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ター博士の拷問地下牢
Dr. Tarr's Torture Dungeon *
    1973年、メキシコ 
 監督   フアン・ロペス・モクテスーマ 
撮影   ラファエル・コルキーディ 
 編集   フェデリコ・ランデーロス 
 プロダクション・デザイン、美術   ガブリエル・ヴァイス 
 美術・衣裳監修   レオノーラ・キャリントン 
    約1時間22分 ** 
画面比:横×縦    1.37:1 
    カラー 

DVD
* 手もとのソフトによる。[ IMDb ]によるとスペイン語版では La mansión de la locura、英語版では The Mansion of Madness が本来の題らしい。
** 手もとのソフトによる。[ IMDb ]ではこれはUSA版で、約1時間39分のヴァージョンがあるとのこと。下掲 angeleyes の該当頁によるとスペイン語版は約1時間25分。
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 本作では超自然現象は起きません。また手もとのソフトは画質芳しからず、電波状態が悪い時、VHSに3倍録画したより少しマシという態です。カットもされているらしい。きちんと見るのはまたあらためてとなってしまいますが、ご容赦ください。

  『フランケンシュタインの逆襲』(1957)の頁でも少しだけ触れましたが、ハマー・フィルムが怪奇映画路線に舵を切るのとほぼ時を同じくして、『吸血鬼』(1957、監督:フェルナンド・メンデス)とその続篇『吸血鬼の柩』(1958、監督:同)、『泣き女の呪い』(1961、監督:ラファエル・バレドン)などなど、1950年代後半以降のメキシコでは怪奇映画がぼちぼち製作されたそうです。残念ながら今のところいずれも未見で、下掲のサイト angeleyes の該当頁くらいしか情報源を知らずにいます。日本版ソフトの刊行が期待されるのでした。
 同じく angeleyes の「メキシカン・ホラー PART1 フアン・ロペス・モクテズマ」で本作について詳しく紹介されています(余談ですが監督の名 Moctezuma はそこでも手もとのソフトでも下掲北島明弘『映画で読むエドガー・アラン・ポー』(2009)でも「モクテズマ」と表記されています。スペイン語というかカスティーリャ語では通例 'z' の音は濁らないので、ここでは「モクテスーマ」としていますが、何事にも例外はつきもの、たとえばメキシコの場合であれば 'México' は「メヒコ」と発音されるなど、先住民文化に由来するであろう固有名詞における変則など数多あることでしょう。例によって当方の勉強不足のため「ズ」が正しいのかもしれません)。とまれ angeleyes の頁にも記されているようにモクテスーマはアレハンドロ・ホドロフスキーの『エル・トポ』(1970)で共同プロデューサーをつとめたとのことで、撮影のコルキーディ、編集のランデーロスなども『エル・トポ』、同じホドロフスキーの『ホーリー・マウンテン』(1973)と共通している。
 他方美術の監修としてクレジットされているのが、レオノーラ・キャリントンでした。イギリスに生まれ、エルンストの作品との出会い、1937年、パリでのシュルレアリストたちとの活動などを経て、1942年、メキシコに渡り、そこを終の棲家としました。→こちらそちらで挙げたレメディオス・バロとも親交があり、何より前の職場で『レオノーラ・キャリントン展』(1998)が開かれたこともあるだけに、感慨深いことしきりであります。下の「おまけ」も参照ください。

 [ IMDb ]にはロケ先として、メキシコ・シティーのタクバヤ地区 Tacubaya、パンティトゥラーン(植民地) Pantitlán など各所とともにメヒコ州のデシエルト・デ・ロス・レオーネス(国立公園) Desierto de los Leones, Estado de México (→西語版ウィキペディア該当頁、英語頁は→こちら)が挙げられています。この中にはカルメル会の修道院址があるとのことで、Google の画像検索で見るその眺めは、なかなかに印象的です。本篇中での森の場面もここで撮影されたのでしょう。
 どこまでがここないしよそでロケされたのか、どこがセットなのか定かではありませんが、本作には古城映画愛好家にとってなかなかにおいしい眺めが次々に登場します。日本語字幕でも主要な舞台を城と呼んでいました。超自然現象の起こらないのがいっそ惜しまれるほどなのでした。
 原作のポーの短篇をなぞって映画版も正気と狂気を反転させつつ、原作での諷刺笑劇といった趣は減じています。

 タイトル・バックはハレーションを起こしたかのような処理を加えられた画面で、長方形の平台の上にガラス・ケースをかぶせた、いわゆるのぞきケースが並ぶ中、白馬に乗った女性率いる人々がその間を通ったり、楽団が映ったりと、本篇後半に出てくる場面が先取りされる。
 画面が正常に戻ると、森の中を馬車が走っています。フランス郊外とのことです。しばらく名前のわからない白帽子をかぶった男(後に名がガストン・ルブランと知れます、アーサー・ハンセル)がナレーションし、眼鏡に髭の男ジュリアン・キュヴィエ(マルティン・ラサル、同じモクテスーマの『鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇』(1977、未見)にも出ているとのこと)とその従妹(後に名がブランシュと知れます、モニカ・セルナ)が同乗しています。御者(後に名がアンリと知れます、ホルヘ・ベクリス)は禿頭で力持ちです。ジュリアンはこれから訪れる癲狂院の院長メイヤール博士と知りあいだという。
 森の木立が下から見上げられたり、霧がたなびいたりして、やがて城門が見えてきます。衛兵二人が銃を向ける。脇から上官が出てきます。門は粗石積みのアーチで奥に深い。左で手前に迫りだします。その左に城壁が続く。門の手前は下り坂になっています。
 門をくぐっても森は続きます。画面右に沿って城壁が続き、上から左下がりの木漏れ日が落ちる中、奥に門が見え、馬車は手前に進んでくる。兜に木の枝を角状にさした男と修道士が争う。
 先に2本、背の高い角柱が立っています。柱は段々状に凸凹があり、上は低い四角錐でした。左にもやや背の低い同様の角柱が見えます。霧も途切れない。
 馬車は帰り、おりたガストンを何やら渦巻紋のある祭服を着た男(ダビード・シルバ、『エル・トポ』、『鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇』にも出ていたとのこと)が出迎える。ガストンの背後少し離れて、柱がいくつも並んでいます。
 先に城が見えてきますが、霧が左から右へ流れて細部はわかりません。

 約12分、真っ暗な画面の奥、八角形の吹抜空間がやや下から眺められます。上から光が落ち、2階には回廊が巡っている。その真下にも明るい開口部があるようです。司祭とガストンは背を向け手前から奥へ進みます。足音が高く響く。とてもかっこうのいい景色でした。
 ガストンの足もと近くから吹抜が見上げられる。2階のさらに上は天窓のあるドームでしょうか。2階回廊を人が走り抜けます。
 ガストンは右へ向かうよう指示される。開口部周辺は荒れ果てており、向こう側は煉瓦壁でした。壁には梯子がついており、上に鐘があります。
 その奥に扉口がある。切り替わって中からの眺めになります。4段下りて手前に何やら器具が配されています。ボイラーでしょうか、中から人が頭を出す。その向こうからメイヤール博士(クラウディオ・ブルック、『鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇』の他、後に変則吸血鬼譚『クロノス』(1993、監督:ギリェルモ・デル・トロ)にも出ていたとのこと)が現われます。博士がいるのはまた数段のぼったところです。足もとの床は隙間のある板張りでした。
 博士のいる壇上から二人は左へ、切り替わって手前の三角アーチ(?)越しに、階段室の奥右から出てきて左へ数段おり、手前で右へ10段ほど下ります。踊り場は左上にも続いているように見えました。
 手前は暗い部屋です。ハープの音が響く。奏者は若い女性でした。約14分、日本語字幕ではここでルブランの名前が出てきます。ハープを弾いていたのは博士の姪ウジェニー(エレン・シャーマン)でした。


 森で帰りの馬車が襲撃される場面を経て、ガストン、博士、ウジェニーがワインを飲むテーブルの向こうに大鏡らしきものがかかっています。ウジェニーに続いてガストンと博士が手前右に消えると、大鏡らしきものの向こうから人々が覗いている。
 森では道の脇の斜面で従妹が身を潜めていましたが、見つかってしまいます。着衣を引きはがされる。どうやら犯されてしまったようです。

 約19分、屋外です。古城映画的巡回の始まりです。中央に扉、その左上から扉の前まで壁沿いの階段がおりてきます。扉は壁沿いの2階回廊にあるようです。衛兵が往き来している。霧もたなびいています。博士とガストンが階段をおりてきて、扉の前を右へ、すぐに手前への下り階段となります。階段のすぐ右で壁が手前へ伸びている。扉の真下にも大窓がありました。
 左手でも壁が手前へ伸びています。2つの棟にはさまれた幅の広い路地の突きあたりだったわけです。路地の地面には何やら並行する溝が2本うがたれている。右手前で女性が何やら車輪状のハンドルを回しています。二人は人間二人がひく車に乗って手前に進む。
 半階分ほどの城壁が奥左右に伸びています。その上で歩哨が往き来している。向こうは森でした。城壁の手前右から二人が出てくる。手前へ進みます。ここも左右を棟にはさまれており、右は1階分の高さの壁、左は右下がりの屋根です。屋上の通路ということでしょうか。左の屋根からは煙突が列をなして並んでいる。画面右前に大きく人の顔が配されます。
 切り替わると二人が出てきた方から進む方が見られる。二人は奥で右へ、屋根の向こうで上にあがっていきます。
 何やら格子状の骨組みがあり、何人も取りついて作業しています。電気関連の設備のようです。


 森ではジュリアンと御者が獲物よろしく運ばれる。従妹は男の一人に抱きかかえられてぐったりしています。
 やはり左右を棟にはさまれた路地です。左右の建物は1階分の高さで、双方半円アーチ状の窓が並んでいる。左右の棟を渡す細そうな橋状のものがあり、人が渡っています。その間を二人が奥から進んでくる。床は石畳敷きでした。奥の突きあたりには右下がりの屋根が見え、塔が2つ突きだしています。
 博士はター(ル)博士が療法を考え、フェザー教授が協力したのだという。 angeleyes の該当頁によると原作に由来するこの台詞は英語版のみで、スペイン語版では省かれているとのことでした。
 二人は手前で右に折れます。鶏小屋の中、2階らしきところが斜め下から見上げられる。右端に下り階段がありました。すぐ右の壁は漆喰のはげ落ちた状態です。カメラは左上から右下へ流れ、そのまま後退します。
 下り階段は木製ですが、2階回廊を支えるのは石の多角柱です。
 二人は手前を右へ、切り替わると奥から出てきます。広く荒れた部屋です。何やら大きなテーブルが手前にある。天井には天窓があり、そこを突き破って鶏が落とされます。天窓の上は屋上ではなく、2階になっていました。


 森で縛られたままのジュリアンがぴょんぴょん跳ねながら逃げだします。ジュリアンの場面は喜劇調ということらしい。
 三角塔がかなり下から見上げられます。塔の頂きでは屋根が四角に張りだしているようです。塔の右下は右下がりの支え壁が城壁につながっており、その下の壁はゆるい角をなしている。
 塔の上から縄梯子が垂らされ、二人はそれで下の中庭へおります。風の音が鳴る。上にいた衛兵たちが縄梯子を揺さぶります。何とか下におりると、羊が駆け抜ける。ゆるく折れ曲がった広い通路でした。
 またしても左右を棟にはさまれた広い通路です。最初の屋外場面同様地面に2本溝が走っている。ただし突きあたりの棟には今度は、2階に大窓が並んでいました。


 暗い屋内です。下り階段をおります。森でぴょんぴょん跳ねるジュリアンのカットをはさんで、約32分、暗い洞窟状のところを下へおりていきます。
 真っ暗な狭い廊下が奥へ伸び、壁には松明が突き刺してある。
 先の部屋で斜めになった十字架に縛められた人物がいました。ダンテの1節を暗誦します。
 また洞窟状の空間を上へ戻る。
 約35分弱、がらんとした岩壁の空間です。右奥の半円アーチ扉口から出てくる。突きあたりの壁左には方形扉口、半円アーチ扉口の向かいにも扉口がありました。待っていたのか、ウジェニーがお芝居をします。ここは吹抜状をなし、先ほどとは別の壁には2階回廊があります。そこに楽隊がいました。真下には方形開口部があり、1階2階ともに向こうは明るい。
 ウジェニーは上着を脱ぎ捨て露出度の高い装束で、博士曰く「ジャワの伝統的な踊り」を舞います。世界の滅びと回帰を表わし、世界はバオバブの根に宿るのだという。ウジェニーが博士を刺そうとする。療法は引き時だと博士は呟きます。

 約39分、真上から見下ろされるのはガストンの部屋のようですが、廃墟状にしか見えません。やたら暗い。ガストンはふらふらしている。大鏡があり、そこに現われたウジェニーが今夜庭へといいます。鏡の額は骨製のように見えます。
 八角形吹抜がやや下から見上げられ、博士との初対面の場面が再現される。ダンテも出てきます。フラッシュバックのようなのでした。大鏡の向こうのウジェニーは胸をはだけています。
 手持ちカメラが暗く狭い廊下を前進します。左には部屋がいくつか並び、そこをのぞいていく。右にも部屋がありました。突きあたりでは扉口の向こうにのぼり階段があるようです。上から光が射している。

 約44分、女の悲鳴に目覚めます。窓へ向かう。外からのショットに切り替わると、部屋は2階にありました。すぐ左で角になる。下からの仰角です。窓の右や下の柱は段々状の凹凸をなしています。手前で人々が右へ進んでいく。まだ昼間でした。
 人々の後を追おうと部屋を出れば、暗く狭い廊下の左奥から出てきます。突きあたりは方形の大窓ですが、薄暗い。手前に進みます。左右に部屋が並ぶ。進んだ先、突きあたりにあるのは前に出てきたのぼり階段への扉口です。
 その手前左から博士が現われる。奥の階段から女が下りてくるのが映っていまます。階段は上で左に折れていました。博士のいる手前は暗めで、奥の階段付近は明るい。二人の衛兵に引きずられて元の方に戻ります。自室へ放りこまれる。


 約48分、段々角柱2本の門に霧がかかっています。柱と柱の間、向こうに尖塔が見える。
 ガストンは窓から即席ロープを垂らし、地面におります。壁は暗色で、段々柱は白っぽい。
 森へ向かう。追ってきた衛兵を倒します。
 約50分、大温室の前に出ます。中では司祭がウジェニーの裸身に果物を載せている。助けだしてまた森に入ります。いまだ縛られたままだったジュリアンと出会う。
 粗壁に囲まれた中庭でしょうか、手前にあるのは井戸か。下からの視角です。ウジェニーはずっと父を捜している、父が本当のメイヤール博士で、博士を名乗っているのはフラゴナールだという。フラゴナールは悪魔島に収監されているはずとガストンが応えます。
 その偽博士あらためフラゴナールは森で兵たちを指揮しています。ガストンたちと格闘になります。喜劇調です。さらに一人、また一人、いずれも倒しますが先に城壁が見えるところで待ち伏せに遭う。

 約59分、粗壁にはさまれた狭い廊下です。明るい。右の壁には窓だか開口部が並び、左の壁の手前には鉄格子の大きな檻がありました。ジュリアンはそこに入れられる。中には本物の博士、御者のアンリもいました。
 大浴場です。フラゴナールがいる。ガストンも同席しています。


 約1時間2分、タイトル・バックで出てきたのぞきケースの並ぶ広間です。のぞきケースにはさらに上にガラスの突出部がついているもののあることがわかります。床は土でした。
 カメラが左から右へ流れると、奥から白馬に乗った裸女とそれに付き従う一同が出てくる。先にはフラゴナールが坐する玉座が台上にありました。背もたれは骨製でしょうか。カメラは俯瞰で左から右へ動きます。
 のぞきケース突出部の中に人がいます。楽団は調子外れです。宴が始まる。本物の博士が連れてこられ、また連れだされる。
 楽団のカットをはさんで、玉座がやや下から見上げられれば、背後には横に大窓が連なっており、その上で鉄のアーチの伸びていることがわかります。またかなり下からの視角で、天井はかなり高く、数階分はあるようです。フラゴナールは療法を世界中に広めるという。


 牢の廊下です。看守が倒される。
 黒い鶏男三人組が舞いを披露します。大鎌を手にガストンに迫る。しかし銃撃の音とともに倒れます。牢に閉じこめられていた人々が乱入してくる。
 フラゴナールとガストンの一騎打ちになります。しかしフラゴナールを倒したのは娘の銃撃でした。ジュリアンの従妹でした。そばに寄り添うのは彼女を犯した男ではないのか。バオバブの木が見える、これで終わりか?といってフラゴナールは事切れます。


 馬車が去っていきます。誰だか後を追う者がいる。ナレーションがかぶさり、画面は冒頭同様、ネガとポジが反転します。赤と明るい青が主体となる。クロージング・クレジットとともにカメラは右から左へ流れるのでした。

 原作に従った正気と狂気の反転という構図は、しかし映画版では、語り手にあたるガストン以外にウジェニーという正気側人間が加わり、こちらは正気かどうかよくわからないフラゴナールという悪役が設定されたため、いささか二項対立的な図式に収束してしまったのではないでしょうか。冒頭と末尾でのネガポジ反転や末尾のナレーションにもかかわらず、正気がたやすく狂気に替わるものでしかないというより、むしろ両者の境目が確定された感なしとしません。
 クライマックスでのフラゴナールの末路には威厳を認められなくもないものの、本作の眼目はむしろ、前半での院内巡りを始めとして、後半でのガストンの部屋付近や牢にいたる廊下、のぞきケースの広間も含めた城内の諸相でしょう。いくつもの階段、両側を建物にはさまれたいくつかの通路、暗い廊下に明るい廊下など、位置関係の判然としない諸空間の連なりこそが、そこで繰りひろげられる狂騒劇のリアリティーを保証するのではありますまいか。

Cf.,  北島明弘、『映画で読むエドガー・アラン・ポー』、2009、pp.137-138

次のウェブ・ページも参照ください→
メキシカン・ホラー PART1 フアン・ロペス・モクテズマ」、2009/8/11 [ < angeleyes (「ワールド映画」)]
合わせて;「〈メキシカン・ホラー PART2〉クラシック篇 第1章


原作については;
佐伯彰一訳、「タール博士とフェザー教授の療法」、『ポオ全集 2』、東京創元新社、1970、pp.457-477
原著は
Edgar Allan Poe, "The System of Dr. Tarr and Prof. Fether", 1845

ポーについては→「viii. エドガー・アラン・ポー(1809-1849)など」(<「ロマン主義、近代など(18世紀末~19世紀)」<「宇宙論の歴史、孫引きガイド」)も参照
おまけ  レオノーラ・キャリントン Leonora Carrington (1917-2011)については、上で触れた展覧会(→こちらも参照 [ < 三重県立美術館のサイト])の図録が;
『レオノーラ・キャリントン展』図録、東京ステーションギャラリー、大丸ミュージアム・梅田、飛騨高山美術館、三重県立美術館、1997-98
 

他に;
ホイットニー・チャドウィック、伊藤俊治・長谷川祐子訳、『シュルセクシュアリティ シュルレアリスムと女たち 1924-47』、PARCO出版、1989
原著は
Whitney Chadwick, Women Artists and the Surrealist Movement, 1985
とりわけ pp.257-310:「第5章 女性芸術家と錬金術的伝統」

野中雅代、『レオノーラ・キャリントン "シュルレアリスム"を生き続ける画家』(フェミニズム・アート)、彩樹社、1997

またキャリントンの小説の邦訳として;
レオノラ・カリントン、澁澤龍彦訳、「最初の舞踏会」、『怪奇小説傑作集 4』(創元推理文庫 501D)、東京創元社、1969、pp.393-399
原著は Leonora Carrington, "la débutante", André Breton ed., L'Anthologie de l’humour noir, 1940

レオノーラ・カリントン、嶋岡晨訳、『耳らっぱ』(妖精文庫 17)、月刊ペン社、1978

原著は Leonora Carrington, Le cornet acoustique, 1974
仏語版はアンリ・パリゾ Henri Parisot (1908-1979)によるもので、もとは英文による The Ear Trumpet とのこと。マンディアルグの序文付き、264ページ。

レオノーラ・キャリントン、野中雅代訳、『恐怖の館 世にも不思議な物語』、工作舎、1997
原著は Leonora Carrington, The House of Fear, 1988
恐怖の館(1937-38);序文、またはロプロプは風の花嫁を紹介する(マックス・エルンスト、1938)/恐怖の館//
卵型の貴婦人(1939);卵型の貴婦人/デビュタント/女王陛下の召喚状/恋する男/サム・キャリントン叔父さん//
リトル・フランシス(1937-38);リトル・フランシス//
ダウン・ビロウ(1944-46);ダウン・ビロウ/1987年 後記など、254ページ。

 
 2016/5/19 以後、随時修正・追補
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