水上旬『e・t/生と死をめぐって』展(ASGがらん屋、1992.4)に | |||
(『ヤルダバオト』へ) 石崎勝基 |
|||
この時間がひとつの時間にすぎないとすれば、さまざまな時間がありうることになり、それはさらに、一方にのみ向かうとはかぎらず、並行、斜行、直行するもの、そしてこれらを一望にみわたす視野も考えることができる(エヴェレットの多重宇宙解釈、小松左京『果しなき流れの果に』第十章、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』等を参照のこと)。とすれば、かつてあり、今あり、いずれあろうもの、一切は失なわれることがないはずだ。これを、オーリゲネースはアポカタスタシスと、近代神智学はアーカーシャ・クロニクルと呼んだのだろう。 |
HOME>宇宙論の歴史、孫引きガイド>四方山話;(『ヤルダバオト』へ) |