| < 音楽索引 |
補/音楽索引
■1) 音楽索引の頁に挙げたコックニー・レベルの「セバスチャン」は、リンク先の該当箇所で触れたように松浦理英子の『セバスチャン』で、 ジェスロ・タルはピーター・ワッツの「乱雲」でそれぞれ言及されました。 またマイケル・ムアコックはホークウィンドと因縁浅からず、 ダグラス・アダムスはピンク・フロイドと親交があり、 キム・スタンリー・ロビンスンの『 さらに、「怪奇城の外濠 Ⅲ」の頁中の「郵便夫シュヴァルの理想宮」の項で記したように(→こちら)、 有栖川有栖の『双頭の悪魔』(1992/1999) では 「中森明菜とアイアン・メイデンとケイト・ブッシュ」(p.42)、 シド・バレット(p.355)、 ピンク・フロイド「ユージン、斧に気をつけろ」(p.408)、 キース・エマーソン(p.420) などの名が、 有栖川有栖、『女王国の城』(2007) では、 J・A・シーザーの「御詠歌ロック」や、 カルメン・マキ&OZの『閉ざされた町』の「ゴジラが出てきそうなギターのリフ」(p.6) が言及されました。 歌野晶午、『長い家の殺人』(1988/1992) では フリップ&イーノ『イヴニング・スター』(1975)およびドゥービー・ブラザーズ(pp.7-8、p.327)、 キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』(1969)から「21世紀の精神異常者」 が登場していました(p.245)。また 法月綸太郎、『ふたたび赤い悪夢』(1992/1995) の書名は、 「キング・クリムゾンの74年のアルバム『レッド』に入っている曲名」(p.608) に、また第1部"Starless and Bible Black"、第2部"Fracture"のタイトルも、同じキング・クリムゾンの一つ前のアルバム『暗黒の世界』(1974)に由来するのでした。 追補(2025/08/08); 鳥飼否宇、『中空』(角川文庫 と 11-2)、角川書店、2004(2001年刊本の文庫化) の冒頭、あるバーのマスターの趣味ということで、 ホークウインドの《ホール・オブ・ザ・マウンテン・グリル》(p.7) が、やはり同じバーで、 ユーライア・ヒープの《ルック・アット・ユアセルフ》(p.227)、 さらに キング・クリムゾンの《イン・ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾン・キング》(pp.236-237)、 スパークスの《キモノ・マイ・ハウス》(p.333)、 同、 《プロパガンダ》(p.334) が挙げられるのでした。同じ設定で、 鳥飼否宇、『非在』(角川文庫 と 11-3)、角川書店、2005(2002年刊本の文庫化) でも、 ジェネシスの《フォックストロット》(p.53)、 サード・イアー・バンドの《マクベス》(p.94)、 ロキシー・ミュージックの《サイレン》(p.102)、 ピンク・フロイドの〈ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア〉(p.307) と並びます。この著者には、キング・クリムゾンの1973年のアルバムにちなんだ『太陽と戦慄』(2004)なる作品もあるそうですが、未見。 ■2) 〈怪奇〉と〈ホラー〉など、若干の用語について」の頁の「〈怪奇〉、訳語として」で記したように(→こちら)、 マーク・フィッシャー、五井健太郎訳、『奇妙なものとぞっとするもの - 小説・映画・音楽、文化論集』(ele-king books)、Pヴァイン、2022 には、 「『身体は触手だらけ』、グロテスクなものと奇妙なもの - ザ・フォール」や 「消滅していく大地について - M・R・ジェイムズとイーノ」 の章があり、別の訳書、 マーク・フィッシャー、五井健太郎訳、『わが人生の幽霊たち うつ病、憑在論、失われた未来』(ele-king books)、Pヴァイン、2019 では、ジャパンやジョイ・ディヴィジョン、ジョン・フォックス以外、知らないのがほとんどではありますが、多くの音楽家が扱われています。 「怪奇城の外濠」の頁の「v. ゴシック・ロマンス、その他」中の「その後の〈ゴス〉など」で挙げた サイモン・レイノルズ、野中モモ監修・訳、・新井崇嗣訳、『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2010、pp.281-295:「22 暗闇にうごめく者たち:ゴスの誕生とロックへの揺り戻し」 や Christoph Grunenberg ed., Gothic. Transmutation of Horror in Late Twentieth Century, The Institute of Contemporary Art, Boston, The MIT Press, Cambridge, Massachusetts, London, 1997 所収の James Hannaham, "Bela Lugosi's Dead and I don't Feel So Good Either. Goth and the Glorification of Suffering in Rock Music" Csaba Toth, "'Like Cancer in the System'. Industrial Gothic, Nine Inch Nails, and Videotape" などもご参照ください。 ■3) 「インド」の頁の「おまけ」で記したように(→こちら)、 On the Paths of Enlightenment. The Myth of India in Western Culture 1808-2017, 2017-18 (『啓明の途上にて 西欧文化におけるインドの神話 1808-2017』) には、 上掲マハヴィシュヌ・オーケストラの4枚 同じく上掲サンタナ&マクラフリン(pp.490-491) をはじめ、 トラフィックの1枚目『ミスター・ファンタジー』(1967、p.492)、 ジミ・ヘンドリックスの2枚目『アクシス:ボールド・アズ・ラヴ』(1967、p.494)、 グレイトフル・デッドの『太陽の賛歌』(1968、p.496)、 サンタナの『ロータス』(1974、p.499)、 キング・クリムゾンの『太陽と戦慄』(1973、同)、 ローリング・ストーンズの『サタニック・マジェスティー』(1967、p.511)、 テリー・ライリーの『ア・レインボー・イン・カーヴド・エアー』(1971、p.515) などなど、他にも見覚えのあるレコードのジャケットがいろいろ載っていました。 ■4) 「北欧、ケルト、スラヴなど」の頁の「おまけ」で記したように(→こちら)、 ニール・ゲイマン、金原瑞人・野沢佳織訳、『壊れやすいもの』(角川文庫 ケ7-8)、角川書店、2019 のタイトルはイエスの4枚目 Yes, Fragile, 1971(邦題:『こわれもの』)とは関係ないようですが、この短篇集に収められた「パーティで女の子に話しかけるには」中に、 「ちょうどパンクが というくだりがありました。 ■5) 「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」の頁の「ハイネと〈流謫の神々〉その他」の項で記したように(→こちら)、 マイケル・スコット、橋本恵訳、『 に始まる連作全6巻中には、 「ピーター・ガブリエルやジェネシス、ピンクフロイド…(中略)…マイク・オールドフィールドとブライアン・イーノ」(第1巻、p.322)、 「ピンクフロイドの伝説のアルバム『狂気』」(第4巻9章;p.66)、 「ジェスロ・タル…(中略)…ジョニ・ミッチェル」(同;p.67)、 「イサオ・トミタとか、コドウとか、キタロウとか」(第4巻53章;p.354) などのくだりが見かけられました。 ■6) M.W.クレイヴン、東野さやか訳、『グレイラットの殺人』(ハヤカワ文庫 HM 481-4 / HM ク 23-4)、早川書房、2023(原著は2021) で、とあるコーヒーショップについて、 「この店にはまた、レコードプレーヤーがあって、お客が好きにかけられる古いLPレコードが山ほどある。去年、ポーが来たときには、スティッフ・リトル・フィンガーズの『インフレーマブル・マテリアル』というアルバムを誰かが持ちこんでいた」(p.184/第23章) と述べられていました。未聴ですが、Stiff Little Fingers はアイルランドのパンク・バンドで、 Inflammable Material は1979年の作だそうです。この他、 「レッド・ホット・チリ・ペッパーズが1999年におこなった『カリフォルニケイション』ってアルバムのツアーTシャツだった」(p.403/第58章)。 「ザ・クラッシュの『ロンドン・コーリング』を何カ月も聴いていなくても、オープニングのリフが聞こえたとたん、アルバム全曲を一緒に歌える」(p.514/第78章)。 また、 「ブラック&ホワイト・ミンストレルズが再結成する可能性のほうがよっぽど高いでしょう」(p.696/第108章) とのくだりがありました。やはり未聴ながら、モノクローム・セットに Black & White Minstrels 1975-1979 (1995)なる編集盤があって、パンク~ニュー・ウェイヴといった路線には通じるところがありそうな気もしますが、バンド名ではない。この場合、これまた未見未聴で、BBCで1958から1978年まで放映された The Black and White Minstrel Show という番組(→英語版ウィキペディアの該当頁)なり、そこからの The George Mitchell Minstrels, ,The Black and White Minstrel Show, 1960 などのレコードを指すのでしょうか? [ Discogs ]の"The George Mitchell Minstrels"の項でも、楽団名の"Variations"に"Black & White Minstrels"が挙がっていました。モノクローム・セットのアルバム名も、同じ番組名に由来するのか? ちなみに、 「まるでヒエロニムス・ボスが描く地獄図のようだった」(p.592/第93章) というたとえが見かけられ、さらにある場面では、 「ジョン・コンスタブル。イングランドの風景を、いまではもうすたれてしまった生き方を描いた作品だ。干し草を運ぶ荷馬車、葉の生い茂る木々、雲に覆われた空。こういう牧歌的な風景に対するあこがれが、この組織にはいまもあるのだろう」(p.633/第99章) と記されていました(p.635/同も参照)。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||
| 『グレイラットの殺人』はワシントン・ポー部長刑事が主人公、イングランド北西部のカンブリア州を主な舞台とするシリーズの4作目ですが、続く第5作、 M.W.クレイヴン、東野さやか訳、『ボタニストの殺人』(上下;ハヤカワ文庫 HM 481-5~6 / HM ク 23-5~6)、早川書房、2024(原著は2022) では、 「スティッフ・リトル・フィンガーズの『ティン・ソルジャーズ』 - ポーのお気に入りの曲だ -」(下巻 p.67/第75章) という文言が見られました。前作に登場した1枚目 Inflammable Material (1979) *に続く2枚目 Nobody's Heroes (1980)**のトリを飾るのが"Tin Soldiers"だそうです。さらに、 「アイアン・メイデンのTシャツ姿の男」(上巻 p.178/第27章)、 「いかにも十代の少女らしい部屋だった。壁を飾るポスターから判断すると、ややゴシックよりだ。シスターズ・オブ・マーシー。ザ・カルト。バウハウス。スージー・アンド・ザ・バンシーズ。ジョイ・ディヴィジョン」(上巻 p.354/第57章)。 |
* 行川和彦監修、『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド』、リットーミュージック、2004、p.31。 妹沢奈美+鈴木喜之監修、『ブリティッシュ・オルタナティヴ・ロック特選ガイド』(CDジャーナル・ムック)、音楽出版社、2010、p.44。 ** 上掲『パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド』、p.36。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
| 音楽索引の頁中でも散らばっているのですが、「ギュスターヴ・モロー研究序説」の頁の「2017年の前置き」で、1985年に出たアルバムを何枚か挙げたことがありました(→こちら)。三つ目の引用文中のバンドと、若干重なっていなくもない - と思ったらシスターズ・オブ・マーシー一つだけでしたが、要は何となく雰囲気はわからなくもないと言いたかったのでした。なおバウハウスとスージー・アンド・ザ・バンシーズは上の索引に挙がっています。ザ・カルトは未聴。 ともあれ、スージー・アンド・ザ・バンシーズについては 「ロックバンドのスージー・アンド・ザ・バンシーズのメンバーみたいな恰好なんです」(下巻 p.204/第102章) とのくだりが、また前作に続いて 「クラッシュのTシャツ姿」(下巻 p.299/第125章、p.315/第129章) とクラッシュの名が挙がっていました。 ちなみに、著者のM.W.クレイヴンは1968年生まれ、スティッフ・リトル・フィンガーズの『インフレーマブル・マテリアル』やクラッシュの3枚目『ロンドン・コーリング』がリリースされた1979年には11歳だったことになります。パンク以降の空気を吸って育ったのでしょう。ついでながら、四つ上の項2) で触れたマーク・フィッシャーは1968年生まれで、クレイヴンと同い年。 一つ上の項5) で挙げたマイケル・スコットは1959年生まれ、二つ上の項4) のニール・ゲイマンは1960年生まれと、クレイヴンより少し年上で、いくつの時に音楽を聴き始めたのか、パンク以前、1970年代前半を知っている可能性があります。 一番上の項1) での松浦理英子とピーター・ワッツは1958年、有栖川有栖は1959年、歌野晶午は1961年と、スコットやゲイマンと近い世代です。法月綸太郎は1964年で、少し若い。 他方マイケル・ムアコックは1939年生まれでけっこう上の世代、ダグラス・アダムスは1952年と少し上で、それぞれ親交のあった、1枚目のアルバムが1970年のホークウィンドや1967年のピンク・フロイドのメンバーたちとも近いのでしょうか。キム・スタンリー・ロビンスンもアダムスと同じ1952年生まれです。 「近代など(20世紀~) Ⅱ」の頁の「v. ルーディ・ラッカーなど」で挙げた、ローリング・ストーンズやフランク・ザッパその他の名が出てくる『時空ドーナツ』(1981)、『ホワイト・ライト』(1980)などの著者ラッカーは1946年生まれ、ムアコックとアダムスらの間でした。 もとより、作中の記述と著者を結びつけられるかどうかはわかりません。ましてや世代だけでは大まかにすぎる。実際に馴染みがあったからこれらの名前を並べたのかもしれないし、あるいは何らかの雰囲気を伝えるために、取材なり検索で見かけた名前を並べたのかもしれません。 なお、「怪奇城の隠し通路」の頁の「隠し通路の実際?」でも本作から少し引きました(→そちら)。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
| HOME > おまけ > 音楽索引 > 補 |