スタルベント《諸学と諸技芸》 1650頃

アドリアーン・ファン・スタルベント (1580-1622)
《諸学と諸技芸》
1650頃
油彩・板
89.9×117cm
マドリード、プラド美術館

Stalbent, Adriaen van
Las Ciencias y las Artes
hacia 1650
Óleo sobre tabla
89.9×117cm
Museo Nacional del Prado

Cf., 島本浣・岸文和編、『絵画のメディア学 アトリエからのメッセージ』、昭和堂、1998、「第Ⅰ部 Ⅳ ③絵画流通を描く絵画 ギャラリー画(西洋)」、pp.181-182 / 図198

ヴィクトル・I・ストイキツァ、岡田温司・松原知生訳、『絵画の自意識 初期近代におけるタブローの誕生』、ありな書房、2001、p.198/図61


Consuelo Luca de Tena, Manuela Mena, Guía del Prado, Silex, 1992, p.181, n.1405

ヴィクトル・I・ストイキツァ、「7 美術館と廃墟/廃墟としての美術館」、岡田温司監訳、喜多村明里・大橋完太郎・・松原知生訳、『絵画をいかに味わうか』、平凡社、2010、p.222
*『絵画の自意識』では作者はスタルベント(?)となっていましたが、『絵画のメディア学』および ここでは作者はヒエロニムス・フランケン二世とされています。プラド蔵で93×114cm。プラドのサイトではスタルベントのままでした([Museo Nacional del Prado > Colección > Galería online で検索])。ちなみに [Web Gallery of Art]を見ると、 STALBEMT, Adriaen van (1580-1622)の項に A Collector's Cabinet (制作年不詳、108 x 137 cm、ただし個人蔵となっている)がある一方、念のためFRANCKEN, Hieronymus, II (1578-1623)の項を見ると、A Collector's Cabinet, 1621-24, 90×120cm、やはり個人蔵としてほぼ同じような画面が載っています。当時としては珍しくないことですが、同じ図柄の画面が何点もあるということなのか、作者帰属に異論があるのか、残念ながら勉強不足のためわかりませんでした。

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