インドの亀蛇宇宙図(?) 1822 Müller, Niklaus, Glauben, Wissen und Kunst der alten Hindus, F.Kupfeberg, Mainz, 1822 The New York Public Library, Astor, Lenox and Tilden Foundation< 上辺沿い;「21の世界を支える亀は、神々の護りと永遠性の象徴、世界蛇シェーシャの上に安らいでいる」 左上;「三界とその支えの象徴図」 蛇の円の内側、最上辺;「7つの Surganis v. Loks 上界」 その下に上から 1~7 と各界の名称が挙げられており、1 はブラフマー=最高神の座、2 はブラフマーの座、3 はヴィシュヌの座、4 はシヴァの座、5 はインドラの座、6 はデーヴァの座、7 は Surgan Mogelan の座ということのようですが、いささかこころもとない。 上界7界を擁するピラミッドないしジグラット状の山-メール山なのでしょう-は小さな(?)象たちに支えられており、 この象たちが載るお椀状の世界の右に沿って「中間世界」、左に「…の Mortion」と、 左はまた、「7つの地輪あるいは螺旋円」として、やはり 1~7 の番号が振られています。 この「地輪」を支える中央の象と右の象の間に記されているのは、「下界」と読めそうです * なお本図のようなイメージは、インドの伝承に由来するものではない可能性が高いとのことです。 下の Cf. に挙げた廣瀬匠によるテクストか、下端でリンクした本サイト中の本文をご参照ください。 |
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Cf., | 杉浦康平構成、岩田慶治監修、『アジアのコスモス+マンダラ』、講談社、1982、p.110、p.189 定方晟、『インド宇宙誌』、春秋社、1985、p.255 岩田慶治・杉浦康平編、『アジアの宇宙観』、講談社、1989、p.54 廣瀬匠、「誤解だらけの天文学史 ∼『古代インドの宇宙観』を例に」、2012、図1、および第3節「誤解が広まった経緯」 ( http://www.wakayama-u.ac.jp/~okyudo/delme/tenkyo/5-04-4.pdf でしたが、リンク切れ) 廣瀬匠、『天文の世界史』(インターナショナル新書 017)、集英社インターナショナル、2017、p.234、pp.243-245 |
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