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ヤング・フランケンシュタイン
Young Frankenstein
    1974年、USA 
 監督   メル・ブルックス 
撮影   ジェラルド・ハーシュフェルド 
編集   ジョン・C・ハワード 
 プロダクション・デザイン   デイル・ヘンネシー 
 セット装飾   ロバート・デ・ヴェステル 
    約1時間46分 
画面比:横×縦    1.85:1 * 
    モノクロ 

VHS
* [ IMDb ]による。手もとのソフトでは 1.33:1

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 ユニヴァーサルのフランケンシュタイン連作、『フランケンシュタイン』(1931)、『フランケンシュタインの花嫁』(1935)、わけても『フランケンシュタイン復活』(1939)を軸にしたパロディー、第4作『フランケンシュタインの幽霊』(1942)や『フランケンシュタインと狼男』(1943)も参照されているのかもしれません。時折下ネタに走るのは好悪を分かつところですが、古城が舞台です。廊下成分が不足気味ではあれ、階段に隠し扉が登場します。城下の村のセットも雰囲気を欠いてはいない。上記のように手もとのソフトでは画面左右が約2割8分トリミングされており、きちんと見るのはまたあらためてとなってしまいますが、ご容赦ください。

 監督・共同脚本のメル・ブルックスは後に、『魔人ドラキュラ』(1931)を軸にした『レスリー・ニールセンのドラキュラ』(1995)を撮ることになるでしょう。メイクアップのウィリアム・タトルは『禁断の惑星』(1956)に参加していたという。
 また下掲の菊地秀行の文章にも記されていましたが、[ IMDb ]の
"Trivia"から補っておくと、『フランケンシュタイン』および『フランケンシュタインの花嫁』で実験室の電気機器類を作成したケンないしケネス・ストリックフェイデンがロス・アンジェルス近辺で暮らしていると聞いたメル・ブルックスは、彼を訪ね、機具類が全てそのガレージに保管されていることを知ります。ブルックスはそれらを借用し、元の2作では省かれたクレジットを謝辞とともにストリックフェイデンに捧げたとのことです。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約2分:城のシルエット  タイトル・バックに映るのは山上の城です。夜でシルエットと化している。城壁の上に小塔数基に囲まれた主塔が聳え、灯りが1つだけついています。雷鳴が轟き、哀調を帯びたヴァイオリンがむせび泣く。空は月明かりを反射する雲に覆われています。マット画でしょうか。カメラが少しだけ近づく。
 続いてトンネル状の通路を捉えたカメラが左に流れると、数段あがって玄関扉が見えてきます。さらに左には大窓があり、カメラはそちらへ前進する。屋内に暖炉でしょうか、灯りが見えます。
 切り替われば屋内です。カメラは右から左へ、次いで後退します。暖炉の前で柩が台に載せてありました。蓋には「フランケンシュタイン男爵 BARON VON FRANKENSTEIN 」と記されている。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約4分:柩 左奥に暖炉
蓋が開かれます。中にはミイラが横たわっていました。両手で何か小箱を抱えている。外から手が伸びてきて小箱を取ろうとしますが、放そうとしません。

 神経学の講義が行なわれています。講師(ジーン・ワイルダー、ブルックスと共同で脚本も担当)はフランケンシュタインの子孫ですが、自分の姓はフロンコンスティン
Fronkonsteen だと言い張る。講義が終わった後、小箱を持ったフォルクシュタインなる人物が近づいてきて、曾祖父の遺言を伝えるのでした。
 夜の駅です。博士は女性(後に名がエリザベスと知れます、マデリーン・カーン)と別れの挨拶をしています。婚約者か何かのようです。女性は身だしなみを保つことに過敏です。
 列車はまずニューヨーク行き、次いでトランシルヴァニア行きに移る。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約15分:トランシルヴァニア駅+夜霧  夜の駅で降ります。霧だらけで、雷も鳴ります。なお本作ではやたら雷鳴が轟くのでした。
 迎えの人物はギョロ眼で右の肩にこぶがあり、黒フード・黒マント着用です。イゴールならぬアイゴールと名乗る(マーティ・フェルドマン)。第3作『復活』でベラ・ルゴシが演じたイゴールに対応するわけです。また博士の名がフレデリックとわかります。
 馬車で城に向かいます。馬車にはアイゴールが実験の助手にと雇ったインガ(テリー・ガー)もいました。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約17分:森+夜霧、狼の遠吠え  夜の森を通ります。木と木の間隔が広く、霧が這うその眺めは『狼男』(1941)を連想させる。案の定狼の遠吠えが聞こえてきて、インガは人狼だという。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約19分:城+稲妻  約19分、城の外観です。冒頭よりは明るく、壁の肌理が見えます。下からの仰角で、カメラは少し近づきます。例によって雷が鳴る(追補:→「怪奇城の肖像(完結篇)」の頁でも触れました)。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約19分:トンネルから、左に玄関  トンネルをくぐって玄関前に着きます。
扉を開くと向こうに暖炉が見える。出迎えたのはフラウ・ブリュッヒャー(クロリス・リーチマン)でした。彼女の名が口に出されると、必ず馬がいななきます。また彼女の衣裳や髪型は第2作『花嫁』でコメディー・リリーフだった村の女性ミニー(ウナ・オコーナー)のそれを連想させなくもない。
 玄関ホールです。カメラは床近くの高さに配されている。右に玄関、左に暖炉、突きあたりの壁には左上がりの階段が壁沿いでのぼっていきます。のぼった先で開口部が奥に通じているらしく見える。玄関のすぐ左に半円アーチ口、その手前で階段は数段下りになっているようです。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約20分:玄関広間
 壁沿いの階段が上から見下ろされる。ブリュッヒャーに案内されて一同がのぼってきます。階段は上方で少し右に折れている。『復活』の一場面が連想されるところですが、そこでの階段が与える屈曲具合には残念ながら及ばない。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約21分:玄関広間の階段、上から
  博士は祖父ヴィクトルの部屋に割り当てられます。部屋の位置は不明でした。ベッドの向かいに3列(?)の本棚があり、左から2列目と3列目の間でゆるく折れているようです。他にも小半円アーチの下で奥につながっており、部屋の形は長方形ではないらしい。
 本棚にあるのはありきたりの本で、他に祖父の書斎があるはずだと博士はいいます。
去り際にブリュッヒャーが祖父の肖像画にキスしているのが鏡に映ります追補:→「怪奇城の画廊(中篇)」でも少し触れています) 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約22分:寝室の円型鏡
 ベッドの天蓋を支えるのは捻り柱で、他にも捻り柱があります。博士がうなされているとインガがやって来て起こします。音楽が聞こえると博士がいうと、書棚の奥からだとインガは応える。
 本棚は4列でした。
2列目と3列目の間の壁から燭台が出ており、その蠟燭を外すと左の書棚2列が回転します。回転の速度はずいぶん速く、ちょっとしたドタバタとなる(追補:→「怪奇城の図書室」の頁でも触れました)。
 隠し扉の奥に半円アーチが見えます。入った中、左側に窓があるようです。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約27分:寝室 回転する書棚
 太い円柱をめぐって右から階段が下っているのが、仰角で捉えられます。薄暗く、そこら中蜘蛛の巣だらけです。天井には格子状の影が落ちている。円柱は途中に半円アーチの開口部があります。雷が鳴りヴァイオリンがむせび泣きます。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約27分:隠し扉の先の階段、下から
 おりた下、先・左に半円アーチの扉があります。その右で壁は折れ曲がり角柱状をなしています。角柱の左側の面に凹部があるようです。カメラは床近くの位置です。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約28分:階段を降りた向かいに扉
 中に入ると、棚に髑髏の標本が並んでいる。アイゴールも首を出していました。
 また先に扉があります。入ると左右に木製の短い歩廊があり、左で下への階段に続く。
 約30分、カメラが左へ流れ、次いで後退すると、そこは実験室でした。俯瞰されます。多角形の部屋らしく、いろいろと機具が置いてあります。やはり蜘蛛の巣だらけです。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約30分:実験室+蜘蛛の巣
 左奥に扉があり、中は小部屋らしい。すぐ左に格子戸が見えます。すぐ奥に本と書類を置いた棚、中央にはテーブルがある。その上にヴァイオリン、吸いかけの葉巻とともに本がありました。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約31分:実験室に接した小部屋
表紙には『いかにそれを私はなしたか ヴィクトル・フランケンシュタイン著 How I did it / by Victor Frankenstein 』と記されている。稲妻が2本落ちます。博士は本を読み耽る。
 なお玄関広間の階段をのぼる場面を別にすれば、この一連のシークエンスが本篇中唯一、部屋と部屋の間を移動する箇所でした。廊下を、もっと廊下を!といいたくなる点であります。
 翌日の食堂です。奥に広い2連窓があり、明るい印象を与えます。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約33分:食堂
アイゴールが怪物の予想完成図をスケッチする。ここまでユニヴァーサルの第3作『復活』をなぞってきましたが、ここからは、既成の怪物を甦らせるのではなく、あらためて創造するという第1作の筋に近づきます。
 絞首刑になった死体が揺れている。夜、墓場で埋葬されます。それを博士とアイゴールがうかがっている。墓掘り人夫たちが去ると掘りかえします。雷に続いて雨が降りだす。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約37分:半円アーチ越しに夜の村  幅の広い半円アーチ越しに夜の村がとらえられます。向こうは少し上り坂になっているようです。
来合わせた警官と寸劇がくりひろげられます。

 手術台です。銀色の肋骨状ベルトが何本もついています。アイゴールの肩のこぶが左に移動している。
 人脳保管所
Brain Depository です。夕方5時以降はポスト使用とのこと。アイゴールが忍びこみ、博士に念押しされたハンス・デルブルック Hans Delbruck の脳を盗みます。科学者にして聖人とラベルに記されている。雷が鳴り、鏡に映った自分の像に驚いて脳を落としてしまう。そこで「使用禁止!- 異常 - DO NOT USE THIS BRAIN! - ABNORMAL -」というラベルの脳を代わりにする。第1作のエピソードの再現であります。

 実験室で装置に電流が流される。約41分、からだは完成している。屋上ではアイゴールが凧を飛ばしています。雷が鳴る。
 実験室の天井には方形の開口部があります。
上から見下ろすとかなり高い。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約41分:実験室、天井附近から
そこへ手術台が上昇していきます。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約43分:実験室 上昇する手術台
博士もいっしょに乗っていく。壁に影がアップで落ちます。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約44分:実験室+上昇する手術台の影 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約44分:実験室 天井の開口部
 実験室には放電はもとより、ユニヴァーサルの作品でお馴染みの回転電光盤も見られます。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約45分:実験室 回転電光盤
その回転がインガの頭部に重ねあわされる。天井には格子の影が落ちている(追補:→「怪奇城の高い所(後篇) - 塔など」の頁でも触れました)。

 村役場だか裁判所だかです。博士を弾劾する声がある。今も悪夢に見るという。調査のためにケンプ警部が赴くことになります。片腕が義手です。『復活』をなぞっているわけですが、ライオネル・アトウィルが演じた署長の威厳はありません。むしろ胡散臭さが強調されている。
 玄関広間がやや上から見下ろされます。右に暖炉、左に半円アーチ窓が2つ並んでいる。前に出てきた眺めとは逆の方、壁沿い階段の上の方から見ているのでしょう。突きあたり奥は仕切りをはさんで食堂になっている。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約51分:玄関広間 階段上から 奥に食堂、左に玄関
 食堂ではインガ、アイゴールも博士といっしょに席についています。身分にはこだわらないようです。
 約52分、怪物(ピーター・ボイル)の指が動きます。うなり声を出す。それが食堂にまで聞こえてきて、3人は駆けつけます。博士は「生きてる!
It's alive!」とユニヴァーサル第1作の有名な台詞を叫びます。
 アイゴールが煙草に火をつけようとマッチをすると、怪物が暴れだす。ドタバタの末に鎮静剤で怪物を眠らせ、博士がアイゴールを問いつめると、あっさり白状するのでした。
 ちなみに本作での怪物はずんぐりして見え、ユニヴァーサル第1作におけるボリス・カーロフの鋭利な悲劇性にはほど遠いものですが、喜劇なのでこれでよいのでしょう。


 警部が訪ねてきます。博士と2人でダーツをする。『復活』をなぞった場面ですが、警部はずるを、博士の矢はあちこちに飛んでいきます。
 玄関を出てトンネルの右、玄関の向かいあたりにも壁があり、厩か何かの扉のあることがわかります。


 一方怪物のもとへブリュッヒャーがやってきて、縛めを解きヴァイオリンで誘導する。音楽で怪物をなだめるのは『復活』のイゴールの役割で、本作ではイゴールがアイゴールとブリュッヒャーに分裂しているようです。もっとも男爵の恋人だったとはいえブリュッヒャーがなぜ新たな怪物に執着するのか、初代の怪物がどうなったのかはよくわかりません。『復活』どおり眠れる怪物を目覚めさせるのでもよかったのではないかという気もしますが、第1作での創造に至る過程のエピソードが欲しかったのでしょうか。
 とまれ3人もやって来ますが、怪物は逃げだします。外は土砂降りです。


 約1時間5分、怪物逃走の報はなぜか村人たちに伝わっています。井戸で怪物は少女と遊ぶ。カメラは井戸の中・下に位置します。第1作のエピソードの変奏ですが、ここでは2人はシーソーに乗り、怪物の重さですっ飛んだ少女は自室のベッドに着地します。
 なお本作では屋外の場面でもほとんどが夜なのですが、ここはその例外となります。


 約1時間6分、第2作『花嫁』にならった森の小屋に住む盲目の老人のエピソードです。老人をジーン・ハックマンが演じています。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約1時間11分:夜の村+大きな影  約1時間11分、夜の村です。大きな影が落ちる。ヴァイオリンの音色が聞こえてきます。
 約1時間12分、怪物を捕らえた博士は、怪物と一対一で対面することを選びます。粗石積みの暗い部屋です。びびりながらも怪物をなだめることに成功、ドアの外からインガがフロンコンスティン博士と呼びかけると、「私の名はフランケンシュタインだ! My name is Frankenstein! 」と叫ぶ。けっこう感動的です。

 約1時間17分、ブカレスト科学アカデミー Bucharest Academy of Science の貼り紙に続いて、劇場の中です。博士は舞台で怪物を紹介、動きがうまくいくと怪物の口に何やらお菓子か何かを放りこみます。
 歌と踊りになる。しかし足もと灯が破裂すると怯えた怪物が暴れだします。群衆に担ぎあげられ運ばれるさまが磔刑のキリストを連想させるのは、『花嫁』をなぞっているのでしょう。
 怪物は地下牢につながれる。首にはめられた輪から何本も鎖が伸びています。奥の壁に街路に開いた格子窓があり、村人たちが覗きこむ〈この人を見よ(エッケ・ホモ)〉を思わせるモティーフと合わせて、こちらも『花嫁』由来であります。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約1時間23分:地下牢+左上に街路へ開いた格子窓
 ブリュッヒャーが呼びに来ると、実験室の上昇台が下降、博士とインガが懇ろになっていました。しかし約1時間25分、エリザベスが到着します。
 地下牢では警官が怪物を火でからかい、その結果逃げださせてしまいます。
 村の役場の塔でしょうか、カメラは上から下へ首を振る。そこから警部が出てきて、あろうことか暴徒を煽ります。暴徒はユニヴァーサルの連作にはつきものでした。
 なぜか博士は怪物逃亡の件を知っています。エリザベスの部屋です。博士が退出した後、怪物が現われます。
 橋を渡る村人たちのカットに続いて、エリザベスを横抱きにした怪物が霧這う森を通ります。
 霧の中の村人たちのカットをはさんで、洞窟です。エリザベスの髪には左右にメッシュが走っていました。事が始まるとエリザベスはオペラ唱法で歌います。事が終わった後2人は葉巻を吸う。葉巻を吸うのは『花嫁』における盲目の老人のエピソードを踏まえているのでしょうか。
『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約1時間36分:城壁の上か屋上  スピーカーでヴァイオリンの曲が流されます。屋上です。アイゴールが角笛で合奏する。
 呼び寄せられた怪物が壁をよじ登ります(
追補:→「怪奇城の高い所(完結篇) - 屋上と城壁上歩廊など」の頁でも触れました)。
 転換手術〉なるものが行なわれる。理屈はよくわかりませんでした。
とまれ怪物と博士、手術台が2つ横に並ぶ様子は、第4作『幽霊』や第5作『フランケンシュタインと狼男』が思いだされるところです。 『ヤング・フランケンシュタイン』 1974 約1時間37分:実験室+二つ並ぶ手術台
 村人が玄関扉を破って乱入する。『復活』や『幽霊』を踏まえているのでしょう。実験室まで押し寄せます。実験室の場所をなぜ見つけられたのでしょうか。
 間一髪、目覚めた怪物が理知的に演説します。村人たちは納得して引きあげる。思えば怪物が理知的なのはむしろ原作どおりで、しかしその上で原作の怪物は復讐に走ったわけですが、喜劇なのでこれでよいのでしょう。


 祖父の部屋です。博士とインガは結婚したようです。インガがあのメロディーを口ずさむと、博士はくらくらします。
 どこやら別の部屋です。こちらはエリザベスと怪物が夫婦になったようです。怪物はベッドで眼鏡をかけ新聞を読んでいます。エリザベスの髪型は『花嫁』のクライマックスにおけるエルザ・ランチェスター扮する〈怪物の花嫁〉と同じでした。
 また博士とインガの部屋です。博士は唸り、インガはオペラ唱法で歌います。
 城壁から突きでたバルコニーでアイゴールが角笛を吹きます。それを見上げるカメラはそのまま後退する。
 冒頭と同じく夜のシルエット化した城の外観に、クロージング・クレジットが流されるのでした。

 
Cf., 

菊地秀行、「我がフランケンシュタイン映画史(後編)」、『妖魔の宴 スーパー・ホラー・シアター フランケンシュタイン編 2』、1993、pp.296-298
 2016/6/8 以後、随時修正・追補
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