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 Ⅳ 小説類など
xvii ブックガイド、通史など
xviii 個々の著述家など-海外 Ⅰ(20世紀前半等)
シェーアバルト(1863-1915)ブラックウッド(1869-1951)ドライサー(1871-1945))、ホジスン(1875-1918)ダンセイニ(1878-1957)リンゼイ(1878-1945)ステープルドン(1886-1950)C.S.ルイス(1898-1963)ボルヘス(1899-1986)ドーマル(1908-1944)
xix ラヴクラフトとクトゥルー神話など
xx 個々の著述家など-日本 Ⅰ(20世紀前半等)
稲垣足穂(1900-1977)埴谷雄高(1909-1997)夢野久作(1889-1936)、小栗虫太郎(1901-1946)、宮沢賢治(1896-1933)
    おまけ 
 Ⅴ 小説類など(承前)
xxi 個々の著述家など-海外 Ⅱ(20世紀後半等)
 Ⅵ 小説類など(承前)
xxii 個々の著述家など-日本 Ⅱ(20世紀後半等)
xxiii 日本の漫画、アニメーションその他

xvii. ブックガイド、通史など

ここまで各ページの「おまけ」コーナー他で、宇宙論に関わるものもあればそうでないものもありますが、小説類を挙げてきました。「近代など Ⅱ」のページには「v. ルーディ・ラッカー(1946- )など」の項を作ったりもしています。場合によってはそうしたものも含めて、20世紀以降の小説類で宇宙論に関わるものを見ようというわけですが、SFにせよ幻想小説にせよ、目配りの効く読者とはとてもいいがたいので、例によって、以下はたまたまふれる機会のあったものにすぎません。洩れているものが多々あろうことはいうまでもなく、そもそも大半は読んでも内容を忘れてしまっています。またネタバレする場合もありますが、ご寛恕いただければと思います。
ともあれ、視野の狭さを多少とも補うべく、まずはブックガイド、通史の類からいくつか-こちらもまたほんの一例ということで;


ブライアン・アッシュ編、日本語版監修=山野浩一、『SF百科図鑑』、サンリオ、1978
原著は Edited by Brian Ash, The Visual Encyclopedia of Science Fiction, 1977
梗概/日本語版序文(山野浩一)/チェックリスト//
プログラム//テーマ集成;宇宙船と星間飛行(ポール・アンダースン)/探検と移民(ジャック・ウィリアムスン)/生物と環境(ジェイムズ・ホワイト)/戦争と兵器(ハリイ・ハリスン)/銀河帝国(レスター・デル・リイ)/未来ともう一つの歴史(ブライアン・オールディス)/ユートピアと悪夢(ジョン・ブラナー)/破滅と終末(J.G.バラード)/ロスト・ワールドとパラレル・ワールド(ロバート・シェクリイ)/時間とN次元(フリッツ・ライバー)/テクノロジーと技術製品(ケネス・バルマー)/都市と文明(フレデリック・ポール)/ロボットとアンドロイド(アイザック・アシモフ)/コンピューターとサイバネティックス(アーサー・C・クラーク)/ミュータントと共生体(ジョセフィヌ・サクストン)/テレパシイ、サイオニクス、ESP(ラリイ・ニーヴン)/セックスとタブー(キイス・ロバーツ)/宗教と神話(フィリップ・ホセ・ファーマー)/イナー・スペース(A.E.ヴァン・ヴォート)//
探求;接点と断面/文学としてのSF/受け継がれる発想//
ファンダムとメディア;ファンダム/SFアート/映画におけるSF/テレビにおけるSF/SF雑誌/単行本とアンソロジイ/少年雑誌とコミックス/評論と講座/周辺の諸宗派など、392ページ。


ブライアン・オールディス、浅倉久志・酒匂真理子・小隅黎・深町眞理子訳、『10億年の宴 SF-その起源と歴史』(KEY LIBRARY)、東京創元社、1980
原著は Brian W. Aldiss, Billion Year Spree. The History of Science Fiction, 1973
序文/種の起源 メアリー・シェリー/透徹した、病的な文学 エドガー・アラン・ポオ/ピルグリム・ファーザーズ ルキアノスその他/ガス燈に照らされた人々 ヴィクトリア朝の夢想(ヴィジョン)/奇跡をおこせる男 H.G.ウェルズ/都市文化からの逃避 ウェルズの同時代人たち/バルスームとそのかなたへ ERBと変わり者たち/時代精神(ツァイトガイスト)の名において おもに30年代/欠け皿の上の未来 ジョン・W・キャンベル・ジュニアの〈アスタウンディング〉誌の世界/不可能なことが起きたあと 50年代、そして前進と上昇/わが赴くは星の群れ 昨日と今日/跋//
あとがき(浅倉久志)など、424ページ。


ブライアン・W・オールディス、デイヴィッド・ウィングローヴ、浅倉久志訳、『1兆年の宴』(KEY LIBRARY)、東京創元社、1992
原著は Brian W. Aldiss and David Wongrove, Trillion Year Spree, 1986/1988
まえがき/くずかごの日の夜明け 映画、コンピューター、カレッジ、そして頌歌/ライフスタイルの時代 60年代へ/高い城の男女 ディックその他の幻視者/わが忌み嫌うは星の群れ 70年代に帆を上げて/いかにして恐竜になるか 5人の生き残り/ザ・フューチャー・ナウ//
解説(山岸真)など、366ページ。

上の『10億年の宴』の増補改訂版として刊行された原著の、前著と重複しない第11章以降を訳出したもの(p.323)。


早川書房編集部編、『新・SFハンドブック』(ハヤカワ文庫 SF 1353)、早川書房、2001
オールタイム・ベスト/対談 ぼくたちは、こんなSFを読んできた(森岡浩之・藤崎慎吾)/編集部のおすすめ作品 PART 1/編集部のおすすめ作品 PART 2/日本人作家が選ぶ文庫SFマイ・ベスト5 PART 1/年代別SF史/講座 PART 1/編集部のおすすめ作品 PART 3/編集部のおすすめ作品 PART 4/日本人作家が選ぶ文庫SFマイ・ベスト5 PART 2/講座 PART 2/用語小事典など、544ページ。

荒俣宏、『理科系の文学誌』、工作舎、1981
プロローグ 宇宙文学の系譜//
言語の宇宙へケースⅠ『バベル-17』/ケースⅡ『ガリバー旅行記』/ケースⅢ『山椒魚戦争』//
物質の未来を求めて;ケースⅠ『結晶世界』/ケースⅡ『時の凱歌』/ケースⅢ『エントロピー』//
生命圏科学異聞;ケースⅠ『エレホン』/ケースⅡ『闇の左手』/ケースⅢ『地球の長い午後』//
20世紀の展望;ケースⅠ ロシア=ソヴィエト/ケースⅡ イギリス/ケースⅢ アメリカ/ケースⅣ 日本//
函数関係としてのSF;ケースⅠ 作品〈
(ナル)A〉/ケースⅡ 生物学戦争/ケースⅢ 文学建築論//
エピローグ 高い城の男、あるいは東西の融合など、434ページ。


笠井潔、『機械じかけの夢 私的SF作家論』(ちくま学芸文庫 カ 4-2)、筑摩書房、1999
1982/1990刊本の文庫化
序説 SFの起源あるいは幻想文学の遍歴史/支配的修辞としての科学-ポオ、ヴェルヌ、ウェルズ/錬金術とテクノロジー-A.E.ヴァン・ヴォークト/進化の反人間主義-アーサー・C・クラーク/宇宙精神と収容所-小松左京/SF的進化の理論-コリン・ウィルソン/銀河帝国の社会学-アイザック・アシモフ/黄金期とニューウェーヴのあいだ-ハリイ・ハリスン/上にいる神か下にある神か-ロバート・シルヴァーバーグ/神話化された作品と作品化された神話-ロジャー・ゼラズニイ/SFと人間の終焉-アーシュラ・K・ル・グィン/未来都市の混濁とSF的文体-ウィリアム・ギブスン//
あとがき SF批評と私/新版あとがき/文庫版あとがき/解説(巽孝之)など、440ページ。

同じ著者による→こちらや、そちら、またあちらこなたを参照


笠井潔編著、『SFとは何か』(NHKブックス 512)、日本放送出版協会、1986
SFの起源(笠井潔);起源論の方法-SF論をめぐる二つの事大主義/『ドン・キホーテ』-物語批判と近代小説/『ガリヴァー旅行記』と『ロビンソン漂流記』-近代小説の発展/怪奇小説・冒険小説・探偵小説-SFの近隣ジャンルの発生/『フランケンシュタイン』と「ハンス・プファアルの無類の冒険」//
イギリスの夢、ウェルズの夢(新戸雅章);ユートピアと終末のヴィジョン/新たなウェルズ像を求めて/孤独な巨人たちの肖像/アーサー・C・クラークと4,50年代のイギリス作家たち//
ジャンルの確立-アメリカSFの1920-30年代(志賀隆生);アメリカ、1920年代、雑誌/19世紀の先駆者たち-ポーとオブライエン/ガーンズバックとアメリカSF創世記/英雄たちの肖像/異次元の彼方から/昼の盛りの時代へ//
閉ざされた無限-アメリカSFの1940-50年代(志賀隆生);黄金時代まで/キャンベル革命/キャンベル以降/フロンティアの残像/修辞としての科学の変容/救済と浄化/多様な展開/閉ざされた無限//
SFの新しい波(新戸雅章);ニューウェーヴはいかにして生まれたか/新しい思考の探求者たち/アメリカSFの危険なビジョン/フィリップ・K・ディックと解釈の革新/スタニスワフ・レムとソ連、東欧SFの60年代/さまざまな60年代//
ポスト・ニューウェーヴ、そして80年代(新戸雅章);70年代の時代体験とポスト・ニューウェーヴ/アメリカSFの新展開/エコロジカル、フェミニズムと女流ファンタジー/ハードSFの新展開/70年代アメリカSFの正統性/70年代、そして80年代//
終章(笠井潔);近代文学から現代文学へ-言葉の錬金術と内面の解体/現代文学のなかのSFなど、242ページ。


中島梓、『道化師と神 SF論序説』、早川書房、1984
序説 日本SFの現在/SFとは何かについての一考察/センス・オヴ・ワンダーについて-パンドラの匣/道化師と神(1)/道化師と神(2)/パルプ雑誌の聖者/終章 日本SFには何ができるか/追記など、222ページ。

栗本薫名義の著作→こちらを参照


巽孝之編、『日本SF論争史』、勁草書房、2000
序説 日本SFの思想(巽孝之)//
SF理論のハードコア;安部公房「SFの流行について」、「SF、この名づけがたきもの」/小松左京「拝啓イワン・エフレーモフ様-『社会主義的SF論』に対する反論」、「〝日本のSF〟をめぐって-ミスターXへの公開状」//
論争多発時代;福島正美「未踏の時代」、「SFの夜」/石川喬司「ハインライン『宇宙の戦士』論争」/山野浩一「日本SFの原点と指向」/荒巻義雄「術の小説論-私のハインライン論」/柴野拓美「『集団理性』の提唱」//
ニューウェーヴ受容後;田中隆一「近代理性の解体+SF考」/川又千秋「明日はどっちだ!」/筒井康隆「現代SFの特質とは」//
サイバーパンク以前以後;笠井潔「宇宙精神と収容所-小松左京論」/永瀬唯 「ブルース・スターリング『真夜中通りのジュール・ヴェルヌ』訳・解説」、「スペキュレイティヴ・アメリカ-思弁小説の父ハインラインとアメリカ保守の思想」/伊藤典夫「スコッティはだれと遊んだ?-オースン・スコット・カード『消えた少年たち』を読む」//
ジェンダー・ポリティクスの問題系;野阿梓「ジャパネスクSF試論」、「花咲く乙女たちの『ミステリ』」/小谷真理「ファット/スラッシュ/レズビアン-女性SF読者の文化史」/大原まり子「SFの呪縛から解き放たれて」など、432ページ。


山本弘、『トンデモ本? 違う、SFだ!』、洋泉社、2004
まえがき/プロローグ 黎明編/1930~40年代/1950~60年代/1970~80年代/1990~2000年代/あとがきなど、226ページ。

同じ著者による→こちらを参照

山本弘、『トンデモ本? 違う、SFだ! RETURNS』、洋泉社、2006
まえがき/小説編/映画編/マンガ編/テレビ編/あとがきなど、226ページ。

日下三蔵、『日本SF全集・総解説』、早川書房、2007
第1期;星新一/小松左京/光瀬龍/眉村卓/筒井康隆/平井和正/豊田有恒/福島正美/矢野徹/今日泊亜蘭/広瀬正/野田昌弘/石原藤夫/半村良/アンソロジー//
第2期;田中光二/山田正紀/横田順彌/川又千秋/かんべむさし/堀晃/荒巻義雄/山尾悠子/鈴木いずみ/石川英輔/鏡明/梶尾真治//
第3期;新井素子/夢枕獏/神林長平/谷甲州/高千穂遙/栗本薫/田中芳樹/清水義範/笠井潔/式貴士/森下一仁/岬兄悟/水見稜/火浦功/野阿梓/菊地秀行/大原まり子//
編集後記など、312ページ。

架空の全集の解説です。


長山靖生、『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』(河出ブックス 007)、河出書房新社、2009
序章 近代日本SF史 「想像/創造」力再生の試み/幕末・維新SF事始 日本SFは150歳を超えている/広がる世界、異界への回路/覇権的カタルシスへの願望 国権小説と架空史小説/啓蒙と発明のベル・エポック/新世紀前後 未来戦記と滅亡テーマ/三大冒険雑誌とその時代/大正期未来予測とロボットたち/「新青年」時代から戦時下冒険小説へ 海野十三の可能性/科学小説・空想科学小説からSFへ、など、230ページ。

長山靖生、『戦後SF事件史 日本的想像力の70年』(河出ブックス 039)、河出書房新社、2012
序章 SF・幻想・アニメのリアル 戦後から災後まで/戦後的想像力の始動/空想科学からSFへ/戦う想像の現場 騒乱と創造と裁判沙汰/論争とお祭りの日々/進歩と未来とオカルティズム 多様化する創造的想像力/幻の80年紛争からオタク革命へ/「幻想文学」とその時代/反復と変容 本当の21世紀へ、など、286ページ。

同じ著者による→こちらを参照


近代美術史をかじった者にとっては、ハル・フォスター編『反美学 ポストモダンの諸相』(室井尚・吉岡洋訳、勁草書房、1987)に収められた「ポストモダニズムと消費社会」や、単著としては『近代(モダン)という不思議 現在の存在論についての試論』(久我和巳・斉藤悦子・滝沢正彦訳、こぶし書房、2005)が思い起こされるF.ジェイムソンですが、

フレドリック・ジェイムソン、秦邦生訳、『未来の考古学 Ⅰ ユートピアという名の欲望』、作品社、2011
 同、 秦邦生・河野真太郎・大貫隆史訳、『未来の考古学 Ⅱ 思考の達しうる限り』、作品社、2012
原著は Fredric Jameson, Archaeologies of the Future. The Desire Called Utopia and Other Science Fictions, 2005
Ⅰ;序-今日のユートピア/さまざまなユートピア性/ユートピア的エンクレーヴ/モルス-ジャンルの窓/ユートピア的科学対ユートピア的イデオロギー/大分裂/いかにして願望を充足するか/時間の壁/不可知性テーゼ/異星人の身体/ユートピアとその二律背反/総合、アイロニー、中性化、そして真実の契機/恐怖への旅/攪乱としての未来など、524ページ。
Ⅱ;フーリエ、あるいは存在論とユートピア/SFにおけるジャンルの不連続性-ブライアン・オールディスの『スターシップ』/ル=グウィンにおける世界の縮減/進歩対ユートピア、または、私たちは未来を想像できるか?/空間的ジャンルとしてのサイエンス・フィクション-ヴォンダ・マッキンタイアの『脱出を待つ者』/SFの空間-ヴァン・ヴォークトにおける物語/階級闘争としての長寿/追悼 フィリップ・K・ディック/ハルマゲドン以降-『ドクター・ブラッドマネー』におけるキャラクター・システム/フィリップ・K・ディックにおける歴史と救済/グローバリゼーションにおける恐怖と嫌悪/「ひとつでも良い町が見つかれば、私は人間を赦そう」-キム・スタンリー・ロビンスン『火星』三部作におけるリアリズムとユートピアなど、432ページ。


浅見克彦、『時間SFの文法 決定論/時間線の分岐/因果ループ』、青弓社、2015
序章 時間SFと時代の感覚;『タイム・マシン』とその時代/現代の意識を引き寄せる時間論/物語論の関心と現代のシニシズム//
ジャンルを俯瞰する;タイム・トラヴェルの物語/タイム・スリップの物語/並行世界へ跳躍する物語/自己重複の物語/時間の果てをのぞむ物語//
タイム・パラドクスと決定論的世界;連なる氷河のような世界/愛による過去の改変-パラドクスの浮上/タイム・パラドクスと happen twice 論/決定論的な時間世界-時間旅行者をとらえる不可避の円環/決定論への帰依と「救済」//
時間SFとニヒリズム-価値意識の惑乱;反復する時間世界-意味と価値の無化/「枝分かれする世界」-価値の相対化と自由意志の無力/因果ループの空虚-価値の真正さが失われゆく世界/ニヒリズムの波紋-自らに懐疑を向ける物語//
物語論としての時間SF-読みのシニシズム;物語の「真実味」を支えるもの-リアリズムの陥穽/時間SFにおける因果のパラレリズム-読みが支える意味の秩序/種を露呈する手品-「読みの真正さ」の持ち分/シニシズムの行方//
終章 時間の味わい-感覚的な悦びをもたらすテクスト;変異のなかで湧き上がる時間/意識変調の異様-躍動と移ろいの感覚/時間的な感覚の奥にあるもの-意味の向こうに想像される何か/映像的なテクストの時間-共感覚の渦へと誘う物語など、246ページ。


同じ著者による→こちらを参照
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石堂藍、『ファンタジー・ブックガイド』、国書刊行会、2003
遙かな異世界と神話的世界/とびらのむこうは別世界/日常の中の不思議/幻想の博物誌・奇妙な歴史/メルヘン集/ファンタジーのキイワードなど、256ページ。

ロジェ・カイヨワ、三好郁朗訳、『妖精物語からSFへ』(サンリオSF文庫 8-A)、サンリオ、1978
原著は Roger Caillois, Images, images. Essais sur le rôle et les pouvoirs de l'imagination, 1966
妖精物語からSFへ-幻想のイメージ-/夢の威信と問題-夢のイメージ-/ピュロス王の瑪瑙-類推のイメージ-//
解説(荒俣宏)など、180ページ。


ツヴェタン・トドロフ、三好郁朗訳、『幻想文学論序説』(創元ライブラリ L ト 1-1)、東京創元社、1999
原著は Tvetan Todorov, Introduction à la littérature fantastique, 1970
訳は1975年刊の『幻想文学-構造と機能』の改訳
文学のジャンル/幻想の定義/怪奇と驚異/詩と寓意/幻想のディスクール/幻想のテーマ群・序論/「私」のテーマ群/「あなた」のテーマ群/幻想のテーマ・結論/文学と幻想など、284ページ。


リン・カーター、中村融訳、『ファンタジーの歴史-空想世界』、東京創元社、2004
原著は Lin Carter, Imaginary Worlds. The Art of Fantasy, 1973
序文 想像力の帝国/ウルクからアターボルへ-ウィリアム・モリスと最初のファンタジー小説/世界の縁、そしてそのかなた-ダンセイニ、エディスン、キャベルの作品/失われた都、忘れられた時代-アメリカのパルプ雑誌におけるファンタジーの勃興/魔法の数学-〈アンノウン〉における空想世界ファンタジー/『ナイトランド』からナルニアへ-『指輪物語』への道/インクの子らが古典を生み出す-トールキンの業績とその影響/ハワード後の英雄譚-アメリカ剣士と魔術師ギルド(有)/若き魔術師たち-現代ファンタジーの巨匠たち/世界創造について-創作された環境に関する諸問題/地元の風習と名前-新造名についてのいくつかの考察/商売の秘訣-世界創造の中級テクニックなど、352ページ。

同じ著者による→こちらを参照


小谷真理、『ファンタジーの冒険』(ちくま新書 174)、筑摩書房、1998
序章 ファンタジーへの誘い/妖精戦争/パルプとインクの物語/ファンタジーのニューウェーブ/魔女と女神とファンタジー/ハイテク革命とファンタジー/J・ファンタジーの現在形など、222ページ。

同じ著者による→こちらを参照


笠井潔、『物語のウロボロス 日本幻想作家論』(ちくま学芸文庫 カ 4-3)、筑摩書房、1999
1988年刊本の文庫化
序章 物語あるいは自壊する形式 大江健三郎論/観念と循環する意識 夢野久作論/顕現する象徴とその消滅 久生十蘭論/密室という外部装置 江戸川乱歩論/物語の迷宮・迷宮の物語 小栗虫太郎論/完全犯罪としての作品 中井英夫論/伝奇と壊れた物語 国枝史郎論/欲望と不可視の権力 半村良論/世紀末都市と超越感覚 稲垣足穂論/都市感覚という隠蔽 村上春樹論//
あとがき/文庫版あとがき/解説(田中博)など、352ページ。

同じ著者による→こちらを参照

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H.P.ラヴクラフト、「文学における超自然の恐怖」(1926/1936)、『文学における超自然の恐怖』、2009
序/恐怖譚の夜明け/初期のゴティック長編小説/ゴティック・ロマンスの極致/ゴティック小説の余波/大陸における幽霊小説/エドガー・アラン・ポウ/アメリカにおける怪異の伝統/イギリス諸島における怪異の伝統/現代の巨匠

風間賢二、『ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで』(角川選書 285)、角川書店、1997
西欧ホラー小説小史;18世紀-ゴシック小説とは何か/19世紀-ゴースト・ストーリーと科学/20世紀-モダンホラーからポストモダン・ホラーへ//
近代が生んだ三大モンスター;フランケンシュタインの怪物/吸血鬼ドラキュラ/狼男//
究極のモダンホラー・ベスト100;テーマ別ベスト長編/アンソロジーと個人短編集別ベスト中短篇など、276ページ。


荒俣宏、『ホラー小説講義』、角川書店、1999
西洋のホラー;恐怖とは何か/近代のホラー小説/心にしのび寄る恐怖について/付記 アメリカン・モダン・ホラー//
東洋のホラー;オリエンタル・ホラーの起源/日本を覆う恐怖の影/おわりに-宮沢賢治を読む試み//
付録 本書に使用した図版の原典/あとがきにかえて~怖れを知らぬ日本人(荒俣宏・大月隆寛)など、284ページ。


尾之上浩司編、『ホラー・ガイドブック』(角川ホラー文庫 H 93-1)、角川書店、2003
ホラー・ガイド日本編/ホラー・ガイド海外編など、448ページ。
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ジャック・サリヴァン編、高山宏・風間賢二日本版監修、『幻想文学大事典』、国書刊行会、1999
原著は Edited by Jack Sullivan, The Penguin Encyclopedia of Horror and the Supernatural, 1986
日本版への序(高山宏)/編者まえがき(ジャック・サリヴァン)/序 幽霊のいるアート、その魅惑(ジャック・バーザン)//
幻想文学大事典(50音順)//
付録 1986年以降:モダンホラーの新展開(風間賢二)など、784ページ。


アルベルト・マングェル&ジアンニ・グアダルーピ、『完訳 世界文学にみる 架空地名大事典』、2002

「近代・現代ヨーロッパの神話」、『世界神話大事典』、2001、pp.868-892
デカダンスと象徴主義 文学と神話;言葉の魔力/神話の再生/デカダンスの神話/自然の基本要素への回帰(ピエール・ブリュネル)//
詩と神話 神話に対する近代化の挑戦 ヘルダーリン、ボードレール、マラルメ、T.S.エリオット、リルケ(ジョン・E・ジャックソン)/詩と神話的思考 ヘルダーリンのディオニュソス解釈(ベルナール・ベシェンシュタイン)/イギリス文学(20世紀の詩)と神話(マイケル・エドワーズ)/ギリシアの近代文学 甦る古代の神話(ルネ・リシェ)//
現代文学とサイエンス・フィクション トールキン、ラヴクラフト 想像力と神話;J.R.R.トールキンと『ホビットの冒険』/H.P.ラヴクラフト/サイエンス・フィクションにおける神話について(フランソワ・フラオ)//
神話と政治理論 ナショナリズムと社会主義(ジャン・モリノ)


東雅夫・石堂藍編、『日本幻想作家事典』、国書刊行会、2009
日本幻想作家事典;あいうえお順//
附録1 怪奇幻想漫画家事典;あいうえお順//
附録2 怪奇幻想映像小史など、1056ページ。

xviii. 個々の著述家など-海外 Ⅰ(20世紀前半等)

シェーアバルト(1863-1915) 
ブラックウッド(1869-1951) 
ドライサー(1871-1945) 
ホジスン(1875-1918) 
ダンセイニ(1878-1957) 
リンゼイ(1878-1945) 
ステープルドン(1886-1950) 
C.S.ルイス(1898-1963) 
ボルヘス(1899-1986) 
ドーマル(1908-1944) 

パウル・シェーアバルト(1863-1915);

シェーアバルト、種村季弘訳、『小遊星物語』(世界異端の文学 2)、桃源社、1966
原著は Paul Scheerbart, Lesabéndio. Ein Asteroïden-Roman, 1913
308ページ。

改訳の上、「宇宙の輝き-太陽のメルヘン」、「平凡社ライブラリー版 訳者あとがき」、「解説-言葉の永久機関」(高山宏)と合わせて平凡社ライブラリーから再刊(1995)。

パウル・シェーアバルト、福岡和也訳、『星界小品集』、工作舎、1986
原著は Paul Scheerbart, Astrale Novelletten, 1912
宇宙劇場/あたらしい大地/舵手マルブ/大きな木/ツァックとヂヂと巨大なあたま/キーエンバイン教授の冒険/隠遁者/友好的社会/硝子球/満ちたりた人々/あたらしい穴4/大胆な人々//
S氏とF氏の話 訳者あとがきなど、244ページ。


パウル・シェーアバルト、種村季弘訳、『永久機関 附・ガラス建築-シェーアバルトの世界』、作品社、1994
原著は Paul Scheerbart, Das perpetuum Mobile, 1910
序言/永久機関 ある発明物語/フローラ・モール ガラス花の小説/シェーアバルティアーナ/ガラス建築(1914)など、308ページ。

ガラス建築等に関して→こちらからも指示しておきます


パウル・シェーアバルト、鈴木芳子訳、スズキコージ絵、『虫けらの群霊』、未知谷、2011
原著は Paul Scheerbart, Der wilde Jagd, 1900
神々/タマゴ/歓喜/大芝居/嘆き/神殿/疾走/勝利//
解説・あとがきなど、160ページ。


ブルーノ・タウト、杉本俊多訳、『都市の冠』、中央公論美術出版、2011
原著は Bruno Taut, Die Stadtkrone, 1919
新しい生-建築の黙示録(パウル・シェーアバルト)//
40例-歴史的な都市の冠//都市の冠;建築/古都/混沌/新都市/頭なき胴体/旗を与えよ/都市の冠/都市の冠の経済的側面/都市の冠に向けた新しい試み-あとがき//
再構築(エーリッヒ・バロン)/建築芸術の再生(アドルフ・ベーネ)/生命なき宮殿-ある建築家の夢(パウル・シェーアバルト)など、174ページ。


あわせて;

『日本美の再発見者 建築家ブルーノ・タウトのすべて 生誕100年記念ヨーロッパ・日本巡回展』図録、国立国際美術館、武蔵野美術大学美術資料図書館、宮城県美術館、1984
タウトへの視線(宮島久雄)/ブルーノ・タウトとその時代(平井正)/ブルーノ・タウトの人間像(阿部公正)/色彩建築家としてのタウト(土肥美夫)/ブルーノ・タウトとジートルンク(山口廣)/ブルーノ・タウト 芸術とその家族(水原徳言)/自然と田園都市そして水晶宮 タウトは日本になにを見たか(長谷川堯)//
図版など、144ページ。

図版ページp.61、p.87 に『都市の冠』(1919)、pp.88-90 に『宇宙建築師』(1920)、pp.91-93 に『都市の解体』(1920)、pp.62-63、pp.94-97 に『アルプス建築』(1920)の図版が、小さいものではありますが掲載されています。


ウルリヒ・コンラーツ、ハンス・G・シュペルリヒ、藤森健次訳、『幻想の建築 近代におけるユートピア建築とその計画』、彰国社、1966
原著は Ulrich Conrads, H. G. Sperlich, Phantastische Architektur, 1965
序文//発見された対象/極度の触感に向かって/幻想的な骨組/透明の魅力/洞穴/迷路と螺旋/形式的に限定された即興作品/前もって型を定めた建築/宙に浮く建築/建築的ユートピア/未来派の都市/高さへの執念/ユートピア派/《ユートピア書簡》/現代のユートピア//
図例//ドキュメント;パウル・シェールバルト/アドルフ・ベーネ/芸術のための労働会議/《ユートピア書簡》からの抜粋/さまざまな作品と建築家//
本文および図例に関する注など、188ページ。


こちらにも挙げておきます

W.ペーント、長谷川章訳、『表現主義の建築』(上下)(SD選書 205/206)、鹿島出版会、1988
原著は Wolfgang Pehnt, Die Architektur des Expressionismus, 1973
 緒論 5000人劇場//
  背景;政治と社会/精神史と文学/芸術と建築//
  発展;1910年頃/ブルーノ・タウト/幻想建築家など、222ページ。
下 発展(つづき);初期バウハウス/エーリヒ・メンデルゾーン/北ドイツ表現主義/ルドルフ・シュタイナーの建築//
  使命を受けた建築;新しい教会建築/住宅および摩天楼/建築家と映画//
  同時代の思潮とその推移;未来派/アムステルダム派/表現主義とノイエスバオエン/表現主義とナチスの建築など、218ページ。

『夜極 跳んで瞬く、その先の』(別冊・眼鏡同人 海外編 シェーアバルト『小遊星物語』FANBOOK)、蝸牛のささやき、2009
58ページ。

発行者について→こちらを参照

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アルジャーノン・ブラックウッド(1869-1951);

ブラックウッドも短篇集が各種訳されていますが( →こちらも参照)、

アルジャナン・ブラックウッド、八十島薫訳、『ケンタウロス』(妖精文庫 5)、月刊ペン社、1976
原著は Algernon Henry Blackwood, The Centaur, 1911
412ページ。
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セオドア・ドライサー(1871-1945)

村山淳彦、「末期の宇宙論作家」、『エドガー・アラン・ポーの復讐』、2014、pp.219-239

「ドライサーも晩年は独自の宇宙論を仕上げようと苦闘したが、ついにまとめきれないまま亡くなった。…(中略)…しかし、膨大な遺稿が残っており、これが後年に他人の手により編集されて、『生についての覚え書き』という本として出版された。/『生についての覚え書き』は、ドライサーが宇宙論構築の企ての果てに遺した残骸の抜粋にとどまるけれども、生前に発表したいくつかの著述からは、この企ての目ざしていた方向がもう少し鮮明に浮かび上がる。その種のテクストとしてまず、ふつうは哲学的エッセー集と理解されている奇書『ヘイ、ラバダブダブ』所収の、ほとんど上演不可能なレーゼドラマ三本のなかから、とりわけ『夢』と『走馬燈』をあげたい」(pp.219-220)。上の戯曲は1910年代に執筆されたとのこと(p.224)。
またチャールズ・フォートとの関係についても記されています(pp.222-224)。
次いで晩年の『生についての覚え書き』に関わるものとして、1934年に発表された「汝、幻影」と「個性という神話」がとりあげられます(pp.225-229)。
マーク・トウェインの未完の遺作『不思議な少年第44号』の結末との類似が指摘された後(p.229)、ポーの『ユリイカ』の話に移るのでした。
取りあげられたドライサーのテクストは、いずれも邦訳されていないようです。
また文中で言及されているのが(p.225);

村山淳彦、「ドライサーの一九三〇年代」、『一橋大学研究年報. 人文科学研究』、no.26、1987.5.20、pp.53-122 [ < 一橋大学機関リポジトリ HERMES-IR

この内「九、『人間という名のメカニズム』」の後半(pp.102-105)に上記内容と関連する記述があります。

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ウィリアム・ホープ・ホジスン(1875-1918);

ウィリアム・ホープ・ホジスン、団精二訳、『異次元を覗く家』(ハヤカワ文庫 SF58)、早川書房、1972
原著は William Hope Hodgson, The House of the Borderland, 1908
256ページ。

ウィリアム・ホープ・ホジスン、荒俣宏訳、『ナイトランド』(上下)(妖精文庫 15/16)、月刊ペン社、1975
原著は William Hope Hodgson, The Night Land, 1912
上巻220ページ、下巻224ページ。
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ロード・ダンセイニ(1878-1957);

ダンセイニの作品もけっこう訳されていますが、ここではとりあえず、

ロード・ダンセイニ、荒俣宏訳、『ペガーナの神々』(ハヤカワ文庫 FT5)、早川書房、1979
原著は Lord Dunsany, The Gods of Pegāna, 1905 / Time & the Gods, 1906
『ペガーナの神々』(1905)と『時と神々』(1906)を所収、214ページ。
別訳が;


ロード・ダンセイニ、中野善夫・中村融・安野玲・吉村満美子訳、『時と神々の物語』(河出文庫 タ 1-3)、河出書房新社、2005
『ペガーナの神々』、『時と神々』とともに『三半球物語』(1919)、単行本未収録だった短篇11篇を収録、568ページ。

こちらにも挙げておきます

H.P.ラヴクラフト、「ダンセイニ卿とその著作」、『文学における超自然の恐怖』、2009、pp.137-154
原著は H. P. Lovecraft, "Lord Dunsany and His Work", 1922
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デヴィッド・リンゼイ(1878-1945);

D.リンゼイ、荒俣宏訳、『アルクトゥルスへの旅』(上下)(世界幻想文学大系 28A/B)、国書刊行会、1980
原著は David Lindsay, A Voyage to Arcturus, 1920
上巻268ページ、下巻284ページ。
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オラフ・ステープルドン(1886-1950);

オラフ・ステープルドン、浜口稔訳、『スターメイカー』(クラテール叢書 14)、国書刊行会、1990
原著は William Olaf Stapledon, Star Maker, 1935
序/地球/星間を翔ける/〈別地球〉/ふたたび宇宙へ/無数の世界/スターメイカーの予兆/さらに多くの世界/探索者たち/諸世界のコミュニティ/銀河のヴィジョン/星々と諸世界精神体/成長をやめた宇宙精神/はじまりと終わり/創造の神話/造物主と諸被造界/エピローグ-ふたたび地球へ//
星の夢、客体の鏡-20世紀の宇宙ヴィジョン(久保将壽)/訳者あとがき-ステープルドンの宇宙幻想-など、392ページ。

こちらでも触れています


オラフ・ステープルドン、浜口稔訳、『最後にして最初の人類』、国書刊行会、2004
原著は William Olaf Stapledon, Last and First Men, 1930
序-最後の人類のひとりより//年代記;分裂したヨーロッパ/ヨーロッパの没落/アメリカと中国/アメリカと化した惑星/〈第1期人類〉の凋落/過渡期/〈第2期人類〉の興隆/火星人/地球と火星/荒野の〈第3期人類〉/人間の自己改造/最後の地球人/金星の人類/海王星/〈最後の人類〉/人間の最後など、398ページ。

浜口稔、「オラフ・ステープルドン著『火炎人類-ある幻想』、試訳と解題(1)」、『明治大学教養論集』、no.436、2008.9、pp.21-67 [ < 明治大学学術成果リポジトリ
 同、  「オラフ・ステープルドン著『火炎人類-ある幻想』、試訳と解題(2)」、『明治大学教養論集』、no.443、2009.1、pp.1-49 [ < 同上
『火炎人類-ある幻想』の原著は William Olaf Stapledon, The Flames. A Fantasy, 1947
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クライヴ・ステイプルズ・ルイス(1898-1963);

C.S.ルイス、中村妙子訳、『別世界物語 1 マラカンドラ 沈黙の惑星を離れて』(ちくま文庫 る 1-1)、筑摩書房、1987
原著は Clive Staples Lewis, Out of the Silent Planet, 1938
訳は1979年刊本の文庫化
 同、  『別世界物語 2 ペレランドラ 金星への旅』(ちくま文庫 る 1-2)、筑摩書房、1987
原著は Clive Staples Lewis, Perelandra, 1943
訳は1979年刊本の文庫化
同、中村妙子・西村徹訳、『別世界物語 3 サルカンドラ かの忌まわしき砦』(ちくま文庫 る 1-3)、筑摩書房、1987
原著は Clive Staples Lewis, That Hideous Strength, 1945
訳は1980年刊本の文庫化

同じ著者による→こちらを参照
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ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899-1986)についてはこれまでに;

カバラ擁護論」、『パイデイア』、no.10、1971.6.15、「特集 シンボル・錬金術」
邪教徒バシレイデス擁護論」、同上
マルガリータ・ゲレロとの共著、『幻獣辞典』、1974
伝奇集』、1975 から「ユダについての三つの解釈
アドルフォ・ビオイ=カサ-レスとの共著、『天国・地獄百科』、1982
夢の本』、1992
異端審問』、1982 から「パスカルの球体/パスカル」
七つの夜』、2011 から「 神曲千一夜物語仏教カバラ

などを挙げてきました。加えて;

J.L.ボルヘス、牛島信明訳、『論議 ボルヘス・コレクション』、国書刊行会、2001
原著は Jorge Luis Borges, Discusión, 1932
序文/ガウチョ詩/現実の最後から2番目のヴァージョン/読者の錯誤の倫理/もうひとりのホイットマン/カバラの擁護異端思想家バシレイデスの擁護/現実の措定/フィルム/語りの技法と魔術/ポール・グルーサック/地獄の継続期間/ホメーロスの翻訳/アキレスと亀の果てしなき競争/ウォルト・ホイットマンに関する覚え書/亀の変容/『ブヴァールとペキュシェ』の弁護/フロベールと彼の模範的な宿命/アルゼンチン作家と伝統/ノート//
われわれの不可能性//
ボルヘスのユーモア(牛島信明)など、310ページ。


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、篠田一士訳、『砂の本』(集英社文庫 特 5-11)、集英社、1995
原著は Jorge Luis Borges, El libro de arena, 1975 & Historia universal de la infamia, 1935/1954
砂の本(1975);他者/ウルリーケ/会議/人智の思い及ばぬこと(ゼアラー・モア・シングズ)/30派/恵みの夜/鏡と仮面/ウンドル/疲れた男のユートピア/贈賄/アベリーノ・アレドンド/円盤/砂の本/後書き//
汚辱の世界史(1935/1954増補) 初版 序/1954年版 序//
 汚辱の世界史;恐怖の救済者 ラザラス・モレル/
(まこと)とは思えぬ山師 トム・カストロ/(てい)夫人 女海賊/不正調達者 モンク・イーストマン/動機なしの殺人者 ビル・ハリガン/不作法な式部官 吉良上野介/仮面の染物師 メルヴのハキム//
  ばら色の街角の男//エトセトラ;死後の神学者/彫像の部屋/夢を見た二人の男の物語/お預けをくった魔術師/インクの鏡/マホメットの代役/寛大な敵/学問の厳密さについて//
  資料一覧など、272ページ。


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、篠田一士訳、『伝奇集』(現代の世界文学)、集英社、1975
原著は Jorge Luis Borges, Ficciones, 1944
伝奇集 第1部 八岐の園(1941年);プロローグ/トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス/アル・ムターンを求めて/『ドン・キホーテ』の著者ピエール・メナール/円環の廃墟/バビロンのくじ/ハーバート・クエインの作品の検討/バベルの図書館/八岐の園//
  第2部 工匠集(1944年);プロローグ/記憶の人・クネス/刀の形/裏切り者と英雄のテーマ/死とコンパス/かくれた奇蹟/ユダについての三つの解釈/結末/フェニックス宗/南部//
不死の人など、238ページ。


「アル・ムターンを求めて」 →こちらでも少し触れています
「円環の廃墟」について→こちらでも触れています
「バベルの図書館」について→こちらや、あちらでも少し触れています
「八岐の園」について→こちらでも触れています

ホルヘ・ルイス・ボルヘス、土岐恒二訳、『永遠の歴史』(ちくま学芸文庫 ホ 7-1)、筑摩書房、2001
原著は Jorge Luis Borges, Historia de la eternidad, 1953
1936年刊本の増補版
訳は1986年刊本の文庫化
序文/永遠の歴史/ケニング/隠喩/循環説/円環的時間//
『千夜一夜』の翻訳者たち;バートン大尉/マルドリュス博士/エンノ・リットマン//
覚え書 2篇;アル・ムウタスィムを求めて/誹謗の手口など、214ページ。


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、土岐恒二訳、『不死の人』(新しい世界の短編)、白水社、1968
原著は Jorge Luis Borges, El Aleph, 1957
不死の人/死人/神学者たち/戦士と囚われの女の物語/タデオ・イシドーロ・クルスの生涯/エンマ・ツンツ/アステリオーンの家/もうひとつの死/ドイツ鎮魂曲/アヴェロエスの探求/ザーヒル/神の書跡/アベンハカーン・エル・ボハリー おのれの迷宮にて死す/ふたりの王とふたつの迷宮/期待/敷居の上の男/アレフ/エピローグなど、266ページ。

「不死の人」、「アベンハカーン・エル・ボハリー おのれの迷宮にて死す」、「ふたりの王とふたつの迷宮」について→こちらでも触れています
「神の書跡」について→こちらでも触れています
「アレフ」について→こちらや、そちら、またあちらでも触れています

ホルヘ・ルイス・ボルヘス、鼓直訳、『創造者 世界幻想文学大系 15』、国書刊行会、1975
原著は Jorge Luis Borges, El hacedor, 1960
レオプルド・ルゴーネスに捧げる/創造者/Dreamtigers -夢の虎/ある会話についての会話/爪/覆われた鏡/Argumentum ornithologicum -鳥類学的推論/捕らえられた男/まねごと/デリア・エレーナ・サン・マルコ/死者たちの会話/陰謀/一つの問題/黄色い薔薇/証人/マルティン・フィエロ/変化/セルバンテスとドン・キホーテの寓話/天国篇、第31歌、108行/王宮の寓話/everything and nothing -全と無/ラグナレク/地獄篇、第1歌、32行/ボルヘスとわたし//
天恵の歌/砂時計/象棋/鏡/エルビラ・デ・アルベアル/スサナ・ソーカ/月/雨/クロムウェル将軍麾下の一大尉の肖像に/ある老詩人に捧げる/別の虎/Blind Pew -盲のピュー/1890年代のある亡霊について/フランシスコ・ボルヘス大佐(1835-74)の死を偲んで/A.R を悼みて/ボルジェス一族/ルイース・デ・カモンイスに捧げる/1920年代/1960年作の頌歌/アリオストとアラビア人たち/アングロ・サクソン語の文法研究を始めるに際して/ルカ伝、33章/アドロゲ/詩法//
博物館;学問の厳密さについて/4行詩/限界/詩人その名声を告白する/寛大なる敵/
Le regret d'Heraclite -ヘーラクレイトスの後悔/J.F.K を悼みて//
エピローグなど、254ページ。


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、中村健二訳、『異端審問』、晶文社、1982
原著は Jorge Luis Borges, Otras inquisiciones. 1937-1952, 1960
本訳書を加筆修訂したのが;

ホルヘ・ルイス・ボルヘス、中村健二訳、『続審問』(岩波文庫 赤 792-3)、岩波書店、2009
ということなので、後者から目次を拾うと;
城壁と書物/パスカルの球体/コウルリッジの花/コウルリッジの夢/時間とJ.W.ダン/天地創造とP.H.ゴス/アメリコ・カストロ博士の警告/カリエゴ覚書/アルゼンチン国民の不幸な個人主義/ケベード/『ドン・キホーテ』の部分的魔術/ナサニエル・ホーソン/ウォールト・ホイットマン覚書/象徴としてのヴァレリー/エドワード・フィッツジェラルドの謎/オスカー・ワイルドについて/チェスタトンについて/初期のウェルズ/ジョン・ダンの『ビアタナトス』/パスカル/夢の邂逅/ジョン・ウィルキンズの分析言語/カフカとその先駆者たち/亀の化身たち/書物崇拝について/キーツの小夜鳴鳥/謎の鏡/二冊の本/1944年8月23日に対する註解/ウィリアム・ベックフォードの『ヴァセック』について/『深紅の大地』について/有人から無人へ/伝説の諸型/アレゴリーから小説へ/ラーヤモンの無知/バーナード・ショーに関する(に向けての)覚書/歴史の謙虚さ/新時間否認論/エピローグなど、408ページ。


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、牛島信明訳、『ボルヘスとわたし』、新潮社、1974
原著は Jorge Luis Borges, The Aleph and Other Sories. 1933-1969, 1970
ボルヘスとわたし;アレフ/バラ色の街角の男/アル・ムターシムを求めて/円環の廃墟/死とコンパス/タデオ・イシドロ・クルスの生涯/二人の王様と二つの迷宮/死んだ男/もうひとつの死/自分の迷宮で死んだアベンハカーン・エル・ボハリー/入口の男/肝魂信仰/囚われ人/ボルヘスとわたし/創造者/じゃま者/不死の人びと/めぐり合い/ペドロ・サルバドーレス/ロセンド・フワレスの物語//
自伝風エッセー//著者注釈など、258ページ。

第1部は自選短篇集で、第3部はその20点に対する自作解説


ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ・ビオイ=カサレス、柳瀬尚紀訳、『ボルヘス怪奇譚集』、晶文社、1976
原著は Jorge Luis Borges, Adolfo Bioy Casares, Cuentos breves y extraordinarios, 1967 の英語版 1971
全92篇、168ページ。


ちなみに本書および『天国・地獄百科』(1982)の共著者であるビオイ=カサーレスには

アドルフォ・ビオイ=カサーレス、清水徹・牛島信明訳、『モレルの発明』、書肆風の薔薇、1990
原著は Adolfo Bioy Casares, La invención de Morel, 1940

この本はボルヘスに捧げられ、序文をボルヘスが書いています。
また『去年マリエンバートで』(1961、監督:アラン・レネ、→こちらにも挙げておきます)におそらく影響を与えたとされ(pp.185-189)、『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』(2005、監督:ブラザーズ・クエイ)の発想源ともなりました。


J.L.ボルヘス、野谷文昭訳、『七つの夜』(岩波文庫 赤 792-4)、岩波書店、2011、pp.167-191:「第6夜 カバラ」
原著は Jorge Luis Borges, Siete noches, 1995
訳は1997刊本の文庫化
神曲/悪夢/千一夜物語仏教/詩について/カバラ/盲目について/エピローグなど、248ページ。


スペインの本屋で出くわした本;

Cristina Grau, Borges y la arquitectura, Catedra, 1989
『ボルヘスと建築』
序言/ブエノスアイレス-ある熱意/ボルヘス的迷宮/無限の追加によって生みだされる迷宮/複製と対称の迷宮/唯一の生の迷宮/迷宮としての都市/同じ迷宮の2つの設計(ボルヘス-カフカ)/迷宮-元型の神話より、など、190ページ。


こちらにも挙げておきます

入沢康夫、「迷宮の構造に関する妄想」、『ユリイカ』、vol.15 no.3、1983.3:「特集 幻想の建築 〈空間〉と文学」、pp.50-52
…………………

ルネ・ドーマル(1908-1944);

ドーマル、巖谷國士訳、『類推の山』(小説のシュルレアリスム)、白水社、1978
原著は René Daumal, Le mont analogue, 1952
序文(A.ロラン・ド・ルネヴィル)//
類推の山 第1章~第5章//
後記(ヴェラ・ドーマル)/覚書-ルネ・ドーマルの遺稿のなかから発見された/解説(巖谷國士)など、236ページ。


巖谷國士、「架空の地図をめぐって」、『宇宙模型としての書物』、青土社、1979、pp.209-220 

xix. ラヴクラフトとクトゥルー神話など

ラヴクラフト(1890-1937)と周辺の作家たちから 
『ネクロノミコン』などの魔道書 
事典類 
作品論など 
ガイドブック類 
日本の作家による作品など 

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(1890-1937)については→こちら(エジプト)や、そちら(「ダゴン」など)や、あちら(アメリカ大陸)、またこなた(マイリンク『ゴーレム』について)や、そなた(Electric Masada, At the Mountains of Madnessや、あなた(グノーシス諸派など)や、むこう(クロウリー)に、こっち(「文学における超自然の恐怖」)、そしてあっち(「ダンセイニ卿とその著作」などでふれ、

またそれ以外にクトゥルー神話がらみでは→こちら(『海の神話』)や、そちら(R.ブロック/エジプト)や、あちら(Simon, Necronomiconや、こなた(黒史郎『未完少女ラヴクラフト 2』)や、またそなた(R.ブロック「ドルイド教の祭壇」)で言及してきました。この後も、あなた(ラッセルとフォート)こっち(ライバー)に、そっち(A.C.クラーク)や、あっち(リン・カーター)ここ(ゼラズニイ)、またそこ(山田正紀)そこの2(友成純一)そこの3(牧野修)あこ(『宇宙からの色』他)再びこちら(『召喚の蛮名』)そちら(本)あちら(ヨグ=ソトースとアザトース)こっち(『屍者の帝国』)そっち(『ヒュレーの海』)などが出てきます。

ついでに→こちら(『ネクロテレミコン』)や、あちら(『根暗なミカン』)も参照
さらに→古城と怪奇映画など」>こちら(『怪談呪いの霊魂』)そちら(『襲い狂う呪い』)あちら(『ダンウィッチの怪』)も参照ください。

著作の翻訳も


国書刊行会のS.T.ヨシ原典校訂、矢野浩三郎編、『定本 ラヴクラフト全集』全11巻(第10巻まで、第7巻はⅠとⅡの2冊)、1984~1986

創元推理文庫の『ラヴクラフト傑作集』1~2巻、1974/1976 とそれに続く『ラヴクラフト全集』3~7巻、別巻上下、1984~2007

と、2種の全集に加えて、クトゥルー神話関連の翻訳も、

国書刊行会の荒俣弘編、『ク・リトル・リトル神話集』、1976

青心社の文庫版・大瀧啓裕編、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー』全13巻、1988~2005

国書刊行会の『新編 真ク・リトル・リトル神話体系』全7巻、2007~2009

を始めとして、日本での創作も加えればかなりの数にのぼり、また近年ではガイドブック類が相当数刊行されています。これらについてはきちんとした情報がウェブ上で得られると思いますので、ここではまず、ラヴクラフトの作品からいわゆる〈年代記〉的なものとして(なお、邦訳はしばしば複数ありますが、以下はとりあえず1種のみ);


H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「無名都市」、『ラヴクラフト全集 3』(創元推理文庫 523-3)、東京創元社、1984
原著は H. P. Lovecraft, "The Nameless City", 1921

こちらでも触れています

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「狂気の山脈にて」、『ラヴクラフト全集 4』(創元推理文庫 523-4)、東京創元社、1985
原著は H. P. Lovecraft, "At the Moountains of Madness", 1931

Electric Masada にこのタイトルを借りたライヴ・アルバムがあることは→こちらを参照
またこの作品を引きあいに出したことがあります→「作品解説、あるいは幕間に潜りこもう!」、3節目、『ひろがるアート展~現代美術入門篇~』図録 2010.10』<三重県立美術館のサイト
こちらでも触れています

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「時間からの影」、『ラヴクラフト全集 3』(創元推理文庫 523-3)、東京創元社、1984
原著は H. P. Lovecraft, "The Shadow out of Time", 1934

また

ゼリア(ズィーリア)・ビショップ(1897-1968)、東谷真知子訳、「墳丘の怪」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 12』、青心社、2002
原著は Zealia Bishop, "The Mound", 1929-1930

ラヴクラフトの「添削というレヴェルを超えた純然たる代作」(大瀧啓裕、「作品解題」、『ラヴクラフト全集 別巻 下』(創元推理文庫 523-09)、東京創元社、2007、p.383)

宇宙構造論的なヴィジョンとしては;

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「銀の鍵の門を越えて」、『ラヴクラフト全集 6』(創元推理文庫 523-6)、東京創元社、1989
原著は H. P. Lovecraft, "Through the Gates of the Silver Key", 1933

E.ホフマン・プライス(1898-1988)との合作。原型となったのが

E.ホフマン・プライス、小林勇次訳、「幻影の王」、『定本 ラヴクラフト全集』全11巻(第10巻まで、第7巻はⅠとⅡ)、国書刊行会、1985、pp.401-424
原著は E. Hoffman Price, "The Lord of Illusion", 1932

ラヴクラフトを初めて読んだのは『怪奇小説傑作集 3』(創元推理文庫、1969)所収の大西尹明訳「ダンウィッチの怪」だと思うのですが、その次がたぶん『幻想と怪奇』3号(1973.9、黒魔術特集)に載っていた団精二訳「銀の鍵の門を超えて」で、同じ号のマクドナルド、鏡明訳「黄金の鍵」(→こちらを参照)とあわせて、けっこう強い印象を受けた憶えがあります。

20世紀初頭の次元論受容の一例となるのが:

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「魔女の家の夢」、『ラヴクラフト全集 5』(創元推理文庫 523-5)、東京創元社、1987
原著は H. P. Lovecraft, "The Dream in the Witch House", 1932

この作品については、後掲のフリッツ・ライバー・Jr.「ブラウン・ジェンキンとともに時空を巡る」、1978、pp.506-509 も参照

ともあれ〈宇宙的恐怖〉を提唱する作家のこと、挙げようとすればいくらでも挙げられるのでしょうが、ここは最後に、〈夢の国〉遍歴譚でもあればアザトホースも登場する


H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「未知なるカダスを夢に求めて」、『ラヴクラフト全集 6』(創元推理文庫 523-6)、東京創元社、1989
原著は H. P. Lovecraft, "The Dream-Quest of Unknown Kadath", 1926-27

ラヴクラフト以外の作家による、いわゆる〈クトゥルー神話〉からも、挙げようとすればいくらでも挙げられるのでしょうが、とりあえず;

F.B.ロング(1903-1994)、大瀧啓裕訳、「ティンダロスの猟犬」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 5』、青心社、1989
原著は Frank Belknap Long, "The Hounds of the Tindalos", 1929

クラーク・アシュトン・スミス(1893-1961)、大瀧啓裕訳、「七つの呪い」、『ヒュペルボレオス極北神怪譚』(創元推理文庫 F ス2-3)、東京創元社、2011
原著は Clark Ashton Smith, "The Seven Geases", 1934

後掲の『エイボンの書』も参照

ヘンリイ・ハーセ(1913-1977)、東谷真知子訳、「本を守護する者」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 13』、青心社、2005
原著は Henry L. Hasse, "The Guardian of the Book", 1937

こちらでも触れています

ロバート・ブロック(1917-1994)、岩村光博訳、「妖術師の宝石」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 10』、青心社、1997
原著は Robert Bloch, "The Sorcerer's Jewel", 1939

この短編から1文(p.28)をエピグラフにしたことがあります→「マティスのノートル=ダムの塔の上─プチ・ポン拾遺の拾遺─」(研究ノート)」、『ひるういんど』、no.70、2001.2 < 三重県立美術館サイト
同じ著者による→こちらや、またあちらを参照

ロバート・ブロック、大瀧啓裕訳、『アーカム計画』(創元推理文庫 531-2)、東京創元社、1988
原著は Robert Bloch, Strange Eons, 1979

コリン・ウィルソン、中村保男訳、『賢者の石』(創元推理文庫 823)、東京創元社、1971
原著は Colin Wilson, The Philosopher's Stone, 1969

ついでに;

コリン・ウィルソン、小倉多加志訳、『精神寄生体』(学研M文庫 M-ウ 1-3)、学習研究社、2001
原著は Colin Wilson, The Mind Parasites, 1967
邦訳は1988年刊本の文庫化

本作が連想させるラッセルの『超生命ヴァイトン』(1943)は→こちらを参照


コリン・ウィルスン、団精二訳、『ロイガーの復活』(ハヤカワ文庫 NV 140)、早川書房、1977
原著は Colin Wilson, The Return of the Lloigor, 1969
ロイガーの復活//ネクロノミコンの歴史(リン・カーター)/X機能と非合理的知識について/訳者あとがきなど、170ページ。

「ネクロノミコンの歴史」(リン・カーター)は下のリン・カーター「クトゥルー神話の魔道書」から『ネクロノミコン』に関する部分を抜きだしたもの→こちらも参照


コリン・ウィルスン、増田まもる訳、「古きものたちの墓」、『古きものたちの墓 クトゥルフ神話への招待』(扶桑社ミステリー キ 17-2)、扶桑社、2013
原著は Colin Wilson, "The Tomb of the Old Ones", 1999

同じ著者による→こちらを参照

リン・カーター(1930-1988)、「陳列室の恐怖」、リン・カーター、ロバート・M・プライス、森瀬繚・立花圭一訳、『クトゥルーの子供たち』、エンターブレイン、2014、pp.127-249
原著は Linwood Vrooman Carter, "The Horror in the Gallery", 1976 ( titled "Zoth-Ommog")

フォン・ユンツト『無名祭祀書』に記されているものとして、神統譜が述べられています(pp.176-182)。
同じ著者による→こちらを参照
…………………

『ネクロノミコン』などの魔道書について;

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、「『ネクロノミコン』の歴史」、『ラヴクラフト全集 5』(創元推理文庫 523-5)、東京創元社、1987
原著は H. P. Lovecraft, "History of Necronomicon", 1927

リン・カーター、大瀧啓裕訳、「クトゥルー神話の魔道書」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 2』、青心社、1988
原著は Linwood Vrooman Carter, "H.P. Lovecraf t: The Books", 1956

同じ著者による→こちらを参照

大瀧啓裕、「クトゥルー神話-魔道書の力学」、同上

ジョージ・ヘイ編、大瀧啓裕訳、『魔道書ネクロノミコン[完全版]』、学習研究社、2007
原著は George Hay, The Necronomicon, 1978 および The R'lyeh Text, 1995
本書で正編とされる1978年版原著の邦訳は、『魔道書ネクロノミコン』として1994年刊
正編;序文(コリン・ウィルスン)/スタニスラウス・ヒンターシュトイザー博士の手紙/『ネクロノミコン』註解(ロバート・ターナー)/ジョン・ディー文書の解読(デイヴィッド・ラングフォード)/付録1 若き日のラヴクラフト(L.スプレイグ・ディ・キャムプ)/付録2 『ネクロノミコン』の夢-眠りの学識(クリストファー・フレイリング)/付録3 ラヴクラフトの風景(アンジェラ・カーター)/『ネクロノミコン』断章//
続編;序文(コリン・ウィルスン)/』註解(ロバート・ターナー)/魔女の家で目覚める(パトリーシャ・ショア)/堕落した科学(アーノルド・アーノルド)/『ルルイエ異本』/巻末付録 アウルズウィック版『アル・アジフ』抜粋など、538ページ。


C.ウィルスンによる→こちらを参照
併せて

コリン・ウィルソン、森瀬繚訳、「魔道書ネクロノミコン 捏造の起源」、『ナイトランド』、no.1、2012.3、pp.100-105
原著は Colin Wilson, "The Necronomicon : The Origin of a Spoof", Crypt of Cthulhu, 1984

大瀧啓裕編・訳、『魔道書ネクロノミコン外伝』、学習研究社、2011
ネクロノミコン(リン・カーター 1989→こちらも参照)/サセックス稿本(フレッド・L・ペルトゥン、1950歿 1989)/師の生涯(デイヴィッド・T・セイント・オールバンズ 1984)/ネクロノミコン註解(ロバート・M・プライス 1988)など、368ページ。

リン・カーターによる→こちらを参照


ドナルド・タイスン、大瀧啓裕訳、『ネクロノミコン アルハザードの放浪』、学習研究社、2006
原著は Donald Tyson, Necronomicon. The Wandering of Alhazred, 2004

ドナルド・タイスン、大瀧啓裕訳、『アルハザード』(上下)、学習研究社、2007
原著は Donald Tyson, Alhazred. Author of the Necronomicon, 2006

Simon, Necronomicon, 1977/1980

ロバート・M・プライス編、坂本雅之・中山てい子・立花圭一訳、『エイボンの書 クトゥルフ神話カルトブック』、新紀元社、2008
原著は Robert M. Price ed., The Book of Eibon, 2001
日本語版への序(ロバート・M・プライス)/黒檀の書 『エイボン』の書序論(同)/『エイボンの書』の歴史と年表(リン・カーター)/ヴァラードのサイロンによるエイボンの生涯(同)/エイボンは語る もしくはエイボンの箴言//
第1の書 古の魔術師たちの物語/第2の書 ムー・トゥーランのエイボンの逸話/第3の書 暗黒の知識のパピルス/第4の書 沈黙の詩篇/第5の書 エイボンの儀式/補遺など、392ページ。

クラーク・アシュトン・スミス(→こちらも参照)が考えだした『エイボンの書』をまとめようという、リン・カーター(→こちらも参照)が果たせなかった計画を、ロバート・M・プライスとローレンス・J・コーンフォードが他の詩人や魔術師の助けを得て完成したもの(p.8)。
補遺に含まれる「弟子へのエイボンの第2の書簡、もしくはエイボンの黙示録」(ロバート・M・プライス)は→こちらでも挙げました


こちらも参照
また;


オーウェン・デイビーズ、『世界で最も危険な書物-グリモワールの歴史』、2010、「第8章 ラヴクラフト、サタンと影」
ネクロノミコン/ブック・オブ・シャドウズ/サタンの聖書

草野巧、『図解 魔導書』、2011、「第4章 現代の魔導書」
中の「094 フィクションの魔導書」以降;シグザンド写本/サアアマアア典儀/無名祭祀書/エイボンの書/妖蛆の秘密/ネクロノミコン/ヴォイニッチ手稿
…………………

事典類として;

東雅夫、『新訂 クトゥルー神話事典』(学研M文庫 H-ひ 1-2)、学習研究社、2001
1995年刊本を加筆訂正して文庫化したもの。その後も改訂されているもよう。
序 クトゥルー神話の世界へ//
禁断の大百科 用語事典/暗黒の文学館 作品案内/探奇の紳士録 作家名鑑/恐怖の年代記 歴史年表など、458ページ。


ダニエル・ハームズ、坂本雅之訳、『エンサイクロペディア・クトゥルフ』、新紀元社、2007
原著は Daniel Harms, The Encyclopedia Cthulhiana, 1994/1998
はじめに//
エンサイクロペディア(あいうえお順)//
補遺;『ネクロノミコン』の歴史/『ネクロノミコン』の所蔵場所/『ネクロノミコン』の内容/クトゥルフ神話年表など、344ページ。


S.T.ヨシ、森瀬繚日本語版監修、『H.P.ラヴクラフト大事典』、エンターブレイン、2012
原著は S. T. Joshi and David E. Schultz, An H. P. Lovecraft Encyclopedia, 2001
編者による序文/日本語版序文//
事典(あいうえお順)など、478ページ。


森瀬繚、『ゲームシナリオのための クトゥルー神話事典 知っておきたい邪神・禁書・お約束110』、ソフトバンク クリエイティブ、2013
暗黒の神話体系/邪なる神々/異形の存在/旧き神々/禁断の物品/恐怖の在処など、272ページ。

情報の出典が銘記されている点が特徴。
同じ著者による→こちらや、そちら、またあちらを参照

…………………

作品論など;

H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、『文学における超自然の恐怖』、学習研究社、2009
文学における超自然の恐怖(1926/1936)→細目はこちら//
ダンセイニ卿とその著作(1922)/惑星間旅行小説の執筆に関する覚書(1934)//
拾遺編;ユゴスの黴(1936)/彼方からの挑戦(C.L.ムーア、A.メリット、ラヴクラフト、R.E.ハワード、F.B.ロング・ジュニアによる連作、1935)/記憶(1919)/忘却より(1921)/月がもたらすもの(1922)/世紀の決戦(ロバート・ヘイウォード・バーロウとの共作、1934)/インスマスを覆う影 未定稿//
資料編//作品解題など、304ページ。


フリッツ・ライバー・Jr.(1910-1992)、「怪奇小説のコペルニクス」、荒俣宏訳、『ラヴクラフト全集 Ⅰ 短篇 1』、創土社、1975、pp.441-463
原著は Fritz Leiber Jr., "A Literary Copernicus", 1949

ラヴクラフト、「わが幼年期を語る」、同上、pp.465-478
1915年1月1日付けモーリス・W・モオ宛書簡

荒俣宏、「文化現象としてのラヴクラフト」、同上、pp.479-497

ちなみに創土社版全集はこの第1巻と次に挙げる第4巻のみで途絶したもよう。


フリッツ・ライバー・Jr.、「ブラウン・ジェンキンとともに時空を巡る-思弁小説におけるラヴクラフトの功績-」、荒俣宏訳、『ラヴクラフト全集 Ⅳ 中篇 2』、創土社、1978、pp.493-516
原著は Fritz Leiber Jr., "Through Hyperspace with Brown Jenkin", 1963/1966

同じ著者による→こちらを参照

リン・カーター、大瀧啓裕訳、「クトゥルー神話の神神」、『暗黒神話体系シリーズ クトゥルー 1』、青心社、1988
原著は Lin Carter, "H.P. Lovecraft : The Gods", 1956

リン・カーター、朝松健監訳、竹岡啓訳、『クトゥルー神話全書』、東京創元社、2011
原著は Lin Carter, Lovecraft : A Look behind the "Cthulhu Mythos", 1972
序 プロヴィデンスの影/外世界からの来訪者/ルルイエからの暗示/売店にあらわれたもの/レッド・フックの恐怖/クトゥルーの来襲/暗黒一座の侍者たち/影が集う/旧支配者の落とし子/旧神/昨日からの侵入者/最後の魔法/墳墓を越えて/松林の家/一時代の終わり/最後の使徒//
カーターとクトゥルー神話(竹岡啓)/監訳者解説など、292ページ。


同じ著者による→こちらを参照


コリン・ウィルソン、『夢みる力-文学と想像力』、1994、「第1章 合理性への挑戦」冒頭(pp.33-44)

S.T.ヨシ編、『真ク・リトル・リトル神話体系 7』、国書刊行会、1983
原著は Edited by S. T. Joshi, H. P.Lovecraft : Four Decades of Criticism, 1980
上掲原著の「約3分の1を収めている」とのこと(p.232)。
ラヴクラフトの生涯と作品(K.W.フェイグ&S.T.ヨシ)/ラヴクラフト研究の歴史(S.T.ヨシ)/H.P.ラヴクラフト鑑賞(T.O.マボット)/ラヴクラフト「神話」について(E.ウィルスン)/怪奇作家としてのHPL(ピーター・ペンゾルト)/神話体系の魔道書(エドワード・ローターバック)/神話創造者ラヴクラフト(ダーク・W・モジッグ)/ラヴクラフト世界のルーツ(J・ヴァーノン・シェイ)/『ヴァセック』と『カダス』(ピーター・キャノン)/ポーとラヴクラフト(ロバート・ブロック)/ホーソン的視点から見たラヴクラフト(ピーター・キャノン)/ラヴクラフト作品一覧(S.T.ヨシ)//
解説(宮壁定雄)など、250ページ。


S.T.ヨシ/アンソニー・レイヴン編、『真ク・リトル・リトル神話体系 8』、国書刊行会、1984
原著は Edited by S. T. Joshi, H. P.Lovecraft : Four Decades of Criticism, 1980,The Occult Lovecraft, edited by Gerry de la Ree, 1975, Essays Lovecraftian, edited by Darrell Schweitzer, 1972
「『批評の40年』後半と、ゲリ・デ・ラーリー編『オカルト・ラヴクラフト』を中心に、新たに数編を加えて構成している」とのこと(p.271)。
『批評の40年』後半;ラヴクラフトにおけるプロヴィデンス(B.L.セント・アーマンド)/「白い帆船」-心理学的オデュッセイ(ダーク・W・モジッグ)/ラヴクラフトと小説における宇宙的特質(R.L.ティルニィ)/ユートピアとしてのディストピア(ポール・ブール)/詩人としてのラヴクラフト管見(W.L.・スコット)/ラヴクラフト的悪夢(R.ボーレム)/ハワード・フィリップス・ラヴクラフト頌(C.A.スミス)//
宇宙と宗教(H.P.ラヴクラフト)//
『オカルト・ラヴクラフト』;牧神は死なず(アンソニー・レイヴン)/レッド・フック街のH.P.ラヴクラフト(F.B.ロング)/レッド・フック街の呪文(H.P.ラヴクラフト)/ラヴクラフトと黒魔術(アンソニー・レイヴン)//
金とおがくず(サミュエル・ラヴマン)//
ダレル・シュヴァイツァー編『ラヴクラフト評論集』より(p.276)『アウトサイダー』の4つの顔(ダーク・W・モジッグ)/H.P.ラヴクラフトと擬似数学(R.ワインバーグ)/ク・リトル・リトル神話の起源(ジョージ・ウィッツェル)/ラヴクラフトと女性たち(ベン・P・インディック)//
わが小説作法-HPLからの手紙(H.P.ラヴクラフト)//
『批評の40年』日本語版へのあとがき(S.T.ヨシ)//
解説(宮壁定雄)など、304ページ。


『定本 ラヴクラフト全集』に附録として収められた随想・論考類は;
第1巻、1984;ラヴクラフト=テクストにおける諸問題(S.T.ヨシ)/ハワード・フィリップス・ラヴクラフト頌(サミュエル・ラヴマン)
第2巻、1984;ラヴクラフトの思い出(ラインハート・クライナー)/素顔のラヴクラフト(ソニア・H・デーヴィス)/『アウトサイダー』をめぐる随想(ウィリアム・フルワイラー)
第3巻、1984;ラヴクラフトと呼ばれた男(E.ホフマン・プライス)/二人の紳士の邂逅(オーガスト・ダーレス)
第4巻、1985;H.P.ラヴクラフト-その家庭と暗影(J.ヴァーノン・ジェイ)
第6巻、1985;一紳士の死-H.P.ラヴクラフトの最後の日々-(エヴァーツ&ギャムウェル)
第7-Ⅰ巻、1985;『HPLの思い出』補遺(オーガスト・ダーレス)/ラヴクラフトとボルヘス(バートン・レヴィ・セント=アーマンド)/高等批評と『死霊秘法(ネクロノミコン)(ロバート・M・プライス)
第8巻、1986(ラヴクラフト自身のエッセイ篇でもあります)禅とラヴクラフトの芸術(ドナルド・R・バールスン)
第9巻、1986;恐怖の陰に潜むユーモア(ドナルド・R・バールスン)/ラヴクラフト-想像的文学における不協和的要素(D.W.モジッグ)/ラ・イラーの支配者(M.H.オンダードンク)


『ユリイカ』、vol.16 no.10、1984.10、pp.61-231:「増頁特集 ラヴクラフト 幻想文学の彼方に」
プロビデンスの薄暮-ラヴクラフト受容小史(紀田順一郎)/アマチュア作家ラヴクラフト(矢野浩三郎)/神経症と作家(田中光二)/呪詛のイマーゴ(天野哲夫)/恐怖の鍊金術-ラヴクラフトの存在様式(深田甫)//
名状しがたきもの(H.P.ラヴクラフト)/アーサー・ジャーミン卿の秘密(H.P.ラヴクラフト)//
悪夢よりの帰還-恐怖の鉱脈としてのラヴクラフト(荒俣宏・笠井潔)/最後から2番目の真実-ラヴクラフトの修辞学(大橋洋一)//
あの人(H.P.ラヴクラフト)//
ラブクラフトからの影(鈴木聡)/ラヴクラフト小説の怪(那智史郎)/時空の溯行(1)(由良君美)/身体の記憶(朝吹亮二)/ニューイングランドのデカダン派(抄)-H.P.ラヴクラフト論(バートン・L・セント・アーマンド)/
戸口(ヽヽ)にあらわれたもの-ラヴクラフトへの接近の為のノート(丹生谷貴志)/ラヴクラフトと元型(秋山さと子)/超自然におけるラヴクラフト(松井克弘→こちらや、そちら、またあちらも参照)/ささやきから響きへ-ラヴクラフト研究史(宮壁定雄)/幼児性の悪意と(エロス)-ラヴクラフトの偏位(鎌田東二)

菊地秀行、「この地に朱の楽園を-ラヴクラフト《クトゥルー神話》」、『ユリイカ』、vol.25 no.1、1993.1:「特集 幻想の博物誌」、pp.75-81

同じ著者による→こちらを参照


『別冊幻想文学 10 ラヴクラフト・シンドローム』、1994.4
銀幕によみがえる禁断の魔書 「ネクロノミカン」の世界[最新HPLシネマ紹介]/インスマスから蔭洲升へ 小中千昭インタビュー/佐野史郎ラヴクラフトを語る。かくもエロティックに山々は唸り……/大瀧啓裕 未知なるHPLを求めて(特別インタビュー)//
夢魔10夜 H.P.ラヴクラフト書簡集より//
異界からの訪問者-H.P.ラヴクラフト小伝(モーリス・レヴィ)+解説 フランスにおけるラヴクラフト(森茂太郎)/夕ばえの街-ラヴクラフト旅行記(菊地秀行)//
インタビュー/7人のラヴクラフティアン;栗本薫 『魔界水滸伝』に終末を語る/風見潤 『クトゥルー・オペラ』に邪神を屠る/矢野浩三郎 ラヴクラフト翻訳談義/仁賀克雄 『暗黒の秘儀』を訳して/松井克弘 神話大系出版に燃える/鏡明 ラヴクラフトとアメリカの闇/荒俣宏 ラヴクラフトは『斜陽』である//
闇に輝くもの(朝松健)/恐るべき物語 ウィアード・テイルズ(フレッド・チャペル)//
ラヴクラフト入門百科事典(幻想文学会編);全小説作品梗概/評論と詩・解題/固有名詞事典/固有名詞事典 神話作品篇/関連人物事典/ラヴクラフト図書館など、208ページ。


「H.P.ラヴクラフト」<「現代文学とサイエンス・フィクション トールキン、ラヴクラフト 想像力と神話」(フランソワ・フラオ)<「近代・現代ヨーロッパの神話」、『世界神話大事典』、2001、pp.889-890

朝松健編、『秘神界 歴史編』(創元推理文庫 F ん 1-1)、東京創元社、2002
所収の;
ラヴクラフトの居る風景-マンガとラヴクラフトの40年-(米沢嘉博)/映画におけるクトゥルー神話(鷲巣義明)/ゲームにおけるクトゥルフ(安田均)


朝松健編、『秘神界 現代編』(創元推理文庫 F ん 1-2)、東京創元社、2002
所収の;
異次元からの音、あるいは邪神金属(霜月蒼→こちらも参照)/現代オカルティズムとラヴクラフト(原田実→こちらや、そちら、またあちらも参照)


鷲沢弘志、「ラヴクラフトに寄せるノスタルジア-『旧支配者』への憧憬」、『ネオ・ゴシック・ヴィジョン』、2008、pp.142-153
ラヴクラフトと「ゴシック」を結ぶ闇/「クトゥルー神話」の虚実/ラヴクラフト宿命の「矛盾」/〈時間超克〉を夢想するアウトサイダー

金沢篤、「ラヴクラフトと『禅の書』-お疲れの女子と蕩児と男性に」(修訂版)、2012/9.27 [ < インド論理学研究会

金沢篤、「【BST10】ラヴクラフトからレーリヒへ-レーリヒ来日の事情(1)」、2012/10/67 [ <インド論理学研究会

金沢篤、「レーリヒと河口慧海 : レーリヒ父子来日の事情を探る」、『駒澤大学仏教学部研究紀要』、no.17、2013.3、pp.270-244 [ < 駒澤大学学術機関リポジトリ

Graham Harman, Weird Realism : Lovecraft and Philosophy, zero books, Winchester, Washington, 2012
『奇怪な実在論:ラヴクラフトと哲学』
ラヴクラフトと哲学;裂け目と恐怖の著者/言い換えのある問題/あらゆる内容に内在する愚かさ/存在の背景/事物の霊に不忠でなく/現象学的裂け目/ラヴクラフト的存在誌/没落について/孤独で奇異な国/宇宙的で悲劇的な作意性/様式と内容//
ラヴクラフトの作動する様式;クトゥルーの呼び声/異次元の色彩/ダンウィッチの怪/闇に囁くもの/狂気の山脈にて/インスマスを覆う影/魔女の家の夢/時間からの影//
奇怪な実在論;糸を集める/融解/裂開/分類学的謬見/奇怪な内容など、278ページ。


著者については

星野太、「第一哲学としての美学 グレアム・ハーマンの存在論」、『現代思想』、vol.43-1、2015.1、「特集 現代思想の新展開2015-思弁的実在論と新しい唯物論」、pp.130-142

あわせて、同特集に掲載された千葉雅也、聞き手:岡嶋隆佑、「インタビュー 思弁的実在論と新しい唯物論」、同、pp.70-88 も参照。
なお同特集から→こちらも参照


内容に関係のない余談となりますが、ハーマンのラヴクラフト論の存在を知ったのは、上掲星野論文p.142註10でした。そんなのがあるのかとAmazonで検索してみれば、そんなに高くない。とはいえ哲学者の作家論に対するいわれのない先入見と経済的事情から、少しでも安いにこしたことはなかろうとマーケット・プレイスのとある出品者に注文しました。さほど待つこともなく本は到着、いそいそと開いてみると、乱丁に落丁でした。ページがそろっていればそれでもいいかとも思ったのですが、いかんせんどう見てもpp.13-20が抜けている。こりゃあかんと返品の手続きをとったところ、該当箇所の写真を送ってくれというので、スキャンしたものを添付ファイルにして送りました。確認の連絡があり、返品は不要とのこと。売り物にならない商品を返送するための費用はかけたくないというのは理解できるところです。同時に返金か再送を希望するかとの問い合わせがありました。まだ在庫があるのであれば、再送を希望する旨返信しました。
さて、こちらもそんなに待たず、モノが送られてきました。今度こそと開封、ぱらぱらと繰ってみれば、またしても同じ乱丁・落丁ではありませんか。もう一度連絡をとり、同じ症状なので写真では前回と区別がつかない、つきましては返品の段取りを教えてくれといったところ、謝罪に加えて返送の必要はないとのことでした。ただ社則で返送は1度までなので、返金するとのことです。
とまれそうした次第で手もとには同じ乱丁・落丁本が2部残ったわけです。意地になったわけでもないのですが、そうするといよいよちゃんとした本が見たい。先の出品者は何らかの事情で乱丁品をまとめて仕入れてしまったのではあるまいか。そこでもう一度Amazonを開きます。さすがにびびってしまったので、今度は新刊を発注しました。さいわい国内に在庫があるとのことです。数日して届き、やっとかと繙けば、何と、2度あることは3度あるの実例にほかなりません。ここまで来れば面白がるしかありますまい。それにしても同タイプの乱丁本がどれだけ出回っているのでしょうか。
あらためて返送の手続き、今回は送れとのことでしたので、手もとには残っていません。そして再送の依頼、国外から取り寄せるのでしょう、時間はかかりそうなのですが、昔に比べれば洋書の取り寄せもずいぶん早くなったものです。と到着を待ちつつ、しかし3度あることは4度あるのではないか、もしまた同じことがあったらどうしようと、なかなかに不安なものでした。
届くのが早くなるとの通知を経て、かくして本日(2015/3/19)到着しました。どきどきしながら開いて、4度目の正直、今度こそちゃんとしているようです。ほとんど感謝の念で満たされそうな案配なのでした。


といういわけで中味はまだ読んでいないのですが、ここで余談の2です。ぱらぱら繰ったところ、クレメント・グリーンバーグの名前を何度か見かけました;p.9およびp.261註7、p.19およびp.263註23、24、pp.42-43およびp.265註47、p.266註64。グリーンバーグといえば近代主義=形式主義美術批評の大御所です。著者の関心に帰するべきか、それともそれだけ一般教養化しているということなのでしょうか。ラヴクラフトについての本の中でグリーンバーグの名前を見つけようとは思ってもみなかったので、記しておく次第です。

ちなみに

ユージーン・サッカー、島田貴史訳、「二一世紀のための生哲学」、『現代思想』、vol.43-10、2015.6、「特集 新しい唯物論」、pp.46-63
原著は Eugene Thacker, "Biophilosophy for the 21st Century", Critical Digital Studies : A Reader, 2008, pp.132-142

の最終節の小見出しは「古代の生(あるいはクトゥルフの生物学)」となっていました(p.55)。本文中には具体的な言及は見当たりませんでしたが、「訳者解題」によると著者には「H・P・ラヴクラフトなどのホラー小説を生の思考の限界を示すものとして哲学的に読解した『哲学のホラー』の三部作In The Dust Of This Planet (Horror of Philosophy, Vol.1)(Zero Books, 2011)Starry Speculative Corpse (Horror of Philosophy, Vol.2)(Zero Books, 2015)Tentacles Longer Than Night (Horror of Philosophy, Vol.3)(Zero Books, 2015)」があるとのことです(p.60。p.63 も参照)。

というわけでAmazonで検索してみれば、そんなに高くなかったので、取り寄せてみました。例によってまだ中身は読んでいないのですが、ラヴクラフトだけを扱ったものではなく、伊藤潤二『うずまき』なんかも出てきます;

Eugene Thacker, In the Dust of this Planet (Horror of Philosophy, Vol.1), Zeo Books, Winchesteer, Washington, 2011
『この惑星の塵の中で 哲学の恐怖Ⅰ』
序-不可知の雲//
悪霊論についての三つの論点(クワエスティオー)
論点(クワエスティオー)Ⅰ-ブラック・メタルにおける「ブラック」の語の意味について/論点(クワエスティオー)Ⅱ-悪霊はいるかどうか、およびいかにして彼らを知るかについて/論点(クワエスティオー)Ⅲ-悪霊論について、そしてそれは尊重すべき研究分野かどうか//
隠秘哲学についての六つの読解(レクティオー)前文-アグリッパの『隠秘哲学について』について/マーロウの『ファウストゥス博士の悲劇』-ゲーテの『ファウスト第1部』/ウィートリーの『黒魔団』-ブリッシュの『黒い復活祭、あるいはファウスト・アレフ=ヌル』/ホジソン『幽霊狩人カルナッキ』-「二次元の世界へ」(『アウター・リミッツ』第12話)/ラヴクラフトの「彼方より」-伊藤潤二の『うずまき』/霧と分泌物についての余談/M.P.シールの『紫の雲』-ホイルの『暗黒星雲』-バラードの『狂風世界』/『カルティキ/悪魔の人喰い生物』-『怪獣ウラン』-ライバーの「黒いゴンドラ船頭」/附記:シュミットの『政治神学』について//
神学の恐怖についての九つの討論(ディスプターティオー)来世/冒瀆的な生/環境災害/
(ネクロス)/生物学の精/一義的な被造物たち/絶滅と実存/非存在としての生/無名の恐怖//
「黒い触手状の空虚の副調和な囁き」など、178ページ。


Eugene Thacker, Starry Speculative Corpse (Horror of Philosophy, Vol.2), Zero Books, Winchesteer, Washington, 2015
『星の思弁的屍 哲学の恐怖Ⅱ』
星の思弁的屍;デカルトの魔/カントの憂鬱/ニーチェの笑い/哲学の恐怖//
闇への祈り;暗がりの怖れ/天の墓/神的な闇(ディオニュシオス・アレオパギテース)/暗い神(マイスター・エックハルト)/闇の中で闇とともに(フォリーノのアンジェラ)/暗い瞑想(不可知の雲)/暗い夜(十字架のヨハネ)/闇の過剰(ジョルジュ・バタイユ)/神的な闇についての釈義/ブランショの夜/黒い宇宙/暗い、黒い/何も見えない/黒の上の黒//
無への祈り;空間恐怖/無と無性(ハイデッガー、サルトル、バディウ)/神は無である(マイスター・エックハルト)/無の四つの定義/神的なものの論理/形而上的相互関連、神秘的相互関連/深宇宙における死(京都学派)/絶対無(西田幾多郎)/空に向かって(西谷啓治)//
否定への祈り;在るべきでないもの/絶対的な生について/寛容の存在論/上昇主義について/ショーペンハウアーの敵対/ショーペンハウアーと生の否定/生の謎/生を否定する生/宇宙的ペシミズム/哲学的ドゥームコア/在らぬ方がよい/最悪なものの論理/消去主義の亡霊//
最後の言葉、失なわれた言葉;廃された哲学者/とても、とても、とても短い哲学史/幻(Ⅰ)/ここ……一切はデザインによる/あなたに見えるものはあなたが手に入れるものだ/思考をもってなすべきこと/幻(Ⅱ)/憂鬱な実在論/哲学の廃墟に生まれて/厭人の諸変奏(ブラッシエ)/無益の哲学に向けて/パスカルの深淵など、194ページ。


Eugene Thacker, Tentacles Longer Than Night (Horror of Philosophy, Vol.3), Zero Books, Winchesteer, Washington, 2015
『夜より長い触手 哲学の恐怖Ⅲ』
夜より長い触手;広大で沸きたつ宇宙(ポー、ラヴクラフト)/哲学の恐怖/超自然的な恐怖について(ある個人史)/見えるものが信じられない、信じるものが見えない//
魔的なものについての瞑想;地獄について(ダンテの『地獄篇』)/地獄についての脇道/死せる文彩、甦った死体/上のごとく、下にも/腐敗しやすい身体/堕ちるもののみが立ちあがることができる/死亡者名簿/地獄についての変奏/アルジェントの『インフェルノ』/禍をもたらす生//
ゴシックについての瞑想;獣たちの書(ロートレアモンのマルドロール)/歯と爪、肉と血/変身の至福/私は死骸を運び回る/文学に抗して、生に抗して/生きながら喰われるか生きながら埋められるか/ユカタハタの夢/死の長髪/浮遊する屠殺場/溶けた媒体//
怪奇なものについての瞑想;凍てついた思考(ブラックウッド、ラヴクラフト)/超自然的なものの論理/怖れでも思考でもなく/生でも死でもなく/黒い照明/影たちを讃えて/黒い
分析素(マテーム)/自然恐怖/触手についてのある釈義/私たちはここから来たのではない(リゴッティ)/修道院恐怖//
あたかも……;あたかも/さまよえる哲学者/退位させられて/幻(Ⅲ)/宗教的恐怖/かつて生きていた影/幻(Ⅳ)/世界は幻になる/幽霊の自殺/定言的命令のための一つの議論/恐怖讃歌/不浄な物質/隠された特質/幻(Ⅴ)など、212ページ。


関連して;

哲学のホラー――思弁的実在論とその周辺」、2015.1.22 [ <『仲山ひふみの日記』 ]

ラヴクラフトだけでなく、やはりグリーンバーグだのの名前が出てきます。
…………………

近年やたらと増えたガイドブック類から、手元にあるもので;

朱鷺田祐介、『クトゥルフ神話ガイドブック-20世紀の恐怖神話-』、新紀元社、2004
序章 クトゥルフ神話への招待/ラヴクラフトと神話の誕生/後継者たちの悪夢/クトゥルフ・ジャパネスク/資料編など、304ページ。

同じ著者による→こちらを参照


サンディ・ピーターセン、リン・ウィリスほか、中山てい子・坂本雅之訳、『CALL of CTHULHU クトゥルフ神話TRPG』(ログイン・テーブルトークRPGシリーズ)、エンターブレイン、2004
原著は Edited by Lynn Willis, Call of Cthulhu, 1981/1983/1992/1993/1995/1998/1999/2001/2004
クトゥルーの呼び声/ゲーム・システム・セクション/参考セクション/シナリオ セクション/ユーティリティー セクションなど、368ページ。

森瀬繚編著、『図解クトゥルフ神話』(F-Files No.002)、新紀元社、2005
暗黒の神統記/禁断の書物/闇の住まう場所/永劫の探求など、240ページ。

同じ著者による→こちらを参照


森瀬繚責任編集、『クトゥルー神話 ダークナビゲーション』、ぶんか社、2006
大槻涼樹・鋼屋ジン クトゥルーセッション/クトゥルー神話への誘い(森瀬繚)/MAKING OF CTHULHU MYTHOTH~クトゥルー神話のできるまで~(森瀬繚・竹岡啓)/21世紀のクトゥルー神話 『デモンベイン』の世界(森瀬繚)//
クリエイターズインタビュー;古橋秀之/西川魯介/後藤寿庵//
アリシア・Y外伝 ロバート・ゴドラムの研究(後藤寿案)//
クリエイターズインタビュー;友野詳/芝村裕吏//
郵便遊技とクトゥルー神話(曲直瀬一洋)/超クトゲーム(多根清史)/収穫の銃弾(広江礼威)/安田均、グループSNE、クトゥルー神話(森瀬繚)/海外発 クトゥルーGAME(朝倉哲也)/邀撃中ノ鳥島沖海戦(内田弘樹)/舶来クトゥルフ~海の向こうから見た日本~(寺田幸弘)//
渾沌(バベル)の図書館;東京創元社/青心社/小説/コミック/副読本/クトゥルフ神話TRPG//
クトゥルー神話用語の基礎知識/
CHRONICLE of CTHULHU MYTHOTH/21世紀のラヴクラフト・スクールなど、200ページ。

『クトゥルー神話の本 エゾテリカ別冊』、学習研究社、2007
暗黒の邪神世界へ;クトゥルー禁断の領域/ラヴクラフトとは何者か?/クトゥルー邪神アート/ラヴクラフト&クトゥルー神話 もうひとつの「もの」語り/H.P.ラヴクラフトのダニッチ・ホラー その他の物語//
クトゥルー神話入門 Q&A(朱鷺田祐介)/深淵を覗く人 H.P.ラヴクラフト小伝(那智史郎)/ラヴクラフトと神秘主義(麻績文彦)/暗黒の聖書『ネクロノミコン』の謎(坂本雅之)/魔道書事典/クトゥルー神話最新事情 ウェブ世界のクトゥルー・リーダーたち(きしはるこ)/クトゥルー神話絵図(イラスト:矢野健太郎)/邪神図鑑(イラスト:矢野健太郎)/アーカム探訪記ーラヴクラフトの故地を訪ねて(菊地秀行)/深淵の使徒たち クトゥルー神話作家列伝(那智史郎)/ラヴクラフトのいる日本怪奇文学史(東雅夫)/クトゥルー神話シネマ・ガイド(殿井君人)/[書き下ろし神話小説]真黒き街(黒史郎)/史上最小のクトゥルー神話賞・受賞作品発表/[特別付録]クトゥルー資料館など、212ページ。


佐藤俊之監修、株式会社レッカ社編著、『クトゥルフ神話がよくわかる本』(PHP文庫 れ2-8)、PHP研究所、2008
はじめに/暗黒神伝/暗黒書伝/暗黒の巣窟/暗黒創造伝など、288ページ。
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日本の作家による作品もかなりの数にのぼりますが、読む機会のあったものから、宇宙論的なイメージに関わりのあったことを憶えている範囲内で;

風見潤、『邪神惑星1997年 クトゥルー・オペラ 1』(ソノラマ文庫 160)、朝日ソノラマ、1980
 同、  『地底の黒い神 クトゥルー・オペラ 2』(ソノラマ文庫 170)、朝日ソノラマ、1980
 同、  『双子神の逆襲 クトゥルー・オペラ 3』(ソノラマ文庫 184)、朝日ソノラマ、1981
 同、  『暗黒球の魔神 クトゥルー・オペラ 4』(ソノラマ文庫 205)、朝日ソノラマ、1982

栗本薫については『魔界水滸伝』(1981~)を挙げるべきところですが、巻数が多いので未見につき、とりあえず;

栗本薫、『魔境遊撃隊』(第1部・第2部)(角川文庫 緑 500-5/6)、角川書店、1984

栗本薫、『夢魔の4つの扉 グイン・サーガ外伝 14』(ハヤカワ文庫 JA 600)、早川書房、1998

同じ著者による→こちらを参照

矢野健太郎、『ラミア 邪神伝説シリーズ 1』(ノーラコミックス NC-013)、学習研究社、1989
 同、  『ダーク・マーメイド 邪神伝説シリーズ 2』(ノーラコミックス NC-047)、学習研究社、1990
 同、  『ラスト・クリエイター 邪神伝説シリーズ 3』(ノーラコミックス NC-066)、学習研究社、1991
 同、  『コンフュージョン 邪神伝説シリーズ 4』(ノーラコミックス NC-107)、学習研究社、1993
 同、  『リ・バース 邪神伝説シリーズ 5』(ノーラコミックス NC-123)、学習研究社、1993

こちらにも挙げておきます

後藤寿庵、『アリシア・Y』(にんじんコミックス)、茜新社、1994

こちらにも挙げておきます

菊地秀行、『マリオネットの譚詩(バラード)』(ソノラマ文庫 き 1-37)、朝日ソノラマ、1994

同じ著者による→こちらを参照

新熊昇、『アルハザードの逆襲 クトゥルー神話シリーズ 2』、青心社、1995
真紅の砂漠/サントリーニの迷宮/奈落の文様/アルハザードの逆襲など、284ページ。

同じ著者の『アルハザードの遺産』(青心社、1994)に続くシリーズ2作目。
間をおいて;新熊昇・都築由浩、『
災厄娘(アイリーン) in アーカム』、青心社、2010
後者では地球の「ありとあらゆる生命の怨念を糧として生じ」(p.161)た〈悪魔〉がクトゥルー神話系の〈外なる神〉の力を吸収しようとします。


伏見健二、『セレファイス』、メディアワークス、1999
 同、  『ロード・トゥ・セレファイス』、メディアワークス、1999
 同、  『ハスタール』(電撃文庫 ふ-5-1)、メディアワークス、2001

伏見健二、『レインボゥ・レイヤー 虹色の遷光』(ハルキ文庫 ふ 3-1)、角川春樹事務所、2001

山本弘、原案:安田均、『ラプラスの魔 ゴーストハンター』(角川スニーカー文庫 S618-1)、角川書店、2002
1998年刊本の加筆・訂正版

同じ著者による→こちらを参照


涼風涼、原作:鋼屋ジン、『斬魔大聖デモンベイン 無垢なる刃』(角川スニーカー文庫 S156-5)、角川書店、2003
 同、  『斬魔大聖デモンベイン 魔を断つ剣』(角川スニーカー文庫 S156-6)、角川書店、2004
 同、  『斬魔大聖デモンベイン 明日への翼』(角川スニーカー文庫 S156-7)、角川書店、2004
古橋秀之、原作:鋼屋ジン、『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』(角川スニーカー文庫 S156-8)、角川書店、2004
 同、  『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』(角川スニーカー文庫 S156-13)、角川書店、2006
 同、  『斬魔大聖デモンベイン ド・マリニーの時計』(角川スニーカー文庫 S156-14)、角川書店、2006

倉阪鬼一郎、『ブランク 空白に棲むもの』(ミステリーYA!)、理論社、2007

同じ著者による→こちらや、そちらあちらを参照

黒史郎、『未完少女ラヴクラフト』(スマッシュ文庫 く-2 1-1)、PHP研究所、2013
 同、  『未完少女ラヴクラフト 2』(スマッシュ文庫 く-2 1-2)、PHP研究所、2013

前者の pp.67-69 に「スウシャイの創世神話」が記されています。
後者は→こちらでも挙げました

同じ著者による→こちらを参照

間瀬純子、「羊歯の蟻」、『ユゴスの囁き』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2014

田中啓文、「夢の帝国にて」、『クトゥルーを喚ぶ声』(クトゥルー・ミュトス・ファイル)、創土社、2014
倉阪鬼一郎、「回転する阿蝸白の呼び声」、同上

後者の著者による→こちらを参照

倉阪鬼一郎、「闇の美術館」、『闇のトラペゾヘドロン』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2014
友野詳、「闇に彷徨い続けるもの」、同上

後者は→こちらにも挙げておきます


山田正紀、『クトゥルフ少女戦隊 第1部』、2014
  同、   『クトゥルフ少女戦隊 第2部』、2014

越智文比古、『Y(ヨグ)の紋章師』(MF文庫 お-11-01)、株式会社KADOKAWA、2014
  同、 『Y(ヨグ)の紋章師2』(MF文庫 お-11-02)、株式会社KADOKAWA、2015
  同、 『Y(ヨグ)の紋章師3』(MF文庫 お-11-03)、株式会社KADOKAWA、2015

第3巻第4章に開闢神話が出てきます。ここでのヨグ=ソトホースのイメージは、第3巻の「あとがき」で挙げられている上掲の後藤寿庵『アリシア・Y』(1994)に触発されたようです。

倉阪鬼一郎、『大いなる闇の喚び声 美術調律者、最後の戦い』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2015

『赤い球体 美術調律者・影』(角川ホラー文庫、角川書店、2012)、『黒い楕円 美術調律者・影』(同、2012)、『白い封印 美術調律者・影』(同、2013)に続くシリーズ完結篇。
同じ著者による→こちらを参照

黒史郎、『童提灯』(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)、創土社、2015

グロテスクな残酷絵巻とルサンチマンによる泣き節がない交ぜになって、グレッグ・ベア『ブラッド・ミュージック』(1985)のラスト(あるいは『新世紀エヴァンゲリオン』TV版(1995-1996)最終回の一場面か)を連想させるラストになだれこむ一方、冷静な暗黒童話的博物誌(神学を含む)が織りこまれるという作品でした。
こちらでも触れています
同じ著者による→こちらを参照


朝松健、『Faceless City』、アトリエサード、2016

xx. 個々の著述家など-日本 Ⅰ(20世紀前半等)

稲垣足穂(1900-1977) 
埴谷雄高(1909-1997) 
夢野久作(1889-1936)、小栗虫太郎(1901-1946)、宮沢賢治(1896-1933) 

稲垣足穂(1900-1977)については

「梵天の使者-谷崎潤一郎からのコピー-」、1974、およびその典拠となる谷崎潤一郎、「ハッサン・カンの妖術」(初出1917)、こちらおよびあちらを参照

「弥勒」、1939~1940/1946/1969こちらを参照

「宇宙論入門」、1947

『僕の“ユリーカ”』、1979→こちらを参照

などをすでに挙げましたが、宇宙論に関わるテクストを多く集めたものとしては他に;

稲垣足穂、『遠方では時計が遅れる 多留保集 6』、潮出版社、1975
廿世紀須彌山/タルホ5話-クリスマスの夜の前菜/彗星問答/ベニスの思い出/星を喰う村/天文台/近代物理学とパル教授の錯覚/P博士の貝殻状宇宙に就いて/天文学者というもの/赤き星座をめぐりて/遠方では時計が遅れる/タルホ拾遺-クリスマス前菜として/人工衛星時代/月は球体に非ず!-月世界の近世史/ある宇宙模型をめぐって/一つぶの悪/おそろしき月-アポロ11号に関連して/空界へのいざない/「黒」の哲学/殻の中の月/あたしのLSD/雄鶏と三日月//
解説 足穂アラベスク(澁澤龍彦)など、252ページ

などがあります。ただ足穂は改題・改訂等いろいろややこしいようなので(たとえば「近代物理学とパル教授の錯覚」(1928)は「P博士の貝殻状宇宙に就いて」(1930)と改題・改作され、さらに「似而非物語」(1937)と改題・改作されたとのこと、下掲『稲垣足穂全集 2 ヰタ・マキニカリス』、2000、pp.417-418)、ここはとりあえず;


「一千一秒物語」(初出は1923年)、『稲垣足穂全集 1 一千一秒物語』、筑摩書房、2000
同巻からは他に;「第三半球物語」(1958/1961)、「彗星倶楽部」(1926)、「螺旋境にて」(1925)、「蘇迷盧」(1930)など

『稲垣足穂全集 2 ヰタ・マキニカリス』、筑摩書房、2000
とりわけ;「黄漠奇聞」(1923)、「星を造る人」(1922)、「星を売る店」(1923)、「『星遣いの術』について」(1924)、「天体嗜好症」(1926)、「似而非物語」(1928-1937)など

『稲垣足穂全集 5 僕の〝ユリーカ〟』、筑摩書房、2001
上掲の 「宇宙論入門」(1947)、『僕の“ユリーカ”』(1979)も含めて、天体や宇宙論に関するエッセイを集めた巻

『稲垣足穂全集 9 宇治桃山はわたしの里』、筑摩書房、2001
とりわけ;「日本の天上界」(1950)、「東洋の幻想」(1952)、「私の宇宙文学」(1948)など

『稲垣足穂全集 10 男性における道徳』、筑摩書房、2001
とりわけ;「男性における道徳」(1972)、「物質の将来」(1974)など

筑摩書房の全集は全13巻で、その後

『ユリイカ』、vol.38-11、2006年9月臨時増刊号、「総特集 稲垣足穂」、pp.23-73:「稲垣足穂新発見作品10篇」

高橋信行編、『足穂拾遺物語』、青土社、2008
などが追加されています。宇宙論に関わるものも上に挙げた以外にまだまだありますし、足穂について論じたものも、上の『ユリイカ』2006.9の特集号や

『別冊新評 稲垣足穂の世界〈全特集〉』、1977.4

『別冊幻想文学 3 タルホ・スペシャル』、1987.12

『新文芸読本 稲垣足穂』、1993.1

などをはじめとして、どっさりあることでしょうが、
ここでは「通史、事典など」のページの「おまけ」でふれた


巖谷國士、『宇宙模型としての書物』、青土社、1979
の表題作および「稲垣足穂とコスモロジー」(『僕のユリーカ』讃/足穂氏宇宙)、

田中聡、「稲垣足穂 『人間人形』の道徳」、『怪物科学者の時代』、1998、pp.257-275

安藤礼二、「宇宙的なるものの系譜 埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳」、『光の曼陀羅 日本文学論』、講談社、2008

(他に「未来の記憶 稲垣足穂『弥勒』論」、「A感覚的レオナルド 南方熊楠と稲垣足穂」も所収。
こちらでも挙げています。また同じ著者による→こちらを参照

のみ挙げておきましょう。


足穂については「美術の話」の「ロシア・アヴァンギャルドと日本の一九二〇年代 ふくふく、ふさふさ、ごごごご、あるいは一千一秒のはざまに」(2000.9.9)の最後の節でふれたりもしました(→こちら)。
こちらもまた同断→「ふわふわ、きちかち、ずずずず、あるいは黒死館の影のもとに」、『1930年代展』図録 1999.9 < 三重県立美術館サイト

…………………

埴谷雄高(1909-1997);

『埴谷雄高全集 3』、講談社、1998
死靈(しれい)』1~9章と解題(白川正芳)、9章未定稿などを収録、900ページ。

第1章の初出は1946


『埴谷雄高作品集 2 短編小説集』、河出書房新社、1971
不合理ゆえに吾信ず(1939)/虚空(1950)/意識(1948)/深淵(1957)/闇のなかの黒い馬(1963)/宇宙の鏡(1968)/夢のかたち(1968)/神の白い顔(1967)/影絵の世界(1964-66)//
意識を主題とする小説(秋山駿)/解題(白川正芳)など、390ページ。


笠井潔、「『死霊』の神秘思想」、『哲学』、no.9 vol.3-4、1989 冬:「特集 神秘主義 テクノロジーとカルト」、pp.174-176

同じ著者による→こちらを参照

熊野純彦、『埴谷雄高-夢みるカント』(再発見 日本の哲学)、講談社、2010
はじめに-カントとの出会い//序章 存在の不快-《霧》-;途絶/情死/泣き声//
宇宙的気配-《夜》-;原型/感覚/背景/虚体(1)//
叛逆と逸脱-《闇》-;経験/一人狼/叛逆型/逸脱/臨死//
存在と倫理-《夢》-;死者/存在/根源悪/深淵/希望/虚体(2)//
おわりに-読書案内をかねて、など、300ページ。


インド」のページの「viii. ジャイナ教など」でふれましたが、上掲足穂のところで挙げた

安藤礼二、『光の曼陀羅 日本文学論』、2008

は「耆那大雄をめぐって 埴谷雄高『死霊』論」を収録。
同書中の「宇宙的なるものの系譜 埴谷雄高、稲垣足穂、武田泰淳」とあわせて参照

同じ著者による→こちらを参照
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夢野久作(1889-1936)の

『ドグラ・マグラ 夢野久作傑作選 Ⅳ』(現代教養文庫 884)、社会思想社、1976(初出は1935年)

におけるモティーフ〈胎児の夢〉も挙げておくべきでしょうか。
〈胎児の夢〉の原典に当たるヘッケルの「個体発生は系統発生を繰り返す」という節については、「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀末)」のページの「ヘッケル(1834-1919)」の項を参照。とりわけ

佐藤恵子、『ヘッケルと進化の(ファンタジー) 一元論、エコロジー、系統樹』、2015、pp.173-175
この件についてはまた、


養老孟司、「『ドグラ・マグラ』の科学-脳・発生・進化・遺伝と時間」(1989)、『文藝別冊 夢野久作 あらたなる夢』、2014、pp.108-114

ちなみに、『ドグラ・マグラ』と並び称せられる小栗虫太郎(1901-1946)の『黒死館殺人事件』(1934)でも、全篇がゲーテ『ファウスト』に基づく四大精霊の呪文を枠組みとしているだけでなく、第2篇の冒頭でアインシュタインとド・ジッターの空間の曲率に関する論争が引きあいに出されたりしていました。
いろんな版がありますが、とりあえず初めて読んだ時のものが;

小栗虫太郎、『黒死館殺人事件』(上下)(講談社文庫 AX44/45)、講談社、1976

『黒死館殺人事件』についてのサイト→『黒死館古代時計室
サイトの管理者による→こちら(シェーアバルト)や、そちら(錬金術)、またあちら(建築)も参照

またくりかえしになりますが、上掲の→「ふわふわ、きちかち、ずずずず、あるいは黒死館の影のもとに」(1999 < 三重県立美術館サイト)で主役をはってもらいました。


仏教 Ⅱ」のページの「おまけ」で

宮沢賢治、「インドラの網
を挙げましたが、宮沢賢治(1896-1933)に関してはやはり

「銀河鉄道の夜」(未定稿、歿後公刊)、『銀河鉄道の夜』(新潮文庫 [草]92B)、新潮社、1961
も落とすわけにはいきますまい。

おまけ

タイトルどおりボルヘスが登場、『ネクロノミコン』の話も出てくるのが;

ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ、栗原百代訳、『ボルヘスと不死のオランウータン』(扶桑社ミステリー ウ 31-1)、扶桑社、2008
原著は Luis Fernando Verissimo, Borges e os orangotangos eternos, 2000

ラヴクラフト、コナン・ドイル、フーディーニ、クロウリイだのが登場するのが;

トマス・ウィーラー、大瀧啓裕訳、『神秘結社アルカーヌム』(扶桑社ミステリー ウ 32-1)、扶桑社、2008
原著は Thomas Wheeler, The Arcanum, 2004

イダタツヒコ、『美女で野獣』第5巻、小学館、2004

中の「第5話 乙女玩具隊少女魔法拳」にもクトゥルー神話用語が盛りこまれていました。
クトゥルー神話に触発された音楽はけっこうあるようで、『ウィキペディア』の「クトゥルフ神話に影響を受けた作品一覧」のページには、「9 クトゥルフ神話を題材にした楽曲」という項目があったりもしますが(< ウィキペディア)、とりあえず手元にあるものから;

HP Lovecraft, HP Lovecraft I, 1967(1)
HP Lovecraft, HP Lovecraft II, 1968 
手元にあるのは2枚をカップリングしたCD
Two Classic Albums from HP Lovecraft, 2000
で、1枚目には"The White Ship"、2枚目には"At the Mountains of Madness"、"Keeper of the Keys"といった曲が入っています。とりわけ2枚目はサイケデリックな雰囲気の濃いものとなっています。

Hoelderlin, Rare Birds, 1977(邦題:ヘルダーリン『レア・バーズ』)(1a)
ドイツのシンフォニック・ロック・バンドの4枚目、5曲目が
"Necronomicon"(邦題:「ネクロノミコン」)、6分15秒のインストゥルメンタル曲です。

上掲の霜月蒼「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)から;

Blue Öyster Cult, Imaginos, 1988(2)
英語版ウィキペディアの本アルバムについてのページ(→こちらの"Packaging"の項)によると、ジャケット表のいかにもいかにもな館はサン・フランシスコ西、オーシャン・ビーチの北にあったレストランで、1907年に焼失したという「崖の家 Cliff House」のイメージとのこと。またジャケット内側の写真はサイモン・マースデンによるもので、スコットランドはアーガイルシャーのダントルーン城 Duntrune Castle in Argyllshire, Scotland(『悪霊館』、pp.76-77 に掲載)。


Metallica, Ride the Lightning, 1984(邦題:メタリカ『ライド・ザ・ライトニング』)(3)
"The Call of Ktulu"(邦題:「ザ・コール・オブ・クトゥルー」)(4)。
スラッシュ・メタルの旗手の2枚目ですが、アルバムのラストに配された、長めのインストゥルメンタルによる構築性の強い曲という点で、

Wishborn Ash, There's the Rub, 1974(邦題:ウィッシュボーン・アッシュ、『永遠の不安』)(→こちらを参照)
B面ラストの
"F・U・B・B"が連想されたりするのでした。

Mekong Delta, The Music of Erich Zann, 1988(5)
このバンドはさらに、
Mekong Delta, Lurking Fear, 2007

やはり「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)からデスメタル系を3枚;

Vader, De Profundis, 1995(邦題:ヴェイダー『デ・プロフンディス』)(6)

Morbid Angel, Formulas Fatal to the Flesh, 1998(邦題:モービッド・エンジェル『フォーミュラス・フェイタル・トゥ・ザ・フレッシュ』)(7)

Nile, Black Seeds of Vengeance, 2000(8)

人間椅子、『頽廃芸術展』、1998(9)
はラストの「ダンウィッチの怪」の他、「天体嗜好症」という曲も収めています。続く

人間椅子、『黄金の夜明け』、1998
のラストは「狂気山脈」。

Electric Masada, At the Mountains of Madness, 2004
のことは→こちらでふれました。

Nox Arcana, Necronomicon, 2004
この手の主題の音楽ばかり作っているようです。→こちらも参照
やや軽いのですが、いかにもいかにもといった感じの音になっています。

フランスのチェンバー・ロック・バンド
NeBeLNeST, ZePTO, 2006(邦題:ネベルネスト『ゼプト』)(10)
の3曲目は
"The Old Ones"と題されていますが、クトゥルー神話と関係があるかどうかは不明。ちなみに4曲目は"The Thing in the Walls"

未見ですが、ベルギーのチェンバー・ロック・グループ、ユニヴェール・ゼロのメンバー、ダニエル・ドゥニは当該グループを結成する前に、ArkhamNecronomicon なるバンドを作っていたそうです(11)。

やはりフランスのチェンバー・ロック・バンド-ロック色は稀薄ですが-で、他にも何枚かアルバムはあるようですが、とりあえず手もとにあるのが;
Shub-Niggurath, C'étaient de très grands vents, 1991

Amarok, Sol de medianoche, 2007(邦題:アマロック、『真夜中の太陽』)
4曲目が
"Wendigo"(「ウェンディゴ」)。ブラックウッド(→こちら)の短篇に基づくとのこと。歌詞カードではなぜかクトゥルー神話に属するとされています。原作は
紀田順一郎訳、『ブラックウッド傑作選』(創元推理文庫 527-1)、東京創元社、1978、pp.91-149
に邦訳あり
同じアルバムから→こちらも参照

1. 山中明編、『サイケデリック・ムーズ ア・ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・サイケデリック・ミュージック USA/CANADA エディション』、株式会社ディスクユニオン、2010、p.68。

1a. 『ジャーマン・ロック集成 ユーロ・ロック集成2』、マーキームーン社、1994、p.148。

2. 霜月蒼「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)、pp.741-743、755-756。→こちらも参照

3. 『ヘヴィ・メタル/ハード・ロックCDガイド』(シンコー・ミュージック・ムック)、シンコー・ミュージック、2000、p.30。小野島大編、『200CD ヘヴィ・ロック リトル・リチャードからKOЯNまで』、立風書房、2003、p.125。

4. 霜月蒼「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)、pp.744-745。

5. 山崎智之監修、『激重轟音メタル・ディスク・ガイド』、リットー・ミュージック、2010、p.59。→こちらも参照

6. 霜月蒼「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)、p.748,p.756。 『ヘヴィ・メタル/ハード・ロックCDガイド』(シンコー・ミュージック・ムック)、シンコー・ミュージック、2000、p.246。山崎智之監修、『激重轟音メタル・ディスク・ガイド』、リットー・ミュージック、2010、p.95。

7. 霜月蒼「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)、p.747, p.758。 『ヘヴィ・メタル/ハード・ロックCDガイド』(シンコー・ミュージック・ムック)、シンコー・ミュージック、2000、p.239。

8. 霜月蒼「異次元からの音、あるいは邪神金属」(2002)、pp.748-749, p.758。→こちらでも挙げました

9. 『ヘヴィ・メタル/ハード・ロックCDガイド』(シンコー・ミュージック・ムック)、シンコー・ミュージック、2000、p.222。


10.  『Euro Rock Presユーロ・ロック・プレス』、no.31、 p.25。

11. 『オール・アバウト・チェンバー・ロック&アヴァンギャルド・ミュージック』、マーキー・インコーポレイティド株式会社、2014、p.72。

ついでに

ゼラズニイ、『アイ・オブ・キャット』、1989
はナバホ族の伝承を取りこんだ作品ですが、その中で「アン・アックステル・モリスと、考古学者の夫のアールは、1919年に白い葦の地、ル-カ-チュ-カイを旅した二人のフランチェスコ会修道士、フィンタン神父とアンセルム神父の話を紹介した」として、「古き者(オールドワンズ)、アナサジの遺棄され都市…(中略)…そこは多数の大家屋と高い塔がそびえたつ場所」のことが記されています(p.91。pp.319-320、p.343、p.345なども参照)。モリス夫妻は実在の人物で、クトゥルー神話に関係はないのですが。
 
2014/05/28 以後、随時修正・追補
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