《染分縮緬地紋蛇籠杭模様友禅染小袖》 江戸中期

《染分縮緬地紋蛇籠杭模様友禅染小袖》
江戸中期
168 x 185 cm
国立歴史民俗博物館、佐倉


Kosode fragment in divided background style with gabions and piles
Yūzen
-dyeing
Figured chirimen silk crepe
Mid-Edo period National Museum of Japanese History, Sakura


細部
《染分縮緬地紋蛇籠杭模様友禅染小袖》 江戸中期:細部
Cf., 『近世きもの万華鏡 - 小袖屛風展 国立歴史民俗博物館所蔵 野村コレクション』図録、サントリー美術館、京都府京都文化博物館、国立歴史民俗博物館、1994、pp.124-125 / cat.no.73, p.224

『柳橋水車図の世界』展図録、中之島香雪美術館、2021.10、p.89 / cat.no.28, pp.109-110


 Cf.cf.

『日本屛風絵集成 第9巻 景物画-四季景物』、講談社、1977、p.169

伊藤哲夫、『器財の意匠 - 器物文様 日本の美術 No.517』、ぎょうせい、2009、p.60

 そういえば、前の勤め先の所蔵品に、宇田荻邨の《(やな)(下絵)》(1933/昭和8年)という作品がありました;
 『没後40年 宇田荻邨展』、三重県立美術館、2020、p.59/cat.no.A24
この作品は松阪市(第一小学校)蔵の完成作(同書 p.58/cat.no.31、p.139)の下絵に当たり、また部分習作も掲載されいます(同書 p. 59/cat.nos.31-i~ii)。
 「梁漁は、川の中に足場を組んだ上に竹を組んで作った梁簀(やなす)を置き、上流から泳いできた魚がかかるのを待つ漁法である」とのことですが(p.139)、ともあれ完成作・下絵双方で、〈梁簀(やなす)〉の下および周辺に蛇籠が配されているのでした。
 この図録から〈水車〉を描いた荻邨の作品を→こちらに挙げました;《水車図》(江戸時代初期、17世紀)の頁の「Cf. の cf.
 
   HOME美術の話寄木細工、透視画法、マッツォッキオ、留守模様《染分縮緬地紋蛇籠杭模様友禅染小袖》 江戸中期挿図一覧