《柳橋水車図屛風》桃山時代、17世紀初頭:右隻

《柳橋水車図屛風》桃山時代、17世紀初頭:左隻

《柳橋水車図屛風》
桃山時代、17世紀初頭
紙本着色
六曲一双 イメージ:155.8 × 336 cm、外寸:171.8 × 352 cm
メトロポリタン美術館(メアリー・グリッグス・バーク・コレクション)、ニューヨーク


Willows and Bridge
Momoyama Period, early 17th centuy
ink, color, copper, gold, and gold leaf on paper
pair of six-panel folding screens; Image: 155.8 × 336 cm
Overall: 171.8 × 352 cm
Metropolitan Museum of Art (Mary Griggs Burke Collection), New York

Cf.,  Cf.cf.

『日本屛風絵集成 第9巻 景物画-四季景物』、講談社、1977、pp.42-43 / .no.21-22, p.71(香雪美術館本)、pp.77-79 / nos.50-53, pp.109-110(東京国立博物館本および京都国立博物館本)

武田恒夫、『日本絵画と歳時 景物画史論』、ぺりかん社、1990、pp.91-95 / 挿図39

安達啓子、「二種の柳橋圖屛風」、『國華』、1135号、1990.6、pp.3-22

網野善彦、大西廣、佐竹昭広、『天の橋 地の橋 いまは昔 むかしは今 2』、福音館書店、1991、p.194に続く観音開きページの図版(香雪美術館本)

玉蟲敏子、「宇治の黄金(こがね)の橋 屛風絵という〈かざり〉をめぐって」、『日本の美学』、no.18、1992.4:「特集 かざり……まつり・風流・趣向」、pp.80-101

『週刊アーティスト・ジャパン 第25号 長谷川等伯』、同朋舎出版、1992.8.4、pp.780-781(香雪美術館本)

杉原篤子・杉原たく哉、「柳橋図屛風と橋姫伝承」、『古美術』、no.104、1992.11、pp.61-79

米満泉、「柳橋水車図屏風の典型と主題」、『デ・アルテ』、no.17、2001.3、pp.45-62、口絵4-5

『新発見 長谷川等伯の美』展図録、出光美術館、2005.3、pp.44-51(香雪美術館本、出光美術館本2点など)

佐伯順子、「宇治橋随想 - 絵画と文学が語る京都の橋の魅力」、『美術フォーラム21』、vol.15、2007.5.8:「特集 京都美術曼荼羅」、pp.120-123

並木誠士、『絵画の変 - 日本美術の絢爛たる開花』(中公新書 1987)、中央公論新社、2009、pp.230-232

日本橋架橋百年記念 特別展 日本美術にみる 橋ものがたり - 天橋立から日本橋まで -』図録、三井記念美術館、2011.7.8、pp.46-47 / cat.no.21, pp.142-143(MOA美術館本)

玉蟲敏子、『俵屋宗達 金銀の〈かざり〉の系譜』、東京大学出版会、2012、pp.328-349:「第4部第11章 柳橋水車図と宇治の川瀬の水車」+pp.389-391:註50~73、口絵8

大原由佳子、「京都国立博物館蔵《柳橋水車図屏風》について(研究ノート)」、『アマリリス』、no.106、2012年度夏 [ < 静岡県立美術館

大原由佳子、「長谷川派障屏画の現地調査 『人文学フィールドワーカー養成プログラム』調査報告」、『メタプティヒアカ : 名古屋大学大学院文学研究科教育研究推進室年報』、no.7、2013.2.28、pp.89-93 [ < 名古屋大学学術機関リポジトリ
URI : http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/overview/commonness/fieldworker05/
http://hdl.handle.net/2237/22751


河上繁樹、「『和』の表象としての服飾模様」、『美術フォーラム21』、vlo.41、2020.5:「特集 図像の誕生と伝播」、pp.24-29 中の pp.26-27

『柳橋水車図の世界』展図録、中之島香雪美術館、2021.10
 巻頭論文である勝盛典子「『柳橋水車図屏風』香雪本について」の最後に、
 「表1 柳橋水車図屏風関連資料一覧」が載っていおり(pp.12-15)、
 実物もしくは目録で確認できた作例38点+目録4点+参考1点が一覧されています。
 上のメトロポリタン美術館本は no.Ⅲ-18 (pp.14-15)。
展覧会出品作は
 香雪美術館本(no.Ⅲ-1, .pp.60-67 / cat.no.19, p.107)
を始めとして、
 水車抜きの《柳橋図屏風》(個人蔵、no.Ⅱ-1, pp.58-59 / cat.no.18, p.106こちらに図版とデータの頁)、
 湯木美術館本(no.Ⅲ-2, pp.78-79 / cat.no.23, p.108)、
 京都国立博物館本(no.Ⅲ-17, pp.80-81 / cat.no.24, p.108)、
 個人蔵(no.Ⅲ-19, p.82-83/cat.no.25, p.108)、
 個人蔵(一隻、no.Ⅲ-29, pp.84-85 / cat.no.26, p.109)。
この他に参考2として
 出光美術館蔵《宇治橋柴舟図屏風》のカラー図版が見開き大で掲載(no.Ⅰ-1, pp.50-51。また pp.9-10)→そちらに図版とデータの頁
出品作にはやはり「寄木細工・・・」の頁で触れた
 《染分紋縮緬地蛇籠杭模様友禅染小袖屏風》(p.89 / cat.no.28, pp.109-110)もありました→あちらに図版とデータの頁
 また巻頭論文とは別に掲載された勝盛典子「コラム 月夜に輝く金の橋、銀の波 - 『柳橋水車図屏風』香雪本の修理報告と再調査から」の結びで、

「『近世絵画の研究者は柳橋水車図屏風にあまり興味を持っていないのではないか・・・』というのが本展を準備しながら次第に強くなってきた筆者の実感であった。…(中略)…他の画題と比較して、兎に角バリエーションが少ないことも柳橋水車図屏風のひとつの特徴といえるだろう。周到に練られた構想のもと完成した極めて工芸品に近い絵画作品であることが研究者の興味を削ぎ、一方で、制作当時の需要層はもちろん現在にいたるまで、人々にわかりやすく長く愛される要因となっているのかもしれない」(pp.70-71)

と述べているのが印象に残りました。
 

『香雪美術館研究紀要』、4号、2022.3.31
  勝盛典子、「『柳橋水車図屏風』香雪本 - 作品情報と研究課題 -」
  鷲頭桂、「柳橋水車図屏風の成立をめぐる再考察」
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