藤島武二《大王岬に打ち寄せる怒濤》(三重県立美術館版)1932

藤島武二 (1867-1943)
《大王岬に打ち寄せる怒濤》
1932(昭和7)年
油彩・キャンヴァス
73.3×100cm
三重県立美術館

FUJISHIMA Takeji
Breaking Waves at Daiō Misaki
1932
Oil on canvas
73.3×100cm
Mie Prefectural Art Museum

Cf., 『藤島武二展 - 没後40周年記念』図録、三重県立美術館、神奈川県立近代美術館、1983、cat.no.86

『藤島武二展』図録、東京都庭園美術館、高岡市立美術館、愛知県美術館、1989、p.86 / cat.no.53、p.141

『アサヒグラフ別冊 美術特集 日本編65 藤島武二』、朝日新聞社、1990.11、図56、p.90(作品解説:東俊郎)

東俊郎、「藤島武二|大王岬に打ち寄せる怒濤(表紙解説)」、『友の会だより』、no.46、1997.12.20

『コレクション万華鏡 - 8つの箱の7つの話 -』展図録、三重県立美術館、1998、p.33 / cat.no.1-38

田中善明、「藤島武二『大王岬に打ち寄せる怒濤』(館蔵品から)」、『ひるういんど』、no.61、1998.1 [ < 三重県立美術館のサイト

『岡田文化財団寄贈作品集 Ⅱ 三重県立美術館の所蔵品から』、岡田文化財団、 1999.4、pp.60-61 / cat.no.3-4、pp.161-162(田中善明) [ < 同上 ]

「藤島武二《大王岬に打ち寄せる怒濤》」、『子ども美術館 Part5 - さくひん解剖学』、三重県立美術館、2000.7 [ < 同上 ]

東俊郎、「藤島武二|大王岬に打ち寄せる怒濤」、『友の会だより KAWARA版』、2002冬号 [ < 同上 ]

『藤島武二展』図録、ブリヂストン美術館、石橋美術館、2002、p.120 / cat.no.125

『三重県立美術館所蔵作品選集』、三重県立美術館、2003、p.33 / no.32(田中善明)

『岡田文化財団寄贈作品集 Ⅲ 三重県立美術館の所蔵品から』、岡田文化財団、 2004.9、pp.62-63(田中善明) [ < 同上 ]

田中善明、『美術館のコレクション 藤島武二《大王岬に打ち寄せる怒濤》』パンフレット(2007年度第1期展示)、三重県立美術館、2007.4.1 [ < 同上 ]

『藤島武二・岡田三郎助展』図録、そごう美術館、三重県立美術館、ひろしま美術館、2011、pp.94-95 / cat.no.F-40

『三重県立美術館 コレクション選』、三重県立美術館、2022、p.27 / no.14(原舞子)



 短い解説を書いたことがありました;
 
 油絵という技法は、たやすく塗り重ねや厚塗りすることができるがゆえに、かえって、物としての絵具が画面を重苦しくしてしまいがちだ。こうした事情は本家西欧の画家でも珍しくない。
 藤島にもそうした作品がないではないが、伸びやかな塗りや色彩の対比によって画面に軽快な生気を吹きこみえた、多くはない洋画家の一人と見なしてよいだろう。
 本画面でも両端の崖の部分は、緑や茶色、灰色が市松状をなして重さを緩和し、横にひろがる空の青や薄紫、波の緑、白など複数の色彩と響きあうことで、明暗法にも遠近法にもよらない空間を開いている。

 
 (三重県立美術館学芸員・石崎勝基)

『中日新聞』(三重版)、2009年6月18日
「岡田文化財団寄贈作品展」③
   同じ主題のひろしま美術館版作品の頁
 →こちらも参照:藤島武二《カンピドリオのあたり(右幅)》1919(大正8)の頁
 
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