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バグダッドの盗賊
The Thief of Bagdad
    1940年、イギリス 
 監督   ルートヴィヒ・ベルガー、マイケル・パウエル、ティム・ウェラン 
撮影   ジョルジュ・ペリナル、オズモンド・H・ボーラディル 
編集   チャールズ・クリクトン 
 プロダクション・デザイン、美術   ヴィンセント・コルダ 
    約1時間46分 
画面比:横×縦    1.37:1 
    カラー 

ケーブルTVで放映
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 怪奇映画とは呼べませんが、超自然現象は大いに起こります。なので特撮も満載です。加えて、篇中出てくるいんちきインド風寺院などの点でも、ハリーハウゼン特撮の『シンドバッド黄金の航海』(1973、監督:ゴードン・ヘスラー)などに受け継がれたのではないかと思われたりもするのでした。他にも面白いセットが出てきますので、手短かにとりあげましょう。

 『来るべき世界』(1936)同様、アレクサンダー・コルダが製作したイギリス映画で(『幽霊西へ行く』(1935)もご参照ください)、そちらで監督をつとめたウィリアム・キャメロン・メンジースが共同プロデューサーとして名を連ねています。ちなみにメンジースは、ダグラス・フェアバンクスが主演した同じタイトルの無声映画『バグダッドの盗賊』(1924、監督:ラウール・ウォルシュ、未見)で美術を担当していたとのことです。本作の美術は『来るべき世界』に続いて、アレクサンダーとやはり共同プロデューサーをつとめたゾルタン・コルダの弟であるヴィンセント・コルダによるものです。[ IMDb ]によるとアレクサンダーおよびゾルタン・コルダ、メンジースも本作の演出に加わっているとのこと。
 監督の一人マイケル・パウエルは、この後『天国への階段』(1946)や『黒水仙』(1947)、『赤い靴』(1948)を経て、『血を吸うカメラ』(1960)を撮ることでしょう。音楽のミクロス・ローザは後々ハリウッドの大作でしばしば名前を見かけることになりますが([ IMDb ]によると本作の筋立てにも関わっているとのこと)、フリッツ・ラングのゴシック・ロマンス『扉の蔭の秘密』(1947)や、先に触れた『シンドバッド黄金の航海』なども担当しました。
 悪役ではあれキャストで一番に挙げられたコンラート・ファイトは、『カリガリ博士』(1919)で眠り男ツェザーレを演じた他、『裏町の怪老窟』(1924、監督:パウル・レニ)や『芸術と手術』(1924、監督:ロベルト・ヴィーネ、未見)、『プラーグの大学生』再映画化版(1926、監督:ヘンリック・ガレーン、未見)などにも出演、トーキーになってからも『會議は踊る』(1931、監督:エリック・シャレル)などで活躍してきた俳優です。ちなみにファイトは、クリストファー・リーが模範とする俳優だったという(Christopher Lee, Tall, Dark and Gruesome, 1977/1997/1999, pp.58-59, p.162. また The Christopher Lee Filmography, 2004, p.47, p.105, pp.307-308)。

 赤茶の帆を翻す青い船体の帆船から本篇は始まります。港に着いたらしい。口元まで覆った赤頭巾の男(コンラート・ファイト)がいる。白のゆったりしたマントを羽織り、紺の衣を着ています。船員たちが歌いだす。駕篭に乗った紺の衣の女ハリマ(メアリー・モリス)が船の前にやってきます。  『バグダッドの盗賊』 1940、約2分:港
 広場では犬を連れた盲人(ジョン・ジャスティン)が物乞いしています。向こうに真っ青なドームが見える。その左右に青いミナレットが二基建っています。広場には黒人や中国人らしき者もいます。白人しか出てこなかった『来るべき世界』とは対照的です。ハリマが盲人を連れだす。 『バグダッドの盗賊』 1940、約5分:青の広場の橋
 眠り続ける王女がいる部屋の壁は青みを帯びています。
 楽士たちがいる中2階の幅の狭い通路をとらえたカメラが下降すると、真下に盲人を囲む女たちの姿がある。その背後には、湾曲した曲線が交叉する金色の格子が見えます。盲人は泥棒少年の話を始めます(
追補:→「怪奇城の画廊(前篇)」で少し触れました)。
『バグダッドの盗賊』 1940、約8分:中二階と金の格子
 奥に城門とその左右に伸びる壁が見える広場です。こちらはいずれも白い。家々の壁や階段も同様です。ここを泥棒少年アブー(サブー)が追われて駆け回る。  『バグダッドの盗賊』 1940、約10分:白の広場
『バグダッドの盗賊』 1940、約10分:アブーと階段その1 『バグダッドの盗賊』 1940、約10分:アブーと階段その2
 街の様子を眺める広い屋上は、床が赤みを帯びています。白い胸壁は段々をなす山型でした。ここにアフマド王が宰相ジャファルといます。王は盲人、ジャファルは赤頭巾の男にほかなりません(追補:←「怪奇城の高い所(完結篇) - 屋上と城壁上歩廊など」の頁でも触れました)。  
『バグダッドの盗賊』 1940、約11分:屋上へ降りる赤みを帯びた階段 『バグダッドの盗賊』 1940、約12分:広場を見下ろす赤みを帯びた屋上
 アフマド王は夜お忍びで街の様子を見に出かけます。そこで自分が暴君と見なされていること、雲に乗った下層の者が解放者になるという予言を知るのでした。  
 アフマド王はアブーともども捕らえられて牢に放りこまれます。牢の入口から階段が半階分ほどおりて床になる。階段の下や壁の周りは、扉と同じ高さで段になっており、円柱で支えられています。あるいはゆるいアーチが段の上にのっていたりする。壁は粗石積みです。  『バグダッドの盗賊』 1940、約17分:地下牢
 アフマドとアブーは脱走、河辺で小舟に乗りバスラに向かう。アブーは歌いだします。
 バスラの街は、丘に沿って積み重なった家々も、アーチや宮殿の壁も明るい赤を帯びています。どうやらこの作品では、町や建物によって主調色が変わるということになっているようです。スルターンの宮殿の壁は網目状の浅浮彫で覆われている。門の奥は真っ青で、小曲面 で分割された〈鍾乳石飾り(ムカルナス)〉を施した〈イーワーン(前面開放広間)〉というやつでしょうか。スルターンは玩具の蒐集家だという。
  
『バグダッドの盗賊』 1940、約24分:バスラ、宮殿前のピンクの広場 『バグダッドの盗賊』 1940、約27分:バスラ、宮殿前への橋とピンクの街
 先触れの一団が人払いした後、王女の一行がやってきます。王女の顔を見ることは許されていない。王女(固有名はないようです。ジューン・デュプレ。『そして誰もいなくなった』(1945)に出ていたとのこと)は白象に乗っていました。アフマドは彼女を盗み見て一目惚れします。

 庭園です。舟型ブランコに王女たちが乗っている。屋根は明るい青のテントでした。侍女の一人が歌います。ブランコの下からはピンクの階段がおりている。庭には噴水や池があります。池にはゆるい太鼓橋が架かっている。その向こうには折れ曲がった幅の狭い平橋が伸びています。  
『バグダッドの盗賊』 1940、約30分:階段の上に舟型ブランコ 『バグダッドの盗賊』 1940、約31分:ジグザグの橋
 池の水面にアフマドの顔が映ります。侍女たち、そして王女もそれをジンだと思いこむ。アフマドは「時の別の側から from the other side of time 」来たなどといいます。この時の会話は[ IMDb ]の"Quotes"に再録されているのでご覧ください。また後の場面でも変奏されることでしょう。
 池の端は白い列柱廊につながっています。列柱の左側にはピンクの下り階段が5段ほどおりているのですが、幅が広く途中で2度ほど向きがゆるく変わるのでした。その左にはテラスがひろがり、左端で白い胸壁となる。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約34分:列柱郎とテラスへの赤みを帯びた怪談
 ジャファルがバスラのスルターン宮を訪ねてきます。広間を覗く中2階の部屋があり、格子がはめてある。そこに侍女たちや王女が集って下の様子をうかがいます。  『バグダッドの盗賊』 1940、約36分:宮殿の広間
 スルターン(マイルズ・メイルソン。脚本にも携わっているとのこと)はジャファルに玩具のコレクションを見せて回る。『フランケンシュタインの花嫁』(1935)におけるプレトリアス博士の実験室の場面が連想されたりもしました。実際人形が踊る小舞台なんてのもある。  『バグダッドの盗賊』 1940、約37分:人形の小舞台を覗きこむ二人
 ジャファルはもっと凄いのがあると、持参した手土産を披露します。組立式の白馬で、中には歯車等がおさまっている。促されてスルターンが捻子を巻き、跨って手綱を引くと空を飛び翔るのでした。合成の落差がはっきり出ているところがかえって非現実感を保証しています。 
『バグダッドの盗賊』 1940、約38分:空飛ぶ白馬の断面 『バグダッドの盗賊』 1940、約40分:空飛ぶ白馬、ピンクの街の空中散歩
 ジャファルは王女を妃に迎えたいといいます。顔を見たはずがない点については、水晶玉で見たとのことです。
 中2階でそれを聞いた王女はサマルカンドの姉のもとへ出奔する。
 怪しい男が二人いたと、広間に連行される。アフマドとアブーでした。ちなみに前の場面でアブーはシンドバッドの船に乗りこみたがっていたのですが、のぼせ上がったアフマドにつきあっていたのです。二人を見たジャファルの影が、背後の壁に大きく落ちます。魔法でアフマドを盲目に、アブーを犬に変えてしまう。ここまでで約46分、回想場面の終わりです。
  
 盲人の話を聞いた紺の女は、彼を眠り続ける王女の部屋に連れてくる。王女は奴隷商人に捕まったとのことです。池の端での会話が変奏され、王女は目覚める。それを中2階からジャファルと紺の女が見ています。カメラは上からでした。  『バグダッドの盗賊』 1940、約48分:王女の部屋を見下ろす中二階
 紺の女は王女を帆船に導きます。冒頭に出てきた赤茶の帆の船です。アブー犬も潜りこみますが、海に放りだされてしまう。
 ジャファルが王女を抱きしめると、アフマドもアブーも元に戻ります。
 船内の王女の部屋は、左側に大きな窓、右側にのぼり階段があり、階段の左右に扉がついています。左の扉に侍女たちが入ると、右の扉からジャファルが出てくる。ジャファルはなかなか一途です。
 アフマドとアブーが小舟で追ってきます。それを王女とジャファルはバルコニーで見つけますが、いつの間にか上の甲板にあがったジャファルは風を起こすのでした。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約54分:港の赤い船のたもと
 岩々にはさまれた砂浜でアブーが目覚めます。
 王女はバスラへ帰りたいという。ジャファルは船をバスラに戻します。
 庭は荒れています。スルターンは娘に弱い。
 5つの頭があるシェーシャ蛇を背にした六臂の絡繰人形(紺衣の女ハリマと同じくメアリー・モリス)にジャファルが何か仕掛けます。銀の人形は坐ったまま舞う。ジャファルに促されたスルターンが近づくと、人形は死の抱擁を与えるのでした。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間2分:銀の絡繰人形
 約1時間6分、浜辺を走るアブーは壺を拾います。蓋を開けると巨人([ IMDb ]ではジン。レックス・イングラム)が現われる。ソロモン王に閉じこめられて以来2000年ぶりだという。最初の1000年は開けてくれた者に感謝するつもりだったが、次の1000年は復讐で頭がいっぱいになったと、アブーを踏み潰そうとします。よく晴れた浜辺で、巨人とアブーが引きでとらえられます。
 そんなに大きいのに壺には入れるのかとアブーは鎌をかけ、壺に戻った巨人から3つの願いを叶える約束を取りつける。最初の願いがソーセージであるところが意味がなくてなかなかよろしい。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間6分:実体化しつつある巨人
 第2の願いはアフマドの居所でしたが、そのためには千里眼が必要だ、自分には盗みはできないと巨人がいいます。盗みはお手の物だとアブー。
 巨人はアブーを掌に載せて飛びます。
向かうは世界の屋根の上。
 巨人曰く、
世界は7本の柱で支えられており、
柱は一人のジンの肩の上に据えられている。ジンの力は考えも及ばない。
ジンは鷲の背に乗り、
鷲は牛の上に、
牛は魚の上にのっている。
そして魚は永遠の海で泳いでいる……。
 約1時間13分でした。さいわい[ IMDb ]の
"Quotes"に再録されていたので、写しておくと;

Abu: Where are we now ?
Genie: Above the roof... of the world
Abu: Has the world got a roof?
Genie: Of course. Supported by seven pillars,
 and the seven pillars are set on the shoulders of a genie whose strength is beyond thought,
 and the genie stands on an eagle,
 and the eagle on a bull,
 and the bull on a fish,
 and the fish swims in the sea of eternity...


とのことです。「宇宙論の歴史、孫引きガイド」の「イスラームⅢ」の頁、「x. クジャタ、バハムート、ファラク、その他」の項で取りあげた大地を支える者たちをめぐる〈イスラーム的宇宙論〉にほかなりません。台詞だけで視覚化されなかったのは残念ですが、言及されただけでも滂沱の涙に値するといわねばなりますまい。
 
 とまれ日本語字幕によると巨人は、世界一高い山(須弥山のイメージでしょうか)の頂上、大地と天が出会う場所に暁の寺院がある、そこは神の光の宮殿で、千里眼はその神の額に嵌っていると続けます。
 背の高い白っぽい岩山をとらえたカメラが下から上へ首を上げると、山頂はそのままインド風の寺院群に覆われていました。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間14分:世界一高い山の頂の曉の寺院
 誇張されたずんぐりエンタシスの柱が並ぶ回廊を経て、約1時間14分、アブーは巨人に屋内へ放りこまれる。巨人は中に入れないとのことです。  『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間14分:寺院の門の前
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間14分:門から入ったところ+巨人の手 『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間14分:門から入ったところ
 おそろしく広そうで薄暗いその奥には、巨大な神像というより仏像が鎮座している。六臂に加えて背後には千手観音風の腕の輪が控えています。顔のあたりで赤く光るものがある。まわりには神殿守でしょうか、緑の肌の人々が潜んでいます。巨大そうな半跏思惟像が二体並んでいる。 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間15分:千手観音風巨大神像、斜め右下から 『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間15分:千手観音風巨大神像の手の上の神殿守たち
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間15分:千手観音風巨大神像、正面から引いて 『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間16分:千手観音風巨大神像の左の半跏思惟像二体
 アブーは台座下の入口から中に進みます。切り替わると左から右へ幅広階段を駈けおりる。先はうねうねと曲がる細い通路が伸び、その左右は下方にがくんと落ちています。通路の先に縦長で曲線形の扉口が見える。背後は何やら灰色の不定形な壁でした。 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間17分:アブーと階段その3 『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間17分:曲がりくねる隘路
 アブーは口笛を吹きます。反響する。歌います。やはり反響する。
 通路の先の扉口から中へ入ると、巨大な蜘蛛の巣がかかっています。左は段状の斜面です。下を見ると、遙か下に円形の水面があり、大蛸らしきもののシルエットが泳いでいる。アブーは蜘蛛の巣をよじ登ります。骸骨が引っかかっている。向こうは巨大衣紋のようです。大蜘蛛が迫ります。大蜘蛛は大蛸の穴に落ちる。この間台詞はありませんでした。
  
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間18分:巨大神像の脚附近+蜘蛛の巣 『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間19分:巨大神像の脚附近の衣紋
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間19分:大蛸の穴 『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間21分:大蜘蛛との戦い
 アブーは大仏の口から出てきます。額の赤石を取ると、周りは暗く、石だけが赤く輝きます。  『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間23分:暗がりを移動する赤い石
 赤石を覗くと、アフマドが岩山にいて、アブーの名を呼んでいました。アフマドのもとへというのが第3の願いとなる。巨人は世界を半周回るといいます。約1時間25分のことです。
 切り立った谷で巨人が大笑いすると岩が崩れだします。赤石千里眼を覗くと王女が青い薔薇の香りをかいでいる。青薔薇は忘却をもたらすのだという。アブーは王女のことしか頭にないアフマドと仲違いします。アフマドはバグダッドに瞬間移動する。巨人は「自由!」と叫んで飛んでいってしまいます。
  
 アフマドが降りたったのは赤い床のテラスでした。衛兵とチャンバラになります。結局捕らえられ、ジャファルは二人とも牢へ、翌朝刑を執行するというのでした。
 アフマドは立ったまま両腕を上にあげる形で縛められ、その向かいで王女が縛りつけられたのは、巨大な斜め格子です。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間34分:斜め格子のある牢
 一人取り残されたアブーは赤石千里眼を地面に叩きつけます。画面がぐるぐる回転する。
 砂漠のテント群が現われます。日本語字幕によれば老王曰く、ここは伝説の地だ、アブーを4000年待った、我々は黄金時代の生き残りだ、石になっていたとのことでした。跡継ぎであるアブーに不正を射る矢を授けます。空飛ぶ絨毯もあるのですが、それは老王が天国へ行くために取ってあるのでした。アブーはちゃっかり盗みます。
 
『バグダッドの盗賊』 1940、約1時間41分:テントを飛び抜ける空飛ぶ絨毯
 前にも出てきた白壁の広場でアフマドが斬首されようとしている。王女を抱き寄せるジャファルに台詞はありません。そこへ予言の解放者よろしく空飛ぶ絨毯に乗ったアブーが飛来します。ジャファルは空飛ぶ白馬で脱出しますが、アブーの矢に射られてしまう。ジャファルが墜落すると、白馬がバラバラに分解する点は理に適っていました。

 晴れて結ばれることになった王女とアフマドですが、そのお披露目の場のこと、民衆の前でアブーに立派な教育を施すとアフマドがいうのを聞いて、アブーは空飛ぶ絨毯で逃げだします。冒険に出かけるとのことです。
 
Cf.,

Juan Antonio Ramírez, Architecture for the Screen. A Critical Study of Set Design in Hollywood's Golden Age, 2004, pp.149-150

花田清輝、「草原について」(1965)、『恥部の思想』(1965)、『花田清輝全集 第十二巻』、講談社、1978、pp.136-161

 で1924年版および本作に少し触れています。

 同じ著者による→こちらも参照
 2016/2/12 以後、随時修正・追補
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