承の方式;王の中心性 - 聖性と呪力/王位継承の系譜/王母の地位/血の匂いが好きな女神/王母の法廷//
王権の儀礼;時と暦/王権と暦/葬儀と即位式/葬儀の政治学/儀礼的殺害の論理//
王権の標章;文化領域と物質文化/境界を侵犯する動物/祝祭と王権/王権の象徴性など、
452ページ。

………………………

富川盛道、「サバンナの木-アフリカのある牧畜部族における生と死」、大林太良編、『神話・社会・世界観』、角川書店、1972、pp.63-85
初出は1971
サバンナの世界/葬送の論理-ブゲーダ-/生の象徴-サボチカ-/死の象徴-一本の木-/サバンナの境界など


ドミニク・ザーアン、阿部年晴訳、「モシ族の世界像と土地の主」、同上、pp.291-327
原著は Dominique Zahan, “Pour une histoire des Mossi du Yatenga”, 1961

ケニス・ブレッヒャー、「シリウスの謎」、ブレッヒャー、ファイタグ編、花野秀男訳、『古代人の宇宙 考古天文学への招待』、白揚社、1984、pp.143-180

渡辺公三、「穴と蟻塚 アフリカにおける大地=子宮のイメージ」、『ドルメン』、再刊1号、1989.10、「特集 大地と子宮のアーケオロジィ」、pp.141-194
蟻塚と大地=子宮の創造/大地=子宮のトポグラフィーとトポロジー/蟻塚の変容・文化の生成/中央アフリカへ/大地と白蟻塚の神話学/子宮の陰画すなわち死の器としての白蟻塚/ンカーンの穴/穴と秘密/通底する墓と子宮/穴の位相など

ロレンス・ヴァン・デル・ポスト、由良君美訳、「原始アフリカにおける創造的パターン」、『エラノス叢書 10 創造の形態学 Ⅰ』、平凡社、1990.12、pp.99-165+pp.297-307:解題Ⅱ(由良君美)
原著は
Laurens Van Der Post, “The Creative Pattern in Primitive Africa”, Eranos Jahrbuch 25-1956

ドミニク・ザーアン、嶋田義仁訳、「白・赤・黒-黒人アフリカにおける色のシンボリズム」、『エラノス叢書 5 光・形態・色彩』、平凡社、1991.2、pp.239-284+pp.304-313:解題Ⅳ(嶋田義仁)
原著は
Dominique Zahan, “White, Red and Black : Color Symbolism in Black Africa”, Eranos Jahrbuch 41-1972
色彩の指示/染色の歴史と技術/色と布/色のシンボリズム/色と四大元素/色と人の肌の色など

 →こちらにも挙げておきます:「図像、図形、色彩、音楽、建築など」の頁の「iii. 色彩など

中林伸浩、「アフリカの宗教とキリスト教」、『アフリカ研究』、no.38、1991.3、pp.115-39 [ < J-STAGE

竹沢尚一郎、「熱帯アフリカの太陽信仰」、松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢7』(上巻)、リトン、2002、pp.289-306
ドゴン社会の神話と儀礼;太陽と大地、人間と文化の起源/鍛冶師の起源//
アボメイ(ダホメイ)の王と宗教;世界の起源と神々への世界の分割/大地の形成//
ムンダンの神聖王権と太陽;王権の始まりなど


坂井信三、「アフリカの霊魂観」、『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12、pp.115-123
ドゴン族;バンジャガラ断崖/性と魂-『水の神』の語り/複雑化する人格の構成要素-『青い狐』の記述/生命力の観念/子どもの懐妊/死者の霊の要求//
歴史の中のコスモロジーなど


Ugo Bianchi, "Pour l'histoire du dualisme : un Coyote africain, le Renard Pâle", Selected Essays on Gnosticism, Dualism and Mysteriosophy, 1978, pp.86-102

 なお、エジプトのページで挙げた(→このあたり

Mubabinge Bilolo, Les cosmo-théologies philosophiques d'Heliopolis et d'Hermopolis. Essai de thématisation et de systématisation, 1986

 および

Mubabinge Bilolo, Méta-Ontologie Éggyptienne du -IIIe millénaire,. Madu a Meta-Utun : Tum-Nunu ou Sha-Ntu, , 2008

 は、そこでも記したように、古代エジプトとバントゥー語族のルバ族それぞれの神学を連絡させようという動機に発した著述です。

おまけ

鈴木英明、「驚異としてのアフリカ大陸-中世アラビア語地理文献に見えるザンジュ地方」、山中由里子編、『〈驚異〉の文化史 中東とヨーロッパを中心に』、2015、pp.290-305
行政官たちの地理書・バルヒー学派/渡航者たちによる著作/島嶼部の登場と混同/陸と海との傾向の分化、驚異の行方

 フィクションの領域では、ヘンリー・ライダー・ハガードの『ソロモン王の洞窟』や『洞窟の女王』、エドガー・ライス・バローズに始まる〈ターザン〉、手塚治虫の『ジャングル大帝』、ハワード・ホークスが監督した『ハタリ!』(1962)などがすぐに思い浮かびますが、いずれも手もとにないので、

諸星大二郎、「砂の巨人」、『巨人譚』(光文社コミック叢書 SIGNAL)、光文社、2008、pp.201-264

 を挙げておきましょう。
 同書中、「砂の巨人」の前に置かれた「ロトパゴイの難船」(pp.159-200)は『オデュッセイア』に取材したものですが、リビアの砂漠を舞台としています。
 諸星大二郎について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「諸星大二郎」の項

 また;


筒井康隆、『アフリカの爆弾』(角川文庫 緑 305-2)、角川書店、1971(原著は1968刊)所収の表題作

 筒井康隆については→こちらを参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「筒井康隆」の項

 漫画化したものが;


山上たつひこ、『アフリカの爆弾』(ペップコミック文庫 6)、ペップ出版、1976(原著は1975刊)所収の表題作

石ノ森章太郎、「水霊(デイイデ)の泉編」、『サイボーグ009 20 未来都市(コンピュートピア)編』(秋田文庫 5-20)、秋田書店、1996
 初出は1979

 石ノ森章太郎について→こちらも参照:「近代など(20世紀~) Ⅵ」の頁の「石ノ森章太郎」の項


『少年ケニヤ』(1984、監督:大林宣彦)
 原作は山川惣治、初出は1951~1955(未見)

 やはり挙げておきましょう;

ルーセル、岡谷公二訳、『アフリカの印象』(小説のシュルレアリスム)、白水社、1980
原著は Raymond Roussel, Impression d'Afrique, 1910
 音楽の方では;

Brian Eno & David Byrne, My Life in the Bush of Ghosts, 1981(1) 

 この作品を触発したのが;

エイモス・チュッツオーラ、橋本福夫訳、『ブッシュ・オブ・ゴースツ』(ちくま文庫 ち 4-1)、筑摩書房、1990
原著は
Amos Tutuola, My Life in the Bush of Ghosts, 1954
 『ジャングル放浪記』(1962)の文庫化
1. エリック・タム、小山景子訳、『ブライアン・イーノ』、水声社、1994、pp.257-260、p.347。
 「ブライアン・イーノを紐解く七つのキーワード」、『ストレンジ・デイズ』、no.72、2005.9、p.43。
 →こちらも参照:「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ
 また、

Miles Davis, Pangaea, 1975(邦題;マイルス・デイビス、『パンゲア』)(2)

 2枚組の1枚目全部を占める
“Zimbabwe”も挙げておきましょう。
2. 後藤雅洋、『一生モノのジャズ名盤500』(小学館新書 101)、小学館、2010、p.200。
 中山康樹、『マイルスを聴け! Version 8』、双葉社、2008、pp.550-553。
 ここでは曲数・曲名が違っていて、“Zimbabwe”は挙がっていません。続く p.554 の
Prelude in Tokyo (1975)の4曲目として登場。

鈴木さえ子、『毎日がクリスマスだったら… I wish it could be Christmas everyday 』、1983

 ソロ1枚目のB面1曲目が「バオバブ人」、3分24秒、器楽曲。なおバオバブの木はアフリカ大陸やマダガスカルだけでなく、オーストラリアにも生えているそうです。
 同じアルバムから→こちら(「朝のマリンバ」/「怪奇城の高い所(後篇) - 塔など」の頁の「v. 鐘塔など」)
 他のアルバムから→そちらを参照:『妖婆死棺の呪い』(1967)の頁の「おまけ


美狂乱、『五蘊』、1995

 同、 『ディープ・ライヴ!』、1995

 にはともに「21世紀のAFRICA」が収められていました
 (→こちらも参照:「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁の「おまけ」)。
俺はこんなもんじゃない、『2』、2007(3)

 3曲目が「アフリカ」
 ちなみに4曲目は「ブラジルの思い出」、8曲目は「獄門島」。いずれも器楽曲です。
3. 『ユーロロックプレス』、vol.32、2007.2、p.49

Amon Düül Ⅱ, Vive la trance, 1973 (4)

 Ⅱになってから6枚目。3分台の曲4曲に続くA面ラストが
"Mozambique"、7分40秒。B面は1曲目の"Apocalyptic Bore"のみ6分38秒で、その後3分台2曲、2分台1曲、3分台2曲と続く。件の曲に戻れば、冒頭が擬似アフリカン・ポップ風、しかし本体部分は以前の作風に通じるものがあり、ひゅるるるる~と電子音だかヴァイオリンだかも鳴っています。
4. 『ジャーマン・ロック集成 ユーロ・ロック集成2』、マーキームーン社、1994、p.45。
 小柳カヲル、『クラウトロック大全』(ele-king books)、Pヴァイン、2014、p.148。
 →そちらも参照:「メソポタミア」の頁の「おまけ

 やはりドイツのサイケデリック/プログレ寄りのバンドから;

Grobschnitt, Ballermann, 1974(グロープシュニット、『暗躍するグロープシュニット』)(→こちらも参照:「通史、事典など」の頁の「おまけ」)

 A面1曲目が
"Sahara"(「サハラ」)、5分33秒。

Bruford, One of a Kind, 1979(5)

 の締め、9曲目と10曲目が"The Sahara of Snow - Part One" + "The Sahara of Snow - Part Two"、5分18秒+3分23秒、器楽曲。
5. 『イエス ストレンジ・デイズ11月号増刊 Artists & Disc File Series vol.1』、ストレンジ・デイズ、2003、p.136。
 松井巧監修、『ジャズ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #035』、シンコーミュージック、2008、p.49。
 ビル・ブルーフォード、池田聡子監修・訳、『ビル・ブルーフォード自伝 イエスとキング・クリムゾンを叩いた男』、日興企画、2012、pp.127-133、p.428。
 ストレンジ・デイズ編集、『キング・クリムゾン リトル・ディスコグラフィー・シリーズ①』、ストレンジ・デイズ、2013、p.137。
 →あちらも参照:「中央アジア、東アジア、東南アジア、オセアニアなど」の頁の「おまけ」、また→あちらの2(「言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など」の頁の「おまけ」/モーゲンスターン『地下図書館の海』のところ)でも触れています
 パタ・ネグラなどとともにスペインの〈ヌエボ・フラメンコ〉と呼ばれるらしきグループの一つ

Ketama, Canciones hondas, 1992

 それまでのアルバムから選曲した再編集版のようですが、4曲目が“Africa”。ちなみにその前には“Domo arigato”なんて曲が収められていました。

TOTO にも“Africa”(「アフリカ」)という曲がありますが、ミュージック・ヴィデオやライヴの映像でしか見たことがない。TOTO IV (1982、『TOTO IV〜聖なる剣』)に収められているとのことです。

Japan, Gentlemen Take Polaroids, 1980(JAPAN、『孤独な影』)

 のB面ラスト、4曲目が
“Taking Islands in Africa”(「アイランズ・イン・アフリカ」)。アルバム中この曲のみ作曲は坂本龍一、作詞デヴィッド・シルヴィアンとのことです。
 上のアルバムは4枚目ですが、翻ってレゲエ色の濃い2枚目、


Japan, Obscure Alternatives, 1978(邦題:JAPAN、『苦悩の旋律』)

 のA面2曲目は
“....Rhodesia”(邦題:「熱きローデシア」)でした(→こちらも参照:「中国 Ⅱ」の頁の「おまけ」)。

Ian Anderson, Divinities. Twelve Dances with God, 1994(邦題;イアン・アンダーソン、『ディヴィニティーズ:神との12のダンス(舞曲)』)

 その9曲目が、“En Afrique”(邦題;「アフリーク」)、2分54秒、器楽曲。
 このアルバムからは→あちらを参照(「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」)

 
2013/09/21 以後、随時修正・追補 
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