《スフィンクスと理性の擬人化》 アリストテレス『ニコマコス倫理学』への挿絵 南イタリア 1500頃 ウィーン、国立図書館 Sphinx und Personifikation der Ratio Miniatur zur Nikomachischen Ethik des Aristoteles Süditalien gegen 1500 Wien, Õsterreichische Nationalbibliothek (Cod. Phil. Gr. 4,45 v) |
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Cf., | Demisch (Heinz), Die Sphinx. Geschichte ihrer Darstellung von den Anfängen bis zur Gegenwart, Stuttgart, 1977, p.172 / Abb.475 伊藤博明、「第6章 ボマルツォの驚異 - 『聖なる森』のマニエリスム的世界」(金山弘昌責任編集、『憧憬のアルストピア パラッツォ・デル・テ『クピドとプシュケの間』からボマルツォ『聖なる森』へ』(イタリア美術叢書Ⅲ)、ありな書房、2020) 中に、 「レジナルド・ディ・ナポリが1495年頃に描いた、アリストテレス『ニコマコス倫理学』のためのミニアチュールでは、〈倫理〉の擬人像である女性の膝の上に小さなスフィンクスが載っており、ここでスフィンクスは『賢慮』を寓意する存在である」(p.240) とありました。図版は掲載されていませんが、本作品のことと見てよいでしょうか? レジナルド・ディ・ナポリ(Reginaldo di Napoli ?)のことも今のところ不詳。 |
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