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ルネサンス、マニエリスムなど(15~16世紀)
 i 通史・概説的なものなど
ii ニコラウス・クザーヌス(1401-1464)など
 iii 個々の著述家など Ⅰ
フィチーノ(1433-1498)ピコ(1463-1494)ダ・ヴィンチ(1452-1519)コペルニクス(1473-1543)カミッロ(1480頃-1544)など
 iv パラケルスス(1493-1541)など 
 v 個々の著述家など Ⅱ
カルダーノ(1501-1576)ポステル(1510-1581)パリシー(1510(?)-1589)ディー(1527-1608)ヴァイゲル(1533-1588)デッラ・ポルタ(1535頃-1615)ギルバート(1544-1603)ティコ・ブラーエ(1546-1601)など
 vi ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)など 
  おまけ 

* そもそも西欧のルネサンスやマニエリスムの何たるか、先立つ中世と続く近世からどう分かつのかもよくわかっていませんが、
とりあえずクワットロチェント=1400年代/15世紀からチンクエチェント=1500年代/16世紀あたりとしておきます。
といいつつ、前の時期・次の時期にかぶるものも出てくることでしょうし、
通例ルネサンスの枠で語られるケプラーやベーメが次の時期に振られていたりしています。
ともあれ例によって、多々誤りもあろうかと思いますが、ご寛恕ください。

i. 通史・概説的なものなど

ルネサンス期から近世にかけて、いわゆる科学革命期の宇宙論の歴史とくれば、たくさんの本があることと思いますが、寡聞の範囲内でもっとも印象に残っているのが;

アレクサンドル・コイレ、野沢協訳、『コスモスの崩壊-閉ざされた世界から無限の宇宙へ』(人間の科学叢書)、白水社、1974
原著は Alexandre Koyré, From the Closed World to the Infinite Universe, 1957
序文/天と天界 ニコラウス・クザーヌスとマルケス・パリンゲニウス/新しい天文学と新しい形而上学 ニコラウス・コペルニクス トマス・ディッグズ ジョルダーノ・ブルーノ ウィリアム・ギルバート/新しい天文学対新しい形而上学 ヨハネス・ケプラー、無限を排す/かつて見ざりしもの、かつて考えざりしこと 世界空間における新たな星の発見と空間の物質化 ガリレイとデカルト/無際限の延長か、無限の空間か デカルトとヘンリ・モア/神と空間、霊体と物質 ヘンリ・モア/絶対空間と絶対時間、それらと神の関係 マールブランシュ ニュートン ベントリ/空間の神格化 ジョーゼフ・ラフソン/神と世界 空間、物質、エーテル、霊 アイザク・ニュートン/絶対空間と絶対時間 神の働きの枠組 バークリとニュートン/仕事日の神と安息日の神 ニュートンとライプニッツ/むすび 工匠の神、何もせぬ神など、414ページ。

こちらそちら、またあちらでも触れています。
本書には別訳があります;『閉じた世界から無限宇宙へ』、横山雅彦訳、みすず書房、1973(未見)
同じ著者による→こちらや、またあちらを参照


樺山紘一、「ルネサンス・ヨーロッパの宇宙論-メカネーとコスモスの谷間」、『現代宗教-5 特集・宇宙論』、1982、pp.113-127
ダンテと中世の天堂/コペルニクスからニュートンへ/ブルーノのの岐れ道/占星術の伝統/ふたつの宇宙論-メカネーとコスモスなど

村上陽一郎、「15・16世紀の自然観」、『中世の自然観 中世研究 第7号』、1991、pp.297-315
新プラトン主義の再興/コペルニクスの太陽中心説/パラケルススの自然観

荒川紘、『東と西の宇宙観 西洋篇』、紀伊國屋書店、2005、pp.232-287:「第7章 宇宙の主役は人間に-近代科学の成立」
地動説の再発見/円と球の呪縛からの解放-新しい宇宙の調和へ/無限の宇宙へ/原子論の復活と機械じかけの宇宙/力学の誕生-しかし神は死なない/啓蒙の時代の科学と神の追放/神は不要など

N.M.スワドロー、「ルネサンスの天文学」、『望遠鏡以前の天文学 -古代からケプラーまで』、2008、pp.217-275
レギオモンタヌス/コペルニクス/ティコ・ブラーエ/ケプラー 『宇宙誌の神秘』(1596年)、『新天文学』(1609年)-火星との戦い、地球の軌道、距離法則、面積法則、卵形軌道、楕円軌道、『世界の和声論』(1619年)

山本義隆、『世界の見方の転換』全3巻、みすず書房、2014
1 天文学の復興と天地学の提唱;まえがき/古代世界像の到達地平-アリストテレスとプトレマイオス/地理学・天文学・占星術-ポイルバッハをめぐって/数学的科学と観測天文学の復興-レギオモンタヌスとヴァルター/プトレマイオス地理学の更新-天地学と数理技能者たち/付記A プトレマイオス天文学補遺など、434ページ。
2 地動説の提唱と宇宙論の相克;ニコラウス・コペルニクス-太陽系の体系化と世界の一元化/初期のコペルニクス主義者たち-レティクス、ガッサー、ゲンマ/不可知論と相対論-オジアンダーとルター/宗教改革と数学的天文学の隆盛-メランヒトン・サークル/付記B コペルニクス『回転論』における惑星軌道など、392ページ。
3 世界の一元化と天文学の改革;彗星についての見方の転換-二元的世界溶解のはじまり/アリストテレス的世界の解体-1570年代の新星と彗星/ティコ・ブラーエの体系-剛体的惑星天球の消滅ヨハネス・ケプラー-物理学的天文学の誕生/付記C ケプラーの法則に関連して/付記D ケプラーと占星術など、580ページ。

同じ著者による→こちらを参照


Norris S. Hetherington,“The Scientific Revolution; Introduction; A New Physics and a New Cosmology”, Cosmology. Historical, Literary, Philosophical, Religious, and Scientific Perspectives, 1993 / 2008, pp.227-234,
科学革命 序論;新たな物理学と新たな宇宙論
………………………

野田又夫、『ルネサンスの思想家たち』(岩波新書 498)、岩波書店、1963
ルネサンス思想の状況-中世から近世へ-/ロレンツォ=ヴァラ-批判的人文学者-/ニコラウス=クザーヌス-神秘主義的綜合-/マルシリオ=フィチーノとピコ=デラ=ミランドーラ-フィレンツェのプラトン主義-/ピエトロ=ポンポナッツィ-パドヴァのアリストテレス主義-/ニッコロ=マキアヴェリ-政治のレヤリズム-/エラスムスとルター-人文学者と宗教改革者-/シュヴェンクフェルト、フランク、パラケルズス-神秘主義者たちと煉金術士-/コペルニクス-天文学の革命-/カルダーノとテレシオ-生命論的自然主義-/ザバレラとクレモニーニ-16世紀後半のパドヴァ派-/トマソ=カンパネルラ-獄中の予言者-/ヤコブ=ベーメ-悪の起源の問題-/モンテーニャ-「私は何を知るか」-/フランシス=ベーコン-物に対する人間の支配-/ティコとケプラー-コペルニクスの天文学の発展-/ガリレオ=ガリレイ-天文学の受難と力学の形成-など、350ページ。

速水敬二、『ルネッサンス期の哲学』(筑摩叢書 81)、筑摩書房、1967
緒論;ルネッサンス・宗教改革・自然科學/スコラ哲學の出口とニコラウス・クサヌス//
人間の問題;イタリアのヒューマニズム/プラトン主義の復活/アリストテレス主義の改造と批判 アリストテレス心理説の改造、アリストテレス・スコラ論理學の批判/フランスのヒューマニズムと懐疑論/社會・法律・政治哲學 ユートピア思想、カトリック法律哲學、プロテスタント的法律・政治哲學//
宗教の問題;ドイツのヒューマニズム/ルターの宗教改革思想/プロテスタント的信仰論 メランヒトン、ツヴィングリ、カルヴァン/反對改革と新スコラ哲學/教會的プロテスタンティズム批判とドイツ新神秘主義//
自然の問題;ドイツの自然哲學/イタリアの自然哲學/数學的自然科學の成立など、380ページ。


エレーヌ・ヴェドリーヌ、二宮敬・白井泰隆訳、『ルネサンスの哲学』(文庫クセジュ 512)、白水社、1972
原著は Hélène Védrine, Les philosophies de la Renaissance, 1971
序論 ルネサンスの哲学-その目鼻だち-;連続と非連続/観念形態の限界-シンクレティズムと解釈学/人間と宇宙//
ユマニスムとプラトニスム;初期-概観/先駆者ニコラウス・クサーヌス(1401-64)/マルシリオ・フィチーノとプラトン神学/ピコ・デラ・ミランドーラとサヴォナローラ//
ユマニストの福音書から宗教改革の聖書へ;福音主義とユマニスム-エラスムスとその友人たち/宗教改革に固有の哲学的主題/再洗礼派の問題/予定説と教会組織-カルヴァン/しめくくりとして//
科学と哲学の間;レオナルド・ダ・ヴィンチあるいは経験への執念/科学か秘伝か?/閉ざされた世界から無限の宇宙へ/ブルーノと宇宙の無限化//
政治における現実主義と理想主義;マキアヴェリにおける君主と国家/各種のユートピア-改革と計画化/異議申し立てと反抗の権利/秩序の理論家ジャン・ボダン(1530-96)//
意識の様態-無信仰・懐疑主義・理性・反理性;無信仰の問題/懐疑主義と教養の危機-モンテーニュ/理性と反理性//
結論など、170ページ。


フランセス・イエイツ、内藤健二訳、『魔術的ルネサンス エリザベス朝のオカルト哲学』、晶文社、1984
原著は Frances A. Yates, The Occult Philosophy in the Elizabethan Age, 1979
序論//ルネサンスと宗教改革とにおけるオカルト哲学;中世のキリスト教カバラ-ライムンドゥス・ルルスの術/イタリアのルネサンスにおけるオカルト哲学-ピッコ・デッラ・ミランドーラ/宗教改革におけるオカルト哲学-ヨハネス・ロイヒリン/ベネチアのカバラ主義的托鉢修道士-フランチェスコ・ジョルジ/オカルト哲学と魔術-ハインリクス・コルネリウス・アグリッパ/オカルト哲学と黒胆汁(メランコリー)-デューラーとアグリッパ/オカルト哲学に対する反動-魔女熱//
エリザベス朝のオカルト哲学;序論/ジョン・ディー-キリスト教カバラ主義者/スペンサーの新プラトン主義とオカルト哲学-ジョン・ディーと『妖精女王』/エリザベス朝英国とユダヤ教徒/反動-魔術師、帝国主義者およびユダヤ教徒に対するマーロウ/シェイクスピアとキリスト教カバラ-フランチェスコ・ジョルジと『ベニスの商人』/アグリッパとエリザベス朝メランコリー-ジョージ・チャップマンの『夜の影』/シェイクスピアの妖精、魔女、メランコリー-リア王と悪魔/プロスペロー-シェイクスピア的魔術師//
オカルト哲学とばら十字主義と清教主義-ユダヤ教徒の英国への帰還;序論/キリスト教カバラとばら十字主義/オカルト哲学と清教主義-ジョン・ミルトン/ユダヤ教徒の英国への帰還//
エピローグなど、348ページ。

同じ著者による→こちらを参照


ウェイン・シューメイカー、田口清一訳、『ルネサンスのオカルト学』(クリテリオン叢書)、平凡社、1987
原著は Wayne Shumaker, The Occult Sciences in the Renaissance. A Study in Intellectual Patterns, 1972/1979
序文/占星術/妖術/白魔術/錬金術/ヘルメス・トリスメギストスなど、418ページ。

ヨアン・P・クリアーノ、桂芳樹訳、『ルネサンスのエロスと魔術 想像界の光芒』、工作舎、1991
原著は Ioan Peter Couliano, Éros et magie à la Renaissance, 1984
序跋(ミルチャ・エリアーデ)//
序論//想像の働き 想像力の歴史;内的感覚について/12世紀に対する評価の変遷/霊魂の
車駕(オケーマ)と前世の体験//
  経験心理学とエロスの深層心理;フィチーノの経験心理学とその源泉/記憶術/幻想的エロスと欲望の癒し/幻想の作用/フィチーノの深層心理学//
  危険な関係;ピコ・デッラ・ミランドラ-フィチーノの後継者/エロスの曖昧な神々//の
大いなる操作者 エロスと魔術;本質の一致、過程の一致/大衆と個人の操作/連鎖の要/精の射出と繋留/普遍的社会心理学としての魔術//
  気息魔術;魔術の零度/「主体」魔術と「対他」魔術/事物の共謀/放射の理論/気息魔術//
  主体間魔術;主体内魔術/主体間魔術//
  神霊魔術;
神霊学(デモノロジー)の若干の概念/神霊とエロス/魔女と悪魔憑き/フィチーノからジョルダーノ・ブルーノに至る神霊魔術//
宴のあと 1484年;
(つばさ)なき蠅/1484年は何ゆえに恐るべき年か?//
  想像に対する検閲;想像的なるものの廃棄/歴史の逆説/「ろば」論争/ジョルダーノ・ブルーノの術策/宗教改革の一元性/世界像の修正//
  ファウスト博士-アンティオキアからセヴィリアまで;ルネサンスの寛容さ/地獄はもっと暑いだろう!/削減的な道徳主義・ファウスト伝説/最終的結末//
補遺//
解題-
根源的形象世界(ムンドゥス・イマギナリス)の光芒(桂芳樹)など、504ページ。

同じ著者による→こちらを参照


伊藤博明、『ヘルメスとシビュラのイコノロジー シエナ大聖堂舗床に見るルネサンス期イタリアのシンクレティズム研究』、ありな書房、1992
序//古代・中世におけるヘルメスとシビュラ;ヘルメスと『ヘルメス文書』/シビュラと『シビュラの託宣』/キリスト教父による論及/中世における伝承と創意/
ルネサンスにおけるヘルメスとシビュラ;ヘルメスの再生と流伝/シビュラの受容と変成/ヘルメス主義の興隆/シビュラの造形表現//
シエナ大聖堂におけるヘルメスとシビュラ;哲学的=宗教的〈危機〉/シビュラのイコノロジー/ヘルメスのイコノロジー/哲学的=宗教的シンクレティズムなど、312ページ。

『ヘルメース文書』に関連して→こちらや、あちらも参照


「錬金術とカバラの神話」、『世界神話大事典』、2001、pp.798-811
錬金術と神話(フランソワ・スクレ)/カバラと神話体系(同)/パン ルネサンス時代のカバラ学者と錬金術師の場合(同)//
ヘルメス思想 16-17世紀の寓話とシンボル;『神話・錬金術辞典』/二輪馬車/デモゴルゴン/メムノン/フェニックス/射手/スカラベ/セイレン/ウェスタ(同)//
錬金術のヘラクレス(同)/ルネサンスのオルフェウス(同)


こちらにも挙げておきます

D.P.ウォーカー、田口清一訳、『ルネサンスの魔術思想 フィチーノからカンパネッラへ』(ちくま学芸文庫 ウ 13-1)、筑摩書房、2004
1993刊本の文庫化
原著は
D. P. Walker, Spiritual and Demonic Magic from Ficino to Campanella, 1958
第1部 フィチーノと音楽;フィチーノの音楽=精気理論/フィチーノの占星術的音楽/フィチーノの音楽と後世の音楽理論家//
  フィチーノの魔術;ディアッチェート/フィチーノ魔術の典拠/フィチーノとダイモン/フィチーノとジョヴァンニ・ピーコ//
  プレトン、ラザレッリとフィチーノ;プレトン/ラザレッリ//
第2部 序論-自然魔術の一般理論//16世紀におけるフィチーノ魔術 魔術・占星術擁護の著作家;トリテミウス、アグリッパ、パラケルスス、ゴーリ/ポンポナッツィ/プラトン主義者-ジョルジ、ティヤールとラ・ボドリー、パオリーニ//
  16世紀におけるフィチーノ魔術(続) 非難;ジャン=フランチェスコ・ピーコ、ヨハン・ヴァイアー、トマス・エラストゥス/シャンピエとルフェーヴル・デタープル/ジャン・ボダン/デル・リオ//
第3部 テレジオ、ドーニオ、ペルシオ、ベイコン;テレジオ/ドーニオ/ペルシオ/フランシス・ベイコン//
  カンパネッラ;序論/カンパネッラの魔術とウルバヌス8世/カンパネッラによる占星術的魔術の擁護と理論/カンパネッラと天使/カンパネッラの魔術における音楽と言葉など、416ページ。


D.P.ウォーカー、榎本武文訳、『古代神学 15-18世紀のキリスト教プラトン主義研究』(ヴァールブルク・コレクション)、平凡社、、1994
原著は Daniel Pickering Walker, The Ancient Theology. Studies in Christian Platonism from the Fifteenth to the Ekghteenth Century, 1972
序論/神学者オルペウス/サヴォナローラと古代神学/16世紀フランスにおける古代神学/無神論、古代神学とシドニーの『アルカディア』/チャーベリーのハーバート卿とキリスト教護教論/17世紀末フランスにおける古代神学の存続、およびシナのフランス・イエズス会宣教師/「親愛なるゾロアスター」あるいは騎士ラムゼーなど、370ページ。

同じ著者による→こちらを参照

根占献一・伊藤博明・伊藤和行・加藤守道、『イタリア・ルネサンスの霊魂論 フィチーノ・ピコ・ポンポナッツィ・ブルーノ』、三元社、1995
序論(編者・根占献一)//
マルシリオ・フィチーノ(根占献一);『プラトン神学』と霊魂不滅の伝統-特に「自然的欲求」をめぐって/『プラトン神学-霊魂不滅(不死)論』部分訳//
ピコ・デッラ・ミランドラ(伊藤博明);宇宙における人間の地位とその本性/『ジロラモ・ベニヴィエニの「愛の歌」註解』部分訳/『ヘプタプルス』部分訳//
ピエトロ・ポンポナッツィ(伊藤和行);霊魂の不滅性と自然主義/『霊魂不滅論』部分訳//
ジョルダーノ・ブルーノ(加藤守道);世界霊魂と個人の魂-イタリア語著作を中心に/『英雄的狂気』部分訳など、280ページ。


桂芳樹、「ルネサンスのヘルメス主義ととグノーシス主義」、『グノーシス 陰の精神史』、2001、pp.249-260

平井浩、「ルネサンスの種子の理論-中世哲学と近代科学をつなぐミッシング・リンク-」、『思想』、no.944、2002.12、pp.129-152
古代・中世における種子の概念/フィチーノ-ルネサンス型種子の理論の誕生/パラケルスス-アウグスティヌスの影の下に/セヴェリヌスと種子の哲学の確立/ファン・ヘルモントとキミアの種子の理論の完成/ガッサンディと種子の理論の粒子論的な再解釈

著者によるサイトあり:bibliotheca hermetica
よだれの出そうな文献がリスト・アップされています。
こちらも参照

『ミクロコスモス 初期近代精神史研究 第1集』(シリーズ・古典転生 別巻1)、月曜社、2010
論文と研究ノート 生命と物質;記号の詩学 パラケルススの「徴」の理論(菊地原洋平)/ルネサンスにおける世界精気と第5精髄の概念 ジョゼフ・デュシェーヌの物質理論(平井浩)//
  空間の表象とコスモス;画家コペルニクスと「宇宙のシンメトリア」の概念 ルネサンスの芸術理論と宇宙論のはざまで(平岡隆二)/百科全書的空間としてのルネサンス庭園(桑木野幸司)//
  ルドルフ二世とその宮廷;アーヘン作《トルコ戦争の寓意》シリーズに見られるルドルフ二世の統治理念 《ハンガリーの解放》考察を通して(坂口さやか)/ハプスブルク宮廷におけるディーとクーンラートのキリスト教カバラ思想(小川浩史)//
  知の再構成と新哲学;伝統的コスモスの持続と多様性 イエズス会における自然哲学と数学観(東慎一郎)/ニコラウス・ステノ、その生涯の素描 新哲学、バロック宮廷、宗教的危機(山田俊宏)//
翻訳;初期近代の哲学的世界観、神秘学、神智学における光シンボル(クルト・ゴルトアマー)/光について(マルシリオ・フィチーノ)//
動向紹介;ルネサンスの建築史 ピタゴラス主義とコスモスの表象(桑木野幸司)/ノストラダムス学術研究の動向(田窪勇人)/ルネサンスの新しい身体観とアナトミア 西欧初期近代解剖学史の研究動向(澤井直)など、368ページ。


キリスト教カバラ-については→こちらも参照

ii. ニコラウス・クザーヌス(1401-1464)など

「クサーヌス」とも「クサ/クザ/クースのニコラウス」とも表記されるこの人物は、中世末期にも割り当てられますが、ともあれまずは;

ニコラウス・クザーヌス、岩崎允胤・大出哲訳、『知ある無知』、創文社、1966
知ある無知について(枢機卿ユリアヌス師への手紙)//
第1巻;どのようにして「知ること」は「無知であること」か/以下の叙述についての予備的な説明/厳密な真理は把握されえないこと/「絶対的な最大なもの」は、把握されえない仕方で知解される。「最小なもの」は「最大なもの」と一致する/「最大なもの」は一である/「最大なもの」は絶対的な必然性である/三で一な永遠性について/永遠な生成について/結合の永遠な発出について/三性を一性において知解することは、どのようにして、あらゆるものを超出することになるか/数学は、さまざまな神的なことがらを把握する上で、きわめてわれわれの助けになるということ/われわれの計画を進めるにあたって、数学的な
しるし(ヽヽヽ)はどのように使用すべきであるか/最大で無限な線の諸属性について/無限な線が三角形であること/その三角形は円であり球であること/どのように転移的な仕方で、最大なものはあらゆるものにたいし、あたかも最大な線がここの線に対するような関係にあるか/同じことから引き出される最も深遠な教え/どのようにして、同じことから、存在性の分有の知解へと導かれるか/無限な三角形の最大な三一性への転用/さらに三位一体にかんして、そして、神的なことがらにおいては四性等々は不可能なこと/無限な円の一性への転用/どのようにして、神の摂理は矛盾するものどもを統一するか/無限な球の神の現実的な現存への転用/神の名称と肯定神学について/異教徒たちは、被造物との関係にしたがって、神をさまざまに名指した/否定神学について//
第2巻;緒言/一で無限な宇宙を結論するための予備的な諸帰結/被造物の存在は、知解されえない仕方で、第一のものの存在から来ている、ということ/最大なものは、どのようにして、知解されえない仕方で万物を包含し展開しているか/縮限された最大なものにすぎない宇宙が、どのようにして、絶対的なものの似姿であるのか/何でもが何でもののうちに存在する/包含と、宇宙の縮限の諸段階について/宇宙の三一性について/宇宙の可能性すなわち質料/宇宙の霊魂すなわち宇宙の形相について/宇宙内の万物の霊について/運動についての諸帰結/地の状態について/世界とその諸元素との創造における驚歎すべき神の技術について//
第3巻;緒言/「このもの」あるいは「あのもの」へと縮限され、しかもそれよりも大きなものは存在しえないような最大なものは、絶対的な最大なものなしには存在しえないこと/縮限された最大なものはひとしく絶対的なものであり、創造主であるとともに被造物でもある/このような最大なものが、どのようにして、人間の本性のうちにのみよりいっそう可能的に存在するのか/あの縮限された最大なものは、どのようにして、神人である・讃美されるイエズスであるか/キリストは、どのようにして聖霊によって宿り、処女マリアから生まれたか/イエズス・キリストの死の神秘/復活の神秘について/キリストは永眠している人たちの初穂として天に昇った/キリストは生者と死者との審判者である/審判者の宣告/信仰の神秘/教会について//
枢機卿ユリアヌス師への著者の手紙など、346ページ。
末尾の「枢機卿ユリアヌス師への著者の手紙」には1440年2月12日脱稿と記されています(p.221)。


その後、クザーヌスの著書もずいぶん訳されてきました;

ニコラス・クザーヌス、大出哲・坂本堯訳、『隠れたる神』、創文社、1972
隠れたる神についての対話/神の探求について/神の子であることについて、など、200ページ。
最初の「対話」は『知ある無知』(1440)と次の「神の探求について」の間、後者は1445年1月6日から3月20日までの間頃、三つ目の論考は1445年7月27日に完成(pp.189-191)。


ニコラウス・クザーヌス、松山康国訳・解題、「非他者の意義についてのテーゼ」、『理想』、no.535、1977.12:「特集 神秘主義」、pp.111-122

ニコラウス・クザーヌス、松山康國訳、塩路憲一訳註、『非他なるもの ドイツ神秘主義叢書 7』、創文社、1992
『観察者の指針、すなわち非他なるものについて』;第1章~第24章/畏敬すべき師父ニコラウス枢機卿の、『非他なるもの』の徳性についてのテーゼ//
解説 クザーヌスの生涯と思想(塩路憲一)/解題論文 ニコラウス・クザーヌスにおける神概念の進展(松山康國)など、268ページ。
1462年(p.170, p.172)


ニコラウス・クザーヌス、酒井紀幸訳、「創造についての対話」、『中世思想原典集成 17 中世末期の神秘思想』、1992、pp.493-535
  同、小山宙丸訳、「知恵に関する無学者の対話」、同上、pp.537-575
  同、八巻和彦訳、「信仰の平和」、同上、pp.577-644
  同、佐藤直子訳、「テオリアの最高段階について」、同上、pp.645-665
それぞれ、1447年3月と推測(p.196)、1450年夏(p.538)、1453年(後掲『非他なるもの』、p.172)、1464年(p.646)

ニコラウス・クザーヌス、大出哲・高岡尚訳、『光の父の贈りもの』(アウロラ叢書)、国文社、1993
150ページ。
「解説」による全体の構成は;執筆の動機/『ヤコブ書』1の17の詳解のための序説/すべての最善な贈りもの/始めのない永遠性と始められた永遠性/神はもろもろの光の父である/光の父の贈りものは、一で神的な完成する霊が与える(p.115)
1445年


『キリスト教神秘主義著作集 10 クザーヌス』、教文館、2000
神の子であることについて(坂本堯訳)/神を見ることについて(同訳)/観想の極致について(同訳)/知恵の狩猟について(酒井紀幸・岩田圭一訳)など、342ページ。
それぞれ1445年7月2日完成(p.303)、1453年11月8日完成(p.309)、1464年4月の始め(p.312)、1463年(後掲『非他なるもの』、p.173)。


クザーヌス、八巻和彦訳、『神を観ることについて 他二篇』(岩波文庫 青 823-1)、岩波書店、2001
神を観ることについて/オリヴェト山修道院での説教/ニコラウスへの書簡など、318ページ。
表題作は1453年11月8日脱稿と推測、後2篇は1463年(p.302,p.308)。


この他、

大出哲・八巻和彦訳、『可能現実存在』(アウロラ叢書)、国文社、1987
がありますが、未見(前掲『非他なるもの』、p.173 によると1460年の著述)

邦語で読めるクザーヌス論もけっこうあるようですが、手元にあるものだけ挙げておくと;

日本クザーヌス学会編、『クザーヌス研究序説』、国文社、1986
序文(ペトロ・ネメシェギ)/青年時代のクザーヌス(酒井修)/クザーヌス的思考の成立とその方法(小山宙丸・酒井紀幸)/クザーヌスの推測の基本命題(大出哲)/クザーヌスと「無限」の問題(薗田坦)/『可能現実存在論』の構造(八巻和彦)/知られざる神を知る(クラウス・リーゼンフーバー)/クザーヌスとネオプラトニズム(野町啓)/宗教意識の展開に関する一考察(清水富雄)/教会改革者としてのクザーヌス(ペトロ・ネメシェギ)/DE CONCORDANTIA CATHOLICAと平和思想(坂本堯)/クザーヌス、ローマ法、人文主義(渡辺守道)など、330ページ。

薗田坦、『〈無限〉の思惟-ニコラウス・クザーヌス研究-』、創文社、1987
序章 クザーヌスと〈無限〉の思惟//docta ignorantiaの立場;クザーヌスの思惟の出発点/知と無知/無知からの思惟//
docta ignorantiaの論理-「臆測の術」ars coniecturalisをめぐって-;臆測(coniectura)について/「四つの一性」の思惟/一性・他性・関与/むすび//
「数学的なもの」の意味//神と世界の関係;序/無限なる神/世界の無限性/絶対と縮限/神・世界・個物//
宇宙論の基礎//〈人間〉の問題;序 問題の所在と射程/「縮限的にして絶対的な最大」/
humanitas から christus へ/精神(mens)について/むすび//
精神と認識//付論 無限と宇宙-ルネサンス宇宙論の一側面-;「閉じた世界」と「無限の宇宙」/クザーヌスにおける無限と宇宙/ブルーノの無限宇宙論/ルネサンス宇宙論の特質など、374ページ。


薗田坦、『クザーヌスと近世哲学』、創文社、2003
序//Ⅰ 近世的思考の原点-クザーヌスの「ドクタ・イグノランチア」をめぐって-;「無知の知」について/ソクラテスの無知/デカルトの懐疑、カントの批判/比較による知/把握と抱握/知恵(真実知)の可能性/臆測について/科学の立場/科学と宗教//
  クザーヌスと「無限」の問題//近世哲学における神の問題-クザーヌスからカントへ-//
 クザーヌスにおける
Idiota の立場と〈ことば〉//ルネサンス的人間観の成立と意義//宗教における多元性と普遍性-N.クザーヌスの『信仰の平安』をめぐって-//aenigmatica scientia-後期クザーヌスにおける知の問題-//non-aliudについて-後期クザーヌスにおける神の問題-//
Ⅲ 近世初頭における自然哲学と自然科学;はじめに/「神の書物」としての自然/自然と人間の解放/占星術と自然哲学-ポンポナッツィとピコ/魔術と自然哲学-テレジオとポルタ/おわりに//
  ルネサンスの自然観について-N.クザーヌスからJ.ベーメへ-(→こちらに再録ルネサンスという時代/「自然」への関心/ルネサンス的自然認識の三つの方向/ルネサンス的自然の原像-N.クザーヌス/ドイツ自然哲学の特質-パラケルズス/ドイツ自然哲学の大成-J.ベーメ/結び-ルネサンス的自然観の特質//
  〈神〉なき神の探求など、276ページ。


同じ著者による→こちらを参照、またあちらも参照

辻村公一、「西洋と東洋とに於ける『一即一切』の相違について」、辻村公一編、『一即一切-日独哲学コロクィウム論文集-』、創文社、1986、pp.391-406

クザーヌスと法蔵が比較されています→こちらにも挙げておきます

高岡尚、「クザーヌスの『De dato patris luminum n. 100』における物体的な光,色,透明体について-ロバート・グローステストの『De luce』『Hexaemeron』『De colore』『De operationibus soils』における光,色,第一質料,透明体に照らして-」、『札幌大学女子短期大学部紀要』、no.16、1990.9.28、pp.25-54[ < CiNii Articles

同じ著者による→こちらも参照

高岡尚、「ニコラウス・クザーヌス『創造についての対話』 翻訳および覚え書き」、『札幌大学女子短期大学部紀要』、no.25、1995.3.28、pp.79-102[ < CiNii Articles

田島照久、「神論の経歴-エックハルトの「区別なきもの(indistinctum)」からクザーヌスの「非他なるもの(non-aliud)」へ-」、2000(→こちらを参照

山本義隆、『磁力と重力の発見』、2003、第2巻、「第9章 ニコラウス・クザーヌスと磁力の量化」
ニコラウス・クザーヌスと『知ある無知』/クザーヌスの宇宙論/自然認識における数の重要性/クザーヌスの磁力観

iii. 個々の著述家など Ⅰ

フィチーノ(1433-1498)
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
ピコ・デッラ・ミランドラ(1463-1494)
コペルニクス(1473-1543)
カミッロ(1480頃-1544) 

マルシリオ・フィチーノ(1433-1498);

マルシーリオ・フィチーノ、左近司祥子訳、『恋の形而上学 フィレンツェの人マルシーリオ・フィチーノによるプラトーン「饗宴」注釈』(アウロラ叢書)、国文社、1985
序(齋藤忍随)//
第1話~第7話など、338ページ。
1469年の著作(p.329)


マルシリオ・フィチーノ、左近司祥子・木村茂訳、『「ピレボス」注解 人間の最高善について』(アウロラ叢書)、国文社、1995
第1巻第1章~第37章/第2巻第1章~第4章/断章など、394ページ。
1469年の著作(p.378)


比留間亮平、「フィチーノの占星医学におけるスピリトゥス概念の意味」、鶴岡賀雄・深澤英隆編、『スピリチュアリティの宗教史[下巻] 宗教史学論叢 16』、リトン、2012、pp.133-158
スピリトゥス概念の3つの意味領域:宗教的、医学的、占星術的意味;宗教的、キリスト教的スピリトゥス:霊/医学的、自然学的スピリトゥス:精気/占星術的、魔術的スピリトゥス:世界精気//
フィチーノの占星医学と音楽精気論//ピコ・デラ・ミランドラと『占星術駁論』

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レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519);

杉浦明平訳、『レオナルド・ダ・ヴィンチの手記』(上下)(岩波文庫 青 550-1/2)、岩波書店、1954/1958
 レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯とその手記//
序//人生論//文學;寓話/笑話/動物譚/豫言/東邦旅行/巨人について//
「繪の本」から;繪畫と他の藝術との比較/畫家の生活と勉強/遠近法/解剖/美について/運動と表情/構圖/衣服/光、影、色/風景/自然/大洪水と戦争など、296ページ。
下 科学論;経験/自然/理論と実践/数学/力、運動/音/天文/光/焔/空気/水/地質と化石、附 地誌/鳥の飛翔/解剖学/比較解剖学/植物//
技術;都市計画等/水利計画/軍事技術//
手紙とメモ;手紙/メモ/旅行メモ/翻訳、転写/遺言状など、364ページ。


若桑みどり、「大地の骨 レオナルド・ダ・ヴィンチの地質学」、『エピステーメー』、vol.4 no.4、1978.5:「特集 地球-時空の読解」、pp.130-136

ヨーゼフ・ガントナー、藤田赤二・新井慎一訳、『レオナルドの幻想(ヴィジョン) 大洪水と世界の没落をめぐる』、美術出版社、1992
原著は Joseph Gantner, Leonardos Visionen von der Sintflut und vom Untergang der Welt. Geschichte einer künstlerischen Idee, 1958
日本語版への序文(1968)//
基礎;創造の過程/プレフィグラツィオーネン/レオナルドの新しい姿//
世界像;資料/大宇宙と水/絵画的幻想の起源と基礎//
破局と芸術におけるその昇華;1485年から1500年までのテキストと絵画/1500年から1510年までの絵画とテキスト//
大洪水と世界の没落;レオナルドの晩年と最後の作品/晩年のテキスト/晩年の素描//
附録;レオナルドの手稿のうち本書のテーマに関連するテキスト/引用テキストの原文//
訳書付録(中村二柄);本書の上梓について/ガントナーの最晩年の一文について、など、412ページ。


こちらにも挙げました
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ピコ・デッラ・ミランドラ(1463-1494);

ピコ・デラ・ミランドーラ、植田敏郎訳、『人間の尊厳について』(哲学叢書 54)、創文社、1950
146ページ(手元にあるのはコピー)

本書には別訳があります(未見);

大出哲・安部包・伊藤博明訳、『人間の尊厳について』(アウロラ叢書)、国文社、1985

ウォルター・ペイター、別宮貞徳訳、『ルネサンス』(冨山房百科文庫 9)、冨山房、1977、pp.39-57:「ピコ・デルラ・ミランドラ」
原著は Walter Horatio Pater, Studies in the History of the Renaissance, 1873 / The Renaissance: Studies in Art and Poetry, 1877/1893

苫米地武俊、「ピコ・デルラ・ミランドラの魔術思想とカバラ思想」、『イタリア学会誌』、no.27、1979.3.3、pp.48-63 [ < CiNii Articles

田口清一、「ルネサンスのカバラ的『創世記』註解:ピーコ・デッラ・ミランドーラの『ヘプタプルス』における"In principio"の解釈」、『経済志林』、vol.78 no.3、2011.2.25、pp.377-389 [ < 法政大学学術機関リポジトリ ]
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ニコラウス・コペルニクス(1473-1543);

コペルニクス、矢島祐利訳、『天体の回転について』(岩波文庫 青 905-1)、岩波書店、1953
譯者序//
この著述の假説について讀者へ/カプアの僧正ニコラス・シェーンベルクからコペルニクスへ/最も聖なる父法王パウルス三世へ//
第1巻;宇宙は球形なること/地もまた球形なること/地は水と共にいかにして球形をなすか/天體の運動は一様で圓いこと、あるいは圓運動の合成なること/圓運動は地球にもあてはまるか、またその場所/地球の大さに較べて天の無限なること/なぜ古代人は地球が不動で宇宙の中心であると考えたか/前章の理由の不十分なこと、および反論/地球にいろいろの運動を與え得るか、また宇宙の中心について/天體の軌道の順序/地球の三様の運動の説明/圓弧の長さについて/平面三角形の邊と角について/球面三角形について//
附録;ヒッパルコスへのリュシスの手紙/「天體の囘轉について」全6巻の内容目次//
解説;コペルニクスの生涯/コペルニクス以前の宇宙論/コペルニクス説の發展/文獻について、など、156ページ。

1530年頃完成、1543年出版(p.97)。全6巻中の第1巻。


安田治夫、「コペルニクス太陽神学試論」、『太陽神の研究 宗教史学論叢 8』(下巻)、2003、pp.303-315
コペルニクス革命とは何だったのか-地動説の揺動//コペルニクス神学;創世記1:3および1:16との関連/フィチーノとコペルニクス-ヘルメス文書との関連で/コペルニクスの信仰的記述/コペルニクス宇宙像とパンテオン

山本義隆、『世界の見方の転換』、第2巻、2014、第5章、第6章、付記B
第5章 ニコラウス・コペルニクス-太陽系の体系化と世界の一元化;天文学者コペルニクスの生涯と背景/コペルニクス改革を導いたもの/惑星系の調和と秩序/分点の歳差と1年の定義をめぐって/等化点(エカント)をめぐって/小周転円モデルの導入/コペルニクスにおける軌道の決定/惑星理論におけるコペルニクス改革の実像/二元的世界とその解体/コペルニクス地動説の隘路/コペルニクスの自然学//
第6章 初期のコペルニクス主義者たち-レティクス、ガッサー、ゲンマ;レティクスとペトレイウス/レティクスの『第1解説』/宇宙の大きさをめぐって/アキレス・ガッサー/ゲンマ・フリシウス/経度決定法をめぐって/三角測量とゲンマの学問の手法/『回転論』出版の前後/コペルニクス理論への傾斜/学問間の序列をめぐって//
付記B コペルニクス『回転論』における惑星軌道;小周転円モデルのケプラー運動との比較/外惑星の例としての土星軌道の決定/コペルニクスの地球軌道の決定/コペルニクスにおける地球軌道の大きさの決定


Michel-Pierre Lerner & Jean-Pierre Verdet, translated by James Evans,“Copernicus”, Cosmology. Historical, Literary, Philosophical, Religious, and Scientific Perspectives, 1993 / 2008, pp.147-173
「コペルニクス」
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ジュリオ・カミッロ(1480頃-1544);

ジュリオ・カミッロ、足立薫訳、『劇場のイデア』、ありな書房、2009
献 最も高名なメンドーサのドン・ディエーゴ・フルタード様へ//
ジュリオ・カミッロ氏の劇場のイデア/饗宴/洞窟/ゴルゴンたち/パシパエ/タラーリ/プロメテウス//
ジュリオ・カミッロと記憶の劇場-その歴史的位置と構造(足立薫) ルネサンスのことばとイメージを廻る「記憶の学」の系譜//ジュリオ・カミッロの世界-生涯、著作、研究史;ジュリオ・カミッロの生涯/『劇場のイデア』の版本について/同時代以降のカミッロ評価/記憶術の歴史と「キケロ派」としてのカミッロ//
  「記憶の劇場」の諸問題-構造と機能;『劇場のイデア』とツィケムスの手紙に基づく構造と細部/劇場の形状//
  49の「扉」-イメージとしての本性;秘儀としての「強烈なイメージ」/誰が描いたのか-マニエリスムとヴェネツィア派のはざま/チェリオ・アウグスト・クリオーネによる『ヒエログリフ集』補論とヴィンチェンツォ・カルターリ『神像論』//
  49のイメージ・ユニット-同時代のイメージ文化との比較;「扉」の階層/「饗宴」の階層/「洞窟」の階層/「ゴルゴンたち」の階層/「パシパエ」の階層/「タラーリ」の階層/「プロメテウス」の階層//
  結語など、360ページ。


記憶術・結合術について→こちらも参照
こちらにも挙げておきます

iv. パラケルスス(1493-1541)など

ホルムヤード、池澤夏樹訳、「パラケルスス」、『ユリイカ』、vol.6-9、1974.7.20:「総特集 オカルティズム」、pp.211-223
原著は John Holmyard, "Paracelsus", Alchemy, 1957

全訳→こちらを参照

大橋博司、『パラケルススの生涯と思想』(叢書・人間の心理)、思索社、1976
パラケルススの肖像;生い立ち-アインジーデルン-/少年の頃-フィラッハにて-/学生時代-ウィーンとフェラーラ-/大いなる遍歴-ヨーロッパの辺境まで-/夜と霧-ザルツブルクにて-/またもや旅へ-インゴールシュタットの奇蹟-/エラスムスとの出会い-シュトラスブルクからバーゼルへ-/栄光と悲惨-バーゼル大学教授-/オポリーヌスの手紙-秘書の見たパラケルスス-/フッガー財閥への挑戦-コルマールからニュルンベルクへ-/知識の空しさ-ザンクト・ガレンからアッペンツェル地方へ-/ペストと鉱夫病-南チロルの峡谷にて-/最後の成功-ボヘミアからウィーンへ-/招かれざる帰郷-ケルンテン地方で-/「葬られしものには永遠の休息を」-ザルツブルクに死す-/忘却と再生-ファウスト博士の原像?-//
パラケルススの思想 その著作から;『ヴォルーメン・パラミールム』/『アルキドクセン』/『フランス病』-梅毒-/『パラグラーヌム』/『オープス・パラミールム』/「精神医学者」パラケルスス-『理性を奪う病』、『癲癇』、『眼に見えぬ病』-/「神学者」パラケルスス-『聖餐論』を中心に-/『鉱夫病』/『アストロノミア・マグナまたはフィロソフィア・サガクス』/『妖精の書』/ケルンテン
三部作(トリロギー)から-『弁明』と『迷宮』-//
  パラケルススの人間観//ヒッポクラテスとパラケルスス-知と力-//パラケルススと現代など、266ページ。


種村季弘、『パラケルススの世界』、青土社、1977
悪魔の橋/錬金術士の町/フェラーラ遊学/大遍歴時代/聖杯探求の騎士/魔術師伝説/騎士と死と悪魔/神の助手/吃りのもぐり司祭/バーゼル大学事件/バーゼルその後/梅毒と癒瘡木と金銭/医術の四つの柱/ペストと想像力/影の騎士団/天上への帰郷/老いたる騎士/晩年の肖像/死者の遍在など、410ページ。

同じ著者による→こちらを参照


パラケルスス、大槻真一郎訳、『奇蹟の医書 五つの病因について』、工作舎、1980
Volumen Paramirum の訳
序/序説 注釈/中間篇・第一「天体因論」-第一の異教的論証 注釈/中間篇・第二「毒因論」-第二の異教的論証 注釈/中間篇・第三「自然因論」-第三の異教的論証 注釈/中間篇・第四「精神因論」-第四の異教的論証 注釈/中間篇・第五「神因論」-第五の異教的でない論証 注釈/結びなど、258ページ。


J.ヤコビ編、大橋博司訳、『パラケルスス 自然の光』、人文書院、1984
原著は Jolan Jacobi, Theophrastus Paracelsus. Lebendiges Erbe. Eine Auslese aus seinen sämtlichen Schriften mit 150 zeitgenossischen Illustrationen, 1942
パラケルススの生涯と業績(大橋博司)/序言(ヨラン・ヤコビ)//
信条/人間と創造/人間と身体/人間と
(わざ)/人間と倫理/人間と霊/人間と運命/神、永遠の光//
用語小辞典など、320ページ。


K.ゴルトアンマー、柴田健策・榎木真吉訳、『パラケルスス 自然と啓示』、みすず書房、1986
原著は Kurt Goldammer, Paracelsus. Natur und Offenbarung, 1953
序章//生涯と活動//
医師、自然科学者としての世界像と世界観 研究法//
  宇宙;世界の創造・構成要素・構造/完結した生命体としての世界/中間存在者/世界の気の原理//
  世界の中の人間;マクロコスモスとミクロコスモス/人間と大地/人間と星/人間と時間/人間の境位-過去と環境/健康と病気//
  《医師の宗教》;《自然の光》-科学とキリスト教/医師の倫理//同時代との関係-新しさの開拓者//
啓示と決定の神学 神学研究の基礎//聖書神学//
  造物主と被造物;人間の出自と神/自己の限界と神の前に立つ人間//
  救済;救済者/秘蹟論/復活による人格の完成//
  終末論と倫理;『浄福の生』/キリスト教的社会倫理家/教会批判者/終末待望とキリスト教歴史哲学//
  信仰観;神秘主義者-類型/パラケルススと神秘主義/予言者的人間と倫理的熱狂者//
  パラケルススの宗教性と神学//
成果と展望;自然研究とキリスト教との関係/ホーエンハイムの余波など、212ページ。


アレクサンドル・コイレ、鶴岡賀雄訳、『パラケルススとその周辺』(神秘学叢書)、書肆 風の薔薇、1987
原著は Alexandre Koyré, Mystiques, spirituels, alchimistes du XVIe siècle allemand. Schwenckfeld, Séb. Franck, Weigel, Paracelse, 1955
カスパル・シュヴェンクフェルト(1490-1561)/セバスチャン・フランク(1499-1542)/パラケルスス(1493-1541)/ヴァレンティン・ヴァイゲル(1533-1588)-プロテスタント神秘家など、288ページ。

同じ著者による→こちらを参照


パラケルスス、岡部雄三訳、「聖ヨハネ草について」(1525頃)/「磁石の力について」(1525頃)/「魔術について」(1537/38)/「神と人の合一について」(1537/38)、『キリスト教神秘主義著作集 16 近代の自然神秘思想』、1993、pp.5-59+註

菊地原洋平、「パラケルススの物質観-四元素と三原基の構造関係について-」、『科学史研究. 第II期 』、vol.40 no.217、2001.3.28、pp.24-34[ < CiNii Articles (有料)

村上陽一郎、「パラケルススとグノーシス主義」、『グノーシス 陰の精神史』、2001、pp.260-270
パラケルススの思想/パラケルススを取り巻く環境/反スコラ主義とルネサンスなど

C.G.ユング、松田誠思訳、『ユング 錬金術と無意識の心理学』(講談社+α新書 19-2A)、講談社、2002
ユング、島津彬郎。松田誠思訳、『オカルトの心理学』(1989)所収の「精神現象としてのパラケルスス」を独立させたもの(p.229)
原著は C. G. Jung, “Paracelsus as a Spiritual Phenomenon”, 1942
はじめに-パラケルススを語る意味//
人間の本性のなかにある光;自然の光と聖霊の光/魔術/錬金術/秘儀的教説/根源的人間//
パラケルススの『長寿論』;解読にあたって/イリアステル/アクアステル/アレス/メルジーネ/
秘儀(アルカナ)的実体としての王の子/蒸留による「一」なる中心の産出/春に達成される合一//
人間の自然性と霊性の再統一;自然的変容の神秘/闇の光/人間の二つの本性の合一/「最大の人間」の四元性/無意識との関係回復//
錬金術の心理学的意義;『長寿論』の結び/メルジーネと個性化の過程/永遠的人間の聖なる結婚/霊と自然/教会の秘儀と錬金術の作業//
おわりに-無意識の心理学の誕生//
終章 ユングとパラケルスス(松田誠思)など、232ページ。


なお、本論文の別訳と「医師としてのパラケルスス」を収めるC.G.ユング、榎本真吉訳、『パラケルスス論』(みすず書房、1992)があるとのこと(p.230、未見)。
ユングについては→こちらも参照

錬金術に関して→こちらも参照

山本義隆、『磁力と重力の発見』、2003、第2巻、「第14章 パラケルススと磁気治療」
パラケルスス/パラケルススの医学と魔術/パラケルススの磁力観/死後の影響-武器軟膏をめぐって

パラケルスス、大槻真一郎・澤元亙訳、『奇蹟の医の糧 医学の四つの基礎[哲学・天文学・錬金術・医師倫理]の構想』、工作舎、2004
Paragranum の訳
読者のみなさんへ-21世紀医療を予告するパラケルスス(大槻真一郎)//
序文//医学第一の基礎-哲学;哲学と自然/哲学と思弁/天と地/偽りの哲学/真なる哲学//
医学第二の基礎-天文学;アナトミーとカオス/天体と人体/天と医術/天と病気//
医学第三の基礎-錬金術;天と錬金術/アルカナについて/熟成の作用について/病気とアルカナ/結び//
医学第四の基礎-医師倫理;医師のあるべき姿/医師と神/医師と医術/結び//
 パラケルススの生涯-後世に残した数々のエピソード(大槻真一郎)//
  解説(澤元亙);『奇蹟の医の糧』執筆の経緯について/「パラ三部作」について/本書の内容の外観/6つのキーワードなど、246ページ。


岡部雄三、「パラケルスス(1493-1541年)」、『ドイツ神秘思想の水脈』、2011、pp.75-143
天のしるしと神のことば-パラケルススにおける予言と預言について;ルターをめぐるホロスコープと予言合戦/パラケルススにおける魔術的予言図/この世の終わりと天のしるし//
自然の黙示録-パラケルススの伝承空間//
星の賢者と神の聖者-パラケルススの魔術論;15世紀の魔術/自然を師とする/天地創造の秘密/魔術とキリスト教/天文学と魔術の体系/自然魔術の例/魔術師としての自然/天文学の大系と魔術/超自然の魔術 聖者と新生、終末と宇宙の刷新、神との合一


パラケルスス、由井寅子日本語版監修、澤元亙訳、『アルキドクセン パラケルスス錬金術による製薬術の原論』(ホメオパシー古典シリーズ)、ホメオパシー出版、2013
監修者まえがき//
第1巻 人体の神秘/第2巻(欠)/第3巻 元素の分離/第4巻 第五精髄の神秘/第5巻 秘薬の神秘/第6巻 変成物の神秘/第7巻 特効薬の神秘/第8巻 霊薬の神秘/第9巻 外用薬の神秘など、288ページ。


なお、同シリーズからパラケルススの『医師の迷宮』と『目に見えない病気』の訳が出ているとのこと(未見)。

偽パラケルススを扱ったものとして;

深澤英隆、「近世キリスト教自然哲学の創世観-『創世の秘義』の創世記解釈をめぐって-」、『創成神話の研究 宗教史学論叢 6』、1996、pp.205-235
『創世の秘義』の諸問題;『創世の秘義』の周辺/偽パラケルスス文書としての『創世の秘義』//
『創世の秘義』における創世記理解;釈義的知の位置づけ/神論の問題/創世における神と自然/救済の自然(哲学)的根拠など
『創世の秘義』は1575年刊(p.207)

………………………

“Von den ersten drei Principiis”, “Zehn Bücher der Archidoxen”, “Liber de renovatione”, besorgt von Will-Erich Peuckert, Theophrastus Paracelsus. Werke. Band Ⅰ. Medizinische Schriften, Schnabe & Co. Verlag, Basel / Stuttgart, 1965, pp.320-468
「最初の3つの元素について」/「アルキドクセン10書」/「回復の書」
『テオフラストゥス・パラケルスス著作集 第1巻 医学的著作』より(手元にあるのはコピー)


Besorgt von Will-Erich Peuckert, Theophrastus Paracelsus. Werke. Band Ⅲ. Philosophische Schriften, Schnabe & Co. Verlag, Basel / Stuttgart, 1976
『テオフラストゥス・パラケルスス著作集 第3巻 哲学的著作』
緒言//
基礎の書/明敏なる哲学/5つの哲学的論考/ホムンクルスの書/De sagis(断片)/妖精の書など、508ページ(手元にあるのはコピー)。


Besorgt von Will-Erich Peuckert, Theophrastus Paracelsus. Werke. Band Ⅴ. Pansophische, magische und gabalische Schriften, Schnabe & Co. Verlag, Basel / Stuttgart, 1976
『テオフラストゥス・パラケルスス著作集 第5巻 汎知学的・魔術的・ガバリア的著作』
緒言//
ヘルメース学的基礎;哲学の曙//
汎知学;創造の秘密について//
自然魔術;物の本性について/隠秘哲学について/伝染病について/元素の書/魔術的アルキドクシス第7書//
ガバリア;アゾートの書//
跋など、436ページ(手元にあるのはコピー)。

v. 個々の著述家など Ⅱ

カルダーノ(1501-1576)
ポステル(1510-1581)
パリシー(1510(?)-1589) 
ディー(1527-1608)
ヴァイゲル(1533-1588) 
デッラ・ポルタ(1535頃-1615) 
ギルバート(1544-1603) 
ティコ・ブラーエ(1546-1601) 

ジェロラモ・カルダーノ(1501-1576);

カルダーノ、青木靖三・榎本恵美子訳、『わが人生の書 ルネサンス人間の数奇な生涯』(そしおぶっくす)、社会思想社、1980
序章+53章+終章など、342ページ。

アンソニー・グラフトン、榎本恵美子・山本啓二訳、『カルダーノのコスモス ルネサンスの占星術師』、勁草書房、2007
原著は Anthony Grafton, Cardano's Cosmos. The Worlds and Works of a Renaissance Astrologer, 1999
時の支配者/占星術師の仕事/予言者/著作家への道/占星術師同士の衝突/政治顧問としての占星術師/古典占星術の復興/占星術と夢解釈・医学・自然魔術/カルダーノによるカルダーノ/経験主義者としての占星術師//
解説:本書の占星術用語について(山本啓二)など、368ページ。

………………………

ギヨーム・ポステル(1510-1581);

ウィリアム・J・ブースマ、長谷川光明訳、『ギヨーム・ポステル 異貌のルネサンス人の生涯と思想』(叢書・ウニベルシタス 940)、法政大学出版局、2010
原著は William James Bouwsma, Concordia Mundi. The Career and Thought of Guillaume Postel(1510-1581), 1957
ギヨーム・ポステルの経歴/ポステルの読書/主流の伝統-聖アウグスティヌス、聖フランチェスコ、ライモンドゥス・ルルス/秩序の諸原理/仲保と預言-ポステル思想の神秘主義的側面と心理学的側面/教会と世界/行動計画/歴史のパターン/結語など、408ページ。

また、次の本「を書く最初のきっかけになった」(p.568)のがポステルだというのが;

彌永信美、『幻想の東洋 オリエンタリズムの系譜』、青土社、1987
序 旅への誘い/最古の民・最果ての怪異/遍歴する賢者たち/秘教の解釈学/隠喩としての歴史/世の終りと帝国の興り/東の黎明・西の夕映え/終末のエルサレム/楽園の地理・インドの地理/秘境のキリスト教インド帝国/-そして大海へ……/新世界の楽園/(アンチ)キリストの星/追放の夜・法悦の夜/東洋の使徒と「理性的日本」の発見/天使教皇の夢/アレゴリーとしての「ジアパン島」/エピローグなど、572ページ。

同じ著者による→こちらを参照

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ベルナール・パリシー(1510(?)-1589);

パリシーの名にはじめて出くわしたのは、やはり澁澤龍彦の本においてでしょう。たとえば;

澁澤龍彦、「玩具について」、『夢の宇宙誌』、1964、pp.42, 44-47

澁澤龍彦については→こちらを参照

佐藤和生訳、『陶工パリシーの博物問答』、晶文社、1993
自然のしくみ/理想の庭園/痴愚(フォリ)さまざま/新教徒としての証言/城砦都市について//
解説など、222ページ。
原著
Bernard Palissy, Recepte véritable は1563年刊
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ジョン・ディー(1527-1608);

ピーター・J・フレンチ、高橋誠訳、『ジョン・ディー エリザベス朝の魔術師』(クリテリオン叢書)、平凡社、1989
原著は Peter J. French, John Dee. The World of an Elizabethan Magus, 1972
ジョン・ディーの名声/魔術師への途/エリザベス朝最大の蔵書家/ジョン・ディーとヘルメス哲学/魔術・科学・宗教/ジョン・ディーとシドニー・サークル/ジョン・ディーと技術者/尚古家ジョン・ディーなど、348ページ。

荒俣宏編、『世界神秘学事典』、1981、pp.174-181
数学と魔術の間-ジョン・ディー/ジョン・ディーのモナド論 1-序論/ジョン・ディーのモナド論 2-理論/ジョン・ディーのモナド論 3-占星学/ジョン・ディーのモナド論 4-反射光学/ジョン・ディーのモナド論 5-結実

上掲
フランセス・イエイツ、『魔術的ルネサンス エリザベス朝のオカルト哲学』、1984
も参照
また

フランセス・イエイツ、藤田実訳、『世界劇場』(晶文全書)、晶文社、1978
原著は Frances A. Yates, Theatre of the World, 1969
序/ジョン・ディーとエリザベス朝時代/ジョン・ディーとヴィトルーヴィウス/ロバート・フラッドとヴィトルーヴィウス/ロバート・フラッドとジェームズ朝時代/新しい見方におけるイイニゴー・ジョーンズ/ロンドンの劇場/古代劇場を改作したものとしてのイギリス公衆劇場/イギリス公衆劇場の舞台-ロバート・フラッドの記憶術論中の舞台/道徳的表徴としての舞台/公衆劇場と仮面劇-イニゴー・ジョーンズの劇場神殿論/結論//
付録;ジョン・ディー ユークリッド『原論』英語版への数学的序文における建築論/幸運座劇場建築契約書/L.B.アルベルティ『建築論10巻』より古代の劇場、円形闘技場、円形競技場論抜粋/ロバート・フラッド 記憶術による架空場所使用反対論/イニゴー・ジョーンズ(ジョン・ウェッブ)のローマ古代遺跡としてのストーンヘンジに関する見解など、310ページ。


記憶術・結合術について→こちらも参照
こちらにも挙げておきます

横山茂雄、『神の聖なる天使たち ジョン・ディーの精霊召喚 1581~1607』、研究社、2016
「神の聖なる天使」あるいは「偽りの霊」/「哲学的研究」あるいは「恐るべき迷妄」/「水晶の中の幻影」/「七の神秘なる統治」/「おぞましい嘘」/「粉薬」、「本」、「巻物」/錬金の夢、海彼の富/「エノクの書」/始原の言語/ポーランドからの賓客/モートレイクからプラハへ/皇帝との謁見/追放命令/「神の新たなる掟」あるいは「闇の眷属」/栄華と失墜/旅路の果てなど、458ページ。

同じ著者による→こちらを参照

森正樹、『[偽]ジョン・ディーの「金星の小冊子」-テクストの校訂と翻訳、そしてこのテクストの注釈のために必要なキリスト教カバラおよび後期アテナイ学派の新プラトン主義の研究』、リーベル出版、2004
第1部 緒論;西欧における魔術的伝統の形成-異教の宗教的経験の様相、異端の興隆、そして魔術書の分類について/実践魔術と宇宙論について//
  『金星の小冊子』;『金星の小冊子』の写本および出典について/『金星の小冊子』-テクストと翻訳//
  『金星の小冊子』の作者およびその成立時期、そしてその時代的背景についての考察//ユダヤの秘教的カバラとキリスト教カバラの宇宙論的機構について//セフィロトの流出過程と自然数の十進法的な進行経路の相関性から導き出される、階層的世界間の連結の仕方についての考察//
第2部 緒言-『金星の小冊子』の表題紙に記された正式表題、金星の人格化された
絵像(イメージ)、そして序詩についての注解を試みる以下の章についての緒言//
  「黒い金星」の宇宙論的意味と職能を吟味するために必要不可欠なヘレニズム後期の宇宙論についての研究;ルネッサンスが継承した惑星の観念の新プラトン主義的解釈とその構造化について/プロクロスの宇宙論的図式の分析とその拡大解釈、そしてそこから導き出される宇宙の構造に於いてイデアに帰因しない随伴的偶有の生成に関する考察//
  「黒い金星」の本源的な宇宙論的意味と職能、そしてその派生的な意味について;プロクロスの哲学とキリスト教カバラの折衷的図式を通して解釈される「黒い金星」の宇宙論的意味と職能について/「黒い金星」の派生的意味-「黒い金星」は“金星の日”の日没から数えた夜の“金星の時刻”を表わしていることについて//
  正式表題の下に描かれている金星の象徴的な絵像(イメージ)、および表題紙に於ける四行の序詩の意味について;正式表題「黒い金星に捧げられた小冊子」の下に描かれている金星の象徴的な
絵像(イメージ)の意味およびテクストの中に描かれている様々な記号の構造的分析について/表題紙に於ける四行の序詩の意味について//
結論など、682ページ。

同じ著者による→こちらを参照

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ヴァレンティン・ヴァイゲル(1533-1588);

ヴァイゲル、中井章子訳、「世界の場所についての有益な小論」、『キリスト教神秘主義著作集 12 16世紀の神秘思想』、教文館、2014、pp.255-347+註、解説と解題
同巻の他の内容;
シュヴェンクフェルト(1489-1561) 人間の三種の生について/フランク(1499/1500-1542) パラドクサ(抄)/アルント(1555-1621) 真のキリスト教(抄)など、628ページ。

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ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ(1535頃-1615);

G.デッラ・ポルタ、澤井繁男訳、『自然魔術』、青土社、1990
今なぜデッラ・ポルタなのか(中村雄二郎)//
読者への序文/素晴らしい事柄の原因について/さまざまな動物の生成について/新しい植物の産出について/家財を増やすために/金属を変えることについて/偽金作りについて/磁石の不思議について/驚くべき治療について/女性を美しくすることについて/蒸留について/芳香について/花火について/鋼鉄を強化することについて/料理術について/魚釣り、野鳥狩り、狩猟他について/不可視な筆記について/奇妙なレンズについて/静態的な実験について/空気作用による実験について/カオスについて、など、398ページ。

『自然魔術』4巻本は1558年、20巻本は1589年刊。後者の「おおよそ三分の一に縮小し」(p.384)た抄訳。


G.デッラ・ポルタ、澤井繁男訳、『自然魔術 人体篇』、青土社、1996
1586/1599年にラテン語で、1610年にイタリア語で刊行された『人間の人相について』全6巻の抄訳。272ページ。
p.260 の解説に従えば;第1巻 身心一般論(理論篇)/第2巻 顔及び身体各部論/第3巻 目及び眼球論/第4巻 身体表層論/第5巻 容貌論/第6巻 心的治療論


山本義隆、『磁力と重力の発見』、2003、第2巻、「第16章 デッラ・ポルタの磁力研究」
デッラ・ポルタの『自然魔術』とその背景/文献魔術から実験魔術へ/『自然魔術』と実験科学/『自然魔術』における磁力研究の概要/デッラ・ポルタによる磁石の実験/デッラ・ポルタの理論的発見/魔術と科学
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ウィリアム・ギルバート(1544-1603);

『科学の名著 7 ギルバート』、朝日出版社、1981
ギルバートの磁気哲学(吉田忠);序/生涯と著作/自然哲学/宇宙論/地磁気と航海術//
磁石論(1600、三田博雄訳);第1巻~第6巻など、418ページ。


山本義隆、『磁力と重力の発見』、2003、第3巻、「第17章 ウィリアム・ギルバートの『磁石論』」
ギルバートとその時代/『磁石論』の位置と概要/ギルバートと電気学の創設/電気力の「説明」/鉄と磁石と地球/磁気運動をめぐって/磁力の本質と球の形相/地球の運動と磁気哲学/磁石としての地球と霊魂
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ティコ・ブラーエ(1546-1601);

山本義隆、『世界の見方の転換』、第3巻、2014、第10章~第11章
第10章 アリストテレス的世界の解体-1570年代の新星と彗星;1572年の新星/ヘッセン方伯ヴィルヘルムⅣ世/ティコ・ブラーエと新星/ミハエル・メストリンと新星/古代的宇宙像崩壊のはじまり/ティコ・ブラーエと天文学/1577年の彗星観測/ティコとメストリンのアリストテレス批判/メストリンによる月の観測/アリストテレス批判からコペルニクス説へ/ティコ・ブラーエと占星術//
第11章 ティコ・ブラーエの体系-剛体的惑星天球の消滅;ティコ・ブラーエとコペルニクス理論/ティコ・ブラーエの天体観測/ティコ・ブラーエの観測精度/ティコ・ブラーエの体系にむけて/パウル・ヴィティッヒ/クリストフ・ロスマン/剛体的惑星天球の否定/ロスマンとコペルニクス理論/ティコの体系のもたらしたもの/ジョルダノ・ブルーノと無限宇宙/パトリッツィとリディアット


Victor E. Thoren & Norris S. Hetherington, “Brahe, Tycho (1546-1601)”, “Brahe's Cosmology”, Encyclopedia of Cosmology. Historical, Philosophical, and Scientific Foundations of Modern Cosmology, 1993, pp.42-45, 46-48

vi. ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)など

まずは;

ブルーノ、清水純一訳、『無限・宇宙と諸世界について』(古典文庫 13)、現代思潮社、1967
序文書簡/第1対話/第2対話/第3対話/第4対話/第5対話//
解説など、254ページ。
原著は1584年刊行。


現在刊行中の著作集(全10巻+別巻2巻の予定)は;

加藤守道訳、『原因・原理・一者について ジョルダーノ・ブルーノ著作集 3』、東信堂、1998
  同訳、  『カンデライオ ジョルダーノ・ブルーノ著作集 1』、東信堂、2003
  同訳、  『英雄的狂気 ジョルダーノ・ブルーノ著作集 7』、東信堂、2006
  同訳、  『傲れる野獣の追放 ジョルダーノ・ブルーノ著作集 5』、東信堂、2013

小野範治、『ブルーノーの世界觀』、櫻井書店、1943
序説;ブルーノーの生涯/ブルーノーの立場/ブルーノーの哲學の源泉//
原因及び原理論;最高の原因及び原理としての神/原因論/原理論//
宇宙論;神の模像としての宇宙/無限なる空間/神の存在/神の本質及びその展開/宇宙の無限/個體と全體/反對の一致//
宇宙の構成;原子及び單子/エーテル及び他の元素//
自然と人類;自然過程と人類の運命/自然の必然と意志の自由など、232ページ。


清水純一、『ジョルダーノ・ブルーノの研究』、創文社、1970
ルネサンスの時代思想;イタリア・ルネサンスの発祥と背景/15世紀の思潮(1)-ヒュマニズムを中心として-/15世紀の思潮(2)-プラトニズムを中心として-/16世紀の思潮(1)-アリストテリズムを中心として-/16世紀の思潮(2)-異端思想を中心として-//
ブルーノの生涯;死/修道院からの脱出/遍歴(1) ジュネーヴからパリへ/遍歴(2) ロンドン時代/遍歴(3) ドイツ彷徨/帰国と入獄//
喜劇から哲学へ-ブルーノ思想の形成- 喜劇;喜劇『燈火を掲げる者』/喜劇の成立/反時代精神//
  イデアの影;『イデアの影』/『
記憶術(アルス・メモリアエ)』/『記憶術』の作品的意義//
  宇宙論哲学の確立;宇宙論/無限/宇宙霊//
世界観-ブルーノ思想の体系的解明- 神の世界;神の超越性/哲学と宗教/第一原因・一者・宇宙霊//
  自然の世界;イデアの跡/
質料(マテリア)/アトム/第一質料(プリマ・マテリア)/光/自然の秩序//
  人間の世界;影と
技術(アルス)/認識/情念と狂気/人間愛とヒュマニスト・ブルーノ//
ブルーノ思想の諸源泉 アヴェロイズム;異端的思想源泉とアヴェロイズム/パドヴァ・アヴェロイズムの展開/ポムポナッツィの霊魂可視説/ニーフォと唯一霊魂説//
  魔術・錬金術;ブルーノと魔術/ルネサンスと魔術/デッラ・ポルタの場合/ルネサンス魔術の源泉-錬金術・記憶術・カバラ/結語//
補説 ブルーノ研究文献について;原典/全集(著作集)/翻訳/研究書など、390ページ。


清水純一、『ルネサンスの偉大と頽廃-ブルーノの生涯と思想-』(岩波新書 825)、岩波書店、1972
千四百年代(クワトロチェント)ルネサンスの崩壊/反宗教改革の到来/異端精神の発酵/彷徨の思想家/ウマニスタ、ブルーノなど、218ページ。

佐藤三夫、「ブルーノにおけるコペルニクス-『灰の水曜日の晩餐』をめぐって-」、『イタリア学会誌』、no.48、1998.10.20、pp.1-61[ < CiNii Articles

ヌッチョ・オルディネ、加藤守道訳、『ロバのカバラ ジョルダーノ・ブルーノにおける文学と哲学』、東信堂、2002
原著は Nuccio Ordine, La cabala dell'asino. Asinità e conoscenza in Giordano Bruno, 1987
ブルーノとロバ-先送りされた問い//
神話、寓話、物語-「ロバ」の素材;「有益な」対「悪霊的な」/「強力な」対「卑しい」/「知恵のある」対「無知な」//
ロバとメルクリウス-「対立物の一致」の暗号//ロバ性の両義的空間//人間とロバ-「獣性」と「神性」の狭間で/肯定的ロバ性-労苦、謙遜、忍耐//
否定的ロバ性-閑暇、傲慢、一面性;黄金時代の神話/懐疑主義者たちとアリストテレス主義者たち/キリストと福音主義的改革者たち//
運命の演説//真理の迷宮の中で//オリオンからキロンへ-宗教的祭祀の対立するイメージ//シレノスとしてのロバ-外観の欺瞞について//
ブルーノ以前のロバの文学;ピーノの『考察』/マキアヴェッリの『ロバ』と他の例/パラドクスの文学//
文のエントロピー//自然科学と人文科学-「新しい同盟」-など、284ページ。


フランセス・イエイツ、前野佳彦訳、『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』、工作舎、2010
原著は Frances A. Yates, Giordano Bruno and the Hermetic Tradition, 1964
序/ヘルメス・トリスメギストス/フィチーノの『ピマンデル』と『アスクレピウス』/ヘルメス・トリスメギストスと魔術/フィチーノの自然魔術/ピコ・デッラ・ミランドラとカバラ的魔術/偽ディオニュシウスとキリスト教魔術の神学/コルネリウス・アグリッパのルネサンス魔術総覧/ルネサンス魔術と科学/魔術批判[1]神学的異議[2]人文主義者の伝統/16世紀の宗教的ヘルメティズム/ジョルダーノ・ブルーノ-最初のパリ滞在/ジョルダーノ・ブルーノのイギリス滞在-ヘルメス教的改革/ジョルダーノ・ブルーノのイギリス滞在-ヘルメス教的哲学/ジョルダーノ・ブルーノとカバラ/ジョルダーノ・ブルーノ-英雄的狂信家にしてエリザベス朝の宮廷人/ジョルダーノ・ブルーノ-二度目のパリ滞在/ジョルダーノ・ブルーノのドイツ滞在/ジョルダーノ・ブルーノ-最後の刊行本/ジョルダーノ・ブルーノ-イタリア帰国/ジョルダーノ・ブルーノとトンマーゾ・カンパネッラ/ヘルメス・トリスメギストスの年代同定以降/ヘルメス・トリスメギストスとフラッド論争//
解説 ルネサンス的均衡における魔術の内化(前野佳彦)など、880ページ。

同じ著者による→こちらや、そちら、またあちらこなたを参照

また
荒井献・柴田有訳、『ヘルメス文書』、1980
伊藤博明、『ヘルメスとシビュラのイコノロジー』、1992
も参照

おまけ

ルネサンス期の宇宙にまつわるイメージといえば、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂天井画および《最後の審判》や、ボスの《悦楽の園》などが思い浮かびますが、ここではボスの《悦楽の園》外面とやはりボスの《天国への上昇》、さかのぼってシエナ派のジョヴァンニ・ディ・パオロの《天地創造と楽園追放》を挙げておきましょう;

ヒエロニムス・ボス《快楽の園》両翼外面、1500-05年     ヒエロニムス・ボス、《天国への上昇》、1500-1504年
ボス
《快楽の園》両翼外面
1500-05
  ボス
《天国への上昇》
1500-04
     
 ジョヴァンニ・ディ・パオロ、《天地創造と楽園追放》、1445頃   * 画像をクリックすると、
拡大画像とデータが表示されます
ジョヴァンニ・ディ・パオロ
《天地創造と楽園追放》
1445頃
   

この他、

アビ・ヴァールブルク、伊藤博明監訳、加藤哲弘訳、『デューラーの古代性とスキノファイア宮の国際的占星術 ヴァールブルク著作集 5』、ありな書房、2003、「第4章 フェッラーラのスキノファイア宮におけるイタリア美術と国際的占星術」
別訳が
進藤英樹訳、「イタリア美術とフェッラーラのスキノファイア宮における国際的占星術」、『異教的ルネサンス』(ちくま学芸文庫 ウ 12-1)、筑摩書房、2004
という、「美術史学の方法論のひとつである『イコノロジー』という言葉を近代になって最も早く用いたことでもよく知られている」論文があります(前者の「解題 〈パトスフォルメル〉とその受容をめぐって」、p.157)。
原著は Aby Warburg, "Italienische Kunst und internationale Astrologie im Palazzo Schifanoja zu Ferrara", 1912

ヴァールブルクによる→こちらや、またあちらを参照

いわゆる〈イコノロジー〉の領域では、ルネサンス期の美術作品の図像と、とりわけフィレンツェの新プラトーン主義などを結びつけたものが少なくないようですが、とりあえずおきましょう。

Jacob Hess, “On some celestial maps and globes of the sixteenth century”, Journal of the Warburg and Courtauld Institute, no.30, 1967, pp.406-409
「16世紀のいくつかの天体図と天球儀について」

さて、〈西欧のルネサンス、マニエリスム〉といって何を思い浮かべるにせよ、そこに材をとったフィクションも数限りなくあることでしょうが、ここはやはり;

マルグリット・ユルスナール、岩崎力訳、『黒の過程』(現代フランス小説 2)、白水社、1970
原著は Margueritte Yourcenar, L'Œuvre au noir, 1968

こちらにも挙げておきます
同じ著者による→こちらを参照


ムヒカ=ライネス、土岐恒二・安藤哲行訳、『ボマルツォ公の回想』(ラテンアメリカの文学 6)、集英社、1984
原著は Manuel Mujica Lainez, Bomarzo, 1962/1968

関連して→こちらも参照。その末尾にも挙げておきます

R.A.マカヴォイ、井辻朱美訳、『ダミアーノ 魔法の歌 1』(ハヤカワ文庫FT 92)、早川書房、1986
原著は R. A. MacAvoy, Damiano, 1983
 同、 同訳、『サーラ 魔法の歌 2』(ハヤカワ文庫FT 95)、早川書房、1987
原著は R. A. MacAvoy, Damiano's Lute, 1984
 同、 同訳、『ラファエル 魔法の歌 3』(ハヤカワ文庫FT 97)、早川書房、1987
原著は R. A. MacAvoy, Raphael, 1984

こちらにも挙げておきます

佐藤亜紀、『鏡の影』、新潮社、1993

こちらにも挙げておきます

森川久美、「スキャンダル・ムーンは夜の夢」、「レヴァンテの黒太子」、『レヴァンテの黒太子』(花とゆめ COMICS HC-188)、白泉社、1980
 同、 『花のサンタ・マリア』(花とゆめ COMICS HC-219)、白泉社、1980
 同、 『カスティリアの貴婦人』(花とゆめ COMICS HC-396)、白泉社、1983

森川久美については→こちらも参照

篠田真由美、『天使の血脈』(TOKUMA NOVELS)、徳間書店、1995
 同、 『堕とされしもの 天使の血脈』(上下)(TOKUMA NOVELS)、徳間書店、1996

主人公はヴェロッキオの工房の徒弟という設定で、第1巻のエピローグでレオナルド・ダ・ヴィンチが登場、第2巻でもそこそこ活躍します。
こちらにも挙げました。

同じ著者による→そちらを参照

作:冲方丁、画:伊藤真美、『ピルグリム・イェーガー』(1~6巻)(YKコミックス)、少年画報社、2002-2005
第6巻で第1部終了とのことで、その後続いているかどうかは不詳。
パラケルススだのロヨラだのザビエルだのミケランジェロだのピコ・デラ・ミランドラだのが登場します。

音楽方面では;

その名もルネサンスの第2期のアルバムは→こちらあちらでふれましたが、ここでは元ヤードバーズのキース・レルフとジム・マッカーティが結成した第1期のアルバムを挙げておきましょう。メンバーが総入れ替えとなった第2期に比べると線の細さが目立つものの、その分初々しくもあります;
Renaissance, Renaissance, 1969
Renaissance, Illusion, 1970
(1) 

ちなみに改名して再結成したのが;
Illusion, Out of the Mist, 1977
Illusion, Illusion, 1978
(2)
で、 Renaissance, Illusion のB面1曲目のとても綺麗な曲"Face of Yesterday"は、Illusion, Out of the Mist でも演奏されています。

これも忘れがたい;

Rick Wakeman, The Six Wives of Henry VIII, 1973(邦題:リック・ウェイクマン『ヘンリー八世の六人の妻』)(3)
いたって個人的な規準でしかないかぎりで、
Premiata Forneria Marcori, Photos of Ghosts, 1973(邦題:P.F.M.『幻の影像』)(4)
および

Gentle Giant, In a Glass House, 1973(邦題:ジェントル・ジャイアント『ガラスの家』)(5)
とともに、プログレってこういうもんなんだとと刷りこんでくれたアルバムだったりします。


最後に
Slapp Happy, Acnalbasac Noom, 1973/1980(→こちらを参照
および
Slapp Happy (Casablanca Moon), 1974
双方のA面4曲目
"Michaelangelo"
1. 大鷹俊一監修、『ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・プログレッシヴ・ロック』、音楽之友社、1999、p.89。深見淳・松崎正秀監修、『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』(THE DIG presents Disc Guide Series #017)、シンコーミュージック、2004、p.54。 

2. 上掲『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』、2004、pp.57-58。岩本晃一郎監修、『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』(Masterpiece Albums vol.2)、日興企画、2012、p.102。

3. 上掲『ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・プログレッシヴ・ロック』、1999、p.67。上掲『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』、2004、p.67。立川芳雄、『プログレッシヴ・ロックの名盤100』、リットーミュージック、2010、p.75。上掲『ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック100』、2012、p.118。


4. 『イタリアン・ロック集成 ユーロ・ロック集成1』、マーキームーン社、1993、p.99。上掲『ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・プログレッシヴ・ロック』、音楽之友社、1999、p.177。『ユーロ・ロック・プレス』、vol.14、2002.8、p.88。片山伸監修、『ユーロ・プログレッシヴ・ロック The DIG Presents Disc Guide Series #018』、シンコーミュージック、2004、p.10。アウグスト・クローチェ、宮坂聖一訳、『イタリアン・プログ・ロック イタリアン・プログレッシヴ・ロック総合ガイド(1967年-1979年)』、マーキー・インコーポレイティド、2009、pp.412-414。『岩本晃一郎監修、『イタリアン・プログレッシヴ・ロック(100 MASTERPIECE ALBUMS VOL.1)』、日興企画、2011、p.27。『ストレンジ・デイズ』、no.143、20011.10、「PFM Discs」、p.25。『ユーロ・ロック・プレス』、vol.51、2011.11、p.13。→こちらも参照

5. 上掲『ヤング・パーソンズ・ガイド・トゥ・プログレッシヴ・ロック』、1999、p.85。『ユーロ・ロック・プレス』、vol.8、2001.2、p.9, p.107。上掲『UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション~The Golden Era』、2004、p.37。『ユーロ・ロック・プレス』、vol.24、2005.2、p.103。『ストレンジ・デイズ』、no.67、2005.4、「Gentle Gaint Albums」、p.58。『ストレンジ・デイズ』、no.119、2009.10、「Gentle Gaint Discs」、p.91。

また次のウェブ・ページで個々の曲が詳しく解説されていました;
GENTLE GIANT」 [ < Progressive Rocks < Office Chipmunk

こちらや、そちら、またあちらここも参照
2014/03/25 以後、随時修正・追補
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