『朝日新聞』名古屋版、1992.10.30(夕) |
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栗本百合子展(美術) 『栗本百合子展 Naked Wall』、ステゴザウルス・スタジオ、名古屋、1992.10.26-11.7 |
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古いビルの一室に足をふみいれると、そこは何か、とらえどころのない白い光にみたされている。窓もつぶして、壁は上半分が薄いグレー、下半分を白で塗ってある。これは、部屋の外の廊下などビルの他の部分で、上半が白、下半をグレーとなっているのを反転させたことになる。床はやはり白く塗られ、その上に蛍光灯が規則的に配される。それらの位置は、対応する天井の蛍光灯の真下だ。つまり、入口を境界に、外側の空間そのものをひとねじりしてできた袋が、この部屋なのである。 |
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Cf., | 栗本百合子《Naked Wall》の挿図掲載 また 「Artist Interview 栗本百合子」、『美術手帖』、no.672、1993.7、pp.105-114 中の pp.106-107 に図版 『クリテリオム'94 13. 栗本百合子』展パンフレット、水戸芸術館、1994.11.3-12.18 p.2 に図版 『美術館を読み解く 表慶館と現代の美術』展図録、東京国立博物館、2001.1.23-3.11 p.31 に図版 |
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