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古城の妖鬼
Mark of the Vampire
    1935年、USA 
 監督   トッド・ブラウニング 
撮影   ジェイムズ・ウォン・ハウ
編集   ベン・ルイス 
 美術   セドリック・ギボンズ 
    約1時間1分 
画面比:横×縦    1.37:1 
    モノクロ 

DVD(『アメリカン・ホラー・フィルム・ベスト・コレクション vol.2』(→こちらを参照)より)
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 早々にネタバレがありますので、ご注意ください。

 無声映画時代にトッド・ブラウニングがロン・チェイニー主演で監督した『真夜中のロンドン London after Midnight 』(1927)を、ブラウニング自身がリメイクしたもので、ただし前作同様吸血鬼は贋者なのでした。とはいえ邦題に偽りなく主たる舞台は古城です。
 吸血鬼役に扮するのはやはりブラウニングの『魔人ドラキュラ』(1931)に続きベラ・ルゴシです。ただしエピローグ部分以外に台詞はない。『ドクターX』(1932)や『肉の蝋人形』(1933)のライオネル・アトウィルも重要な役回りで出ています。もっとも本作はユニヴァーサルではなくMGMの製作で、美術監督はセドリック・ギボンズ。ちなみにギボンズは『真夜中のロンドン』でもリチャード・デイとともに装置を担当していたとのことです。『真夜中のロンドン』はフィルムが残っておらず、残念ながら比べることはできないのですが。バーナード・シューバートとともに脚本を担当したガイ・エンドアは、やはりブラウニングの『悪魔の人形』(1936→こちらを参照)でもギャレット・フォードと共同で脚本に参加していますが、小説『パリの狼男』(1933→こちらを参照)なども残しています(下掲『「フリークス」を撮った男 トッド・ブラウニング伝』、p.180)。ヴァン・ヘルシングに相当するツェリン教授役のライオネル・バリモアも『悪魔の人形』で主演することになるでしょう。


 タイトル・バックは墓地です。夜らしい。カメラは左から右へ撫でます。
 やはり夜でしょうか、白い十字架が下から見上げられます。カメラが上から下へ振られると、教会の尖塔の上だったことがわかります。そのままカメラは下へ、途中で画面が上下に分割され、教会前の広場に集まっている人々に切り替わる。赤子は何やら草の束を持たされています。
 また墓地に戻る。入口の向こうを馬車が通り過ぎます。草の束を背負った老婆がふらふらと舞う蝙蝠に脅かされます。
 宿屋らしき場所です。亭主が旅の夫婦を今夜はここに止まった方がいいと引き留めようとしています。トゲ=コウモリ草 Bat-stalk は古城に巣くう魔物を寄せつけないとのことです。馬車が前に止まりドクター(ドナルド・ミーク)が入ってきます。女将は吸血鬼の話をする。旅の奥方は日本語字幕によると、ルーマニア人は迷信深い、20世紀なのにと言います。


 約4分、城の外観が登場します。鳥の鳴き声が聞こえ、朝らしい。やや右寄りに大きな角塔が聳えています、そのすぐ右下には門があり、左右から低い円塔がはさんでいる。右の円塔のすぐ奥にも三角屋根の棟が見えます。角塔の左が本棟のようです。二階建てに屋根があるのですが、逆に角塔がいやに高く、また幅があると感じさせずにいません。1階の左寄りに玄関らしきものが見え、その左は張り出しているようです。本棟の左には多角塔があり、頂は鋸歯型胸壁です。多角塔と本棟の向こうにも屋根が見えます。多角塔の左、幅の広い教会か倉庫のように見える建物が控えています。石積みの壁のこの城の外観は後にもう1度見ることができるでしょう。

 台所でしょうか、使用人たちが集まっています。左手前に大きく炉の端らしき部分がルプソワールとして配されています。右奥には上への湾曲階段がのぼっている。あがった先は廊下らしく、腰板が横に張られています。
 階段から下りてきた人物が、当主のカレル卿が急死した、プラハのノイマン刑事が捜査に来ると伝えます。日本語字幕での「ノイマン」は「ニューマン」と発音しており、以下も人物の名は英語読みされていましたが、ここでは日本語字幕でのドイツ語読みに従っておきます。またプラハの刑事が捜査するということはここは当時のチェコスロヴァキアのはずで、先のルーマニア人云々との発言と食い違うような気がするのですが、どうなのでしょうか。DVDセット封入の柳下毅一郎の解説では舞台はチェコスロヴァキアとなっていました。なお当主の死を告げた人物(ジーン・ハーショルト)は日本語字幕ではなかなか名前を素性も出てこないのですが、先走ってオットー男爵であることを記しておきましょう。


 書斎らしき場所です。ノイマン刑事(ライオネル・アトウィル)とドクター(やはり日本語字幕ではなかなか名前が出てきませんが、ドスキル医師)、それに机に突っ伏しているのがカレル卿でしょう。医師は犯人が吸血鬼だと主張しています。
 奥の窓の右にパイプ・オルガンが見えます。机の後ろにもフランス窓がある。他にもフランス窓があり、向こうはすぐに欄干が走っています。その前でカレル卿の娘イレーナ(エリザベス・アラン)と男爵が話しています。呼び声が聞こえてくる。イレーナはフェードルだと言います。
 画面手前を細い装飾柱で区切られた仕切りおよび扉が覆い、その向こう、左が玄関口のようです。その右手前からはいったん左から右へ5~6段あがり、踊り場で折れて奥にあがっていく階段があります。そこにフェードル(ヘンリー・ワズワース)がいました。右からイレーナが現われます。仕切り柵の手前・左に二人を見る男の背が映ります。
 男はノイマンでした。彼が男爵にフェードルの素性を尋ねると、イレーナの婚約者でプラド在住とのことです。男爵はイレーナの後見人です。二人がいるのは別の部屋のようで、格子状の影が落ちています。


 また書斎です。医師と執事が亡骸をあらためている。執事(後に役名はヤン。イヴァン・F・シンプソン)は暖炉の左に置かれた鎧の面当てがパクパク上下することに気づいて怯えます。中から猫が引っ張りだされます。しかしどうやって入ったのでしょうか。医師はノイマンに血が一滴も残っていないと知らせます。

 検屍審問が行なわれています。奥に骸骨が吊ってあるので、医院でしょうか。村人はモラ伯爵とその娘が吸血鬼だと主張します。今は1934年とのことです。

 村の一角で村人たちが円舞を踊っています。奥に煙突の下部でしょうか、下ひろがりにふくらんでいる。幌なし馬車に乗ったイレーナとフェードルが円舞の様子を見た後、出発します。
 酒蔵です。くねくねと折れ曲がっているようです。男爵と執事は前進、カメラは後退します。左端に上への階段がのぼっています。


 男爵の屋敷です。カレル卿の城に比べて内装は明るい。男爵とイレーナが話していると、フランス窓からふらふらになったフェードルが入ってくる。古城のそばを通ったら気を失なったらしいと言う。首に三角に並ぶ小さな傷跡がついていました。なお後の場面からしても、男爵の屋敷とカレル卿の城は歩いていける距離にあるようです。

 約14分、城の外観が再登場します。次いで映るのは階段広間です。前に出てきた柵越しの玄関口とは違うようです。階段の幅は広く、手前中央から右へ、5段ほどで踊り場になり折れて奥へあがっていく。大きな蜘蛛の巣がかかっています。上にはゆるい尖頭アーチがかぶっている。右の大窓も尖頭アーチをいただいています。階段をあがりきると左へ回廊が伸びています。その上にも尖頭アーチがあり、天井は交叉リヴで区切られているらしい。回廊の下にはゆるい弧のアーチがあり、少し奥まって扉が見えます。『魔人ドラキュラ』(1931)およびそのスペイン語版、次いで『女ドラキュラ』(1936)にも出てきた大階段室が連想されずにいません。
 引きのまま、回廊の左から二人の男女が右へ進みます。二人とも蠟燭を手にしている。男はベラ・ルゴシ扮するモラ伯爵です。左の額に傷がある。女(キャロル・ボーランド)は薄灰色の経帷子のような衣を身につけています。切り替わると蜘蛛の巣越しになります。伯爵がふと立ち止まり、下に目をやると、カーテンでしょうか、布が虫だらけでした。二人はまた右へ進みます。カメラは平行してそれを追う。奥の壁に二人の影が落ちています。
 右で下り階段に達します。布に蝙蝠が二匹とまっています。階段をおりる。カメラもそれを追います。蝙蝠、布を這いあがる蜘蛛が映されます。蝙蝠が背後から二人の頭の上を越えて手前に舞います。隅から大鼠が出てきて左に走る。残念ながら『魔人ドラキュラ』に登場したアルマジロは現われませんでした。原型である『真夜中のロンドン』には出てきたとのことです(『「フリークス」を撮った男 トッド・ブラウニング伝』、p.112、p.145)。
 伯爵が扉を開きます。娘が出てきて霧の中へ進んでいきます。伯爵はそれを見送り、笑みを浮かべて戻ります。

 馬車です。御する執事は急いています。同乗するメイドのマリア(レイラ・ベネット。『ドクターX』(1932)でもメイド役でした)は悲鳴を上げます。装飾格子の門から伯爵の娘が馬車を見送って戻ります。館に着いた執事とメイドは息せき切って男爵に伯爵の娘が現われたと告げるのでした。
 霧の庭を伯爵の娘が手前へ歩いてきます。カメラは後退する。かたわらに蝙蝠が飛んでいます。
 窓の向こうの部屋にイレーナがいます。テラスへ出てくる。庭から伯爵の娘もあがってきます。それを伯爵が見ている。
 湾曲階段を男爵が駈けおります。カメラは右上から左下へ追う。階下で執事と落ちあい、テラスに急行する。イレーナがテラスの椅子で気を失なっていました。


 ツェリン教授が医師に、この土地だけに生える草、トゲ=コウモリ草集めを依頼します。教授がここにいる経緯は説明されません。柳下毅一郎の解説によると、完成した80分の作品からMGMによって20分近くカットした版が公開されたとのことで、モラ伯爵の額の傷の由来を始め、いろいろと抜け落ちているようです。
 ノイマン刑事も再登場します。教授を呼んだのはノイマンとのことです。男爵はノイマンに、城を貸しに出したところ、署名したのはカレル・ボロティンだったと告げます。カレル卿は一年前に死んだとノイマンは言う。冒頭から一年経っていたわけですが、これも少なくとも日本語字幕からはいささか唐突の感がありました。


 湾曲階段でイレーナは父の呼び声がすると言います。男爵はノイマンに墓あばきを提案します。
 二人が霧たなびく夜の墓地に現われます。背後で蝙蝠が舞っている。納骨堂に入る。柩はもぬけの殻でした。納骨堂から出てきます。二人の背後で犬が横切ります。二人は気づきません。伯爵ともう一人の男が二人を見送る。男の方は生気がありません。以降の場面でもそうですが、何某か表情のあるルゴシ以上に、無表情でただ突っ立っている方が無気味だったりします。もっとも二人の人物が横並びに立っているというのも、何某か効果があるのかもしれない。


 イレーナの部屋です。左奥に陶製らしき大きなものがあります、下でふくらんでおり、本体部分は縦に分割され×印が並んでいます。『吸血鬼ドラキュラ』(1958)や『処刑男爵』(1972)にも相通じる家具が出てきましたが、これはストーヴなのでしょうか。
 教授とフェードルが湾曲階段をおります。カメラは付き従う。おりきるとノイマンと男爵が駆けこんできます。今度は上から執事が駈けおりてくる。上から悲鳴が聞こえてきます。メイドでした。
 執事の回想が始まります。薄暗い廊下をメイドと進む。廊下は湾曲しているようです。フランス窓が正面からとらえられ、霧とともに蝙蝠が入ってきます。伯爵に入れ替わる。伯爵が正面向きで進んでくる。だんだん速くなります。執事とメイドは奥へ逃げだします。


 教授が話しています。『魔人ドラキュラ』におけるヴァン・ヘルシングをほぼなぞるかのようです。それを伯爵が聞いている。憎々しげに口を歪めつつ後退します。
 銃声が響きます。ノイマンでした。男爵が駆け寄る。二人を呼ぶ教授の声がします。バルコニーにいました。見下ろすと、歩み去る伯爵とその娘の背が見えました。教授の横顔の影が左上に落ちています。
 ノイマンは教授を疑うかのようで、男爵は何が何やらといった態です。


 城の一室です。伯爵とカレル卿(ホームズ・ハーバート)が入ってきます。もう一人男が椅子に坐っている。この男の素性はわかりません。カレル卿はオルガンの方へ向かいます。蜘蛛の巣だらけです。またオルガンの上、左右に太い1本蠟燭の燭台が置いてあります。蝙蝠がふわふわと舞います。
 テラスへノイマンと男爵が現われる。二人が窓からのぞくと、暗い部屋に左上から蝙蝠の翼をつけた伯爵の娘が舞い降りるのでした。約33分弱のことです。


 深夜、書斎に教授、ノイマン、男爵が集まって会議しています。日本語字幕によると、夜の吸血鬼は無敵だが、昼間は埋葬された墓穴か呪わしい隠れ場所に潜むと教授は言います。その時は無力だ、頭を一刀のもとに切り落とし、傷口をトゲ=コウモリ草で覆えば滅ぼせるとのことです。
 霧の戸口に伯爵が現われます。湾曲階段を駆けあがりかけ、停止します。
 今は2時半だという。イレーナの部屋を窓の外から伯爵の娘がのぞきこみます。下から光を当てています。付き添っていたメイドがカップを手に退出すると、窓が開き、伯爵の影だけが入ってきます。マントを開き覆い被さる。
 フェードルはなかば昏睡状態だと男爵が言います。
 カレル卿、伯爵ともう一人が背を向け、右から左奥の扉へ進みます。粗石積みの廊下です。扉は音を立て自動で開く。三人が入ると自動で閉まる。向こうの上に仕掛けの鎖が見えました。


 また三人会議です。男爵とノイマンは顔の下から光が当たっています。
 夜が明け城で吸血鬼の潜伏場所を探す。オルガンを教授が調べます。鍵盤は埃だらけでした。
 玄関広間の階段を男爵とノイマンがおりてきます。上も埃だらけだという。
 壁の上の方の鉤にコウモリがとまっています。
 地下です。粗石積みの曲がった廊下です。三人は右から左へ進む。各自蠟燭を手にしています。先に自動扉がありました。中に入る。横たわったもう一人の男が目を開きます。屋内では壁に鎖が垂らされています。鼠が数匹、鳴きながら駆け抜ける。自動扉が閉まります。左手に滑車仕掛けがありました。
 三人は左へ進みます。床を何やら怪虫が這います。
 教授が一人手前に出る。切り替わると倉庫状の部屋でした。奥から手前へ進む。カメラは後退します。物陰に何者かが横たわっていました。頭頂を手前に、足を奥へ伸ばしています。二人が合流する。男爵は首を落とそうとしますが、教授に止められます。一度に全員を滅ぼさないとどこまでも追ってきて復讐されるのだという。
 三人が扉から入ってきます。横たわった伯爵が目を見開く。蠟燭が消えてしまい、真っ暗になります。扉から伯爵ともう一人が横に並んでのぞいている。

 庭を伯爵の娘が歩いています。あなたは帰ってとイレーナがフェードルに言います。
 網の目状の格子の影が落ちる通路に教授がいます。
 イレーナの部屋は窓が開きっぱなしでした。彼女はバルコニーに出る。下にいた伯爵を見下ろし、目を見開きます。振りかえるといきなり陽気に笑います。君がわからないとフェードルは言う。別のフランス窓では蝙蝠が入ろうとしています。窓の外から伯爵が覗きこむ。下から光が当たっています。イレーナが頭を上げると顔がこわばっています。「私を許して」と言って飛びだします。


 曲がりくねった地下の廊下で教授と男爵がノイマンを捜しています。
 城の書斎にイレーナが伯爵の娘と入ってくる。斜めの線の影が二人にかぶっています。イレーナには1本、伯爵の娘には2本です。切り替わると背を向けた伯爵とカレル卿です。カレル卿はイレーナに、勇気を出せ、ルナと行けと言います。約48分弱、少なくとも日本語字幕では伯爵の娘の名がルナであることがわかりました。


 左奥から教授と男爵が現われます。上にはゆるいアーチがかぶっている。いったん柱で区切られ、また右にもアーチが連なる。右手前から右上へのぼる湾曲階段があります。二人はのぼろうとしますが、男爵はできないと言う。

 窓の円形桟ごしに室内のイレーナとルナが見えます。フェードルがテラスへあがってくる。また室内の二人となり、ルナがイレーナの首筋にかがみこもうとします。ガラスの割れる音がします。窓を破ってフェードルが入ってこようとしているのでした。ルナはシャーッと威嚇します。イレーナを引っ張って室外に出る。追おうとすると伯爵が邪魔します。

 地下の階段に腰かけ、教授が男爵に催眠を掛けています。
 オルガンを弾くカレル卿にイレーナが近づいてくる。手前に太い蠟燭の燭台が配されています。
 約49分、イレーナが「できない」というと、カレル卿は日本語字幕では「お嬢さん」と呼びかけます。「この方は声まで父にそっくりだ」。というわけで種明かし篇に入るのでした。ノイマンもいます。最初に男爵を疑ったのはイレーナだという。


 蠟燭を手に背を向けた教授が後ずさりします。すぐに前向きで男爵が進んでくる。教授は今は1年前だと暗示を掛けている。
 執事に大きく斜め十字の桟の影が落ちています。
 1年間の事件が再現される。男爵は玄関から来訪します。装飾柱の柵の陰に教授とノイマンが潜んでいます。
 カレル卿と執事は書棚を回転させます。隠し棚があるのでした。男爵はイレーナを狙っていたとのことですが、恋慕か遺産目当てかは日本語字幕からはわかりませんでした。


 約1時間弱、ベラ・ルゴシが始めて台詞を口にします。ルナが化粧台につき、もう一人が荷造りしている。手前のトランクには"LUNA / THE BAT WOMAN / THEATRE"とありました。次回作では吸血鬼を演じるぞと、伯爵は上を向きながらマントをはらって見得を切ります。ルナともう一人にも一言ずつ台詞がありました。
 次回作とは『ドラキュラ』の舞台のことだとすれば、これはメタフィクション仕立てになっていたのかとも思いましたが、本篇は1934~35年との設定でしたから、少なくともベラ・ルゴシ本人を指しているわけではないことになります。


 『「フリークス」を撮った男 トッド・ブラウニング伝』によると、ルナ役のボーランドは自分が本物の吸血鬼役でないことにがっかりして、「警察が吸血鬼を演じる役者たちから、出演しなかったことを詫びる電報を受け取るという」「別なエンディングを提案した」が、「ブラウニングは話に乗らなかった」とのことです(p.184)。いささか残念な気もしますが、そこまでひっくり返すと喜劇になってしまうと考えたのかもしれません。
Cf.,   ジョン・L・フリン、『シネマティック・ヴァンパイア 吸血鬼映画B級大全』、1995、pp.54-56/no.021、『真夜中のロンドン』については;pp.35-38/no.015

デイヴィッド・J・スカル、『モンスター・ショー 怪奇映画の文化史』、1998、pp.220-224

デイヴィッド・J・スカル、エリアス・サヴァダ、『「フリークス」を撮った男 トッド・ブラウニング伝』、1999、pp.179-184、262-263、『真夜中のロンドン』については;pp.110-114、255-256

柳下毅一郎、『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』、青土社、2003、p.135、『真夜中のロンドン』については;pp.125-127

Jonathan Rigby, American Gothic: Sixty Years of Horror Cinema, 2007, pp.151-153, 『真夜中のロンドン』については;pp.64-65

美術監督のセドリック・ギボンズについては→こちらを参照

 2016/1/13 以後、随時修正・追補
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