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通史、事典など
まずはカヴァーする範囲の広い通史として;

荒川紘、『東と西の宇宙観 東洋篇』、紀伊國屋書店、2005
  同、 『東と西の宇宙観 西洋篇』、紀伊國屋書店、2005
前者はインド(ヴェーダ、ウパニシャッド、ヒンドゥー教、ジャイナ教)仏教(上座部仏教、大乗仏教)儒教/道家と道教/宋学/ヨーロッパの宇宙論との出会いなど、302パージ、
後者はメソポタミアユダヤギリシャ/ヘレニズムとローマキリスト教スコラ哲学近代科学/現代など、328ページ。

著者にはまた、
 同、 『古代日本人の宇宙観』、海鳴社、1981
 同、 『日本人の宇宙観 飛鳥から現代まで』、紀伊國屋書店、2001
があります。
これらは日本のページでふれるとして、さらに、
 同、 『龍の起源』、紀伊國屋書店、1996
の第5章は「龍と宇宙論」(pp.213-261)をテーマとしています。

内容の濃いアンソロジーとして;

C.ブラッカー・M.ローウェ編、矢島祐利・矢島文夫訳、『古代の宇宙論』、海鳴社、1976
原著は
Carmen Blacker and Michael Loewe ed., Ancient Cosmologies, 1975
古代エジプトシュメールとバビロニアユダヤ中国初期インドイスラムスカンジナヴィアギリシャヨーロッパへの遺産など、280ページ。
こちらや、あちらでも少し触れています

岩田慶治・杉浦康平編、『アジアの宇宙観』、講談社、1989
アジア人の宇宙観;ヒンドゥー教バリ・ヒンドゥー教ジャイナ教タイ仏教と『三界経』須弥山世界と蓮華蔵世界ブータン中国修験道//
儀礼と瞑想のなかの須弥山;古代インドタイ王朝の儀式/タイ・上座部仏教真言密教//
宇宙構造を支えるもの;亀蛇と宇宙構造//
日本人と須弥山;日本において須弥山説はいかに消滅したか//
用語集など、440ページ

本書編集のきっかけとなった『アジアの宇宙観』展(ラフォーレ美術館、京都新聞社ホール、1982.11-'83.1)の図録等、および杉浦康平については→図像のページを参照
岩田慶治については→こちらも参照


i. 天文学史的なもの 
ii. 占星術の歴史など 
iii. 地学・地誌・地図など 
iv. 神話・神話学など 
v. テーマ別のもの諸々
光について星、月、太陽など天空について木、花など夢などその他 
 vi. 四大その他 
 vii. 時間と空間など 
 viii. 自然哲学系など 
 ix.. 他界観・来世観など 
 x.. 事典類など 
おまけ 

i. 天文学史的なもの

天文学史的・科学史的な視点の比重が大きなものとしては:


S.A.アーレニウス、寺田寅彦訳、『史的に見たる科学的宇宙観の変遷』(岩波文庫)、岩波書店、1944
が名のみしばしば見かけつつも本自体は未見だったのですが、
S.A.アーレニウス、寺田寅彦訳、『宇宙の始まり 史的に見たる科学的宇宙観の変遷』、第三書館、1992
として復刊されました(312ページ)。
訳者付記(pp.299-300)にも記されているように、原著は以前にも
一戸直藏訳、『宇宙開闢論史』
として邦訳されており、その時点では「久しく絶版」とのことでした。ともあれ手もとには改題された
ドクトル・アレニウス、一戸直藏訳、『宇宙創成史』、大鐙閣、1921
があり、最初に見ることができたのはこちらです(374ページ)。
原著は
Svante August Arrhenius, Der Vorstellung vom Welttgebäude im Wandel der Zeiten, 1907初版、1910改訂版で、
寺田訳から目次を拾えば;
宇宙の生成に関する自然民の伝説/古代文化的国民の宇宙創造に関する諸伝説/最も美しきまた最も深き考察より成れる天地創造の諸伝説/最古の天文観測/ギリシャの哲学者と中世におけるその後継者/新時代の曙光、生物を宿す世界の多様性/ニュートンからラプラスまで、太陽系の力学とその創造に関する学説/天文学におけるその後の重要なる諸発見、恒星の世界宇宙開闢説におけるエネルギー概念の導入/開闢論における無限の概念など。

アインシュタイン以前ということになるのでしょうが、とまれ、神話的宇宙論はリグ・ヴェーダや『カレワラ』からギリシャ、ヨーロッパ中世、近世、デカルト、スウェデンボルクなども説きおよんでいます。
なお一戸訳版には附録として、『老子道徳経』第25章の一節および『列子』からの抜粋(ともに漢文、附録 pp.1-2)/志筑忠雄「混沌分判圖説」全文(同 pp.3-8)/松本重彦「日本の天地開闢説」(同 pp.9-18)/同「支那の天地開闢説」(同 pp.19-24)が付されています。


他に、ヨーロッパでの展開が主役となり、またプラスにであれマイナスにであれ、進歩史観的なニュアンスを帯びがちなのですが、扱う範囲や重点の置き方はそれぞれに(「近代など(20世紀~)」のページの「Ⅰ 相対性理論以降の物理学的宇宙論など」に挙げたものも、しばしば枕として歴史的記述を含んでいる場合があります);

J.シャロン、中山茂訳、『宇宙論の歩み』(世界大学選書)、平凡社、1971
原著は Jean Charon, La conception de l'univers depuis 25 siècles, 1970
第1部「合理的宇宙論」としてピタゴラスからアリスタルコスまで/プトレマイオスからトマス・アクィナスまで/コペルニクス/ケプラー/ガリレオ/デカルト/ニュートン//
第2部は「相対論的宇宙論」など。

訳者によると、「デカルトとアインシュタインを結びつけ、カルテジアン的見かたの復権をはかっている」(pp.227-228)とのこと。234ページ。


中山茂、『宇宙の果てに何があるか』(ゴマセレクト)、ごま書房、1980
人間の中にあった宇宙/人間の心を支配していた宇宙/科学がつくった宇宙/人間を捨てた宇宙、など。246ページ。

テーマ別の構成で;
中山茂、『天の科学史』(講談社学術文庫 2077)、講談社、2011
原著は1984刊
星座/占星術/暦/時/宇宙論の歴史/天体力学/望遠鏡/天体物理学など、270ページ。

こちらで少し触れています
同じ著者による→こちらも参照


日下実男、『宇宙観史 人類と宇宙の5000年』(東海科学選書)、東海大学出版会、1980
古代の宇宙観/球殻的宇宙観の崩壊/近代的宇宙観の確立/星の進化論への道筋/銀河系宇宙の発見/新しい惑星観の発展/膨張する宇宙観など、196ページ。

橋本敬造・市川米太・宮下三郎、『自然観の変遷-宇宙・物質・生命-』、学術図書出版社、1982
宇宙観の変遷(橋本敬造);古代人の宇宙/天文学の数学化/神学者と神秘論者の世界/力学的世界像の成立/太陽系を超えて/相対論的自然観/進化する星と宇宙//
物質観の変遷(市川米太);古代の物質観/錬金術/新時代の物質観/近代化学の確立/原子物理学/原子の構造と量子論//
生命観の変遷(宮下三郎);初期の生命観/人体の力学(16世紀)/顕微鏡と博物学(17・18世紀)/生物学の成立(19世紀)/進化思想と遺伝/生命の単純な諸形式/生体の制御と機能(20世紀)/生命の起源など、200ページ。


宇宙観篇の著者による→こちらも参照

O.ノイゲバウアー、矢野道雄・斎藤潔訳、『古代人の精密科学』(科学史選書)、恒星社厚生閣、1984
原著は O.Neugebauer, The Exact Sciences in Antiquity, 1951/1957
日本語版への序/第1版の序から/第2版への序//
序文/数/バビロニアの数学/資料:その解読と評価/エジプトの数学と天文学バビロニアの天文学ヘレニズム科学の起源と伝播//
付章;プトレマイオスの体系/ギリシア数学について
//
訳者解説-あとがきにかえて(矢野道雄)など、268ページ。


ブレッヒャー、ファイタグ編、花野秀男訳、『古代人の宇宙 考古天文学への招待』、白揚社、1984
原著は K.Brecher and M.Feirtag ed., Astronomy of the Ancients, 1979
メディシン・ホイールと平原インディアンの天文学/南西部インディアンの絵文字と線刻文字/最初の科学的な機器/新旧両世界の肉眼による天文学シリウスストーンヘンジ/ペルセウス座/アトランティスなど、300ページ。


E.ローゼン、L.モッツ、菊池潤・杉山聖一郎訳、『宇宙論全史』([叢書]ヒストリー・オヴ・アイディアズ 6)、平凡社、1987
原著は Edward Rosen, ‘Cosmology from Antiquity to 1850’/ Lloyd Motz, ‘Cosmology since 1850’, 1968 / 1973
「宇宙論-古代から1850年まで」/「宇宙論-1850年以降」の二部構成、226ページ。

ティモシー・フェリス、野本陽代訳、『銀河の時代 宇宙論博物誌』、上下巻、工作舎、1992
原著は Timothy Ferris, Coming of Age in the Milky Way, 1988
上巻 宇宙;天のドーム/天井を上げる(そして下げる)/地球の発見/太陽の崇拝者/後退する世界/ニュートンによる展開/太陽に垂直な線/深宇宙/島宇宙/アインシュタインの空/宇宙の膨張など、336ページ。
下巻 時間;石の教え/地球の年齢/原子と星の進化//
    創造;量子とその不満/完成の噂/歴史的視点/宇宙の起源/精神と物質/なくならない謎など、360ページ。


丹羽敏雄、『沈黙のコスモロジー』、遊星社、1994
古代の空間・宇宙観/近世の空間・宇宙観/現代の空間・宇宙観へ、など。208ページ。

「あとがき」によると「本書はいわゆる科学史の本ではありません。むしろ科学『詩』とでもいったほうがいいでしょう」(p.202)とのこと。


チン・ズアン・トゥアン、南條郁子訳、佐藤勝彦監修、『宇宙の起源』(知の再発見双書 49)、創元社、1995
原著は Trinn Xuan Thuan, Le destin de l'Univers. Le big bang, et après, 1992
日本語版監修者序文(佐藤勝彦)//
移り変わる宇宙観/銀河の発見/ビッグバンの宇宙/星の物語/生命の惑星//
資料編-宇宙の謎に挑む-;宇宙は不条理か?/物理学の大きな謎/ETへの手紙/現代宇宙論の最前線と今後(佐藤勝彦)など、194ページ。


山本義隆、『磁力と重力の発見』全3巻、みすず書房、2003
1 古代・中世;磁気学の始まり-古代ギリシャ/ヘレニズムの時代/ローマ帝国の時代/中世キリスト教世界/中世社会の転換と磁石の指向性の発見/トマス・アクィナスの磁石理解/ロジャ・ベーコンと磁力の伝播/ペトロス・ペレグリヌスと『磁気書簡』など、334ページ。
2 ルネサンス;ニコラウス・クザーヌスと磁力の量化/古代の発見と前期ルネサンスの魔術/大航海時代と偏角の発見/ロバート・ノーマンと『新しい引力』/鉱業の発展と磁力の特異性/パラケルススと磁気治療/後期ルネサンスの魔術思想とその変貌/デッラ・ポルタの磁力研究など、326ページ。
3 近代の始まり;ウィリアム・ギルバートの『磁石論』磁気哲学とヨハネス・ケプラー/17世紀機械論哲学と力/ロバート・ボイルとイギリスにおける機械論の変質/磁力と重力-フックとニュートン/エピローグ-磁力法則の測定と確定など、452ページ。

同じ著者による→こちらを参照


エドワード・ハリソン、長沢工監訳、『夜空はなぜ暗い? オルバースのパラドックスと宇宙論の変遷』、地人書館、2004
原著は Edward Harrison, Darkness at Night. A Riddle of the Universe, 1987
プロローグ//なぜ夜空は暗いのか;視線論争/謎とパラドックス/二つの解釈/探求の道筋//
謎の起源 競合する三体系;原子論者とエピクロス派/アリストテレスが秩序を作り出す/ストア派の星々に満ちた宇宙/宇宙の果ての謎//
  天球の光;全知全能であらゆるところに存在するもの/ディッグスが宇宙を拡張する/すべての世界は類似している/すべての統一性は失われてしまった//
  星界からの報告;多くの新しい星々/魔法使いの天文学者/暗い夜空//
謎の展開 デカルトの体系;デカルトの宇宙論の興隆と衰退/マグデブルクの実験/点を交差する光//
  ニュートンの針とハレーの球殻;『プリンキピア』/ベントレーの書館/「主張するのを聞いた」/無限の球殻//
  星の森;星までの距離/シェゾーの計算/森林による類推/星々の森林/背景限界距離の算出//
  もやの立ちこめた森林ウィルヘルム・オルバース/奇妙な一致/白熱した炉//
  世界の上の世界;トマス・ライトの推測/雲のような星々/カントと進化する宇宙/天の構築
  カオスの啓示;新しい天文学/大論争/星雲のカタログ作成//
謎の継続 フラクタル宇宙;新しい解答/階層的な森林/階層的な宇宙/カール・シャーリエ/階層構造宇宙に関する疑惑//
  可視的宇宙;アルゴスの王女イオ/宇宙への影響/200万光年//
  エドガー・アラン・ポーの金色の壁後退する地平線/まったくの一様性//
  ケルヴィン卿が光明を見いだす;ケルヴィンの分析/ケルヴィンの解答/輝く星々の寿命/ケルヴィンの明るい空//
  エーテルのない空間、曲がった空間、そして真夜中の太陽;エーテルのない場所/曲がった空間/真夜中の太陽/有限の宇宙//
  膨張している宇宙;速度・距離の法則/最初の10万年/定常宇宙と暗い夜空/地平とビッグバン//
  宇宙の赤方偏移;赤方偏移による解答/定常宇宙における赤方偏移/赤方偏移による解答に対する疑い//
  宇宙のエネルギー;不十分なエネルギー/中のロウソクが太陽である箱/膨張する宇宙箱/捕らえどころのない謎//
エピローグ/夜空が暗いという謎へ提示された解答//
付録(英文);ディッグスによる宇宙の無限についての説明/ハレーによる恒星天球の無限についての説明/シェゾーによる夜空の闇の謎についての説明/オルバースによる夜空の闇の謎についての説明/ケルヴィンによる古くて有名な仮説など、404ページ。


クリストファー・ウォーカー編、山本啓二・川和田晶子訳、『望遠鏡以前の天文学 -古代からケプラーまで』、恒星社厚生閣、2008
原著は Christopher Walker ed., Astronomy before the Telescope, 1996
エジプトメソポタミアプトレマイオスとその先行者たち/エトルリアとローマ/ギリシア後期とビザンツ紀元後1000年間のヨーロッパインドイスラーム世界中世ヨーロッパルネサンス/中世後期およびルネサンスの天文器具/中国、朝鮮、日本/現代における古代天文学の活用など、384ページ。


青木満、『それでも地球は回っている 近代以前の天文学史』、ベレ出版、2009
古代の宇宙観/天球のルネサンス/静から動へ、など。320ページ

中村士・岡村定矩、『宇宙観5000年史 人類は宇宙をどうみてきたか』、東京大学出版会、2011
古代・中世の宇宙観/太陽中心説から恒星の世界へ/天体物理学と銀河宇宙/宇宙における人間の位置など、310ページ。

池内了、『宇宙論と神』(集英社新書 0724 G)、集英社、2014
はじめに/宇宙における神の存在/神ならざる神-神話の世界/神の啓示-中国、日本、インドの宇宙観/神に頼らない-古代ギリシャの宇宙観/神は複雑-アラビアの宇宙観/神の仕掛け-錬金術と自然魔術/神の居場所-天と地の交代/神の後退-無限宇宙の系譜/神を追いつめて-島宇宙という考え/神は唯一なのか? 多数なのか?-大論争/神のお遊び-膨張する宇宙4/神の美的な姿-定常宇宙とビッグバン宇宙/神の跳躍-インフレーション宇宙/神はどこに?-わけがわからないものの導入など、218ページ。

同じ著者による→こちらを参照

ii. 占星術の歴史など

荒木俊馬、『西洋占星術』、恒星社厚生閣、1963
緒論/神話伝説と占星術の起源/ギリシア・ローマ時代の占星術/ホロスコープ占星術/コペルニクス転向以後の有名人と占星術など、178ページ。

同じ著者による→こちらを参照


ウォレン・ケントン、矢島文夫訳、『占星術-天と地のドラマ イメージの博物誌 1』、平凡社、1977
原著は Warren Kenton, Astrology - The Celestial Mirror, 1974
はじまり-星との出会い/神々-シンボルとしての星/宇宙論-星の殿堂/上昇点-アラビアの星/朝-西欧の星/天頂-星の支配/食-星のおとろえ/再出現-星のささやき//
図版;起原/古典世界/初期ユダヤ・キリスト教思想/イスラム/中世/ルネッサンス/ルネッサンス美術/オカルト〈秘法〉/非西欧占星術/過渡期/共存/ニュートン以後/宇宙時計など、128ページ。

名義は違いますが同じ著者とのことで→こちらを参照

『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

『ユリイカ』、vol.25-6、1993.6、pp.57-233;「特集 占星術 照応と象徴のコスモロジー」
古代占星術の意味論-呪術的思考はナンセンスか(矢島文夫)/占星術の伝播と変容-インドの場合(矢野道雄)/占星学の近代-アラン・レオから心理占星学へ(鏡リュウジ)/占星術をめぐる七つの断章(リン・ピックネット)/二匹の魚-ユングと占星術(入江良平)/オカルティストの星の知識(フレッド・ゲティングズ)/未来はあらかじめ影を投じる-占星術の近未来について:ユング心理学の観点から(カレン・M・ハマカー=ゾンダグ)/白羊宮のもとに生まれて-イタリア・ルネサンスの宮廷と占星術(伊藤博明)/杞憂のゆくえ-墜ちてくる星の歴史学(武田雅哉)/ケプラーの占星術信仰(ニック・コラーストロム)/時を数えて砂漠に立つ-実存主義・グノーシス主義と現代占星学(中島達弘)/ミトラ教の宇宙論(幻斎坊)/ドイツ占星術の若干の主題についてのメモ(松本夏樹)/黄道十二宮の世界-宮・星・室の“性格”心理占星術(岡本翔子)など

S.J.テスター、山本啓二訳、『西洋占星術の歴史』、恒星社厚生閣、1997
原著は S.Jim Tester, A History of Western Astrology, 1987
序論/起源からマニリウス以前まで/マニリウスからウェッティウス・ウァレンスまで/アレクサンドリアからビザンティウムへ:プトレマイオスと後期ギリシア占星術/中世ラテン世界/ルネサンスと啓蒙運動:占星術の2度目の死など、350ページ。
 

矢野道雄、『星占いの文化交流史』(シリーズ言葉と社会 Ⅰ)、勁草書房、2004
バビロニアから日本まで/占星術のはじまり/ヘレニズムの占星術/地中海からインドへ/サーサーン朝ペルシア/インドから中国へ/中国から日本へ/イスラーム世界の占星術/ジャイプルの夏など、216ページ。

同じ著者によるこちらも参照

iii. 地学・地誌・地図など

大地/地球論(ゲオロギア)も忘れてならない領域です;

ガブリエル・ゴオー、菅谷暁訳、『地質学の歴史』、みすず書房、1997
原著は Gabriel Gohau, Histoire de la géologie, 1987
発端/世界の中心にて/地球はいかにして形成されたか/神の作品/科学の誕生/山はいかにして誕生したか/歴史家ビュフォン/産業に仕えて/地下の火/化石とともに/過去の世界と現在の世界/世界を築く激変/原初の時代/地殻の破砕/漂移する大陸/海の誕生など、370ページ。

訳者あとがきによれば「古代ギリシャから現代までの地質学史が、斉一説的思考と激変説的思考の相克としてとらえられている」(p.325)とのこと。
同じ著者による→こちらを参照


矢島道子・和田純夫編、『はじめての地学・天文学史』、ベレ出版、2004
地学事始め;地球の大きさから/地球はどれだけ古いのか/地球の理解はどのように進んだか//
近代以前(~17世紀);概説/地学 地球論の発生と展開/天文学 天動説から地動説へ//
近代(18世紀~19世紀);概説/地学 地質学の勃興/天文学 近代天文学の展開//
現代(20世紀);概説/地学 大陸移動説からプレートテクニクスへ、システムとしての地球/天文学 宇宙は膨張していた、元素の合成-星は元素の溶鉱炉など、304ページ。

ゴオー上掲書であまり詳しく扱われていないにないキルヒャーについての記述があったりします(pp.73-79→こちらにも挙げておきます、またその前後→こちら(デカルト、ガッサンディ)や、そちら(ステノ)や、あちら(ライプニッツ)も参照)。


マーチン・ゴースト、松浦俊輔訳、『億万年(イーオン)を探る 時間の始まりへの旅』、青土社、2003
原著は Martin Gorst, Aeons: The Search for the Beginning of Time, 2001
始まり/かの主教と聖書/懐疑派の人々/変化と崩壊/神の力/内部の熱/時間の層/化石時計/せいてはことを……/この世の終わりは延期/時代を経た岩/星をみつめる/地平の拡大/虹を追う/時間が始まるときなど、344ページ。

訳者あとがきによれば、「地球や宇宙の年齢という、文字どおり悠久の時間の長さを、聖書に始まり、地質学や物理学、さらには天文学によって求めてきた人々(主としてキリスト教世界)の試みをたどっています」(p.324)。


スティーヴン・J・グールド、渡辺政隆訳、『時間の矢 時間の環 地質学的時間をめぐる神話と隠喩』、工作舎、1990
原著は
Stephen Jay Gould, Time's Arrow, Time's Cycle. Myth and Metaphor in the Discovery of Geological Time, 1987
悠久なる時間の発見;悠久なる時間/悠久なる時間をめぐる神話/二分法について/時間の矢と時間の環/予告記載//
トマス・バーネットの時間の戦場バーネットの扉絵/教科書におけるバーネット像/科学と宗教の対決なのか/バーネットの方法論/歴史の物理的過程/時間の矢と時間の環-衝突と解答 バーネットの描写と時間の矢の擁護、時間の環に関してバーネットが行なった描写と擁護、前進する周期の解決/「時間の矢と時間の環」なる概念を鑑みた場合の知的パートナーとしてのバーネットとステノ//
ジェイムズ・ハットンの地球論-歴史を持たない機関時間の深淵を描く/ハットンの地球機関と悠久なる時間の準備/ハットン伝説/自らの伝説を無に帰すハットン/必然的循環性の源/ハットンのパラドックス-悠久なる時間の発見者は流れ去る歴史をなぜに否定したのか まぎれもなき時間循環論者、完璧さと歴史の否定、手持ちの最上のデータを歴史から切り離す/ボルヘスのジレンマとハットンのモットー/プレイフェア-相違点をかかえた忠実なる伝記作家/結論と展望//
チャールズ・ライエル-時間の環の歴史家;イクチオサウルス教授事件/自ら紋切り型解釈を仕立て上げた人チャールズ・ライエル ライエルのレトリック、現代の紋切り型解釈/ライエルのレトリックが収めた勝利-激変説のミスキャスト アガシの謎めいた書き込み、斉一説の複数の意味とライエルが犯した意味のある混同、ほんとうの激変説はご起立願います-アガシのパラドックスの謎解き/ライエルによる時間の環の弁護 見かけの背後を探るためのライエル独特の方法、決定的な見証としては最悪の事例-ライエル、生物の歴史における進歩を否定するために見かけの背後を探る、『地質学原理』をまとめ上げる鍵としての壮大なる時間の環/時間の環の歴史家ライエル ライエルによる歴史の解明、定常的な時間の環による第三紀の年代決定/ライエルの世界観の部分的氷解 状態の斉一性からの撤退、あるいはなぜにライエルは進化論者となったのか、速度の斉一性/エピローグ//
境界;ハンプトンの玉座とバーネットの扉絵/さらに深遠な「矢と環」というテーマなど、280ページ。

『エピステーメー』、vol.4 no.4、1978.5、pp.7-153;「特集 地球-時空の読解」
地球史の函数 生きものの星についての思惟(竹内均・小松左京)/地球深部 超高圧の世界(秋本俊一)/固体微粒子 惑星誕生のシミュレーション(熊澤峰夫)/地震波とプレートテクトニックス(浅田敏)/海底拡大 グローマー・チャレンジャー号の掘削調査(小林和男)/活断層と伊豆地震(松田時彦)/地震予知(末廣重二)/ぬいめのない織物 私の地球学(島津康男)/砂漠的思考の拡大 《地球学》の自然史的考察(鈴木秀夫)/地球学と考古学(樋口清之)/《地球の体系》概要(ジェームズ・ハットン)/岩塊の中の理念 《ゲーテの世界観》(ルドルフ・シュタイナー)/大地の骨 レオナルド・ダ・ヴィンチの地質学(若桑みどり)/内在的地球観と超越的地球観(山下正男)など

また、

種村季弘、『アナクロニズム』(ユリイカ叢書)、青土社、1973、pp.21-45:「地球空洞説」および「續・地球空洞説」
19世紀を扱った正篇は→こちら、20世紀を扱った「續」は→こちらにも挙げておきます
他の内容は;蘆原将軍考/人間栽培論・小児十字軍/モーゼの魔術/壜の中の手記/ロボット考/空飛ぶ円盤/血液嗜好症(ヘマトフィリア)/文学的変装術/少女流謫/蛇と舞踏者/聖指話法/奇行奇人譚など、222ページ。


同じ著者による→こちら(地図)や、そちら(ヒルデガルト)、またあちら(パラケルスス)こなた(薔薇十字団)に、そなた(悪魔)あなた(錬金術)、またこっち(怪物)そっち(エルゼベエト・バートリ)を参照

マーティン・ガードナー、「平たい大地、中空の地球 地球空洞説の周辺」、市場泰男訳、『奇妙な論理Ⅰ だまされやすさの研究』、2003、pp.38-59

レイモンド・バーナード、小泉源太郎訳、『地球空洞説』、1973

ポール・コリンズ、山田和子訳、「3 空洞地球と極地の穴 ジョン・クリーヴズ・シムズ」、『バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人』、白水社、2014、pp.95-118
原著は Paul Collins, Banvard's Folly. Thirteen Tales of People who Didn't Change the World, 2001
他の内容は;
バンヴァードの阿房宮 ジョン・バンヴァード/贋作は永遠に ウィリアム・ヘンリー・アイアランド/N線の目を持つ男 ルネ・ブロンロ/音で世界を語る ジャン-フランソワ・シュドル/種を蒔いた人 イーフレイム・ウェールズ・ブル/台湾人ロンドンに現わる ジョージ・サルマナザール/ニューヨーク空圧地下鉄道 アルフレッド・イーライ・ビーチ/死してもはや語ることなし マーティン・ファークワ・タッパー/ロミオに生涯を捧げて ロバート・コーツ/青色光狂騒曲 オーガスタス・J・プレゾントン/シェイクスピアの墓をあばく ディーリア・ベーコン/宇宙は知的生命でいっぱい トマス・ディックなど、448ページ。

トマス・ディックを取りあげた第13章以外にも、プレゾントンについての第11章で、宇宙論的なイメージが登場します(p.345)。


地球空洞説については「ロマン主義、近代など(19世紀)」のページの「viii. エドガー・アラン・ポー(1809-1849)など」の項で挙げた
ルーディ・ラッカー、『空洞地球』、1991
また
セルジュ・ユタン、津島恵訳、『地球の中のブラックホール』、1978
なども参照

ジョスリン・ゴドウィン、松田和也訳、『北極の神秘主義 極地の神話・科学・象徴性、ナチズムをめぐって』、工作舎、1995
原著は Joscelyn Godwin, Arktos. The Polar Myth in Science, Symbolism, and Nazi Survival, 1993
序文//
ヒュポルボレアにて 黄金時代;地球の失われた時代/時代の周期//
  不滅の聖地;ブラヴァッキーの7つの大陸/ゲノンのヒュポルボレア論/ジャン・フォールの秘教年代学//
北極光 北極の原郷;バイイの北方文化説/ウォレンの極の楽園説/ティラクの北極原郷//
  アーリア人の神話;アーリア人の優越性/アーリア主義と神智学/アーリア人のさまざまな原郷//
  トゥーレ協会;トゥーレの復活/ロシアのスワスティカ/ナチズムのオカルト的源流/監視者(ヴェイユール)たち/20世紀の神話/ユリウス・エヴォラ//
  黒騎士団;ランディヒのトゥーレ主義小説/黒騎士団を追って/セラノは総統を賛美する/死者との進軍:ジャン・パルヴレスコの場合//
隠された地 アガルタと〈北極星(ポレール)〉;アガルタ神話の起源/サン=ティーヴ・ダルヴェードル/極の同胞団/シャラントンのブラフマトマ//
  シャンバラ;チベットのシャンバラ観/ゴビのシャンバラ/リョーリフ一家/シェイヴァー・ミステリー//
  極点の穴;地球空洞論小史/サイコメトリストと予言者たち/現代の地球空洞論者たち//
  南極大陸;南極の神話/ポオ、ヴェルヌ、ラヴクラフト/北と南の極性//
復活のアルカディア 象徴の極;ジョン・オニールの極の神話解読/スワスティカ/カドゥケウス/天の意志//
  太陽の伝統と極の伝統;ゲノンの黄道12宮仮説/黄道12宮の始まり/ミトラス教/諸天球の上昇//
  霊極;アンリ・コルバンによる神智学解釈/ダンテと〈極の伝統〉/2つの道とその危険性/地下の流れ//
傾斜 激変論者たち;ギリシア哲学者たちの地軸傾斜観念/地球の神聖理論/初期の科学理論/彗星による洪水/月の接近//
  斉一論者たち;黄道傾斜角度測定の変遷/モンマルトルの予言者/ノリッジの靴屋/現代の地質学理論//
  複合理論;ランドルフとドレイソンの破局理論/ブラヴァッキーの破局史/パピュスとサン=ティーヴ・ダルヴェードル//
  さまよえる極理論;大陸移動説小史/現代の地質学理論//
  復興/救済(レストレイション)極移動に関する科学の公式見解/極移動の予言など、380ページ。

同じ著者による→こちら(古代密儀宗教)や、そちら(フラッド)あちら(キルヒャー)、またこなた(神智学)そなた(アトランティス)に、あなた(音楽)を参照

本書について以下の駄文を書いたことがあったので、ついでに再録しておきます;

△月△日
ジョスリン・ゴドゥィンの『北極の神秘主義』を読んだ。ここで扱われているのは、極移動とそれにともなう失楽園、根源人種、アガルタにシャンバラ、地球空洞説といったテーマで、一部を除き、おおむね近代に形成された神話群である。その出自が古代か中世だったなら、アカデミックな宗教史の対象になったろうにという気もしないではないが、他方むしろ、ここには近代固有の根元的ないかがわしさがつきまとっていると考えるべきなのかもしれない(とはいえ、それもまた近代の自意識過剰かもしれす、思えばヘレニズム末期など、けっこういかがわしかったりする)。
それはともかく、二次資料もふくんだ目配りの幅広さにくわえて、素材を扱う手つきには、いかがわしさに対する距離を保った冷静さと共存しつつ、訳者も記しているように、題材に対する愛情がにじみでている。この点はほとんど感動的だったといっても過言ではない.研究はやっばり愛である。

                  『蟋蟀蟋蟀』、no.8、2000.9.9、「小躍り堂日乗」より、pp.19-20。

荒俣宏編著、『地球の驚異 WONDERS OF THE EARTH ファンタスティック12 5』、リブロポート、1991
驚異の巨大物崇拝者(メガロマニア)たち-大地の博物学とその図譜(荒俣宏)//
大地の威容;火山/山の景観/奇岩/洞窟/気象//
水の変幻;氷河/河川/湧水/滝//
地球改造計画;古代遺跡/都市/橋/生物観光など、162ページ。
「本書に集めた世界の奇観図集もまた、19世紀前~中半期の百科事典や世界地誌をベースにした。とくに本書の中核を形成するのが、ドイツでベルトゥーフという印刷業者が刊行した『少年絵本』(全12巻、1798~1830)である」(p.12)。「また、本書を支えるもうひとつの図版ソースは、かねて編者が力を注いできたフランスの世界航海図録群である」(p.15)とのこと。

………………………

地誌(ゲオグラピア)と関連して;

海野弘、「地図と世界-距離空間論-」、『空間の神話学 玩具・庭園・劇場』、1971、pp.103-118
地図を〈見る〉/地図を〈読む〉/地図を〈つくる〉/地図を〈描く〉

『美術手帖』、no.472、1980.11、pp.45-111:「特集 地図 私たちは何処に居るのか」
図版/想像と好奇の絵図 「イティネレール」をめぐって(堀越孝一)/未来という裏側(岡村多佳夫)/地図の神話と歴史(大室幹雄)

若林幹夫、『地図の想像力』(講談社選書メチエ 50)、講談社、1995
社会の可視化/拡張される世界/近代的世界の「発見」/国土の制作と国民の創生など、264ページ。

応地利明、『「世界地図」の誕生 地図は語る』、日本経済新聞出版社、2007
地図が表現するもの-「世界」のかたちを語り描くということ//
中世世界図を比較する;法隆寺蔵五天竺図/ヘレフォード図/古今華夷区域揔要図/イドリースィー図/プトレマイオス図//
なぜカンティーノ図は画期的な「世界地図」なのか//カンティーノ図を読む、など。280ページ。

同じ著者による→こちらも参照


また、
種村季弘、『箱の中の見知らぬ国』、青土社、1978、pp.9-45:「ファンダジイ・マップ」
未知の土地(テラ・インコグニタ)を求めて/アンチポデスの冒険家/神秘家と革命家の地図/巨人伝説とミニアチュア

同じ著者による→こちらを参照


谷川渥、『幻想の地誌学 空想旅行文学渉猟』、トレヴィル、1996
幻想の島へ/幾何学的な子宮/プロスペローの魔島/月-空に浮かぶ島/海という装置/地底の旅/隠喩としての砂漠/密林の美女/人体地図の系譜/一枚の地図など、240ページ。

同じ著者による→こちらを参照

武田雅哉、『星への(いかだ) 黄河幻視行』、1997
中国の古い地図が挿図としてたくさん掲載されています。

山中由里子編、『〈驚異〉の文化史 中東とヨーロッパを中心に』、名古屋大学出版会、2015
序章 驚異考(山中由里子)//
驚異とは何か;ヨーロッパ中世における驚異(池上俊一)/イスラームにおける奇跡の理論(二宮文子)//
驚異の編纂と視覚化;中世イスラーム世界の旅行記と驚異譚-驚異を目にした人々(亀谷学)/天上・地上の驚異を編纂する-ペルシア語百科全書成立の12世紀(守川知子)/ヨーロッパ中世の東方旅行記と驚異(大沼由布)/ヨーロッパ中世の奇譚集(黒川正剛)/コプト聖人伝に見られる驚異な奇跡譚(辻明日香)/中東イスラーム世界の写本絵画と驚異(林則仁)/イスラーム美術に表された驚異の動物(小林一枝)/ヨーロッパ中世写本の挿絵に見る驚異(松田隆美)/ロマネスク床モザイクに見る驚異-オトラント大聖堂の分類不能な怪物たち(金沢百枝)//
驚異のトポス;ヨーロッパ中世の驚異譚における
空間(トポス)時間(クロノス)(池上俊一)/東方の驚異-ヨーロッパにおける巨大蟻の記述の変遷(大沼由布)/動く島の秘密-巨魚伝説の東西伝播(杉田英明)/想像の地理と周縁の民族-女人族伝承の東西伝播(山中由里子)/驚異としての北方-イブン・ファドラーンの記録を中心に(家島彦一)/驚異としてのアフリカ大陸-中世アラビア語地理文献に見えるザンジュ地方(鈴木英明)/ピラミッドという驚異(亀谷学)/ペルセポリスとイスラーム世界の「七不思議」(守川知子)/ストーン・ヘンジと驚異の国土(見市雅俊)/月から見える万里の長城(武田雅哉)//
驚異の転生;ヨーロッパ近世の驚異-怪物と魔女(黒川正剛)/驚異の部屋「ヴンダーカンマー」の時代(小宮正安)/自然誌と博物館-近世イギリスの驚異の行方(見市雅俊)/「驚異の地インド」の内在化(小倉智史)/椅子譚ブルの民族と奇物-驚異から日常の中の異常へ(宮下遼)/歴史的パレスチナにおける奇跡譚の今-生者ハディル崇敬の事例(菅瀬晶子)など、528ページ。

こちらにも挙げておきます
編者による単著→こちらを参照


バルトルシャイティス、「世界図(マップモンド)と地図
も参照

John Gillies, "Posed Spaces : Framing in the Age of the World Picture", Paul Duro ed., The Rhetoric of the Frame. Essays on the Boundaries of the Artwork, Cambridge University Press, 1996, pp.24-43 +notes:pp.276-279
「置かれた諸空間 世界図の時代における枠どり」
主な議論の対象はヨーロッパの16世紀の地図です。タイトル中の「世界図の時代」はハイデッガーの論考のこと。

iv. 神話・神話学など

神話の領域からはとりあえず;


大林太良編、『世界の神話 万物の起源を読む』(NHKブックス)、日本放送出版協会、1976
東アジア10件/東南アジア17件/オセアニア19件/インド7件/北アジア7件/西部ユーラシア9件/アフリカ10件/アメリカ大陸16件と、地域別に95件、270ページ。

イェジード(ヤズィード)教の創世神話が掲載されていたりします(pp.151-154→こちらにも挙げておきましょう)。
また→そちらも参照(古代エジプトの「天の雌牛」の神話)


吉田敦彦、『天地創造99の謎 世界の神話はなぜ不滅か』(サンポウ・ブックス)、産報、1976
世界のはじまり/太陽と月のはじまり/アマテラスのはじまり/人類のはじまり/霊魂のはじまり/女性のはじまり/性のはじまり/火と死のはじまり、236ページ。

同じ著者による→こちらを参照

グノーシス主義者ユスティノスの『バルクの書』がとりあげられていたりします(pp.146-153→こちらにも挙げておきましょう)。

『世界の神話伝説 総解説(改訂増補版)』、自由国民社、2002
ギリシャ/ゲルマン・ケルト/スラヴ(ロシア)/インド/ペルシア/オリエント(シュメール、アッカド、ヒッタイト、ウガリット、エジプト)/中国/モンゴル/韓国(朝鮮)/日本/アフリカ/南北アメリカ/マヤ・アステカ・インカ/ケルト/古史古伝/ブックガイドなど、296ページ。

La naissance du monde. Sources orientales Ⅰ, Éditions du Seuil, Paris, 1959
A5版・508ページのペイパーバック。
『世界の始まり オリエントの原典Ⅰ』
エジプトシュメール/アッカドフルリとヒッタイト/カナンイスラエルイスラームテュルクとモンゴルイスラーム以前のイランインドタイ仏教/ラオスチベット中国の各宇宙開闢論とエリアーデによる「開闢神話の構造と機能」。

Mircea Eliade, Gods, Goddesses, and Myths of Creation. A Source Book of the History of Religions. Part 1 of From Primitives to Zen, Harper & Row, Publishers, New York, etc., 1967 / 1974
『神々、女神たち、創造神話 「諸宗教の歴史 部族社会から禅まで」の出典集第1部』
no.1からno.74;神々・女神たちと超自然的諸存在//
創造と起源の神話;世界創造の神話/始まりと終わりの神話/人間の創造/死の起源の神話/洪水の神話など、162ページ

………………………

神話学の論著等から;


大林太良、『神話学入門』(中公新書 96)、中央公論社、1966
神話研究の歩み/神話とはなにか?/神話の分類/宇宙の起源/人類の起源/文化の起源/世界像の諸類型/神話・儀礼・社会など、198ページ。

大林太良編、『神話・社会・世界観』、角川書店、1972
解説(大林太良)//ジャワ泥棒道の理論と実践(岡田丈夫)/青い生と赤い死(常見純一)/サバンナの木(富川盛道)//
夢見(W.E.H.スタンナー)/ツングース族の世界像(アドルフ・フリートリッヒ)/マプーチェ族の双分体系(ルイス・C・ファーロン)/試合組、双分組織と方位観(アドルフ・E・イェンゼン)/ヘールフィンク湾岸文化の構造的ズレ(G.J.ヘルト)/獣・鳥・魚(ローレンツ・G・レフラー)/インドネシアにおける女装と宗教的半陰陽(J.M.ファン・デル・クルーフ)/東南アジアにおける国家と王権の観念(ローバート・ハイネ=ゲルデルン)/モシ族の世界像と土地の主(ドミニク・ザーアン)/古代日本における分類の論理(大林太良)//
印欧神話にあらわれた社会構造と世界観(吉田敦彦)/レヴィ=ストロースと神話の構造分析(E.M.メレチンスキー)など、420ページ。


大林太良、『神話の話』(講談社学術文庫 346)、講談社、1979
海の神話/故郷の水・王国の水/魚の神話とシンボリズム/東西人魚覚え書/失われた猿の睾丸/地震の神話と民間信仰/縛られた巨人/女神の死と豊饒/日本神話の系譜など、186ページ。

V.V.イワーノフ、V.N.トポローフ、北岡誠司編訳、『宇宙樹・神話・歴史記述 - モスクワ-タルトゥ・グループ文化記号論集 -』(岩波現代選書 78)、岩波書店、1983
原著についてはキリル文字なので、誤りを避けるべく、「訳者あとがき」pp.282-283 を参照してください。
各論文は1965年から77年の間に公刊されたとのこと。
構造類型論の理論的前提/詩的象徴の起源-旧石器時代/シャーマニズム文化と宇宙樹-ケットの場合/宇宙樹のイメージと仏教美術/「宇宙樹」のイメージと言語テクスト/宇宙論から歴史記述へ、など。318ページ。


君島久子編、『東アジアの創世神話』、弘文堂、1989
タイ系諸族中国西南少数民族イ族夜郎国トン族朝鮮日本沖縄など、248ページ。

M=L.フォン・フランツ、富山太佳夫・富山芳子訳、『世界創造の神話』、人文書院、1990
はユング派による分析です。
原著は
Marie-Louise von Franz, Patterns of Creativity Mirrored in Creation Myths, 1972
創造神話/目覚めとしての創造と偶然による創造/上からの創造、下からの創造/二人の創造者/作る神/最初の犠牲者/創造主の気分/胚種と卵/宇宙の二分割と四分割/創造における失敗/連鎖/再創造と逆創造など、352ページ。
同じ著者による→こちらも参照

カッシーラー、木田元訳、『シンボル形式の哲学』(全4巻)(岩波文庫)、岩波書店、全4巻、1989-1997
原著は Ernst Cassirer, Die Philosophie der symbolischen Formen, 1923/1925/1929
第1巻 言語 序論 問題の提起//
  言語形式の現象学のために;哲学史における言語の問題/感覚的表現の位層における言語/直観的表現の位層における言語/概念的思考の表現としての言語-言語による概念形成と類形成の形式/言語と純粋な関係形式の表現-判断領域と関係概念など、488ページ。
第2巻 神話的思考 序論 「神話の哲学」の問題//
  思考形式としての神話;神話的な対象意識の特性と基本的方向/神話的思考の個別的カテゴリー//
  直観形式としての神話 神話的意識における空間的-時間的世界の構造と分節;基本的対立/神話の形式理論の基本的特徴-空間・時間・数 神話意識における空間構成、空間と光-『方位決定』の問題、神話的時間概念、神話的および宗教的意識における時間形成、神話的数と『聖なる数』の体系//
  生活形式としての神話 神話的意識における主幹的現実の発見と規定;自我と霊魂/神話的な統一感情と生命感情からはじまる自己感情の形成について/祭祀と供儀//
  神話的意識の弁証法など、498ページ。
第3巻 認識の現象学(上) 序論//
  表情機能と表情世界;主幹的分析と客観的分析/知覚意識の基本契機としての表情現象/表情機能と心身問題//
  表出機能の問題と直観的世界の構造;表出の概念と問題/物と属性/空間/時間直観/シンボルの受胎/シンボル意識の病理学に寄せて、など、548ページ。
第4巻 認識の現象学(下) 意味機能と科学的認識の構造;概念の理論について/概念と対象/言語と科学-物の記号と秩序の記号/数学の対象/自然科学的認識の基礎など、412ページ。

同じ著者による→こちらを参照


デイヴィッド・マクラガン、松村一男訳、『天地創造-世界と人間の始源 イメージの博物誌 20』、平凡社、1992
原著は David Maclagan, Creation Myths: Man's Introduction to the World, 1977
世界への人間の出現;内部と外部/水平と垂直/無から生ずる有/対立物の結合/世界秩序と諸世界の秩序/下降/上昇/大地の身体と供犠/死・時間・諸元素/創造の過程//図版//
訳者解題;創造神話なしに生きられない人間など、104ページ。


『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照


ロドニー・ニーダム、吉田禎吾・白川琢磨訳、『象徴的分類』、みすず書房、1993
原著は Rodney Needham, Symbolic Classification, 1979
分類の諸形態;二元論/三元論/四元論/五元論/七元論/九元論//
象徴的分類の理由;秩序/思索/権利と義務/臨時の使用//
理論の検討;社会決定論/儀礼起源説//
不変の三原理;対立/移行/給付//
変形;逆転/破壊/消滅/境界と危険//
構造分析//諸問題の検討;現象の秩序/進化/双分制/構造/
類似(リゼンブランス)/分類の原理/力動的機能/〈逆転〉対〈手段活用主義(インストラメンタリズム)〉/発生率の差異など、178ページ。

金子孝吉、「世界の分類について-文化システムの研究(1)-」、『滋賀大学経済学部研究年報』、no. 6、1999、pp.45-67 [ < CiNii articles ]
二元的分類/三元的分類/四元的分類/五元的分類/七元的分類など

P.G.Challis, “Cosmological Correlations”, 『京都芸術短期大学紀要[瓜生]』、no.14、1992.3、pp.45-59
方位、色彩、動物の宇宙論的相互関係について。
「宇宙論的相互関係」
エジプト/キリスト教/インド/中国/マヤ/アステカ/ナバホなど。

同じ著者による→こちらも参照


月本昭男編、『創成神話の研究 宗教史学論叢 6』、リトン、1996
メソポタミア旧約聖書祭司文書ギリシャコーラン近世キリスト教自然哲学インド:“意による創成”神話中国本居宣長韓国/部族社会の諸神話(→こちらに再録)/創成神話とユングの元型論/限界と創造など、406ページ。

エレアザール・メレチンスキー、津久井定雄・直野洋子訳、『神話の詩学』(叢書 記号学的実践 26)、水声社、2007
原著についてはキリル文字なので、誤りを避けるべく、「凡例」p.19 を参照してください。1976年刊行。
最新の神話理論と儀礼神話論的文学研究;前史/哲学と文化学における「再神話化」/儀礼主義と機能主義/フランス社会学派/シンボル主義理論/分析心理学/構造主義/文学研究における儀礼神話学派/ロシア・ソ連における神話創造の研究/予備的なまとめ//
神話の古典的諸形態とそれらの物語フォークロアへの反映;予備的な確認/神話思考全般の性質/神話の働き方の方向/神話時代とその「パラダイム」/始祖-デミウルゴス-文化英雄/古典的創造神話/社会集団の遡源論/カオスとコスモス-宇宙起源/宇宙モデル/歳時神話/宇宙的周期と終末神話/英雄神話と「通過」儀礼/神話プロットと神話体系の意味論/神話・昔話・叙事詩//
二十世紀文学の「神話主義」;前史/二十世紀の「神話」小説-まえおきとして/アンチテーゼ-ジョイスとトーマス・マン/カフカの「神話小説」/現代小説における諸種の神話化//
『神話の詩学』と著者エレアザール・メレチンスキなど、568ページ。


松村一男、『この世界のはじまりの物語(シリーズ・地球のカタチ)』、白水社、2008
世界のはじまり/人間のはじまり/文化のはじまりなど、170ページ。

松村一男、『神話思考-Ⅰ 自然と人間』、言叢社、2010
はじめに-研究遍歴と諸論文の位置づけ//
神話学の歴史と理論;比較神話学の現状と展望-世界神話学/神話としての神話学/神話学の成立と現状/神話学と戦争-とくに二〇世紀の神話研究について/デュメジルとエリアーデ-神話学における歴史的解釈と類型論・構造的解釈/神話的思考-「われわれは金剛インコだ」をめぐって/現代神話学におけるレヴィ=ストロース/レヴィ=ストロース『神話の論理』/宗教学における鏡としてのインド/太陽神の時代-学説史的考察(→初出はこちら)/太陽神の日々/部族社会の諸神話(→初出はこちら)/死の神話学/神話・イメージ・言語/原始・古代の宗教//
インド=ヨーロッパ神話;救済としての真実-古代イランを中心に(→初出はこちら)/ユーラシアにおける支配者誕生の神話/戦士・王権・救済-ケルト文化のインド=ヨーロッパ的諸相(→初出はこちら)/戦士の誕生-アイルランド叙事詩の英雄クー・フリンを中心に/神話から民話へ-『小さなグウィヨン物語』と『タリエシン物語』における印欧語族神話要素/印欧語族比較神話学研究の今後/なぜ私は印欧語族研究を止めたか//
ギリシア・ローマ神話と聖書;壺絵における顔の正面性をめぐって-ディオニュソスの場合/古代ギリシア人の深層表象-オデュッセウスの帰還/古代ギリシアの荒猟師-ディオニュソスとその眷属/古代ギリシアにおける知恵の形象-ケンタウロスのケイロン/宗教的表象の解読-ヘルメスの例を中心に/王制期ローマ宗教の再検討-宗教史の困難さをめぐって/さあ狼になりなさい(→初出はこちら)/比較神話学の方法論を考える-アッティス神話を例に/古代東地中海世界の洪水神話-ロスト・アークを求めて/海竜との戦い-古代オリエントにおける海の怪物イメージとその意味/浄不浄と死生観-インドと旧約聖書(→初出はこちら)/グノーシス神話-自然神話と創作神話(→初出はこちら)/砂漠という「海」-その彼方へ向かう人々/異教のダイモンからキリスト教のデーモンへ-ダイモン崇拝の隆盛と衰退と変容(→初出はこちら)/「天への道/天からの道」としてのピラミッドなど、672ページ。


松村一男、『神話思考-Ⅱ 地域と歴史』、言叢社、2014
はじめに-Ⅰ巻目とⅡ巻目の間//
日本神話;ワニとは何か-日本神話の動物誌/日本神話における鳥と聖空間/鳥の家畜化-鷹と鵜/環太平洋地域における太陽の消失と再出現の神話/日本神話における火と水//
日本宗教;大国主伝説と出雲神話/縄文から見る-ネリー・ナウマンの日本宗教・神話研究/蛇の神話学-三輪・出雲・諏訪/神功・応神伝説に秘められたもの-神功皇后は卑弥呼か/雄略天皇と暴君伝承/世界の神話からみた猿田彦/海幸・山幸-バナナとワニに出会い、別れる/古代日本と宗教/江戸時代の災害の語り「こふき」の基層観念・泥海/天理教文書「こふき」にみる教祖中山みきの女性性/三つの世界観-「こふき」・ギリシア・アメリカ/アイルランドと日本の物語-日本の鬼とアイルランドの妖精//
文化としての神話;アメリカ合衆国における神話とイメージ/ワシントンDCという聖地/テイルズ・オヴ・ザ・パワー-アメリカの悪魔崇拝宗教(→初出はこちら)/女神になった「ダイアナ」妃/ジェンダーと神話/現代メディアにおける「神話」/宇宙のロマンス-星空の天空神話(→初出はこちら)/動物への愛の二元論神話/愛の解剖学/非宗教的表現と宗教-フリードリヒの風景画(→初出はこちら)/日月旅行記の系譜(→初出はこちら)/鳥人神話/異界の神話学-海の異界を中心に/神話学から見たシンドバードの航海/世界各地の狐伝承/比較神話と文化史-『オデュッセウス』、『ロビンソン・クルーソー』、『ユリシーズ』/星のシンボリズム//
『神話思考Ⅰ』以降;印欧語族の死後世界観/古代アイルランドの南北問題-牛と鹿の伝説 付・『フィンの少年時代』解題/古代ギリシアの霊魂観(→初出はこちら)/アナーヒター女神の東西(→初出はこちら)/妖怪・妖精・怪物・神獣-海の怪異・海の主/罪と罰という神話体系-オリエントと旧約聖書/世界の諸神話における生と死など、782ページ。


Ewa Wasilewska, Creation Stories of the Middle East, Jessica Kingsley Publishers, London and Philadelphia, 2000
『中東の創造物語』
文字に記された典拠/宇宙の創造/人類の創造と破滅/終わりなど、226ページ。

v. テーマ別のもの諸々

『現代宗教-5 特集・宇宙論』、春秋社、1982
日本神話と山岳仏教日本古代道元道行いざなぎ流御嶽行者中国ルネサンスイスラム黄老仙師慈教/現代にとって宇宙論とは(篠田浩一郎・山口昌男・大室幹雄・山折哲雄)//他に「毛髪の象徴性-宗教人類学の立場から」(池上良正)など214ページ。

久米博訳、『エリアーデ著作集 第1巻 太陽と天空神 宗教学概論 1』、せりか書房、1974
  同、    『エリアーデ著作集 第2巻 豊饒と再生 宗教学概論 2』、せりか書房、1974
  同、    『エリアーデ著作集 第3巻 聖なる空間と時間 宗教学概論 3』、せりか書房、1974

原著は
Mircea Eliade, Traité d'histoire des religions, 1968
1巻;概説-聖の構造と形態/天空/太陽と太陽崇拝など、288ページ//
2巻;月と月の神秘学/水と水のシンボリズム/聖なる石/大地、女性、豊饒/植物など、308ページ//
3巻;農耕と豊饒の儀礼/聖なる空間/聖なる時間と永遠回帰の神話/神話の形態と機能/象徴の構造など、246ページ

エリアーデについて→こちら(永遠回帰の神話)や、そちら(ヨーガ)、またあちら(シャーマニズム)こなた(創造者とその影)に、そなた(貝殻)あなた(悪魔と両性具有)や、こっち(鍛冶師と錬金術師)そっち(有閑神(デウス・オーティオースス)等を参照
また→こちらや、そちら、またあちらも参照


さらに;
奥山倫明、『エリアーデ宗教学の展開-比較・歴史・解釈-』(南山大学学術叢書)、刀水書房、2000
はじめに//
エリアーデ宗教学における宗教比較論;宗教学史の試み/インド経験からシンボリズム論まで/シンボリズムとフォークロア/宗教比較から宗教史へ//
エリアーデ宗教学における宗教史研究;歴史的限定と宗教的創造性/宇宙と歴史の統合/宗教史と始源性/『世界宗教史』の構想と継承//
エリアーデ宗教学の理論構造といくつかの問題;逆説と再統合/宗教史から解釈学へ/「偽装」の解釈と創作//
終章 エリアーデとルーマニアなど、302ページ。


光について
星、月、太陽など
天空について 
木、花など 
夢など 
その他 

この他、別項ないし別ページで;
四大その他
〈宇宙論〉と〈宇宙観〉など、若干の用語について 
図像、図形、色彩、音楽、建築など
世界の複数性など 
原初の巨人、原初の獣、龍とドラゴンその他 
有閑神(デウス・オーティオースス)、デーミウールゴス、プレーローマなど 
天使、悪魔など 
錬金術など 
魔術、神秘学、隠秘学など 
言葉、文字、記憶術・結合術、書物(天の書)など 
………………………

光について;


『エピステーメー』、vol.3 no.3、1977.3+4、pp.7-163;「特集 光、メタファーとして真理」
真理のメタファーとしての光 哲学的概念形成の前地にて(ハンス・ブルーメンベルク)/光のエピステーメー 元初のエクリテュール(山崎正一)/アポローンと太陽 神話と童話(齋藤忍随)/光の比喩か、光の形而上学か? ディオニシオスの光の思想(熊田陽一郎)/マラルメの光 あるいは光の現象学(ジャン=ピエール・リシャール)/光のアルケオロジー(清水徹・渡辺守章)/ロマン派と〈光〉イメージ(R.A.フォウクス)/かがやく肢体 シェレにおける光-イメージ(中村健二)/クセナキスの光と音(高橋悠治)/芸術と光(高田博厚)/闇と光の神話 応神伝説とインド・ヨーロッパ語族の太陽神生誕神話(吉田敦彦)/光の動物学(日高敏隆)/光の植物学(増田芳雄)/光の物理学 量子力学と光(遠藤真二)など

H.ブルーメンベルク、生松敬三・熊田陽一郎訳、『光の形而上学 真理のメタファーとしての光』(エピステーメー叢書)、朝日出版社、1977
原著は
Hans Blumenberg, ‘Licht als Metapher der Wahrheit - Im Vorfeld der philosophischen Begriffsbildung’, 1957
タイトル論文プラス熊田「光の比喩か、光の形而上学か? ディオニシオスの光の思想」、136ページ

同じ著者による→こちらも参照、またこちらも参照

熊田陽一郎、『美と光 西洋思想史における光の考察』(アウロラ叢書)、国文社、1986
ディオニシオス文書について細目はこちら//
光の思想とその歴史的展望;光の美学と調和の美学/ゴシック聖堂の成立/ストラスブールのウルリッヒとその美の概念について、など、266ページ。

同じ著者によるこちらも参照
………………………

星、月、太陽など;

野尻抱影、『星の神話・傳説集成 日本・海外』、恒星社、1955
星の神話伝説-日本篇-//
星の神話伝説-海外篇-;春の星座/夏の星座/秋の星座/冬の星座//
惑星の神話伝説//星座とその歴史など、306ページ。


吉田光邦、『星の宗教 自然と人間シリーズ Ⅲ』、淡交社、1970
オリエント/地中海世界/多様な世界/イスラム世界/キリスト教世界/占星術/古代中国/日本/妙見信仰など、260ページ。

同じ著者による→こちらを参照


ジャン=ピエール・ヴェルデ、荒俣宏監修、唐牛幸子訳、『天文不思議集』(知の再発見双書 09)、創元社、1992
原著は Jean-Pierre Verdet, Le ciel ordre et désordre, 1987
日本語版監修者序文//
人間にとって天空とはなにか/星座の伝説/太陽と月の伝説/天空の異変/雲、雨、風の伝説//
資料篇-天の秩序と無秩序-;ヨハネの黙示録/共和暦/行商人の売る読み物/『愚者の船』/『民話の宝庫』/民間の天気予報/荒々しい天気/聖ヨハネの祭りなど、206ページ。


マージョリー・H・ニコルソン、高山宏訳、『月世界への旅 世界幻想文学体系 44』、国書刊行会、1986
原著は
Marjorie Hope Nicolson, Voyages to the Moon, 1948
序章/新世界発見/超自然の旅/鳥の威を借る/傲りの翼/空飛ぶ車/主題の変奏/終章//
コネクションズの魅惑-マージョリー・ニコルソンの観念史(高山宏)など

同じ著者による→こちらも参照


ダイアナ・ブルートン、鏡リュウジ訳、『月世界大全 太古の神話から現代の宇宙科学まで』、青土社、1996
原著は Diana Brueton, Many Moons. The Myth and Magic, Fact and Fantasy of Our Heavenly Body, 1991
序文(ジェイムズ・アーウィン大佐)//
月の神秘;月に向かって/太古からの月物語/女神の月/東洋の月/月の言葉/おお、月よ!/月の狂気/月の光のもとに 儀式と祭儀//
月を越えて;月の巨石/月の星座/月光が支配する生命/文学のなかの月/月の食べ物/月を越えて//
月の科学;実際の月/月の起源/月の生命/月への旅など、420ページ。


Scott L. Montgomery, The Moon and the Western Imagination, The University of Arizona Press, Tuscon, 1999
『月と西洋の想像力』
最初の近代的惑星/月はどのように始まったか-古代における月の実在についての諸観念/叙事詩的な旅と想像の飛翔-プルータルコスとルキアーノスにおける月のイメージ/月と中世の科学-12世紀以前のテクストとイメージ/中世末期-象徴主義から自然主義へ/月の表面を描いた最初の素描/イギリスの寄与-ウィリアム・ギルバートとトーマス・ハリス/ガリレオ-名前のない地図/テクストの帰還-月の地誌の文学的探検/フランスとベルギーからの努力-ペーレスク=ガッサンディとヴァン・ラングレン/ヨハネス・ヘヴェリウス-より高い生まれの月/リッチョーリ-争う共同体としての月/月の遺産-名前と諸惑星/太陰周期など、280ページ。


松村一男、「日月旅行記の系譜」、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、pp.65-82
古典古代/近世・一七世紀/近世・一八世紀/一九世紀/現代・二〇世紀など
こちらに再録

松村一男・渡辺和子編、『太陽神の研究 宗教史学論叢 7/8』(上下巻)、リトン、2002/2003
上巻;中国・インド・イラン;中国の太陽(神)祭祀の諸類型-太陽の象徴と象徴としての太陽-太陽神列伝-古代中国における太陽崇拝の残影-インド・イランの太陽神/古代インド占星術の太陽/南インドの太陽崇拝-タイ・ポンガル祭をめぐって-//
日本;太陽神の祭り-難波津の八十島祭-/太陽神アマテラスの誕生-ツクヨミ・スサオヲ・ヒルコとの兄弟関係-沖縄の太陽神//中世日本における太陽信仰-特に天照大神と愛染明王の習合を巡って-新宗教と太陽信仰-黒住教を中心に-//
アメリカ、アフリカ;メソアメリカの太陽崇拝-アステカ「昼の太陽」の宇宙論-北米大平原文化地域のサンダンス熱帯アフリカの太陽信仰//
臨床心理学・神話学;現代の心理療法と太陽神話/太陽神の時代-学説史的考察-(→こちらに再録)など、352ページ。
下巻;古代西アジア;古代エジプト古王国時代の太陽神信仰と有翼日輪の成立メソポタミアの太陽神とその図像ヒッタイトの太陽神ヤハウェの太陽神的機能//
ギリシア・ローマ;古代ギリシアの太陽神ヘリオスをめぐって古代ローマの太陽神-帝政期前半を中心に-/帝政後期ローマの皇帝たちと太陽神-ソル・インウィクトゥス信仰を中心に-ミトラスの密儀と太陽神//
ヨーロッパ;初期-中世キリスト教美術における太陽と月の図像表現-十字架との組み合わせの関連で-/ヨーロッパ思想史における太陽の意味/古北欧の太陽舟と太陽馬車の進行/ヨーロッパの民間習俗における太陽崇拝//
近現代;コペルニクス太陽神学試論/「ポスト・キリスト教」時代の「太陽」-D.キューピットのポスト近代主義的「太陽倫理」をめぐって-など、358ページ。

………………………

天空について;

篠田知和基、「天空の神話」、『神話・象徴・文化 Ⅲ』、楽瑯書院、2007、pp.147-170
空間/天空/高天原/崑崙山/世界神話の空/太陽/死者の国/天空神の交代/神々と象徴的支配/神観念の変遷など

この論文とあわせて、以下〈天空の神話〉をめぐる三冊は、「世界神話のコスモロジー」と題した共同研究の成果;


篠田知和基編、『天空の神話-風と鳥と星』、楽瑯書院、2009
星空の断想(君島久子)/天空の神話学の諸問題(篠田知和基→こちらで少し触れています)/弥生時代の「天的宗儀」と銅鐸(吉田敦彦)/岩屋に隠れた稲の神-天の岩屋神話の周辺-(小島瓔禮)/日本人の山岳信仰-天父地母観の検討-(諏訪春雄)/聖地・熊野の真髄(鈴木正祟)/霊巌寺の妙見菩薩~日本人の星信仰~(中根千絵)/狂言『神鳴』に観る神と人間(饗庭千代子)/星座が先か、神話が先か?(勝俣隆)/布の天空を飛ぶ鳥たち(星谷美恵子)/天と地を結ぶ国産みの神々と環境(目崎茂和)/西王母の原像・再考-古代中国における比較神話学試論-(森雅子)/中国の天空神話(百田弥栄子)/韓国神話の雨・風・雲(依田千百子)/沖縄の雷神、火魂、火の神の神話伝承(丸山顯徳)/「穢れた食物」と月の女(山本節)/星の信仰と民俗(井本英一)/天空と人間-古代メソポタミアの場合(松島英子)/風神としての竜(篠田知和基)/ロシアの異教神ヴォロスと天体 方言・民俗語彙を中心に(中堀正洋)/イロクォイ・セネカの天空の神話について(木村武史)/古代インド文献に見る天空地(後藤敏文)/古代インドの暦と「昴」(下にº)ttikās(阪本(後藤)純子)/ポリネシアにおける天空観-航海民の星座観を中心に-(後藤明)/天空の神話学創世記(松村一男)/天上と天下の玉座-ウラルトゥと新アッシリア帝国の玉座-(服部等作)/Tales on the Mole that Shot the Sun : A Comparative Study (Hitoshi YAMADA)Autour de l'ascension céleste dans le Livre des rois de Firdawsî (Anna CAIOZZO)Le montagne, séjour des âmes errantes. De Gervais de Tilbury (XIIIe siècle) à Alphonse Daudet (Philippe WALTER)など、698ページ。

『アジア遊学』、no.121、2009.4、pp.4-145;「特集・天空の神話学」
序言 天空という観念(篠田知和基)//
インド・ヨーロッパの神話世界;アラビアの天空神話-天と楽園、星をめぐって(近藤久美子)/インドの天空、そして大地(後藤敏文)/スラヴの天空神話(栗原成郎)/メソポタミアの天空観と神話(松島英子)/中世オリエントの魔術書(アンナ・カヨゾ)/太陽の死(フィリップ・ワルテル)//
モンゴロイドの神話世界;神話・英雄叙事詩における天界と天界びと-シベリアのサハ(ヤクート)の口承文芸から(荻原眞子)/中国の星の神話・断章(森雅子)/韓国の天空神話-天、太陽・月、星の神話伝承をめぐって(依田千百子)/沖縄の天空神話(丸山顕徳)/霊巌寺の妙見菩薩-日本の星信仰(中根千絵)/宇宙を構成する古事記の別天神-出雲大社の天空神(匝瑤葵)//
アメリカの神話世界;アメリカ先住民の世界の星の神話(篠田知和基)/ペルー・アンデス高地における天空のイメージ(加藤隆浩)/北米の天空神話-ハイダ・アリカラ・イロクォイ神話から(木村武史)/天/海翔るカヌー-ポリネシア航海民の天空神話(後藤明)/宇宙のロマンス-星空の現代神話(松村一男→こちらに再録)など


篠田知和基編、『天空の世界神話』、八坂書房、2009
世界神話における日月神話-ユーリ・ベレツィンの研究を中心に(松村一男)/日本人の空間認識-南北軸と東西軸(諏訪春雄)/日本の風神雷神信仰-多度大社の一目連の神(小島瓔禮(礻に豊))/伊勢朝熊山の縁起と星の神信仰(中根千絵)/倉吉・東郷に伝わる「羽衣伝説」とその歴史的背景(門田眞知子)/高天原の神々と日月星辰(目﨑茂和)/沖縄の星の神話(丸山顯徳)/台湾高砂族ブヌン族の口頭伝承(山本節)/朝鮮の神話と天空世界-アルタイ系諸民族の世界像との関連性をめぐって(依田千百子)/神話的宇宙と英雄の世界-アイヌ叙事詩についてユーラシアの叙事詩研究からの覚え書(荻原眞子)/羽衣説話と神の鳥(近藤久美子)/インド神話における天空の至高神-ヴァルナからヴィシュヌへの継続的発展について(沖田瑞穂)/スラヴ神話の再建に向けて-中世ロシアの異教神ヴォロスは月神か(中堀正洋)/北米先住民の天空神話-アリカラ神話から(木村武史)/天空の神話の実態と観念(篠田知和基→こちらで少し触れています)など、360ページ。

J. Edward Wright, The Early History of Heaven, Oxford University Press, Oxford and New York, 2000

『天界の初期の歴史』
古代エジプト/古代メソポタミア/イスラエル/ペルシャ、ギリシャ、ローマ/初期ユダヤ教・キリスト教/後のユダヤ教・キリスト教・イスラームなど、318ページ。

………………………

木、花など;

ロジャー・クック、植島啓司訳、『生命の樹-中心のシンボリズム イメージの博物誌 15』、平凡社、1982
原著は Roger Cook, The Tree of Life. Symbol of the Center, 1974
訳者解説-樹木と夢、または想像力の変貌//
想像力の樹/中心の樹/豊饒の樹/上昇の樹/さかさまの樹/供犠の樹/知恵の樹/歴史の樹/内的必然の樹//
図版//
資料図版とその解説;中心の樹/中心からの再生/魂の樹/樹と蛇/上昇の樹/光の樹/樹と十字架/歴史の樹/現代の樹のイメージなど、140ページ。


『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

多田智満子、装画:福澤一郎、『花の神話学』、白水社、1984
花の霊魂-序にかえて/ヒヤシンスの墓/没薬の涙/アドーニスの園/柘榴をもつ女神/水鏡に魅せられて/月桂樹への変身/葦の笛/薔薇の奇蹟/太陽を慕う花/血染めの桑の実/神の薔薇/巴旦杏縁起/あめんどうの杖/やどり木の神秘/世界樹ユドグラシル/林檎のある楽園/養いの母なるいちじく/暗い植物たち/メーデイアの魔法/不死の薬草を求めて/蓮喰いびと/太陽の昇る樹/糸を吐く娘/空桑に嬰児あり/月の桂/鬼には桃を/人参果/天地之中/光を放つ蓮華(→こちらに再録)など、242ページ。

同じ著者による→こちらを参照

廣川勝美、「身体と樹木の宇宙誌-天地創造神話の入れ子構造-」、『文学』、no,56、1988.2、pp.41-59
『古事記』、『播磨国風土記』、『常陸国風土記』、中国雲南地方の白族など


岩田慶治、『花の宇宙誌』、青土社、1990
序 花とひと//
花;花の余白/花を見る/木と渦/渦巻きとしての人間//
宇宙;ヘソの緒と宇宙/鳥の宇宙・人間の宇宙/東南アジア民族マンダラ//
風景;花と庭と風景/原風景をえがく/原風景を創るなど、304ページ。

岩田慶治については→こちらや、あちらも参照

また
杉浦康平・後藤多聞企画・構成、、岩田慶治監修、『花宇宙 生命樹 アジアの染め・織り・飾り』展図録、1992
および
杉浦康平、『生命の樹・花宇宙[万物照応劇場]』、2000

三浦功大編、『蓮の文華史』、かど創房、1994
カラー口絵(三浦功大)/ハスは平和の象徴なり(大賀一郎、1964)/花蓮の形態および習性(北村文雄・阪本祐二、1974)/万病の薬として将来された蓮(遠藤證圓、1985)/蓮 美への行動と日本文化(西山松之助、1969)/日本における蓮文様の展開(河田貞、1976)/蓮と日本文化(斎藤正二、1974)/草木風霜 蓮(馬場あき子、1990)/なんなさまの花(辺見じゅん、1989)/楽翁公におけるハスの観賞(渡辺達三、1992)/和合如意-中国のハスの花ことば(中村公一、1988)/薬になる植物(佐藤潤平、1961)/写景挿花の蓮(工藤和彦、1978)/花中の君子(水上静夫、1983)/大賀蓮成立に関する研究(北川文雄・藤川覚、1974)/四つの蓮の実(田中隆敏、1960)/革命秘話 孫文の蓮の実(河合貞吉、1959)/巨椋池(麓次郎、1982)/巨椋池ニ蓮ヲ観ル記(近藤元粹、1889)/巨椋池の蓮(和辻哲郎、1950)/巨椋池のハス京都フラワーセンターによみがえる(川勝隆男、1988)/ハスの美術と歴史(塚本洋太郎、1975)/散華 〝米の華〟〝(しきみ)の葉〟〝紙の華〟(季刊『銀花』編集部、1985)/散華を摺る(徳力富吉郎、1985)/法隆寺聖霊院壁画蓮池水禽図を描く(林功)/林功画伯制作の蓮池図(濱田隆、1990)/光を放つ蓮華(多田智満子、1984→こちらから再録)/心の塵を払う 蓮華(池口恵観、1987)/お釈迦様とハス(並河治、1990)/花精伝説 ハス(I.ディース、1990)/ネパール・インドの聖なる植物 蓮(T.C.マジュプリア、1989)/韓国の蓮花話(志賀直哉、1965)/蓮の話-双頭蓮と蓮の曼陀羅(牧野富太郎、1909)/朝の池に開く清浄の象徴 インド(大崎紀夫、1991)/蓮華散策(阿部慈園、1992)/原爆花物語(関千枝子、1988)/雲崗における蓮華化生の表現(吉村怜、1983→こちらから再録)/朝あけに咲く(志村ふくみ、1983)/蓮の分布と品種(三浦功大)など、336ページ。

ジャック・ブロス、藤井史郎・藤田尊潮・善本孝訳、『世界樹木神話』、八坂書房、1995
原著は Jacque Brosse, Mythologie des arbres, 1989
地球の中心に;巨大なトネリコ、ユッグドラシル/ウプサラの王族からクレタ島のミノス王へ/ポセイドンすなわちトネリコの神/世界各地の宇宙樹/現実的夢想//
神秘の梯子;シャーマンのカバノキ/聖ブリギットと聖燭祭/カバノキ、テングタケとソーマ/悟りの聖なるインドボダイジュ/逆さまの樹木アシュヴァッタ/セフィロトの樹/
神託のオークの樹;ドドナの聖所/ナイオスのゼウスからクレタのゼウスへ/ギリシアとイタリアの聖なるオーク/ヨーロッパにおけるオーク崇拝/ドルイドのヤドリギとバルドル神//
樹液の魔術;樹木のディオニュソス/儀式的縊死と豊饒/キヅタとディオニュソス的錯乱/ブドウの樹の神バッコス/ディオニュソスと樹液の秘儀//
神樹の死と再生;聖なるマツの樹の祝祭/アッティスあるいは原初の供儀/イタリアカサマツ/マルシュアスと吊り下げられた神/アドニスあるいは
没薬(ミルラ)/フェニックスとナツメヤシ/オシリスの樹木//
聖なる森と樹木の魂;聖なる森/聖なる森の迫害者たち/ブロセリアンドの森で/マーリンと森の野人/樹木の魂/ダプネとゲッケイジュ/レウケとウラジロハコヤナギ/ピリュラとシナノキ/ピテュスとオニマツ/カリュアとクルミの樹/ピュリスとアーモンドの樹/キュパリソスとイトスギ/ピュラモスとティスベあるいはクワの樹/ピレモンとバウキス/異教の残存//
妖精の森;大いなる牧神パンからサタンへ/呪われた狩人、聖フベルトゥスとハンノキの王/エルフ、小悪魔、コリガンたち/妖精たちについて/魔法の杖、魔女の箒とヘルメスの杖/処女林と幻想の現実//
果実、神話と歴史;オリーブの樹とアテナイ創設/ローマの起源、マルスのイチジクの樹/ヘスペリデスのリンゴ//
エデンの園から十字架の樹へ;堕罪から贖罪へ/エッサイの樹/アリマタヤのヨセフのサンザシなど、528ページ。

………………………

夢など;


デーヴィッド・コクスヘッド+スーザン・ヒラー、河合隼雄・氏原寛訳、『夢-時空を超える旅路 イメージの博物誌 3』、平凡社、1977
原著は David Coxhead, Susan Hiller, Dream - Vision of the Night, 1976
夢みる人Ⅰ-睡眠夢の場合//
夢の科学;ギリシアの伝統/聖書的伝統/イスラム的伝統/民俗学的伝統/インドの伝統/精神分析的伝統//
夢みる人Ⅱ-創造的な夢の場合/夢みる人Ⅲ-覚醒夢の場合//
図版//
資料図版とその解説;夢の体系/夢見のこもり/ひきおこされる夢/夢の解釈/夢の工芸Ⅰ~Ⅲ/夢の芸術Ⅰ~Ⅱ/意識的な夢Ⅰ~Ⅱなど、112ページ。


『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

多田智満子、『夢の神話学』、第三文明社、1989
角の門と象牙の門/夢の棲み家/夢中の人物を求めて/夢をたよりの宝探し/夢によって創る/夢あわせのまにまに/縮約された人生/蟻の王国に住む/夢をめぐる裁判/偉人誕生の夢/死を告げる夢など、208ページ。

同じ著者による→こちらを参照

デトレフ・フォン・ウスラー、谷徹訳、『世界としての夢 夢の存在論と現象学』(叢書・ウニベルシタス 320)、法政大学出版局、1990
原著は Detlev von Uslar, Der Traum als Welt. Untersuchungen zur Ontologie und Phänomenologie des Traums. 1964/1969
序文//夢の存在についての問い;夢見られた事象の〈現実である〉という存在/夢見られた事象の〈夢見られることによってある〉という存在(夢世界の超越論的理念性)/夢見られた事象の〈意味するものとしてある〉という存在//
夢の現象学 構想//
  具体的な夢の事例を手がかりにした夢の現象学の呈示;世界としての夢の現象学/転回としての夢の現象学/〈意味する〉という働きとしての夢の現象学/世界としての夢の潜在的な歴史(夢連鎖の考察)など、568ページ。


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、堀内研二訳、『夢の本』、国書刊行会、1992
原著は
Jorge Luis Borges, Libro de sueños, 1976
邦訳は1983年刊本の新装版
『ギルガメシュの物語』に始まる断章113篇を収録。
280ページ。

ボルヘスについて→こちらも参照

アルベール・ベガン、『ロマン的魂と夢 ドイツ・ロマン主義とフランス詩についての試論』、1972

なお、夢の宇宙論といえば;

ロード・ダンセイニ、『ペガーナの神々』、1979
荒巻義雄、『時の葦船』、1975
うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー』、1984、監督:押井守
菊地秀行、『夢幻舞踏会』、1988
………………………

その他;


デーヴィッド・タンズリー、笠井叡訳、『霊・魂・体-小宇宙としての人間 イメージの博物誌 5』、平凡社、1977
原著は David V. Tansley, Subtke Body - Essnce and Shadow, 1977
人間-イデアとイドラ/肉体-人間という神殿/クンダリーニ-精錬の火/心臓-光の部屋/血液-神秘的な精髄/内分泌腺-均衡の体系/七つの界-物質への霊の下降/魂-発光体/波動場(フィールド)-神秘体の諸形態/チャクラ-意識の門/霊的治療-全体的調和/瞑想-歓喜の小径//
図版//
資料図版とその解説;医学におけるオーラ/手による治療/鍼灸療法/エーテルの造形力/美術にあらわれたオーラ/頭部の装飾/第三の眼/七つの界/エネルギーの受容と伝達/チャクラの象徴学/霊的能力の象徴としての蛇/魂/瞑想と祈り/イニシエーションへの小径/意識の飛躍など、96ページ。


『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照


ポール・リクール、一戸とおる・佐々木陽太郎・竹沢尚一郎訳、『悪の神話』、溪声社、1980
原著は
Paul Ricœur, ‘Les 《mythes》 du commencement et de la fin’, Finitude et culpabilité 2: La symbolique du mal [Philosophie de la volonté II], 1960
『悪のシンボリズム』(植島啓司, 佐々木陽太郎 訳、溪声社、1977、未見)の続篇。
神話の象徴的機能/創造ドラマと〈儀礼〉の世界観/邪悪な神と〈悲劇的〉実存観/アダム神話と〈終末論的〉な歴史観/追放された魂の神話 知識による救済/神話のサイクル/象徴は思考をひき起こすなど、360ページ。

フランシス・ハクスリー、高山宏訳、『眼の世界劇場-聖性を映す鏡 イメージの博物誌 17』、平凡社、1992
原著は Francis Huxley, The Eye : The Seer and the Seen, 1990
眼と眼点(眼状紋)/光視/太陽のような眼/眼をもてあそぶ者/トリックスター/瞳/人魚の鏡/水の眼/ドラゴンの眼/見者の目/夢・啓示・悪夢/大いなる存在の眼/火の鳥/栄光/魚/眼の女神/邪眼/第三の眼/理性の眼と虹//
訳者解題-アレゴリカル・アイなど、104ページ。


『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

is、no.57、1992.9、pp.1-49;「特集 地下世界」
カリエール大探検(港千尋)/明るい闇のなかで-寓話的に(小林康夫)/天界の洞窟、地底の宇宙(永瀬唯)/地球の腹のさぐりあい(島村英紀)/地下の情報 恐竜と化石(小畠郁生)/解剖展覧会(富島美子)/地下都市論ノート(海野弘)/地下世界通信 ドイツ鉱山文学の系譜(今泉文子)/日本の地下世界のイメージ(小松和彦)/中国古代人の地下世界観-馬王堆帛画雑感(三浦國雄)など

こちらにも挙げておきます

『ユリイカ』、vol.25 no.1、1993.1、pp.39-279:「特集 幻想の博物誌」
フェイクとフォージェリ(荒俣宏)/ダス・イスト・ヴンダーバール!-幻想博物誌の現在(高山宏)/銀の時代のサーカス(高柳誠)/世界図(マップモンド)と地図(ユルジス・バルトルシャイティス)/ドイツ幻想博物誌(今泉文子)/この地に朱の楽園を-ラヴクラフト《クトゥルー神話》(菊地秀行)/人・宇宙・象-プリニウスの『博物誌』について(イタロ・カルヴィーノ)/聖環図譜(西野嘉章)/処女懐胎(阿部日奈子)/アルス・マグナと賢者の石(高橋純)/ポニュケレ国周遊記-『印象のアフリカ』(ジャン・フェリー)/ミノタウロスの知性改善論-ガリバー、バリニバービで百科全書派に会う(澤野雅樹)/幻獣カミナルキュールの進化論-計量分類学と相同分類学のレッスン(赤池学)/ジン・この霊的なるもの-アラブ世界の〈見えない現実〉(奴田原睦明)/〈幻想〉の終焉 動物建築を通して見えてくるもの(飯島洋一)/バルトルシャイティス 怪物たちの宴(図版構成:彌永信美)/男装の人魚姫と八尾比丘尼-西欧と日本の人魚たち(脇明子)/鼻行類-現代科学が生み出した、知的遊びのメルヘン?(今泉みね子)/オドラデク、弁護士馬、法のイメージ(森村進)/大陸横断幻獣考 論理学が生んだ怪物の譜(田中優子・武田雅哉)/フランケンシュタイン・グラフィティ(富島美子)/コミック幻獣館(夢野ゆき)/アルチンボルドの源泉とポリフィロの緑夢(マウリツィオ・カルヴェージ)/さあ狼になりなさい(松村一男→こちらに再録)/〈デューラー・サイ〉の誕生-1515年:リスボン(T.H.クラーク)/キャリバンと「食人」の記号-怪奇の表象、表象の怪奇(本橋哲也)

山崎正一、『幻想と悟り 主体性の哲学の破壊と再建』(エピステーメー叢書)、朝日出版社、1977
空海/道元/意識の彼岸と背面についてなど、222ページ。

多田智満子、『動物の宇宙誌』、青土社、2000
亀;常世の使者/息の長い話/空飛ぶ亀/石亀の眼/天地を支える者/空から落ちる亀/歌う亀/家としての動物//
鶴;天仙のモデル/鶴の踊り//
いるか;魂の子宮/人間の救助者//
馬;天馬ペガソス/風の馬・水の馬/太陽の馬車/戦車競走/死出の旅路の騎馬集団/歴史に残る悍馬たち/馬の目利き、伯楽/トロイの木馬/馬人たち/人後を発する驢馬/驢馬の耳//
牛;はじめに牡牛ありき/おおいなる生誕/太陽神の牛を盗む/ヘラクレスの牛小屋掃除/牛人ミノタウロス/牛に導かれて/牛頭天王縁起/聖牛の国インド/美しい牝牛の受難/太陽の仔牛/淵に棲む牛など、252ページ。


同じ著者による→こちらを参照

クララ・ピント-コレイア、佐藤恵子訳、『イヴの卵 卵子と精子と前成説』、白揚社、2003
原著は Clara Pinto-Correia, The Ovary of Eve: Egg and Sperm and Preformation, 1997
プロローグ 知る勇気/イヴのすべて/アダムのすべて/風は目に見えない/前途有望なモンスター/パンツをはいたカエルたち/Hのつく言葉/天球の音楽/魔法の数字/エピローグ 結局決着はつかないのか、など、384ページ。

「西洋における発生学史を扱った書物…(中略)…17、18世紀に一世を風靡した『前成説』に焦点を絞って深く広く探りあげたもの」(「訳者あとがき」、p.315)。第6章の章題にある「H」はホムンクルスを指します(→こちらにも挙げておきます)。ゴーレムの話も出てくる(→こちらにも挙げておきます)。第4章は下掲澁澤龍彦「怪物について」(→こちらを参照)とあわせて読むこともできるなど、宇宙論史を正面から扱ったものではありませんが、興味深い細部に富んでいます。
師であるグールドの→こちらも参照


篠田知和基、「動物神話学へむけて」、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、pp.89-116
動物の神/トリックスターの神話/異類婚姻の物語/神話の伝承/神話の年齢/象徴か神か/神話のアナクロニスム/動物神話の意味と機能など

『アジア遊学』、no.19、2000.8、pp.2-117;「特集・数のシンボリズム」
数のシンボリズム-コスモロジーという秩序化-(千田稔)/韓国人の数字意識と民俗風習(宋敏)/「三」の秘密(厖朴)/中国伝統文化における「七」(葉舒憲)/「五」と中国伝統文化(杜勤)/数字「八」の秘密(李応寿)/九について(金良年)/数のフォークロア-暦注をめぐる民俗世界-(小池淳一)/呪歌・まじないと数(花部英雄)など(→こちらも

『アジア遊学』、no.29、2001.7、pp.2-89;「特集・予言の力」
序言(中野達)/予言に託す変革の精神-古代中国の予言と童謡-(串田久治)/陰陽五行説と占い(古藤友子)/讖緯説と災異説(清水浩子)/李姓の反乱者たち-六朝道教における予言の継続-(菊地章太)/三階教における預言(西本照真)/日本神道における占いと予言(三橋健)/開示される世界-三人の「教祖」-(竹岡俊樹)/恐怖と衝撃の書『沈黙の春』(レイチェル・カーソン)など

鶴田英也、「バウムのコスモロジー 序論」、『梅花女子大学現代人間学部紀要』、no.3、2006.12.25、pp.33-42 [ < CiNii Articles

vi. 四大その他

四大元素といえばバシュラールということで、まずは;

ガストン・バシュラール、前田耕作訳、『火の精神分析』、せりか書房、1978
原著は Gaston Bachelard, La psychanalyse de feu, 1938
序論/火と尊崇 プロメテウス・コンプレックス/火と夢想 エンペドクレス・コンプレックス/精神分析と先史 ノヴァリス・コンプレックス/性化された火/火の化学 虚偽の問題の歴史/アルコール=燃える水 ポンス=ホフマン・コンプレックス 自然燃焼/理念化された火 火と純粋性/結論//
ノースロップ・フライ『火と精神分析』序文(英訳)//
バシュラール抄;睡蓮-クロード・モネ/『寓話』-マルク・シャガール/火のイメージ-アルベール・フロコン『風景』Ⅳ/『セラフィタ』/マラルメの夢想/神話とは何か-ポール・ディールの著書へのまえがきなど、304ページ。


こちらにも挙げておきます

ガストン・バシュラール、小浜俊郎・桜木泰行訳、『水と夢 物質の想像力についての試論』、国文社、1975
原著は Gaston Bachelard, L'eau et les rêve. Essai sur l'imagination de la matière, 1942
序 想像力と物質/明るい水、春の水と流れる水。ナルシシスムの客観的条件。愛する水/深い水-眠っている水-死んだ水。エドガー・ポーの夢想における「重い水」/カロンのコンプレックス。オフィーリアのコンプレックス/複合的な水/母性の水と女性の水/純粋性と浄化。水の倫理/優しい水の覇権/荒れる水/結論 水のことば//
深さの科学から頂点のポエジーまで-ガストン・バシュラール論(M.J.ルフェーヴ)など、336ページ。


ガストン・バシュラール、宇佐見英治訳、『空と夢 運動の想像力にかんする試論』(叢書・ウニベルシタス)、法政大学出版局、1968
原著は Gaston Bachelard, L'air et les rêve. Essai sur l'imagination du mouvement, 1943
序章 想像力と動性/飛行の夢/翼の詩学/想像的墜落/ロベール・ドズワィユの業績/ニーチェと昇行の心象/青空/星座/雲/星雲/大気の樹木/風/声なき朗誦//
結語;文学的イメージ/運動学的哲学と力動的哲学など、440ページ。


ガストン・バシュラール、及川馥訳、『大地と意志の夢想』、思潮社、1972
原著は Gaston Bachelard, La terre et les rêves de la volonté. Essai sur l'imagination des forces, 1948
序 物質の想像力と/言語に表現された想像力/想像的エネルギー論の弁証法 抵抗する世界/尖鋭な意志と硬性の物質/道具の攻撃的性格/硬質の隠喩/捏粉/柔軟な物質 泥土の価値付加作用/鍛冶屋の力動的抒情/岩石/石化の夢想/金属化と鉱物化/結晶体 透明な夢想/露と真珠/重力の心理学など、446ページ。

こちらにも挙げておきます

ガストン・バシュラール、饗庭孝男訳、『大地と休息の夢想』、思潮社、1970
原著は Gaston Bachelard, La terre et les rêves du repos, 1948/63
序/物質的内密性についての夢想/争う内密性/質の想像力 運動化と調性化/生誕の家と夢幻の家/ヨナ・コンプレックス/洞窟/迷宮/蛇/根/錬金術師の葡萄酒と葡萄の樹など、370ページ。

こちらにも挙げておきます

バシュラールについて→こちらや、そちら、またあちらも参照
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ジェイムズ・ジョージ・フレイザー、星野徹訳、『洪水伝説』、国文社、1973
原著は Sir James George Frazer, Folk-lore in the Old Testament, 1923, part1, chapter Ⅳ, ‘The Great Flood’
バビロニア/ヘブライ/ギリシャ/古代インド/近代インド/東アジア/インド諸島/オーストラリア/ニュー・ギニアとメラネシア/ポリネシアとミクロネシア/南アメリカ/中央アメリカとメキシコ/北アメリカ/アフリカ/地理的分布/起源など、210ページ。

『エピステーメー』、vol.2 no.4、1976.4、pp.7-207;「特集 水 生と死の深淵」
《水が空をとらえる》 バシュラールの欲望を描くコラージュの試み(ジャン=フランソワ・リオタール)/水・存在のエレメントとしての(中村雄二郎)/水のエピステーメー 果敢(はか)なきものにおける成就(山崎正一)/水の思考(小林康夫)/ディオニューソスと湿潤のエレメント(ヴァルター・F・オットー)/ボロロ神話の水 レヴィ=ストロース再考の試み(吉田敦彦)/流動する水 海の起源神話をめぐって(大林太良)/水・音楽・ことば(大岡昇平・武満徹)/〈泉と洞窟〉・庭園の精神史(横山正)/コップの中の水あるいは〈大洪水〉(東野芳明)/四大について(高橋英夫)/水への畏れ(古井由吉)/重く、冷たい(吉増剛造)/宇宙の水(小尾信彌)/海水の起源と進化(北野康)/水と生命(長野敬)など

『エピステーメー』、vol.4 no.2、1978.2、pp.7-159;「特集 風・プネウマ 生と死のスーユ」
プシューケー ホメーロスにおける魂の信仰と祭祀(エルヴィン・ローデ)/悪霊テューポーンⅠ イーシス・オシーリス神話(齋藤忍随)/風の婚約者(フィアンセ)(ジャン・ピエール・リシャール)/〈大気〉の形態学 ルネサンスの風のアレゴリー(若桑みどり)/風は音楽そのもの プネウマ・むら息・白色雑音(柴田南雄)/万葉集の風(佐佐木幸綱)/風に乗る仙人(福永光司)/仏典にあらわれた風(吉田宏晢)/インド医学の〈風〉(矢野道雄)/〈瞑想〉の効果 心の体・体の心(平井富雄)/風と音と息と命 ことだま小考(大宮司朗)/地球の風・宇宙の風(小尾信彌・竹内均)/風の博物誌 風についての四つの断章(根本順吉)/野生の気(小原秀雄)/惑星の風 比較気象学の試み(新田尚)など

is、no.18、1982.9、pp.2-41;「特集 風」
風のテオーリア 対談・〈風〉についての詩的随想(宇佐見英治・谷川俊太郎)/ボレアスとゼピュロス ギリシアの風神たち(多田智満子)/水墨画における〝風〟 「花鳥風月」観の画期(金沢弘)/中国古代思想と風 祭祀・神霊・音楽(麦谷邦夫)/風神考 ユーラシアの神話から(井本英二)/風とメルヘン(高橋康雄)/風水の国、風水の民 朝鮮・韓国人の死生観(安宇植)/(プネウマ)と塔の叙事詩 天地創造から廃墟へ(宍戸修)/風と建築(門内輝行)/気息(プラーナ)と呼吸と坐法 古代インドの身体哲学(山折哲雄)/世界の風名(根本順吉)/風・ロシア・ブローク ロシア象徴詩人の〝生〟(鴻英良)など

『自然と文化』、1984 春季号;「特集 風」
風が流れて(篠田桃紅)/風の思想(村上光彦)/万葉集の風(阿蘇瑞枝)/龍脈を走る風(中沢新一)/火と水の相剋・降魔豊穣の「風神」(杉浦康平)/対談 風の民俗誌(谷川健一・根本順吉)/悪霊としての風邪と風(真野俊和)/風の神と風祭り(郡司正勝)/伊勢の風神 白馬に乗って自由自在に飛び回る一目連(堀田吉雄)/南西諸島の風 ヤマト文化圏と琉球文化圏を吹きぬける(下野敏見)/長門海岸の風 砂堆丘を形成する太古以来のアナジの力(伊藤彰)/日本海の風 北前船を矢のように走らせた(北見俊夫)/津軽の風 漁民生活の明を暗をもたらす(森山泰太郎)/アイヌと風 風の女神ピカタと始祖神の物語(萩中美枝)/土佐の風 海から上がってきた風はタツとなり渦を巻く(吉村淑甫)など、70ページ。

ジョン・ミシェル、荒俣宏訳、『地霊-聖なる大地との対話 イメージの博物誌 14』、平凡社、1982
原著は John Michell, The Earth Spirit. Its Ways, Shrines and Mysteries, 1975
訳者解説-古代地占科学考//
母の胎/地母神/手の侵略/定住の代償/古代の世界文明/地霊の道/地霊との交感/風水/地霊に対する背信/エピローグ//
図版//
資料図版とその解説;アルビオン/地霊の受容器-樹/地霊の受容器-泉・井戸・川/地霊の受容器-岩と山/地霊の受容器-裂け目と洞窟/地霊の機能-産霊(むすび)/地霊の機能-病気治療/地霊の機能-神託/地霊の道/風景に人を住まわせる/古代科学における地霊/定住/風景シンボリズムなど、116ページ。

『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

is、no.21、1983.6、pp.2-41;「特集 火」
火の昔と現在 対談・〈火〉の詩学(渋沢孝輔・前田愛)/妖火と聖火 日本の古代伝承の火(益田勝実)/火と竈をめぐる民俗 ヨーロッパ社会の習俗と伝承(阿部謹也)/祝融の怒り 平戸藩主松浦静山侯捕物控「天保の大火」(草森紳一)/火と自然哲学 ヘラクレイトスの「火」を中心に(山下正男)/火のメタファー 光と闇の狭間に(赤祖父哲二)/魂と火(碓井益雄)/鉄王神話と鍛冶神 鍛冶の火のシンボリズム(田村克己)/火の芸術の世界(由水常雄)/ゾロアスター教の火 拝火の教義と儀礼(岡田明憲)/原初の火を求めて 現代のプロメテウスたち(坂根厳夫)/火の視覚と情念 非日常の時空へ誘うもの(久野昭)など

『理想』、no.614、1984.7、pp.17-202、「特集=『水』の思想」
水の科学・水の神話学(北野康・長野敬・吉田敦彦・村上陽一郎)/「水!」は哲学 タレスとパルメニデス(井上忠)/エロースと水(久野昭))/中国における水の思想(蜂屋邦夫)/水と火、そして血(ひろさちや)/日本人と水の深層心理(岩井寛)/水の造形(宝木範義)/日本神話における火と水(大林太良)/水と信仰(波平恵美子)/奇跡の泉と水道水(鯖田豊之)/フランス現代詩と「水」 ボスコからビュトールまで(小浜俊郎)/物語を流れる水(藤井貞和)/水と生命(川口啓明)/治水・利水・親水 水と人間との葛藤(松本英二)/大気の中の水の流れ(武田喬男)/良い水・悪い水(日下譲)など

『ドルメン』、再刊1号、1989.10、「特集 大地と子宮のアーケオロジィ」
大地のへそ/大地と子宮 ナバホ族の砂絵から雲南・モソ族の女神と洞窟/母体としての住居 藤内32号住居址を例として/中国医学の身体観 北京白雲観「内径図」を読む曼荼羅の生成理論穴と蟻塚 アフリカにおける大地=子宮のイメージなど、
特集外;シャーマンの衣装とその古代中国美術における意味について(カール・ヘンツェ)/やきもち焼きの土器つくり(レヴィ=ストロース)/鬼高期の牛頭祭祀 横須賀市なたぎり遺跡(小出義治・長谷川厚)/縄文前期の長方形大型建物跡 宇都宮市根古谷台遺跡(梁木誠)/なげきの森のむこうがわで(1) 道教の身体技法(石田秀美)など、200ページ。


吉田敦彦、フィリップ・ワルテル、篠田千和基訳、『海の神話 沖縄国際大学公開講座』(沖国大ブックレット No.9)、沖縄国際大学講演講座委員会、2002.3
沖縄と世界の海の神話/西洋の海の神話と神話学
後者の原題は
Philippe Walter, ‘Mythes et mythologies de la mer en Occident‘, 2002

Roger Bozzetto, “Les mystères des vents et les mythes de la fin du monde”、『神話・象徴・文化 Ⅱ』、楽瑯書院、2006、横書きpp.57-60
「風の神秘と世界の終わりの諸神話」
風の諸伝説/風と世界の終わりなど


朱鷺田祐介編著、『海の神話』(Truth in Fantasy 73)、新紀元社、2006
序章 海洋と神話;起源神話と海/原初海洋神話/巨人化生神話/世界卵神話//
地中海の神話;ギリシアの海神~ポセイドンの誕生/古き海の神々/海の娘アフロディテ/英雄ペルセウスと海/イアソンとアルゴー号の英雄たち/オデュッセウスの冒険/クレタ島の神話/エジプトの海//
北海の神話;来寇の書/海神マナナン・マク・リル/ゲルマン神話~エッダとサガ/カレワラの海/北海の民話/北海の楽園伝説~トゥーレ//
インド洋の神話;中東諸神話における海/インド神話における海/敵の海/サガラと6万人の息子/シンドバッドの海//
東アジアの海の神話;日本の海の幻想/中国の海の神話/山海経にみる中国の海洋神/徐福伝説/沖縄 日本の原風景へ/ニライカナイ~沖縄の海上他界/沖縄の創世神話 アマミクとシニレク/禊神話と若水の神話/オナリ信仰/東南アジアの海の神話/南海の女王/胎盤から発生した海/そして、太平洋へ~オセアニアの創世神話/海神タンガロア/ハワイの創世神話クムリポ/原郷ハワイキ/ミクロネシアの創世神話/マケマケ//
世界の海の神話;北米の海の神話/海獣の女王セドナ/中南米の神話における海/ヴードゥーの海神/アフリカの海の神話//
終章 深き深淵//コラム;ヘラクレスとヒュドラ/アルゴー号の英雄たち/ブリヤート族の創世神話など、264ページ。

「終章 深き深淵」はクトゥルフ神話について→こちらを参照

同じ著者による→こちらを参照

金光仁三郎、『ユーラシアの創世神話[水の伝承]』、大修館書店、2007
聖書/インド・ヨーロッパ語族/ギリシア・ローマ/ケルト/メソポタミア/人類創造と洪水神話/羽衣伝説と洪水神話/中国神話とメソポタミア神話など、326ページ。

vii. 時間と空間など

宇宙史に関連して;

エリアーデ、堀一郎訳、『永遠回帰の神話-祖型と反復-』、未来社、1963
原著は Mircea Eliade, translated from the French from William R.Trask, Myth of the Eternal Return, 1949/1954
祖型と反復/時間の再生/不幸と歴史/歴史の恐怖など、248ページ。

エリアーデについて→こちらも参照

終末論について;


R.K.ブルトマン、中川秀恭訳、『歴史と終末論』、岩波書店、1959
原著は R.K.Bultmann, History and Eschatology: The Gifford Lectures 1955, 1957
歴史と歴史性の問題/キリスト以前の時代における歴史の理解/終末論の立場からの歴史の理解/終末論の問題(1)(2)/歴史主義と歴史の自然化/歴史における人間の問題/歴史の本質(1)(2)/キリスト教信仰と歴史など、204ページ。

時間論から(「近代など(20世紀~) Ⅲ」のページ中の「xv. 時間論、その他」なども参照);

ジョルジュ・プーレ、井上究一郎・山崎庸一郎・二宮フサ・山田𣝣・小林善彦・篠田浩一郎訳、『人間的時間の研究』(筑摩叢書 135)、筑摩書房、1969
原著は Georges Poulet, Études sur le temps humain, 1950
序論/モンテーニュ/デカルトの夢/パスカル/モリエール/コルネイユ/ラシーヌ的時間覚え書/ラファイエット夫人/フォントネル/アベ・プレヴォー/ルソー/ディドロ/バンジャマン・コンスタン/ヴィニー/テオフィル・ゴーティエ/フローベール/ボードレール/ヴァレリー/プルーストなど、458ページ。

ジョルジュ・プーレ、井上究一郎・佐貫健・山田𣝣・松室三郎・篠田浩一郎・稲生永訳、『人間的時間の研究 第2巻 内的距離』(筑摩叢書 242)、筑摩書房、1977
原著は Georges Poulet, Études sur le temps humain II. La distance intérieur, 1952
まえがき/マリヴォー/ヴォーヴナルグ/シャンフォールとラクロ/ジューベール/バルザック/ユゴー/ミュッセ/ゲラン/マラルメなど、358ページ。

同じ著者による→こちらや、あちらを参照

『エピステーメー』、vol.1 no.3、1975.12、pp.7-239;「特集 時間」
時間と確率論的世界観(渡辺慧)/時間と宇宙(G.J.ウィットロウ)/時間直観(E.カッシーラー)/子どもの時間近く知覚(J.ピアジェ)/ハイデガーと時間の問題(茅野良男)/時間の言葉(滝浦静雄)/時間学についての一つの手稿(村上陽一郎)/ノヴァーリスの時間体験(P.キュッパー)/文学の時間 言葉の時の磁場(清水徹・蓮實重彦)/インドの伝統における時間と歴史 カーラとカルマン(R.パニカール)/神話の時間と構造 オイディプス神話を出発点とする考察(吉田敦彦)/主体的一日 生物の時間(千葉喜彦)/持続と〈間〉(戸井田道三)/キリスト教の時間論(野呂芳男)など

三宅剛一、『時間論』、岩波書店、1976
緒論/ギリシア哲学における時間論/近世の時間論/身体的時間(A)と意識の時間(B)/歴史的時間/永遠について/仏教における時間論管見など、148ページ。

同じ著者による→こちらも参照

『エピステーメー』、vol. 5 no.2、1979.2、「特集 時計 クロノスの変容」
振子時計(クリスチャン・ホイヘンス)/時計の宇宙論的メタファー(F.C.ヘイバー)/時間測定の東方的概念(S.E.ベディーニ)/時計の起源(デレク・ド・ソラ・プライス)/暦と時計(竹内均)/宇宙・時計・原子(坪井忠二・古在由秀)/時間概念の歴史的考察(G.J.ウィットロウ)/時間論の視点(亀淵迪)/イスラーム世界の時間論(松本耿郎)/時計-この不毛なるもの(村上陽一郎)/レオナルド・ダ・ヴィンチと時計(小野健一)/チーズと化した時計(岡田隆彦)/庭の花時計(川崎寿彦)/ポーの〈時〉と〈時計〉(八木敏雄)/音楽における時間(松平頼暁)/生物の時計とそのしくみ(佐々木隆)/絵画における時間(ジョセフ・ラヴ)/様式と歴史的時間の表現(ジョージ・キュブラー)など、230ページ。

is、no.17、1982.6、pp.2-39;「特集 時」
時間の異化 小説の方法/ゴーゴリとカフカ(後藤明生)/インドの回帰的終末説(松山俊太郎)/雨()れ 月朦朧(もうろう)の 夜 上田秋成・怪異幻想の時間(高田衛)/ボードレール、プルーストにおける 時のメタファー(井上究一郎)/江戸期の時間概念 安藤昌益の自然観(安永寿延)/絶対時間とエローラの神 現代文明の向こう側(真木悠介)/「易」と時間 古代中国の宇宙原理(吉野裕子)/時間概念の存立構造 対談・歴史的変遷から未来展望まで(廣松渉・村上陽一郎)/遊びの時間(大室幹雄)/日本神話の時間 無時間から不可逆的時間へ(荒川紘)/子どもと時間 ヘヤー・インディアンのライフサイクル(原ひろ子)など


マリー・ルイゼ・フォン・フランツ、秋山さと子訳、『時間-過ぎ去る時と円環する時 イメージの博物誌 12』、平凡社、1982
原著は Marie-Louise Franz, Time - Rhythm and repose, 1978
訳者解説;時間の概念とイメージ//
神性と事象の流れとしての時間/循環的な時間と直線的な時間/リズムと周期性/必然、偶然、共調性(シンクロニシティ)/超越的時間//
図版;事象の流れ/時間の流れの測定/神の様相または流出としての時間/時間の尺度としての太陽神/太陽による時間の測定/循環的時間Ⅰ/循環的時間Ⅱ/神々の行列としての時間/直線的な歴史的時間/進化/リズムとしての時間/リズムによる時間の測定/必然と偶然/卜占術/時間の超越など、108ページ。

同じ著者による→こちらも参照

『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

岩野秀明、『時間論のプロブレマーティク』(ぷろぱあ叢書)、世界書院、1992
第1部 古代ギリシャの時間概念:アナクシマンドゥロス/ヘラクレイトス/プラトン/アリストテレス//
第2部 現代時間論のために;カント/ライヘンバッハ/アインシュタイン/マッハ/ベルグソン/ホワイトヘッド/メルベルク/フッサール/メルロー・ポンティーなど、390ページ
………………………

空間論から;


ガストン・バシュラール、岩村行雄訳、『空間の詩学』、思潮社、1972
原著は Gaston Bachelard, La poétique de l'espace, 1957
序論/家 地下室から屋根裏部屋まで 小屋の意味/家と宇宙/抽出 箱 および戸棚/巣/貝殻/片隅/ミニアチュール/内密の無限性/外部と内部の弁証法/円の現象学//
ガストン・バシュラールについて(岩村行雄)など、322ページ。

こちらにも挙げておきます
バシュラールについて→こちらを参照

『エピステーメー』、vol.3 no.6、1977.7、pp.7-170;「特集 空間」
空間・記号・引用(磯崎新・渡辺守章・蓮實重彦)/空間と言語(ジェラール・ジュネット)/パスカル(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)/デュシャンに関する陳述(ジョン・ケージ)/グリーン・ボックス(ジャスパー・ジョーンズ)/空間のエロティシズム あるいは〈風景の臍〉について(吉田喜重)/記号系とその展開 創作ノートから(宇佐美圭司)/原子物理学者プラトン 『ティマイオス』における原子の構成と解体(P.フリートレンダー)/カントの空間論 『超越論的感性論』の意義(渡辺二郎)/《無限の空間の永遠の沈黙》 パスカルと近代の宇宙観(飯塚勝久)/鏡としての空間 数学における抽象と具象(森毅)/空間の数学史(中村幸四郎)/相対論と量子論における〈空間〉(遠藤真二)/デカルトと若きニュートン ニュートン初期草稿群の研究(吉井正和)など

オットー・フリードリッヒ・ボルノウ、大塚惠一・池川健司・中村浩平訳、『人間と空間』、せりか書房、1978
原著は Otto Friedrich Bollnow, Mensch und Raum, 1963
序論//
空間の基本的な内的文節;アリストテレスの空間概念/ことばの用法と言語史/自然の座標系/空間の中心/諸方位/地平線とパースペクティヴ//
広い世界;広い土地、見知らぬ土地、遠方の土地/道と道路/さすらいあるきの小道//
家屋のやすらぎ;家屋の意義/聖なるものにかかわる空間/住みごこちのよさ/戸と窓/寝台/目をさますことと眠りこむこと//
空間の諸局面;ホドロジー的空間/行動空間/昼の空間と夜の空間/気分づけられている空間/現在的空間/人間の共同生活の空間//
人間の生の空間性;空間のなかに存在すること/自分自身の空間の諸形式/総括と展望など、326ページ。


こちらにも挙げておきます

宮家準・小川英雄編、『聖なる空間 宗教史学論叢 5』、リトン、1993
旧約聖書におけるマーコーム・ヒエロファニー(吉田泰)/聖なる空間の表象-古代メソポタミアの「生命の木」-(渡辺和子)/英雄叙事詩の系譜-ギルガメシュの末裔たち-(森雅子)/古代オリエントのアジール(小川英雄)/魂の空間性-アビラの聖テレジア『魂の城』における-(鶴岡賀雄)/シヴァ教の宇宙論(高島淳)/日本神話における鳥と聖空間(松村一男)/西行にとっての山里(高木きよ子)/熊野曼荼羅の世界-熊野修験伝来本を中心に-(宮家準)など、332ページ。

阿部一、『空間の比較文化誌』、せりか書房、2000
環境のアニミズム的「見方」/宇宙論的「見方」/一神教的「見方」/近代的「見方」など、264ページ。

イーフー・トゥアン、小野有五・阿部一訳、『トポフィリア 人間と環境』(ちくま学芸文庫 ト-2-2)、筑摩書房、2008
原著は
Yi-Fu Tuan, Topophilia: A Study of Environmental Perception, Attitudes and Values, 1974
知覚の一般的特徴-感覚/一般的な心理構造と反応/自民族中心主義・対称性・空間/私的な世界-個人の違いと嗜好/文化・経験・環境への態度/環境・知覚・世界観/トポフィリアと環境/環境とトポフィリア/コスモスから景観へ/理想都市と超越性の象徴/物理的環境と都市の生活様式/アメリカの都市-象徴体系・イメージ像・空間/郊外とニュータウン-環境の探求など、512ページ。


遠藤真二、『時間空間 現代科学の地平』、河出書房新社、1971
古代の思想家たち/アリストテレス/アリストテレスの権威とその批判者たち/ガリレイ、デカルト、トリチェリ/ニュートン/カント/ランゲとマッハ/非ユークリッド幾何学と場の理論/アインシュタイン/ベルグソン/量子論以後、など。240ページ。

viii. 自然哲学系など

アーサー・O・ラヴジョイ、内藤健二訳、『存在の大いなる連鎖』(昌文全書)、晶文社、1975
原著は
Arthur O. Lovejoy, The Great Chain of Being. A Study of the History of an Idea, 1936
ギリシャ哲学におけるその観念の創始-三つの原理/存在の連鎖と中世思想における内的対立/充満の原理と新しい宇宙観/ライプニッツとスピノーザにおける充満と充分理由について/18世紀における存在の連鎖および自然における人間の地位と役割/充満の原理と18世紀楽天主義/存在の連鎖と18世紀生物学の或る側面/存在の連鎖の時間化/ローマン主義と充満の原理/歴史の結果とその教訓など、408ページ。

三宅剛一、『學の形成と自然的世界』、弘文堂書房、1940
プラトン以前の數學的宇宙論/イデアと數/「ティマイオス」における宇宙論/プラトン以後の哲學に於ける無限の思想/十四世紀オッカム派の自然哲學/デカルトに於ける延長/モナッドと世界(ライプニッツ)/カントに於ける時間空間及び世界など、708ページ。

同じ著者による→こちらも参照

『新岩波講座 哲学 5 自然とコスモス』、岩波書店、1985
コスモロジー再興(坂本賢三);いま、なぜ「コスモロジー再興」か/自然と自然哲学/コスモスとコスモロジー/コスモロジーの衰退/コスモロジーの再構築/コスモロジーの将来(→こちらでも少し触れています)//
「自然」とは何か 自然と人為(武宮諦);
自然に従って(カタ・ピュシン)」ということの射程/ソクラテスとカリクレスの「自然」観/二種の秩序/国家のピュシス性/おわりに//
  自然と歴史(磯江景孜);日常の語法から/自然から歴史へ/人間の業としての自然と歴史-カント/自然と歴史の統一-マルクス/歴史的環境としての自然/結びにかえて//
  自然と自然を超えるもの-わたしの生のあることについて-(松永雄二);われわれがそれに出会っているもの/人間の自然本性というものの悪しき意味での形而上学化/行為の主体/「わたし」の自然本性論の否定/たましい・こころにおける正義/たましい・こころにおける〈知〉の問題//
自然哲学とコスモロジーの展開 ギリシアにおける自然哲学とコスモロジー(種山恭子);生きる自然の全体像/秩序体としての
宇宙(コスモス)/プラトンの『ティマイオス』/アリストテレス//
  ルネサンスにおける自然哲学とコスモロジー(清水純一);占星術批判まで/フィレンツェ・プラトニズム/近代的宇宙観への道/南イタリアの自然哲学者たち//
  近世における自然哲学とコスモロジー(小林道夫);ガリレオとデカルトにおける近世機械論的自然観の形成/機械論的自然観への反動と「力」の自然哲学/カントの自然哲学と宇宙論/「力学的自然観の興隆」から「相対論」の形成へ//
現代における自然哲学 現代宇宙論(杉山聖一郎);宇宙の時空構造とアインシュタインの相対性理論/宇宙の創成/非決定論系としての宇宙/生成のコスモロジー//
  自然哲学の現代的視点(中埜肇);序論/「自然」の概念/自然のあり方/自然と人間の関わり//
非西欧世界の自然観 自然の偉大な鎖-オリエント的グノーシスの相貌-(五十嵐一)細目はこちら//
  インドの自然観(服部正明)細目はこちら//
  中国の自然観(福永光司)細目はこちら//
  日本人の自然観(源了圓)細目はこちらなど、388ページ。
また添付された「月報 3」には;宇宙-有限と無限(佐藤文隆)/魔方陣のようなコスモロジーに立脚した理想都市が、今日もなおモダニズムの美学に囚われた建築家をエロティックに誘惑すること(八束はじめ)/詩人とコスモロジー(渋沢孝輔)


『[岩波]新・哲学講義 5 コスモロジーの闘争』、岩波書店、1997
講義の七日間-自然哲学のゆくえ(伊藤邦武こちらも参照);序 コスモロジーの自立/ケプラーの夢/無限宇宙の永遠の沈黙/時空をめぐる論争/レヴォリューション-回転か革命か/決定論の崩壊/結び ビッグ・バンの方へ//
セミナー;自然観の相克-機械論と有機体論(中釜浩一)/時間は流れるのか(中山康雄)/生命と種の多様性(横山輝雄)/場と実在-量子論的世界像(田中正)//
思想史年表-フィジックスとメタ・フィジックスの交差(伊藤邦武)//
定義集;宇宙と世界/科学の進歩/客観的真理/空間/偶然と必然/自然法則/シミュレーション/証明/神秘的直観/数/タイムトラヴェル/調和(ハーモニー)/デミウルゴス/複雑系/ミクロコスモスとアニマ・ムンディーなど、218ページ。

C.A.パトリディーズ、G.ボアズ、L.フォルミガリ、村岡晋一・村上陽一郎・高山宏訳、『存在の連鎖』([叢書]ヒストリー・オヴ・アイディアズ 17)、平凡社、1987
原著は
Constantinos Apostros Patrides, ‘Hierarchy and Order’ / George Boas, ‘Macrocosm and Microcosm’ / Lia Formigari, ‘Chain of Being’, 1968/1973
ヒエラルキーと秩序/マクロコスモスとミクロコスモス/存在の連鎖など、204ページ。

ゲルノート・ベーメ編、伊坂青司・長島隆監訳、『われわれは「自然」をどう考えてきたか』、どうぶつ社、1998
原著は Gernot Böhme (hrsg.), Klassiker der Naturphilosophie: Von den Vorsokratikern bis zur Kopenhagener Schule, 1989
ソクラテス以前の哲学者たち/プラトン/アリストテレス/テオプラストス/アルベルトゥス・マグヌス/後期スコラ学/パラケルスス/ブルーノ/ケプラー/ベーメ/ニュートン/ライプニッツ/カント/ゲーテ/シェリング/ヘーゲル/エンゲルス/ホワイトヘッド/20世紀のホーリズム/テイヤール・ド・シャルダン/ブロッホ/アインシュタイン/コペンハーゲン学派など、526ページ。


ハンス・ブルーメンベルク、後藤嘉也・小熊正久・座小田豊訳、『コペルニクス的宇宙の生成 Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ』(叢書ウニベルシタス 761/762/763)、法政大学出版局、2002/2008/2011
原著は Hans Blumenberg, Die Genesis der kopernikanischen Welt, 1975
Ⅰ;天の両義性/コペルニクス理論の人物の可能性はどのようにして切り開かれたか、408ページ//
Ⅱ;初期の影響作用の類型論/天は静止し、時間は進行する、444ページ//
Ⅲ;コペルニクス的比較級/コペルニクス的宇宙の光学、288ページ。

同じ著者による→こちらも参照


伊藤邦武、『偶然の宇宙』(双書 現代の哲学)、岩波書店、2002
序 無限・無・偶然-コスモロジカルな恐怖と眩暈//
第1部 驚くべき自然の秩序と奇跡:ヒュームの宗教批判と確率論/奇跡と証言/宇宙の調和と神によるデザイン//
第2部 宇宙のアンサンブルと奇跡的微調整:ファイン・チューニング/宇宙のアンサンブル/多宇宙の神//結び 不自然な自然、など。258ページ。


第1部で取りあげられるヒューム『自然宗教に関する対話』については→こちらを参照

伊藤邦武、『宇宙を哲学する』(双書 哲学塾)、岩波書店、2007
自然哲学のゆくえ:コスモロジーの自立/ケプラーの夢/無限宇宙の永遠の沈黙/時空をめぐる論争/レヴォリューション-回転か革命か/決定論の崩壊//ビッグバンの方へ 宇宙の時間、有限か無限か:有限説と無限説/カントのアンチノミー/パースの宇宙論、など。156ページ。

こちらも参照
同じ著者による→こちらや、あちらも参照

Robert Lenoble, Histoire de l'idée de nature, (L'évolution de l'humanité), Albin Michel, Paris, 1969
『自然の観念の歴史』
紹介(ジョゼフ・ボード)//
序論//第1部 魔術的自然//ギリシアの奇跡;法則の支配/ソークラテース的外向性/宇宙/美の発見//
  原子論者たち-デモクリトス、エピクーロス、ルクレーティウス//
  プリニウスの『博物誌』;成功を博した作品/既知の世界 天文学、地誌/物の本性 暦の占星術、原始的思考の残存、合目的性、〈自然な〉、〈人工的な〉、〈奇跡的な〉、質的自然学の心理学、四元素、大地、水、火//
第2部;16世紀から18世紀までの〈自然〉の概念について/古代と中世の遺産-16世紀の人間にとってのルクレーティウスの世界とダンテの世界/ルネサンスの泡立ち。愛された、しかし知られざる自然。錬金術師たち。ラブレー/17世紀の機械論革命。ガリレー、メルセンヌ、デカルトとパスカル/ダランベールの数学的自然とディドロの母なる自然、ニュートン的多幸感/執拗な曖昧さと形而上学の必要など、448ページ。

………………………

エチエンヌ・ジルソン、三嶋唯義訳、『神と哲学』(聖トマス学院編 キリスト教思想研究叢書 1)、ヴェリタス書院、1966
原著は Étienne Gilson, God and Philosophy, 1941
キリスト教思想研究叢書刊行の辞(V.M.プリオット、竹島幸一)/原著者紹介(同)/マーロン・パウエル基金(ヘルマン・B・ウエルズ)//
序文/神とギリシア哲学/神とキリスト教哲学/神と近代哲学/神と現代哲学など、192ページ。


W.シュルツ、岩波哲男訳、『近代形而上学の神』、早稲田大学出版部、1973
原著は Walter Schulz, Der Gott der neuzeitlichen Metaphysik, 1957
原著者序/クザーヌスと近代形而上学の歴史/近代形而上学における「哲学者の神」/近代の構成的体系へのデカルト形而上学の止揚/ヘーゲルの絶対精神の体系とニーチェの同じものの永劫回帰の体系/結びなど、158ページ。

ディーター・ヘンリッヒ、本間謙二・須田朗・中村文郎・座小田豊訳、『神の存在論的証明 近世におけるその問題と歴史』(叢書・ウニベルシタス)、法政大学出版局、1986
原著は Dieter Henrich, Der ontologische Gottesbeweise. Sein Problem und seine Geschichte in der Neuzeit, 1960/1967
序文//
近世の形而上学における存在神学 序論//
  存在論的論証の根拠付け;デカルトとデカルト主義者たち デカルト、、アールブランシュとスピノザ/イギリスのプラトン主義とライプニッツ学派 モアとカドワース、ライプニッツ、クリスチャン・ヴォルフ、バウムガルテン、メンデルスゾーン//
  存在論的論証に対する批判;序論/17世紀における批判 ガッサンディ、ユエ、レルミニエ、パーカー/18世紀における批判 ウェーレンフェルス、ジャクロとフランスの諸雑誌、モスハイム、リュディガーとクルージウス、ベーリング、ヒューム//
  体系的概観//
カントの存在神学批判;序論/カントの主要著作における存在神学批判/合理的神学の体系と批判/カントの前批判期の諸著作における批判//
思弁的観念論における存在神学 ヘーゲルによる存在神学の革新;カント以後の存在神学の状況/カントの存在論的論証批判とヘーゲルとの関係/ヘーゲルの『論理学』における存在論的論証//
  後期シェリング哲学における概念と現存在;シェリングと存在神学の歴史/シェリングの論理的異論/必然的な存在と積極哲学の端緒//
  Ch.H.ヴァイセと存在神学の終焉;論理的なものの存在様式/ヴァイセの論理的異論/思惟必然性の概念/思惟必然性の現存在//
結び 現代における存在神学の問題//
解説(加藤尚武)など、458ページ。


ヴォルフハルト・パネンベルク、座小田豊・諸岡道比古訳、『形而上学と神の思想』(叢書・ウニベルシタス 286)、法政大学出版局、1990
原著は Wolfhart Pannenberg, Metaphysik und Gottesgedanke, 1988
序/形而上学の終焉と神の思想/絶対的なものの問題/意識と主観性/存在と時間/概念と予見//
付論 原子、持続、形態-過程の哲学に伴う問題点など、190ページ。

ix. 他界観・来世観など

フランソワ・グレゴワール、渡辺照宏訳、『死後の世界』(文庫クセジュ 250)、白水社、1958
原著は François Grégoire, L'au-delà, 1956
否定的態度/先史時代および原始人、ケルト人、ゲルマン人および北欧人/地中海岸の諸文明/ユダヤ教、キリスト教、イスラム教/インド、中国、日本/哲学的諸観念/近代の「科学的」研究/哲学的結論の大略など、162ページ。


渡辺照宏、『死後の世界』(岩波新書 351)、岩波書店、1959
死者儀礼の由来/死者への奉仕/死後の運命/死に対処するみちなど、206ページ。

石上玄一郎、『輪廻と転生-死後の世界の探求-』、人文書院、1977
先史時代/歴史時代/太陽崇拝と転生/ディオニュソス崇拝とオルフェウス教/ギリシャ諸家の輪廻観/インダス人/ウパニシャッド/仏教;無我/仏教;輪廻/輪廻思想の成因/輪廻思想と大麻の風土/輪廻思想の虚妄と真実など、284ページ。

同じ著者によるこちらも参照


『不死の信仰 古代文明の謎と発見 8』、毎日新聞社、1978
エジプトゾロアスター教/仏教・キリスト教・イスラム教/神仙思想など、274ページ。

『エピステーメー』、vol.4 no.7、1978.8、pp.7-221;「特集 墓の形而上学」
墓の彫刻 エジプトから「ネレイーデス」の墓まで(アーウィン・パノフスキー)/古典期アッティカの墓碑について(澤柳大五郎)/死の神としてのエロース(エドガー・ウィント)/《死》の図像 一七世紀宗教美術における(エミール・マール)/死対生(岡本太郎)/洞窟の神々 あるいは「墓」の起源(エルヴィン・ローデ)/エレウシスの信仰(マーチン・パーソン・ニールソン)/古墳と死者たちの伝奇(吉田敦彦)/高松塚壁画・私見(末長雅雄)/秦の始皇帝の墓の謎(関野雄)/関東・東北の装飾古墳の謎(大塚初重)/ネアンデルタール人の葬制(香原志勢)/死体埋葬人(ヴェルナー・ダンケルト)/墓の宇宙論 東南アジアの二つの例(大林太良)など

井本英一、『死と再生 ユーラシアの信仰と習俗』、人文書院、1982
神の子の誕生-生誕と婚姻/鎮魂・地鎮・供儀-葬送と他界/聖樹・聖石・聖泉-再生の象徴/辻の神々-ヘルメスと地蔵/火と水の祭り-俗から聖へ、338ページ。

スタニスラフ・グロフ+クリスティナ・グロフ、山折哲雄訳、『魂の航海術-死と死後の世界 イメージの博物誌 10』、平凡社、1982
原著は Stanislav and Christina Grof, Beyond Death - The Gates of Consciousness, 1980
訳者解説;彼岸のトポグラフィー//
古代の知恵と現代の科学/臨床死と臨死の経験/彼岸のイメージ/魂の死後の旅/死との儀礼的な出会い/精神分裂病と幻覚状態に於ける死と再生//
図版;テーマ/死と再生のサイクルⅠ/死と再生のサイクルⅡ/彼岸への進入/旅/暗闇の被造物/地獄の試練/審判の普遍性Ⅰ/審判の普遍性Ⅱ/二元論Ⅰ-天国と地獄の対比/音/二元論Ⅱ-天国と地獄の対比/樹木と階層/顕現/魂の鳥/光り輝く存在との出会い/楽園/天界と超越など、104ページ。

『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

岡田明憲、『死後の世界』(講談社現代新書 1115)、講談社、1992
あの世への旅;古代オリエントから日本へ/ゾロアスター教と仏教//
天国と地獄;東西の応報説/刑罰と救済//
生者と死者;交霊の諸相/たたりと守護霊//永生・輪廻・復活など、214ページ。

同じ著者によるこちら、またこちらも参照


『ユリイカ』、臨時増刊号vol.26-13、1994.12、「総特集 死者の書」
チベットの死者の書ボン教アルダー・ウィーラーフの書地下世界訪問譚浄土神楽祭文平田篤胤折口信夫エジプトオルフィズムアエネアスマルドゥーンの航海北方ゲルマン人/ポール・ブロカ『頭蓋学の手引き』/ヘヤー・インディアンなど、358ページ。

スタニスラフ・グロフ、川村邦光訳、『死者の書-生死の手引 イメージの博物誌 32』、平凡社、1995
原著は Stanislav Grof, Books of the Dead: Manuals for Living and Dying, 1994
古代の死者の書/光の中への出現-『エジプトの死者の書』/死後の段階の聴聞による解説-『チベットの死者の書』/冥界の球技-『マヤの死者の書』/羽を持つ蛇の神話-『ナワの死者の書』/『往生術(アルス・モリエンディ)』-キリスト教の死者の書/魂の死後の旅-神話と科学//
図版;「原初の時」のエジプトの神々/太陽の冥界旅行/『バルド・トェドル』のヴィジョン/六つの生存領域[六道]/死・再生・マヤの異界/神々の球技/ケツァルコアトルと霊魂の物質からの贖い/死と生の戦略/ヴィジョンによる探求/身体への態度/冥界の風景と住人/他界の生き物/模範としての神々/超越と光の中への出現//
訳者解題;死の作法 冥土の旅路-『往生要集』と『地蔵十王経』など、104ページ。


こちらでも挙げています
『イメージの博物誌』シリーズについて→こちらを参照

田中純男編、『死後の世界 インド・中国・日本の冥界信仰』、東洋書林、2000
インド;古代インドの墓地/ヒンドゥ教における葬儀と霊魂観/異界に飛翔する技術//
中国;冥界と地下世界の形成/『法滅尽経』とその周辺/泰山と冥界/道教儀礼の言語と民俗//
日本;『往生要集』以前泰山府君祭と〈冥界十二神〉の形成密厳国土論/不殺生戒と後生論など、312ページ。


蛭川立、『彼岸の時間 〈意識〉の人類学』、春秋社、2002/2009
プロローグ-アヤワスカの宴//
反転する時間-シャーマニズム的リアリティ;他界への旅-アマゾンのシャーマニズムと臨死体験//
循環する時間-共同体的リアリティ;象徴としての世界-バリ島民の儀礼と世界観/穢れた女の聖なる力-インド世界とタントリズムの思考/巫女という対抗文化-沖縄の民間信仰をめぐる権力構造/ルサンチマンと権力-タイの仏教とシャーマニズム//
消滅する時間-瞑想的リアリティ;〈自我〉という虚構-インド-チベットの瞑想哲学/転生するのは誰か-「霊魂の死後存続」をめぐる論争/非局所的な宇宙-旧ソ連圏における認識論的政治学//
前進する時間-資本主義的リアリティ;理性と逸脱-ミクロネシアのドラッグカルチャー/聖なる狂気-沖縄シャーマンの巫病は「精神病」か?/原始の復権-色好み日本人とネオ・シャーマニズム/労働・貨幣・欲望-グローバル化する資本主義と〈南〉の社会//
明滅する時間-ポストモダン的リアリティに向けて;回帰でもなく超越でもなく-アマゾン的未来の可能性・日本的未来の可能性など、336ページ。


松村一男編、『生と死の神話 宗教史学論叢 9』、リトン、2004
東海道四谷怪談国学と日本書紀六朝志怪ハワイ/東南アジア・オセアニアインド/インド・イランペルシアメソポタミアプラトン『巫女の予言』/インドと旧約聖書(→こちらに再録)/「金持ちラザロ」と「二河白道」/死後世界旅行記/ユタ/ユダヤ教/ユング/現代の輪廻神話など、494ページ。

細田あや子・渡辺和子編、『異界の交錯 宗教史学論叢 10/11』(上下巻)、リトン、2006
上巻 西アジア、北アフリカ;メソポタミアエジプト/ルカ、ヨハネ、トマス/キリスト教初期修道院制文献における砂漠のイメージ/マゴス・タフミズガルド//
ヨーロッパ;アーサー王物語/幻想的風景表現/フリードリヒ(→こちらに再録)/東欧ハシディズム/アンデルセン童話/エリウゲナとトラークル/ユング//
日本・オセアニア;古事記縁起絵平田篤胤ヴァアヌツ・トンゴア島民など、414ページ。
下巻 南アジア・東アジア;ウパニシャッド/ガンダーラ仏教/仏教サンヴァラ系唐代小説/鯰絵と富士の人穴//
地中海世界;古代パレスチナ・ユダヤ教ギリシアプラトン/ボストコレカーゼの「聖なる牧歌的風景」/ビザンティン・イコン//
ヨーロッパ;ヒルデガルト・フォン・ビンゲン中世の存在論と異界論西欧中世の死後世界旅行記描かれたトンネル幻想/イグナティウス・デ・ロヨラ/フィドゥスの「神殿芸術」など、484ページ。


『アジア遊学 128 古代世界の霊魂観』、勉誠出版、2009.12
総論(加藤隆浩)/古代エジプトの霊魂観(近藤二郎)/メソポタミアの霊魂観(松島英子)/古代中国の霊魂観-ニューギニア研究者の視点から(紙村徹)(→こちらにも)/古代ギリシアの霊魂観(松村一男)/ラテン文学に見る霊魂と伝統(高橋宏幸)/天皇の御魂の二重性(匝瑤葵)/古代マヤの霊魂観(杓谷茂樹)/クメールの霊魂観(黒沢浩)/アステカの霊魂観(山本匡史)/インカの霊魂観(河邊真次)/アフリカの霊魂観(坂井信三)/アイヌの霊魂観(山崎幸治)/オセアニア海洋民の魂の器としてのカヌー(後藤明)/死者への祈りとしてのグリム童話-ヤーコプ・グリム『ドイツ神話学』をてがかりに(大野寿子)/十九~二十世紀のロシア人農民の霊魂観-墓をとおして見た死者と生者の関係(伊賀上菜穂)/循環する生と死-米国南西部先住民ホピの霊魂観(伊藤敦規)/古代の霊魂観(篠田知和基)/霊魂を展示する、ということ(木田歩)など、208ページ。
………………………

ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサ-レス、牛島信明・内田義彦・斎藤博士訳、『天国・地獄百科』(叢書アンデスの風)、書肆風の薔薇、1982
原著は Jorge Luis Borges, Adolfo Bioy Casares, Libro del cielo y del inferno, 1960

ボルヘスについて→こちらも参照

ジャック・ル・ゴッフ、渡辺香根夫・内田洋訳、『煉獄の誕生』(叢書・ウニベルシタス 236)、法政大学出版局、1988
原著は Jacques Le Goff, La naissance du purgatoire, 1981
煉獄以前の死後世界;古代の想像的形象/煉獄の父たち/中世初期//
12世紀 煉獄の誕生;浄罪の火/浄罪の場所/シチリア・アイルランド間の煉獄/煉獄の論理//
煉獄の勝利;スコラ的体系化/社会的勝利/詩的勝利-『神曲』など、688ページ。

同じ著者による→こちらも参照


コリーン・マクダネル&バーンハード・ラング、大熊昭信訳、『天国の歴史』、大修館書店、1993
原著は Colleen McDonnell and Bernhard Lang, Heaven - A History, 1988
天国の曙/イエスとキリスト教の約束/イレネウスとアウグスティヌス/中世の天国の約束/ルネサンス/宗教改革/スウェーデンボリ/天国における愛/永遠の運動/今日のキリスト教など、726ページ。


アリス・K.ターナー、野﨑嘉信訳、『地獄の歴史』(叢書・ウニベルシタス 490)、法政大学出版局、1995
原著は Alice K. Turner, The History of Hell, 1993
大いなる地界/エジプト/ゾロアスター教/古典的地獄/プラトン/ローマ/ヘブライ人/グノーシス主義/マニ教/初期キリスト教/地獄への降下/最後の審判/黙示録/中世/聖史劇/煉獄/ダンテ/中世の最盛期/宗教改革/バロック/楽園喪失/機械的宇宙/啓蒙運動/スヴェーデンボリ/19世紀/ゲーテ/ロマン派/普遍救済説/フロイトの時代など、416ページ。


草野巧、『地獄 (Truth in Fantasy 21)』、新紀元社、1995
入口・境界/世界・種類/神・裁判官/番人・住人/責め苦・アイテム/地獄破り・冥界下りなど、256ページ。

草野巧、『図解 天国と地獄 (FILES No.009)』、新紀元社、2007
古代世界/ユダヤ・キリスト教/仏教/その他など、236ページ。

Mircea Eliade, Death, Afterlife, and Eschatology. A Source Book of the History of Religions. Part 3 of From Primitives to Zen, Harper & Row, Publishers, New York, etc., 1967 / 1974
『死、来世、終末論 「諸宗教の歴史 部族社会から禅まで」の出典集第3部;』
no.158からno.197:神々、英雄たちと死/死と中有/葬送儀礼/エジプト/冥界への道/ギリシャとローマ/オルペウス神話/楽園/世界の終わり/救世主の予言と千年王国運動など、110ページ


Ioan P. Couliano, Out of This World. Otherworldly Journeys fron Gilgameshu to Albert Einstein, Shambhala, Boston & London, 1991
『この世界から外へ ギルガメシュからアルバート・アインシュタインにいたる他界旅行』
序言
(Laurence E. Sullivan)//
序論/第4次元のための一歴史家の道具一式/自由な霊が自由な霊を探す-シャーマニズム概観/暗い財宝-メソポタミアの宗教における他界旅行/人形、おもちゃの家と神々-古代エジプトにおける諸他界を通る旅/道教の中国における鶴騎行、魂の呼びだしと幽霊の花嫁/心を通しての旅-仏教と他界旅行/熱狂から霊的幻視へ-古代イランの脱自/ギリシアの呪医/7つの宮殿と神の戦車-メルカヴァーからカバラーにいたるユダヤ神秘主義/星間旅行-プラトーン主義的スペース・シャトル、プローティーノスからマルシリオ・フィチーノまで/他界旅行の極点-ムハンマドからダンテへ/結論など、304ページ。

第4章は邦訳あり→こちらを参照
同じ著者による→こちらや、そちらや、またあちらを参照


P.G.Challis, “The Dangers of Dying - Judgement in the Afterlife”, 『京都芸術短期大学紀要[瓜生]』、no.13、1991.3、pp.93-101
来世において魂が出会う危険について。
「死ぬことの危険-来世における審判」
エジプト/ギリシャ/イラン/キリスト教/イスラーム/チベットなど。

同じ著者による→こちらも参照

x. 事典類など

天文学系のものは未見につきおくとして;


イヴ・ボンヌフォワ編、金光仁三郎主幹、『世界神話大事典』、大修館書店、2001
原著は Yves Bonnefoy ed., Dictionnaire des mythologies et des religions des sociétés traditionelles et du monde antique, 1981
「大」とつくだけあって1382ページと確かに分厚い。また重い。
神話概説/アフリカ//
古代近東;エジプトメソポタミア西セム語諸族、西アジアギリシャ/ローマ//
西欧Ⅰ キリスト教以前;キリスト教以前のヨーロッパ,、ケルト・ウェールズ北欧スラブ、カフカスアルバニア・アルメニア//
西欧Ⅱ キリスト教時代;キリスト教グノーシス派中世とルネサンス錬金術とカバラ、フランス・スイス、ロマン派近代・現代ヨーロッパ、ジプシー//
南アジアイラン仏教//
東南アジア;東南アジアインドネシア・マレー諸島、インドシナ半島//
東アジア・内陸アジア;中国日本朝鮮チベットトルコ・モンゴル諸族シベリア//
アメリカ大陸;北アメリカ中央アメリカ南アメリカ//
オセアニアなど。


大林太良・伊藤清司・吉田敦彦・松村一男編、『世界神話事典』(角川選書 375)、角川書店、2005
総説;神話学の方法とその歴史(大林太良)//
共通テーマにみる神話;世界の起源(松村一男)/人類の起源(大林太良)/洪水神話(同)/死の起源(吉田敦彦)/火の起源(同)/作物の起源(同)/女性(松村一男)/トリックスター・文化英雄(同)/英雄(同)/異郷訪問(伊藤清司)/異類婚(同)/天体(同)//
地域別にみる神話;日本(同)/中国(同)/朝鮮半島(松原孝俊)/東南アジア(大林太良)/インド(上村勝彦)/イラン(山本由美子)/メソポタミア(渡辺和子)/エジプト(鈴木まどか)/ギリシア・ローマ(吉田敦彦)/ケルト(松村一男)/ゲルマン(同)/スラヴ(同)/シベリア(荻原眞子)/内陸アジア(同)/オセアニア(大林太良)/北アメリカ(荻原眞子)/メソアメリカ(八杉佳穂)/南アメリカ(友枝啓泰)/アフリカ(阿部年晴)など、496ページ。


D.リーミング+M.リーミング、松浦俊輔他訳、『創造神話の事典』、青土社、1998
原著は David Adams Leeming with Margaret Adams Leeming, The Encyclopedia of Creation Myths, 1994
438ページ、あいうえお順。


ミリアム・ヴァン・スコット、奥山倫明監修、『天国と地獄の事典』、原書房、2006
原著は Miriam van Scott, Encyclopedia of Heaven, 1998 + Miriam van Scott, Encyclopedia of Hell, 1998
456ページ、あいうえお順。


アルベルト・マングェル&ジアンニ・グアダルーピ、高橋康也・安達まみ・桑子利男・中尾まさみ・林完枝監訳、『完訳 世界文学にみる 架空地名大事典』、講談社、2002
原著は Alberto Manguel and Gianni Guadalupi, The Dictionnary of Imaginary Places, Expanded and revised edition, 1980/1987/2000
訳は『世界文学にみる架空地名大事典』(1984、原著初版の抜粋訳)の完訳版
序文(マングェル)/改訂版の序文(同)/事典(あいうえお順)//
もうひとつの、旅への
(いざな)い-監訳者前口上(高橋康也、1984)など、808ページ。

こちらにも挙げておきます
マングェルによる→こちらや、そちら、またあちらを参照


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルガリータ・ゲレロ、柳瀬尚紀訳、『幻獣辞典』、晶文社、1974
原著は
Jorge Luis Borges con la colaboración de Margarita Guerrero, El libro de los seres imaginarios, 1967 の英語版 1969
234ページ。
三本足の驢馬
バハムートブラククロノスあるいはヘラクレスゴーレムハニエル、カフジエル、アズリエル、アニエルユダヤの悪魔たちジンクジャタちんばのウーフニックリリスルフシムルグ、などなど

ボルヘスについて→こちらも参照


藤巻一保・岡田明憲、『決定版 東洋の魔術書』、学研パブリッシング、2012
日本/中国/インド/チベット/オリエント/イスラムなど、256ページ(定価476円)。
なお、同社から同年、とりあげた書物が増えた版が出ています、480ページ(定価3,800円);
藤巻一保・岡田明憲、『東洋秘教書大全』、学研パブリッシング、2012
日本の秘教書;細目は→こちら//
中国の秘教書;細目は→こちら//
インドの秘教書;細目は→こちら//
チベットの秘教書;細目は→こちら//
オリエントの秘教書;オリエントの秘教書とは 文明発祥の地で編まれた東西秘教〝源流の書〟/死者の書マリの予言書/熱病と頭痛の呪文集ウィーデーウ・ダート/アルダー・ウィーラーフの書/ワフマン・ヤシュト/ゾロアスター伝/デサーティールギンザー巨人の書ゾストリアノスカルデア神託//
イスラムの秘教書細目は→こちら、など

藤巻一保によるこちら、またこちらも参照
岡田明憲によるこちら、またこちらも参照

姉妹版『決定版 西洋の魔術書』(2012)はこちらを参照

宇宙論プロパーの事典と銘打っているのは;

Norris S. Hetherington ed., Encyclopedia of Cosmology. Historical, Philosophical, and Scientific Foundations of Modern Cosmology, Garland Publishing, INC., New York & London, 1993
『宇宙論の事典:近代的宇宙論の歴史的・哲学的・科学的基盤』
B5版・686ページでabc順。

なお、
Norris S. Hetherington ed., Cosmology. Historical, Literary, Philosophical, Religious, and Scientific Perspectives, (Garland Reference Library of the Humanities, vol.1634), Routledge. Taylor & Francis Group, New York & London, 1993 / 2008
というのがあって、A5版・632ページのペイパーバック。
『宇宙論-歴史的・文学的・哲学的・宗教的・科学的視野』
つきあわせたわけではないのですが、上記
Encyclopedia of Cosmology から主な記事を選び、大まかな時代順に並べ直したもののようです。
宇宙論と文化;異なる文化、異なる宇宙論/ネイティヴ・アメリカン中国メソポタミアソクラテス前派//
ギリシャ人の幾何学的宇宙;現象を救うためにプラトンアリストテレスプトレマイオスコペルニクス//
中世の宇宙論と文学;アリストテレス的世界観/中世の宇宙論ダンテの倫理的宇宙論チョーサー//
科学革命;新たな物理学と新たな宇宙論ガリレオケプラーニュ-トンの宇宙論//
諸銀河:思弁から科学へ;宇宙のための合理的秩序/ウィリアム・ハーシェル19世紀の反射望遠鏡/分光学//
膨張する宇宙;大いなる論争/宇宙論1910-1931/ハッブルの宇宙論/ビッグ・バン宇宙論/定常理論//
素粒子物理学と宇宙論;究極の加速器/インフレーション宇宙/大規模構造と銀河形成/宇宙ストリング/量子宇宙論と宇宙の創成//
宇宙論と哲学;宇宙について考える/人間原理/世界の複数性多重宇宙/宇宙論の哲学的諸相//
宇宙論と宗教;コペルニクス革命/ガリレオと異端審問/宇宙論と宗教

後者には採録されておらず、前者にあって目についたものから;
イスラームの宇宙論ニコル・オレーム(1320-1382)ティコ・ブラーエ(1546-4601)とその宇宙論デカルト(1596-1650)とその宇宙論カント(1724-1804)とその宇宙論ラプラス(1749-1827)と星雲説ジョンハーシェル(1792-1871)ロマン主義の宇宙論

おまけ

最後に;

巖谷國士、『幻視者たち-宇宙論的考察』、河出書房新社、1976
宇宙論的考察;万有引力考黒い太陽の神話-錬金術の宇宙観/隠秘学からシュルレアリスムへ//
幻視者たち;フーリエ/フロラ・トリスタン/エリファス・レヴィ//
女・霊媒・妖術愛の新世界/夢見る自動人形-霊媒たちの逸話/メリュジーヌ考など、272ページ。

なお著者には『宇宙模型としての書物』(青土社、1979)もあり、表題作は稲垣足穂論、また金井美恵子論については→こちらを参照


澁澤龍彦、「宇宙と宇宙論」、『現代思想』、vol.7-9、1979.7、「特集 宇宙 コスモロジーの現在」、pp.48-50

澁澤龍彦には種村季弘ともども(→こちらを参照)今後いろいろなところで登場願うことになると思いますが、とりあえずもう一つ;

澁澤龍彦、『胡桃の中の世界』、青土社、1974
の表題作を挙げておきましょう。
石の夢/プラトン立体/螺旋について/『ポリュフィルス狂恋夢』/幾何学とエロス/宇宙卵について/動物誌への愛/紋章について/ギリシアの独楽/怪物について(→こちらも参照)/ユートピアとしての時計/東西庭園譚/胡桃の中の世界など、260ページ。


澁澤龍彦については→こちら(カバラー)や、そちら(ゴーレム)、またあちら(グノーシス派)に、こなた(ドゥルーズ派他)そなた(ティマイオス)あなた(プリニウス)に、こっち(パリシー)そっち(ケプラー)に、あっち(キルヒャー)ここ(シラノ)そこ(パスカル)あそこ(サド)、またこちら(エリファス・レヴィ)そちら(図形)あちら(天使)こなたちら(悪魔)そなた(魔術、秘密結社)、ついでにあなた(城)こっち(庭園)そっち(ボマルツォ)に、あっち(郵便夫シュヴァル)ここ(『カリガリ博士』)そこ(『吸血鬼ドラキュラ』)そこの2(『恋人たち』)そこの3(『バーバレラ』)あそこ(エルゼベエト・バートリ)こちら(『幻想の肖像』より)そちら(同)あちら(同)ここ(同)こなた(『顔のない眼』)なども参照

アーシュラ・K.ル=グウィン、山田和子他訳、『夜の言葉 ファンタジー・SF論』(岩波現代文庫 文芸102)、岩波書店、2006
原著は Ursula K.Le Guin, The Language of the Night. Essays on Fantasy and Science Fiction, 1979/1989
「15 宇宙論(コスモロジー)のすすめ」‘Do-it Yourself Cosmology’, 1977)を所収。

SFやファンタジーにおける世界構築について記したもの。
と来れば;

ネルソン・グッドマン、菅野盾樹訳、『世界制作の方法』(ちくま学芸文庫 ク 15-1)、筑摩書房、2008
原著は Nelson Goodman, Ways of Worldmaking, 1978
邦訳は1987年刊本の改訂文庫化
言葉、作品、世界;いくつかの問い/ヴァージョンとヴィジョン/基礎はどれだけ堅固か/さまざまな世界制作の方法/真理のいざこざ/相対的実在/知ることについての注//
様式の地位;定説への異議/様式と主題/様式と感情/様式と構造/様式と署名/様式の意義//
引用にかんするいくつかの問題;言葉の引用/絵の引用/音楽の引用/系の間の引用/異なる記号媒体間の引用/反省//
いつ藝術なのか;藝術における純粋なもの/あるジレンマ/見本//
知覚にかんするある当惑;存在しないものを見るということ/作られた運動/形と大きさ/帰結と問い/色/当惑//
事実の作製;現実性と技巧/手段と材料/いくつかの古代世界/還元と構成/虚構から成る事実//
レンダリングの正しさについて;対立し合う世界/慣例と内容/検証と真理/真理性と妥当性/正しい代表/公正な見本/「正しさ」のまとめ//
用語解説/訳者解説-ヴァージョンの狩人のために-など、308ページ。


Hélène Tuzet, Le cosmos et l'imagination, Librairie José Corti, Paris, 1965/1988
『宇宙と想像力』
はしがき//世界の和声学;球形の宇宙/天を止めた人-コペルニクス/天=洞とその支持者たち/無限に酔う人-ジョルダーノ・ブルーノ/ケプラー的調和/過渡的な宇宙-アタナシウス・キルヒャー/解体した調和-デカルト/〈飽くなきこと〉/ニュートン的調和/再構築された天球/生成する調和/『ユリイカ』の宇宙=詩/ロマン主義的宇宙あるいは逃走する諸世界/天的社会主義/偶然の子・宇宙/〈人〉に合った//
人と空間;エーテル=祖国、エーテル=訪問者/光線と視線/大地、大洋の島/楽園は空間の内にある/胚が眠る空間/真空と闇。光線のオデュッセイア/生ける空間の復活/世界の砦の間の宇宙的な旅/無限の開拓者たち/征服者たち/大地、わが祖国よ//
宇宙的な生 大発見を前にして//ルネサンスの生ける宇宙//
  〈変化〉の世界への入口;望遠鏡の衝撃/デカルトと諸太陽の仮死//
  引力、生ける力;ニュートンに至る流れ/詩人たちの手にある方程式//
  啓蒙の世紀における生気論の絶頂;「一切は可感的だ」/星気的生理学//
  生気論的宇宙開闢論;ドリール・ド・サル、火の崇拝者/レティフ・ド・ラ・ブルトンヌ、あるいは覆いをはがされた人の心//
  生気論的宇宙開闢論(承前);シャルル・フーリエ、宇宙の衛生学者/幻想から恍惚へ//
  19世紀において-残存と再興;大いなる=魂=全/諸世界、病める動物たち//
  宇宙的な生の2つの象徴;木/ヒュドラー//
  星雲=母と水の子ら;質料、母と水/星雲と科学/星雲と詩人たち//
  「私はその渦を愛する」//
  諸世界の死と夜の子ら;諸世界はどのように死ぬのか/夜の2つの顔-イシス、リリート/
闇の海(マレ・テネブラールム)凝固(エアシュタッルング)/新たな統治-生ける鉱物の逆襲/火の子らと〈黒き死〉の仮面//
  火の子ら-尺蛾と不死鳥;火の価値と顔/古い神話における炎の魅惑/エクピュローシス/地の炎上と滅びの天使/大いなる脈動/衝突と火花//
  エーテルの子らとヘーラクレースの火刑//
結論など、542ページ。


Rémi Brague, translated by Teresa Lavender Fagan, The Wisdom of the World. The Human Experience of the Universe in Western Thought, The University of Chicago Press, Chicago & London, 2003
原著は Rémi Brague, La sagesse du monde : Histoire de l'expérience humaine de l'Univers, 1999
『世界の知恵 西洋思想における宇宙の人間的経験』(宇宙の人間的経験の歴史)
序論//
ステージを見る;前史:前=宇宙的な知恵/ギリシアにおける宇宙の誕生//
4つのモデル;ソークラテースの革命;プラトーンの修復/他のギリシア:原子論者たち/ギリシアの他:聖書/他なる他者:グノーシス主義//
中世のモデル;周縁的な諸モデル/標準的世界像/倫理的な宇宙/宇宙論的な倫理/アブラハム的な過剰//
新しい世界;一つの世界の終わり/不可能な模倣/失なわれた世界など、310ページ。


こちらでも少し触れています
美術の領域から;

モロー、《諸天球を観想する大いなるパーン》、1897
ギュスターヴ・モロー
《諸天球を観想する大いなるパーン》
1897


* 画像をクリックすると、拡大画像とデータが表示されます。
こちらでも少し触れています 
宇宙を主題にした音楽というのも いろいろあることでしょうが、ここはやはり;

Hawkwind, Doremi Fasol Latido, 1972
および同じく
Space Ritual, 1973(邦題:ホークウィンド『宇宙の祭典』)(1)
サイケデリック・スペース・ロックの旗手の3枚目とそれに続いた2枚組ライヴ。延々と反復されるリフに、ピュルルンという電子音がからむというもので、当初は良さがわかりませんでした。

また四大元素を主題にした
Third Ear Band, Third Ear Band, 1970(邦題:サード・イアー・バンド『天と地、火と水』)(2)
『錬金術』(→こちらを参照)に続く2枚目で、邦題通り"Air"、"Earth"、"Fire"、"Water"の4曲からなります。延々と反復される手叩きの打楽器のリズムに、アコースティックの弦楽器や木管がからむというものです。

同じく四大元素を謳うのが、
King Crimson, In the Wake of Poseidon, 1970(邦題:キング・クリムゾン『ポセイドンのめざめ』)(3)
のタイトル曲。ホルストの「火星」を展開させたB面の
"The Devil's Triangle"(→こちらも参照)と並んで、メロトロンの量塊的効果を最大限に活かした曲と見なせるでしょうか。ちなみにクリムゾンの曲というのも、この2曲のようにメロディアスなものであれごりごりのものであれ、リフの反復が基本になっているようです。

忘れてならないのは;

David Bowie, Space Oddity, 1969(邦題:デビッド・ボウイー、『スペイス・オディティ』)(4)
のタイトル曲でしょう。
この曲の続篇だという

David Bowie, "Ashes to Ashes", Space Oddity, 1980(邦題:デビッド・ボウイー、「アッシェズ・トゥ・アシェズ」、『スケアリー・モンスターズ』)
と合わせてご一聴ください。
ちなみにキング・クリムゾンのロバート・フリップとボウイといえば、リード・ギターしてとクレジットされた

David Bowie, "Heroes", 1977
が思い浮かびますが、『スケアリー・モンスターズ』でも全10曲中7曲で演奏しています。ただし「アッシェズ・トゥ・アシェズ」では弾いていない。
1. The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、pp.77-78。『ハード&ヘヴィ ハード・ロック/ヘヴィ・メタルCDガイド600』、音楽之友社、1995、p.120。小野島大編、『200CD ヘヴィ・ロック リトル・リチャードからKOЯNまで』、立風書房、2003、p.74。深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック アウトスタンディング・エディション』(THE DIG presents Disc Guide Series #020)、シンコーミュージック、2004、p.161。立川芳雄、『プログレッシヴ・ロックの名盤100』、リットーミュージック、2010、p.66。山崎智之監修、『激重轟音メタル・ディスク・ガイド』、リットー・ミュージック、2010、p.35。『ストレンジ・デイズ』、no.123、2010.2、「Hawkwind Albums」、pp.7-8。『ユーロ・ロック・プレス』、vol.44、2010.2、p.7, p.89-93。→こちらも参照

2.  The Bible. rock magazine 04、ロックマガジン社、1981、p.74。。『ユーロ・ロック・プレス』、vol.22、2004.8、pp.96-97。深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.146。岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.123。→こちらも参照

3. 北村昌士、『キング・クリムゾン 至高の音宇宙を求めて』、新興楽譜出版社、1981、pp.110-117、「キング・クリムゾン・ディスコグラフィー」、p.4。エリック・タム、塚田千春訳、『ロバート・フリップ キング・クリムゾンからギター・クラフトまで』、宝島社、1993、pp.70-75。『キング・クリムゾン』(地球音楽ライブラリー)、TOKYO FM 出版、1995、p.20。『キング・クリムゾン ストレンジ・デイズ4月号増刊 Artists & Disc File Series vol.3』、ストレンジ・デイズ、2004、p.39。シド・スミス、池田聡子訳、『クリムゾン・キングの宮殿 ~風に語りて』、ストレンジ・デイズ、2007、pp.app.7-9。『文藝別冊 キング・クリムゾン 二十一世紀的異常音楽の宮殿』(KAWADE夢ムック)、河出書房新社、2015、pp.202-203
こちらや、あちらでも触れています


4 、『ストレンジ・デイズ』、no.90、2007.3、「デヴィッド・ボウイ~八つの時代」、p.7。『ストレンジ・デイズ』、no123、2010.2、「デヴィッド・ボウイ PART 3」、p.13。
こちらも参照

2013/04/30 以後、随時修正・追補
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